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2017年9月5日 (火) 03:15時点における版

ちはやふる
ジャンル 少女漫画競技かるた
漫画
作者 末次由紀
出版社 講談社
その他の出版社
中華民国の旗香港の旗 東立出版社
掲載誌 BE・LOVE
レーベル 講談社コミックスビーラブ
発表号 2008年2号 - 連載中
発表期間 2007年12月28日 - 連載中
巻数 既刊35巻(2017年8月現在)
アニメ:ちはやふる(第1期)
ちはやふる2(第2期)
原作 末次由紀
監督 浅香守生
シリーズ構成 高山直也(第1期)
柿原優子・加藤綾子(第2期)
キャラクターデザイン 濱田邦彦
音楽 山下康介
アニメーション制作 マッドハウス
製作 日本テレビバップ
放送局 日本テレビ
放送期間 第1期:2011年10月4日 - 2012年3月27日
第2期:2013年1月11日 - 6月28日
話数 第1期:全25話
第2期:全25話 + OVA1話
テンプレート - ノート
プロジェクト 漫画アニメ
ポータル 漫画アニメ

ちはやふる』は、末次由紀による日本少女漫画、およびそれを原作としたテレビアニメ実写映画。『BE・LOVE』(講談社)において2008年2号[1]から連載中。競技かるたに没頭する少女の青春を描く。アニメ化および実写映画化されたほか、現実社会の競技かるた浸透にも影響をおよぼした[2]

概要

競技かるたを題材とした少女漫画。本作の主人公は名人・クイーンを目指す少女・綾瀬千早であり、物語は千早がクイーンの座をかけて争う場面から始まる。その後は千早が過去を回想する形で第6話までは小学校編が、第7話から高校生編が描かれている。

個性的な登場人物が織り成すドラマと躍動感のある競技かるたの描写で人気を集めており[1]、単行本の発行部数は2014年12月現在で累計1200万部を突破している[3]少年漫画に通ずる「熱さ」を有する作風[4]から「熱血スポーツ漫画[5]」と評されるが、同時に恋愛や友情、離別や再会といった青春ストーリーも描かれている[6]

制作背景

在原業平朝臣の和歌

本作は、末次由紀が漫画家活動を再開してから初めて手がけた連載作品である。末次によると、連載案を考えているときに担当編集者から「かるた漫画」を提案され、自身もかるたを経験していて親近感があったこともあり、本作を描き始めたという[7]

タイトルの『ちはやふる』は小倉百人一首の撰歌「ちはやぶる 神代も聞かず 竜田川 からくれなゐに 水くくるとは[注 1]」に由来しており、末次は本作についてインタビューで「“勢いの強いさま”という“ちはやふる”の本当の意味を、主人公が知り表現していく物語なのだと思う」と発言している[8]。なお、競技かるたでは「ちはやふる」は「ちはやぶる」と「ふ」を濁音にして発音するが、本作のタイトルはそのまま清音で発音する。

協力団体・企業

あらすじ

物語に出てくる滋賀県の近江神宮

小学校編

小学6年生の綾瀬千早の夢は、姉の千歳が日本一のモデルになることであった。しかし、福井から来た転校生・綿谷新に「自分のことでないと夢にしてはいけない」と諭される。そんな新の夢は競技かるたで名人になり、日本一になることであった。真剣にかるたに臨む彼の姿に感化された千早は、幼馴染の真島太一も巻き込んで、かるたの魅力へ惹きこまれていく。(1巻 - 2巻前半)

3人の出会いから始まり、小学校卒業までが描かれている。小学校編で3人がいる都市は、東京都府中市がモデルとなっている。

高校一年編

小学校編から3年余り後。小学校卒業を期に3人はそれぞれの道を歩んでいたが、千早は、太一も同じ瑞沢高校に進学していたことを知る。当初、乗り気でなかった太一まで巻き込み、二人で瑞沢高校かるた部の設立を目指す千早は、たとえ離れていても、3人のかるたへの情熱は変わらないと信じていた。なお、小学校卒業後から福井へ帰郷していた新とは、1年以上連絡が取れなくなっていた。実は、祖父の死がきっかけでかるたから離れていた新だったが、それでも、かるたを嫌いになったわけでないと分かり、千早と太一の2人は卒業の時に交わした「かるたを続けていればまた会える」という約束を胸に、強くなって新と再会することを誓い合う。その後の千早と太一は、古典オタクで呉服屋の娘大江奏、小学生かるた全国2位(1位は新)の肥満児西田優征、学年2位(1位は太一)の秀才駒野勉の勧誘に成功し、瑞沢高校かるた部を設立する。そして、かるた部は「団体戦優勝」という目標のもとに、日々の練習を重ね、ついには強豪である北央高校を破り、全国大会に出場する。全国大会開催前の近江神宮で、千早は現クイーンであり同い年の若宮詩暢と出会う。初の全国大会では、瑞沢高校は千早の途中棄権が響き決勝トーナメントで団体戦敗退。個人戦でも詩暢に大差で敗れた千早は、その戦いぶりで詩暢に記憶を残す。その後のかるた大会で部員たちは各々の課題を発見してゆき、また様々な年齢層の競技者たちと出会ってゆく。そして新も、競技大会への復帰を果たし、千早・太一と再会した。冬、恒例の名人戦・クイーン戦で、現名人である周防久志がテレビの前に姿を現す。(2巻後半 - 9巻前半)

高校二年編

春を迎え、千早たちかるた部一同は進級した。「瑞沢高校を将来的にかるた強豪校にする」という目標を抱いていた千早は、職員会議で「部員があと5名増えなければ部室を返上」という条件も重なり、新入部員獲得に躍起になる。だが入部者はイケメン部長・太一目当ての女子生徒が殆どであり、競技かるたには全く興味を示さなかった。一方で千早を除く2年生部員達も団体戦優勝や、個人昇級を重視するあまり、後進育成に難色を示す有様で、それまでの結束に揺らぎが生じ始める。それでも諦めない千早だったが結局残ったのは、太一を彼氏にするという野望に燃える筋金入りの恋愛気質・花野菫と、北海道特有の「下の句かるた」で腕を鳴らしたものの、根拠のない自信で和を乱す男子生徒・筑波秋博という問題児2名のみだった。結局、部室棟を吹奏楽部に割譲せざるを得なくなったかるた部であったが、吹奏楽部から全国大会優勝に向けてのエールが贈られ、想いを燃え上がらせる。

地区予選で勝ち進み、今度は北央学園と共に全国大会出場を決めた瑞沢高校は、団体戦で初めて決勝トーナメントへと駒を進める。準決勝では、前年のクイーン戦西日本代表であった逢坂恵夢を擁す明石第一女子高校と対戦。恵夢と当たった千早は劣勢からの追撃も及ばず惜敗するものの、チームは間一髪で勝利。全国大会優勝常連の名門・富士崎高校との決勝戦に臨む。そこで千早は、天性の才能を持ちながらも試合経験がまだ浅い山城理音との試合中に相手との接触から、右手人差し指の激痛に見舞われる。千早や西田の勝利によって二勝二敗で迎えた最後の1枚、太一は運命戦で初めて自陣の札が詠まれ、待望の全国大会優勝を決めた。そしてその試合を見守っていた新に千早は涙ながらに駆け寄り、チームで戦うことの意義を説いた。その熱戦ぶりは、同じく試合を見守った詩暢の心をも大きく揺さぶる。その夜、太一に「明日の個人戦で優勝したら東京の大学に進学する」と宣言した新は翌日の高校選手権A級個人戦で、その宣言通りに初出場・初優勝を決めたのだった。

大会後、指の痛みは良性の内軟骨腫であったことが判明し、大事には至らないものの、千早は暫くの休養を余儀なくされる。そして新の復活を目の当たりにした太一は、新への、そして千早への複雑な対抗意識をより露わにしてゆく。一方で新は太一と千早に感化され、遠く福井の地より団体戦出場を目指し、かるた部創設に向けて動き出す。

秋。目前に迫った名人戦・クイーン戦に向けて照準を合わせてゆく面々。しかし奇しくも予選の日程が瑞沢高校の修学旅行とバッティングしてしまい、衝撃を受けるかるた部のメンバー。前後し、その前哨戦といえる吉野会大会に出場した千早は、かつてクイーン戦で四連覇を果たした猪熊遥と初対戦し、熱戦の末に破る。決勝戦の相手は、公式戦では初めて激突することとなった太一。試合は千早が僅差で白星を掴み取って優勝を決め、とうとうかるた界からの注目を一度に集めることとなった。しかし千早は悩んだ末に、クイーン戦の東日本予選出場を諦め、クラスの仲間たちと修学旅行へ行くことを決める。その想いの背景には、千早の、将来は高校の先生になりたいという夢があった。

そして始まった名人戦・クイーン戦予選。修学旅行をさぼって予選会に出場し、途中から修学旅行に合流した太一は、二人のかるたの恩師である原田秀雄が名人戦の東日本代表となったことを千早に告げた。一方の西日本代表は、決勝戦で兄弟子である村尾慎一を破った新に決定。代表決定戦では、互いに巧みな策で相手を翻弄しつつも、今大会を「勝って引退する」と宣言していた周防への対抗心に燃えた原田が逆転で新を破り、挑戦権を獲得。自身の敗因を思い入れの強い「ふ」と「ちは」に執着したことだと後悔する新に、千早は「手に入れたいものほど手放し、必ず取りに行くと誓う」自身の想いを語る。その姿に、小学6年生の頃から変わらない想いと絆を感じ取った新は、その場で千早に告白をしたのだった。

新の想いに戸惑い、返事が出来ないままの千早。一方で太一は未だ、自身の千早への想いを伝えられないままであった。冬、周防との練習試合を行う機会を得た千早と太一は、周防の横柄な態度に深く傷つけられる。しかしそこで周防の弱点を見つけた千早は、原田と共に名人戦の会場へと乗り込んでゆく。(9巻後半 - 26巻前半)

高校三年編

周防・詩暢の連覇によって幕を閉じた名人戦・クイーン戦。それを間近で見届けた瑞沢高校かるた部は、新たに春を迎える。ついに太一から告白された千早は、その想いに応えることができない。しかも新入部員を迎える最中、学業への専念を理由に退部届を出す太一に動揺した千早は、かるたに集中できなくなり、休部を宣言する。部の中心選手二人を欠いたかるた部は、戸惑いながらも練習を続けるが、新一年生の自己中心的なA級選手・田丸翠が馴染めず部をかき回す。千早は、新がかるたから離れていたときのように、強くなって太一を待とうと決意する。一方の太一は、通い詰めている進学塾で、講師として教鞭をとっていた周防と再会する。太一のいないままの瑞沢高校かるた部は、北央学園に続く2位で全国大会出場を決める。全国大会でも勝ち進んでいくが、太一の抜けた穴は想像以上に大きく、前年の決勝で対戦した富士崎高校にリベンジされ準決勝で敗退。3位決定戦で、新のいる藤岡東高校と戦い千早が新に初めて勝利し、チームも5戦全勝で3位入賞する。翌日のA級個人戦では千早はクイーン・詩暢と3年連続で当たり7枚差で敗れるが善戦し、二人は試合後今度こそはクイーン戦でまた会おうと約束する。A級個人戦の決勝は新対詩暢となり、運命戦までもつれこむが新の2年連続の優勝で幕を閉じる。(26巻後半 - )

登場人物

※担当声優は、テレビアニメ版のもの。

主要人物

綾瀬 千早(あやせ ちはや)
声 - 瀬戸麻沙美 / 演 ‐ 広瀬すず久家心(少女時代)
本作の主人公。府中白波会所属のA級選手。東大里小学校出身。6月1日生まれで、血液型はB型。身長は167cm[注 2]。1年2組→2年9組→3年。国立文系。好きな教科は理科・社会・体育・音楽だが、学校の成績は学年順位を下から数えたほうが早いほど悪い。
小学6年生の時に新と出会い、かるたで世界一になることを夢見るようになる。後に瑞沢高校へ進学して競技かるた部を創設、キャプテンに就任する。「かるたバカ」と言われるほどかるたへの情熱は人一倍強く、夢や目標は全てかるた中心となっている。
天性の聴力を持ち、「感じ」の良さを武器としている。その反面モメごとは不向き。自分の名前で始まる「ちはやふる」の札を得意札としており、一番好きな札である[注 3]。部活での練習・試合を問わず、対戦中は周りの声が耳に入らないほど勝負に集中するタイプで、終わるとその場で白目を剥いて目を開けたまま眠ることが多い(ただし、すぐ起きる)。チョコレートが好物で、試合後に食べることが多い。
一年後の全国大会・団体戦の決勝戦で右手人差指を内軟骨腫という稀有な病気で痛め、翌日の個人戦は左手で挑むが左手が旨くコントロール出来ずに苦戦を強いられる[注 4]
容姿端麗だが、動いたり話したりすると台無しになるため、高校では「無駄美人」と評されている。美人ではあるが、高校に入るまで告白されたこともなく、恋愛に関する話題への免疫はない。太一以外の男子部員からは恋愛対象として見られておらず、「かるたのことしか頭にない」「中身が小6男子」と思われている[注 5]。マスコットキャラクターの「ダディベア」が好き。
17巻(高2の夏)で、「よくわかんない…。よくわかんない気持ち…。でも、私は、一生、新が好きなんだ」と、自分自身の新への恋心を自覚した。その後、23巻(高2の秋)にて、新から告白された。そのあとはかるたや勉強にも集中しないぐらい動揺していた。さらに26巻(高3の春)にて、太一からも告白された。ただし、新の時とは違い、すぐに断りの返事をしている。33巻の173首にて、夏の全国大会の後、長らく新の告白の返事をしていないことに気づき、今の自分の思い(かるたで世界一になりたいと言う気持ち)を伝えた。
真島 太一(ましま たいち)
声 - 宮野真守高垣彩陽(幼少期) / 演 ‐ 野村周平山田瑛瑠(少年時代)
千早の幼馴染。府中白波会所属のB級→A級選手4月2日生まれで、血液型はA型。身長は172cm[注 2]。1年1組→2年1組→3年。国立理系。医学部志望。苦手な教科がない。
負けず嫌いな性格で、かるたを通じて千早と親しくなった新への対抗意識からかるたを始める。小学校卒業後は開明成中学校に進学し、千早や新と離れ離れになるが、後に瑞沢高校に進学し、千早と再会を果たす。高校では当初かるた以外のことをするつもりでいたが、千早の熱意に動かされて競技かるた部を創設、部長に就任する。
スポーツ万能、成績優秀で、定期テストでは常に学年1位を誇る。容姿がいいため、女性にモテる。入学当初は他校に彼女がいたがかるたに集中するため別れている。かるたでも高い暗記力[注 6]を駆使して戦うが、大事な場面で運に恵まれない傾向がある。そのため長い間B級であったが、17巻にて遂にA級に昇段する。規定上ではA級に昇段可能な準優勝2回を果たしていたが、白波会のルールではB級優勝が昇段の条件だったため、師匠の原田から特別に昇段の許可を得るも、自ら、断ったこともある。
とてつもなく運がない。北央の主将と戦った際、運命戦になったとき自分の運のなさを自覚し、相手の札を迷いなく抜いたほどである。
睫毛が長いため、師匠の原田や同門の坪口から「まつげくん」と呼ばれる。祖父が総合病院の院長、父親も医者という裕福な家庭に育っており、7歳年下の梨華という妹がいる。
母・ 麗子は教育ママで、かるた部の活動を快く思っていない。麗子より、学年1番の成績をキープできないと、かるた部を退部させられる条件を課されていることを、優征に語った。
26巻(高3の春)で、「好きなんだ。千早が」と、千早に告白したが、千早の返事は、チャイムにかき消されるくらい小さな声の「ごめん」で、フラレてしまった。この後、学年1番の成績をキープ出来ず(1位は勉)、かるた部を退部した。しかし、かるたを完全にやめた訳ではなく、自身の通う進学塾で周防名人(後述)と再会し、周防名人のもとでかるたをしていた。
綿谷 新(わたや あらた)
声 - 細谷佳正寺崎裕香(幼少期) / 演 ‐ 真剣佑加部亜門(少年時代)
福井南雲会所属のA級選手。小学生のときに福井から東京へ転校し、千早と太一をかるたの世界へ引き込んだ少年。12月1日生まれで、血液型はO型。身長は173cm[注 2]。好きな教科は数学・書道・理科。
永世名人を祖父に持ち、自身も小学生時代は全国大会の学年別で毎年優勝してきた実力の持ち主。小学校卒業後は祖父の介護のために福井へ戻り、千早や太一と離れ離れとなる。その後、祖父の死に関する出来事がきっかけでかるたから約1年半の間離れていたが、千早や太一と再会して再びかるたと向き合い始める。
普段は冷静かつ寡黙だが、かるたでは負けず嫌いな面が出て密かに熱くなる。非凡な記憶力を持ち、アルバイト[注 7]でもその才能は遺憾なく発揮されている。周りに人がいないときには、千歳の水着写真集を何度も手に取り、千早の水着姿を想像し赤面する。といった一面も見せる。
遺伝的に視力が悪く、3歳から眼鏡を掛けており、小学校時代の師匠である原田からは「メガネくん」と呼ばれている。現在は福井県あわら市在住で[注 8]、かるた部のない藤岡東高校に進学。千早や太一といる時も福井弁で話す。
個人戦で勝つことが至上だと考えていたが、団体戦で戦う選手達や、彼らを支える周囲の人々、何よりも千早と太一から大きな影響を受け、自身もかるた部を創設することを決意し、高校選手権団体戦出場を目指す。
23巻(高2の秋)で、千早に「気が向いたら一緒にかるたしよっさ」(=「一緒に生きていこっさ」)と、告白したが、半年以上経過した高3夏の時点でも、千早からの返事はなく、保留中である。 そのあいだに、30巻(高3の夏)で、千早ではない別の女子から「綿谷先輩!全国大会で頑張れたら、私と付き合って下さい!」と、告白されたが、「ごめん。好きな子がいる」と断り、(即答した)千早からの返事を、ひたすらずっと待ち続けている。33巻で千早から告白の返事を受け入れ、「(かるたの道で)もっと近づいたら俺のことどう思ってるか聞かせて」と名人戦クイーン戦で会うことを約束した。

瑞沢高校競技かるた部

綾瀬 千早(あやせ ちはや)
真島 太一(ましま たいち)
大江 奏(おおえ かなで)
声 - 茅野愛衣 / 演 ‐ 上白石萌音
かるた部創立メンバー。翠北かるた会所属のD級→B級選手。会計。11月3日生まれ。1年6組→2年5組→3年。私立文系。2年進級後は菫の指導にあたる。
実家は「呉服の大江」という呉服屋で、和服をこよなく愛している。当初、和服を着たいがために弓道部に所属していたが、試合のときにを着用(夏の暑い日を除く)することを条件にかるた部へ転部する。
千早からは「かなちゃん」と呼ばれている。常に敬語で話す。
古典おたくで、百人一首や歌に関して造詣が深い。和歌の背景や意味を大事にしており、試合でも札の確認などにその意向が強く表れている。また、彼女の和歌への思いは、千早にも影響を与えている。ただし、古典に対するうんちくが止まらない時があり、勉に止められる事もある。
巨乳で、富士崎高校の江室凌雅によると「Hカップ」。そのため、対戦相手から「ボインちゃん」と呼ばれたこともある。また、名人戦・クイーン戦の東日本予選で出会った原田からは「おでこちゃん」と呼ばれた。まつげが三本しかないため、後輩の花野にマスカラを教えてほしいと頼んだことがある。
専任読手に憧れを抱き、いつの日か千早のクイーン戦で詠みたいと思っている。
部内では、太一の千早への想いにいち早く気づき、ことある毎に太一の背中を押している。
三年生時の全国大会個人戦終了後、勉に告白され、それを受け入れた。
西田 優征(にしだ ゆうせい)
声 - 奈良徹 / 演 ‐ 矢本悠馬
かるた部創立メンバー。翠北かるた会所属のB級→A級選手。機器・道具管理。11月29日生まれ。1年8組→2年9組→3年。国立文系。2年進級後は秋博の指導にあたり、3年目は太一の後を継ぎ主将となる。
かるた歴は5歳の頃からと部内で最も長く、幼い頃から磨かれた「流れの読み」が武器。小学生の頃は全国大会で新に次いで準優勝をとる実力者だったが、中学からはテニス部に入部し、かるたから離れていた。体は太っているが体育会系で運動神経も高い。
小学6年生のときに千早と対戦したことがあり、それが縁でかるた部に入部する。小学生のとき、千早が対戦に来ないと思い、試合中に肉まんを買いに行こうとしたことと、太めの体型が相まって、千早からは「肉まんくん」と呼ばれている。そのせいで奏や勉からも便乗して呼ばれているが、本人はこのあだ名を快く思っていない。しかし、千早が名字で呼ぼうとした際、調子が狂うので肉まんくんでいいことにした。部内で、自分のことを唯一「西田」と呼んでくれる太一には心の内では感謝している。
漫画、アニメ、実写映画の3つともかるた部に入る流れが異なる。
駒野 勉(こまの つとむ)
声 - 代永翼 / 演 ‐ 森永悠希
かるた部創立メンバー。翠北かるた会所属のD級→B級選手。書記・対戦記録管理。左利き。2月16日生まれ。1年2組→2年1組→3年。国立理系。
瑞沢高校では太一にこそ及ばないものの好成績の秀才。当初は、万年2位であったが、後に成績が下がって5位だったこともある。常に机に噛り付いて勉強していたことから「机くん」と呼ばれる。
自分の才能は勉強だけで居場所は机にしかないと劣等感を抱いていたが、千早の強引な勧誘と太一のかるたに向ける情熱に惹かれ入部する。入部後は対戦記録管理という立場から、部員の対戦時の傾向をはじめとした詳細なデータをノートに記録しており、自分のかるたに活かしつつ、部員に的確なアドバイスを送っている。千早の一字決まりが20枚あると気付いたのも彼である。
常にメガネをかけているせいで他人からはどんな目をしているのか視認できず、「寝ていても目が見えないから寝てるのか起きてるのかわからない」と言われている。登場人物の中では唯一、優華璃だけが勉の裸眼を見たことがある(巻末のオマケ漫画にて)
自宅は薬局を営んでいる。
かなちゃんのことが好き。「次の試験で、1位をとれたら、かなちゃんに告白しよう!」と思ったが、かるた部の新入部員と先輩部員とのあいだでおきたごたごたの処理で手一杯になってしまい、告白を思いとどまったことがある。しかし、33巻で西田の後押しもあり告白。受け入れられる。
筑波 秋博(つくば あきひろ)
声 - 入野自由 / 演 ‐ 佐野勇斗M!LK
かるた部部員。pー千早たちの引退後、部長になる。府中白波会所属のD級→B級選手。(二年生時の全国大会時点ですでにB級選手だが、B級選手になった経緯は作中で描かれてない。)千早の1つ下の後輩で、16歳。1年10組→2年。
細目を見開きつつ舌をペコちゃんのように出す癖があり、その顔が不気味だと恐れられている。3人の年子の弟の前では大見得をきる癖がある。時にオーダーを勝手に書き換えてでも団体戦に出場しようとし周囲に窘められるが、弟に活躍するところを見せたいという思いからである。
北海道出身で、下の句かるたの経験者。上の句かるたに関しては経験不足だが、取りは下の句かるたで鍛えられており、洗練されている。
花野 菫(はなの すみれ)
声 - 潘めぐみ
かるた部部員。千早たちの引退後は副部長になる。府中白波会所属のD級→C級選手(第33巻 - )。千早の1つ下の後輩。
恋愛体質で、良い男を探しているときに太一に目をつけ、かるた部に入部する。かるたの文章を読んだだけで涙ぐむ反面、太一の気を引く為に心にもないことを言い純情可憐な乙女を演じるなど、計算高さを併せ持つ。入部当初はかるたに興味がなかったが、部員の熱意に動かされて自身もかるたに真剣に取り組んでいくようになる。太一の後を追い府中白波会に所属する。大会では、選手としての出番は少なく主に勉のサポートを行い対戦相手の情報収集を行った。
自身の恋が実らないことを悟っており、バレンタインデーにて太一に告白し、「先輩も好きな人に好きって言ってください」と伝えて失恋した。
高校から競技かるたを始めた完全な初心者であったが、目当てで入部した太一が退部したあとも部に残ってかるたを続け、二年生時のD級個人戦で優勝し、C級に昇級する。また、後輩の指導にも熱を入れている。
普段はよくメールをしている。ちなみに初めて会った千早から名前の「菫」を「韮(にら)」と呼び間違えられている。
他校に双子の弟である葵が通っており、風呂上がりはそっくりだと母に評されている(巻末四コマより)。
原 実紅(はら みく)
かるた部部員。D級。千早の2つ下の後輩。
部室では無口だが、菫とのランチでは堰を切ったようにおしゃべりに。田丸とはタイプが合わない。
橋立 蒼太(はしだて そうた)
かるた部部員。D級。千早の2つ下の後輩。
田丸のことをよく思っていない。面と向かって嫌味をいうことも。
波田 橙吾(なみだ とうご)
かるた部部員。初心者で、まだ百首覚えていない。千早の2つ下の後輩。
天然パーマ。平安貴族が天パーとどうやって向き合ってきたかを知りたくて入部した。
中学時代は野球部でキャッチャーだったが、肘を故障して辞めている。かるたの体力的な厳しさにいち早く気付き、ジャージの下にはプロテクターを着用するなど自分なりの対応をしている。
飲み物を買いに行かせると2リットル入りのものを買ってくるが、これも運動部としての体力維持法を取り入れているため。
田丸 翠(たまる みどり)
かるた部部員。中学の最後にA級に昇級する。千早の2つ下の後輩で、一番の実力者。
かるた好きの家族の中で育った為、知識と情熱深く、自身の名前は桜沢翠のファンであった両親からの想いを込めて付けられた。人間関係構築は苦手で教室やかるた会では孤立しており、自分が話の中心に入らないと気が済まない性格。先輩相手でも挑戦的な姿勢を見せる。
競技では「読みに合わせる」スタイルで、この点では千早以上の取りを見せる。
東京都大会1次予選ではポイントを稼ぐ。
宮内 妙子(みやうち たえこ)
声 - 藤田淑子 / 演 ‐ 松田美由紀
瑞沢高校の化学教師で、通称「女帝」。国立理系で、体育会系。1年2組(千早と勉)の担任→2年1組(太一と勉)の担任。
テニス部、バドミントン部、化学部の顧問だったが、後にかるた部の顧問も兼ねる。かるた部については当初遊びの延長と考えていたが、真剣にかるたに取り組む部員の姿を目の当たりにして考えを改め、積極的に協力するようになる。スパルタ肌で厳しい先生ではあるが、千早を気にかけるだけでなく部員に襷を授けたりかるた部の部室を守ろうとする優しい一面を兼ね備えている。

競技者

名人・クイーン

若宮 詩暢(わかみや しのぶ)
声 - 中道美穂子 / 演 - 松岡茉優
現クイーン。左利きで、競技スタイルは守りがるた[注 9]。京都府・津咲高校の生徒で、千早とは同学年。美人だが、服をはじめとするファッションセンスは良くないため、千早と別の意味で「残念」と思われている。小学6年生までは京都明星会に所属していた。真夏でも温かい飲み物を飲む。
小学4年生でA級に昇進し、中学3年生のときに史上最年少でクイーンになった。一札だけに触れる、正確で美しい取りが持ち味。
新を特別視している。小学生全国大会において数年に亘り毎年一回戦で新と対戦し全敗している。それゆえ新との再戦を強く望んでいる。新と再戦できるのなら頭を下げることも厭わない。
試合では美しく圧倒的な強さを見せる。現在までのところ高校選手権の個人戦で彼女と当たる選手はほぼ20枚差以上の敗北を喫している。例外として、新が2年時2枚差で勝利して優勝、3年時1枚差で勝利して優勝、須藤が12枚差で負けて準優勝、逢坂が14枚差で準決勝敗退、理音が9枚差で準決勝敗退、3年生時の千早が7枚差で4回戦敗退している。
全国大会のA級個人戦で対戦して以来、少なからず警戒心を持って千早を意識するようになるが、ことさら自分の服装について千早に褒められると一女子高生らしく照れを見せるといったツンデレな一面がある。普段はクールで落ち着いた性格だが、競技において彼女の闘争心を揺さぶる強者が現れると一変、威圧的な様相に転じ、周囲が「クイーンスマイル」と称する含みある妖しい微笑み、表情を見せる。
その生い立ちやかるたの師とも言うべき伊勢の方針から、同年代の友達がいない孤独な学生時代を過ごしてきたため、友達や仲間といったものにコンプレックスを含めた嫌悪感を持っている。そのため、団体戦には新とは違う意味で興味が無く、「団体戦はかるたを好きではない人がやることだ」と思っている。
マスコットキャラクターの「スノー丸」が大好き。限定グッズを獲得するために、景品応募券つきのアイスを食べ続けたせいで激太りし、体重が10kg近くも増加した状態でクイーン戦(対山本由美戦)に出場することになり、TV中継を観戦していた千早達を驚かせた。数カ月後には元の体型に戻した(正確にはアイスが発売終了になったために、自然に痩せた)が、短期間に体型が激変したことで、新に出会った際すぐに認識してもらえないということも。
鳥人間コンテストの観戦を毎年楽しみにしている。左目付近に泣き黒子がある。
周防 久志(すおう ひさし)
声 - 東地宏樹 / 演 - 賀来賢人
現名人。東京大学を4年連続で留年。現在はバイト先であった予備校の講師をしている。
一字決まりの札が27枚ある」と発言している[注 10]ほど登場人物の中でも天性の「感じの良さ」を持っているがその外見(サングラスに無精ヒゲ)や強い人としか戦いたくない、との理由で名人戦以外の公式戦には参加していないこと、またかるた協会にも非協力的な態度を取るなど、作中ではもっぱら「感じの悪い人物」として描かれ「かるた界きっての問題児」と言われており、かるた界関係者からは平たく言えば早く負けて欲しいとすら思われている。
「感じの良さ」の才能だけで戦っていると誤解されがちであるが、実際には専任読手7名の100首の読み上げデータを揃えているなど研究熱心である[9]
競技かるたをはじめたきっかけは、大学で好みのタイプである上級生に勧誘されたから。
その上級生に彼氏ができ、かるたへのモチベーションが下がっていたころに眼の病気(年齢が進むにつれて視野が狭くなり、時には失明することもある)を発症。
幼少期、親元を離れ連れてこられた本家で親代わりである叔母・兼子(ゆきこ)に面倒を見てもらっていた。上京の日、兼子に言われた「ひとかどの人間になりなさい」という一言が病気に絶望していた周防を救い「かるたでならひとかどの人間になれると思って」とたった3年で名人位を獲得、以後連覇を成し遂げている。
5連覇を果たし、永世名人になって引退することを宣言し第26巻で達成したがその表彰式で新に「自分が来年倒しに来るから辞めないでくれ」と宣言され「じゃああと一年オマケ」とあっさり撤回している。
詩暢が「邪魔な河」と呼んだ新に対して、いつかは名人になるが次ではない、見ててもテンションがあがらないと告げる。
声が小さく、和菓子を好んで食べている。よく大会に顔を出して、出場選手に和菓子を配っている(ただしA級に限る)。予備校でマイクを使っても聞こえないほど声が小さい。
実家は長崎県大村市。

府中白波会

原田 秀雄(はらだ ひでお)
声 - 石塚運昇 / 演 ‐ 國村隼
府中白波会の会長。千早と太一にとって師匠であり、彼等を含めた会のメンバーには「先生」と呼ばれる。
自身もA級選手であり、その風貌・戦いぶりから須藤に「知的な熊」と喩えられる。50歳を過ぎて本気で名人を目指しており、勝つための執念や強欲さも千早の師匠を思わせる。なお、そもそも会を興した理由も「自身が強くなるため」であった。
本業は開業医で、「原田内科・小児科」という医院を経営している。
挑戦者として名人戦で周防に挑むが激戦の末敗れ、準名人となる。しかし最後の一戦で燻っていた周防の本気と対戦者への敬意を覚醒させる。
モデルは、府中白妙会会長の前田秀彦七段[10]
坪口 広史(つぼぐち ひろし)
声 - 高橋研二
府中白波会所属のA級選手。会一番の実力者で、作中では名人戦東日本代表になっているが西代表の武村に敗れる。
かるたのスタイルは、原田の影響を強く受けた攻めがるた。作中で新と対戦した際、新から「原田先生が奥にいる」と評されている。
大学卒業後は高校教師になり、朋鳴高校かるた部の顧問となる。
筑波 冬政(つくば ふゆまさ)、春臣(はるおみ)、夏総(なつふさ)
声 - 安済知佳(冬政)、杉浦奈保子(春臣)、佐藤恵(夏総)
筑波秋博の年子の弟たち、初登場のときは上から11歳、10歳、9歳で兄である秋博を「マイヒーロー」と思っている。秋博と一緒に府中白波会に所属する。
白波会に所属した当初の実力は次男の冬政と菫がほぼ互角。

翠北かるた会

北野(きたの)
声 - 佐藤健輔
翠北会の会長。江戸っ子。
優征の師匠に当たり、優征によると「基本を教えるのがうまい」。原田とは仲が悪い。
しかし原田の名人戦のとき、原田に座布団を与えた。
山本 由美(やまもと ゆみ)
声 - 甲斐田裕子
翠北会所属のA級選手。六段。職業は銀行員。24歳(7巻)。
前クイーンで、通称「ユーミン」。また、試合中に堂々とモメることから「モメユミ」とも呼ばれる。
クイーン戦で対戦した詩暢の強さに圧倒され、以降かるたに対する情熱を失っていたが、千早との対戦を経て情熱を取り戻し、クイーン位の奪還を目指し、その後挑戦者となった。
かるたスタイルは根気強い粘り腰が特徴で、クイーンに1回なってからは慎重で丁寧になった。
大江 奏
駒野 勉
西田 優征

福井南雲会

栗山 勇(くりやま いさみ)
声 - 村上裕哉
福井南雲会の会長。新とは、新の祖父・始が健在だった頃から交流がある。
原田とは旧知の仲であり、かつてはライバルだったが、今は膝を痛めて競技から遠ざかっている模様。福井南雲会のモデル福井渚会の会長は栗原績(くりはら いさお)九段。
村尾 慎一(むらお しんいち)
声 - うえだゆうじ
福井南雲会所属のA級選手。会において新の先輩に当たる。かつて挑戦者として名人戦に臨むが周防に敗れ、限界を感じて競技かるたから離れていた。後に再起し、再び大会で活躍を始める。双子の弟の健太・優太(声 - 西野陽子)がいる。
関西の名門大学を卒業後、あわら市役所の職員として勤務している。
唯一の悩みは周防と同い年ということ。
大輔(だいすけ)
声 - 安済知佳
小学生で、A級選手。新を「新兄ちゃん」と呼ぶ。新を慕っているが、新と対戦すると新の圧倒さに怖がってしまう。

京都明星会

伊勢 大二郎(いせ だいじろう)
声 - 遠藤大智
京都明星会の会長。詩暢にとって師匠のような存在である。同年代の子を相手に手加減する幼少期の詩暢を見て、「同年代の子とかるたをすると手加減を覚えてしまい弱くなる」と考え、詩暢に年上の相手とばかりかるたをとらせた。名人位・クイーン位決定戦に出演し、かるた競技の解説を行った。
結川 桃(ゆいかわ もも)
京都明星会所属のA級選手。大学1年生で伊勢の教え子。自陣札をほぼ左に固めた守りがるたを取る。かるたプレイヤー好きで桜沢や猪熊のファン。クイーン戦で詩暢の札ガールを務める。
さとこ
声 - 安済知佳
伊勢の元教え子で、当時は小学生。京都明星会で詩暢と同年代で、お互いをライバルだと思っていたが、実は詩暢が手加減をしていただけだった。家庭の事情で母親に連れられ京都明星会を去っていた。
りゅうせい
伊勢の教え子の青年。幼少時代の詩暢に対戦するが完封負けする。

北央学園

2年連続で、東京都予選(団体戦)の決勝戦の対戦相手。全国大会本選(団体戦)の準決勝戦では富士崎高校と試合することになり三位決定戦では明石第一女子高校と対戦することになる。

須藤 暁人(すどう あきひと)
声 - 大原崇 / 演 ‐ 清水尋也
かるた部元主将。学年は千早の2つ上。千早の対戦相手。
A級選手で、全国区の実力者。高校3年生の夏に出場した全国大会のA級個人戦ではクイーンに次ぐ準優勝という成績を収めている。
ドSで気位が高く、「須藤のSはドSのS」といわれる程だが、周防に勝つために読手の講習会に通うといった勤勉な一面もある。全国大会の東京都予選で対戦して以来、千早のことを敵視しているが、場合によってはアドバイスすることもある。
高校を卒業した後は東京大学へ進学している。持田先生から読手を頼まれ東京都予選の決勝戦の読手を行ったこともある。読手の実力も原田先生から認められるほど。
体育会系の性格で、大会で負けた部の後輩に東海道をうさぎ跳びで帰ることや駅までのダッシュを命じ、自ら先頭を切って引っ張るといった行為を見せている。
甘糟 那由太(あまかす なゆた)
声 - 本田貴子
かるた部前主将(部長)。学年は千早より1つ上。
A級選手で、小柄だが運動神経と身体能力を活かした速い取りが持ち味。高レベルな選手であるが、どう頑張っても自分はトップ選手にはなれないという諦観が向上心や熱意を曇らせ、試合を楽して勝とうとする傾向が強い。楽観的な性格で、面倒なことを嫌う。
優征の対戦相手。1年後の試合では千早と対戦することになる。
木梨 浩(きなし ひろ)
声 - 中井和哉 / 演 ‐ 坂口涼太郎
かるた部部長で、見た目の体型から通称「ヒョロ」。千早とは同学年。2年連続の対戦相手となった太一をライバル視している。
府中白波会の同門の千早たちとは小学生の頃からの旧知という縁で、太一や新に対抗意識を持っている。中学校からは北央学園に通っており、現在はA級選手。「ヒョロットカード」という独自のカードを使った占いで、団体戦の相手のオーダーを高い的中率で予想できる。
高2での都予選では大将同士や副将同士が試合することを望みその思いを貫くため那由太と争ったことがある。
向上心が強く、A級選手になるために地方の大会にも遠征するほどの努力家だが、実を結ばず長い間B級に留まっていた。しかし、高校三年生時の全国大会個人戦B級決勝戦で、勉を下しついにA級選手となった。
個人技能とは裏腹に、部長に選任されてからリーダーとしての資質が開花。新入部員の勧誘と育成を軌道に乗せて強固な戦略を構築し、チームを須藤らの時代に勝るとも劣らぬ強豪へと育て上げた。
現在、優征の姉と交際している。
宅間(たくま)
声 - 村上裕哉
かるた部部員。B級選手。眼鏡を掛けている。東京都予選の決勝戦で、勉と対戦し15枚差で1勝する。そして1年後に再び勉と対戦することになる。
竜ヶ崎(りゅうがさき)
声 - 樋口智透
かるた部部員。坊主頭をしている。東京都予選の決勝戦で、奏と対戦し1勝する。
城山 浩希(しろやま こうき)
声 - 加藤将之
かるた部部員。 学年は千早の1つ下。1年生の時点で既にA級選手でレギュラーをつかむ。相手を撹乱するために付けている渦巻き状のヘアピンがトレードマークで、小刻みに動くことで相手の目を回す作戦らしい。
1年後の東京都予選の決勝戦で優征と対戦し13枚差で1勝するなど実力は高め。
手の出し方が遅いが、それが絶妙な守りにつながる独特な守りがるたを取る。
亀田 精久(かめだ やすひさ)
声 - 烏丸祐一
かるた部部員。B級選手。短髪の青年。1年後の東京都予選の決勝戦では奏の対戦相手。
太田(おおた)
かるた部部員。学年は千早の2つ下。1年生の時点で既にA級選手でレギュラーをつかむ。中学生のときまで田丸と同じかるた会に通っていた。田丸と再会した後は田丸に冷たい言葉をかけていたが、内心では「粘り続けてきたやつ」だと認めていて、全国大会3位決定戦のときは「粘れよ」と言った。
美馬 慧一郎(みま けいいちろう)
かるた部部員。学年は千早の2つ下。1年生の時点で既にA級選手でレギュラーをつかむ。
中2の時、かるた部の部室前でこっそり須藤の写真を撮っていたところ、浩に声をかけられ、かるた部に入部した。
瀬多 百太(せた ももた)
かるた部部員。学年は千早の2つ下。1年生の時点で既にA級選手でレギュラーをつかむ。
かるた部に入る前はバレーボール部部員でセッター志望だったが、身長が低くてセッターになれなかった。このことで泣いているとき、浩に声をかけられ、かるた部に入部した。
持田 太(もちだ ふとし)
声 - 阪口大助
かるた部顧問。自身も春川かるた会に所属するA級選手だが、実力は須藤に及ばない。読手の田代の友人。ポッチャリした体系をして、生徒にからかわれることもある。

富士崎高校

静岡県代表。千早が2年生時の全国大会本選(団体戦)の決勝戦の対戦相手。千早が3年生時の準決勝での対戦相手。メンバーは3年生のスタメン5人全員A級選手という構成だが、その3年生達が引退するとA級が少なくなり層が薄くなってしまう。

江室 凌雅(えむろ りょうが)
声 - 小野友樹
かるた部主将。戸田の後輩。学年は千早の1つ上。眼鏡をかけている。
A級選手。太一の対戦相手。守りがうまく、特に囲み手が得意だが、囲う必要がないときも札を囲ってしまうことがある。自身の強さに自負があり、対戦相手の太一を「1年もB級でノロノロしてるやつ」と断じたが、その太一に敗戦し己の驕りを反省する。
体つきや容姿まで新に似ている。巨乳好きのエロキャラで、部員からは「エロム」と呼ばれている。
日向 良彦(ひゅうが よしひこ)
江室が引退した後のかるた部新部長。千早とは同学年。3年生時の準決勝では千早の対戦相手となり敗れるもチームは勝利して決勝に進出する。決勝では木梨浩(ヒョロ君)と当たるが運命戦で敗れてチームも準優勝に終わる。
A級選手。ヨロシクが口癖で周りには「ヨロシコ」と呼ばれている。非常に軽い性格をしているが面倒見はいい。なお2年生時の全国大会にはレギュラー入りはしていないためアニメ版には登場しない。新部長であるがかるたの実力は理音が上で、理音はリーダーシップがないという理由でダブルリーダー扱いで余裕のあるほうが声出しを行うチーム戦術を取る。
よくヘアアイロンで髪の毛を巻いている(桜沢曰く、巻いているときの方が強い)。
山井 真琴(やまい まこと)
声 - 斎賀みつき
かるた部部員。男性。学年は千早の1つ上。勉の対戦相手。
A級選手で、勉によると「言動はおネエキャラなのにプレイは漢」。
登場人物の中で最も睫毛が長く[11]、睫毛にマッチ棒を載せることができる。真太がスタメン落ちしたことで、決勝戦のスタメンに選ばれた後輩の理音のことを快く思っていないが、理音の実力は認めている。だが実際には奏太に指摘されるまでは自分が理音に恋していることに気づいていなかった。さらに、指摘された後はかなり理音への態度を急変させている。相手の強さを認め、本気を出すときは額に口で風を送る癖がある。
市村 充輝(いちむら みつき)
声 - 須嵜成幸
かるた部部員。NO2の実力者。学年は千早の1つ上。
A級選手。団体戦での秋博、および個人戦での優征の対戦相手。独特な取り方をする。無駄ばかりのフォームで相手を惑わすが、勿論綺麗な取りもできる。試合中に星座シリーズなどを編み出していた。
春クールから放送しているアニメキャラのシャイニー・レインボーが嫁である。試合でもシャイニー・レインボーのタオルを使用していた。また、団体戦で秋博に勝利した際には「俺のギアセカンドを見せてしまった」などとコメントしており、アニメ・漫画好きを伺わせるキャラクターである。
山城 理音(やましろ りおん)
声 - 高垣彩陽
かるた部のエース。千早とは同学年。2年生時の決勝では千早の対戦相手で千早に敗れる。3年生時の準決勝では優征の対戦相手で優征に勝利する。
今日子の孫。初登場時はB級選手(後にA級へ昇格)。音への感応がよく、千早と互角の「感じ」を有するが、美しい読みでないとモチベーションを維持できず、本気を出すことができない。そういった態度から部内でも浮いており、自分自身でも部内に居所がないと感じていた。2年生時は準決勝まで出番はなかったが、決勝戦で故障した真太に代わり出場することとなった。
表情に乏しく、先輩の真琴から「能面」「鉄仮面」と揶揄されることもあるが、瑞沢に負けて団体戦準優勝となった際には涙を流して泣き、周りを驚かせた。上級生の引退後はヨロシコと共にチームを率いるよう意識を変革させ、ダブルリーダーとなり声掛けなども積極的に行うようになる。
真琴には自分の髪型を真似されていると思われていたが、巻末のオマケ漫画では「桜沢先生と同じ髪型です」と明かしている。
真琴たちが抜けた後、副部長の座に就任。江室によると「胸が幼児」。米が大好きで、「おにぎりは噛まずに一口で丸飲みする」という、驚異的な食事方法をとっている。また、米が好き過ぎるゆえに、家庭で米問題(おそらく米がなくなる)が発生し、地主であり、専任読手である祖母の今日子に米を支給される。ただし、条件として祖母のかるた会所属を指定されている。
鈴木 真太(すずき まなた)、奏太(かなた)
声 - 千葉進歩
かるた部部員。双子でNO3、4の実力者。学年は千早の1つ上。
A級選手。愛称は2人合わせて「まなかな」。部の中心メンバーであったが、真太が準決勝での膝の怪我により翠からスタメン落ちを言い渡されてしまう。準決勝では北央の亀田を負かした。決勝では優征が奏太の対戦相手となる。因みに奏太は後輩の1年生の真野みさきと付き合っている。
青島 サクラ(あおしま さくら)
かるた部部員。千早とは同学年。B級選手。
全国大会準決勝では田丸の対戦相手で田丸が敗れる。田丸が桜沢に「名前をもらった」と言った後の対戦だったこともあり、髪型も桜沢のマネをしたと思っている。また、桜沢と髪型が1番似ているのは自分だと言い張っている。
糸瀬(いとせ)
かるた部部員。学年は千早の1つ下。B級選手。髪型はポニーテールで眼鏡をかけている。
全国大会準決勝では勉の対戦相手で勉が敗れる。
河嶋 啓(かわしま あきら)
かるた部部員。学年は千早の1つ下。B級選手。顔が濃い。
全国大会準決勝では秋博の対戦相手で秋博が勝利する。
両国 厚(りょうごく あつし)
かるた部部員。学年は千早の1つ下。B級選手。初登場は全国大会決勝戦。
相撲部に入部する予定だったが、廃部になったのでかるた部に入部した。
全国大会個人戦決勝戦では、相撲とかるたの似ているところを感じながら試合していた。
戸田(とだ)
声 - 浅利遼太
かるた部部員。凌雅の先輩で、B級選手。学年は千早の2つ上。一年前の全国大会B級個人戦で、決勝戦での太一の対戦相手。太一が体力の限界により集中力が切れたことで、太一を3枚差で負かしB級個人戦の優勝者となる。
林田(はやしだ)
声 - 安済知佳
かるた部部員。1年後の全国大会A級個人戦では、町村と共に記録係を行った。
桜沢 翠(さくらざわ みどり)
声 - 林原めぐみ
かるた部顧問。39歳。6歳からかるたを始め、12年前から富士崎高校かるた部を務めている。巨乳であり、江室からFカップ美乳と評されている。
現実的かつ計算高い性格で、持田からは「3年の団体戦への思いもすべて勝利のために利用する強さがある」と評されている。全国大会の団体戦決勝では毎年スタメンを1名外し、翌年を見据えて代わりに下級生をスタメンに起用するのが恒例となっている。そのため女子部員から「鬼」と呼ばれることもある。
クイーンになったことこそ無いものの、過去に5回準クイーンの座についたことがあり「最強の挑戦者」との呼び声も高かった。持田先生から怖がられている。
真琴曰く、部員の前では笑うことはないが、33巻の理音と良彦の会話を聞いた時は笑ってしまった。

藤岡東高校

福井県代表校。千早と太一に影響を受けた新を中心に創立された。全国大会準決勝では北央学園、三位決定戦では瑞沢高校の対戦相手。

綿谷 新 (わたや あらた)
松林 舜 (まつばやし しゅん)
福井南雲会所属のB級選手。学年は千早の2つ下。4月生まれで滉の兄。新のかるた部創立に協力した。
本人曰く、滉よりモテているが、滉の方がピンチに声が出るタイプで、気持ちが強いと思っている。
準決勝では瀬多、三位決定戦では優征の対戦相手。
松林 滉 (まつばやし ひろ)
福井南雲会所属のB級選手(初登場時、後にA級選手に昇格)。学年は千早の2つ下。3月生まれで舜の弟。舜同様、新のかるた部創立に協力した。
舜同様、舜の方がモテていると思ってるが、舜とのかるたを楽しんでいた。
全国大会準決勝では、北央学園の美馬に勝利した。また、全国大会個人戦決勝戦では優勝し、前述の通りA級選手に昇格した。
三位決定戦では田丸の対戦相手。
山本 理沙 (やまもと りさ)
D級選手。学年は千早の1つ下。
応援団に入りたかったくらいの応援好き。
全国大会当日の朝、新に告白したが、即フラれてしまった。そのためか、全国大会予選では試合に集中出来なかった模様。
準決勝では太田、三位決定戦では奏の対戦相手。
望月 千笑 (もちづき ちえみ)
D級選手。
準決勝では城山、三位決定戦では勉の対戦相手。
土田 憲一 (つちや けんいち)
D級選手。
見た目も中身もほっこりした男子。
団体戦で試合している描写が少なく、また、部員が6人いるため、団体戦では補欠だと思われる。

明石第一女子高校

兵庫県代表校。全国大会本選(団体戦)の準決勝戦の対戦相手。三位決定戦では北央学園と対戦することになる。試合中は全員鉢巻を巻く。

逢坂 恵夢(おうさか めぐむ)
声 - 松本さち
かるた部のエース。明石会所属のA級選手。学年は千早の1つ上。眼鏡を掛けている。
地味な風貌で、筋金入りの天然かつドジっ娘。熱狂的なファンの3人組がついており、彼らに試合中の写真撮影を許可しているが、試合後には毎回写真データをチェックしてから全て削除するというサディスティックな一面も持つ。
高校2年生の時にクイーン戦の西日本代表になるも、挑戦者決定戦で山本に敗れる。その際に友人である慶子から、本気でクイーンを目指すよう促され、一層かるたに励むようになるが、本心では特に勝ちたいともクイーンになりたいとも思っていなかった。
その翌年、全国大会の準決勝で千早と対戦。お互い譲らぬ白熱した戦いの中で勝利への執念が芽生え、負けず嫌いな性格が顔を出すようになる。
3人の恵夢ファンからは「めぐむたん」と呼ばれる。因みに部員が所持している鉢巻は彼女の手作り。周りの部員からは喜ばれたが、実は「自分だけ鉢巻をするのは恥ずかしいから周りも巻きこんだ」という後ろ向きな理由だった。
夕部 慶子(ゆうべ けいこ)
声 - 北西純子
かるた部主将。A級選手。学年は千早の1つ上。
女子には珍しい豪快な取りが持ち味で、性格も男らしい。準決勝で対戦した優征を実力のみならず気迫でも圧倒してみせた。その後の個人戦では千早が対戦相手となる。当初は「恵夢をクイーンに」という思いの元にかるたの腕を磨いていたが、純粋に強くなりたいという自分の気持ちに気付き、自らもクイーン戦予選に出場することを決める。
あまりにも男らしく真面目な性格のため、モメることができる場面でも相手の取りだと認めた場合にはあっさり引き下がってしまうことがある。
早坂 寧々(はやさか ねね)
声 - 西野陽子
かるた部部員。B級選手。千早とは同学年。奏の対戦相手。
七瀬 心(ななせ こころ)
声 - 皆瀬まりか
かるた部部員。B級選手。学年は千早の1つ上。太一の対戦相手。黒髪のショートヘア。
谷村 夏樹(たにむら なつき)
声 - 安済知佳
かるた部部員。B級選手。学年は千早の1つ上。ポニーテールの少女。準決勝で同点となり勝敗は勉と夏樹との試合で決着がつくことになる。
南 大吾郎(みなみ だいごろう)
声 - 高口公介
かるた部顧問。34歳。角刈りの頭に色黒でガッチリした体型で暑苦しく涙もろい、という典型的な熱血教師。どう見ても体育会系の風貌だが、かるた部の顧問を務めている。
カメラメガネ3人組
明石第一女子の隣にある男子校の生徒達。明石女子の文化祭で恵夢と出会いファンとなる。当初はアイドルの追っかけのようにシャッターを切っていたが、千早との勝負を経て変わっていく恵夢に新たな魅力を感じ、彼女の成長していく姿を見届けたい、とさら熱い思いを抱くようになる。「隣の高校」だが、3人とも関西弁をしゃべらない。

翔耀高校

京都の代表校。全国大会本選(団体戦)の準々決勝戦の対戦相手。なぜか、全員公家顏。

川辺 穂(かわべ ずい)
かるた部主将。優征の対戦相手。出る確率にかけて突っ込むようなリスクのあるかるたを取り、優征に当初は感じがいいのではと思わせた。
田代 晴人(たしろ はると)
声 - 大隈健太
かるた部部員。奏の対戦相手。自分のリズムを取るための動作として試合中はやたらと席を立つ。かわいい女の子には弱い。
大岡 綾音(おおおか あやね)
声 - 西野陽子
かるた部部員。秋博の対戦相手。由美とは違う意味で似ているところがあり試合中クールダウンしたくて、無理目な時でも相手とモメることがある。黒髪のショートヘア。
佐野 礼央(さの れお)
かるた部部員。後ろ髪をツインテール風にお下げにしている。太一の対戦相手。
真田 春樹(さなだ はるき)
かるた部部員。眼鏡をかけている。千早の対戦相手。試合中素振りで、バンバン叩く癖があり体の使い方が雑なところがある。

山口美丘高校

全国大会予選(団体戦)の二回戦の対戦相手。メンバーはクイズ研究会中心の構成で、全員眼鏡を掛けている。かるたのスタイルは、閃きによるクイズの早押し感覚の攻めがるたで、メンバー全員こまめに札移動を行う。

中山 学(なかやま まなぶ)
声 - 佐藤健輔
クイズ研究会会長で高校生クイズ選手権の優勝メンバーの一人だが、競技かるたに傾倒して行き、かるた部副部長も務めている。学年は千早の一つ上で、あだ名はポセイドン。「顧問が引く」ほどの知識と暗記力の持ち主で、さらに早押しクイズで鍛えられた反射神経と感じの良さを持つ。得意なクイズジャンルは天体で、対戦した千早を「織姫星」と例えるが、終盤に本気のスピードを発揮した千早に愕然とし、「女戦士の星・ベラトリックス」と認識を改める。
林 宗佑(はやし そうすけ)
クイズ研究会委員で、かるた部部員。高校生クイズ選手権の優勝メンバーの一人。太一の対戦相手。
豊田 泰壱(とよだ たいち)
クイズ研究会委員で、かるた部部員。高校生クイズ選手権の優勝メンバーの一人。奏の対戦相手。
佐々木 真(ささき まこと)
かるた部部長。優征の対戦相手。クイズの早押しがかるたに近いことを学に相談し名人戦とクイーン戦が収録されているDVDを参考にした。
所 大輔(ところ だいすけ)
かるた部部員。秋博の対戦相手。
及川 知成(おいかわ とものり)
声 - 星野貴紀
山口美丘高校かるた部顧問。38歳。かるた競技をゲーム感覚で、集中力と暗記力を磨ける都合のいい物と思っている。勝利には拘らない。言葉の言動から宮内先生の機嫌を損ねるが本人は自覚がない。

千葉情報国際高校

全国大会予選(団体戦)の一回戦の対戦相手。部員全員が見るからに外国人であるが、日本育ちのため日本語が得意な一方で英語で話すことを苦手としている。

アンソニー・ソーブ[注 11]
声 - 三木眞一郎
かるた部主将。D級選手。金髪の男性。千早の対戦相手。D級個人戦では3回戦で菫を負かし準決勝まで勝ち進んだ。日本の国外に出たことがない。かるたに出会ったのは高校に入ったの時で、始めたきっかけは友達が出来ると思っていたが、逆に日本の友達は遠ざかってしまった過去を持つ。
ナパー・パヤクアルン
声 - 藤田茜
かるた部員。短髪でボーイッシュな女性。優征の対戦相手。ベトナム人のような顔立ちをしている。百人一首の本を愛読している。
レイチェル・ポート
声 - 杉浦奈保子
かるた部員。金髪の女性。奏の対戦相手。千葉の外に出たことがない。着物の着付けが間違って合わせが逆になっていることに気づいていない。
パク・キョソン
声 - 加藤将之
かるた部員。黒髪の男性。太一の対戦相手。日本人のような顔立ちをしている。
マット・ローワン
声 - 佐藤健輔
かるた部員。スキンヘッドの黒人男性。秋博の対戦相手。英語の発音が苦手。かるたスタイルは相手を圧倒させるほどの豪快な攻めがるたをする。

武知高校

瑞沢高校が全国大会に初出場した時の初戦(団体戦)の対戦相手。佐賀県代表で、かるた部創設8年の実績を持つ。前年の全国大会で初出場するが一回戦で敗退した。瑞沢高校との試合中に千早が軽い熱中症で倒れてしまい4人で試合することになる。

井上 龍平(いのうえ りゅうへい)
かるた部主将。B級選手。3年生。木梨浩の情報によると注意すべき選手。
田中 彩子(たなか あやこ)
かるた部のエース。B級選手。2年生。木梨浩の情報によると龍平に続く注意すべき選手。
郷倉 美幸(さとくら みゆき)
かるた部部員。D級選手。3年生。
山城 加都恵(やましろ かつえ)
かるた部部員。D級選手。2年生。
かるた部部員。1年生。男性。名前はオーダー表より(下の名前は確認できない)。

朋鳴高校

東京都予選(団体戦)の準決勝戦の対戦相手。

佐々 鈴香(ささ すずか)
声 - 藤堂真衣
かるた部主将。A級選手(28巻時点)。千早とは同学年。東京都予選の準決勝戦で、太一の対戦相手。内気で引っ込み思案の少女で、俯いて心が病んだような独り言を言う癖があるが、試合中は一転して強気になる一面もある。子供の頃からかるたクイーンになる夢を持っているが、かるた会に入る勇気がなく我流で練習していた。そのためかるたの知識は高く実力も優れている。かるたスタイルは札に呪いをかけるような仕草を起こし相手の流れを読む攻めがるた。
一年後の東京都二次予選では優征と対戦し、4枚差で勝利する。
名並 恵(ななみ めぐみ)
声 - 皆瀬まりか
かるた部部員。C級選手(28巻時点)。千早とは同学年。おかっぱ頭の少女。東京都予選の準決勝戦で、優征の対戦相手。
一年後の東京都二次予選では千早と対戦し、23枚差で敗北する。
武井 永太(たけい えいた)
声 - 烏丸祐一
かるた部部員。B級選手(28巻時点)。千早と同学年。茶髪の男性。東京都予選の準決勝戦で、千早に恋の浮いた話で、動揺をあたえるが一時的にしか効果を与えられずに失敗に終わる。
一年後の東京都二次予選では秋博と対戦し、2枚差で勝利する。
森 健二郎(もり けんじろう)
声 - 山本泰輔
かるた部部員。B級選手(28巻時点)。千早と同学年。黒髪の男性。眼鏡を掛けている。東京都予選の準決勝戦で、奏の対戦相手。
一年後の東京都二次予選では勉と対戦し、1枚差で敗北する。
戸田(とだ)
かるた部部員。後ろ髪をツインテール風にお下げにしている少女。東京都予選の準決勝戦で、勉の対戦相手。
土井 恭一(どい きょういち)
かるた部部員。C級選手(28巻時点)。学年は千早より2つ下。
東京都二次予選で田丸と対戦し、2枚差で勝利する。
坪口 広史(つぼぐち ひろし)
かるた部顧問。

富原西高校

東京都予選(団体戦)の準決勝戦の対戦相手。メンバーは女子中心の構成で、よく声を出す真面目な古風は変わらない。第一期では孝の他にもう一人の男子部員が登場するが、勉がスタメンから抜けているため試合には登場しない。そのため試合中は両者4人で対戦することになる。一年後の東京都予選では二回戦の対戦相手となる。

佐野(さの)
声 - 広瀬有香
かるた部主将。B級選手。学年は千早の1つ上。東京都予選の準決勝戦で、千早の対戦相手。姉御肌な性格で、威勢がいい。メンバーの中でも優れた実力者で、千早の得意とする「ちはや」の札を取りキープする。その後も着々と札を取り千早を追い詰めるが、最後で千早に逆転負けする。
アニメ第2期では太一の対戦相手で、セリフ無しのモブキャラとして登場している。
縄野 友里(なわの ゆり)
声 - 皆瀬まりか
かるた部キャプテン。スタメンメンバーで唯一のA級選手。佐野と同様に威勢がいい。1年後の試合では2試合目で、秋博と対戦し13枚差で1勝する。余裕で楽勝と思っていたが、秋博の大声にはかなり驚かされていた。
須田 恵美(すだ えみ)
声 - 西野陽子
かるた部部員。佐野の後輩。佐野からは「えっちゃん」と呼ばれる。東京都予選の準決勝戦で、奏と対戦し1勝する。1年後の試合では東京都予選の2試合目で、勉と対戦し2枚差で1勝する。
佐倉 彩夏(さくら あやか)
声 - 吉野七海
かるた部部員。B級選手。1年後の試合では優征の対戦相手。
名倉 孝(なぐら たかし)
声 - 佐藤拓也
かるた部部員。B級選手。太一の対戦相手。1年後の試合では、スタメンメンバーで唯一の男性で、千早と対戦し25枚差で完封負けする。

秀龍館

2年連続で、東京都予選(団体戦)の一回戦の対戦相手。メンバーは男子中心の構成で、男子には手厳しいが女子に滅法弱い一面がある。秀龍館のレギュラーメンバーは勉が言うように去年対戦した時とほぼ同じだが、アニメ第一期と比べ顔立ちから髪型までキャラクターのデザインが異なっている場合がある。

小田 誠(おだ まこと)
声 - 烏丸祐一
かるた部主将。茶髪。1年後の試合では千早と対戦し25枚差で完封負けする。

藤岡西高校

全国大会予選(団体戦)での仁南学園の対戦相手。残り2名の選手がいない分試合開始から2負確定している。瑞沢高校とは別ブロックになる。

河内 翔二(かわうち しょうじ)
声 - 庄司将之
かるた部主将。新の中学時代の同級生。柾の親友。A級選手。
進学した藤岡西高校で、かるた部を発足させ、高校選手権の団体戦に出場するも部員は彼を含め3人。田尻が事故の渋滞で、1時間の遅れにより新を替玉として使うが、不正が運営の栗山先生にばれてしまい、新が個人戦出場停止になりそうになった。
個人戦では新が対戦相手となる。
大野 柾(おおの まさき)
声 - 逢坂良太
かるた部部員。翔二の親友。大人しい性格。仁南学園と対戦し1勝する。
田尻(たじり)
かるた部部員。翔二の親友。詩暢のファン。
顧問の先生と一緒に会場に向かっていたが、事故の渋滞で、全国大会の試合出場に間に合わなくなる。
彼の替玉として新が出場する。

仁南学園

全国大会予選(団体戦)での藤岡西高校の対戦相手。藤岡西高が2名の選手がいない分試合開始から2勝確定している。瑞沢高校とは別ブロックになる。

木下 誠吾(きのした せいご)
声 - 林勇
かるた部主将。替え玉で出場した新の対戦相手。新を手ごたえのない奴と油断していたが、本気を出した新に逆転負けする。
本間 豊(ほんま とよ)
声 - 川﨑芽衣子
かるた部部員。残り2名の女性選手は対戦する相手がいないため待機し無事試合が終わるのを見守った。
真山 恵美(まやま えみ)
声 - 安野希世乃
かるた部部員。
夏脇 由有子(なつわき ゆうこ)
声 - 安済知佳
かるた部部員。
鈴木 富美子(すずき ふみこ)
声 - 津田匠子
仁南学園かるた部顧問。

他の競技者

綿谷 始(わたや はじめ)
声 - 有本欽隆 / 演 - 津嘉山正種
新の祖父。1980年代に7連覇を成し遂げた永世名人
新にとっての「かるたの神様」。脳梗塞で右半身が不自由になり要介護のため、新たちは一家で福井に帰る。新たちの介護を受け、新は大会へ出られないながらも新の師匠として指導していたが、認知症となりかるた自体も分からなくなる。その後、一時的な記憶と意識を回復した際に新をかるた大会へ出るように促したが、新がその大会参加中に逝去する。
武村 敬一(たけむら けいいち)
高徳院大学かるた会所属のA級選手。六段。重戦車と称されるほどの力強い取りとそれを6戦続けられる高い持久力が持ち味。
挑戦者決定戦で坪口に勝利し名人戦で周防に挑戦したが敗れた。職業は整体師
安田(やすだ)
声 - 川島得愛
21歳のB級選手。A級進級への千早との対戦相手。原田から強敵と言われる実力者だが、勝ちきれず3年間もB級を続けてる。可愛い女の子の目には弱く対戦中は目を合わせないようにしている。千早と互角に渡り合った相手で、千早はこの対戦後にA級へ進級する。
かるたのスタイルは、攻めと引きを使い分ける攻めがるたで、原田から綺麗と言われる。
金井 桜(かない さくら)
声 - かないみか
競技歴35年のA級選手。埼玉大会で千早と対戦し、試合を通じて千早に「札ごとの呼吸」の存在に気づかせる。
口癖は「ラッキ☆」。椿(声 - 西野陽子)と楓という娘を持つ。
立川 梨理華(たちかわ りりか)
声 - 大谷育江
仙台冬雪会所属。初登場時は小学6年生。「感じ」の良さを武器に、詩暢と同じく小学4年生でA級に昇級した。詩暢に続く才能の持ち主で、周りから「天才梨理華」と呼ばれる。
千早と同じく耳が大きい。落ち込むと泣き虫な一面がある。
猪熊 遥(いのくま はるか)
旧姓、千原。
高砂会所属のA級選手で、かつてクイーン位を4連覇している。
(その時の挑戦者が桜沢であり、桜沢の5つ年下)
作中2年目の吉野会大会で産休から復帰。暉(あき)と迅(じん)という息子を持つ。夫はTV局プロデューサー。くりくりとした(異常に)大きい目が特徴で、かるた大会の会場で人前で授乳するようなあっけらかんとした性格。
詩暢よりもいいといわれるほどの「感じ」を持ち、旧姓の関係から千早と同じく「ちは」が得意札で、桜沢はクイーン戦で一度も取ることが出来なかった。
母親になってもまだまだ現役でやれることを証明すべくクイーン位への復帰を目指す。
花本 瑠璃(はなもと るり)
声 - 小幡記子
鹿児島県出身のA級選手。全国大会A級個人戦で、千早の最初の対戦相手。ポッチャリ体型の少女。
金子 夏美(かねこ なつみ)
秋田高校の生徒で、A級選手。1年後の全国大会A級個人戦で、千早の二回戦の対戦相手。
小石川 秀作(こいしかわ しゅうさく)
K大かるた会所属のA級選手。全日本選手権準優勝の実績を持つが、お手つきが非常に多い。しかしそれでも崩れない強いメンタルと強さも併せ持つ。
愛称は小作だが、前述のことからポカ作といわれることも。

読手

山城 今日子[注 12](やましろ きょうこ)
声 - 芹野恵子(読手時)、荘司美代子(セリフ時)
理音の祖母。A級。7人しかいない専任読手の1人で、彼女の詠みは「声の響きが多彩」「情報量が多い」と評されており、「感じ」が良い選手にとっては有利となる読手。詩暢からも「この人が読手の時は(感じがいい)周防名人はやっかいな相手になる」などと評されている。
奏が憧れている読手。周防も彼女のファンで「キョコタン」と呼ぶ。
五十嵐 修(いがらし おさむ)
専任読手の一人。A級の七段。練習用CDの吹き込みもしている。
廣田 幸一郎 (ひろた こういちろう)
専任読手の一人。広島県かるた協会所属の六段。
牧野 美登里 (まきの みどり)
専任読手の一人。太宰府かるた会所属の六段。旧姓は河合。
31年前(22巻時点)の吉野会大会決勝戦(原田と北野の対戦)で、予定していた読手が急用のため、読手を務めることになっていた。しかし原田に「河合さんの読みで調子崩したくない」と言われてしまい、傷ついた。このことを機に、猛特訓で専任読手になった。
原田曰く、若い頃に比べて余韻の長さ、決まり字までの速度が安定してきた。また、鼻濁音が美しい。
現在は福岡の強豪校、筑豊女学館で指導を行っている。
小峰 和光 (こみね かずみつ)
専任読手の一人。八段。
彼の詠みは小柄な身体からは想像もつかない美声と立体的な響きを持っている。また、JBLブランドの最高級スピーカー『エベレスト』になぞらえ、"エベレスト小峰"と一部で呼ばれている。
田代(たしろ)
声 - 逢坂良太
新人の読手で、審判も務める。B級。持田太の友人。
B級公認の資格を取ったばかりで、緊張すると札読みの間が空いたり正しいリズムが取れなかったりする。
須藤 暁人(すどう あきひと)

競技かるた会の役員

吉岡(よしおか)
声 - 小形満
かるた連盟の役員。新を綿谷名人の後継者として高く評価し、期待を寄せている。
間下 義明(ました よしあき)
声 - 田中正彦
全日本かるた協会会長。十段。
増岡 勝人(ますおか かつと)
声 - 最上嗣生
高校選手権実行委員長。六段。新の犯したルール違反(藤岡西高校の替玉選手)に対し、教育的配慮から寛大な処分を下した。

親族・家族構成

綾瀬 千歳(あやせ ちとせ)
声 - 遠藤綾 / 演 - 広瀬アリス[12]
千早より1歳年長の姉。モデルをしており、現在は女優業にも挑戦しているが、仕事の収入よりもレッスン料の方が高くついている。千早からは第一のファンとして慕われている。千早に比べて気性は激しいが、反骨精神が強い。
海外での撮影や各種TV番組への出演など、チャンスは得ているものの自身が納得できる活躍ができず、女優の仕事もうまくいっていないと感じている。本人の性格に加えて、仕事のストレスから競技かるたを地味でダサイと見下す発言をすることもあったが、千早が真剣にかるたに取り組む姿を目の当たりにして考えを改める。
血液型はAB型。身長は159cmと千早より低く、そのことを気にしている。
綾瀬 千恵子(あやせ ちえこ)
声 - 雪野五月
千早の母。優しい母親だが、千歳を心配するあまり、千早のかるた話には見向きもせず一方的に千歳の活躍を応援するところがあった。そのため千早の全国大会出場までは千早に寂しい思いをさせていることに気づいていなかった。千早の全国大会出場以降は千早を気にかけるようになり、その縁で大江家とも親しくなり利恵子に着物のお礼として、お歳暮を送っている。
綾瀬 健二(あやせ けんじ)
声 - 浜田賢二
千早の父。千歳の活躍が掲載されている新聞記事をスクラップファイルにして保管している。殆ど千歳のスクラップファイルしか作っていなかったが、千早の陸上やかるたの大会の記事もきちんとスクラップしていた。
真島 麗子(ましま れいこ)
声 - 嶋村侑
太一の母。勝利至上主義をモットーにしており、千早からは「ミセス・プレッシャー」と呼ばれる。太一が小学3年生の時から「だって」と「でも」を禁止している。
太一がかるたを続けていることに不満を持っており、太一に「テストで1位を取らないとかるた部を退部させる」と言っている。千早に好意的に接する一方、かるた部に入部させた千早を快く思っていない。またかるた部の部員達を「冴えない人」と思っている。娘の梨香には少し甘いところがある。
真島 梨香(ましま りか)
声 - 安野希世乃
太一の妹。太一とは7歳差。我が儘な性格。
大江 利恵子(おおえ りえこ)
声 - 久川綾
奏の母。「呉服の大江」の専務。
ジャニーズファンであり、太一のファン。瑞沢高校競技かるた部が大会時に着用する着物をレンタルし、着付けてくれたり、自家用車での送迎などサポートをする。その後、娘のかるたの縁で、千早の母・千恵子と親しくなる。
綿谷 麻里(わたや まり)
声 - 桑島法子
新の母親。初めて会った時は千早を新の彼女と誤解していた。新の東京の大学進学には内心反対であったが、息子が好きなことで輝くのを応援しないわけにはいかないと、考えを改めた。新が東京に行くと二人っきりで寂しくなると言った彰に対し、「私はあなたと二人っきりなのがキツイ」と厳しいコメントを返した。
綿谷 彰(わたや あきら)
声 - 堀川仁
新の父親。かるたをしなかったため、始とは仲が悪かった。始と喧嘩をして、妻や子の新とともに東京に引っ越したが、始が倒れたことにより、家族で福井に戻った。新が東京の大学に進学したら麻里と二人っきりになるので寂しいと思っている。また、経済的な理由から新の東京の大学進学には内心反対であったが、始からは知らされていなかった新のための積立金があることを麻里から知らされ、ショックを受ける。
若宮 詩穂(わかみや しほ)
声 - 進藤尚美
詩暢の母。詩暢の教育には厳しい。夫とは詩暢が幼いころに離婚し祖母の屋敷に引き取られるが、肩身の狭い思いから娘の詩暢にあたることもあった。詩暢が興味を持っていたかるたを「役に立たない遊び」と投げ捨てたこともある。
詩暢の祖母
声 - 早水リサ
京都府議会議員。離婚した詩穂を自宅に引き取るが、その条件の1つが詩暢の習い事であった。詩穂には厳しいが、孫の詩暢には優しい。詩暢にかるたを勧めた人物でもある。
西田 優華璃(にしだ ゆかり)[13]
声 - 日野未歩
優征の姉。シルク印刷(Tシャツのプリント)が趣味。優征のライバル校に通っているヒョロくんと付き合っている。優征と同じく少し体が太め。当初は駒野を狙っていたが、メガネを外した裸眼を見て「タイプではない」として去る。駒野の裸眼を見たことがある唯一の人物。

瑞沢高校関係者

堀川 みちる(ほりかわ みちる)
声 - 日野未歩
千早のクラスメイト。競技かるたにのめり込む千早に色々と気を使ってくれる。イベントの幹事が得意で、クラスメイトからの信任も厚い。
山川(やまかわ)
声 - 村上裕哉
瑞沢高校テニス部の部員。優征がテニス部だった頃の友人。
松田(まつだ)
瑞沢高校茶道部の部員。部員の殆どは女性で、松田は唯一の男性部員。
真野 陽菜子(まの ひなの)
声 - 安野希世乃
瑞沢高校の新入生。菫の親友。
宮崎 詩織(みやざき しおり)
声 - 安済知佳
瑞沢高校の新入生。菫の親友。
深作 時次(ふかさく ときじ)
声 - 遠藤大智
瑞沢高校の古典教師。国立文系。老齢の男性で「ご隠居」と呼ばれており、教師陣の中で宮内が唯一強く出られない存在。クラスの進級後は千早と優征の担任になる。お茶を好む。
柴田(しばた)
声 - 佐藤拓也
瑞沢高校の若手教師。同僚の宮内先生から頼まれ事をされることがある。琵琶湖で開催される鳥人間コンテストに興味がある。
的場(まとば)
声 - うえだゆうじ
瑞沢高校の教師で、吹奏楽部顧問。楽器のスペースで、部室の問題を抱えていたが、千早がかるた部の部室の一部を使わしてくれた御礼として、吹奏楽部一同で曲をプレゼントした。

その他の登場人物

由宇(ゆう)
声 - 安済知佳
新の隣家の少女。同い年の幼馴染。同じ高校に通っており、クラスも一緒。
勝義(かつぎ)書店店長
声 - 佐藤健輔
新のバイト先店長。エロ本での新いじりを楽しみにしている。勝義書店のモデルは福井県を中心に店舗展開する勝木書店
小倉香澄(おぐら かすみ、太一の彼女)
声 - 安済知佳
太一に恋の告白をしてから暫く太一の彼女として付き合っていたが、太一がかるた部を優先したことで、彼女から別れを告げた。太一を「たーくん」と呼ぶ。
森 捧(もり ささぐ)
声 - 細谷佳正
男子校の写真部。部員のリーダー的な存在で、恵夢ファンの一人。サイドバック風の髪型をしている。カメラの緑色のベルトが特徴。デジカメで恵夢を撮影するが、何時も最後で恵夢にデータ消去されている。3人共オタクで、「めぐむたん」と呼ぶ。
林 尽(はやし つくす)
声 - 古島清孝
男子校の写真部。恵夢ファンの一人。
木林 豊(きばやし ゆたか)
声 - 佐藤健輔
男子校の写真部。恵夢ファンの一人。

用語

かるた用語

競技かるた
小倉百人一首を使ったかるた取りの競技戦で、文化系スポーツ。夏の大会では長い時間の連続試合になる場合もあり集中力が切れないためにはスタミナと体力が必要不可欠となる。そのため初心者が長時間無理し過ぎると指先が麻痺で自由が利かなくなる場合がある。
選手
競技かるたの選手で、ランクはE級からA級まであり大会で勝つことで、昇級していく。しかしB級からA級への昇級は所属するかるた会によって異なるが、一般的には大会で優勝するか準優勝を2回するかのどちらかが必要となる。
東京都予選
各都道府県で行われている予選で、正式名称は「全国高等学校かるた選手権大会東京都予選」。全国大会に行くための登龍門で、優勝校のみ全国大会出場となる。ただし前年の参加校が10校以上の場合2校が全国大会出場となる。席順は試合前に予め決める必要があり席順を記したオーダー書を大会の運営者に提出する必要がある。それにより運営者から対戦相手の決定を下される。そのためオーダー書の提出後の席替えは一切出来ない。東京都予選は団体戦のみで個人戦は行っていない。
全国大会
7月に滋賀県の近江神宮に行われる大会で、「かるたの甲子園」とも言われている。試合形式は団体戦と個人戦に分かれており特に個人戦ではランク別で試合することになっている。そのためA級とB級またはC級とB級が試合することは出来ない。優勝者はランク別で優勝する。なお団体戦ではランクに関係なく対戦可能だが、東京都予選の時と同じく席順のオーダー書を大会の運営者に提出する必要がある。個人戦は団体戦の翌日に行われる。
感じ
「読みへの反応速度[14]」「聞き分けの能力[15]」を意味する用語。
囲み手
決まり字が読まれるまで札を覆い囲って、対戦相手に取られないようにする技術[16]。主に決まり字が長い札が読まれたときに使用する。
囲み手を破る「囲み手破り」も存在する。
モメる
試合で、自分と対戦相手のどちらが札を取ったか微妙な場合に、一歩も引かずに自分の取りを主張すること[17]
専任読手
かるた競技で、かるたの札を読む人のこと。読手の上級者を示す。専任読手になるにはA級選手(四段以上)で、さらに5年以上の経験が必要とされている。
一般的な読手はB級公認からとなる。
序歌
かるた競技の試合開始前に読まれる歌。試合の第一首目のタイミングをはかるためルール上読手は試合開始前に必ず行う。一般的には王仁の「なにはづの歌」(難波津に 咲くやこの花冬籠り 今を春べと 咲くや木の花)が詠まれる。
運命戦
自陣・敵陣ともに、残りの札が1枚ずつになった状態。

高校

瑞沢高校(みずさわこうこう)
東京都の都立進学高校。千早や太一が現在通っている高校。
千早が1年生のとき、創部1年目で東京都予選優勝を果たし、高校選手権の団体戦出場を決める。千早が2年生のとき、東京都予選で準優勝となり、北央学園と共に出場を決める[注 13]
北央学園(ほくおうがくえん)
東京都の中高一貫校で、瑞沢高校のライバル校[18]
5年連続で高校選手権の団体戦に出場していたが、千早が1年生のとき、東京都予選で瑞沢高校に敗れて出場を逃す。その後、千早が2年生のとき、東京都予選で優勝して2年ぶりに団体戦に出場、3位という成績を収める。
モデルは、暁星高等学校競技かるた部[19]
富士崎高校(ふじさきこうこう)
静岡県の高校。この高校のかるた部は50名以上の部員を抱える名門で、千早が1年生のとき、高校選手権の団体戦で13回目[20]の優勝を果たした。
モデルは、静岡県立富士高等学校百人一首部[21]
藤岡東高校
福井県の高校。新が現在通っている高校。

かるた会

府中白波会(ふちゅうしらなみかい)
東京都にある、かるた会。責任者は原田。
千早・太一・新が小学生の時に入会したかるた会。現在、瑞沢高校競技かるた部の部員のうち、千早・太一・菫・秋博の4名が在籍している。
モデルは、東京都府中市にある府中白妙会。
翠北会(すいほくかい)
東京都にある、かるた会。会長は北野。
瑞沢高校競技かるた部の部員のうち、優征・奏・勉の3名が所属している。優征によると「翠北会は攻めもするけど、どっちかっていうと守りがるた」。
福井南雲会(ふくいなぐもかい)
福井県にある、かるた会。会長は栗山。
第5巻以降、新が籍を置いている。
モデルは、福井渚会。
京都明星会(きょうとみょうじょうかい)
京都府にある、かるた会。会長は伊勢大二郎。
詩暢は小学校6年生まで京都明星会の練習に参加し、基礎を学んだ。

その他

ダディベア
本作に登場するマスコットキャラクターの1つ[22]。千早が愛好している熊のキャラクター。
スノー丸(スノーまる)
本作に登場するマスコットキャラクターの1つ[22]で、詩暢が愛好している関西限定のキャラクター[23]。バケツをかぶった雪だるまで、バケツを取るとチョンマゲがある。
「スノー丸アイス」や「スノー丸どら焼き」などのお菓子もある。

評価

社会的影響

本作がきっかけで、袴姿で競技かるたを始める人が日本国外でも現れるなど、競技かるた人口の拡大にも貢献している[2][28]滋賀県大津市では2012年2月に「ちはやふる・大津」キャンペーン実行委員会が設立され、2013年現在も、本作を活かした観光事業が展開されている[29][30]

タイアップ・イベント

京阪石山坂本線の「ちはやふる」ラッピング電車
東京都府中市府中市立片町文化センター
  • 京阪石山坂本線 - 2012年7月24日〜2015年11月15日600形617Fを当作品のラッピング電車に仕立てて運行。[31][32]700形にもラッピングが施された。(デザインは600形と異なる)700形のみ、時期によってラッピングが一部変更されている。(実写版公開開始から日が過ぎると、乗務員室扉と一枚目の客用扉の間のラッピングが広瀬すずから千早のイラストに変更された他、ヘッドマークも広瀬すずからイラストに変更された。)
  • LOVEフォト - 2010年に発売された『LOVEフォト Vol.3 Dress up in JFW』の表紙に本作が協力している[33]
  • 「ちはやふるin府中2016」キックオフ事業、「ちはやふる」の聖地「府中市立片町文化センター」[34]

書誌情報

単行本

小説

  • 著:時海結以、原作・イラスト:末次由紀 『小説 ちはやふる 中学生編』講談社〈KCデラックス〉、全4巻
  1. 2012年9月13日発売、ISBN 978-4-06-376698-1
  2. 2012年12月13日発売、ISBN 978-4-06-376751-3
  3. 2013年9月13日発売、ISBN 978-4-06-376888-6
  4. 2013年12月13日発売、ISBN 978-4-06-376918-0
  • 著:時海結以、脚本:小泉徳宏、原作:末次由紀 『小説 映画 ちはやふる』講談社〈KCデラックス〉、全2巻
  1. 上の句 2016年3月11日発売、ISBN 978-4-06-377394-1
  2. 下の句 2016年3月11日発売、ISBN 978-4-06-377395-8

関連書籍

  • 末次由紀・あんの秀子『ちはやと覚える百人一首 「ちはやふる」公式和歌ガイドブック』 講談社〈KCピース〉、2011年11月11日発売、ISBN 978-4-06-364879-9
  • 末次由紀『ちはやふるかるた 入門編』 講談社〈キャラクターズA〉、2012年12月13日発売、ISBN 978-4-06-358425-7
  • 末次由紀・BE・LOVE編集部『ちはやふるオフィシャルファンブック』 講談社〈KCデラックス〉、2012年12月13日発売、ISBN 978-4-06-376774-2
  • 末次由紀・BE・LOVE編集部『ちはやと覚える百人一首暗記カード 「ちはやふる」公式決まり字ガイドブック』 講談社〈キャラクターズA〉、2013年12月13日発売、ISBN 978-4-06-358475-2

テレビアニメ

2011年10月4日から2012年3月27日まで、日本テレビほかにて第1期が『ちはやふる』のタイトルで放送された。

2012年6月13日に第2期の制作が発表され[36]、2013年1月から6月まで『ちはやふる2』のタイトルで放送された。単行本第22巻限定版にテレビ未放送の第26話が収録されている。

スタッフ

  • 原作 - 末次由紀(講談社BE・LOVE」連載)
  • 監督 - 浅香守生
  • シリーズ構成 - 高山直也(第1期)、柿原優子加藤綾子(第2期)
  • キャラクターデザイン - 濱田邦彦
  • 美術監督 - 清水友幸
  • 撮影監督 - 藤田賢治
  • 色彩設計 - 橋本賢、鎌田千賀子(第2期)
  • デジタルアーティスト - 石神亮一(第2期)
  • CG監督 - さいとうつかさ(第2期)
  • 編集 - 木村佳史子
  • 音楽 - 山下康介
  • 音響監督 - 三間雅文
  • プロデューサー - 中谷敏夫・田村学・岩佐直樹(第1期)、桐本篤・大島由香(第2期)
  • クリエイティブプロデューサー - 丸山正雄
  • アニメチーフプロデューサー - 豊田智紀
  • アニメーションプロデューサー - 角木卓哉
  • アニメーション制作 - マッドハウス
  • 製作著作 - バップ、日本テレビ

主題歌

第1期
オープニングテーマ「YOUTHFUL」
作詞・作曲・編曲 - Ko-ta、Ko-hey / 歌 - 99RadioService
第4話からオープニング映像が一部変更されている[37]。第1期25話、第2期25話、OVA26話ではエンディングテーマとしても使用された。
エンディングテーマ「そしていま」
作詞・作曲・編曲 - 新屋豊 / 歌 - 瀬戸麻沙美
第25話では未使用。第2期20話では挿入歌として使用された。
第2期
オープニングテーマ「STAR」
作詞 - Ko-ta・Ko-hey・竹内修 / 作曲 - Ko-ta・Ko-hey / 編曲 - 99RadioService・竹内修 / 歌 - 99RadioService
エンディングテーマ「茜空」
作詞 - coffa / 作曲・編曲 - 新屋豊 / 歌 - 瀬戸麻沙美
第6話と第23話のみ、2番の歌詞が使用されている。第25話では未使用。

ちはやHOO!

第1期の本編終了後に放送された、競技かるたの解説や「ちはやふる」の関連情報を伝える実写コーナー。ナビゲーターは上田まりえアナウンサー

Blu-ray/DVDでは「HOW TO 競技かるた(入門編)」として収録されている[38]

各話リスト

話数 サブタイトル 脚本 絵コンテ 演出 作画監督 総作画監督 放送日
第1期
第一首 さくやこのはな 柿原優子 浅香守生 濱田邦彦 - 2011年10月4日
第二首 からくれなゐに 加藤綾子 いしづかあつこ 牧野吉高 渡部裕子、菅井翔 濱田邦彦 2011年10月11日
第三首 ふれるしらゆき 柿原優子 伊藤尚往
浅香守生
渡邉こと乃 金錦樹 2011年10月18日
第四首 しつこころなくはなのちるらむ 加藤綾子 伊藤智彦 ところともかず 島崎克実 2011年10月25日
第五首 よはのつきかな 森山あけみ 伊藤尚往 大舘康二 2011年11月1日
第六首 けふここのへににほひぬるかな 川嶋澄乃 高橋亨 細川ヒデキ 山口真未 2011年11月8日
第七首 ひとこそみえねあきはきにけり 加藤綾子 峰達也 のがみかずお 原田峰文、佐藤友子
竹内由香里
濱田邦彦
兼森義則
2011年11月15日
第八首 たえてひさしくなりぬれど 鈴木智 川尻善昭 吉村文宏 片山みゆき 濱田邦彦 2011年11月22日
第九首 しのぶれど 森山あけみ 牧野吉高 菅井翔 2011年11月29日
第十首 ゆくもかへるもわかれては 川嶋澄乃 伊藤尚往 宮前真一 2011年12月6日
第十一首 あまつかぜ 加藤綾子 芦野芳晴 渡邉こと乃 金錦樹 2011年12月13日
第十二首 むらさきのゆきしめのゆき 川嶋澄乃 川尻善昭 太田知章 元昌喜、島崎克実 2011年12月20日
第十三首 きみがため 森山あけみ 宍戸淳 青木里枝、佐藤友子 2012年1月3日
第十四首 はなよりほかにしるひともなし 鈴木智 川尻善昭 細川ヒデキ 山口真未 2012年1月10日
第十五首 つらぬきとめぬたまぞちりける 柿原優子 後藤圭二 高村雄太 永吉隆志、市野まりあ
斉藤弘樹
2012年1月17日
第十六首 をぐらやま(総集編)[注 14] 高山直也 いしづかあつこ 渡邉こと乃 今村大樹 2012年1月24日
第十七首 みちこそなけれ 川嶋澄乃 川尻善昭 のがみかずお 佐藤友子 2012年1月31日
第十八首 はなぞむかしのかににほひける 加藤綾子 伊藤尚往 前園文夫 菅井翔、関口雅浩 2012年2月7日
第十九首 ながらへば 森山あけみ 伊藤尚往 田崎聡、宮前真一
高田晴仁
2012年2月14日
第二十首 くもゐにまがふおきつしらなみ 鈴木智 山内重保 いしづかあつこ 金錦樹、小松麻美 2012年2月21日
第二十一首 わがころもでにゆきはふりつつ 柿原優子 渡邉こと乃 太田知章 元昌喜、後藤孝宏 2012年2月28日
第二十二首 うつりにけりないたづらに 川嶋澄乃 細川ヒデキ 山口真未 2012年3月6日
第二十三首 しろきをみればよぞふけにける 鈴木智 今千秋 のがみかずお 佐藤友子、竹内由香里
つなきあき
2012年3月13日
第二十四首 をのへのさくらさきにけり 高山直也 川尻善昭 migmi 片山みゆき、宮前真一
高田晴仁、田崎聡
2012年3月20日
第二十五首 もれいづるつきのかげのさやけさ 宍戸淳
浅香守生
細川ヒデキ
浅香守生
金錦樹、山口真未
田崎聡、高田晴仁
2012年3月27日
第2期
第一首 はなのいろは 柿原優子 浅香守生 村岡朋美 大舘康二 濱田邦彦 2013年1月11日
第二首 こひすてふ 加藤綾子 川尻善昭 友田政晴 鈴木彩子、村松尚雄
須永正博、岡田正和
鎌田祐輔、大島美和
長田絵里、ANIHOUSE SUN
2013年1月18日
第三首 つくばねの 柿原優子 村岡朋美 のがみかずお 佐藤友子 2013年1月25日
第四首 ひとにはつげよ あまのつりぶね 加藤綾子 宍戸淳 雪村愛、宮前真一 2013年2月1日
第五首 なほあまりある むかしなりけり 川嶋澄乃 芦野芳晴 久保山英一 竹本佳子、永吉隆志
室山祥子
2013年2月8日
第六首 たつたのかはの にしきなりけり 森山あけみ 伊藤尚往 南川達馬 片山みゆき 2013年2月15日
第七首 しるもしらぬも あふさかのせき 柿原優子 青山弘 江副仁美 今村大樹、阿部純子 2013年2月22日
第八首 みかさのやまに いでしつきかも 加藤綾子 川尻善昭 所俊克 鈴木彩子、ふくだのりゆき
熊田明子、ANIHOUSE SUN
金賢玉、金鐘憲、黄美貞
2013年3月1日
第九首 わたのはら 川嶋澄乃 宍戸淳 のがみかずお 阿部千秋 2013年3月8日
第十首 むらさめの 森山あけみ 川尻善昭 渡邉こと乃 日向正樹 2013年3月15日
第十一首 さしもしらじな もゆるおもひを 石野敦夫 久保山英一 竹本佳子、永吉隆志
室山祥子
2013年3月22日
第十二首 みそぎぞなつの しるしなりける 加藤綾子 高田昌宏 尹淨慧、照映來 2013年3月29日
第十三首 ゆめのかよひぢ ひとめよくらむ 川嶋澄乃 細川ヒデキ 大舘康二、韓正履 2013年4月5日
第十四首 ものやおもふと ひとのとふまで 森山あけみ 川尻善昭 朝木幸彦 ANIHOUSE SUN、金賢玉
崔榮橲、黄美貞
權容祥、鈴木彩子
日下岳史、服部一郎
2013年4月12日
第十五首 たごのうらに 石野敦夫 宍戸淳 鈴木拓磨 阿部千秋、高澤美佳
松坂定俊、香田智樹
2013年4月19日
第十六首 みゆきまたなむ(総集編) - 浅香守生 宍戸淳 今村大樹 - 2013年4月26日
第十七首 ふくからに 加藤綾子 川尻善昭 江副仁美 日向正樹 濱田邦彦 2013年5月3日
第十八首 わすれじの 川嶋澄乃 伊藤尚往 久保山英一 楠木智子、竹本佳子
永吉隆志、室山祥子
2013年5月10日
第十九首 ゆくへもしらぬ こひのみちかな 森山あけみ 芦野芳晴 小野田雄亮 尹淨慧、任道延 2013年5月17日
第二十首 あきのたの 加藤綾子 渡邉こと乃 今村大樹、韓正履 2013年5月24日
第二十一首 なこそながれて なほきこえけれ 川嶋澄乃 宍戸淳 所俊克 ANIHOUSE SUN、許在惠
權容祥、黄美貞
崔榮橲、鈴木彩子
西尾智恵、服部一郎
大里咲憂梨
2013年5月31日
第二十二首 めぐりあひて 森山あけみ 川尻善昭 佐土原武之 山崎愛、高澤美佳
しまだひであき、後藤麻梨子
2013年6月7日
第二十三首 をのへのさくら さきにけり 石野敦夫 細川ヒデキ 日向正樹 2013年6月14日
第二十四首 かくとだに 加藤綾子 宍戸淳 久保山英一 永吉隆志、楠木智子
竹本佳子、室山祥子
清水勝祐、相澤秀亮
2013年6月21日
第二十五首 ふじのたかねにゆきはふりつつ 川嶋澄乃 浅香守生
渡邉こと乃
今村大樹、金綿樹
韓正履
2013年6月28日
第二十六首
(TV未放送)
わがみよにふるながめせしまに 細川ヒデキ 細川ヒデキ
浅香守生
日向正樹、今村大樹
金綿樹
2013年9月13日

放送局

放送地域 放送局 放送期間 放送日時 放送系列 備考
第1期
関東広域圏 日本テレビ 2011年10月4日 - 2012年3月27日 火曜 24:59 - 25:29 日本テレビ系列 製作局
日本全域 GyaO! 2011年10月6日 - 2012年3月29日 木曜 24:00 更新 ネット配信 最新話1週間無料配信
バックナンバーは有料配信
ShowTime 2011年10月7日 - 2012年3月30日 金曜 15:00 更新
福岡県 福岡放送 2011年10月11日 - 2012年4月3日 火曜 26:04 - 26:34 日本テレビ系列
近畿広域圏 読売テレビ 2012年1月9日 - 6月25日 月曜 27:23 - 27:53[注 15] MANPA 第4部
広島県 広島テレビ 2012年2月7日 - 7月24日 火曜 25:34 - 26:04
日本全域 日テレプラス 2012年2月21日 - 8月14日 火曜 22:30 - 23:00 CS放送 リピート放送あり
福井県 福井放送 2013年4月3日 - 9月25日 水曜 25:30 - 26:00 日本テレビ系列
テレビ朝日系列
千葉県 チバテレビ 2015年3月2日 - 4月8日 月曜 - 金曜 18:30 - 19:00 JAITS 3月4日茨城県公立高校入試特番のため休止
宮城県 ミヤギテレビ 2015年4月3日 - 9月18日 金曜 26:27 - 26:57 日本テレビ系列 プレゼント告知回を除き、ちはやHoo!のコーナーも放送
栃木県 とちぎテレビ 2015年5月26日 - 11月17日 火曜 17:30 - 18:00 JAITS 一部の回を除き、ちはやHoo!のコーナーも放送
山梨県 山梨放送 2015年10月14日 - 水曜 25:15 - 25:45 日本テレビ系列
東京都 TOKYO MX 2016年1月6日 - 6月22日 水曜 24:30 - 25:00 JAITS
第2期
関東広域圏 日本テレビ 2013年1月11日 - 6月28日 金曜 25:53 - 26:23 日本テレビ系列 製作局
日本全域 日テレオンデマンド 土曜 更新 ネット配信 最新話1週間無料配信
バックナンバーは有料配信
近畿広域圏 読売テレビ 2013年1月21日 - 7月8日 月曜 26:28 - 26:58 日本テレビ系列 MANPA 第2部
日本全域 日テレプラス 2013年2月8日 - 8月4日 金曜 26:30 - 27:00[注 16] CS放送 リピート放送あり
福岡県 福岡放送 2013年10月7日 - 2014年3月31日 月曜 25:59 - 26:29[注 17] 日本テレビ系列
福井県 福井放送 2014年4月16日 - 10月8日 水曜 25:30 - 26:00 日本テレビ系列
テレビ朝日系列
千葉県 チバテレビ 2015年4月9日 - 5月14日 月曜 - 金曜 18:30 - 19:00 JAITS
宮城県 ミヤギテレビ 2015年9月25日 - 2016年3月18日 金曜 26:30 - 27:00 日本テレビ系列
栃木県 とちぎテレビ 2015年11月24日 - 2016年3月16日 火・水曜 17:30 - 18:00[注 18] JAITS

2013年8月1日 木曜 17:00 - 18:00には、BSスカパー! にて『日テレプラス presents アニメ『ちはやふる2』超豪華! 人気声優大集合!! 瑞沢かるた部夏合宿! 苦しい時の右下段SP!』が放送された[39]

Webラジオ

関連商品

Blu-ray / DVD

発売日 収録話 規格品番
Blu-ray DVD
第1期『ちはやふる』Blu-ray&DVD
1 2011年12月21日 第一首 - 第三首 VPXY-71175 VPBY-13621
2 2012年1月18日 第四首 - 第六首 VPXY-71176 VPBY-13622
3 2012年2月22日 第七首 - 第九首 VPXY-71177 VPBY-13623
4 2012年3月21日 第十首 - 第十二首 VPXY-71178 VPBY-13624
5 2012年4月18日 第十三首 - 第十五首 VPXY-71179 VPBY-13625
6 2012年5月23日 第十六首 - 第十八首 VPXY-71180 VPBY-13626
7 2012年6月20日 第十九首 - 第二十一首 VPXY-71181 VPBY-13627
8 2012年7月18日 第二十二首 - 第二十三首 VPXY-71182 VPBY-13628
9 2012年8月22日 第二十四首 - 第二十五首 VPXY-71183 VPBY-13629
第2期『ちはやふる2』Blu-ray&DVD BOX
2013年5月22日 第一首 - 第十二首 VPXY-71966 VPBY-10910
2013年9月18日 第十三首 - 第二十五首 VPXY-71967 VPBY-10911

CD

発売日 タイトル 規格品番
2012年1月18日 ちはやふる オリジナル・サウンドトラック&キャラクターソング集 第1首 VPCG-84916
2012年3月28日 ちはやふる オリジナル・サウンドトラック&キャラクターソング集 第2首 VPCG-84917
2013年3月20日 ちはやふる2 オリジナル・サウンドトラック VPCG-84939

音楽配信

  • ちはやふる Limited Single(2012年2月22日配信、iTunes限定)
日本テレビ 火曜24:59枠
前番組 番組名 次番組
ちはやふる
【本作までアニメ枠】
日本テレビ 金曜25:53枠→25:58枠
ちはやふる2

映画

ちはやふる
-上の句- / -下の句-
監督 小泉徳宏
脚本 小泉徳宏
原作 末次由紀 『ちはやふる』
出演者 広瀬すず
野村周平
真剣佑
音楽 横山克
主題歌 Perfume 「FLASH」
撮影 柳田裕男
編集 穂垣順之助
制作会社 ROBOT
製作会社 2016映画「ちはやふる」製作委員会
配給 東宝
公開 日本の旗 2016年3月19日(上の句)
日本の旗 2016年4月29日(下の句)
上映時間 111分(上の句)
102分(下の句)
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
興行収入 16億3000万円[40](上の句)
12億2000万円[40](下の句)
テンプレートを表示

2015年4月、実写映画化されることが発表された[41]。監督は小泉徳宏[42]、主演は広瀬すず[43]

2015年7月19日には、滋賀県近江神宮で撮影現場取材会が行われ、主演の広瀬がエクステを付けてのロングヘアと劇中衣装のはかま姿で登場した[44]

映画は2部作となり、『ちはやふる -上の句-』は2016年3月19日、『ちはやふる -下の句-』は、同年4月29日に公開[42][45]。4月29日、『下の句』の初日舞台挨拶において、続編製作決定がサプライズ発表された[46]。また、プロデューサーの北島直明が「キャストの年齢の問題もあるので完結編として作るつもり」とコメントした[46]

2017年2月12日に、香川県で開催された「さぬき映画祭2017」の舞台挨拶において続編が今春にクランクインすることが発表された[47]。また、小泉監督が「前作から2年が経ち、高校3年生という設定にする」とコメントした[47]。5月7日、クランクイン[48]

キャスト

スタッフ

受賞

映画
  • 第8回TAMA映画賞(2016年)[51]
    • 最優新進監督賞(小泉徳宏、『ちはやふる - 上の句 -』『ちはやふる - 下の句 -』に対して)
    • 最優秀新進女優賞(松岡茉優、『ちはやふる - 下の句 - 』『猫なんか呼んでも来ない。』に対して)
  • 第7回ロケーションジャパン大賞(2017年)[52]
    • グランプリ(ロケ地となった大津市とともに受賞)
  • 第40回日本アカデミー賞[53]
    • 優秀主演女優賞(広瀬すず)
    • 新人俳優賞(真剣佑)

脚注

注釈

  1. ^ 在原業平朝臣の和歌。
  2. ^ a b c 高校1年生時点。
  3. ^ 初めてかるたをした際、新に「千早」の札だと言われて以来、一番好きな札
  4. ^ ただし、クイーンとの対戦では固定していた包帯、果ては湿布まで剥がして全力で勝負に挑んだ
  5. ^ 第31巻 第159首。
  6. ^ 作中で「百首全てを重複なくランダムに暗唱する」という離れ業を見せている。
  7. ^ 小学生時代は新聞配達をしており順路表が必要ないほど暗記していた。高校生の現在は書店で働いている。
  8. ^ 最寄り駅は芦原温泉駅
  9. ^ 自陣の札を積極的に取り、相手に送り札をさせないように展開する競技スタイル。
  10. ^ 百人一首における一字決まりは7枚だが、それ以外にも1字目で判別できる札が20枚ある、という意味。当初は28枚と言っていたが、後に数え直したら27枚だったと訂正。
  11. ^ TVアニメ第2期の第22話ではアンソニー・リープで記されている。
  12. ^ TVアニメ第1期の第23話では山城京子で記されている。
  13. ^ 前年の予選で出場校が10校を超えた地区は代表を2校出せるため。
  14. ^ 総集編に加え、単行本巻末の4コマ劇場がアニメ化された。
  15. ^ 2012年3月までは第3部・通常26:44 - 27:14。MANPA項でも説明されているとおり、放送時間が変わることが頻繁にあり、2012年3月5日は50分以上変動したこともある。
  16. ^ 最終回は日曜7:30 - 8:00に放送。
  17. ^ 「番組の放送に関して」を参照(2013年10月28日時点のアーカイブ) - FBS福岡放送
  18. ^ 2015年12月までは火曜日のみ放送
  19. ^ 2016年にリリースされたPerfumeのアルバム「COSMIC EXPLORER」にも収録されているが、アレンジが大きく異なる

出典

  1. ^ a b ちはやふる:マンガ大賞の人気かるたマンガがアニメ化 10月から放送”. 毎日新聞デジタル (2011年5月31日). 2013年5月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年5月22日閲覧。
  2. ^ a b 『ちはやふる』10巻目で初首位 “競技かるた”人気拡大に一役”. オリコン (2010年9月23日). 2012年5月22日閲覧。
  3. ^ 2015年春 ちはやふる7周年記念 名場面総選挙” (2014年12月27日). 2015年4月11日閲覧。
  4. ^ 夏休みオススメマンガ:“燃える”「ちはやふる」に“萌える”「ロッテのおもちゃ!」”. 毎日新聞デジタル (2010年8月15日). 2012年7月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年5月22日閲覧。
  5. ^ 〈マンガ今昔物語〉第10回 “恋愛だけ”じゃない!”. コミック・ブレーク. asahi.com (2010年12月24日). 2012年5月22日閲覧。
  6. ^ ちはやふる:競技かるたコミック「ちはやふる」最新巻がシリーズ初の首位 オリコン本ランキング”. 毎日新聞デジタル (2010年9月23日). 2012年7月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年5月22日閲覧。
  7. ^ 末次由紀. "末次由紀先生 直撃インタビュー 完全版" (Interview). Interviewed by ジャンプスクエア. 2012年5月22日閲覧
  8. ^ 末次由紀. "末次由紀 Interview long Version 2011年2月号" (Interview). Interviewed by 阿部花恵. 2012年5月22日閲覧 {{cite interview}}: 不明な引数|program=は無視されます。 (説明)
  9. ^ 第34巻 p47
  10. ^ 原田先生も登場!? ちはやふるイベントで女子高生かるた対戦”. コミックナタリー (2010年8月19日). 2012年2月13日閲覧。
  11. ^ 末次由紀『ちはやふる 14』講談社、2011年、171頁
  12. ^ 上の句の冒頭の雑誌の表紙でカメオ出演。千早を演じる広瀬すずは実妹
  13. ^ 登場後長らく名前が不明であったが末次由紀『ちはやふる 17』講談社、2012年、169頁のおまけ4コマで名前が判明した
  14. ^ 末次由紀『ちはやふる 3』講談社、2008年、7頁
  15. ^ 末次由紀『ちはやふる 9』講談社、2010年、6頁
  16. ^ 末次由紀『ちはやふる 5』講談社、2009年、62頁
  17. ^ 末次由紀『ちはやふる 8』講談社、2010年、31頁
  18. ^ ちはやふる:アニメ版のメーンビジュアルを公開 かるた部メンバーの設定画も”. 毎日新聞デジタル (2011年8月19日). 2012年7月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年5月22日閲覧。
  19. ^ 【高校かるた大会】全国高等学校小倉百人一首かるた選手権大会
  20. ^ 末次由紀『ちはやふる 12』講談社、2011年、29頁
  21. ^ 【高校かるた大会】全国高等学校小倉百人一首かるた選手権大会
  22. ^ a b 「ちはや」新グッズはダディベア・スノー丸の和柄がま口”. コミックナタリー (2012年1月29日). 2012年5月22日閲覧。
  23. ^ 君はどっち派?「ちはや」ダディベア&スノー丸がグッズ化”. コミックナタリー (2011年6月11日). 2012年5月22日閲覧。
  24. ^ マンガ大賞2009発表!大賞は末次「ちはやふる」”. コミックナタリー (2009年3月24日). 2012年5月22日閲覧。
  25. ^ 第35回講談社漫画賞は3月のライオン、宇宙兄弟、巨人ほか”. コミックナタリー (2011年5月13日). 2012年5月22日閲覧。
  26. ^ 第35回講談社漫画賞”. asahi.com (2011年6月7日). 2012年5月22日閲覧。
  27. ^ 手塚治虫文化賞:大賞ノミネート6作品決定 「ちはやふる」「進撃の巨人」など”. 毎日新聞デジタル (2012年2月22日). 2012年5月22日閲覧。
  28. ^ “福岡で競技かるた国際大会 中国からも学生が袴姿で参加”. J-CAST. (2012年10月1日). http://www.j-cast.com/mono/2012/10/01148381.html?p=all 2012年11月11日閲覧。 
  29. ^ “漫画「ちはやふる」で観光誘致 大津市、看板設置など”. 京都新聞. (2012年3月29日). http://www.kyoto-np.co.jp/sightseeing/article/20120329000047 2012年5月22日閲覧。 
  30. ^ “人気漫画で大津知って 「ちはやふる」近江神宮で展覧会”. 京都新聞. (2013年10月4日). http://www.kyoto-np.co.jp/sightseeing/article/20131004000039 2013年11月15日閲覧。 
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関連項目

外部リンク