「IPad (第3世代)」の版間の差分
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2016年9月29日 (木) 11:37時点における版
第3世代iPad (black) | |
製造元 | アップル |
---|---|
種別 | タブレット型メディアプレーヤー/コンピュータ |
世代 | 3rd |
発売日 |
2012年3月23日
2012年5月5日
2012年5月11日
2012年5月25日
2012年7月20日
|
OS | iOS 5.1(初期搭載)~iOS9系(最終サポート) |
CPU | 1GHzデュアルコアApple A5X system-on-a-chip |
メモリ | 1 GB DDR2[1][2] |
ストレージ |
フラッシュメモリ 16, 32, & 64 GB |
ディスプレイ |
9.7インチ (250 mm) 4:3 アスペクト比 耐指紋性撥油コーティング 画面解像度: QXGA (2048x1536 px) (264 ppi), 4:3 アスペクト比, LEDバックライト IPS LCD Retinaディスプレイ |
グラフィック | PowerVR SGX543MP4 4コア(A5Xに内蔵)[1] |
入力機器 | マルチタッチタッチスクリーンディスプレイ, ヘッドセットコントロール, 近接センサーとローキー照明センサー, 3軸加速度計, デジタルコンパス |
デジタルカメラ |
バックカメラ:HDビデオ撮影(1080p、最大30fps、オーディオ入り)静止画(5倍デジタルズーム、画素数は500万画素) |
外部接続 |
Wi-Fi (802.11a/b/g/n), Bluetooth 4.0+HS, USB 2.0/ドックコネクタ Wi-Fi + Cellular モデルは以下も含む: A1430:UMTS (W-CDMA)/HSPA/HSPA+/DC-HSDPA (850, 900, 1900, 2100 MHz) GSM/EDGE (850, 900, 1800, 1900 MHz) LTE (700b MHz, AWS…Bands 4/17) A1403:CDMA EV-DO Rev. A (800, 1900 MHz) LTE (700c MHz…Bands 13)※データのみ |
電源 |
3.75V,42.5Whリチャージャブルリチウムポリマーバッテリー 最長10時間のバッテリー駆動 |
オンラインサービス | iTunes Store, App Store, MobileMe, iBookstore, Safari, Game Center, Photo Booth |
サイズ |
9.50 in (241 mm) (height) 7.31 in (186 mm) (width) 0.37 in (9.4 mm) (depth) |
重量 |
Wi-Fi モデル: 1.44 lb (650 g) Wi-Fi + Cellular モデル: 1.46 lb (660 g) |
関連商品 | iPod touch, iPhone |
ウェブサイト | www.apple.com/jp/ipad |
iPad(アイパッド)は、アップルによって開発及び販売されているタブレット型コンピューターで、iPad シリーズの第3世代にあたる機種(以下、第3世代iPadと呼ぶ)。同じ名称であった iPad シリーズの第1世代にあたる機種(以下、第1世代iPadと呼ぶ。)および先代のiPad 2と区別する為、アップルなどは 新しいiPad(あたらしいアイパッド)の名称を用いていた[3][4][5][6]が、iPad (第4世代)およびiPad miniの発表に伴い使われなくなった。わずか半年で新モデルが発表された事から、一部で混乱を招いた[7]。
第3世代iPadには、Wi-Fiによる無線LAN機能付きと、Wi-Fiと携帯電話事業者が提供する通信網である第4世代移動通信システム (4G)[注 1] の両機能を搭載した2つのモデルがあり、日本ではiPad (第1世代) および iPad 2と同様にソフトバンクモバイルより発売されている。 2016年6月14日(日本時間)に行われたWWDC2016で発表となったiOS10には対象外となった。よってiPad 2と共にiOS9系が最終サポートとなる予定。
概要
iPadシリーズの3代目として、先代のiPad 2より1年ぶりに発表・発売された。最大の特徴は、2,048×1,536ドット(解像度264ppi)と、先代と比較して2倍の解像度を持つRetinaディスプレイの採用と[8]、500万画素に強化され、1080pのHDビデオ撮影が可能になったカメラ機能[9]が搭載された。
それらの機能強化に合わせてCPUをApple A5Xに変更。GPUが4コアになった[10]。これにより、iPad 2と比べて4倍のピクセルを動かせるようになった。
また、これまでの3G通信に加え、第3.5世代移動通信システム (3.5G、HSPA+/DC-HSDPA)とLTEに対応し高速なデータ通信が可能となった。
重量及びサイズは、先代より若干増加、初代iPadを下回っている[11]。
第3世代のiPadは、モバイルWi-Fiルーターのように利用できるテザリング機能をサポートするが、日本を含む一部の国では通信会社の機能規制によりテザリングが利用できない。第3世代が販売後も、先代モデルiPad 2 16GBモデルは値下げして継続販売された。
後継機の第4世代が発表されると、第3世代は製造を事実上終了したが、先代のiPad 2は販売を継続している。
LTEの対応状況
これまでの3G通信に加え、第3.5世代移動通信システム (3.5G、HSPA+/DC-HSDPA)とLTEに対応し高速なデータ通信が可能となる。アメリカ国内ではAT&TとベライゾンそれぞれのLTE使用周波数帯および3G通信規格に合わせたモデルが発売される[12]。しかし対応しているのは北米の2キャリアのみで、それ以外の国では対応していない。このため、後述するようにオーストラリアなど一部の国では名称などの対応を巡って騒動となった。
日本国内においても同様に、LTEで使用している周波数帯や事業者の関係からLTEが使用できない[注 2]。このため、2012年3月時点ではソフトバンクが提供する回線は通常の2.1GHz帯を使用した3G ハイスピード(下り最大14Mbps)で行われ、同年7月25日より900MHz帯(プラチナバンド)がサービス開始された時点でHSPA+(下り最大21Mbps)での通信が可能となる[注 3][15]。
なお、CDMA2000でiPhone 4Sを販売しているKDDIは、CDMA規格対応のiPadを販売するかについてはコメントを出していなかった[12]が、後継となる4代目のiPadとiPad miniから参入することになった。
沿革
- 2012年3月7日 (米国時間) - サンフランシスコで開かれた製品発表会で第3世代iPadを発表。「iPad 3」や「iPad HD」という予想があったものの、第3世代iPadにナンバリングは使用されず公式サイトでも「新しいiPad」と表現している。[16]
- 2012年3月16日 - 前世代の2の発売が震災の影響により延期になった日本を含む世界各国で第3世代iPad発売開始。日本では4G版について、これまで同様ソフトバンクモバイルが販売する(Wi-Fi版の販売は複数から)。
- 2012年5月 - 4Gネットワークが利用できない地域でも「Wi-Fi + 4G」の名称が使われたことを問題視する声があり、特にオーストラリアでは行政により表示改善と購入者への返金が命じられた。このためアップルは(詳しい理由を説明していないものの)世界的に「Wi-Fi + Cellular」に名称を変更した[17]。
- 2012年10月23日(米国時間) - 第4世代iPadの発表に伴い販売終了。
価格
アメリカ合衆国と日本での本体価格
モデル | 16 GB | 32 GB | 64 GB |
---|---|---|---|
iPad Wi-Fi | US$499(¥42,415) | US$599(¥50,915) | US$699(¥59,415) |
iPad Wi-Fi + Cellular | US$629(¥53,465) | US$729(¥61,965) | US$829(¥70,465) |
モデル名 | iPad Wi-Fi (第3世代) |
iPad Wi-Fi + Cellular (第3世代) | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
フラッシュメモリの容量 | 16 GB | 32 GB | 64 GB | 16 GB | 32 GB | 64 GB |
一括販売時の価格 | ¥42,800 | ¥50,800 | ¥58,800 | ¥53,760 | ¥61,680 | ¥69,600 |
iPadモデルの変遷
(横スクロールできる画像です)
脚注
- ^ 第4世代通信はLTE-Advanced及びWiMAX2があり販売時点では試験段階である。第4世代と呼ばれることがあるLTE及びTD-LTE・WiMAXは、技術的には第3.9世代移動通信システムに属している
- ^ NTTドコモはXiを、ソフトバンクは2012年9月開始のSoftBank 4G LTEを、KDDIは2012年9月開始のau 4G LTEを、いずれも2GHz帯で提供するが、使用する帯域がバンド1であり、AT&Tが使用するバンド4(AWSバンド)と異なるため、SIMフリー端末にXiのSIMカードを挿してもLTEは使用できず、通常の3G通信のみとなり[13]、ソフトバンクもLTEサービスは使用できないとしている[14]。同様にイー・モバイルのEMOBILE LTEは1.7GHz帯(バンド3)、KDDIの4G LTEでも2GHz帯以外は800MHz帯(バンド18)と1.5GHz帯(バンド11)を使用するため使用できない。また、ソフトバンクで既にサービスを行っているSoftBank 4GはAXGP(TD-LTE)で、iPadが規格上対応していないため使用不可能である。今後、ソフトバンクモバイル以外の3社に割り当てられた700MHz帯についても、日本ではBands 28であり、SMHバンドのブロックbにあたるBands 17とは異なるため、将来的にも利用は不可能。
- ^ 既存のULTRA SPEED(HSPA+/DC-HSDPA)は1.5GHz帯を使用しているため、iPadの規格上の周波数帯では使えない。
出典
- ^ a b 新「iPad」―感性を刺激する未体験の解像感がポストPCの未来を斬り開く,ASCII.jp,2012年3月15日
- ^ 新iPad解体! 液晶はSamsung製、1GBのエルピーダ製DRAM搭載,ITpro,2012年3月16日
- ^ Apple Inc.. “Apple (日本) - Apple Press Info - Apple、新しいiPadを発表”. www.apple.com. 2012年5月15日閲覧。
- ^ 佐野正弘. “評価が分かれた新しいiPad、販売は伸びるか? 日経トレンディネット”. Nikkei Business Publications, Inc.. 2013年12月23日閲覧。
- ^ トレンド・フォーカス (2012年4月2日). “自腹購入で見えた! 「新しいiPad」は本当に買いか? 日経トレンディネット”. Nikkei Business Publications, Inc.. 2013年12月23日閲覧。
- ^ 広田稔, ITmedia (2012年5月11日). “広田稔のMacでいぎだいッ(6):新しいiPadと一緒に使いたい! 定番アプリ30選(後編) (1/3) - ITmedia PC USER”. ITmedia Inc.. 2013年12月23日閲覧。
- ^ ねとらぼ / ITmedia (2012年10月25日). “ごめんね、もう新しくないの……元「新しいiPad」なんて呼ぶ? - ねとらぼ”. ITmedia Inc.. 2013年12月23日閲覧。
- ^ 新iPadに触れて分かった潜在力 「生産、創造」のデバイスに ジャーナリスト 石川 温 - 日本経済新聞 2012年3月15日
- ^ 新iPadに触れて分かった潜在力 「生産、創造」のデバイスに ジャーナリスト 石川 温 - 日本経済新聞 2012年3月15日
- ^ 新iPadに触れて分かった潜在力 「生産、創造」のデバイスに ジャーナリスト 石川 温 - 日本経済新聞 2012年3月15日
- ^ 自腹購入で見えた! 「新しいiPad」は本当に買いか? - 日経トレンディ 2012年4月2日
- ^ a b アップル、LTE対応で高精細になった「iPad」の新モデル,ケータイWatch,2012年3月8日
- ^ SIMフリーの『新しいiPad 4G』をドコモで使ってみた,ロケットニュース24,2012年3月18日
- ^ ソフトバンクモバイルが今秋に2GHz帯でFDD-LTEスタート、ITpro、2012年4月2日
- ^ ソフトバンク、「iPad」新モデルの予約受付を開始,ケータイWatch,2012年3月10日
- ^ アップル — 新しいiPad — 外も中も、鮮やかに優れています。, 2012年3月8日
- ^ “アップル、新 iPad 4G版を国内でも「Wi-Fi + Cellular」に改名”. Engadget Japanese. (2012年5月17日) 2012年5月21日閲覧。
- ^ 新型iPadをAppleが発表、「新次元に到達したデバイス」に - Gigazine
- ^ 日本経済新聞 2012年3月17日17ページに1ドル84.55円と記載がある
- ^ 『iPad START BOOK』 ソフトバンククリエイティブ株式会社 2010年6月25日 ISBN 978-4-797-35799-8
- ^ iPad - Apple Store (Japan)
- ^ 料金・割引:新しい iPad | ソフトバンクモバイル