「第48回スーパーボウル」の版間の差分
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| odds = ブロンコス2点有利<ref>{{cite web|url=http://nfl.si.com/2014/01/20/super-bowl-xlviii-odds-denver-broncos-seattle-seahawks/ |title=Super Bowl XLVIII odds: Denver Broncos open as favorite over Seattle Seahawks |publisher=[[スポーツ・イラストレイテッド]] |author=Chris Burke |date=2014-01-21 |accessdate=2014-02-02 }}</ref> |
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| MVP = [[マルコム・スミス (アメリカンフットボール)|マルコム・スミス]]([[ラインバッカー|LB]]) |
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'''第48回[[スーパーボウル]]''' |
'''第48回[[スーパーボウル]]'''(だい48かいスーパーボウル、Super Bowl XLVIII)は[[2014年]][[2月2日]]に[[ニュージャージー州]][[イーストラザフォード]]の[[メットライフ・スタジアム]]で行われた48回目の[[スーパーボウル]]。AFCチャンピオンの[[デンバー・ブロンコス]]とNFCチャンピオンの[[シアトル・シーホークス]]が対戦、シーホークスが43-8で圧勝し初優勝した<ref name="usatoday">{{cite web|url=http://www.usatoday.com/story/sports/nfl/super/2014/02/02/super-bowl-2014-xlviii-seattle-seahawks-denver-broncos/5171689/ |title=Seahawks shackle Broncos in Super Bowl XLVIII blowout |publisher=[[USAトゥデイ]] |author=Gerry Ahern |date=2014-02-04 |accessdate=2014-02-11 }}</ref>。[[シアトル]]のチームが[[北米4大プロスポーツリーグ]]のチャンピオンになるのは、[[1978-1979シーズンのNBA|1979年]]の[[シアトル・スーパーソニックス]]以来であった<ref name="brewer">{{cite web|url=http://seattletimes.com/html/jerrybrewer/2022823929_brewer03xml.html |title=At long last, the Lombardi Trophy is coming to Seattle |publisher=[[シアトル・タイムズ]] |author=Jerry Brewer |date=2014-02-02 |accessdate=2014-02-11 }}</ref>。試合は[[アメリカ東部時間]]午後6時25分にキックオフされた<ref>{{cite web|url=http://espn.go.com/nfl/playoffs/2013/matchup/_/teams/seahawks-broncos |title=SUPER BOWL CENTRAL |publisher=[[ESPN]] |date= |accessdate=2014-02-02 }}</ref>。 |
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寒冷地の屋外で行われる初のスーパーボウルであり、[[ニューヨーク州]]と[[ニュージャージー州]]と[[ハドソン川]]をまたいだ2つの州での開催となった<ref>{{cite web|url=http://www.nfljapan.com/headlines/53963.html |title=【SB現地レポ】スーパーボウルへ、準備が進む開催地 |publisher=NFL JAPAN |date=2014-01-28 |accessdate=2014-02-02 }} </ref><ref>{{cite web|url=http://www.nfljapan.com/headlines/53990.html |title=【SB現地レポ】報道対応にも特別感漂う今スーパーボウル |publisher=NFL JAPAN |date=2014-01-29 |accessdate=2014-02-02 }}</ref>。メディアセンターは、[[ニューヨーク]]・[[マンハッタン]]の[[タイムズスクエア]]に設けられた。関連イベントがニューヨークだけではなく、メットライフ・スタジアムに隣接した[[アイゾッド・センター]]が存在するにも関わらず18㎞離れた[[プルデンシャル・センター]]でも行われることについて、イーストラザフォード市長は不満を述べた<ref name="owners"/>。 |
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== 開催地決定まで == |
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[[2010年]][[5月25日]]に行われたNFLのオーナー会議において、[[フロリダ州]][[タンパ]]、[[フロリダ州]][[マイアミガーデンズ]]を破り開催が決定された。屋根のない寒冷地のスタジアムで行われる初めてのスーパーボウルであり、ニューヨークの都市圏で行われる初めてのスーパーボウルである<ref>{{cite web|url=http://www.nfljapan.com/headlines/14250.html |title=2014年スーパーボウル、ニューヨークで初開催へ! |publisher=NFL JAPAN |date=2010-05-26 |accessdate=2012-02-06 }}</ref>。 |
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AFC第1シードとNFC第1シード同士の対戦は、[[第44回スーパーボウル]]以来のことであり、過去20年間では2度目のこととなった。リーグ最強のオフェンスを擁する[[デンバー・ブロンコス]]とリーグ最強のディフェンスを擁する[[シアトル・シーホークス]]の対戦となったが、リーグのオフェンス1位、ディフェンス1位のチーム同士が対戦するのは、[[第25回スーパーボウル]]で[[バッファロー・ビルズ]]と[[ニューヨーク・ジャイアンツ]]が対戦して以来のことであった。[[1977年のNFL|1977年]]から[[2001年のNFL|2001年]]まで両チームは[[AFC西地区]]のライバル同士でもあった(同様のケースは、他に[[第37回スーパーボウル]]しかない<ref>[[タンパベイ・バッカニアーズ]]はリーグに加入した[[1976年のNFL|1976年]]のみ[[オークランド・レイダーズ]]と同じAFC西地区に所属した</ref>。)。シーズン最多得点をあげたチームは、これまでに10勝8敗、シーズン最少失点に相手を抑えたチームは12勝3敗の成績を残してきた。ブロンコスのQBペイトン・マニングは、[[ダン・マリーノ]]、[[カート・ワーナー]]、[[トム・ブレイディ]]に次いでパス獲得ヤード、TDパスのそれぞれでNFLトップの成績をあげてスーパーボウルに進出した4人目のQBとなったが、過去3人の選手はいずれもスーパーボウルで敗れた<ref name="topstats">{{cite web|url=http://espn.go.com/blog/statsinfo/post/_/id/83264/top-stats-to-know-super-bowl-matchup |title=Top stats to know: Super Bowl matchup |publisher=ESPN |date=2014-01-19 |accessdate=2014-02-02 }}</ref>。 |
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スーパーボウル運営委員会の[[最高経営責任者|CEO]]を[[アルフレッド・ケリー・ジュニア]]、共同会長をニューヨーク・ジャイアンツの[[ジョナサン・ティッシュ]]オーナー、ニューヨーク・ジェッツの[[ウッディ・ジョンソン]]オーナーが務めた<ref>{{cite web|url=http://www.nfljapan.com/headlines/53960.html |title=【SB現地レポ】スーパーボウル・ウィーク、本格始動へ |publisher=NFL JAPAN |date=2014-01-28 |accessdate=2014-02-02 }}</ref>。 |
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当初は1週間遅く開催する予定であったが、[[ソチオリンピック]]と日程が重ならないよう、2011年10月に行われたNFLオーナー会議で日程変更がなされた<ref>{{cite web|url=http://www.nfljapan.com/column/25858.html |title=スーパーボウル関連の決定事項は大変化への始まり?【前編】 |publisher=NFL JAPAN |author=[[渡辺史敏]] |date=2011-10-14 |accessdate=2012-02-06 }}</ref>。 |
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== 背景 == |
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=== 開催地の決定まで === |
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スーパーボウルの開催地には[[メットライフ・スタジアム]]<ref>{{cite web|url=http://www.newyorkjets.com/news/article-1/SUPER-New-Stadium-Can-Bid-for-2014-Game/481a2c99-79f7-11df-ba56-acc8e62813e9 |title=SUPER: New Stadium Can Bid for 2014 Game |publisher=ニューヨーク・ジェッツ |date=2009-12-17 |accessdate=2014-02-02 }}</ref>、[[レイモンド・ジェームス・スタジアム]](タンパ)<ref>{{cite web|url=http://www.tampabay.com/sports/football/bucs/tampa-has-inside-track-to-land-2014-super-bowl/1082028 |title=Tampa has inside track to land 2014 Super Bowl |publisher=タンパベイ・タイムズ |author=Stephen F. Holder |date=2010-03-22 |accessdate=2014-02-02 }}</ref>、[[サンライフ・スタジアム]](マイアミ)の3つのスタジアムが名乗りをあげた<ref>{{cite web|url=http://www.palmbeachpost.com/news/sports/football/miami-dolphins-will-bid-for-2014-super-bowl-but--1/nL5fd/ |title=Miami Dolphins will bid for 2014 Super Bowl, but chances are slim without stadium improvements |publisher=パームビーチ・ポスト |date=2010-03-22 |accessdate=2014-02-02 }}</ref>。それまでにタンパでは4回([[第18回スーパーボウル|第18回]]、[[第25回スーパーボウル|第25回]]、[[第35回スーパーボウル|第35回]]、[[第43回スーパーボウル|第43回]])、マイアミでは10回([[第2回スーパーボウル|第2回]]、[[第3回スーパーボウル|第3回]]、[[第5回スーパーボウル|第5回]]、[[第10回スーパーボウル|第10回]]、[[第13回スーパーボウル|第13回]]、[[第23回スーパーボウル|第23回]]、[[第29回スーパーボウル|第29回]]、[[第33回スーパーボウル|第33回]]、[[第41回スーパーボウル|第41回]]、[[第44回スーパーボウル|第44回]])のスーパーボウルが開催されていた。 |
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[[2010年]]5月25日に行われたNFLのオーナー会議において、タンパ、マイアミを破り[[ニューヨーク都市圏]]での開催が決定された<ref name="owners">{{cite web|url=http://www.nfl.com/news/story/09000d5d8184fc83/article/owners-warm-up-to-new-yorknew-jersey-as-super-bowl-xlviii-host |title=Owners warm up to New York/New Jersey as Super Bowl XLVIII host |publisher=nfl.com |date=2010-05-25 |accessdate=2014-02-02 }}</ref>。屋根のない寒冷地のスタジアムで行われる初めてのスーパーボウルであり、ニューヨークの都市圏で行われる初めてのスーパーボウルである<ref>{{cite web|url=http://www.nfljapan.com/headlines/14250.html |title=2014年スーパーボウル、ニューヨークで初開催へ! |publisher=NFL JAPAN |date=2010-05-26 |accessdate=2012-02-06 }}</ref>。[[ニューヨーク都市圏]]では1962年12月30日に[[ヤンキー・スタジアム (1923年)|ヤンキース・スタジアム]]で[[グリーンベイ・パッカーズ]]と[[ニューヨーク・ジャイアンツ]]のNFLチャンピオンシップゲームが、1968年12月29日に[[シェイ・スタジアム]]で{{仮リンク|ハイジゲーム|en|Heidi Game}}のリマッチとなる[[ニューヨーク・ジェッツ]]と[[オークランド・レイダーズ]]のAFLチャンピオンシップゲームが、1985年7月14日に[[ジャイアンツ・スタジアム]]で[[ボルチモア・スターズ]]と[[オークランド・インベイダーズ]]のUSFLチャンピオンシップゲームが行われた。当初[[第44回スーパーボウル]]を[[ウェストサイド・マンハッタン]]に建設予定の{{仮リンク|ウェストサイド・スタジアム|en|West_Side_Stadium}}で開催する計画があったが、2012年のオリンピック誘致が失敗し、スタジアム新設へのニューヨーク市からの補助は得られず、スタジアムの建設はとん挫していた<ref>{{cite web|url=http://sports.espn.go.com/nfl/news/story?id=2131447 |title=NFL owners work on testy NFLPA contract extension |publisher=[[ESPN]] |date=2005-08-11 |accessdate=2014-02-02 }} </ref>。 |
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メットライフ・スタジアムはNFLの2チームが本拠地とするスタジアムとしてはスーパーボウル初開催となった。過去に[[セントルイス・ラムズ|ロサンゼルス・ラムズ]]、[[オークランド・レイダーズ|ロサンゼルス・レイダーズ]]が本拠地とする[[ロサンゼルス・メモリアル・コロシアム]]で[[第1回スーパーボウル|第1回]]、[[第7回スーパーボウル]]が開催されたが、2チームが同時に本拠地とはしていなかった。 |
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NFLは平均気温が華氏50度(10℃)以上または[[ドーム球場]]での開催をこれまでのスーパーボウル開催要件としており、寒冷地の屋外でのスーパーボウル開催については論争があった。開催がニューヨークに決まった2010年当時のニューヨーク市長、[[マイケル・ブルームバーグ]]は、「人々は天候を話題にするが、これはフットボールであって[[ビーチバレー]]ではないんだ。」と[[NFLネットワーク]]で語った<ref name="owners"/>。これまでに屋外で行われたスーパーボウルで最も寒かった試合は、[[ニューオーリンズ]]の[[チュレーン・スタジアム]]で行われた[[第6回スーパーボウル]]であり、キックオフの時に4℃(華氏39度)であった<ref>{{cite web|url=http://www.profootballhof.com/history/release.aspx?release_id=587 |title=Super Bowl Game-Time Temperatures |publisher=[[プロフットボール殿堂]] |date= |accessdate=2014-02-02 }}</ref>、この試合はそれ以上に低い気温で行われることが予想された。ニューオーリンズでの試合は[[第12回スーパーボウル]]以降、ドーム球場で行われるようになっており、[[第10回スーパーボウル]]以降の屋外で行われたスーパーボウルは、[[第30回スーパーボウル]]が[[アリゾナ州]][[テンピ (アリゾナ州)|テンピ]]で行われたのを除き、いずれも[[カリフォルニア州]]か[[フロリダ州]]で行われてきた。[[ロジャー・グッデル]]コミッショナーは、この大会が成功したら、他の寒冷地域でのスーパーボウル開催も考慮すると2010年5月末に発言した<ref>{{cite web|url=http://sports.espn.go.com/nfl/news/story?id=5232001 |title=2014 Super Bowl will be testing ground |publisher=ESPN |date=2010-05-30 |accessdate=2014-02-02 }}</ref>。WFANのラジオインタビューに対してFOXテレビのスタジオアナリストを務める[[テリー・ブラッドショー]](1970年代に[[ピッツバーグ・スティーラーズ]]が4回スーパーボウルで優勝したときのQB)は、[[ヒューバート・H・ハンフリー・メトロドーム|ミネソタ]]や[[フォード・フィールド|デトロイト]]、[[ルーカス・オイル・スタジアム|インディアナポリス]]のようにドーム球場ではない寒冷地でスーパーボウルを開催することに反対であることを表明した<ref>{{cite web|url=http://profootballtalk.nbcsports.com/2013/12/11/bradshaw-blasts-new-jersey-super-bowl/ |title=Bradshaw blasts New Jersey Super Bowl |publisher=[[NBCスポーツ]] |author=Mike Florio |date=2013-12-10 |accessdate=2014-02-02 }} </ref>。12月には、シアトル・シーホークスの[[リチャード・シャーマン (アメリカンフットボール)|リチャード・シャーマン]]も吹雪となって、QBがスナップをファンブルしたり、レシーバーが滑って転ぶ可能性のある試合を観客に提供するべきではなく、ホームアドバンテージのあるプレーオフとは異なり、中立的な試合となるべきスーパーボウルを寒冷地の屋外スタジアムであるメットライフ・スタジアムで開催することは大きな誤りだと述べた<ref>{{cite web|url=http://mmqb.si.com/2013/12/18/richard-sherman-seattle-seahawks-super-bowl-48-metlife-stadium-nfl/ |title=The Cold Truth |publisher=[[スポーツ・イラストレイテッド]] |date=2013-12-18 |accessdate=2014-02-02 }}</ref>。同じく開催地に立候補していたマイアミのサンライフ・スタジアムについて、NFLが大雨のおそれに対処するため屋根を設置するまで、開催地としないとグッデルコミッショナーが通知したことも、この論争に拍車をかけた<ref>{{cite web|url=http://www.huffingtonpost.com/2012/11/27/pepe-diaz-fund-sun-life-renovations-roof_n_2198205.html |title=Sun Life Stadium 'Absolutely' Needs A Roof: Commissioner Pepe Diaz |publisher=[[ハフィントン・ポスト]] |author=Joey Francilus |date=2012-11-27 |accessdate=2014-02-02 }} </ref>。 |
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2013年12月18日、NFLは大雪の際には、試合を土曜日に前倒ししたり、月曜か火曜に延期することを発表した<ref>{{cite web|url=http://supportapj.dell.com/support/index.aspx?c=jp&l=ja&s=gen |title=NFL Makes Contingency Plans for Super Bowl 2014 Blizzard |publisher=supportapj.dell.com |author=Terrence Dopp |date=2013-12-19 |accessdate=2014-02-02 }} </ref>。 |
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=== ニックネーム === |
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この大会に対していくつかのニックネームがつけられた。ウィードボウル(Weed Bowl)<ref>{{cite web|url=http://www.huffingtonpost.com/2014/01/21/super-bowl-weed-recipes_n_4637987.html |title=Super Bowl Marijuana Recipes For The Weed Bowl: Denver vs. Seattle |publisher=[[ハフィントン・ポスト]] |date=2014-01-21 |accessdate=2014-02-02 }}</ref>、ボングボウル(Bong Bowl)<ref>{{cite web|url=http://www.usatoday.com/story/news/nation-now/2014/01/20/super-bowl-bong-bowl-marijuana/4656033/ |title=First Bong Bowl? Matchup highlights NFL's pot stance |publisher=[[USAトゥデイ]] |author=Jolie Lee |date=2014-01-20 |accessdate=2014-02-02 }} </ref>、マリファナボウル(Marijuana Bowl)である<ref>{{cite web|url=http://msn.foxsports.com/nfl/story/denver-seattle-rooting-for-a-marijuana-bowl-011714 |title=Denver, Seattle rooting for Marijuana Bowl? |publisher=FOXスポーツ |author=Nick Creegan |date=2014-01-17 |accessdate=2014-02-02 }}</ref>。マリファナボウルの由来は、両チームの地元である[[ワシントン州]]と[[コロラド州]]<ref>{{cite web|url=http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYEA0101D20140102 |title=米コロラド州で大麻販売を解禁、医療目的以外で全米初 |publisher=[[ロイター]] |date=2014-01-02 |accessdate=2014-02-02 }}</ref>がそれぞれ医療目的以外の[[大麻]]も合法としたことによる<ref>{{cite web|url=http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG02018_S4A100C1CR8000/ |title=米コロラド州が大麻を合法化、販売解禁 全米初 |publisher=[[日本経済新聞]] |date=2014-01-02 |accessdate=2014-02-02 }}</ref>。 |
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=== シアトル・シーホークス === |
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シアトル・シーホークスはNFC西地区で優勝、NFCトップの13勝3敗でシーズンを終えて[[ホームアドバンテージ]]を獲得した獲得した。417得点に対して失点はわずか231点であった。 |
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オフェンスは2年目のQB[[ラッセル・ウィルソン]]が率いた。[[2012年のNFLドラフト|2012年のドラフト]]3巡で指名された彼は、1年目から先発QBの座を獲得し、チームをプレーオフに導いた。この年はパス成功率63.1%、3,357ヤードを獲得し、26TDパスをあげ、インターセプトはわずか9回でQBレイティング101.2はNFL全体7位となった。入団してから2年連続でQBレイティング100以上をマークしたのはNFL史上彼が初めてであった。ランでも539ヤードを走り、1TDをあげた。ウィルソンのナンバーワンターゲットは、[[ゴールデン・テイト]]であり64回のレシーブで898ヤード、5TDをあげた。テイトは[[スペシャルチーム]]でも活躍し、51回のパントリターンでNFL2位の585ヤードをリターンした。テイトの他には[[ダグ・ボールドウィン (アメリカンフットボール)|ダグ・ボールドウィン]]が50回のレシーブで775ヤード、5TD、[[タイトエンド]]の[[ザック・ミラー]]が33回のレシーブで387ヤード、5TDをあげた。また[[プロボウル]]RBの[[マーショーン・リンチ]]は1,257ヤードを走り、12TDをあげるとともに、36回のレシーブで316ヤード、2TDをあげた。控えRBの[[ロバート・タービン]]を加えたランオフェンスではリーグ4位の記録を残した<ref name="best"/>。オフェンスラインはプロボウルに選ばれたC[[マックス・アンガー]]に率いられ、キッカーの[[スティーブン・ハシュカ]]はNFL4位の143得点をあげ、FG成功率ではNFL2位の94.3%(35本中33本を成功)の成績を残した。 |
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ディフェンスはNFLトップとなる平均273.6ヤードしか相手に許さなかった。失点でもNFL最少の231点、テイクアウェイではNFL最多の39回であった。ディフェンスラインは、[[クリフ・エイブリル]]、[[マイケル・ベネット (ディフェンシブラインマン)|マイケル・ベネット]]のそれぞれが8サックをあげた。エイブリルはさらに5ファンブルフォースを記録、ベネットは3ファンブルリカバー、1TDをあげた。DT[[クリントン・マクドナルド]]も5.5サック、2ファンブルリカバー、1インターセプトをあげた。LB[[ボビー・ワグナー]]はチームトップの120タックルをあげるとともに、5サック、2インターセプトをあげた。ディフェンスバック陣は特に強力でLegion Boomと呼ばれた。4人のうちNFLトップの8インターセプトをあげたCB[[リチャード・シャーマン (アメリカンフットボール)|リチャード・シャーマン]]<ref>{{cite web|url=http://www.nfljapan.com/headlines/54079.html |title=ライアンHC、「シャーマンはレビスの全盛期には及ばない」 |publisher=NFL JAPAN |date=2014-02-01 |accessdate=2014-02-02 }}</ref>、5インターセプト、2ファンブルフォースをあげたFS[[アール・トーマス]]、99タックル、3インターセプトをあげたSS[[カム・チャンセラー]]の3人がプロボウルに選ばれた(シャーマンとトーマスは共にシーズン最優秀守備選手賞の投票で5位以内に入り、オールプロファーストチームに、チャンセラーもセカンドチームに選ばれた<ref name="espn mvp"/>。)。また[[ブランドン・ブラウナー]]の出場停止処分に伴い<ref>{{cite web|url=http://www.nfljapan.com/headlines/52721.html |title=厳重処分! シーホークスCBが1年から無制限の出場停止処分へ |publisher=NFL JAPAN |date=2013-12-19 |accessdate=2014-02-02 }}</ref>、先発に昇格したCB[[バイロン・マックスウェル]]も最後の4試合で4インターセプトをあげた<ref name="best">{{cite web|url=http://www.nfljapan.com/headlines/53983.html |title=【SBプレビュー】史上初のNY開催、最強の矛と最硬の盾が激突 |publisher=NFL JAPAN |date=2014-01-29 |accessdate=2014-02-02 }}</ref>。 |
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ウィルソンは2年目以下のQBとしては史上6人目のスーパーボウル先発QBとなる。これまでの5人の成績は3勝2敗であり、[[カート・ワーナー]]、[[トム・ブレイディ]]、[[ベン・ロスリスバーガー]]が勝利している<ref name="topstats"/>。 |
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=== デンバー・ブロンコス === |
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デンバー・ブロンコスはAFC西地区で優勝、AFCトップの13勝3敗でシーズンを終えてシーホークスと同様にホームアドバンテージを獲得した<ref name="clayton">{{cite web|url=http://espn.go.com/nfl/playoffs/2013/story/_/page/lastcall140119/2013-nfl-playoffs-sb-xlviii-storylines-start-manning |title=SB XLVIII Q&A: Manning and beyond |publisher=ESPN |author=John Clayton |date=2014-01-19 |accessdate=2014-02-02 }}</ref>。NFLトップの7,313ヤードを獲得、史上最多得点となる606点をあげた<ref name="seasonmvp"/>。 |
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爆発的なオフェンスはシーズン終盤の8試合及び、サンディエゴ・チャージャーズとのプレーオフと9試合連続で最初の攻撃で得点をあげた。ニューイングランド・ペイトリオッツとのAFCチャンピオンシップゲームではこの記録は途絶えた。 |
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16年目のベテランQB[[ペイトン・マニング]]は[[インディアナポリス・コルツ]]で入団してからの13シーズン、プロボウルに11回、[[最優秀選手 (NFL)|シーズンMVP]]に4回選ばれ、[[第41回スーパーボウル]]でチャンピオンリングを獲得したが、[[2011年のNFL|2011年]]首の手術を受けてシーズンを全休、マニングを欠いたコルツはNFLワーストの2勝14敗に終わり<ref>{{cite web|url=http://www.nfljapan.com/headlines/30312.html |title=コールドウェル前コルツHC、レイブンズのQBコーチ就任 |publisher=NFL JAPAN |date=2012-01-31 |accessdate=2014-02-02 }}</ref>、2012年3月に彼は解雇され<ref>{{cite web|url= http://www.nfljapan.com/headlines/31681.html|title=コルツ退団のマニング、「気持ちは永遠にコルツの一員」 |publisher=NFL JAPAN |date=2012-03-08 |accessdate=2014-02-02 }}</ref>、[[2012年のNFLドラフト|ドラフト]]全体1位で[[アンドリュー・ラック]]を指名した<ref>{{cite web|url=http://www.nfljapan.com/headlines/33025.html |title=全体1位指名のラック、マニングから祝福メッセージ |publisher=NFL JAPAN |date=2012-04-28 |accessdate=2014-02-02 }}</ref>。 |
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マニングはブロンコスと契約し、2012年チームは13勝3敗の成績をあげたが<ref>{{cite web|url=http://www.nfljapan.com/superbowl2013/team_den.html |title=プレイオフ出場チーム紹介 |publisher=NFL JAPAN |date=2013-01 |accessdate=2014-02-02 }}</ref>、ディビジョナルプレーオフで敗れシーズンを終えた。[[2013年のNFL|2013年シーズン]]、彼はパスで5,477ヤード、55TDパスとそれぞれでNFL記録を塗り替えた<ref name="elway">{{cite web|url=http://www.nfljapan.com/headlines/54022.html |title=エルウェイ氏が今季MVP筆頭候補のマニングに言及 「最高のQBがいるとは思えない」 |publisher=NFL JAPAN |date=2014-01-30 |accessdate=2014-02-02 }}</ref>。パス成功450回もNFL史上2位の記録であった。QBレイティングはこの年2位の115.1をマークした。パスターゲットには、92回のレシーブで1,430ヤードを獲得、14TDをあげた[[デマリアス・トーマス]]をはじめ、97回のレシーブで1,288ヤード、11TDの[[エリック・デッカー]]、73回のレシーブで778ヤード、10TDの[[ウェス・ウェルカー]]、プロボウルTEで65回のレシーブで788ヤード、12TDをあげた[[ジュリアス・トーマス]]とNFL史上初めて4人の選手が10TDレシーブ以上をあげた。RB[[ノーション・モレノ]]がチームトップの1,038ヤードを走り、10TD、さらに60回のレシーブで548ヤード、3TDをあげた<ref>{{cite web|url=http://www.nfljapan.com/headlines/53977.html |title=ブロンコスRBモレノ、マッコイの軽蔑発言に言及 |publisher=NFL JAPAN |date=2014-01-28 |accessdate=2014-02-02 }}</ref>。新人RB[[モンティー・ボール]]も554ヤードを走り、4TD、及び20回のレシーブを記録した。オフェンスラインはリーグ最少の20サックしか相手に許さなかった<ref>{{cite web|url=http://nfl.si.com/2014/02/02/seattle-seahawks-beat-denver-broncos-super-bowl-xlviii/ |title=First Down/Fourth Down: Seahawks demolish Broncos in Super Bowl XLVIII |publisher=[[スポーツ・イラストレイテッド]] |author=Chris Burke |date=2014-02-03 |accessdate=2014-02-11 }}</ref>。チームのオフェンスラインの中心はプロボウルガードの[[ルイス・バスケス (アメリカンフットボール)|ルイス・バスケス]]であった。スペシャルチームではキッカーの[[マット・プレイター]]がNFL2位の150点、FG成功率ではNFLトップの96.2%(25/26)をマーク、またレギュラーシーズン中に64ヤードのFGを成功し、44年ぶりにNFL記録を塗り替えた<ref>{{cite web|url=http://www.nfljapan.com/headlines/53873.html |title=ブロンコス、Kプレイターが体調不良で練習欠席続く |publisher=NFL JAPAN |date=2014-01-25 |accessdate=2014-02-02 }}</ref>。 |
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ディフェンスでは[[ショーン・フィリップス]]が10サック、ラインバッカーの[[ダニー・トレバサン]]が129タックル、3ファンブルフォース、3インターセプトをあげた。LB[[マリク・ジャクソン]]は42タックル、6サックをあげて、怪我のためシーズン絶望となり、9試合の出場で5サックにとどまった[[ボン・ミラー]]欠場の穴を埋めた。コーナーバックの[[ドミニク・ロジャース=クロマティ]]<ref>{{cite web|url=http://www.nfljapan.com/headlines/53958.html |title=CBロジャースクロマティ、SB勝てば27歳で引退? |publisher=NFL JAPAN |date=2014-01-28 |accessdate=2014-02-02 }}</ref>、[[クリス・ハリス (コーナーバック)|クリス・ハリス]]がそれぞれ3インターセプトをあげた。 |
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スーパーボウル直前の4試合で相手を17得点以下、ラン守備では3試合連続で相手を65ヤード以内に抑えた<ref name="best"/>。 |
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マニングは勝利すると史上初の2チームでスーパーボウルに優勝したQBとなる<ref name="topstats"/>。 |
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=== プレーオフ === |
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シーホークスはディビジョナルプレーオフで[[ニューオーリンズ・セインツ]]と対戦、ウィルソンがパス18回中9回成功108ヤードにとどまったが、リンチが140ヤードを走り、2TDをあげて23-15で勝利した<ref>{{cite web|url=http://www.nfljapan.com/headlines/53506.html |title=シーホークス、RBリンチのランと堅守でセインツ撃破 |publisher=NFL JAPAN |date=2014-01-12 |accessdate=2014-02-02 }}</ref>。また[[マイケル・ベネット (ディフェンシブラインマン)|マイケル・ベネット]]が6タックル、0.5サック、2ファンブルフォース、1ファンブルリカバーをあげた。[[サンフランシスコ・フォーティナイナーズ]]との[[NFCチャンピオンシップゲーム]]では、残り22秒に[[リチャード・シャーマン (アメリカンフットボール)|リチャード・シャーマン]]がエンドゾーン内で相手のパスをはじき、これを[[マルコム・スミス (アメリカンフットボール)|マルコム・スミス]]がインターセプトし、23-17で勝利した<ref>{{cite web|url=http://www.nfljapan.com/headlines/53759.html |title=【現地レポート】コーヒーが12セント!盛り上がったシアトルの街 |publisher=NFL JAPAN |date=2014-01-20 |accessdate=2014-02-02 }} </ref>。 |
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ウィルソンはパス25回中16回成功、215ヤードで1TD、リンチが109ヤードを走り、1TD、[[ダグ・ボールドウィン (アメリカンフットボール)|ダグ・ボールドウィン]]が6回のレシーブで106ヤードを獲得、3回のキックオフで109ヤードをリターンした<ref name="clayton"/>。ディフェンスでは[[カム・チャンセラー]]が11タックル、1インターセプトをあげた。 |
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フォーティナイナーズ戦で[[マイケル・クラブツリー]]のでん部を叩いて握手の手を差し伸べたり、[[コリン・キャパニック]]に対して首絞めの[[ジェスチャー]]を見せたリチャード・シャーマンはNFLから7,875ドルの罰金を科された<ref>{{cite web|url=http://www.nfljapan.com/headlines/53899.html |title=騒動で一躍有名人のCBシャーマン、新たな広告契約は総額5億円? |publisher=NFL JAPAN |date=2014-01-26 |accessdate=2014-02-02 }}</ref>。 |
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ブロンコスはディビジョナルプレーオフで同地区ライバルの[[サンディエゴ・チャージャーズ]]と対戦、24-17で勝利し、[[2005年のNFL|2005年]]以来となる[[AFCチャンピオンシップゲーム]]進出を果たした<ref>{{cite web|url=http://www.nfljapan.com/headlines/53639.html |title=ブロンコス逃げ切り勝ち、チャージャースの猛追しのぐ |publisher=NFL JAPAN |date=2014-01-13 |accessdate=2014-02-02 }}</ref>。第12週に24-0とリードしていながら逆転負けを喫した[[ニューイングランド・ペイトリオッツ]]との試合でオフェンスが507ヤードを獲得する活躍で、26-16で勝利し、15年ぶり7回目のスーパーボウル出場を果たした。この試合でマニングはチャンピオンシップ記録となる32本のパスを成功し、400ヤードを獲得し、2TDをあげた<ref name="clayton"/>。[[デマリアス・トーマス]]が7回のレシーブで134ヤード、1TD、[[マット・プレイター]]は4本のFGを成功させた。[[ジョン・フォックス (アメリカンフットボール)|ジョン・フォックス]]ヘッドコーチにとっては[[カロライナ・パンサーズ]]時代の[[第38回スーパーボウル]]以来のスーパーボウル出場となった<ref>{{cite web|url=http://profootballtalk.nbcsports.com/2014/01/29/john-fox-learned-his-lesson-from-panthers-trip-to-super-bowl/ |title=John Fox learned his lesson from Panthers trip to Super Bowl |publisher=[[NBCスポーツ]] |author=Darin Gantt |date=2014-01-29 |accessdate=2014-02-11 }}</ref>。 |
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=== ゲーム開始前の話題 === |
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ブロンコスがホームチームとなり、オレンジのジャージ、白のパンツで<ref>{{cite web|url=http://www.denverbroncos.com/news-and-blogs/article-1/Broncos-Choose-Super-Bowl-Jersey-Color/f3fe9d77-a2fb-4da3-a1e6-c1f29fc9ca26 |title=Broncos Choose Super Bowl Jersey Color |publisher=デンバー・ブロンコス |author=Stuart Zaas |date=2014-01-20 |accessdate=2014-02-02 }}</ref>、シーホークスは白のジャージに青のパンツでプレーすることとなった<ref>{{cite web|url=http://www.seahawks.com/news/articles/article-1/Seahawks-to-wear-white-jerseys-blue-pants-in-Super-Bowl-XLVIII/2f3ce777-f9e5-49fa-9f22-44b81c0e6966 |title=Seahawks to wear white jerseys, blue pants in Super Bowl XLVIII |publisher=シアトル・シーホークス |author=Tony Drovetto |date=2014-01-21 |accessdate=2014-02-02 }}</ref>。 |
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ブロンコスは[[ジャージーシティ]]の[[ハイアットホテルアンドリゾーツ|ハイアットホテル]]に滞在することとなった。チームはスーパーボウルウィークのプレスカンファレンスをホテルそばの[[桟橋]]に停泊した[[クルーザー]]の上で行った<ref>{{cite web|url=http://www.nfljapan.com/headlines/54010.html |title=【SB現地レポ】ブロンコス・チーム記者会見 会場はクルーザー! |publisher=NFL JAPAN |author=渡辺史敏 |date=2014-01-30 |accessdate=2014-02-02 }}</ref>。シーホークスは同じくジャージーシティの[[ウェスティン|ウェスティンホテル]]に滞在し、いくつかの部屋をトレーニングルームやマッサージルームに改造した。市の大通り、コロンバス通りは、両チームを歓迎してスーパーボウル通りと改名された。 |
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またブロンコスが[[ニューヨーク・ジェッツ]]の、シーホークスが[[ニューヨーク・ジャイアンツ]]のトレーニング施設などを利用した<ref>{{cite web|url=http://www.nfljapan.com/headlines/53959.html |title=ジャイアンツ共同オーナー、「グリーンベイでのSB開催は難しい」 |publisher=NFL JAPAN |date=2014-01-28 |accessdate=2014-02-02 }}</ref>。 |
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スーパーボウルウィークには[[ニューヨーク]]と[[ニュージャージー州]]にまたがって多くのイベントが開催された。1月27日に{{仮リンク|リバティー州立公園|en|Liberty State Park}}でコンサートが開催され地元の百貨店[[メイシーズ]]が[[花火]]で盛り上げた<ref>{{cite web|url=http://www.nj.com/super-bowl/index.ssf/2014/01/super_bowl_kickoff_spectacular_the_fray_liberty_state_park.html |title=The Fray joins Super Bowl Kickoff Spectacular at Liberty State Park |publisher=[[スター=レジャー]] |author=Amy Kuperinsky |date=2014-01-21 |accessdate=2014-02-02 }}</ref>。 |
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初日の取材で6分ほどしかしゃべらなかったシーホークスのリンチに対して、全米のメディアは失望したと批判したが、記者と話すのが苦手でレギュラーシーズン中は一切インタビューに応じなかったことを知っているシアトルのメディアは、「リンチが取材に応じて6分もしゃべった」と受け止めた<ref>{{cite web|url=http://www.nfljapan.com/headlines/54063.html |title=シアトルの街、シーホークス、フィーバーに沸く |publisher=NFL JAPAN |date=2014-02-01 |accessdate=2014-02-02 }}</ref>。 |
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1月27日のメディア・デイでの発言がスーパーボウルで勝ったら現役を引退すると受け止められた[[ドミニク・ロジャース=クロマティ]]は翌日引退ではなく、ブロンコスと1年契約しか結んでおらず、ブロンコスの一員としてはこれが最後の試合になるかもしれないことについて述べたことだと説明した<ref>{{cite web|url=http://www.nfljapan.com/headlines/54000.html |title=引退宣言のCBロジャースクロマティ、一日で発言撤回 |publisher=NFL JAPAN |date=2014-01-29 |accessdate=2014-02-02 }}</ref>。 |
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[[マンハッタン]]の[[ブロードウェイ]]劇場街の真ん中にあたる[[34丁目 (マンハッタン)|34丁目]]から{{仮リンク|47丁目 (マンハッタン)|label=47丁目|en|47th Street (Manhattan)}}までを閉鎖してNFLブルバードという大型公式イベントが行われた<ref>{{cite web|url=http://www.nfljapan.com/headlines/54011.html |title=【SB現地レポ】多くのファンで盛り上がる『NFLブルバード』 |publisher=NFL JAPAN |author=渡辺史敏 |date=2014-01-30 |accessdate=2014-02-02 }}</ref>。そこではNFLの現役選手のサインがもらえる会場やQBの疑似体験ができるアトラクション、[[ヴィンス・ロンバルディ・トロフィー]]と記念撮影ができるスペースなどが設けられた<ref>{{cite web|url=http://www.47news.jp/sports/turnover/column/ikezawa/140289.html |title=キックオフの時は氷点下? 日本時間3日開催のスーパーボウル |publisher=[[共同通信]] |author=生沢浩 |date=2014-01-31 |accessdate=2014-02-02 }}</ref>。 |
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1月28日には[[ニューアーク]]の[[プルデンシャル・センター]]でメディアデイが開催された<ref>{{cite web|url=http://www.nfljapan.com/headlines/53987.html |title=【SB現地レポ】5000人の取材陣とファンが参加、メディア・デイ |publisher=NFL JAPAN |date=2014-01-29 |accessdate=2014-02-02 }}</ref>。 |
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1月28日、製菓会社の[[マース (企業)|マース]]が[[マーショーン・リンチ]]と契約、[[スキットルズ]]にシアトル・ミックスという限定バージョンを発売すること、スーパーボウルでリンチがタッチダウンをあげるごとにリンチが主催する慈善団体に1万ドルを寄付することを発表した<ref>{{cite web|url=http://www.nfljapan.com/headlines/54003.html |title=RBリンチが製菓会社と契約、SBでのTDごとに1万ドル寄付 |publisher=NFL JAPAN |date=2014-01-29 |accessdate=2014-02-02 }}</ref>。 |
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1月31日、マンハッタンの[[ジャズ・アット・リンカーン・センター|ローズ・シアター]]では、[[ロジャー・グッデル]]コミッショナーによる記者会見が行われた<ref>{{cite web|url=http://www.nfljapan.com/headlines/54068.html |title=【SB現地レポ】コミッショナー、「天気はコントロールできない」 |publisher=NFL JAPAN |date=2014-02-01 |accessdate=2014-02-02 }}</ref>。また高校の最優秀ヘッドコーチとして、[[ミネソタ・バイキングス]]をスーパーボウルに導いた[[バド・グラント]]の息子であるマイク・グラントが[[ドン・シュラ]]NFLハイスクール・コーチ・オブ・ザ・イヤーに選ばれた<ref>{{cite web|url=http://www.nfljapan.com/headlines/54065.html |title=【SB現地レポ】高校年間最優秀HC、名将グランド氏の息子が受賞 |publisher=NFL JAPAN |date=2014-02-01 |accessdate=2014-02-02 }} </ref>。 |
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スーパーボウル前日の2月1日、マニングは5度目のシーズンMVPに選ばれた<ref name="seasonmvp">{{cite web|url=http://www.nfljapan.com/headlines/54113.html |title=マニングが歴代最多となる通算5度目のMVP!最優秀攻撃とW受賞 |publisher=NFL JAPAN |date=2014-02-02 |accessdate=2014-02-11 }}</ref>。 |
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== 試合経過 == |
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試合開始時の気温は9℃(華氏48度)であった<ref name="usatoday"/>。キックオフ直後のブロンコス最初の攻撃は、ノイズのため、最初のプレーでショットガンフォーメーションから、オーディブルをコールしようと前にシフトしたマニングとセンターのマニー・ラミレスの呼吸が合わずに<ref>{{cite web|url=http://www.nfljapan.com/headlines/54234.html |title=痛恨のスナップミス、「ノイズでケイデンスが…」とQBマニング |publisher=NFL JAPAN |date=2014-02-03 |accessdate=2014-02-11 }}</ref>、スナップされたボールがマニングを超えてエンドゾーンに達し、[[ノーション・モレノ]]がリカバーし、シーホークスのTDは防いだもののセイフティを与え、シーホークスが2-0と先制した。[[第46回スーパーボウル]]でも[[ニューヨーク・ジャイアンツ]]がセイフティで2-0と先制したが、このときはジャイアンツの攻撃が行われた後、ペイトリオッツの攻撃となっており、試合開始12秒での得点は、[[第41回スーパーボウル]]で[[デビン・ヘスター]]がキックオフリターンTDを決めたケースを上回るスーパーボウル史上最速得点となった<ref>{{cite web|url=http://nfl.si.com/2014/02/02/super-bowl-xlviii-safety-seattle-seahawks/ |title=Broncos start Super Bowl XLVIII by giving up a safety to Seahawks |publisher=[[スポーツ・イラストレイテッド]] |author=Doug Farrar |date=2014-02-03 |accessdate=2014-02-11 }} </ref>。フリーキックに続き、攻撃権を得たシーホークスは、[[パーシー・ハービン]]がエンドアラウンドプレーで30ヤードを走り、[[スティーブン・ハシュカ]]が31ヤードのFGを成功し、5-0とリードを広げた。続くブロンコスの攻撃は3回のダウンで[[アメリカンフットボール#ダウン|ファーストダウン]]を獲得できずにパントに終わった。続くシーホークスの攻撃は、[[ラッセル・ウィルソン]]から[[ダグ・ボールドウィン]]への37ヤードのパスなどで前進し、ハシュカが33ヤードのFGを成功させ、8-0となった。さらにシーホークスは第1Q残り59秒にマニングのパスを[[カム・チャンセラー]]がインターセプトし、敵陣37ヤード地点からの攻撃権を得た<ref name="usatoday"/>。最初のプレーでハービンが15ヤードを走り、さらにレッドゾーン(敵陣20ヤード以内)にボールを進めたシーホークスは、第3ダウンにシーホークスのパスを不成功に抑えたかに見えたが、[[トニー・カーター (コーナーバック)|トニー・カーター]]がエンドゾーン内でパスインターフェアランスの反則を犯し、シーホークスは敵陣1ヤード地点でファーストダウンを獲得した。[[マーショーン・リンチ]]が1ヤードを走りTD、第2Q3分に15-0と差が広がった<ref name="usatoday"/>。 |
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第2Q残り10分32秒にブロンコスはようやくこの試合最初の[[アメリカンフットボール#ダウン|ファーストダウン]]を獲得<ref name="usatoday"/>、敵陣35ヤード地点までボールを進めた。しかし第3ダウン残り13ヤードで、ノーション・モレノへのパスを投げようとしたマニングが[[クリフ・エイブリル]]のヒットを受け、短く浮き上がったパスを[[マルコム・スミス (アメリカンフットボール)|マルコム・スミス]]がインターセプト、69ヤードのリターンTDをあげて22-0となった<ref name="espn mvp"/>。ブロンコスは続く攻撃で、[[デマリアス・トーマス]]への19ヤードのパスなどで敵陣19ヤードまで前進、第4ダウン残り2ヤードでFGを蹴らずにギャンブルでファーストダウンを狙ったが、マニングのパスが失敗し、22点差で前半を終了した。ブロンコスが22点差をつけられたのは、このシーズン初のことであった。 |
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後半最初のキックオフで、シーホークスのビッグリターンを防ごうと[[マット・プレイター]]が短く蹴ったキックオフは、[[パーシー・ハービン]]が87ヤードのキックオフリターンTDをあげて、後半開始12秒で29-0とリードを広げた<ref name="brewer"/>。後半最初のキックオフがリターンTDとなったのは、[[第47回スーパーボウル]]で[[ジャコビー・ジョーンズ]]が記録して以来2年連続2度目の出来事であった。お互いにパントを蹴った後、[[エリック・デッカー]]の9ヤードのパントリターンでブロンコスは自陣45ヤード地点からという絶好のフィールドポジションを得た。2プレー後、マニングはトーマスへ23ヤードのパスを通したが、[[バイロン・マックスウェル]]がボールを掻き出し、マルコム・スミスがこれをリカバーし7ヤードをリターンした。さらにブロンコスはこのプレーで、アンネセサリーラフネスの反則も取られ、15ヤードの罰退となり、シーホークスは敵陣42ヤード地点からの攻撃権を得た。ラッセル・ウィルソンは、TE[[ルーク・ウィルソン]]への12ヤードのパス、[[リカルド・ロケット]]への19ヤードのパスを成功、その後ショートパスをキャッチした[[ジャーメイン・カース]]が4人のタックラーをかわし、23ヤードのTDレシーブをあげて、36-0となった<ref>{{cite web|url=http://www.sbnation.com/nfl/2014/2/2/5372244/jermaine-kearse-touchdown-super-bowl-score-seahawks-broncos |title=2014 Super Bowl score update: Jermaine Kearse hauls in touchdown, Seahawks lead 36-0 |publisher=SB NATION |author=James Brady |date=2014-02-02 |accessdate=2014-02-11 }}</ref>。 |
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ブロンコスは次の攻撃でマニングが[[ウェス・ウェルカー]]への22ヤードのパスなど、6本連続パスを成功させるなど80ヤードを前進、第3Q終了と同時に[[デマリアス・トーマス]]への14ヤードのTDパスでようやく得点をあげ<ref name="usatoday"/>、[[アメリカンフットボール#トライ|2ポイントコンバージョン]]も成功させて36-8と28点差に縮めた。 |
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ブロンコスは[[アメリカンフットボールの用語集#オ|オンサイドキック]]を蹴ったが、[[ザック・ミラー]]が自陣48ヤード地点でリカバー、シーホークスは、ミラーへの10ヤード、カースへの24ヤードのパスで前進し、最後は[[ダグ・ボールドウィン (アメリカンフットボール)|ダグ・ボールドウィン]]への10ヤードのTDパスで43-8と突き放した。試合時間は11分間以上残っていたがその後両チームとも得点はすることなく、ブロンコスの残り3回の攻撃は、ギャンブル失敗によるターンオーバー、[[クリス・クレモンス]]のQBサックからのファンブルリカバー、試合時間終了で終わった。 |
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ウィルソンはパス25回中18回成功、206ヤード、2TD、ボールドウィンが5回のレシーブで66ヤード、1TD、カースが4ぁおmpレそーにで65ヤード、1TDをあげた。またハービンが87ヤードのキックオフリターンTDをあげたほか、2回のランでシーホークストップの45ヤードを走った。ディフェンスではチャンセラーが9タックル、1インターセプトをあげた。 |
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マニングはスーパーボウル記録となる34回のパスを成功したものの、パス49回中34回成功、280ヤード、1TD、2INTに終わった<ref name="brewer"/>。トーマスがスーパーボウル記録となる13回のレシーブで118ヤード、1TD、ウェルカーが8回のレシーブで84ヤードを獲得した。モレノがブロンコスのリーディングラッシャーであったが、わずか17ヤードに終わった。ブロンコスのオフェンスはレギュラーシーズンの平均獲得ヤードより160ヤード近く少ないわずか306ヤード獲得にとどまり<ref name="brewer"/>、ラン獲得ヤードは27ヤードに終わった。ディフェンスではトレバサンが12タックルをあげた。 |
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スーパーボウルMVPには、第2Qに69ヤードのインターセプトリターンTD、第3Qにファンブルリカバーをあげた[[マルコム・スミス (アメリカンフットボール)|マルコム・スミス]]が選ばれた。ディフェンスの選手がMVPに選ばれたのは、[[第37回スーパーボウル]]の[[デクスター・ジャクソン]]以来11年ぶりのことであり<ref>{{cite web|url=http://www.nfljapan.com/headlines/54234.html |title=11年ぶりにディフェンスからMVP、「最高の夜」とLBスミス |publisiher=NFL JAPAN |date=2014-02-03 |accessdate=2014-02-11 }} </ref>、史上9人目、ラインバッカーの選手が選出されたのは、[[第5回スーパーボウル]]の[[チャック・ハウリー]]、[[第35回スーパーボウル]]の[[レイ・ルイス (アメリカンフットボール)|レイ・ルイス]]に続いて史上3人目であった。スミスはまた、[[w:I'm going to Disney World!|I'm going to Disney World!]]のCMに登場する初の守備選手となった<ref name="espn mvp">{{cite web|url=http://espn.go.com/nfl/playoffs/2013/story/_/id/10394574/super-bowl-xlviii-seattle-seahawks-lb-malcolm-smith-earns-mvp-honors |title=LB Malcolm Smith named MVP |publisher=[[ESPN]] |date=2014-02-05 |accessdate=2014-02-11 }}</ref>。シーホークスがあげた43得点はスーパーボウル史上歴代6位の記録となった<ref name="brewer"/>。 |
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敗れたブロンコスはスーパーボウルで2勝5敗、5度のシーズンMVPに選ばれたマニングのスーパーボウルでの成績は1勝2敗<ref name="usatoday"/>、プレーオフでの成績は11勝12敗となった。 |
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== セレモニー == |
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[[星条旗 (国歌)|国歌]]斉唱は、[[グラミー賞]]に4回輝いているオペラ歌手の[[ルネ・フレミング]]が務めた<ref>{{cite web|url=http://www.nfljapan.com/headlines/53787.html |title=スーパーボウル、国歌斉唱はオペラ歌手フレミングに決定 |publisher=NFL JAPAN |date=2014-01-22 |accessdate=2014-02-02 }}</ref>。2014年1月30日の記者会見で、フレミングは司会者からオペラの世界のペイトン・マニングと紹介された<ref>{{cite web|url=http://www.nfljapan.com/headlines/54041.html |title=【SB現地レポ】国歌斉唱オペラ歌手、ルネ・フレミングが登場 |publisher=NFL JAPAN |date=2014-01-31 |accessdate=2014-02-02 }}</ref>。 |
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ハーフタイムショーにはポップ歌手の[[ブルーノ・マーズ]]が登場した<ref>{{cite web|url=http://www.nfljapan.com/headlines/54040.html |title=【SB現地レポ】ハーフタイムショー、ブルーノ・マーズが記者会見! |publisher=NFL JAPAN |date=2014-01-31 |accessdate=2014-02-02 }}</ref>。5曲目で[[レッド・ホット・チリ・ペッパーズ]]が登場し、"Give It Away"を披露したが、ベースがアンプと繋がっていないようだとネットで指摘された。これについて、ステージの設置に数分間しかないことから、ボーカルの[[アンソニー・キーディス]]以外はテープ演奏になることをNFLから通告されていたと明かした<ref>{{cite web|url=http://ro69.jp/news/detail/96662 |title=レッチリ、スーパーボウルでのテープ演奏についてフリーの公開書簡の全文訳を掲載 |publisher=ro69.jp |date=2014-02-05 |accessdate=2014-02-11 }} </ref>。 |
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== 放送 == |
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全米のテレビ放送は[[FOXスポーツ]]が担当する。実況は[[ジョー・バック]]、解説は[[トロイ・エイクマン]]がサイドラインレポーターは、[[パム・オリバー]]と[[エリン・アンドリュース]]が担当した。30秒の広告枠は[[第47回スーパーボウル]]で[[CBS]]が販売したときと同額の400万ドルで売られ、5月13日に始まったCM枠は12月4日に売り切れとなったことが発表された<ref>{{cite web|url=http://www.nfljapan.com/column/52357.html |title=史上最高額更新!? 第48回スーパーボウルのCM枠完売 |publisher=NFL JAPAN |author=渡辺史敏 |date=2013-12-10 |accessdate=2014-02-02 }}</ref>。 |
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全米でのラジオ中継は、{{仮リンク|ウェストウッドワン|en|Westwood One (current)}}が担当した。実況は[[ケビン・ハーラン]]、解説は[[ブーマー・アサイアソン]]、サイドラインレポートは[[ジェームズ・ロフトン]]、[[マーク・マローン]]が担当した。また出場チームの地元ローカルラジオ局では[[シアトル]]では[[ウォーレン・ムーン]]が、[[デンバー]]では[[エド・マカフリー]]が解説を務めた。 |
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日本では[[NFL中継 (NHK)|NHK-BS]](解説:[[輿亮]]、実況:[[船岡久嗣]])、[[NFL on 日テレG+|日テレG+]]<ref>[[日本テレビ放送網|地上波]]でも同日の深夜1:59 - 3:59まで録画放送。</ref>(解説:[[松本直人]]、ゲスト:[[オードリー (お笑いコンビ)|オードリー]]、実況:[[中野謙吾]]、リポート:[[鈴木健 (アナウンサー)|鈴木健]])が生中継を[[NFL (GAORA)|GAORA]](解説:[[村田斉潔]]、[[板井征人]]、実況:[[近藤祐司]])が2月4日午後7時30分より録画放送を行った。 |
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=== テレビCM === |
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自動車会社のCMが多く放映された。[[トヨタ自動車]]の[[トヨタ・ハイランダー]]のCMでは、[[テリー・クルーズ]]が[[マペット|マペッツ]]と共演した。[[起亜自動車]]のK900のCMでは[[ローレンス・フィッシュバーン]]が[[マトリックス]]のモーフィアスの扮装で出演した<ref name="wsj"/>。[[現代自動車]]の[[ヒュンダイ・エラントラ]]のCMでは[[ジョニー・ガレッキ]]、[[リチャード・ルイス]]が出演、[[アウディ]]の[[アウディ・A3|A3 セダン]]のCMには[[ドーベルマン]]と[[チワワ]]を掛け合わせたドーベルワワが登場し<ref>{{cite web|url=http://jp.autoblog.com/2014/01/29/audi-unveils-doberhuahua-super-bowl-commercial/ |title=【ビデオ】気持ち悪い!? アウディ「A3 セダン」のスーパーボウル用CM |publisher=jp.autoblog.com |date=2014-01-30 |accessdate=2014-02-02 }}</ref>、[[サラ・マクラクラン]]も出演、[[ジャガー (自動車)|ジャガー]]の[[ジャガーランドローバー]]のCMには[[ベン・キングズレー]]、[[トム・ヒドルストン]]、[[マーク・ストロング]]が出演するとともに<ref>{{cite web|url=http://www.kotaku.jp/2014/02/great_superbowl_cm.html |title=悪トムヒCMの続きも! 出演者が超豪華なスーパーボウルの車CM集 |publisher= |date=2014-02-01 |accessdate=2014-02-02 }}</ref>事前にニューヨーク市の地下鉄10数本にジャガーのテレビ広告を見るよう広告で埋め尽くされた<ref name="wsj">{{cite web|url=http://jp.wsj.com/article/SB10001424052702304461804579346041174381518.html?dsk=y |title=米スーパーボウル、広告のための広告が今や当たり前に |publisher=[[ウォール・ストリート・ジャーナル]] |date=2014-01-27 |accessdate=2014-02-02 }}</ref>。[[日産自動車]]の[[日産・フロンティア]]のCMには{{仮リンク|アメリカ連邦取引委員会|en|Federal Trade Commission}}から待ったがかけられ、誤解を与えるようなデモンストレーションを広告から外すこととなった<ref>{{cite web|url=http://www.bloomberg.co.jp/news/123-N01T1W6K50XT01.html |title=日産のスーパーボウル向けCMに待った-FTCが問題視 |publisher=[[ブルームバーグ]] |date=2014-01-24 |accessdate=2014-02-02 }}</ref>。 |
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[[現代自動車]]は、1月上旬にモデルチェンジを果たしたばかりの[[ヒュンダイ・ジェネシス|ヒュンダイ・ジェネシス・セダン]]のCMも放映、このCMにはハーフタイムショーに出演する[[ブルーノ・マーズ]]の『カウント・オン・ミー』が使用された<ref>{{cite web|url=http://www.billboard-japan.com/d_news/detail/17744 |title=ブルーノ・マーズ、【スーパーボウル】CM中にも曲が使用されることに |publisher=JAPAN BILLBOARD |date=2014-01-27 |accessdate=2014-02-02 }}</ref>。同CMには[[三菱・ランサーエボリューション]]も登場する<ref>{{cite web|url=http://response.jp/article/2014/02/02/216291.html |title=ヒュンダイ ジェネシス 新型の米スーパーボウルCM、三菱 ランエボも登場[動画] |publisher=レスポンス |date=2014-02-02 |accessdate=2014-02-02 }}</ref>。[[フォルクスワーゲン]]はスーパーボウル放送中の広告の視聴率を上げるためにデジタルメディア上に約100万ドルをかけた広告を出した<ref name="wsj"/>。 |
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スウェーデンのアパレルメーカー、[[H&M]]のCMには[[デビッド・ベッカム]]が出演した<ref>{{cite web|url=http://www.afpbb.com/articles/-/3007498 |title=デビッド・ベッカム出演の「H&M」新CM、スーパーボウルで初公開へ |publisher=[[フランス通信|AFP]] |date=2014-01-30 |accessdate=2014-02-02 }}</ref>。 |
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[[U2]]が[[バンク・オブ・アメリカ]]のCMに出演、スーパーボウル開催と同時に新曲『Invisible』を発表した<ref>{{cite web|url=http://ro69.jp/news/detail/96472 |title=U2、新曲の無料配信とNFLスーパー・ボウルで放送されるCMへの出演について語る |publisher=ro69.jp |date=2014-02-02 |accessdate=2014-02-02 }}</ref>。 |
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フランスの大手食品メーカー、[[ヨーグルト]]の[[ダノン]]のCMには、[[フルハウス (1987年のテレビドラマ)|フルハウス]]で共演した[[ボブ・サゲット]]、[[ジョン・ステイモス]]、[[デイブ・クーリエ]]が共演した<ref>{{cite web|url=http://dramanavi.net/news/2014/01/3cm-2.php |title=『フルハウス』の3人組が再共演!スーパーボウルのCMが話題に! |publisher=海外ドラマNAVI |date=2014-01-31 |accessdate=2014-02-02 }}</ref>。またギリシャヨーグルト「オイコス」のカップに似た形の移動式屋台をニューヨーク中を事前に駆け巡らせた<ref name="wsj"/>。 |
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[[アンハイザー・ブッシュ・インベブ]]のバドライトのCMには、[[アーノルド・シュワルツネッガー]]が登場した<ref name="wsj"/><ref name="cinematoday">{{cite web|url=http://www.cinematoday.jp/page/N0059787 |title=シュワちゃん、スーパーボウル中継中のビールCMに出演決定 |publisher=シネマトゥデイ |date=2014-01-21 |accessdate=2014-02-02 }}</ref>。[[バドワイザー]]は子犬と馬の友情を描いたCMを放送する<ref>{{cite web|url=http://www.advertimes.com/adobata/article/20542/www.mif-design.com/blog/2014/02/02-114351.php/ |title=子犬と馬の友情を描いた、スーパーボウルで放映されるBudweiserのCM「Puppy Love」 |publisher=advertimes.com |date= |accessdate=2014-02-02 }}</ref>。 |
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[[マイクロソフト]]のCMには、元[[ニューオーリンズ・セインツ]]のS{{仮リンク|スティーブ・グリーソン|en|Steve Gleason}}が登場した。このCMでは[[筋萎縮性側索硬化症|ALS]]の彼が、{{仮リンク|アイトラッキングシステム|en|Eye tracking}}を利用して打ち込んだテキストによるナレーションとなっている<ref>{{cite web|url=http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/1402/03/news073.html |title=Microsoft、スーパーボウルCMでALS患者のSurface活用を紹介 |publisher=[[ITmedia]] |date=2014-02-03 |accessdate=2014-02-03 }}</ref>。 |
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イスラエルの家庭用炭酸水メーカー、{{仮リンク|ソーダストリーム|en|Sodastream}}のCMには[[スカーレット・ヨハンソン]]が登場した<ref name="wsj"/>。このCMでは[[ペプシ]]や[[コカ・コーラ]]をけなすシーンがあったため、FOXテレビから難色が示され問題となったシーンを削って放送することとなった<ref>{{cite web|url=http://www.cnn.co.jp/showbiz/35043301.html |title=スカーレット・ヨハンソンさん、国際親善大使を辞任 CM出演で批判 |publisher=[[CNN]] |date=2014-01-31 |accessdate=2014-02-02 }}</ref>。 |
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== セキュリティ == |
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2001年の[[アメリカ同時多発テロ]]以降、NFLの各試合の警備レベルは上げられてきたが、2013年4月に起きた[[2013年ボストン・マラソン爆発事件|ボストンマラソン爆弾テロ]]の発生もあり、NFLはさらなる警備強化を行う方針を示した。[[アメリカ合衆国国土安全保障省]]は、ここ10年間で最も警戒を必要とするイベントのひとつにこの大会を指定した<ref>{{cite web|url=http://www.nfljapan.com/headlines/45313.html |title=スーパーボウルの警備強化へ、ボストンでの爆破事件を受けて |publisher=NFL JAPAN |date=2013-04-17 |accessdate=2014-02-02 }}</ref>。 |
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第1級のセキュリティを必要とするイベントとされている本大会では、ニュージャージー州警察とNFLがメドーランズスポーツ複合施設の周囲4kmにフェンスを設置した。この地域は陸と空からパトロールがなされ、当日は3000人の警備員と700人の警察官が任務に就く。さらに[[SWAT]]や[[狙撃手]]もスタジアムの周囲に配備された。スタジアムから数マイル離れたオペレーションセンターには、[[中央情報局|CIA]]など35の異なる機関から派遣された数百人のスタッフが詰めた。 |
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高速道路の交差点にスポーツ施設はあるが、セキュリティプランナーは、交通量を制限することを発表しており、駐車スペースは大幅に削減減され、通常はスタジアムの駐車場で行われる{{仮リンク|テイルゲートパーティー|en|Tailgate party}}も禁止された<ref>{{cite web|url=http://www.nydailynews.com/new-york/super-bowl-xlviii-gridiron-gala-rushes-nyc-article-1.1588741 |title=Super Bowl XLVIII: Gridiron gala rushes NYC |publisher=ニューヨーク・デイリーニューズ |author=Larry McShane |date=2014-01-23 |accessdate=2014-02-02 }}</ref>。 |
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1月29日に行われた記者会見ではスタジアムに持ち込めるカバン類はレギュラーシーズンと同様に中身が一目でわかるプラスティックのビニール製のものが必須であること、セキュリティチェックのためゲートから入場まで約20分かかることなどが発表された<ref>{{cite web|url=http://www.nfljapan.com/headlines/54013.html |title=【SB現地レポ】ゲートから入場まで20分!? 徹底した保安体制 |publisher=NFL JAPAN |date=2014-01-30 |accessdate=2014-02-02 }}</ref>。 |
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1月31日にニュージャージー州のホテルなどに白い粉が届けられた。[[連邦捜査局|FBI]]などが調査した結果、毒物は発見されず、料理用の粉を入れたいたずらと判断された<ref>{{cite web|url=http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2014020102000243.html |title=スーパーボウル直前白い粉騒ぎ 米、会場周辺の警備強化 |publisher=[[東京新聞]] |date=2014-02-01 |accessdate=2014-02-02 }}</ref>。 |
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== スターティングラインアップ == |
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{| class="wikitable" |
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! シアトル・シーホークス !! ポジション !! デンバー・ブロンコス |
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|- |
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| colspan="3" align="center"| '''オフェンス''' |
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|- |
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| [[ダグ・ボールドウィン (アメリカンフットボール)|ダグ・ボールドウィン]]<br />{{small|[[:en:Doug Baldwin (American football)|Doug Baldwin]]}} |
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| align="center"| WR |
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| [[デマリアス・トーマス]]<br />{{small|[[:en:Demaryius Thomas|Demaryius Thomas]]}} |
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|- |
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| [[ラッセル・オクング]]<br />{{small|[[:en:Russell Okung|Russell Okung]]}} |
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| align="center"| LT |
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| [[クリス・クラーク (アメリカンフットボール)|クリス・クラーク]]<br />{{small|[[:en:Chris Clark (American football)|Chris Clark]]}} |
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|- |
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| [[ジェームズ・カーペンター]]<br />{{small|[[:en:James Carpenter (American football)|James Carpenter]]}} |
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| align="center"| LG |
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| [[ゼイン・ビードルズ]]<br />{{small|[[:en:Zane Beadles|Zane Beadles]]}} |
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|- |
|||
| [[マックス・アンガー]]<br />{{small|[[:en:Max Unger|Max Unger]]}} |
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| align="center"| C |
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| [[マニー・ラミレス (アメリカンフットボール)|マニー・ラミレス]]<br />{{small|[[:en:Manny Ramirez (American football)|Manny Ramirez]]}} |
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|- |
|||
| [[J・R・スウィージー]]<br />{{small|[[:en:J. R. Sweezy|J. R. Sweezy]]}} |
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| align="center"| RG |
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| [[ルイス・バスケス (アメリカンフットボール)|ルイス・バスケス]]<br />{{small|[[:en:Louis Vasquez (American football)|Louis Vasquez]]}} |
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|- |
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| [[ブレノ・ジャコミニ]]<br />{{small|[[:en:Breno Giacomini|Breno Giacomini]]}} |
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| align="center"| RT |
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| [[オーランド・フランクリン]]<br />{{small|[[:en:Orlando Franklin|Orlando Franklin]]}} |
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|- |
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| [[アルビン・ベイリー]]<br />{{small|[[:en:Alvin Bailey|Alvin Bailey]]}} |
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| align="center"| T-TE |
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| [[ジュリアス・トーマス]]<br />{{small|[[:en:Julius Thomas|Julius Thomas]]}} |
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|- |
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| [[ザック・ミラー]]<br />{{small|[[:en:Zach Miller|Zach Miller]]}} |
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| align="center"| TE-WR |
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| [[エリック・デッカー]]<br />{{small|[[:en:Eric Decker|Eric Decker]]}} |
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|- |
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| [[ゴールデン・テイト]]<br />{{small|[[:en:Golden Tate|Golden Tate]]}} |
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| align="center"| WR |
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| [[ウェス・ウェルカー]]<br />{{small|[[:en:Wes Welker|Wes Welker]]}} |
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|- |
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| [[ラッセル・ウィルソン]]<br />{{small|[[:en:Russell Wilson|Russell Wilson]]}} |
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| align="center"| QB |
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| [[ペイトン・マニング]]<br />{{small|[[:en:Peyton Manning|Peyton Manning]]}} |
|||
|- |
|||
| [[マーショーン・リンチ]]<br />{{small|[[:en:Marshawn Lynch|Marshawn Lynch]]}} |
|||
|align="center"| RB |
|||
| [[ノーション・モレノ]]<br />{{small|[[:en:Knowshon Moreno|Knowshon Moreno]]}} |
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|- |
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|colspan="3" align="center"| '''ディフェンス''' |
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|- |
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| [[クリフ・エイブリル]]<br />{{small|[[:en:Cliff Avril|Cliff Avril]]}} |
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| align="center"| LDE |
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| [[マリック・ジャクソン]]<br />{{small|[[:en:Malik Jackson (defensive end)|Malik Jackson]]}} |
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|- |
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| [[マイケル・ベネット (ディフェンシブラインマン)|マイケル・ベネット]]<br />{{small|[[:en:Michael Bennett (defensive lineman)|Michael Bennett]]}} |
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| align="center"| LDT-DT |
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| [[シルベスター・ウィリアムズ]]<br />{{small|[[:en:Sylvester Williams (American football)|Sylvester Williams]]}} |
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|- |
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| [[クリントン・マクドナルド]]<br />{{small|[[:en:Clinton McDonald|Clinton McDonald]]}} |
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| align="center"| RDT-NT |
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| [[テレンス・ナイトン]]<br />{{small|[[:en:Terrence Knighton|Terrence Knighton]]}} |
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|- |
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| [[クリス・クレモンス]]<br />{{small|[[:en:Chris Clemons (defensive end)|Chris Clemons]]}} |
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| align="center"| RDE |
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| [[ショーン・フィリップス]]<br />{{small|[[:en:Shaun Phillips|Shaun Phillips]]}} |
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|- |
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| [[K・J・ライト]]<br />{{small|[[:en:K. J. Wright|K. J. Wright]]}} |
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| align="center"| OLB-SLB |
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| [[ネイト・アービング]]<br />{{small|[[:en:Nate Irving|Nate Irving]]}} |
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|- |
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| [[ボビー・ワグナー]]<br />{{small|[[:en:Bobby Wagner|Bobby Wagner]]}} |
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| align="center"| MLB |
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| [[パリス・レノン]]<br />{{small|[[:en:Paris Lenon|Paris Lenon]]}} |
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|- |
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| [[ウォルター・サーモンド]]<br />{{small|[[:en:Walter Thurmond|Walter Thurmond]]}} |
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| align="center"| CB-WLB |
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| [[ダニー・トレバサン]]<br />{{small|[[:en:Danny Trevathan|Danny Trevathan]]}} |
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|- |
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| [[リチャード・シャーマン (アメリカンフットボール)|リチャード・シャーマン]]<br />{{small|[[:en:Richard Sherman (American football)|Richard Sherman]]}} |
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| align="center"| LCB |
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| [[チャンプ・ベイリー]]<br />{{small|[[:en:Champ Bailey|Champ Bailey]]}} |
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|- |
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| [[バイロン・マックスウェル]]<br />{{small|[[:en:Byron Maxwell|Byron Maxwell]]}} |
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| align="center"| RCB |
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| [[ドミニク・ロジャース=クロマティ]]<br />{{small|[[:en:Dominique Rodgers-Cromartie|Dominique Rodgers-Cromartie]]}} |
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|- |
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| [[カム・チャンセラー]]<br />{{small|[[:en:Kam Chancellor|Kam Chancellor]]}} |
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| align="center"| SS |
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| [[デューク・イヘナチョ]]<br />{{small|[[:en:Duke Ihenacho|Duke Ihenacho]]}} |
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|- |
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| [[アール・トーマス (ディフェンシブバック)|アール・トーマス]]<br />{{small|[[:en:Earl Thomas (defensive back)|Earl Thomas]]}} |
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| align="center"| FS |
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| [[マイク・アダムズ (セイフティ)|マイク・アダムズ]]<br />{{small|[[:en:Mike Adams (safety)|Mike Adams]]}} |
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|- |
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|colspan="3" align="center"| '''スペシャルチーム''' |
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| [[スティーブン・ハシュカ]]<br />{{small|[[:en:Steven_Hauschka|Steven_Hauschka]]}} |
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| align="center"| K |
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| [[マット・プレイター]]<br />{{small|[[:en:Matt Prater|Matt Prater]]}} |
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| [[ジョン・ライアン (アメリカンフットボール)|ジョン・ライアン]]<br />[[:en:Jon Ryan|Jon Ryan]] |
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| align="center"| P |
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| [[ブリットン・コルキット]]<br />[[:en:Britton Colquitt|Britton Colquitt]] |
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|colspan="3" align="center"| '''ヘッドコーチ''' |
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| [[ショーン・ペイトン]]<br />{{small|[[:en:Pete Carroll|Pete Carroll]]}} |
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| [[ジョン・フォックス (アメリカンフットボール)|ジョン・フォックス]]<br />{{small|[[:en:John Fox (American football)|John Fox]]}} |
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== 脚注 == |
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{{sports-stub}} |
2014年2月11日 (火) 05:25時点における版
第48回スーパーボウル Super Bowl XLVIII | |||||||||||||||||||||||||
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開催日 | 2014年2月2日 | ||||||||||||||||||||||||
スタジアム | メットライフ・スタジアム | ||||||||||||||||||||||||
開催地 | ニュージャージー州イーストラザフォード | ||||||||||||||||||||||||
MVP | マルコム・スミス(LB) | ||||||||||||||||||||||||
優勝予想 | ブロンコス2点有利[1] | ||||||||||||||||||||||||
国歌斉唱 | ルネ・フレミング | ||||||||||||||||||||||||
コイントス | ジョー・ネイマス フィル・シムズ | ||||||||||||||||||||||||
審判 | テリー・マコーレー | ||||||||||||||||||||||||
ハーフタイム | ブルーノ・マーズ レッド・ホット・チリ・ペッパーズ | ||||||||||||||||||||||||
入場者数 | 8万2529人 | ||||||||||||||||||||||||
アメリカにおけるテレビ放送 | |||||||||||||||||||||||||
ネットワーク | FOX | ||||||||||||||||||||||||
実況と解説 | ジョー・バック(実況) トロイ・エイクマン(解説) | ||||||||||||||||||||||||
CM広告料 (30秒) |
平均400万米ドル | ||||||||||||||||||||||||
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第48回スーパーボウル(だい48かいスーパーボウル、Super Bowl XLVIII)は2014年2月2日にニュージャージー州イーストラザフォードのメットライフ・スタジアムで行われた48回目のスーパーボウル。AFCチャンピオンのデンバー・ブロンコスとNFCチャンピオンのシアトル・シーホークスが対戦、シーホークスが43-8で圧勝し初優勝した[2]。シアトルのチームが北米4大プロスポーツリーグのチャンピオンになるのは、1979年のシアトル・スーパーソニックス以来であった[3]。試合はアメリカ東部時間午後6時25分にキックオフされた[4]。
寒冷地の屋外で行われる初のスーパーボウルであり、ニューヨーク州とニュージャージー州とハドソン川をまたいだ2つの州での開催となった[5][6]。メディアセンターは、ニューヨーク・マンハッタンのタイムズスクエアに設けられた。関連イベントがニューヨークだけではなく、メットライフ・スタジアムに隣接したアイゾッド・センターが存在するにも関わらず18㎞離れたプルデンシャル・センターでも行われることについて、イーストラザフォード市長は不満を述べた[7]。
AFC第1シードとNFC第1シード同士の対戦は、第44回スーパーボウル以来のことであり、過去20年間では2度目のこととなった。リーグ最強のオフェンスを擁するデンバー・ブロンコスとリーグ最強のディフェンスを擁するシアトル・シーホークスの対戦となったが、リーグのオフェンス1位、ディフェンス1位のチーム同士が対戦するのは、第25回スーパーボウルでバッファロー・ビルズとニューヨーク・ジャイアンツが対戦して以来のことであった。1977年から2001年まで両チームはAFC西地区のライバル同士でもあった(同様のケースは、他に第37回スーパーボウルしかない[8]。)。シーズン最多得点をあげたチームは、これまでに10勝8敗、シーズン最少失点に相手を抑えたチームは12勝3敗の成績を残してきた。ブロンコスのQBペイトン・マニングは、ダン・マリーノ、カート・ワーナー、トム・ブレイディに次いでパス獲得ヤード、TDパスのそれぞれでNFLトップの成績をあげてスーパーボウルに進出した4人目のQBとなったが、過去3人の選手はいずれもスーパーボウルで敗れた[9]。
スーパーボウル運営委員会のCEOをアルフレッド・ケリー・ジュニア、共同会長をニューヨーク・ジャイアンツのジョナサン・ティッシュオーナー、ニューヨーク・ジェッツのウッディ・ジョンソンオーナーが務めた[10]。
当初は1週間遅く開催する予定であったが、ソチオリンピックと日程が重ならないよう、2011年10月に行われたNFLオーナー会議で日程変更がなされた[11]。
背景
開催地の決定まで
スーパーボウルの開催地にはメットライフ・スタジアム[12]、レイモンド・ジェームス・スタジアム(タンパ)[13]、サンライフ・スタジアム(マイアミ)の3つのスタジアムが名乗りをあげた[14]。それまでにタンパでは4回(第18回、第25回、第35回、第43回)、マイアミでは10回(第2回、第3回、第5回、第10回、第13回、第23回、第29回、第33回、第41回、第44回)のスーパーボウルが開催されていた。
2010年5月25日に行われたNFLのオーナー会議において、タンパ、マイアミを破りニューヨーク都市圏での開催が決定された[7]。屋根のない寒冷地のスタジアムで行われる初めてのスーパーボウルであり、ニューヨークの都市圏で行われる初めてのスーパーボウルである[15]。ニューヨーク都市圏では1962年12月30日にヤンキース・スタジアムでグリーンベイ・パッカーズとニューヨーク・ジャイアンツのNFLチャンピオンシップゲームが、1968年12月29日にシェイ・スタジアムでハイジゲームのリマッチとなるニューヨーク・ジェッツとオークランド・レイダーズのAFLチャンピオンシップゲームが、1985年7月14日にジャイアンツ・スタジアムでボルチモア・スターズとオークランド・インベイダーズのUSFLチャンピオンシップゲームが行われた。当初第44回スーパーボウルをウェストサイド・マンハッタンに建設予定のウェストサイド・スタジアムで開催する計画があったが、2012年のオリンピック誘致が失敗し、スタジアム新設へのニューヨーク市からの補助は得られず、スタジアムの建設はとん挫していた[16]。
メットライフ・スタジアムはNFLの2チームが本拠地とするスタジアムとしてはスーパーボウル初開催となった。過去にロサンゼルス・ラムズ、ロサンゼルス・レイダーズが本拠地とするロサンゼルス・メモリアル・コロシアムで第1回、第7回スーパーボウルが開催されたが、2チームが同時に本拠地とはしていなかった。
NFLは平均気温が華氏50度(10℃)以上またはドーム球場での開催をこれまでのスーパーボウル開催要件としており、寒冷地の屋外でのスーパーボウル開催については論争があった。開催がニューヨークに決まった2010年当時のニューヨーク市長、マイケル・ブルームバーグは、「人々は天候を話題にするが、これはフットボールであってビーチバレーではないんだ。」とNFLネットワークで語った[7]。これまでに屋外で行われたスーパーボウルで最も寒かった試合は、ニューオーリンズのチュレーン・スタジアムで行われた第6回スーパーボウルであり、キックオフの時に4℃(華氏39度)であった[17]、この試合はそれ以上に低い気温で行われることが予想された。ニューオーリンズでの試合は第12回スーパーボウル以降、ドーム球場で行われるようになっており、第10回スーパーボウル以降の屋外で行われたスーパーボウルは、第30回スーパーボウルがアリゾナ州テンピで行われたのを除き、いずれもカリフォルニア州かフロリダ州で行われてきた。ロジャー・グッデルコミッショナーは、この大会が成功したら、他の寒冷地域でのスーパーボウル開催も考慮すると2010年5月末に発言した[18]。WFANのラジオインタビューに対してFOXテレビのスタジオアナリストを務めるテリー・ブラッドショー(1970年代にピッツバーグ・スティーラーズが4回スーパーボウルで優勝したときのQB)は、ミネソタやデトロイト、インディアナポリスのようにドーム球場ではない寒冷地でスーパーボウルを開催することに反対であることを表明した[19]。12月には、シアトル・シーホークスのリチャード・シャーマンも吹雪となって、QBがスナップをファンブルしたり、レシーバーが滑って転ぶ可能性のある試合を観客に提供するべきではなく、ホームアドバンテージのあるプレーオフとは異なり、中立的な試合となるべきスーパーボウルを寒冷地の屋外スタジアムであるメットライフ・スタジアムで開催することは大きな誤りだと述べた[20]。同じく開催地に立候補していたマイアミのサンライフ・スタジアムについて、NFLが大雨のおそれに対処するため屋根を設置するまで、開催地としないとグッデルコミッショナーが通知したことも、この論争に拍車をかけた[21]。
2013年12月18日、NFLは大雪の際には、試合を土曜日に前倒ししたり、月曜か火曜に延期することを発表した[22]。
ニックネーム
この大会に対していくつかのニックネームがつけられた。ウィードボウル(Weed Bowl)[23]、ボングボウル(Bong Bowl)[24]、マリファナボウル(Marijuana Bowl)である[25]。マリファナボウルの由来は、両チームの地元であるワシントン州とコロラド州[26]がそれぞれ医療目的以外の大麻も合法としたことによる[27]。
シアトル・シーホークス
シアトル・シーホークスはNFC西地区で優勝、NFCトップの13勝3敗でシーズンを終えてホームアドバンテージを獲得した獲得した。417得点に対して失点はわずか231点であった。
オフェンスは2年目のQBラッセル・ウィルソンが率いた。2012年のドラフト3巡で指名された彼は、1年目から先発QBの座を獲得し、チームをプレーオフに導いた。この年はパス成功率63.1%、3,357ヤードを獲得し、26TDパスをあげ、インターセプトはわずか9回でQBレイティング101.2はNFL全体7位となった。入団してから2年連続でQBレイティング100以上をマークしたのはNFL史上彼が初めてであった。ランでも539ヤードを走り、1TDをあげた。ウィルソンのナンバーワンターゲットは、ゴールデン・テイトであり64回のレシーブで898ヤード、5TDをあげた。テイトはスペシャルチームでも活躍し、51回のパントリターンでNFL2位の585ヤードをリターンした。テイトの他にはダグ・ボールドウィンが50回のレシーブで775ヤード、5TD、タイトエンドのザック・ミラーが33回のレシーブで387ヤード、5TDをあげた。またプロボウルRBのマーショーン・リンチは1,257ヤードを走り、12TDをあげるとともに、36回のレシーブで316ヤード、2TDをあげた。控えRBのロバート・タービンを加えたランオフェンスではリーグ4位の記録を残した[28]。オフェンスラインはプロボウルに選ばれたCマックス・アンガーに率いられ、キッカーのスティーブン・ハシュカはNFL4位の143得点をあげ、FG成功率ではNFL2位の94.3%(35本中33本を成功)の成績を残した。
ディフェンスはNFLトップとなる平均273.6ヤードしか相手に許さなかった。失点でもNFL最少の231点、テイクアウェイではNFL最多の39回であった。ディフェンスラインは、クリフ・エイブリル、マイケル・ベネットのそれぞれが8サックをあげた。エイブリルはさらに5ファンブルフォースを記録、ベネットは3ファンブルリカバー、1TDをあげた。DTクリントン・マクドナルドも5.5サック、2ファンブルリカバー、1インターセプトをあげた。LBボビー・ワグナーはチームトップの120タックルをあげるとともに、5サック、2インターセプトをあげた。ディフェンスバック陣は特に強力でLegion Boomと呼ばれた。4人のうちNFLトップの8インターセプトをあげたCBリチャード・シャーマン[29]、5インターセプト、2ファンブルフォースをあげたFSアール・トーマス、99タックル、3インターセプトをあげたSSカム・チャンセラーの3人がプロボウルに選ばれた(シャーマンとトーマスは共にシーズン最優秀守備選手賞の投票で5位以内に入り、オールプロファーストチームに、チャンセラーもセカンドチームに選ばれた[30]。)。またブランドン・ブラウナーの出場停止処分に伴い[31]、先発に昇格したCBバイロン・マックスウェルも最後の4試合で4インターセプトをあげた[28]。
ウィルソンは2年目以下のQBとしては史上6人目のスーパーボウル先発QBとなる。これまでの5人の成績は3勝2敗であり、カート・ワーナー、トム・ブレイディ、ベン・ロスリスバーガーが勝利している[9]。
デンバー・ブロンコス
デンバー・ブロンコスはAFC西地区で優勝、AFCトップの13勝3敗でシーズンを終えてシーホークスと同様にホームアドバンテージを獲得した[32]。NFLトップの7,313ヤードを獲得、史上最多得点となる606点をあげた[33]。
爆発的なオフェンスはシーズン終盤の8試合及び、サンディエゴ・チャージャーズとのプレーオフと9試合連続で最初の攻撃で得点をあげた。ニューイングランド・ペイトリオッツとのAFCチャンピオンシップゲームではこの記録は途絶えた。
16年目のベテランQBペイトン・マニングはインディアナポリス・コルツで入団してからの13シーズン、プロボウルに11回、シーズンMVPに4回選ばれ、第41回スーパーボウルでチャンピオンリングを獲得したが、2011年首の手術を受けてシーズンを全休、マニングを欠いたコルツはNFLワーストの2勝14敗に終わり[34]、2012年3月に彼は解雇され[35]、ドラフト全体1位でアンドリュー・ラックを指名した[36]。
マニングはブロンコスと契約し、2012年チームは13勝3敗の成績をあげたが[37]、ディビジョナルプレーオフで敗れシーズンを終えた。2013年シーズン、彼はパスで5,477ヤード、55TDパスとそれぞれでNFL記録を塗り替えた[38]。パス成功450回もNFL史上2位の記録であった。QBレイティングはこの年2位の115.1をマークした。パスターゲットには、92回のレシーブで1,430ヤードを獲得、14TDをあげたデマリアス・トーマスをはじめ、97回のレシーブで1,288ヤード、11TDのエリック・デッカー、73回のレシーブで778ヤード、10TDのウェス・ウェルカー、プロボウルTEで65回のレシーブで788ヤード、12TDをあげたジュリアス・トーマスとNFL史上初めて4人の選手が10TDレシーブ以上をあげた。RBノーション・モレノがチームトップの1,038ヤードを走り、10TD、さらに60回のレシーブで548ヤード、3TDをあげた[39]。新人RBモンティー・ボールも554ヤードを走り、4TD、及び20回のレシーブを記録した。オフェンスラインはリーグ最少の20サックしか相手に許さなかった[40]。チームのオフェンスラインの中心はプロボウルガードのルイス・バスケスであった。スペシャルチームではキッカーのマット・プレイターがNFL2位の150点、FG成功率ではNFLトップの96.2%(25/26)をマーク、またレギュラーシーズン中に64ヤードのFGを成功し、44年ぶりにNFL記録を塗り替えた[41]。
ディフェンスではショーン・フィリップスが10サック、ラインバッカーのダニー・トレバサンが129タックル、3ファンブルフォース、3インターセプトをあげた。LBマリク・ジャクソンは42タックル、6サックをあげて、怪我のためシーズン絶望となり、9試合の出場で5サックにとどまったボン・ミラー欠場の穴を埋めた。コーナーバックのドミニク・ロジャース=クロマティ[42]、クリス・ハリスがそれぞれ3インターセプトをあげた。
スーパーボウル直前の4試合で相手を17得点以下、ラン守備では3試合連続で相手を65ヤード以内に抑えた[28]。
マニングは勝利すると史上初の2チームでスーパーボウルに優勝したQBとなる[9]。
プレーオフ
シーホークスはディビジョナルプレーオフでニューオーリンズ・セインツと対戦、ウィルソンがパス18回中9回成功108ヤードにとどまったが、リンチが140ヤードを走り、2TDをあげて23-15で勝利した[43]。またマイケル・ベネットが6タックル、0.5サック、2ファンブルフォース、1ファンブルリカバーをあげた。サンフランシスコ・フォーティナイナーズとのNFCチャンピオンシップゲームでは、残り22秒にリチャード・シャーマンがエンドゾーン内で相手のパスをはじき、これをマルコム・スミスがインターセプトし、23-17で勝利した[44]。 ウィルソンはパス25回中16回成功、215ヤードで1TD、リンチが109ヤードを走り、1TD、ダグ・ボールドウィンが6回のレシーブで106ヤードを獲得、3回のキックオフで109ヤードをリターンした[32]。ディフェンスではカム・チャンセラーが11タックル、1インターセプトをあげた。
フォーティナイナーズ戦でマイケル・クラブツリーのでん部を叩いて握手の手を差し伸べたり、コリン・キャパニックに対して首絞めのジェスチャーを見せたリチャード・シャーマンはNFLから7,875ドルの罰金を科された[45]。
ブロンコスはディビジョナルプレーオフで同地区ライバルのサンディエゴ・チャージャーズと対戦、24-17で勝利し、2005年以来となるAFCチャンピオンシップゲーム進出を果たした[46]。第12週に24-0とリードしていながら逆転負けを喫したニューイングランド・ペイトリオッツとの試合でオフェンスが507ヤードを獲得する活躍で、26-16で勝利し、15年ぶり7回目のスーパーボウル出場を果たした。この試合でマニングはチャンピオンシップ記録となる32本のパスを成功し、400ヤードを獲得し、2TDをあげた[32]。デマリアス・トーマスが7回のレシーブで134ヤード、1TD、マット・プレイターは4本のFGを成功させた。ジョン・フォックスヘッドコーチにとってはカロライナ・パンサーズ時代の第38回スーパーボウル以来のスーパーボウル出場となった[47]。
ゲーム開始前の話題
ブロンコスがホームチームとなり、オレンジのジャージ、白のパンツで[48]、シーホークスは白のジャージに青のパンツでプレーすることとなった[49]。
ブロンコスはジャージーシティのハイアットホテルに滞在することとなった。チームはスーパーボウルウィークのプレスカンファレンスをホテルそばの桟橋に停泊したクルーザーの上で行った[50]。シーホークスは同じくジャージーシティのウェスティンホテルに滞在し、いくつかの部屋をトレーニングルームやマッサージルームに改造した。市の大通り、コロンバス通りは、両チームを歓迎してスーパーボウル通りと改名された。
またブロンコスがニューヨーク・ジェッツの、シーホークスがニューヨーク・ジャイアンツのトレーニング施設などを利用した[51]。
スーパーボウルウィークにはニューヨークとニュージャージー州にまたがって多くのイベントが開催された。1月27日にリバティー州立公園でコンサートが開催され地元の百貨店メイシーズが花火で盛り上げた[52]。
初日の取材で6分ほどしかしゃべらなかったシーホークスのリンチに対して、全米のメディアは失望したと批判したが、記者と話すのが苦手でレギュラーシーズン中は一切インタビューに応じなかったことを知っているシアトルのメディアは、「リンチが取材に応じて6分もしゃべった」と受け止めた[53]。
1月27日のメディア・デイでの発言がスーパーボウルで勝ったら現役を引退すると受け止められたドミニク・ロジャース=クロマティは翌日引退ではなく、ブロンコスと1年契約しか結んでおらず、ブロンコスの一員としてはこれが最後の試合になるかもしれないことについて述べたことだと説明した[54]。
マンハッタンのブロードウェイ劇場街の真ん中にあたる34丁目から47丁目までを閉鎖してNFLブルバードという大型公式イベントが行われた[55]。そこではNFLの現役選手のサインがもらえる会場やQBの疑似体験ができるアトラクション、ヴィンス・ロンバルディ・トロフィーと記念撮影ができるスペースなどが設けられた[56]。
1月28日にはニューアークのプルデンシャル・センターでメディアデイが開催された[57]。
1月28日、製菓会社のマースがマーショーン・リンチと契約、スキットルズにシアトル・ミックスという限定バージョンを発売すること、スーパーボウルでリンチがタッチダウンをあげるごとにリンチが主催する慈善団体に1万ドルを寄付することを発表した[58]。
1月31日、マンハッタンのローズ・シアターでは、ロジャー・グッデルコミッショナーによる記者会見が行われた[59]。また高校の最優秀ヘッドコーチとして、ミネソタ・バイキングスをスーパーボウルに導いたバド・グラントの息子であるマイク・グラントがドン・シュラNFLハイスクール・コーチ・オブ・ザ・イヤーに選ばれた[60]。
スーパーボウル前日の2月1日、マニングは5度目のシーズンMVPに選ばれた[33]。
試合経過
試合開始時の気温は9℃(華氏48度)であった[2]。キックオフ直後のブロンコス最初の攻撃は、ノイズのため、最初のプレーでショットガンフォーメーションから、オーディブルをコールしようと前にシフトしたマニングとセンターのマニー・ラミレスの呼吸が合わずに[61]、スナップされたボールがマニングを超えてエンドゾーンに達し、ノーション・モレノがリカバーし、シーホークスのTDは防いだもののセイフティを与え、シーホークスが2-0と先制した。第46回スーパーボウルでもニューヨーク・ジャイアンツがセイフティで2-0と先制したが、このときはジャイアンツの攻撃が行われた後、ペイトリオッツの攻撃となっており、試合開始12秒での得点は、第41回スーパーボウルでデビン・ヘスターがキックオフリターンTDを決めたケースを上回るスーパーボウル史上最速得点となった[62]。フリーキックに続き、攻撃権を得たシーホークスは、パーシー・ハービンがエンドアラウンドプレーで30ヤードを走り、スティーブン・ハシュカが31ヤードのFGを成功し、5-0とリードを広げた。続くブロンコスの攻撃は3回のダウンでファーストダウンを獲得できずにパントに終わった。続くシーホークスの攻撃は、ラッセル・ウィルソンからダグ・ボールドウィンへの37ヤードのパスなどで前進し、ハシュカが33ヤードのFGを成功させ、8-0となった。さらにシーホークスは第1Q残り59秒にマニングのパスをカム・チャンセラーがインターセプトし、敵陣37ヤード地点からの攻撃権を得た[2]。最初のプレーでハービンが15ヤードを走り、さらにレッドゾーン(敵陣20ヤード以内)にボールを進めたシーホークスは、第3ダウンにシーホークスのパスを不成功に抑えたかに見えたが、トニー・カーターがエンドゾーン内でパスインターフェアランスの反則を犯し、シーホークスは敵陣1ヤード地点でファーストダウンを獲得した。マーショーン・リンチが1ヤードを走りTD、第2Q3分に15-0と差が広がった[2]。
第2Q残り10分32秒にブロンコスはようやくこの試合最初のファーストダウンを獲得[2]、敵陣35ヤード地点までボールを進めた。しかし第3ダウン残り13ヤードで、ノーション・モレノへのパスを投げようとしたマニングがクリフ・エイブリルのヒットを受け、短く浮き上がったパスをマルコム・スミスがインターセプト、69ヤードのリターンTDをあげて22-0となった[30]。ブロンコスは続く攻撃で、デマリアス・トーマスへの19ヤードのパスなどで敵陣19ヤードまで前進、第4ダウン残り2ヤードでFGを蹴らずにギャンブルでファーストダウンを狙ったが、マニングのパスが失敗し、22点差で前半を終了した。ブロンコスが22点差をつけられたのは、このシーズン初のことであった。
後半最初のキックオフで、シーホークスのビッグリターンを防ごうとマット・プレイターが短く蹴ったキックオフは、パーシー・ハービンが87ヤードのキックオフリターンTDをあげて、後半開始12秒で29-0とリードを広げた[3]。後半最初のキックオフがリターンTDとなったのは、第47回スーパーボウルでジャコビー・ジョーンズが記録して以来2年連続2度目の出来事であった。お互いにパントを蹴った後、エリック・デッカーの9ヤードのパントリターンでブロンコスは自陣45ヤード地点からという絶好のフィールドポジションを得た。2プレー後、マニングはトーマスへ23ヤードのパスを通したが、バイロン・マックスウェルがボールを掻き出し、マルコム・スミスがこれをリカバーし7ヤードをリターンした。さらにブロンコスはこのプレーで、アンネセサリーラフネスの反則も取られ、15ヤードの罰退となり、シーホークスは敵陣42ヤード地点からの攻撃権を得た。ラッセル・ウィルソンは、TEルーク・ウィルソンへの12ヤードのパス、リカルド・ロケットへの19ヤードのパスを成功、その後ショートパスをキャッチしたジャーメイン・カースが4人のタックラーをかわし、23ヤードのTDレシーブをあげて、36-0となった[63]。
ブロンコスは次の攻撃でマニングがウェス・ウェルカーへの22ヤードのパスなど、6本連続パスを成功させるなど80ヤードを前進、第3Q終了と同時にデマリアス・トーマスへの14ヤードのTDパスでようやく得点をあげ[2]、2ポイントコンバージョンも成功させて36-8と28点差に縮めた。
ブロンコスはオンサイドキックを蹴ったが、ザック・ミラーが自陣48ヤード地点でリカバー、シーホークスは、ミラーへの10ヤード、カースへの24ヤードのパスで前進し、最後はダグ・ボールドウィンへの10ヤードのTDパスで43-8と突き放した。試合時間は11分間以上残っていたがその後両チームとも得点はすることなく、ブロンコスの残り3回の攻撃は、ギャンブル失敗によるターンオーバー、クリス・クレモンスのQBサックからのファンブルリカバー、試合時間終了で終わった。
ウィルソンはパス25回中18回成功、206ヤード、2TD、ボールドウィンが5回のレシーブで66ヤード、1TD、カースが4ぁおmpレそーにで65ヤード、1TDをあげた。またハービンが87ヤードのキックオフリターンTDをあげたほか、2回のランでシーホークストップの45ヤードを走った。ディフェンスではチャンセラーが9タックル、1インターセプトをあげた。
マニングはスーパーボウル記録となる34回のパスを成功したものの、パス49回中34回成功、280ヤード、1TD、2INTに終わった[3]。トーマスがスーパーボウル記録となる13回のレシーブで118ヤード、1TD、ウェルカーが8回のレシーブで84ヤードを獲得した。モレノがブロンコスのリーディングラッシャーであったが、わずか17ヤードに終わった。ブロンコスのオフェンスはレギュラーシーズンの平均獲得ヤードより160ヤード近く少ないわずか306ヤード獲得にとどまり[3]、ラン獲得ヤードは27ヤードに終わった。ディフェンスではトレバサンが12タックルをあげた。
スーパーボウルMVPには、第2Qに69ヤードのインターセプトリターンTD、第3Qにファンブルリカバーをあげたマルコム・スミスが選ばれた。ディフェンスの選手がMVPに選ばれたのは、第37回スーパーボウルのデクスター・ジャクソン以来11年ぶりのことであり[64]、史上9人目、ラインバッカーの選手が選出されたのは、第5回スーパーボウルのチャック・ハウリー、第35回スーパーボウルのレイ・ルイスに続いて史上3人目であった。スミスはまた、I'm going to Disney World!のCMに登場する初の守備選手となった[30]。シーホークスがあげた43得点はスーパーボウル史上歴代6位の記録となった[3]。
敗れたブロンコスはスーパーボウルで2勝5敗、5度のシーズンMVPに選ばれたマニングのスーパーボウルでの成績は1勝2敗[2]、プレーオフでの成績は11勝12敗となった。
セレモニー
国歌斉唱は、グラミー賞に4回輝いているオペラ歌手のルネ・フレミングが務めた[65]。2014年1月30日の記者会見で、フレミングは司会者からオペラの世界のペイトン・マニングと紹介された[66]。
ハーフタイムショーにはポップ歌手のブルーノ・マーズが登場した[67]。5曲目でレッド・ホット・チリ・ペッパーズが登場し、"Give It Away"を披露したが、ベースがアンプと繋がっていないようだとネットで指摘された。これについて、ステージの設置に数分間しかないことから、ボーカルのアンソニー・キーディス以外はテープ演奏になることをNFLから通告されていたと明かした[68]。
放送
全米のテレビ放送はFOXスポーツが担当する。実況はジョー・バック、解説はトロイ・エイクマンがサイドラインレポーターは、パム・オリバーとエリン・アンドリュースが担当した。30秒の広告枠は第47回スーパーボウルでCBSが販売したときと同額の400万ドルで売られ、5月13日に始まったCM枠は12月4日に売り切れとなったことが発表された[69]。
全米でのラジオ中継は、ウェストウッドワンが担当した。実況はケビン・ハーラン、解説はブーマー・アサイアソン、サイドラインレポートはジェームズ・ロフトン、マーク・マローンが担当した。また出場チームの地元ローカルラジオ局ではシアトルではウォーレン・ムーンが、デンバーではエド・マカフリーが解説を務めた。
日本ではNHK-BS(解説:輿亮、実況:船岡久嗣)、日テレG+[70](解説:松本直人、ゲスト:オードリー、実況:中野謙吾、リポート:鈴木健)が生中継をGAORA(解説:村田斉潔、板井征人、実況:近藤祐司)が2月4日午後7時30分より録画放送を行った。
テレビCM
自動車会社のCMが多く放映された。トヨタ自動車のトヨタ・ハイランダーのCMでは、テリー・クルーズがマペッツと共演した。起亜自動車のK900のCMではローレンス・フィッシュバーンがマトリックスのモーフィアスの扮装で出演した[71]。現代自動車のヒュンダイ・エラントラのCMではジョニー・ガレッキ、リチャード・ルイスが出演、アウディのA3 セダンのCMにはドーベルマンとチワワを掛け合わせたドーベルワワが登場し[72]、サラ・マクラクランも出演、ジャガーのジャガーランドローバーのCMにはベン・キングズレー、トム・ヒドルストン、マーク・ストロングが出演するとともに[73]事前にニューヨーク市の地下鉄10数本にジャガーのテレビ広告を見るよう広告で埋め尽くされた[71]。日産自動車の日産・フロンティアのCMにはアメリカ連邦取引委員会から待ったがかけられ、誤解を与えるようなデモンストレーションを広告から外すこととなった[74]。
現代自動車は、1月上旬にモデルチェンジを果たしたばかりのヒュンダイ・ジェネシス・セダンのCMも放映、このCMにはハーフタイムショーに出演するブルーノ・マーズの『カウント・オン・ミー』が使用された[75]。同CMには三菱・ランサーエボリューションも登場する[76]。フォルクスワーゲンはスーパーボウル放送中の広告の視聴率を上げるためにデジタルメディア上に約100万ドルをかけた広告を出した[71]。
スウェーデンのアパレルメーカー、H&MのCMにはデビッド・ベッカムが出演した[77]。
U2がバンク・オブ・アメリカのCMに出演、スーパーボウル開催と同時に新曲『Invisible』を発表した[78]。
フランスの大手食品メーカー、ヨーグルトのダノンのCMには、フルハウスで共演したボブ・サゲット、ジョン・ステイモス、デイブ・クーリエが共演した[79]。またギリシャヨーグルト「オイコス」のカップに似た形の移動式屋台をニューヨーク中を事前に駆け巡らせた[71]。
アンハイザー・ブッシュ・インベブのバドライトのCMには、アーノルド・シュワルツネッガーが登場した[71][80]。バドワイザーは子犬と馬の友情を描いたCMを放送する[81]。
マイクロソフトのCMには、元ニューオーリンズ・セインツのSスティーブ・グリーソンが登場した。このCMではALSの彼が、アイトラッキングシステムを利用して打ち込んだテキストによるナレーションとなっている[82]。
イスラエルの家庭用炭酸水メーカー、ソーダストリームのCMにはスカーレット・ヨハンソンが登場した[71]。このCMではペプシやコカ・コーラをけなすシーンがあったため、FOXテレビから難色が示され問題となったシーンを削って放送することとなった[83]。
セキュリティ
2001年のアメリカ同時多発テロ以降、NFLの各試合の警備レベルは上げられてきたが、2013年4月に起きたボストンマラソン爆弾テロの発生もあり、NFLはさらなる警備強化を行う方針を示した。アメリカ合衆国国土安全保障省は、ここ10年間で最も警戒を必要とするイベントのひとつにこの大会を指定した[84]。
第1級のセキュリティを必要とするイベントとされている本大会では、ニュージャージー州警察とNFLがメドーランズスポーツ複合施設の周囲4kmにフェンスを設置した。この地域は陸と空からパトロールがなされ、当日は3000人の警備員と700人の警察官が任務に就く。さらにSWATや狙撃手もスタジアムの周囲に配備された。スタジアムから数マイル離れたオペレーションセンターには、CIAなど35の異なる機関から派遣された数百人のスタッフが詰めた。
高速道路の交差点にスポーツ施設はあるが、セキュリティプランナーは、交通量を制限することを発表しており、駐車スペースは大幅に削減減され、通常はスタジアムの駐車場で行われるテイルゲートパーティーも禁止された[85]。
1月29日に行われた記者会見ではスタジアムに持ち込めるカバン類はレギュラーシーズンと同様に中身が一目でわかるプラスティックのビニール製のものが必須であること、セキュリティチェックのためゲートから入場まで約20分かかることなどが発表された[86]。
1月31日にニュージャージー州のホテルなどに白い粉が届けられた。FBIなどが調査した結果、毒物は発見されず、料理用の粉を入れたいたずらと判断された[87]。
スターティングラインアップ
脚注
- ^ Chris Burke (2014年1月21日). “Super Bowl XLVIII odds: Denver Broncos open as favorite over Seattle Seahawks”. スポーツ・イラストレイテッド. 2014年2月2日閲覧。
- ^ a b c d e f g Gerry Ahern (2014年2月4日). “Seahawks shackle Broncos in Super Bowl XLVIII blowout”. USAトゥデイ. 2014年2月11日閲覧。
- ^ a b c d e Jerry Brewer (2014年2月2日). “At long last, the Lombardi Trophy is coming to Seattle”. シアトル・タイムズ. 2014年2月11日閲覧。
- ^ “SUPER BOWL CENTRAL”. ESPN. 2014年2月2日閲覧。
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