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森次晃嗣

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森次浩三から転送)

もりつぐ こうじ
森次 晃嗣
森次 晃嗣
中日新聞』1967年10月1日付朝刊より
本名 森次 浩三
別名義 森次 浩司(旧芸名)
生年月日 (1943-03-15) 1943年3月15日(81歳)
出生地 日本の旗 日本 北海道滝川市
身長 176 cm[1]
血液型 O型[1]
職業 俳優歌手
ジャンル テレビドラマ映画舞台
配偶者 金子江見(シャンソン歌手)
事務所 オスカープロモーション
公式サイト 森次晃嗣公式サイト
主な作品
テレビドラマ
ウルトラセブン
美しきチャレンジャー
ウルトラマンレオ
銭形平次
太平記
仮面ライダー剣
映画
『新・どぶ川学級』
人間革命
ふりむけば愛
ウルトラマンゼアス2 超人大戦・光と影
ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟
大決戦!超ウルトラ8兄弟
大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE
劇場版 ウルトラマンオーブ 絆の力、おかりします!
オリジナルビデオ
平成ウルトラセブン』シリーズ
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森次 晃嗣(もりつぐ こうじ、1943年3月15日[1][2][3][4] - )は、日本俳優。旧芸名、森次 浩司(読み同じ)[3][4]。本名、森次 浩三(もりつぐ こうぞう)[3][4]

北海道滝川市出身[2][4]滝川商業高等学校(現・北海道滝川西高等学校)卒業[3][4]オスカープロモーション所属[2]

来歴

2022年10月、第35回東京国際映画祭にて

滝川市の土木建設業のまとめ役で元滝川町議会議員の父の次男として生まれる[5]

1961年、高校卒業後に上京[4]。様々なアルバイトやモデル活動をしながら俳優を目指し、1965年テレビドラマ『青春をぶっつけろ』でデビュー[6][2]

1967年には、円谷プロ制作『ウルトラセブン』の主役オーディションに50名の中から選ばれ、モロボシ・ダン役を演じて年少ファンの人気を得た[4]。その後、現代劇から時代劇まで、テレビ作品、映画などに幅広く出演[2]

1969年松竹と専属契約を結び、井上梅次監督の『夕陽の恋人』で本格的に映画デビュー[4][7]1972年フリーとなり、増村保造監督『音楽』(ATG)に助演[4][8]1976年には、日活労働組合が制作した岡本孝二監督『新・どぶ川学級』に、貧しい子どもたちに無償で勉強を教える先生役で主演を務めた[9]

テレビドラマでは、1971年ボウリングブームのさなかで制作された『美しきチャレンジャー』において、新藤恵美が演じた主人公のコーチ役で出演[10]。この作品をきっかけにボウリングの腕が上達し、『スター対抗ボウリング大会』で最優秀個人賞を獲得したという[10]1974年には円谷プロからの出演依頼を受け、『ウルトラマンレオ』で再びダン役でレギュラー出演[11]1981年大川橋蔵主演の長寿ドラマ『銭形平次』では、平次の上司である同心・矢吹圭一郎役を演じ、2年間レギュラー出演した[12]。そのほか、NHK大河ドラマにも、『天と地と』(1969年)の北条氏政役、『太平記』(1991年)の細川顕氏など複数の作品に出演している[13]

2004年には、東映平成仮面ライダーシリーズ仮面ライダー剣』で悪役・天王路博史役で出演[14]。特撮ドラマではダンのイメージが強かったが、「また全然違った役を演じるのもいいかな」と思い、出演を承諾したという[14]

当初、芸名は森次 浩司(もりつぐ こうじ)だったが、当時自宅が近所同士でもあり、占いに凝っていた萬屋錦之介淡路恵子夫妻の勧めで1973年に今の芸名に改めた[5]

俳優業の傍ら、1987年から[4]神奈川県藤沢市鵠沼海岸でカフェレストラン「JOLI CHAPEAU」 (ジョリー・シャポー、#外部リンクを参照)を経営しており[6][15]、在店時には自らシェフとしてハヤシライスを調理している[16][2]。店内ではウルトラアイなどウルトラセブングッズの販売、定期イベントとしてジャズ・シャンソンのライブ、ウルトラ関連のファンミーティングなども行われている。

現在はオスカープロモーションに所属。1997年9月、神奈川県に個人事務所「森次晃嗣事務所」を設立し、タレント業と並行してウルトラ関連グッズの製造販売やイベントの開催運営なども手掛けている。円谷プロとの業務提携により、ヒーローショー、アトラクションやウルトラ関連イベントの開催運営事業に参入。2002年4月、業務拡大に伴いイベント事業部を「有限会社 森次エンターテインメント」と改称し、森次晃嗣事務所関連企業として独立している[17]

人物・エピソード

ウルトラシリーズ関連

  • 『ウルトラQ』や『ウルトラマン』の出演者は東宝の俳優が中心だったが、『セブン』では適当な人材が選出されなかった。そこで、森次の噂を聞き国際放映での『天下の青年』の撮影を見学した新野悟(円谷プロダクション演技課)によって、モロボシ・ダン役の候補に選ばれた[19]
  • 第17話「地底GO!GO!GO!」にてダンの元になった薩摩次郎を一人二役で演じた時は、ダンより次郎に入れ込んで演技したと後年のインタビューで明かしている[20]
  • 特撮については『セブン』でやりきった思いがあり、『帰ってきたウルトラマン』へのダンとしての出演は邪道ではないかと感じていたが、ファンの要望があったからどの年代でもダンを演じてきたと述べている[6]。若いころはダンのイメージを払拭するため様々な役柄に挑戦したが、次第に自身の中でダンが息づいていることを感じるようになり、自然と受け入れられるようになったという[2]。一方で、ダンであることは自身を律する枷にもなったと述べている[2]
  • ウルトラマンレオ』企画当初、MAC隊長は地球人・川上鉄太郎であり、おおとりゲンの正体=レオを知った川上がゲンを鍛え、協力するという設定があり、製作側の予定では川上役には森次を起用するはずだった。しかし、森次はウルトラシリーズでダン以外の役を演じることに異を唱えて出演を逡巡したため、制作側は隊長をダンに変更し再度オファーを行った[19][6]。森次は「自分のワガママのせいでレオを弱く見せてしまったのかもしれない」と述べたこともある[21]。また、第40話でダンは退場するが、森次はこれが最終回と思いその後も続くことを知らず、ダンとして中途半端に終わってしまったことに忸怩たる思いだったとしている[19]。週刊プレイボーイのインタビューで「レオ時代の話はあまりしたくない」と発言していたが[22]2000年代後半には自著やインタビューなどで「ダン隊長はレオ=ゲンに厳しかったが、同時に愛情をもって鍛えていたことも見て欲しい」と語っており[21]、より肯定的なコメントが増えている。それとともに「真夏竜(ゲン役)は本当によく付いて来てくれた」と当時を振り返っており、今でも親交は深いという[21]
  • ダン役を演じて以降、子供たちの夢やイメージを壊さないようにゴールデンタイムなど子供の視聴が予想される時間帯での悪役は避けるようにしていた[23]
  • 作品観として『セブン』は『ウルトラQ』や『ウルトラマン』とは独立した作品であるという考えを持っており、セブンの息子のウルトラマンゼロについても完全に認知はしていないと冗談交じりに述べている[6]
  • 平成ウルトラセブン関連のインタビューでは、自身の手で『セブン』を映画版としてリメイクし、ファンへのメッセージとしてダンの最後を描きたいと述べていた[24][19]

出演

テレビドラマ

放映開始日(1967年10月1日)に中日新聞朝刊に掲載された『ウルトラセブン』の広告

映画

オリジナルビデオ

舞台

その他のテレビ番組

OVA

吹き替え

※いずれもNHK

ゲーム

CM

イベント

配信ドラマ

テレビアニメ

その他

  • THE SLUT BANKS「PIKA-BANG」 プロモーションビデオ
  • CANTA 「セブン」アルバムジャケット

音楽

シングル

  • 夢の糸 / あやまちは愛のアリバイ(1984年、東芝EMI

アルバム

  • ジョリーシャポー 〜悠久(とき)〜(2008年、ジョリーシャポー) - 森次自身によるシャンソンバージョンのウルトラセブン主題歌などを収録したアルバム。また封入特典DVDには、ダンディー4こと黒部進、森次、団時朗、高峰圭二の4人によるジョリーシャポーでの座談会の模様が収録されている。

著書

単著

  • 『ダン〜モロボシダンの名をかりて〜』扶桑社、1998年。ISBN 4-594-02394-0 

共著

その他

出典

  1. ^ a b c d 森次 晃嗣”. 日本タレント名鑑. VIPタイムズ社. 2018年12月9日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g h 座談会 石黒英雄×高橋健介×森次晃嗣」『宇宙船』vol.156(SPRING 2017.春)、ホビージャパン、2017年4月1日、79頁、ISBN 978-4-7986-1434-2 
  3. ^ a b c d 『テレビ・タレント人名事典 第5版』日外アソシエーツ、2001年、1078頁。ISBN 978-4816916779 
  4. ^ a b c d e f g h i j k 『日本映画人名事典』 男優編〈下巻〉、キネマ旬報社、1996年、784-785頁。ISBN 978-4873761893 
  5. ^ a b c 週刊文春 2017年12月29日号 p.118 - 121「新・家の履歴書」
  6. ^ a b c d e f g 「Pickup Interview 森次晃嗣」『別冊映画秘宝 円谷プロSFドラマ大図鑑』洋泉社〈洋泉社MOOK〉、2013年、95頁。ISBN 978-4-8003-0209-0 
  7. ^ ダン 1998, p. 137.
  8. ^ ダン 1998, pp. 145–146.
  9. ^ ダン 1998, pp. 146–128.
  10. ^ a b ダン 1998, pp. 184–185
  11. ^ ダン 1998, pp. 169–173.
  12. ^ ダン 1998, pp. 159–160.
  13. ^ ダン 1998, p. 152.
  14. ^ a b 「『仮面ライダー剣』INTERVIEW 森次晃嗣」『東映ヒーローMAX』 Vol.11、辰巳出版〈タツミムック〉、2004年、14-15頁。ISBN 4-7778-0104-7 
  15. ^ 東京新聞』(2010年10月31日 11版 28面)
  16. ^ 『ウルトラセブン・森次晃嗣が作る「モロボシ・ダンのハヤシライス」』 ぐるナビ(『爆報! THE フライデー』2012年3月16日放送分)
  17. ^ 会社概要”. 有限会社 森次エンターテインメント. 2013年10月30日閲覧。
  18. ^ ダン 1998, pp. 184–185.
  19. ^ a b c d 「森次晃嗣インタビュー」『ウルトラセブンイズム』辰巳出版〈タツミムック〉、2002年11月15日、2 - 5頁。ISBN 4-88641-779-5 
  20. ^ サンデー毎日 2016年6月5日号 142-146頁
  21. ^ a b c ダン〜モロボシダンの名をかりて〜「第4章 ウルトラセブン、その後」
  22. ^ 「週刊プレイボーイ」2013年2月4日号「円谷プロ50周年記念特集」
  23. ^ 「スーパーヒーロー作品 STAFF・CASTインタビュー 森次晃嗣」『テレビマガジンヒーロー大全集 増補改訂版』講談社〈テレビマガジン特別編集〉、1992年、235頁。ISBN 978-4061784147 
  24. ^ 『ビデオ版ウルトラセブン超全集小学館てれびくんデラックス 愛蔵版〉、1998年10月。ISBN 978-4091014641 
  25. ^ 『TOYOTA CROWN CM COLLECTION 1963-2010』(ライナーノーツ)(ブックレット)エイベックス・マーケティング、2011年(原著1981年)。AQB1-50612/B。 

外部リンク