東京科学大学
東京科学大学 | |
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大学設置/創立 | 2024年 |
学校種別 | 国立 |
設置者 | 国立大学法人東京科学大学 |
本部所在地 |
東京都目黒区大岡山二丁目12-1 北緯35度36分18秒 東経139度41分2秒 / 北緯35.60500度 東経139.68389度座標: 北緯35度36分18秒 東経139度41分2秒 / 北緯35.60500度 東経139.68389度 |
学生数 | 13,000 |
キャンパス |
大岡山(東京都目黒区) すずかけ台(神奈川県横浜市緑区) 田町(東京都港区) 湯島(東京都文京区) 国府台(千葉県市川市) 駿河台(東京都千代田区) |
学部 |
理学院 工学院 物質理工学院 情報理工学院 生命理工学院 環境・社会理工学院 医学部 歯学部 |
研究科 |
理学院 工学院 物質理工学院 情報理工学院 生命理工学院 環境・社会理工学院 医歯学総合研究科 保健衛生学研究科 |
ウェブサイト |
www |
東京科学大学(とうきょうかがくだいがく、英: Institute of Science Tokyo)は、東京都目黒区に本部を置く日本の国立大学。略称はScience Tokyo[1]。
東京工業大学と東京医科歯科大学の統合により、2024年に設立された[2][3]。
概観
[編集]2022年10月14日、それぞれ「指定国立大学」に認定されている東京工業大学と東京医科歯科大学は、2022年8月9日に開始を発表した統合に向けた協議[4]の結果、両法人並びに両法人がそれぞれ設置する大学を統合し、1法人1大学とすることについて、「法人統合及び大学統合に関する基本合意書[5]」を締結した[6]。2024年度中を目処として、できる限り早期の統合を目指している[6]。統合によりh5-指標で東京大学に次ぐ日本第2位の研究機関となる[7]。
ふたつの大学の統合に至る経緯は、もともと月1回行われていた四大学連合学長懇談で頻繁に話す機会があったことなどから、工学系大学との連携の必要性を感じていた田中雄二郎東京医科歯科大学学長から益一哉東京工業大学学長に、2020年に、東海国立大学機構のような方式での統合の可能性を示唆したところ、反応が薄かったため、代わりに大学等連携推進法人制度を利用した共同の研究所の設置・運営が提案された。これを受けた益一哉学長から、さらに踏み込んだ形で1大学1法人方式での法人統合が提案された[8]。
両大学は2022年11月25日から12月8日まで、新大学の名称案についてホームページで提案を受け付けた[9]。「新大学の目指す姿、組織文化にふさわしい名称であること」等を条件に、在学生や教職員、同窓生ほか、一般からの提案も受け付けた[9]。
2023年1月19日、新大学名称を「東京科学大学(仮称)」として大学設置・学校法人審議会への提出を決定した[2][3]。決定した理由として、「両大学の統合の目的は、両大学のこれまでの伝統と先進性を活かしながら、統合によってこれまでどの大学も為しえなかった新しい大学のあり方を創出することにあることを踏まえ、新大学の目指す姿・方向性を表す名称としました」等と発表している[3]。
同年10月31日には国立大学法人東京医科歯科大学と国立大学法人東京工業大学を統合して国立大学法人東京科学大学とする『国立大学法人法の一部を改正する法律案』が閣議決定され[10][11][12]、国立大学法人東京工業大学が国立大学法人東京科学大学に改称し、国立大学法人東京医科歯科大学は施行時に吸収合併され解散することが決定された[12]。この『国立大学法人法の一部を改正する法律案』は第212回国会に於いて審議され、12月13日に参議院本会議にて可決・成立した[13][14]。これにより新大学の発足は2024年10月1日となる予定[12]。特設サイトによれば、10月の統合直後の組織は、両大学の学部、大学院研究科、学院をそのまま引き継ぐとしている[15]。2025年4月からは、自身の専門分野とは異なる分野を体系的に学び、異分野間の交流と協働の経験を得る「医歯理工融合教育プログラム」が開始予定[15]。
ふたつの大学の統合に伴い、大学ファンドの運用益の配分を得られる「国際卓越研究大学[16]」への認定を目指しているとの報道がある[17]。
初代理事長(経営担当)は、東京工業大学の大竹尚登が候補者として決定した[18][19][20]。
初代学長・大学総括理事(教育・研究担当)は、東京医科歯科大学の田中雄二郎が内定した[21]。
(一法人一大学での理事長-学長体制)
沿革
[編集]2024年(令和6年)10月に、東京工業大学と東京医科歯科大学が統合し開学した。当校は、統合前の2つの大学の学部や大学院などはそのまま引き継がれたうえ、新たに3つの研究組織を立ち上げ医学や歯学、理工学といったそれぞれの強みを連携させた世界トップクラスの研究開発を進めていくとしている。
年表 旧・東京工業大学
分析化学教室(1931年)、現・西1号館:登録有形文化財
- 1881年(明治14年)5月:東京職工学校設立
- 予科および本科を設置、本科に化学工芸科と機械工芸科を設置
- 1890年3月:東京工業学校と改称
- 化学工芸部(染織工科、陶器玻璃工科、応用化学科)、機械工芸部(機械科、電気工業科)に改組
- 1894年6月:工業教員養成所(1902年附設工業教員養成所へ移行)を設置
- 1896年5月:規制改正を実施
- 1901年5月:東京高等工業学校と改称
- 前後して、工業図案科 (1900-1914)、前田松韻を招聘して建築科 (1902.12-) を新設
- 1919年(大正8年)1月:蔵前工業会臨時総会で大学昇格を決議、2月に日本工業倶楽部も建議書を政府に提出
- 1923年3月:大学昇格が正式決定するも、9月に関東大震災に罹災、実現延期を余儀なくされる
- 1924年4月:校舎を大岡山へ移転(現在の大岡山キャンパス)
- 1929年(昭和4年)4月:東京工業大学(旧制)へ昇格
- 染料化学、紡織学、窯業学、応用化学、電気化学、機械工学、電気工学、建築学の8学科を設置
- 数学、物理学、物理化学、分析化学の4教室を設置
- 高等工業レベルの特設予科を設置(1932年附属予備部と改称)、高等工業在学生は、附属工学専門部および附属工業教員養成所に移行(いずれも1931年廃止)
- 1931年(昭和6年)9月:西1号館竣工
- 1934年(昭和9年)8月:大学本館竣工
- 1942年5月:附属高等工業教員養成所を設置
- この間、化学工学 (1940-)、金属工学 (1941-) の2学科を新設
- また、無機化学 (1930-)、有機化学 (1930-)、工業経済 (1935-) 等の教室を新設
- 1943年10月:特別研究生制度実施
- 1945年8月:太平洋戦争終結
- 戦時下には、航空機工学科 (1939 - 1945)、燃料工学科 (1941-1945) を設置
- また、附属工業専門部を設置(1944 -, 1948廃止)
- 1946年2月:和田小六学長の下『東京工業大学刷新要綱』を策定し先駆的な大学改革を実施
- 1949年5月:新制大学へ移行
- 工学部を設置
- 附属予備部および附属高等工業教員養成所を吸収
- 1953年4月:大学院工学研究科を設置
- 1955年7月:工学部を理工学部に改称
- 数学、物理学、化学、化学工学、機械工学、電気工学、金属工学、繊維工学、建築学、経営工学の10学科を設置
- 1956年4月:大学院工学研究科を理工学研究科と改称、原子核工学専攻新設
- 1967年6月:理工学部を理学部と工学部に分割
- この間、理学系で応用物理学科 (1961 -, 1998年改組解消)、材料・化学工学系で4学科、機械系3学科、電気電子系2学科、および土木工学科 (1964 - )、社会工学科 (1966 - ) を新設
- この後、理学部に情報科学科 (1970 - )、地球惑星科学科 (1992 - )、工学部に情報工学科 (1974 - ) 等を設置
- また一時、工業教員養成所(1961 - 69) を設置
- 1975年4月:大学院総合理工学研究科を設置、9月長津田キャンパス(現在のすずかけ台キャンパス)開設
- 1990年(平成2年)6月:生命理工学部を設置
- 理学部生命理学科 (1986 - )、生体機構学科 (1988 - )、工学部生物工学科 (1986 - )、生体分子工学科 (1988 - ) を振替
- 1992年4月:大学院生命理工学研究科を設置
- 1994年4月:大学院情報理工学研究科を設置
- 1996年4月:大学院社会理工学研究科を設置
- 2004年4月:国立大学法人法の規定により国立大学法人となる
- 2005年4月:大学院イノベーションマネジメント研究科を設置
- 2009年5月 :大学マネジメントセンターを設置
- 2016年4月:日本の大学で初めて学部と大学院を統一し、「学院」を創設
- 2018年3月:指定国立大学法人に指定
- 2022年12月:データサイエンス・AI全学教育機構を設置
- 2024年10月:国立大学法人東京科学大学に改称し、廃校(解散)する国立大学法人東京医科歯科大学から権利及び義務並びに業務を承継する予定(東京医科歯科大学を吸収合併)
旧・東京医科歯科大学
- 1928年10月12日 一ツ橋の東京商科大学(現:一橋大学)校舎を借りて東京高等歯科医学校設置、初代学校長島峰徹。
- 1930年12月 御茶ノ水の東京女子高等師範学校(現・お茶の水女子大学)跡地に移転。
- 1935年 校舎(現・2号館)完成。
- 1944年4月1日 東京医学歯学専門学校となり、医学科を設置。
- 1946年8月27日 旧制東京医科歯科大学に昇格、医学科・歯学科が医学部医学科・歯学部歯学科に改組、茨城県稲敷郡安中村に大学予科を設置、附属図書館設置。
- 1949年6月1日 医学部歯学部附属医院を医学部附属病院と歯学部附属病院に改称。
- 1950年 大学予科が千葉大学に移管、大学予科三年生を伴ったため千葉大学東京医科歯科大学予科と呼ばれ、後に千葉大学文理学部となる
- 1951年4月1日 新制国立東京医科歯科大学を設置。
- 1952年4月1日 歯学部附属歯科技工士学校を設置。
- 1955年4月1日
- 1958年4月1日 千葉大学内設置課程の学生募集を停止、東京医科歯科大学国府台分校として医学部進学課程・歯学部進学課程を設置。
- 1962年4月1日 医学部附属衛生検査技師学校を設置。
- 1965年4月1日 教養部を設置。
- 1966年4月5日 歯科材料研究所を医用器材研究所に改称。
- 1970年4月17日 保健管理センターを設置。
- 1972年4月1日 医学部附属臨床検査技師学校を設置。
- 1973年
- 1989年
- 4月1日 医学部保健衛生学科、看護学専攻および検査技術学専攻を設置。
- 5月19日 機器分析室を設置。
- 1991年3月31日 医学部附属看護学校および臨床検査技師学校を廃止。
- 1993年
- 1995年4月1日
- 大学院歯学研究科に博士課程生体機能制御歯科学専攻設置。
- 大学院医学系研究科に博士課程生体感染制御医科学系専攻および博士課程保健衛生学専攻を設置。
- 1996年5月11日 機器分析センターを設置。
- 1998年4月9日 アイソトープ総合センターを設置。
- 1999年4月1日
- 大学院医歯学総合研究科を設置。
- 医用器材研究所を生体材料工学研究所へと改組。
- 2000年4月1日 大学院医歯学総合研究科(7専攻)を設置。
- 大学院医学系研究科の学生募集を停止。
- 大学院医学系研究科の保健衛生学専攻を大学院保健衛生学研究科に改称。
- 2001年4月1日
- 大学院医歯学総合研究科を設置。
- 大学院医歯学総合研究科に修士課程医歯科学専攻を設置。
- 大学院保健衛生学研究科を設置。
- 大学院医歯学総合研究科を設置。
- 2002年4月1日 医歯学教育システム研究センターを設置。
- 2003年
- 2004年4月1日
- 2005年3月31日 歯学部附属歯科衛生士学校を廃止。
- 2009年
- 4月 国際交流センターを設置。
- 12月 スチューデントセンターを設置。
- 2010年4月
- 図書館情報メディア機構を設置。
- 医歯学研究支援センターを設置。
- 実験動物センターを設置。
- 医歯学融合教育支援センターを設置。
- 生命倫理研究センターを常設センターに変更。
- 2011年
- 4月
- 歯学部口腔保健学科(2専攻)を設置(口腔保健衛生学専攻・口腔保健工学専攻)。
- 研究・産学連携推進機構を設置。
- 8月 東京医科歯科大学基金を設置。
- 11月 病院運営企画部を設置。
- 4月
- 2012年4月
- 大学院医歯学総合研究科を改組(2専攻)(大学院生命情報科学教育部を統合)。
- 女性研究者支援室を設置。
- スポーツ医歯学センターを設置。
- 2013年
- 2月 疾患バイオリソースセンターを常設センターに変更。
- 4月
- 再生医療研究センターを設置。
- 学生支援・保健管理機構を設置。
- 職員健康管理室を設置。
- 広報部を設置。
- 2016年4月1日 学長特別顧問に出井伸之、井上孝美、渡辺恒雄(学長選考委員会座長)の3名が就任する。
- 2019年12月2日 - 2020年4月に「M&Dデータ科学センター」、2022年4月に新学部として「メディカルデータサイエンス学部」を設置する計画を明らかにした(後に、2022年4月の時点でメディカルデータサイエンス学部新設は実現に至らず)。
- 2020年4月
- M&Dデータ科学センターを設置。
- 日本初の、次世代型ロボット支援下手術(ダ・ヴィンチ手術)、次世代PET(canon製)等を導入する機能強化棟を着工した。
- 2020年10月 指定国立大学法人に指定。
- 2021年9月現在 東京医科歯科大学医学部附属病院、東京医科歯科大学歯学部附属病院共に厚生労働省指定の特定機能病院である。
- 2021年10月1日 東京医科歯科大学病院開設(東京医科歯科大学医学部附属病院、東京医科歯科大学歯学部附属病院を統合)。
- 2023年4月1日 学長選考委員会座長に山口寿一読売新聞社長が就任する。
- 2024年10月1日 国立大学法人東京医科歯科大学は廃校(解散)し、権利及び義務並びに業務が国立大学法人東京科学大学に承継される(東京工業大学に吸収合併される)。
基礎データ
[編集]所在地
[編集]教育および研究
[編集]組織
[編集]東京工業大学と東京医科歯科大学の学部学科、学院コースは、両大学統合後も同じ体系のまま維持されている。
学院・学部 | 類・学科 | 系・専門職学位課程 | コース・専門職学位課程 |
---|---|---|---|
理学院 | 第1類 | 数学系 | 数学コース |
物理学系 | 物理学コース | ||
化学系 | 化学コース | ||
エネルギーコース | |||
地球惑星科学系 | 地球惑星科学コース | ||
工学院 | 第4類 | 機械系 | 機械コース |
エネルギーコース | |||
エンジニアリングデザインコース | |||
ライフエンジニアリングコース | |||
原子核工学コース | |||
第4類・第5類 | システム制御系 | システム制御コース | |
エンジニアリングデザインコース | |||
第5類 | 電気電子系 | 電気電子コース | |
エネルギーコース | |||
ライフエンジニアリングコース | |||
原子核工学コース | |||
情報通信系 | 情報通信コース | ||
ライフエンジニアリングコース | |||
第3類・第4類 | 経営工学系 | 経営工学コース | |
エンジニアリングデザインコース | |||
物質理工学院 | 第2類 | 材料系 | 材料コース |
エネルギーコース | |||
ライフエンジニアリングコース | |||
原子核工学コース | |||
第3類 | 応用化学系 | 応用化学コース | |
エネルギーコース | |||
ライフエンジニアリングコース | |||
原子核工学コース | |||
情報理工学院 | 第1類 | 数理・計算科学系 | 数理・計算科学コース |
知能情報コース | |||
第5類 | 情報工学系 | 情報工学コース | |
知能情報コース | |||
生命理工学院 | 第7類 | 生命理工学系 | 生命理工学コース |
ライフエンジニアリングコース | |||
環境・社会理工学院 | 第6類 | 建築学系 | 建築学コース |
エンジニアリングデザインコース | |||
都市・環境学コース | |||
土木・環境工学系 | 土木工学コース | ||
エンジニアリングデザインコース | |||
都市・環境学コース | |||
第4類・第6類 | 融合理工学系 | 地球環境共創コース | |
エネルギーコース | |||
エンジニアリングデザインコース | |||
原子核工学コース | |||
社会・人間科学系 | 社会・人間科学コース(修士課程・博士後期課程のみ) | ||
イノベーション科学系 | イノベーション科学コース(博士後期課程のみ) | ||
技術経営専門職学位課程 | 技術経営専門職学位課程 | ||
医学部 | 医学科 | 6年制 | - |
保健衛生学科 | 4年制 | 看護学専攻 | |
検査技術学専攻 | |||
歯学部 | 歯学科 | 6年制 | - |
口腔保健学科 | 4年制 | 口腔保健衛生学専攻 | |
口腔保健工学専攻 |
旧・東京工業大学の実績
[編集]- 現代社会の基盤となる技術が継続的に生み出されている。
- テレビの発明
- 高柳健次郎(2009年IEEEマイルストーン)
- 磁気記憶材料フェライトの発明
- ビタミンB2の合成技術の開発
- 電気を通すプラスチックの発見
- 2000年ノーベル化学賞
- 光ファイバー通信技術の開発
- テレビの発明
教育面では、基礎科学を重視するとともに、文化・芸術も学習できる。
2006年4月、日本国内最速となるスーパーコンピュータ「TSUBAME」を稼働させ、教育や研究に無料ないし低い利用料で提供するとともに、日本の大学としては初めて学部学生でも研究やレポートの作成用として自由に利用できるようにした。また、このスパコンを利用した教育活用として Supercomputing Programming Contest が開催されている。
大学評価の世界的指標の一つである、クアクアレリ・シモンズによる「QS世界大学ランキング 2022」における総合評点の世界順位は、56位であった(国内大学中は第3位)[22]。
英『タイムズ』紙系の教育専門誌『タイムズ・ハイアー・エデュケーション』によるTHE世界大学ランキングでは、毎年上位にランクされている。「2023(2022-2023年シーズン)」(2022年度)は世界ランク第301-350位、アジア同点47位、国内同点5位(名古屋大学と同順位)だった[23]。また、タイムズ・ハイヤー・エデュケーションがベネッセと連携して日本の大学の評価を発表している『THE世界大学ランキング日本版2022』では、同点の大阪大学と競り合いながらも総合順位を同点第3位に確保した[24][25]。
2014年 | 2015年 | 2016年 | 2017年 | 2018年 | 2019年 | 2020年 | 2021年度 | 2022年度 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
世界ランク | 141 | 201-250 | 251-300 | 251-300 | 251-300 | 251-300 | 301-350 | 301-350 | 301-350 |
アジア順位 | 13 | 16 | 28 | 28 | 28 | 28 | 33 | =39 | =47 |
国内順位 | 3 | 3 | 4 | 5 | 3 | 3 | 4 | =4 | =5 |
(注記)順位の数字の前にイコール記号が付く場合は、 原典の表記の通り、同点順位であることを表す。 (2021年度分から明記) |
2004年 | 2005年 | 2006年 | 2007年 | 2008年 | 2009年 | 2010年 | 2011年 | 2012年 | 2013年 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
世界ランク | 51 | 99 | 118 | 90 | 61 | 55 | 112 | 108 | 128 | 125 |
アジア順位 | 9 | 16 | 16 | 13 | 11 | 11 | 14 | 10 | 13 | 13 |
国内順位 | 3 | 3 | 4 | 4 | 4 | 4 | 3 | 3 | 3 | 3 |
施設
[編集]キャンパス
[編集]- 大岡山キャンパス
- 理学院、工学院、物質理工学院、情報理工学院、生命理工学院、環境・社会理工学院、リベラルアーツ研究教育院、地球生命研究所、『以心伝心』ハピネス共創研究推進機構、附属図書館、事務局、他[26]
- 大岡山駅より徒歩1分。なお石川台地区は石川台駅、大岡山北地区の大部分および緑が丘地区は緑が丘駅が最寄となる。
- 本館・西1号館・70周年記念講堂は国の登録有形文化財に登録されている[27]。
敷地面積は244,643 m2。大岡山キャンパスは、中心の大岡山地区、公道の下を通るトンネルの南側にある石川台地区(大田区)、東急線の線路を挟んで北側にある緑が丘地区の3つに大きく分けられる。正門を入ると桜並木が連なる。その正面にある本館は関東大震災の教訓から、非常に剛健な造りとなっている。体育館の裏手に位置するグラウンドは区と区の境界に当たり、バッターボックスの右が大田区、左が目黒区である。
また、学内の東急線上に架かる陸橋は東京富士見坂に指定されており、空気の澄んだ冬には富士山を見ることができる。
- すずかけ台キャンパス
敷地面積は225,244 m2。キャンパスの中心に位置する学内通称「加藤山」周辺は、学生たちの憩いの場ともなっている。
2001年5月25日に「長津田キャンパス」から現名称へ改称した。「すずかけ」の名は当大学名誉教授であった谷口修が学問と関係の深い植物ということで、プラトンが開設したアカデメイアに多く植えられていたというスズカケノキ(プラタナス)を駅名とすることを学内で提案。賛成が得られたため、大学として東京急行電鉄へ要望を実施したという経緯がある[28]。
- 田町キャンパス
- 附属科学技術高等学校、環境・社会理工学院、社会人アカデミー、キャンパス・イノベーションセンター、他[26]
- 田町駅より徒歩1分。三田駅徒歩5分
敷地面積は23,223.15m2。2016年に定められた30カ年計画により再開発計画の検討が進められている[29]。この再開発では、地上32階建て、地上24階建て、地上9階建ての3棟総延べ18万m2の高層ビルを建設し、研究スペースの拡充と産学官連携、国際化拠点を整備することが目的とされた。附属高校は2026年4月に大岡山キャンパス(緑が丘地区)へ移転することが計画されている[2][30]。
- 湯島キャンパス
湯島キャンパスは元々、東京女子高等師範学校(現:お茶の水女子大学)の敷地の一部を間借りしていたものである。東京高等歯科医学校(旧制)時代、建築物の拡張の必要性に伴って、文部省は1930年に同校およびこれに隣接した東京高等師範学校(東京教育大学を経て、現:筑波大学)を文京区大塚に移転させ、本校の拡張が行われた。このような経緯もあり、湯島、駿河台キャンパスは限られた土地に建蔽率一杯の高層建築物が密集した形で配置されている。特に研究棟は超高層であり、国立の研究機関としては特異な外観を呈している。
湯島キャンパスの敷地面積は, 45,114㎡。
-
東京医科歯科大学
-
校旗
-
庭園
-
1号館・管理棟
-
2号館・附属教育施設等
-
旧3号館(旧医学部附属病院管理棟)
-
歯科研究棟
-
歯学部校舎棟・動物実験施設棟
-
歯科外来事務棟
-
総合教育研究棟
-
総合教育研究塔レリーフ
-
5号館
-
6号館
-
RI実験施設棟
-
共同研究棟
-
医科新棟A
-
医科新棟B
-
3号館
-
歯学棟
-
M&Dタワー
-
機能強化棟
-
鈴木章夫記念講堂
- 国府台キャンパス
-
教養部正門
- 駿河台キャンパス
-
生体材料工学研究所
-
難治疾患研究所
-
駿河台臨床研究棟
対外関係
[編集]国内教育機関
[編集]三大学連合
[編集]一橋大学、東京外国語大学との三大学で『三大学連合憲章』を2001年(平成13年)3月15日に締結。相互教育研究プログラムを展開している。
単位互換制度
[編集]その他
[編集]- 8大学工学系研究科長懇談会
- 神奈川県内大学間学術交流協定(大学院)
国内自治体・機関、企業
[編集]- 東工大発ベンチャー企業を育成するため、ベンチャーキャピタル(VC)みらい創造機構と協定[33]。
- 神奈川県川崎市とイノベーションでの連携協定を2018年5月21日に締結。川崎市が東京国際空港(羽田空港)の多摩川対岸地区に設けた国際戦略拠点「キングスカイフロント」において、東工大が2018年3月に開いた「中分子IT創薬研究拠点」(MIDL) で協力する[34]。
- 日本貿易振興機構 (JETRO) との包括的連携推進協定[35]。
- 西武信用金庫との包括的連携・協力協定[36]。
- 超スマート社会推進コンソーシアム(理化学研究所、東京都大田区、ソフトバンク、日本精工など2018年10月の発足時点で外部22法人と東工大教員53人が参加)[37]
- 科学技術創成研究院として、福島県浪江町と協働する協定を締結(東日本大震災およびそれに伴う福島第一原子力発電所事故からの復興)[38]。
- 「デンソーモビリティ協働研究拠点」を共同設置[39]。
海外学術交流協定校
[編集]2018年9月時点
- 中華人民共和国、フランス - 各13校
- タイ王国 - 10校
- 大韓民国 - 8校
- アメリカ合衆国 - 7校
- 台湾、アメリカ合衆国 - 各6校
- ドイツ、イギリス - 各5校
- イタリア、スウェーデン、スイス - 各4校
- インドネシア、フィリピン、シンガポール、ベトナム、トルコ - 各3校
- モンゴル、カナダ、フィンランド、ベルギー - 各2校
- インド、ブラジル、デンマーク、オランダ、ノルウェー、ロシア、オーストリア、オーストラリア、エジプト - 各1校
部局間協定
[編集]2018年9月時点、世界35の国・地域に146機関との部局間協定に加え、1つのコンソーシアムを形成、4つの大学院協定を締結している。
大学関係者と組織
[編集]同窓会
[編集]- お茶の水会 医科同窓会
- お茶の水会 看護同窓会
- お茶の水会 検査技術学専攻同窓会
- お茶の水会 歯科同窓会
- お茶の水さつき会(歯学部口腔保健学科口腔保健衛生学専攻同窓会)
- 東京医科歯科大学技友会(歯学部口腔保健学科口腔保健工学専攻同窓会)
大学関係者一覧
[編集]企業からの評価
[編集]人事担当者からの評価
[編集]- 2021年日本経済新聞社と日経HRが実施した、「企業の人事担当者からみたイメージ調査」[40](全上場企業と一部有力未上場企業4,850社の人事担当者を対象に、2019年4月から2021年3月までの間に採用した学生から見た大学のイメージなどを聞いた調査)において、東京工業大学は、「全国総合」で788大学[41]中、第7位[40]にランキングされた。
- 2022年日本経済新聞社と日経HRが実施した、「人事が見る大学イメージ調査」[42](2022年2月時点の全ての上場企業と一部有力未上場企業の人事担当者を対象に、採用した学生から見た大学のイメージなどを聞いた調査)において、東京工業大学は、「関東・甲信越」で第9位[40]にランキングされた[43]。
出世力
[編集]- ダイヤモンド社の2006年9月23日発行のビジネス誌『週刊ダイヤモンド』94巻36号(通巻4147号)「出世できる大学」と題された特集の出世力ランキング(日本の全上場企業3,800社余の代表取締役を全調査[44][45][46])で、東京工業大学は、2006年時点で存在する744大学[47]中、第7位[48]にランキングされた。
- 『週刊エコノミスト』(2010年8月31日号)に掲載された、「卒業生数の割に役員・管理職の人数が多い度合い」で、東京工業大学は、2010年時点で存在する全国の778大学[49]中、第39位にランキングされた[50]。
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ “東京科学大学の理念とロゴマークが誕生”. Science Tokyo (2024年4月25日). 2024年10月3日閲覧。
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- ^ a b c “新大学名称を「東京科学大学(仮称)」として 大学設置・学校法人審議会への提出を決定”. 東京医科歯科大学. 2023年1月23日閲覧。
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- ^ 益 一哉(東京工業大学学長)×田中雄二郎(東京医科歯科大学学長) 統合で世界と勝負する大学に 益 一哉(東京工業大学学長)×田中雄二郎(東京医科歯科大学学長)『中央公論』2023年2月号
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- ^ 令和5年10月31日(火)定例閣議案件首相官邸
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- ^ 日本経済新聞令和4年6月1日朝刊.35面.東京・首都圏経済
- ^ 小樽ジャーナル
- ^ 週間ダイヤモンド「大学出世ランキング」
- ^ 週刊ダイヤモンド「出世できる大学」 神戸商科大学は5位、大阪市立大学は27位 大阪府立大学は14位
- ^ 大学数・学生数|国立大学協会
- ^ 出世できる大学ランキング 週間ダイヤモンド「大学出世ランキング」 2024年4月閲覧
- ^ 日本の人口推移と大学数の推移|大学改革 参考資料 平成30年2月 内閣官房人生100年時代構想推進室 14/17頁
- ^ 「有名大学卒ほど出世しやすい」はもはや昔の話?小樽商科、滋賀、大阪市立――地方の意外な実力校|週刊エコノミスト(2010年8月31日号)より
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- Science Tokyo 特設サイト - 東京科学大学
- 東京工業大学
- 国立大学法人 東京医科歯科大学