日立GEニュークリア・エナジー
種類 | 株式会社 |
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本社所在地 |
日本 〒317-0073 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 北緯36度34分59.7秒 東経140度39分24.8秒 / 北緯36.583250度 東経140.656889度座標: 北緯36度34分59.7秒 東経140度39分24.8秒 / 北緯36.583250度 東経140.656889度 |
設立 | 2007年7月1日 |
業種 | 機械 |
法人番号 | 4050001024551 |
事業内容 | 発電用軽水型原子炉施設、高速炉施設、原子燃料サイクル関連施設およびその他関連製品の設計、製造、販売、据付及び保守に関する業務 |
代表者 | 代表取締役社長 佐藤深一郎 |
資本金 | 50億円 |
売上高 |
1,493億3,700万円 (2024年3月期)[1] |
営業利益 |
85億6,500万円 (2024年3月期)[1] |
経常利益 |
84億3,600万円 (2024年3月期)[1] |
純利益 |
63億8,600万円 (2024年3月期)[1] |
純資産 |
549億1,300万円 (2024年3月期)[1] |
総資産 |
1,727億8,100万円 (2024年3月期)[1] |
従業員数 | 約1500人 |
主要株主 |
日立製作所 80.01% GEベルノバ 19.99%[2] |
外部リンク | https://www.hitachi-hgne.co.jp/ |
日立GEニュークリア・エナジー株式会社(ひたちジーイーニュークリアエナジー)は、原子炉プラントの建設と原子力サービスを行う企業である。アメリカ合衆国のゼネラル・エレクトリック(GE)と日立製作所の提携によって設立されたGE日立ニュークリア・エナジーの日本法人である。ABWR(改良型沸騰水型軽水炉)では国内No.1のシェアを持ち、三菱重工業、東芝と並ぶ、国内に3社ある原子炉プラントメーカーの1社である[3]。福島第一原子力発電所事故後も原子力発電を強力に推進している[4]。
歴史
[編集]- 1952年 - 日立の原子力技術開発がスタートする[5]。
- 1955年 - 日立事業所(旧日立工場)に「原子力係」設置される。
- 1957年 - 日立が「原子力開発部」を設立する。
- 1961年 - 日立の自社用の研究炉が完成する。
- 1967年 - 日立とGE(ゼネラル・エレクトリック)がBWR(沸騰水型軽水炉)の技術ライセンス契約を締結する。
- 1974年 - 純国産のBWR初号機である島根原子力発電所1号機が完成する[6]。
- 1996年 - ABWR(改良型沸騰水型軽水炉)初号機である柏崎刈羽原子力発電所7号機が運転開始する。
- 1997年 - 日立とGEが提携する。
- 2006年 - 日立単独でのABWRである志賀原子力発電所2号機が完成する。
- 2007年
- 6月4日 - GE日立ニュークリア・エナジーがアメリカ、カナダで設立される。
- 7月1日 - 日立GEニュークリア・エナジーが設立される。
事業内容
[編集]国内、海外へのABWR(改良型沸騰水型軽水炉)プラント建設事業、軽水炉、高速増殖炉、原子燃料サイクルの研究・設計・製造・建設・保守などの業務を行っている。また、ABWR(出力向上)、ESBWR(高経済性単純化沸騰水型軽水炉)、次世代BWRの開発を行っている[7]。
原子炉の建設
[編集]国内でのABWR(改良型沸騰水型軽水炉)プラントについてはNo.1のシェアがあり、国内のABWR全プラントの建設に参画している[8]。
- 敦賀発電所(日本原子力発電)
- 1号機(共同建設)
- 福島第一原子力発電所(東京電力)
- 1号機(共同建設)
- 4号機(プラント一式)
- 島根原子力発電所(中国電力)
- 1号器(プラント一式)、2号機(プラント一式)、3号機(プラント一式)
- 浜岡原子力発電所(中部電力)
- 1号機(タービン設備一式)、2号機(タービン設備一式)、3号機(タービン設備一式)、4号機(タービン設備一式)、5号機(タービン設備一式)
- 東海第二発電所(日本原子力発電)
- 2号機(共同建設)
- 福島第二原子力発電所(東京電力)
- 2号機(プラント一式)、4号機(プラント一式)
- 柏崎刈羽原子力発電所(東京電力)
- 4号機(プラント一式)、5号機(プラント一式)
- 6号機(共同建設)、7号機(共同建設)
- 志賀原子力発電所(北陸電力)
- 1号機(プラント一式)、2号機(プラント一式)
- 女川原子力発電所(東北電力)
- 3号機(タービン設備一式)
- 大間原子力発電所(電源開発)
- 1号機(共同建設)
- 東通原子力発電所(東京電力)
- 1号機(共同建設)
原子燃料サイクル事業
[編集]再処理、高速炉、中間貯蔵など、原子燃料サイクル事業を行っている[9]。
- もんじゅ(日本原子力研究開発機構)
- ふげん(日本原子力研究開発機構)
- 常陽(日本原子力研究開発機構)
- 東海再処理工場(日本原子力研究開発機構)
- LWTF(低放射性廃棄物処理技術開発施設)
その他設備
[編集]- 大飯発電所(関西電力)
- 乾燥造粒固化設備
- 伊方発電所(四国電力)
- 超音波流量計、搬出検査設備
- SG取替工事(三菱重工業)
- 玄海原子力発電所(九州電力)
- 雑固体モルタル充填設備
- 川内原子力発電所(九州電力)
- 洗濯設備
- 日本原子力研究開発機構
- 搬出検査設備
廃炉事業
[編集]- 福島第一原子力発電所
2011年10月4日に、1号機の放射性物質の飛散を抑制するための「建屋カバー」を、日立GEニュークリア・エナジーと清水建設が共同で完成させた[10]。
2012年4月17日に、4号機の使用済み燃料プールからの核燃料の取り出しに向けて、クレーンや燃料取扱機の設置スペースのある建屋カバーの設置工事に着手した。施工は日立GEニュークリア・エナジーと竹中工務店が共同で行っている[11]。 また、4号機の解体・撤去作業、使用済み燃料プールの中の瓦礫撤去作業は、日立GEニュークリア・エナジーと日立プラント・テクノロジーで行われている。
諸問題
[編集]関連項目
[編集]- 日本製鋼所 - 原子炉圧力容器と蒸気発生器で世界シェア8割の製造メーカー。
- ホライズン・ニュークリア・パワー - イギリスに本社を置く原子力発電事業会社。日立グループの傘下。
- オラノ - フランスに本社を置く世界最大の原子力複合企業。
- ウェスチングハウス - アメリカに本社を置く多国籍原子力企業。元 東芝グループの傘下。
出典
[編集]- ^ a b c d e f 日立GEニュークリア・エナジー株式会社 第18期決算公告
- ^ 会社概要 日立GEニュークリア・エナジー、2013年1月3日閲覧
- ^ 原子炉メーカー資料 原子炉メーカーを糾弾する会、2013年1月3日閲覧
- ^ 中西社長、「日本でも海外でも、原発は重要。それを支えるのが日立の責務」と、”原発企業宣言” Finance GreenWatch、2013年6月21日発表
- ^ 日立を辞めたもうひとつの理由 プレジデント・オンライン、2012年6月4日更新
- ^ 原子力事業の実績 日立GEニュークリア・エナジー、2013年1月3日閲覧
- ^ 基本方針 日立GEニュークリア・エナジー、2013年1月3日閲覧
- ^ 国内ABWRプラントの中心的役割 日立GEニュークリア・エナジー、2013年1月3日閲覧
- ^ 燃料サイクル施設・発電所設備 日立GEニュークリア・エナジー、2013年1月3日閲覧
- ^ 福島第一原発1号機の建屋カバーが完成 建設通信新聞の公式記事ブログ、2011年11月1日更新
- ^ 中・日立GEらJVで建屋カバー設置始まる 建設通信新聞の公式記事ブログ、2012年4月18日更新
- ^ 原発再稼働テスト“お手盛り検査”東芝・日立も しんぶん赤旗、2012年5月31日更新