折田翔吾
折田翔吾 五段 | |
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名前 | 折田翔吾 |
生年月日 | 1989年10月28日(35歳) |
プロ入り年月日 | 2020年4月1日(30歳) |
棋士番号 | 321 |
出身地 | 大阪府大阪市 |
所属 | 日本将棋連盟(関西) |
師匠 | 森安正幸七段 |
段位 | 五段 |
棋士DB | 折田翔吾 |
2022年10月6日現在 |
折田翔吾 | |
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YouTube | |
チャンネル | |
活動期間 | 2016年 - |
ジャンル | 将棋 |
登録者数 | 4.21万人 |
総再生回数 | 2620万回 |
チャンネル登録者数・総再生回数は 2021年9月12日時点。 |
折田 翔吾(おりた しょうご、1989年10月28日 - )は、将棋棋士、YouTuber。森安正幸七段門下[1]。棋士番号は321。大阪府大阪市出身。
棋歴
[編集]奨励会時代
[編集]2004年10月、6級で奨励会入会。2008年、18歳で初段に昇段、将棋に専念する為、高校を中退。2010年、二段昇段。2011年3月、二段昇段から僅か1年で三段昇段。2016年3月、退会。三段リーグ(49~58回)における通算成績は69勝111敗。
アマ時代
[編集]2016年4月26日、YouTubeに将棋実況動画を投稿開始。投稿名は「アゲアゲ将棋実況」。2016年11月6日、将棋教室を開始。2017年12月3日、第34期全国アマチュア王将位大会(アマ王将戦)で準優勝、銀河戦への出場権を得る。2019年2月9日、第27期銀河戦本戦での対プロ棋士6連勝により決勝トーナメント進出決定。アマチュア選手としては、瀬川晶司(のちにプロ入り)に次ぐ2人目の決勝トーナメント進出だった[2][3][4]。2019年8月30日、プロ棋士との対局に勝って直近の公式戦成績を10勝2敗とし、棋士編入試験の受験資格を獲得[5]。
折田翔吾アマ 対プロ公式戦成績 | ||||
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対局日 | 棋戦 | 対局相手[注釈 1] | 結果 | |
2018/7/29 | 第12回朝日杯将棋オープン戦 | 一次予選 | 都成竜馬 五段 | ● |
2018/8/30 | 第27期 銀河戦 | 本戦トーナメント | 神崎健二 八段 | ○ |
2018/8/30 | 瀬川晶司 五段 | ○ | ||
2018/10/2 | 三枚堂達也 六段 | ○ | ||
2018/10/2 | 今泉健司 四段 | ○ | ||
2018/11/14 | 堀口一史座 七段 | ○ | ||
2018/11/14 | 豊川孝弘 七段 | ○ | ||
2018/12/28 | 窪田義行 七段 | ○ | ||
2018/12/28 | 野月浩貴 八段 | ● | ||
2019/6/14 | 決勝トーナメント | 佐藤天彦 名人 | ● | |
2019/7/17 | 第28期 銀河戦 | 予選 | 脇謙二 八段 | ○ |
2019/7/17 | 福崎文吾 九段 | ○ | ||
2019/8/30 | 本戦トーナメント | 村田智弘 六段 | ○ | |
いいところどりで10勝2敗・勝率0.833 | ||||
2019/8/30 | 第28期 銀河戦 | 本戦トーナメント | 伊藤真吾 五段 | ○ |
2019/10/24 | 黒沢怜生 五段 | ● |
棋士編入試験
[編集]2019年9月19日、日本将棋連盟が編入試験の日程を発表[6]。棋士番号の大きい(プロ入りから日の浅い)5人の棋士を試験官として11月25日から毎月1局が行われた。3勝した時点で合格、4月1日もしくは10月1日付けで四段となりフリークラス編入資格を得られ、3敗した場合は不合格となる。持ち時間は3時間。1局目に振り駒、以下5局まで先後交代。
第4局の本田奎五段との試験対局に勝利した折田が試験成績を3勝1敗とし、棋士編入試験は合格となり四段昇段(2020年4月1日付、フリークラス編入)となった[1]。
局 | 試験官[注釈 1] | 試験日(10時~) | 会場 | 先後 | 結果 |
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1 | 黒田尭之 四段 | 2019年11月25日(月) | 関西将棋会館 | 後 | 98手 勝ち |
2 | 出口若武 四段 | 2019年12月23日(月) | 関西将棋会館 | 先 | 142手 負け |
3 | 山本博志 四段 | 2020年 | 1月27日(月)東京・将棋会館 | 後 | 170手 勝ち |
4 | 本田奎 五段 | 2020年 | 2月25日(火)東京・将棋会館 | 先 | 161手 勝ち プロ棋士編入決定[7][8] |
5 | 池永天志 四段 | 2020年 | 3月 9日(月)関西将棋会館 | 後 | (実施せず) |
プロ入り後
[編集]2020年6月3日、関西将棋会館でプロ入り後初戦となる第92期棋聖戦1次予選が行われる。大橋貴洸六段相手に142手で敗れ、デビュー戦は黒星となった[9]。2020年8月12日朝日杯予選増田裕司戦では、耀龍四間飛車に工夫を加えた「折田新手」を披露し、プロ初勝利を挙げた。2021年5月25日に行われた第34期竜王戦6組決勝で長谷部浩平に勝利し、6組優勝にて決勝トーナメントへの進出を決めた[10]。2022年10月6日に行われた第35期竜王戦昇級者決定戦で南芳一に勝利し、4組への昇級と、竜王ランキング戦連続昇級による五段昇段を決めた[11]。
順位戦参戦
[編集]2023年1月から5月にかけて、公式戦11勝1敗の好成績を上げた。同年5月10日、第73期王将戦一次予選決勝で藤原直哉七段に勝ち、直近30局の成績を20勝10敗とし「良い所取りで、30局以上の勝率が6割5分以上であること」の昇級規定を満たし、フリークラスから第83期順位戦C級2組への昇級が決まった[12]。
人物・エピソード
[編集]- 天野貴元が在籍した奨励会三段リーグの最後の対局相手となった。結果、折田は勝って天野は奨励会を去った。
- 第10回詰将棋解答選手権(2013年3月31日)3位。
- 居飛車党でバランス重視の棋風[13]。将棋実況者としては居飛車のみならず、振り飛車や力戦など多様な戦型を指しこなす。
- 動画投稿時に使用しているアカウント名から、ネット上ではファンから「アゲアゲさん」と呼ばれている[14]。
- YouTuberの活動の一環として、2016年11月よりネットでの将棋講座を開いている。その為、編入試験の資格を得た時の新聞紙面等での肩書は「将棋講師」となっていた。
- プロ編入試験の受験料はクラウドファンディングで募ることとした。受験料と諸経費含め目標額は89万円であったが開始直後に目標額を達成し、4時間弱で倍以上の250万円になり[15]、最終的に約520万円もの資金を集めることができた[16]。
昇段履歴
[編集]昇段規定は、将棋の段級 を参照。
- 2004年10月奨励会入会 [17] : 6級 =
- 2008年[18] 1月26日 : 初段
- 2009年[19] 2月22日 : 二段
- 2011年[20] 3月 : 三段(第49回奨励会三段リーグからリーグ参加)
- 2016年 : (奨励会退会、第58回奨励会三段リーグまで参加、三段リーグ10期参加) 3月31日[21]
- 2020年 : 四段( 4月 1日棋士編入試験合格、フリークラス編入) = プロ入り [1][22]
- 2022年10月 : 五段(竜王ランキング戦連続昇級、通算34勝29敗) 6日[23]
主な成績
[編集]在籍クラス
[編集]開始 年度 |
順位戦 出典[24]
|
竜王戦 出典[25]
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期 | 名人 | A級 | B級 | C級 | 期 | 竜王 | 1組 | 2組 | 3組 | 4組 | 5組 | 6組 | 決勝 T |
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1組 | 2組 | 1組 | 2組 | |||||||||||||||
2020 | 79 | F編 | 34 | 6組 | 0-1 | 6-0 | ||||||||||||
2021 | 80 | F編 | 35 | 5組 | -- | 5-2 (5位) | ||||||||||||
2022 | 81 | F編 | 36 | 4組 | -- | 2-2 | ||||||||||||
2023 | 82 | F編 | 37 | 4組 | -- | 1-2 | ||||||||||||
2024 | 83 | C250 | 38 | 4組 | -- | |||||||||||||
順位戦、竜王戦の 枠表記 は挑戦者。右欄の数字は勝-敗(番勝負/PO含まず)。 順位戦の右数字はクラス内順位 ( x当期降級点 / *累積降級点 / +降級点消去 ) 順位戦の「F編」はフリークラス編入 /「F宣」は宣言によるフリークラス転出。 竜王戦の 太字 はランキング戦優勝、竜王戦の 組(添字) は棋士以外の枠での出場。 |
年度別成績
[編集]年度 | 対局数 | 勝数 | 負数 | 勝率 | (出典) |
---|---|---|---|---|---|
2020年度 | 21 | 12 | 9 | 0.5714 | [26] |
年度 | 対局数 | 勝数 | 負数 | 勝率 | (出典) |
2021年度 | 28 | 15 | 13 | 0.5357 | [27] |
2022年度 | 26 | 16 | 10 | 0.6153 | [28] |
2023年度 | 27 | 14 | 13 | 0.5185 | [29] |
2021-2023 (小計) |
81 | 45 | 36 | ||
通算 | 102 | 57 | 45 | 0.5588 | [30] |
2023年度まで |
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b c “折田アマが棋士編入試験合格!|将棋ニュース|日本将棋連盟”. 日本将棋連盟 (2020年2月26日). 2020年4月2日閲覧。
- ^ 銀河戦でアマチュア棋士がプロ相手に6人抜き 折田翔吾アマ、木村孝太郎アマに聞く:文春オンライン
- ^ 将棋アマチュア、プロ棋士に7連勝 銀河戦で快挙達成:朝日新聞デジタル
- ^ プロ編入に挑む | おはよう関西 | NHK大阪放送局ブログ
- ^ “ユーチューバー折田アマ、棋士編入試験受験を宣言「受けさせていただきたいと思います」(スポーツ報知)”. スポーツ報知. 2021年9月28日閲覧。
- ^ “アマチュアの折田翔吾さん、棋士編入試験受験へ【試験日追加決定】|将棋ニュース|日本将棋連盟”. 日本将棋連盟 (2019年10月30日). 2020年4月2日閲覧。
- ^ ““将棋ユーチューバー”折田翔吾アマがプロ入り!編入試験合格「信じられない」”. www.sponichi.co.jp. スポーツニッポン (2020年2月25日). 2020年2月25日閲覧。
- ^ “「アゲアゲ将棋実況」ユーチューバーの折田さん、プロ入り決まる 編入試験で3勝1敗 4月からフリークラス四段”. 毎日新聞. 毎日新聞社 (2020年2月25日). 2020年2月25日閲覧。
- ^ “将棋ユーチューバー折田四段黒星デビューも「幸せ」”. 日刊スポーツ (2020年6月3日). 2020年6月3日閲覧。
- ^ “長谷部浩平四段VS折田翔吾四段 第34期竜王戦6組決勝 折田翔吾四段の勝利|棋戦トピックス|日本将棋連盟”. 日本将棋連盟 (2021年5月25日). 2021年5月28日閲覧。
- ^ “ユーチューバー棋士・折田四段が昇級&昇段 竜王戦4組、五段へ”. スポニチ. 2022年10月7日閲覧。
- ^ a b “折田翔吾五段、フリークラスからC級2組へ昇級|将棋ニュース”. 日本将棋連盟(www.shogi.or.jp) (2023年5月11日). 2023年5月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年5月11日閲覧。
- ^ “プロになった将棋ユーチューバー折田翔吾さん「勇気与えられる存在に」”. 毎日新聞. 毎日新聞社 (2020年2月27日). 2020年3月1日閲覧。
- ^ “将棋YouTuber「アゲアゲさん」折田翔吾アマ、悲願のプロ入り決定! 編入試験五番勝負で3勝1敗 史上4人目の快挙”. AbemaTIMES (2020年2月25日). 2020年2月26日閲覧。
- ^ 折田翔吾さん、将棋のプロ編入試験受験料をクラウドファンディングで募り、すぐに250万円以上集まる(松本博文)Yahoo!ニュース(2019/10/16)2020年6月5日閲覧
- ^ 将棋のプロ編入試験に挑戦いたします。CAMPFIRE (キャンプファイヤー)
- ^ 「関西奨励会」『関西将棋会館(日本将棋連盟)』。2004年12月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。
- ^ 「関西奨励会」『関西将棋会館(日本将棋連盟)』。2008年3月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。
- ^ 「関西奨励会」『関西将棋会館(日本将棋連盟)』。2009年5月31日時点のオリジナルよりアーカイブ。
- ^ 「第49回奨励会三段リーグ戦」『日本将棋連盟』。
- ^ 「第58回奨励会三段リーグ戦」『日本将棋連盟』。
- ^ 2023年5月、昇級規定を満たしC級2組昇級、第83期順位戦からの順位戦参加[12]。
- ^ 「折田翔吾四段が五段に昇段|将棋ニュース」『日本将棋連盟』2022年10月7日。
- ^ 「名人戦・順位戦」『日本将棋連盟』。
- ^ 「竜王戦」『日本将棋連盟』。
- ^ 2020年度棋士成績・記録 - 日本将棋連盟
- ^ 2021年度棋士成績・記録 - 日本将棋連盟
- ^ 2022年度棋士成績・記録 - 日本将棋連盟
- ^ 2023年度棋士成績・記録 - 日本将棋連盟
- ^ 通算成績(2024年3月31日対局分まで) - 日本将棋連盟(2024年4月1日時点のアーカイブ)
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 折田翔吾|棋士データベース|日本将棋連盟
- アゲアゲ☆将棋教室
- アゲアゲ将棋実況 - YouTubeチャンネル
- おりた (@ageageshougi) - X(旧Twitter)