ベルシャザール (競走馬)
ベルシャザール | |||||||||
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第14回ジャパンカップダート ゴール前(緑帽) | |||||||||
欧字表記 | Belshazzar | ||||||||
品種 | サラブレッド | ||||||||
性別 | 牡 | ||||||||
毛色 | 青鹿毛 | ||||||||
生誕 | 2008年4月25日 | ||||||||
抹消日 | 2014年5月29日 | ||||||||
父 | キングカメハメハ | ||||||||
母 | マルカキャンディ | ||||||||
母の父 | サンデーサイレンス | ||||||||
生国 | 日本(北海道千歳市) | ||||||||
生産者 | 社台ファーム | ||||||||
馬主 | (有)社台レースホース | ||||||||
調教師 | 松田国英(栗東) | ||||||||
競走成績 | |||||||||
タイトル | JRA賞最優秀ダートホース(2013年) | ||||||||
生涯成績 |
18戦6勝 中央:17戦6勝 海外:1戦0勝 | ||||||||
獲得賞金 | 3億5113万9000円 | ||||||||
WBRR | M116 / 2013年[1] | ||||||||
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ベルシャザール(欧字名:Belshazzar、2008年4月25日 - )は日本の競走馬・種牡馬。主な勝ち鞍は2013年のジャパンカップダート、武蔵野ステークス。
馬名の意味は、劇音楽『ベルシャザールの饗宴』に登場するバビロニア王の名。
経歴
[編集]2歳(2010年)
[編集]10月9日の京都競馬場芝1800mの2歳新馬戦でデビュー。1番人気で勝利、デビュー戦を飾った[2]。続く10月30日の京都の萩ステークスはショウナンマイティの差し脚に屈し3着に敗れたものの、暮れの中山のホープフルステークスはナカヤマナイトとの追い比べを制し、2勝目を飾った[3]。
3歳(2011年)
[編集]2月の東京の共同通信杯(4着)の後、東日本大震災で阪神開催となったスプリングステークスは2着となり、皐月賞へ優先出走権を獲得。しかし東京開催となった皐月賞はいいところなく11着に敗れた。東京優駿は3着に粘った[4]。秋はセントライト記念から始動、4着となったものの、菊花賞は17着に惨敗した。
4歳(2012年)
[編集]4月のダービー卿チャレンジトロフィーに出走するも15着に敗れ、その後骨折が判明し、1年以上の休養をせざるを得なかった。
5歳(2013年)
[編集]5月に骨折から復帰した後は松田国英の『(骨折した馬に)芝のスピード競馬はさせたくない』の意向もあり、ダート路線へ転向した[5]。復帰戦となった5月の京都の準オープン1990sダービーメモリーズナリタブライアンカップは3着に健闘すると、続く6月の中京の白川郷ステークスは2着に5馬身差の圧勝で約2年半ぶりの3勝目をあげてオープン入りした[6]。この後9月のラジオ日本賞は2着に惜敗するも、東京のブラジルカップは人気に応え4勝目[7]、武蔵野ステークスはアドマイヤロイヤルを振り切り、重賞初制覇を果たした[5]。そしてジャパンカップダートは人気のホッコータルマエを前に見る形となり、最後の直線でホッコータルマエやエスポワールシチーを差し切り、ワンダーアキュートとの争いをクビ差制し、GI初制覇を果たした[8]。 活躍が認められ、2013年度のJRA賞最優秀ダートホースに選ばれた[9]。
6歳(2014年)
[編集]1月17日、ドバイワールドカップに予備登録を行った事が発表され[10]、2月17日に選出・招待受諾を表明した[11]。 2月23日、フェブラリーステークスは1番人気に推されたが出遅れが響き、3着に上がるのが精一杯だった[12]。3月29日、初の海外遠征となったドバイワールドカップは4コーナーの不利もあり、11着に敗れた[13]。
2014年5月、浅趾屈腱離脱のため引退し、種牡馬になることが決まった[14]。
引退後
[編集]競走馬引退後は2015年より種牡馬となり、社台スタリオンステーションで繋養される。
2016年12月2日、ブリーダーズ・スタリオン・ステーションに移動した[15]。
主な産駒
[編集]- 2017年産
- 2018年産
- 2019年産
- ザビッグレディー(2022年佐賀皐月賞)
競走成績
[編集]以下の内容は、netkeiba.com[17]およびJBISサーチ[18]に基づく。
競走日 | 競馬場 | 競走名 | 格 | 距離(馬場) | 頭 数 |
枠 番 |
馬 番 |
オッズ (人気) |
着順 | タイム (上り3F) |
着差 | 騎手 | 斤量 [kg] |
1着馬(2着馬) | 馬体重 [kg] |
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2010.10. 9 | 京都 | 2歳新馬 | 芝1800m(重) | 8 | 4 | 4 | 2.1 (1人) | 1着 | 1:56.0(34.9) | -0.0 | 安藤勝己 | 55 | (ウインラーニッド) | 542 | |
10.30 | 京都 | 萩S | OP | 芝1800m(良) | 10 | 7 | 8 | 2.7 (1人) | 3着 | 1:49.7(34.5) | 0.4 | 安藤勝己 | 55 | ショウナンマイティ | 540 |
12.26 | 中山 | ホープフルS | OP | 芝2000m(良) | 10 | 7 | 7 | 8.1 (4人) | 1着 | 2:00.4(34.7) | -0.0 | C.ルメール | 55 | (ナカヤマナイト) | 536 |
2011. 2.13 | 東京 | 共同通信杯 | GIII | 芝1800m(良) | 13 | 8 | 12 | 3.7 (2人) | 4着 | 1:48.8(34.3) | 0.3 | M.デムーロ | 56 | ナカヤマナイト | 540 |
3.26 | 阪神 | スプリングS | GII | 芝1800m(良) | 18 | 4 | 7 | 5.5 (4人) | 2着 | 1:46.5(34.6) | 0.1 | 安藤勝己 | 56 | オルフェーヴル | 528 |
4.24 | 東京 | 皐月賞 | GI | 芝2000m(良) | 18 | 6 | 11 | 7.9 (3人) | 11着 | 2:01.9(36.3) | 1.3 | 安藤勝己 | 57 | オルフェーヴル | 526 |
5.29 | 東京 | 東京優駿 | GI | 芝2400m(不) | 18 | 4 | 7 | 18.5 (8人) | 3着 | 2:31.9(36.7) | 1.4 | 後藤浩輝 | 57 | オルフェーヴル | 542 |
9.18 | 中山 | セントライト記念 | GII | 芝2200m(良) | 17 | 1 | 1 | 3.8 (2人) | 4着 | 2:10.7(34.1) | 0.4 | 安藤勝己 | 56 | フェイトフルウォー | 536 |
10.23 | 京都 | 菊花賞 | GI | 芝3000m(良) | 18 | 4 | 8 | 21.9 (6人) | 17着 | 3:08.1(40.1) | 5.3 | 後藤浩輝 | 57 | オルフェーヴル | 536 |
2012. 4. 1 | 中山 | ダービー卿CT | GIII | 芝1600m(良) | 16 | 4 | 7 | 11.4 (5人) | 15着 | 1:34.5(34.6) | 1.0 | 四位洋文 | 57 | ガルボ | 540 |
2013. 5.26 | 京都 | ナリタブライアンC | 1600万下 | ダ1800m(良) | 16 | 8 | 16 | 27.1 (8人) | 3着 | 1:51.0(37.2) | 0.2 | 浜中俊 | 57 | ヴァンヌーヴォー | 534 |
6.29 | 中京 | 白川郷S | 1600万下 | ダ1800m(良) | 15 | 8 | 15 | 2.1 (1人) | 1着 | 1:50.9(35.9) | -0.8 | 浜中俊 | 57 | (スズカルーセント) | 540 |
9.15 | 中山 | ラジオ日本賞 | OP | ダ1800m(不) | 16 | 3 | 6 | 2.5 (1人) | 2着 | 1:50.4(36.7) | 0.4 | 吉田豊 | 55 | グラッツィア | 536 |
10.20 | 東京 | ブラジルC | OP | ダ2100m(不) | 15 | 1 | 1 | 2.8 (1人) | 1着 | 2:08.2(35.6) | -0.2 | 柴田善臣 | 56 | (メテオロロジスト) | 534 |
11.10 | 東京 | 武蔵野S | GIII | ダ1600m(良) | 16 | 3 | 6 | 3.5 (1人) | 1着 | 1:35.3(36.0) | -0.1 | C.ルメール | 56 | (アドマイヤロイヤル) | 536 |
12. 1 | 阪神 | JCダート | GI | ダ1800m(良) | 16 | 6 | 12 | 8.4 (3人) | 1着 | 1:50.4(36.1) | -0.0 | C.ルメール | 57 | (ワンダーアキュート) | 538 |
2014. 2.23 | 東京 | フェブラリーS | GI | ダ1600m(良) | 16 | 6 | 11 | 2.7 (1人) | 3着 | 1:36.4(35.1) | 0.4 | C.デムーロ | 57 | コパノリッキー | 540 |
3.29 | メイダン | ドバイWC | G1 | AW2000m(良) | 16 | - | 2 | - | 11着 | - | - | C.ルメール | 57 | African Story | 計不 |
血統表
[編集]ベルシャザールの血統 | (血統表の出典)[§ 1] | |||
父系 | キングマンボ系 |
[§ 2] | ||
父 キングカメハメハ 2001 鹿毛 |
父の父 Kingmambo1990 鹿毛 |
Mr. Prospector | Raise a Native | |
Gold Digger | ||||
Miesque | Nureyev | |||
Pasadoble | ||||
父の母 *マンファスManfath 1991 黒鹿毛 |
*ラストタイクーン | *トライマイベスト | ||
Mill Princess | ||||
Pilot Bird | Blakeney | |||
The Dancer | ||||
母 マルカキャンディ 1996 青鹿毛 |
*サンデーサイレンス Sunday Silence 1986 青鹿毛 |
Halo | Hail to Reason | |
Cosmah | ||||
Wishing Well | Understanding | |||
Mountain Flower | ||||
母の母 *ジーナロマンティカ Gina Romantica 1988 鹿毛 |
*セクレト | Northern Dancer | ||
Betty's Secret | ||||
Waya | Faraway Son | |||
War Path | ||||
母系(F-No.) | (FN:1-e) | [§ 3] | ||
5代内の近親交配 | Northern Dancer 5・5×4 | [§ 4] | ||
出典 |
- 母のマルカキャンディは2001年府中牝馬ステークスの勝ち馬。半姉のライムキャンディ(父:タニノギムレット)は2008年クイーンカップ2着馬。
- 曾祖母のWayaはマンノウォーステークス、サンタバーバラハンデキャップ、ベルデイムステークス、トップフライトハンデキャップのGIを4勝している。
- 4代母のWar Pathからはヴェルメイユ賞勝ちのあるWalenseeとその仔でアスコットゴールドカップ勝ちなどがあるWesternerがいる。
脚注
[編集]- ^ “LONGINES WORLD'S BEST RACEHORSE RANKINGS 2013”. IFHA. 2021年12月1日閲覧。
- ^ “【メイクデビュー】(京都3、5R)”. ラジオNIKKEI. (2010年10月9日) 2015年9月4日閲覧。
- ^ “【ホープフルS】(中山)~凌ぎ切ってベルシャザール”. ラジオNIKKEI. (2010年12月26日) 2015年9月4日閲覧。
- ^ “【日本ダービー】(東京)~皐月賞馬のオルフェーヴルが二冠達成”. ラジオNIKKEI. (2011年5月29日) 2015年9月4日閲覧。
- ^ a b 【武蔵野S】ベルシャザール快勝!骨折休養から砂転戦で開花スポニチAnnex. (2013年11月11日) 2015年9月4日閲覧。
- ^ “【白川郷S】(中京)~ベルシャザールが久々の美酒”. ラジオNIKKEI. (2013年6月29日) 2015年9月4日閲覧。
- ^ “【ブラジルC】(東京)~ベルシャザール 内から抜けて4勝目”. ラジオNIKKEI. (2013年10月20日) 2015年9月4日閲覧。
- ^ “【JCダート(GI)】(阪神)~ベルシャザール GI初制覇”. ラジオNIKKEI. (2013年12月1日) 2015年9月4日閲覧。
- ^ “2013年度JRA賞発表 年度代表馬はロードカナロア”. ラジオNIKKEI. (2014年1月7日) 2015年9月4日閲覧。
- ^ “ドバイワールドカップデー、日本馬は57頭が予備登録”. ラジオNIKKEI. (2014年1月17日) 2015年9月4日閲覧。
- ^ “ドバイワールドカップデー、日本馬5頭が選出され招待を受諾”. ラジオNIKKEI. (2014年2月17日) 2015年9月4日閲覧。
- ^ “【フェブラリーS(GI)】(東京)~最低人気コパノリッキーが制して大波乱に”. ラジオNIKKEI. (2014年2月23日) 2015年9月4日閲覧。
- ^ “【ドバイワールドカップ】(29日ドバイ)~地元アフリカンストーリーが勝利、日本馬2頭は敗れる”. ラジオNIKKEI. (2014年3月31日) 2015年9月4日閲覧。
- ^ “ベルシャザール引退、右後肢の病気発症”. デイリースポーツ (2014年5月28日). 2014年5月28日閲覧。
- ^ ベルシャザールがブリーダーズ・スタリオン・ステーションに移動競走馬のふるさと案内所、2016年12月5日閲覧
- ^ “ネーロルチェンテ”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2023年5月25日閲覧。
- ^ “ベルシャザールの競走成績”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2022年10月23日閲覧。
- ^ “ベルシャザール 競走成績”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2022年10月23日閲覧。
- ^ a b c “ベルシャザールの血統表”. netkeiba.com. 2019年10月19日閲覧。
- ^ “ベルシャザール - 競走馬詳細 - UMATOKU”. 馬トク. 報知新聞社. 2022年2月11日閲覧。
出典
[編集]- netkeiba.com
外部リンク
[編集]- 競走馬成績と情報 netkeiba、スポーツナビ、JBISサーチ、Racing Post
- ベルシャザール - 競走馬のふるさと案内所