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フェイトフルウォー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
フェイトフルウォー
第60回日経賞パドック(2012年3月24日)
欧字表記 Fateful War[1]
品種 サラブレッド[1]
性別 [1]
毛色 黒鹿毛[1]
生誕 2008年1月11日(16歳)[1]
登録日 2010年5月5日
抹消日 2013年6月23日
ステイゴールド[1]
フェートデュヴァン[1]
母の父 メジロマックイーン[1]
生国 日本の旗 日本北海道白老町[1]
生産者 白老ファーム[1]
馬主 (有)社台レースホース[1]
調教師 伊藤伸一美浦[1]
競走成績
生涯成績 10戦3勝[1]
獲得賞金 1億1399万6000円[1]
勝ち鞍
GII セントライト記念 2011年
GIII 京成杯 2011年
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フェイトフルウォー(欧字名:Fateful War2008年1月11日 - )は、日本競走馬[1]。主な勝ち鞍に2011年京成杯セントライト記念

馬名の意味は、「重大な戦い」。

経歴

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2歳(2010年)

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育成時代からたびたび暴れ、立つのが癖であった[2]10月10日東京競馬場第5R2歳新馬戦田中勝春を鞍上に迎え、7番人気で出走。本馬場入場後に放馬してしまったが、馬体の異常を認められずそのまま出走、レースでは1番人気のサトノペガサスに2馬身1/2差をつける圧勝で初勝利を挙げた[3]。放馬の際に他の馬をからかいにいくなど行動がまるでやんちゃ坊主のようであり、さらに実戦ではそれをみじんも感じさせぬ圧勝劇に、ゴールの瞬間東京競馬場の観客からは新馬戦とは思えない大歓声と拍手が巻き起こった。一旦かかってハナに立つも、押さえて3番手に道中つけるという新馬戦とは思えないような理想的な競馬であった。

2戦目は11月20日東京スポーツ杯2歳ステークスに出走し(騎手:田中勝春) 、騎手との折り合いつかぬまま道中優勝馬に前を遮られ気を悪くして後方まで下げるも、最後の直線で一気にまくり7番人気の支持ながら1着1番人気のサダムパテックに0秒6差の3着。3戦目は12月26日のホープフルステークスに出走し(騎手: 田中勝春)、3番人気に推されるも、鞍上との折り合いつかないまま後方まで下がることになったが、前走に続き最後の直線だけでようやくハミをとり、ベルシャザールナカヤマナイトに続く3着となる。

3歳(2011年)

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1月16日中山競馬場第11R京成杯では、新馬戦から同様に田中勝春とコンビを組み、2番人気の支持を得る。子供っぽさが抜けないやんちゃ馬に伊藤厩舎サイドはリングハミに変えるなど試行錯誤した。レースでは先行して直線で先頭に立つとソラを使ったが、伏兵デボネアの差しをハナ差かわして重賞初制覇。また、伊藤伸一調教師に初の重賞勝利をプレゼントした。震災の影響で舞台が東京競馬場に変更となった4月24日皐月賞では中団から追走したが直線で全く伸びず12着に敗れた。5月29日東京優駿では13着と惨敗。秋に入り、柴田善臣に乗り替わりとなった9月18日セントライト記念では中団待機から直線で鋭く脚を伸ばしトーセンラーサダムパテックの追撃を振り切り重賞2勝目を飾った。10月23日菊花賞では中団から追走したが直線で伸びず7着に敗れた。

4歳(2012年)

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3月24日日経賞では中団から追走したが直線で伸びず8着。4月29日天皇賞・春は中団追走も直線で全く伸びず13着に敗れた。その後両前肢腱鞘炎を発症、休養に入った[4]

5歳(2013年)

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腱鞘炎から復帰したが、今度は調教中に左前脚屈腱炎を発症し[4]6月23日付けで競走馬登録を抹消された[5]。引退後は茨城県牛久市のセグチレーシングステーブルで乗馬となる[6]。去勢される予定であったが、一口馬主のうちの一人であった現オーナーが引き取り、乗馬として登録。登録名は変わらずフェイトフルウォーのままである。その後土浦市の「ホースパークギャラクシー」に[7]繁用。

10歳(2018年)

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2018年にオーナーの故郷である群馬県馬事公苑に移動[8]。乗馬兼マスコット馬「フェイトっち」の愛称で繁用[9]。現在のオーナーは(医)KOSSMOS会 理事長 剣持雅彦。現オーナーの動物愛護の強い意向で人に危害を加えるような重大な事故等がない限り、去勢の意向はなし[10]。追記するが、元馬主会(有)社台レースホースの血統登録証紛失扱いに伴い、再発行も困難とのことから元々、種牡馬の予定もなしとのことである[要出典]

競走成績

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競走日 競馬場 競走名 距離(馬場)


オッズ
(人気)
着順 タイム
(上り3F)
着差 騎手 斤量 1着馬(2着馬)
2010.10.10 東京 2歳新馬 芝1800m(重) 11 4 4 026.1(07人) 01着 1:51.9 (34.4) -0.4 田中勝春 55kg (サトノペガサス)
0000.11.20 東京 東京スポーツ杯2歳S GIII 芝1800m(良) 16 3 6 011.0(07人) 03着 1:47.9 (34.0) -0.6 田中勝春 55kg サダムパテック
0000.12.26 中山 ホープフルS OP 芝2000m(良) 10 1 1 007.2(03人) 03着 2:00.9 (34.5) -0.5 田中勝春 55kg ベルシャザール
2011.01.16 中山 京成杯 GIII 芝2000m(良) 16 1 2 004.7(02人) 01着 2:00.9 (36.3) -0.0 田中勝春 56kg (デボネア)
0000.04.24 東京 皐月賞 GI 芝2000m(良) 18 7 14 033.8(11人) 12着 2:02.0 (35.6) -1.4 田中勝春 57kg オルフェーヴル
0000.05.29 東京 東京優駿 GI 芝2400m(不) 18 4 8 032.9(13人) 13着 2:33.2 (37.5) -2.7 田中勝春 57kg オルフェーヴル
0000.09.18 中山 セントライト記念 GII 芝2200m(良) 17 6 11 021.8(06人) 01着 2:10.3 (34.0) -0.2 柴田善臣 56kg トーセンラー
0000.10.23 京都 菊花賞 GI 芝3000m(良) 18 3 5 017.1(04人) 07着 3:04.0 (35.4) -1.2 柴田善臣 57kg オルフェーヴル
2012.03.24 中山 日経賞 GII 芝2500m(良) 14 6 10 012.9(03人) 08着 2:38.8 (36.9) -1.4 柴田善臣 56kg ネコパンチ
0000.04.29 京都 天皇賞(春) GI 芝3200m(良) 18 7 13 112.2(11人) 13着 3:15.7 (34.8) -1.9 柴田善臣 58kg ビートブラック

血統表

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フェイトフルウォー血統サンデーサイレンス系ヘイルトゥリーズン系) / Northern Dancer5×4=9.38%) (血統表の出典)

ステイゴールド 1994
黒鹿毛 北海道白老町
父の父
*サンデーサイレンス
Sunday Silence 1986
青鹿毛 アメリカ
Halo Hail to Reason
Cosmah
Wishing Well Understanding
Mountain Flower
父の母
ゴールデンサッシュ 1988
栗毛 北海道白老町
*ディクタス
Dictus
Sanctus
Dronic
ダイナサッシュ *ノーザンテースト
*ロイヤルサッシュ

フェートデュヴァン 2000
鹿毛 北海道白老町
メジロマックイーン 1987
芦毛 北海道浦河町
メジロティターン メジロアサマ
*シェリル
メジロオーロラ *リマンド
メジロアイリス
母の母
*マーサズヴィンヤード
Martha's Vineyard 1992
鹿毛 アメリカ
Nijinsky Northern Dancer
Flaming Page
Crooning Water Riva Ridge
Gliding By Yohei F-No.2-n

ステイゴールド、母父メジロマックイーンという配合は同世代の三冠馬オルフェーヴルと同じ。

注釈

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  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o フェイトフルウォー”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2022年12月21日閲覧。
  2. ^ 『優駿』2011年4月号、33頁。 
  3. ^ 放馬したフェイトフルウォーが2馬身半差で快勝/東京新馬”. netkeiba (2010年10月10日). 2024年10月28日閲覧。
  4. ^ a b フェイトフルウォーが屈腱炎で引退 11年セントライト記念Vなど”. スポニチアネックス (2013年6月21日). 2013年6月23日閲覧。
  5. ^ フェイトフルウォーの競走馬登録抹消について”. ラジオNIKKEI. 2022年7月2日閲覧。
  6. ^ フェイトフルウォー号が競走馬登録抹消”. 日本中央競馬会 (2013年6月23日). 2013年6月23日閲覧。
  7. ^ 乗馬情報”. 公益社団法人 日本馬術連盟. 2022年7月2日閲覧。
  8. ^ 群馬県馬事公苑”. gunma-bajikouen.jp. 2018年9月23日閲覧。
  9. ^ 『2018年9月22日 群馬県へ典厩しました!』(ママ)”. フェイトっちのブログ (2018年9月23日). 2024年10月28日閲覧。
  10. ^ 佐々木祥恵 (2015年2月17日). “ステイゴールドの忘れ形見 フェイトフルウォーのいま【動画あり】”. netkeiba. 2024年10月28日閲覧。

外部リンク

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