アロンダイト (競走馬)
アロンダイト[1][2][3] | ||||||
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2009年3月8日 阪神競馬場 | ||||||
欧字表記 | Alondite[1][2][3] | |||||
品種 | サラブレッド[1] | |||||
性別 | 牡[1][3] | |||||
毛色 | 黒鹿毛[1][2][3] | |||||
生誕 | 2003年5月4日(21歳)[2][3] | |||||
登録日 | 2005年4月27日 | |||||
抹消日 | 2011年8月5日[4][3] | |||||
父 | エルコンドルパサー[1][2][3] | |||||
母 | キャサリーンパー[1][2][3] | |||||
母の父 | リヴァーマン[1][2][3] | |||||
生国 | 日本(北海道早来町)[1][3] | |||||
生産者 | ノーザンファーム[1][2][3] | |||||
馬主 | キャロットファーム[1][3] | |||||
調教師 | 石坂正(栗東)[1][3] | |||||
競走成績 | ||||||
タイトル | JRA賞最優秀ダートホース(2006年) | |||||
生涯成績 |
16戦5勝 (中央競馬)14戦5勝[1] (地方競馬)2戦0勝[1] | |||||
獲得賞金 |
2億2193万5000円[3] (中央競馬)2億893万5000円[1] (地方競馬)1300万円[1] | |||||
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アロンダイト (Alondite) は、日本で生産・調教された競走馬である。重賞初挑戦となった2006年11月25日のジャパンカップダート(GI)で優勝を果たした。
馬名はアーサー王伝説に登場するランスロットの愛剣アロンダイトから[2][3][5]。ジャパン・スタッドブック・インターナショナル (JAIRS) や日本中央競馬会 (JRA) に登録されている欧字名は "Alondite"[2][3]。古文書の中には剣名の綴りを "Aroundight" や "Arondight" としているものもあり、馬主であるキャロットクラブ(キャロットファーム)も当初、"Arondight" の綴りを使用していた。しかし、ジャパンカップダート出走前の2006年11月、「国際競走への出走を機に」と "Alondite" へ一本化、出資会員へアナウンスされた。[要出典]
戦績
[編集]2005年10月23日に鞍上幸英明で京都競馬場芝2000メートルの新馬戦に出走。9頭立ての8着と大敗を喫する。続く未勝利戦も11着と大敗したことを受けて、陣営はダート路線へと転換を図る。すると芹沢純一に騎手が替わった3戦目で3着と初の入着を果たすと、後藤浩輝が手綱を取った4戦目で初勝利を挙げる。
ここから500万下、魚沼特別(1000万下)、そして銀蹄ステークス(1600万下)まで初勝利から4連勝を飾ると、陣営はどこまで通用するか試す意味も含め、初の重賞挑戦にGIのジャパンカップダートを選んだ。レースは速い流れで進み、4コーナーからの混戦を抜けたシーキングザダイヤとの一騎討ちを制し、初勝利から5連勝という離れ業で初重賞・初GI制覇を飾った。また、この年のJRA賞で最優秀ダートホースに選ばれた。
2007年2月1日にノーザンファームで左前脚の球節部分の手術を受けた。春シーズンは休養に充て、秋のシリウスステークスで復帰。レースでは、中団から早めに先頭に並びかけるものの、突き抜けることができず、4着に敗れた。その後10月14日に左第一指骨の骨折が判明。これにより長期休養を余儀なくされ、2008年は全休となった。
そして、復帰戦となった2009年3月8日の仁川ステークスに出走、2番人気に支持されたが8着に終わった。続く3月29日のマーチステークスでは4番人気で7着だった。その後、4月26日のアンタレスステークスでは中団から最後の直線で馬場の外側から伸びてくるものの6着に敗れた。続く5月24日の東海ステークスでは2コーナー過ぎから捲って先頭に立つも最後の直線でワンダースピードにかわされ2着に敗れた。その後、初の地方競馬遠征となった6月24日の帝王賞に出走したが、4着に敗れた。続く8月13日のブリーダーズゴールドカップではスマートファルコンの3着だった。続く9月21日のエルムステークスでは好位からレースを進めたが、直線で伸び切れず6着に終わった。2011年8月5日付で競走馬登録を抹消、ノーザンホースパークで乗馬となった[6][4]。2022年4月、ノーザンホースパークから岡山県真庭市のオールド・フレンズ・ジャパンに移動し功労馬として余生を送ることになった[7]。
競走成績
[編集]競走日 | 競馬場 | 競走名 | 格 | 頭数 | 枠番 | 馬番 | オッズ (人気) |
着順 | 騎手 | 斤量 [kg] |
馬場・距離 (馬場状態) |
タイム (上がり3F) |
着差 | 1着馬(2着馬) |
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2005.10.23 | 京都 | 2歳新馬 | 9 | 5 | 5 | 4.8(2人) | 8着 | 幸英明 | 55 | 芝2000m(良) | 2.10.3(35.4) | 1.5 | ダークメッセージ | |
11. 5 | 京都 | 2歳未勝利 | 15 | 2 | 3 | 74.1(11人) | 11着 | 幸英明 | 55 | 芝2000m(良) | 2.03.2(35.7) | 1.7 | アグネスヨジゲン | |
2006. 5.21 | 新潟 | 3歳未勝利 | 15 | 3 | 4 | 19.9(6人) | 3着 | 芹沢純一 | 56 | ダ1800m(稍) | 1.55.6(37.7) | 0.5 | バンブーワールド | |
6.10 | 東京 | 3歳未勝利 | 16 | 2 | 3 | 2.0(1人) | 1着 | 後藤浩輝 | 56 | ダ2100m(重) | 2.13.9(37.6) | -1.3 | (ハイエンドクォーツ) | |
7. 9 | 京都 | 3歳上500万下 | 16 | 8 | 16 | 5.6(3人) | 1着 | 後藤浩輝 | 54 | ダ1800m(良) | 1.51.3(37.6) | -0.2 | (タマモコンチェルト) | |
7.29 | 新潟 | 魚沼特別 | 1000万下 | 15 | 6 | 11 | 2.6(1人) | 1着 | 後藤浩輝 | 54 | ダ1800m(稍) | 1.51.7(37.8) | -0.4 | (エイシンロンバード) |
10.22 | 東京 | 銀蹄S | 1600万下 | 10 | 8 | 9 | 2.2(1人) | 1着 | 後藤浩輝 | 55 | ダ2100m(良) | 2.13.1(35.5) | -0.1 | (シルクウィザード) |
11.25 | 東京 | ジャパンCダート | GI | 15 | 3 | 4 | 15.2(7人) | 1着 | 後藤浩輝 | 55 | ダ2100m(良) | 2.08.5(36.0) | -0.2 | (シーキングザダイヤ) |
2007. 9.29 | 阪神 | シリウスS | GIII | 13 | 8 | 12 | 4.9(2人) | 4着 | 後藤浩輝 | 59 | ダ2000m(良) | 2.05.4(37.2) | 0.3 | ドラゴンファイヤー |
2009. 3. 8 | 阪神 | 仁川S | OP | 13 | 5 | 6 | 5.0(2人) | 8着 | 後藤浩輝 | 58 | ダ2000m(不) | 2.06.2(37.0) | 0.5 | エスケーカントリー |
3.29 | 中山 | マーチS | GIII | 16 | 7 | 14 | 8.9(4人) | 7着 | 後藤浩輝 | 58.5 | ダ1800m(良) | 1.52.6(37.2) | 0.7 | エスポワールシチー |
4.26 | 京都 | アンタレスS | GIII | 16 | 7 | 14 | 16.1(6人) | 6着 | 後藤浩輝 | 58 | ダ1800m(重) | 1.48.7(36.2) | 0.9 | ウォータクティクス |
5.24 | 中京 | 東海S | GII | 16 | 8 | 16 | 9.3(3人) | 2着 | 和田竜二 | 58 | ダ2300m(良) | 2.23.9(37.2) | 0.2 | ワンダースピード |
6.24 | 大井 | 帝王賞 | JpnI | 13 | 8 | 12 | 5.5(3人) | 4着 | 後藤浩輝 | 57 | ダ2000m(不) | 2.05.5(37.7) | 1.9 | ヴァーミリアン |
8.13 | 門別 | ブリーダーズGC | JpnII | 15 | 2 | 3 | 9.3(4人) | 3着 | 後藤浩輝 | 58 | ダ2000m(重) | 2.02.7(37.9) | 0.5 | スマートファルコン |
9.21 | 新潟 | エルムS | GIII | 14 | 7 | 13 | 7.5(3人) | 6着 | 後藤浩輝 | 58 | ダ1800m(良) | 1.51.8(36.5) | 0.7 | マチカネニホンバレ |
血統表
[編集]アロンダイトの血統 | (血統表の出典)[§ 1] | |||
父系 | キングマンボ系(ミスタープロスペクター系) |
[§ 2] | ||
父 *エルコンドルパサー El Condor Pasa 1995 黒鹿毛 |
父の父 Kingmambo1990 鹿毛 |
Mr. Prospector | Raise a Native | |
Gold Digger | ||||
Miesque | Nureyev | |||
Pasadoble | ||||
父の母 *サドラーズギャルSaddlers Gal 1989 鹿毛 |
Sadler's Wells | Northern Dancer | ||
Fairy Bridge | ||||
Glenveagh | Seattle Slew | |||
Lisadell | ||||
母 *キャサリーンパー Cathrine Parr 1987 青鹿毛 |
Riverman 1969 鹿毛 |
Never Bend | Nasrullah | |
Lalun | ||||
River Lady | Prince John | |||
Nile Lily | ||||
母の母 Regal Exception1969 鹿毛 |
Ribot | Tenerani | ||
Romanella | ||||
Rajput Princess | Prince Taj | |||
Royal Arrival | ||||
母系(F-No.) | 16号族(FN:16-a) | [§ 3] | ||
5代内の近親交配 | Northern Dancer S4×S5, Special S5×S5 | [§ 4] | ||
出典 |
- 全姉クリソプレーズの産駒に2013年ジャパンダートダービー優勝馬クリソライト、2015年エリザベス女王杯・2016年宝塚記念優勝馬マリアライト、2015年神戸新聞杯優勝馬リアファル、2019年ジャパンダートダービー・チャンピオンズカップ・2020年帝王賞・JBCクラシック優勝馬クリソベリルがいる。
脚注
[編集]- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p “アロンダイト”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2021年11月18日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j “アロンダイト(JPN)”. インターネット血統書データベースサービス. 公益財団法人ジャパン・スタッドブック・インターナショナル. 2023年4月16日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p “競走馬情報 アロンダイト Alondite(JPN)”. jra.go.jp. 日本中央競馬会. 2023年4月16日閲覧。
- ^ a b “アロンダイト引退、乗馬に”. ラジオNIKKEI. 株式会社日経ラジオ社 (2011年8月5日). 2022年4月29日閲覧。
- ^ “アロンダイト”. carrotclub.net. 株式会社キャロットクラブ. 2023年4月16日閲覧。
- ^ “アロンダイト号が競走馬登録抹消”. jra.go.jp. 日本中央競馬会 (2011年8月5日). 2011年8月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年8月5日閲覧。
- ^ “アロンダイトとジャガーメイルが移動、岡山県のオールド・フレンズ・ジャパンへ | 競馬ニュース”. netkeiba.com. 株式会社ネットドリーマーズ (2022年4月23日). 2023年4月16日閲覧。
- ^ a b c “血統情報:5代血統表|アロンダイト”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2017年9月12日閲覧。
- ^ a b c “アロンダイトの血統表 | 競走馬データ”. netkeiba.com. 株式会社ネットドリーマーズ. 2017年9月12日閲覧。
- ^ “アロンダイト - 競走馬詳細 - UMATOKU”. 馬トク. 株式会社報知新聞社. 2023年4月16日閲覧。
- ^ “アロンダイト - Alondite - 競走馬データベース”. 競馬ラボ. 株式会社ドゥイノベーション. 2023年4月16日閲覧。
外部リンク
[編集]- 競走馬成績と情報 netkeiba、スポーツナビ、KEIBA.GO.JP、JBISサーチ、Racing Post
- アロンダイト - 競走馬のふるさと案内所
- アロンダイト - 引退名馬(名馬.jp)