よしだたくろう オン・ステージ ともだち
表示
『よしだたくろう オン・ステージ ともだち』 | ||||
---|---|---|---|---|
よしだたくろう の ライブ・アルバム | ||||
リリース | ||||
ジャンル | フォークソング | |||
レーベル | エレックレコード | |||
チャート最高順位 | ||||
| ||||
よしだたくろう アルバム 年表 | ||||
|
『よしだたくろう オン・ステージ ともだち』は、1971年6月7日に吉田拓郎(当時はよしだたくろう)がリリースしたライブ・アルバムである。
収録された場所や日時は明記されていないが、1971年3月に東京厚生年金会館で行われたコンサートの模様を収録したものでないかといわれる[1]。
背景
[編集]本アルバムは拓郎のコンサートでの軽妙なしゃべり(MC)をエレックレコードがアピールすべくライブ盤として出したといわれる[2]。この中には自作曲のほかに拓郎自身が歌いたいと希望した斉藤哲夫の「されど私の人生」も取り上げている[3]。
アルバムには曲の合間のMC(当時"シャベリ"などと呼ばれた)がたっぷり入っており、当時のフォーク・シンガーのステージはこういうスタイルが多かったが[1]、それをそのまま収めてライブ・アルバムとして出すのはまだ珍しかった。また拓郎の独特の口調「○○でアリマス」等の言い回しもよく流行り[4]。当時の学園祭では曲ばかりか、このMCまで丸ごとコピーする者もいた[5][6]、ステージングに於いても草分けといわれる拓郎であるが、口調や内容がいかにも若く、今となっては気恥ずかしい部分も少なくないが[1]、当時のコンサートがどのように進行されていたのか、がよく分かる一枚である[7]。
拓郎はライブ(アルバム)で新曲を披露(収録)するという手法をしばしば採るっているが、この初ライブアルバムでは「おろかなるひとり言」「もう寝ます」「私は狂っている」「何もないんです」「夏休み」「ともだち」の6曲が初収録となる。
収録曲
[編集]- 全作詞・作曲:よしだたくろう(特記以外)
- おろかなるひとり言
- マーク II
- ファーストシングル「イメージの詩」のB面
- もう寝ます
- 老人の詩
- 作詞:よしだたくろう・井口よしのり
- 私は狂っている
- 何もないのです
- やせっぽちのブルース
- アルバム『青春の詩』に収録
- されど私の人生
- 作詞・作曲:斉藤哲夫
- 斉藤哲夫の曲のカバー。ライブバージョン以外は存在しない。
- わっちゃいせい
- 作詞・作曲:レイ・チャールズ
- レイ・チャールズの曲のカバー。
- 夏休み
- 面影橋
- 作詞・作曲:及川恒平
- 六文銭の曲のカバー。
- イメージの詩
- ファーストシングル曲
- ともだち
- シングル「今日までそして明日から」のB面。
演奏者
[編集]- 井口よしのり(ベース、コーラス)
- 田辺かずひろ(リードギター、コーラス)
- よしだたくろう(ボーカル、ハーモニカ、ギター)
脚注・出典
[編集]- ^ a b c 田家秀樹ほか『アーティストファイル 吉田拓郎 オフィシャル・データブック』ヤマハミュージックメディア、2014年11月20日、32-33頁。ISBN 978-4-636-90441-3。
- ^ アサヒ芸能、2009年7月9日号、p39。
- ^ 詞の内容は理解できてなかったが、泣かせるコード進行が好きで、その後の曲作りにも大いに使わせてもらったと話している(AERA in FOLK あれは、ロックな春だった!、朝日新聞社、p44)。
坂崎幸之助のJ-POPスクール、坂崎幸之助、p157。 - ^ 俺達が愛した拓郎、石原信一他著、p203-204。
地球音楽ライブラリー 吉田拓郎、田家秀樹監修、p21。 - ^ 『吉田拓郎読本』音楽出版社〈CDジャーナルムック〉、2008年8月23日、75頁。ISBN 978-4-86171-041-4。
- ^ 「フォーク名盤100選」『FOLK LIFE倶楽部 vol.1―大人のための“フォーク”マガジン』オークラ出版〈OAK MOOK 183〉、2008年3月18日、75頁。ISBN 978-4-7755-1086-5。
- ^ ラヴ・ジェネレーション1966-1979 新版 日本ロック&フォーク・アルバム大全、田口史人・湯浅学・北中正和監修、音楽之友社、2000年、p259。