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1970年の南海ホークス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
1970年の南海ホークス
成績
パシフィック・リーグ2位
69勝57敗4分 勝率.548[1]
本拠地
都市 大阪府大阪市
球場 大阪球場
球団組織
オーナー 川勝傳
経営母体 南海電気鉄道
監督 野村克也(選手兼任)
« 1969
1971 »

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1970年の南海ホークスでは、1970年の南海ホークスの動向をまとめる。

この年の南海ホークスは、野村克也選手兼任監督の1年目のシーズンである。

概要

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前年最下位からの巻き返しを図るべく、野村新監督のもとコーチ陣もユニフォームも一新。新監督の片腕として1969年までプレーしたドン・ブレイザーがヘッドコーチに就任。新体制で最下位からのスタートとなったこの年は佐藤道郎門田博光などの新戦力を投入し、開幕オーダーには広島からトレード移籍の古葉竹識をスタメンで7番に起用し、前年台頭の西岡三四郎を開幕投手に抜擢。野村監督1年目のチームは開幕からまずまずの滑り出しで、6月以降はロッテに次ぐ2位につけた。前年のケガで本塁打王がストップした兼任監督の野村も打棒が復活し、最終的に監督ながらも30本塁打以上で主砲健在をアピールし、チーム本塁打は147本でリーグ2位。投手陣も佐藤がリリーフで18勝をあげて新人王を獲得したが、それ以外の投手が勝ち星を増やせずチーム防御率も近鉄、ロッテに次ぐ3.43でリーグ3位、31完投は5位。最終的には優勝のロッテに10.5ゲーム差をつけられて2位に終わったが、佐藤・門田・古葉やこの年入団のクラレンス・ジョーンズなどの活躍もあり3年後の優勝へとつながることになる。シーズン終了後、ベテラン杉浦忠が35歳で引退した。

チーム成績

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レギュラーシーズン

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開幕オーダー
1 広瀬叔功
2 門田博光
3 富田勝
4 野村克也
5 ジョーンズ
6 小泉恒美
7 古葉竹識
8 小池兼司
9 西岡三四郎
1970年パシフィック・リーグ順位変動
順位 4月終了時 5月終了時 6月終了時 7月終了時 8月終了時 9月終了時 最終成績
1位 東映 -- 東映 -- ロッテ -- ロッテ -- ロッテ -- ロッテ -- ロッテ --
2位 近鉄 1.5 ロッテ 0.5 東映 3.0 南海 9.5 南海 9.5 南海 12.0 南海 10.5
3位 ロッテ 2.5 近鉄 2.5 南海 5.5 近鉄 13.0 阪急 11.5 阪急 16.5 近鉄 13.5
4位 南海 3.0 南海 3.0 近鉄 8.5 阪急 13.0 近鉄 11.5 近鉄 阪急 16.5
5位 阪急 3.5 阪急 4.5 阪急 10.5 東映 13.0 東映 15.0 東映 22.0 東映 24.5
6位 西鉄 4.5 西鉄 10.5 西鉄 17.5 西鉄 23.5 西鉄 24.5 西鉄 32.0 西鉄 34.0


1970年パシフィック・リーグ最終成績
順位 球団 勝率
1位 ロッテオリオンズ 80 47 3 .630 優勝
2位 南海ホークス 69 57 4 .548 10.5
3位 近鉄バファローズ 65 59 6 .524 13.5
4位 阪急ブレーブス 64 64 2 .500 16.5
5位 東映フライヤーズ 54 70 6 .435 24.5
6位 西鉄ライオンズ 43 78 9 .355 34.0

オールスターゲーム1970

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ファン投票 野村克也 富田勝
監督推薦 皆川睦男 佐藤道郎
  • 取り消し線は出場辞退

できごと

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選手・スタッフ

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表彰選手

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リーグ・リーダー
選手名 タイトル 成績 回数
佐藤道郎 新人王
最優秀防御率 2.05 初受賞
ベストナイン
選手名 ポジション 回数
野村克也 捕手 2年ぶり14度目

ドラフト

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順位 選手名 ポジション 所属 結果
1位 島本講平 投手 箕島高 入団
2位 矢部徳美 内野手 オール常磐 入団
3位 門田純良 投手 愛媛相互銀行 翌年シーズン後に入団
4位 池内豊 投手 志度商業高 入団
5位 阪田隆 外野手 三菱重工神戸 入団
6位 黒田正宏 捕手 本田技研鈴鹿 入団
7位 古川治夫 内野手 川口工業高 入団
8位 柏原純一 外野手 八代東高 入団
9位 青木倫一 投手 新潟市立工業高 拒否・日本軽金属入社
10位 瀬戸内忠重 投手 鹿児島鉄道管理局 拒否

脚注

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注釈

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出典

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  1. ^ 年度別成績 1970年 パシフィック・リーグ”. 日本野球機構. 2017年5月22日閲覧。
  2. ^ 『日本プロ野球80年史 1934-2014』 【記録編】、ベースボール・マガジン社、2014年12月24日。ISBN 978-4-583-10668-7