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1969年のオールスターゲーム (日本プロ野球)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
NPB 1969年のNPBオールスターゲーム
ゲームデータ
セ監督 川上哲治
パ監督 西本幸雄
セ投票最多 長嶋茂雄
パ投票最多 長池徳二
第1戦
日程 7月19日
開催地 東京スタジアム
スコア セリーグ 6-7 パリーグ
MVP 土井正博
第2戦
日程 7月20日
開催地 阪神甲子園球場
スコア パリーグ 6-3 セリーグ
MVP 船田和英
第3戦
日程 7月22日
開催地 平和台野球場
スコア セリーグ 4-4 パリーグ
MVP 該当者なし
« 1968
1970 »

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1969年のオールスターゲームは、1969年7月に行われた日本プロ野球オールスターゲーム

概要

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前年、連続4回目の日本一に輝いた読売ジャイアンツ(巨人)の川上哲治監督が全セ(オールセントラル・リーグ)を率い、パ・リーグ連覇を達成した阪急ブレーブス西本幸雄監督が全パ(オールパシフィック・リーグ)を率いたオールスターゲーム。

この年10月10日、史上唯一の400勝を達成して引退した金田正一巨人)にとってはこれが最後の球宴であり、また弟で東映に入団したばかりの金田留広にとっては初めての球宴。兄弟対決もひとつの見所だった。第1戦5回裏、全パ5番手として好投していた留広の前に全セ・武上四郎アトムズ)の代打で兄・正一が登場。川上監督の計らいで実現した金田対決は、留広が正一をセカンドフライに抑えた。そして第3戦には兄弟ともに登板した。

第3戦、全パ1点リードで迎えた9回表、全セ3番の王貞治(巨人)が同点本塁打を打ち込んだことで延長に突入した。13回表全セの攻撃中に電気室のトラブルにより照明が全てストップし球場全体が真っ暗になった。結局、試合が終了したのは22時20分。しかも17年ぶりにMVPの該当者なしという結末だった[1]

今回のオールスターゲームでは日本万国博覧会協会が協賛し、入場料金に1人50円を万博の協賛金として寄付を受け、総額410万円を集めた[2]

選出選手

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セントラル・リーグ[3] パシフィック・リーグ[3]
監督 川上哲治 巨人 監督 西本幸雄 阪急
コーチ 後藤次男 阪神 コーチ 飯田徳治 南海
根本陸夫 広島 濃人渉 ロッテ
投手 江夏豊 阪神 3 投手 鈴木啓示 近鉄 4
高橋一三 巨人 佐々木宏一郎 近鉄 2
堀内恒夫 巨人 3 米田哲也 阪急 11
小川健太郎 中日 4 梶本隆夫 阪急 12
田中勉 中日 3 成田文男 ロッテ 4
小野正一 中日 6 木樽正明 ロッテ
村山実 阪神 10 池永正明 西鉄 5
若生智男 阪神 金田留広 東映
金田正一 巨人 18 田中調 東映 3
外木場義郎 広島 2 清俊彦 近鉄
平松政次 大洋
石戸四六 アトムズ 2
星野仙一 中日
捕手 田淵幸一 阪神 捕手 野村克也 南海 13
森昌彦 巨人 10 岡村浩二 阪急 4
伊藤勲 大洋 3 醍醐猛夫 ロッテ 3
村上公康 西鉄
一塁手 王貞治 巨人 10 一塁手 大杉勝男 東映 2
二塁手 武上四郎 アトムズ 2 二塁手 山崎裕之 ロッテ
三塁手 長嶋茂雄 巨人 12 三塁手 船田和英 西鉄 5
遊撃手 藤田平 阪神 2 遊撃手 安井智規 近鉄
内野手 土井正三 巨人 3 内野手 広野功 西鉄
松原誠 大洋 4 ブレイザー 南海 3
黒江透修 巨人 3 佐野嘉幸 東映
阪本敏三 阪急 2
外野手 ロバーツ アトムズ 2 外野手 長池徳二 阪急 3
中暁生 中日 5 永淵洋三 近鉄
高田繁 巨人 2 張本勲 東映 10
江藤慎一 中日 10 土井正博 近鉄 7
山内一弘 広島 15 広瀬叔功 南海 11
山本一義 広島 5 矢野清 阪急
池辺巌 ロッテ 2
  • 太字はファン投票で選ばれた選手。▲は出場辞退選手発生による補充選手。

試合結果

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第1戦

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  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
全セ 0 0 0 0 4 1 1 0 0 6 10 2
全パ 0 1 0 0 4 2 0 0 X 7 12 0
  1. セ:小川)、外木場)、石戸)、●村山()、高橋一)-田淵(神)、(巨)
  2. パ:成田)、田中)、木樽(ロ)、金田(映)、○)、鈴木啓(近)-醍醐(ロ)、岡村浩
  3. 勝利(1勝)  
  4. 敗戦村山(1敗)  
  5. 本塁打
    セ:江藤慎(中)1号(2ラン・木樽)、 田淵1号(ソロ・金田)、(巨)1号(2ラン・清)
    パ:土井(近)1号(2ラン・村山)
  6. 審判
    [球審]富沢(セ)
    [塁審]坂本(パ)・平光(セ)・久保山(パ)
    [外審]柏木(セ)・吉田(パ)
  7. 試合時間:2時間50分

オーダー

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セントラル
打順守備選手
1[遊]藤田平
2[中]高田繁
3[一]王貞治
4[左]江藤慎一
5[三]長嶋茂雄
6[右]ロバーツ
7[捕]田淵幸一
8[投]小川健太郎
9[二]武上四郎
パシフィック
打順守備選手
1[二]山崎裕之
2[右]永淵洋三
3[中]長池徳二
4[左]張本勲
5[一]大杉勝男
6[三]船田和英
7[遊]阪本敏三
8[捕]醍醐猛夫
9[投]成田文男

第2戦

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  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
全パ 0 0 0 0 0 0 2 0 4 6 13 0
全セ 0 0 1 1 1 0 0 0 0 3 10 1
  1. パ:鈴木啓、佐々木(近)、梶本隆(急)、○米田(急)、金田-岡村浩、醍醐
  2. セ:小野(中)、若生(神)、●江夏(神)、平松)-田淵、伊藤(洋)
  3. 勝利米田(1勝)  
  4. 敗戦江夏(1敗)  
  5. 本塁打
    パ:広瀬)1号(2ラン・江夏)
  6. 審判
    [球審]吉田(パ)
    [塁審]有津(セ)・田川(パ)・柏木(セ)
    [外審]久保山(パ)・富沢(セ)
  7. 試合時間:2時間40分

オーダー

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パシフィック
打順守備選手
1[中]池辺巌
2[遊]阪本敏三
3[右]長池徳二
4[左]土井正博
5[一]大杉勝男
6[三]船田和英
7[二]山崎裕之
8[捕]岡村浩二
9[投]鈴木啓示
セントラル
打順守備選手
1[遊]藤田平
2[中]中暁生
3[一]王貞治
4[左]江藤慎一
5[三]長嶋茂雄
6[右]山内一弘
7[捕]田淵幸一
8[投]小野正一
9[二]武上四郎

第3戦

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  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 R H E
全セ 0 0 0 0 0 1 0 0 2 0 0 0 1 4 13 0
全パ 1 0 0 0 1 1 0 0 0 0 0 0 1 4 9 0
  1. (延長13回・時間切れ引き分け)
  2. セ:堀内(巨)、高橋一、星野仙(中)、金田(巨)、外木場 、平松-田淵、森、伊藤
  3. パ:池永西)、清、田中、成田、金田、佐々木-村上、岡村浩、醍醐
  4. 本塁打
    セ:王2号(2ラン・金田)
    パ:永淵(近)1号(ソロ・堀内)、矢野(急)1号(ソロ・高橋一)
  5. 審判
    [球審]平光(セ)
    [塁審]田川(パ)・有津(セ)・坂本(パ)
    [外審]柏木(セ)・久保山(パ)
  6. 試合時間:3時間18分

オーダー

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セントラル
打順守備選手
1[遊]藤田平
2[中]中暁生
3[一]王貞治
4[左]江藤慎一
5[右]山本一義
6[三]松原誠
7[捕]田淵幸一
8[投]堀内恒夫
9[二]土井正三
パシフィック
打順守備選手
1[三]船田和英
2[二]ブレイザー
3[右]永淵洋三
4[左]張本勲
5[中]長池徳二
6[一]広野功
7[遊]安井智規
8[捕]村上公康
9[投]池永正明

テレビ・ラジオ中継

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テレビ中継

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ラジオ中継

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脚注

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  1. ^ 週刊ベースボール別冊 よみがえる1958-69年のプロ野球 [Part.12] 1969年編 巨人、空前のV5 ベースボール・マガジン社.2024年.P41
  2. ^ 日本万国博覧会記念協会「財政 資金調達」『日本万国博覧会公式記録 第3巻』1972年、155頁。 
  3. ^ a b 『オールスターゲームの軌跡 DREAM GAMES HISTORY since 1951』(2001年、ベースボール・マガジン社)、P.119

関連項目

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外部リンク

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