近衛歩兵第1連隊
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近衛歩兵第1連隊 | |
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創設 | 1874年1月 |
廃止 | 1945年 |
所属政体 | 日本 |
所属組織 | 大日本帝国陸軍 |
部隊編制単位 | 連隊 |
兵科 | 歩兵 |
所在地 | 東京 |
編成地 | 東京 |
通称号/略称 | 東部2 |
上級単位 | 近衛 - 近衛師団 - 近衛第1師団 |
最終位置 | 東京府 |
戦歴 | 西南戦争 - 日清 - 日露 - 日中 - 第二次世界大戦 |
近衛歩兵第1連隊(このえほへいだい1れんたい、旧字体:近󠄁衞步兵第一聯隊󠄁)は、大日本帝国陸軍の連隊のひとつ。近衛歩兵第2連隊とならび日本陸軍最初の歩兵連隊である。西郷隆盛が率いた御親兵が母体となっている。北の丸公園内、パレスサイドビルディングそばに記念碑がある[1]。
沿革
[編集]- 1874年(明治7年)
- 1月20日 - 近衛歩兵第1、第2大隊を基幹に編成
- 1月23日 - 軍旗拝受
- 1877年(明治10年) - 西南戦争に従軍。2月23日博多に上陸し、田原坂の戦いや城山の戦いに参加。10月16日凱旋
- 1891年(明治24年)12月 - 近衛師団創設
- 1894年(明治27年) - 日清戦争に従軍。4月9日宇品出港、大連に向うも急遽台湾平定へと任務変更され、台北城、台南を占領。翌1月20日凱旋。
- 1904年(明治37年) - 日露戦争に従軍。3月8日宇品出港、14日鎮南浦に上陸。鴨緑江会戦、沙河会戦、奉天会戦といった主要会戦に参加
- 1912年(大正元年) - 皇太子(のちの昭和天皇)、近衛歩兵第1連隊附陸軍歩兵少尉
- 1925年(大正14年) - 皇太子、近衛歩兵第1連隊附陸軍歩兵大佐
- 1939年(昭和14年)
- 1940年(昭和15年)
- 8月15日 - 終戦
- 8月25日 - 軍旗奉焼
歴代連隊長
[編集]代 | 氏名 | 在任期間 | 備考 |
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1 | 野崎貞澄 | 1874.1.20 - | 中佐 |
2 | 国司順正 | 1878.12.19 - | |
3 | 阿武素行 | 1880.4.30 - | |
4 | 川上操六 | 1882.2.13 - | |
5 | 山沢静吾 | 1884.2.13 - | |
6 | 大迫尚敏 | 1885.5.26 - | 中佐、1887.4.大佐 |
7 | 田村寛一 | 1890.10.1 - | |
8 | 杉山直矢 | 1891.6.18 - | |
9 | 原口兼済 | 1893.6.14 - | |
10 | 小島政利 | 1894.8.11 - 1897.9.28 | |
11 | 平佐良蔵 | 1897.10.11 - 1900.4.25 | |
12 | 摺沢静夫 | 1900.4.25 - 1903.7.11 | 中佐、1900.10.大佐 |
13 | 山田忠三郎 | 1903.7.11 - | |
14 | 渡辺湊 | 1904.8.17 - | 中佐 |
15 | 千田貞幹 | 1905.4.6 - 1908.3.8 | |
16 | 由比光衛 | 1908.3.9 - 1909.5.20 | |
17 | 高島友武 | 1909.5.20 - 1912.12.19 | |
18 | 金久保万吉 | 1912.12.19 - 1914.5.11 | |
19 | 久松定謨 | 1914.5.11 - 1916.8.18 | |
20 | 井上一次 | 1916.8.18 - 1917.8.6 | |
21 | 渡辺寿 | 1917.8.6 - | |
22 | 奥田為熊 | 1918.11.20 - | |
23 | 篠田次助 | 1919.7.25 - 1921.7.20[3] | |
24 | 真崎甚三郎 | 1921.7.20 - | |
25 | 星埜文一郎 | 1922.8.15 - 1923.8.6[4] | |
26 | 林桂 | 1923.8.6 - | |
27 | 井上璞 | 1925.5.1 - | |
28 | 平松英雄 | 1927.7.26 - | |
29 | 福田袈裟雄 | 1929.3.16 - | |
30 | 松村正員 | 1930.8.1 - | |
31 | 鈴木重康 | 1931.8.1 - 1932.8.8[5] | |
32 | 古城胤秀 | 1932.8.8 - | |
33 | 小泉恭次 | 1933.3.18 - | |
34 | 田中久一 | 1935.3.15 - | |
35 | 関原六 | 1937.3.1 - | |
36 | 牛島敬次郎 | 1938.3.1 - | |
37 | 鈴木鉄三 | 1940.3.9 - | |
38 | 鵜飼芳男 | 1941.10.6 - | |
末 | 渡辺多粮 | 1944.7.14 - |
左近の桜・右近の橘
[編集]近衛歩兵第1連隊の戦友会である近歩一会が、2008年(平成20年)に会員の高齢化を理由に解散する際に、会員がいなくなっても天皇・皇后を末永く護衛出来るようにと、宮内庁を通じて桜(左近桜)と橘(右近橘)を献木。二本の木は御所の玄関を出た正面に植樹された。
脚注
[編集]参考文献
[編集]- 『日本陸軍連隊総覧 歩兵編(別冊歴史読本)』(新人物往来社、1990年)
- 原 剛『明治期国土防衛史』(錦正社、2002年)
- 外山操・森松俊夫編著『帝国陸軍編制総覧』芙蓉書房出版、1987年。
- 秦郁彦編『日本陸海軍総合事典』第2版、東京大学出版会、2005年。
- 外山操編『陸海軍将官人事総覧 陸軍篇』芙蓉書房出版、1981年。
- 村上兵衛著『近衛聯隊旗』秋田書店、1967年。
- 『官報』
- ノーベル書房編集部編『陸軍郷土歩兵聯隊写真集 わが聯隊』 ノーベル書房、1979年。