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美浜区

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みはまく ウィキデータを編集
美浜区
幕張新都心と幕張メッセ
日本の旗 日本
地方 関東地方
都道府県 千葉県
千葉市
市町村コード 12106-1
面積 21.20km2
総人口 155,136[編集]
推計人口、2024年12月1日)
人口密度 7,318人/km2
隣接自治体
隣接行政区
千葉市中央区花見川区稲毛区
習志野市
区の色 マリンブルー
美浜区役所
所在地 261-8733
千葉県千葉市美浜区真砂五丁目15番1号
北緯35度38分25.6秒 東経140度3分47.1秒 / 北緯35.640444度 東経140.063083度 / 35.640444; 140.063083
美浜区役所
外部リンク 千葉市美浜区役所
美浜区の県内位置美浜区位置図
ウィキプロジェクト

美浜区(みはまく)は、千葉県千葉市を構成する行政区の一つ。区域全域は埋立造成により計画的に街作りが進められ、都市機能の充実した幕張新都心海浜ニュータウンを擁する。

概要

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幕張新都心メッセモール

千葉市都市計画マスタープラン[1]によると、海浜幕張駅周辺を新都心幕張新都心)、検見川浜駅稲毛海岸駅周辺を地域拠点(生活拠点)としている。

区域には、海浜ニュータウンや幕張新都心があり、中でも幕張新都心地区は国際的なイベントや会議が開催され、年間来場者数約700万人以上(平成29年度[2])の集客能力をもつ幕張メッセを核に千葉ロッテマリーンズの本拠地としても有名な千葉マリンスタジアムなど、業務研究、タウンセンター、住宅、文教、公園・緑地の各地区をバランスよく配し、国際色豊かな都市機能と、住環境を高度に融合させた未来型の都市を形成しており、市域でも重要な都市機能を持った区域でもある。

習志野市津田沼から千葉市中心部にかけての沿岸は、かつて白砂青松の地で干潟と19キロメートルに及ぶ海岸線が広がっていた。その青松の林はかつての海岸線である国道14号沿いに磯の松原として現在も広がっている。1912年明治45年)5月下旬、その干潟を利用して奈良原三次によって日本初の民間飛行場[注釈 1]が開設されたことにより「民間航空発祥の地」と言われ、稲岸公園(千葉市美浜区稲毛海岸3丁目)には民間航空発祥の地記念碑がある。また、稲毛海浜公園内には稲毛民間航空記念館が建てられ館内には、復元された当時の複葉機「鳳号」等が展示されていた。

人工海浜「いなげの浜」は、埋め立て事業によって失われた旧稲毛海岸の砂浜の復元を目指し、1975年(昭和50年)2月から1年2か月の工期を掛け1976年(昭和51年)4月26日オープンした国内初の人工海浜である(世界ではモナコ公国のモンテカルロ・ラルポット海岸に次ぐ2番目)。海浜の長さ1,200メートル、干潮時には岸から波打ち際まで130メートル。その後「幕張の浜」1979年(昭和54年)3月10日オープン。「検見川の浜」1988年(昭和63年)7月10日オープン。人工海浜の総延長は約4,300メートルとなる。

地理

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国道14号線から海岸線までの区域全域が埋立造成によりできた土地であり、計画的に街作りが進められた結果、都市機能の充実した区となっている。

地形

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区域全域は埋め立て地であり高低差はそれ程激しくない。区域の最高地は、豊砂地先で海抜11.3メートル。最低値は、美浜地先で海抜1.3メートルとなっている。また、海岸の浅瀬を埋め立てしてできた区域は、海底に堆積している非常に緩い砂層に、隣接する沖合の砂やシルト質土を土盛りして埋め立てられたため、高層マンションや戸建て住宅には地盤改良や支持層と呼ばれる硬い岩盤まで基礎の杭を打つなど液状化現象や地盤沈下などの対策が成されている。

隣接する自治体・行政区

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歴史

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もともと海浜ニュータウン地域は、JR京葉線の駅名(海浜幕張、検見川浜、稲毛海岸)にも見られるように、以前から存在していた地域(幕張、検見川、稲毛)の延長線上として扱われていた。市街地も各駅に分散しており、区としての一体感は少ない。また、工業団地が立地する新港地区は中央区とのつながりが強い。

区名は区の発足前から設置されていた「美浜総合支所」の名に公募での支持が集まったことにより決定したが、区内に存在する「美浜」は幕張海浜公園にあたる住民ゼロの町名であり、総合支所の設置自体が区役所への移行を前提にしたものであったため、事実上市による命名に近い形となった。幕張メッセを擁することから、公募では「幕張区」への支持も高かったが、幕張地区(現花見川区)との兼ね合いもあり採用されなかった。

  • 1958年(昭和33年)11月1日 - 後に中央区になる地域に編入される千葉県千葉市神明町、新宿町1丁目、新田町及び登戸町1丁目から2丁目地先と共に、(現・中央区)登戸町3丁目地先の後に美浜区になる公有水面埋立地が千葉市に編入される[3]
  • 1959年(昭和34年)11月1日 -千葉県千葉市(現・花見川区)幕張町5丁目地先公有水面埋立地162,380平方メートルの所属未定地が千葉市に編入され、東西両側からの埋立が始まる[4]
  • 1973年(昭和48年): 海浜ニュータウン幕張地区埋め立て着工[5]
  • 1976年(昭和51年): 日本初、世界2番目の人工海浜「いなげの浜」がオープン。
  • 1980年(昭和55年): 海浜ニュータウン幕張地区埋め立て完工[5]
    • 4月22日:幕張西に5丁目と6丁目を設定。浜田、豊砂、若葉、中瀬、ひび野、打瀬、美浜の各町名を設定[6]
  • 1990年(平成2年)4月2日 : 美浜総合支所(現美浜区役所)を設置。
  • 1992年(平成4年)4月1日 : 千葉市の政令指定都市移行に伴い当区を設置。

人口

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  • 1995年 128,732
  • 2000年 135,509
  • 2005年 145,541
  • 2010年 150,162
  • 2015年 148,718
  • 2020年 148,941

行政

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区役所

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美浜区役所の所在地は以下の通り

  • 千葉市美浜区真砂五丁目15-1

行政施設

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アジア経済研究所ビル

警察・消防

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経済

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商業

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美浜区に本社・本店を置く企業

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ワールドビジネスガーデン

主な商業施設

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工業

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地域

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町名一覧

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  • 磯辺(いそべ)
  • 稲毛海岸(いなげかいがん)
  • 打瀬(うたせ)
  • 幸町(さいわいちょう)
  • 新港(しんみなと)
  • 高洲(たかす)
  • 高浜(たかはま)
  • 豊砂(とよすな)
  • 中瀬(なかせ)
  • 浜田(はまだ)
  • ひび野(ひびの)
  • 幕張西(まくはりにし)
  • 真砂(まさご)
  • 美浜(みはま)
  • 若葉(わかば)

住宅団地

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幕張ベイタウン

施設

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幕張メッセ北ホール

主な宿泊施設

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医療

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千葉市立海浜病院(災害拠点病院)

千葉市は、1市で1つの二次医療圏(千葉保健医療圏)を構成する。三次医療圏は千葉県医療圏(管轄区域:千葉県全域)。

医療提供施設は特筆性の高いもののみを記載する[7]

動物病院

  • 海浜動物医療センター

教育

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神田外語大学
神田外語大学
千葉県立幕張総合高等学校
千葉県立幕張総合高等学校
千葉市立美浜打瀬小学校
千葉市立美浜打瀬小学校

大学

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私立

公立

高等学校

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市立

県立

私立

中学校

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市立

私立

小学校

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市立


私立

専修学校

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その他

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交通

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鉄道路線

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海浜幕張駅(JR東日本)
海浜幕張駅(JR東日本)
稲毛海岸駅(JR東日本)
稲毛海岸駅(JR東日本)
東日本旅客鉄道(JR東日本)
JE 京葉線JM 武蔵野線[注釈 2]

バス路線

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路線バス

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高速バス

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※その他、幕張メッセ中央から、催事開催時に臨時高速バスもあり。

道路

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高速道路

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一般国道

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一般県道

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橋梁

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名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事

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名所・旧跡・観光スポット

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幕張海浜公園の花時計

祭事・催事

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  • 美浜区民フェスティバル

出身有名人

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美浜区を舞台・ロケ地とした作品

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脚注

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注釈

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  1. ^ 民間以外も含めると、1911年4月1日に開設された埼玉県所沢市陸軍所沢飛行場が日本初。
  2. ^ 武蔵野線の電車は海浜幕張駅までの運転

出典

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  1. ^ 千葉市. “千葉市都市計画マスタープラン(全体構想)”. 千葉市. 2019年2月7日閲覧。[リンク切れ]
  2. ^ 決算公告資料・利用実績 | 幕張メッセ”. www.m-messe.co.jp. 2019年3月22日閲覧。
  3. ^ 昭和33年11月1日総理府告示第403号
  4. ^ 昭和34年10月31日総理府告示第366号
  5. ^ a b 千葉市:幕張新都心概要
  6. ^ 昭和55年4月22日千葉県告示第412号
  7. ^ 千葉県. “千葉県保健医療計画(平成30年度〜平成35年度)”. 千葉県. 2019年6月14日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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