「聖母たちのララバイ」の版間の差分
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*またこの曲で[[TBSテレビ|TBS]]『[[ザ・ベストテン]]』には、「[[すみれ色の涙]]」以来3作ぶりにランクイン(通算14週間)を果たす。また、同番組で1位(通算5週間)を獲得したのも、同曲が唯一であった。 |
*またこの曲で[[TBSテレビ|TBS]]『[[ザ・ベストテン]]』には、「[[すみれ色の涙]]」以来3作ぶりにランクイン(通算14週間)を果たす。また、同番組で1位(通算5週間)を獲得したのも、同曲が唯一であった。 |
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*同年11月には第13回[[日本歌謡大賞]]を受賞。年末の[[第24回日本レコード大賞]]にも期待が高まったが、楽曲前半の[[メロディ|メロディー]]が[[映画]]『[[ファイナル・カウントダウン (映画)|ファイナル・カウントダウン]]』の劇中[[ |
*同年11月には第13回[[日本歌謡大賞]]を受賞。年末の[[第24回日本レコード大賞]]にも期待が高まったが、楽曲前半の[[メロディ|メロディー]]が[[映画]]『[[ファイナル・カウントダウン (映画)|ファイナル・カウントダウン]]』の劇中[[背景音楽|BGM]]の「ローレル&オウエンス」 (Laurel And Owens) および「ミスター&ミセスタイドマン」 (Mr.and Mrs.Tideman) のメロディーと酷似していると、抗議のため来日した同曲の作曲者から指摘される。本曲作曲者の[[木森敏之]]がこの類似点を盗作と認めたため、作曲クレジットが木森と、盗作された上記楽曲の作曲者である[[ジョン・スコット (作曲家)|ジョン・スコット]]との併記という共作クレジットに修正された。この結果、外国人作家が製作した楽曲を対象外とする当時の日本レコード大賞の基準に該当し、エントリーができなくなった。最終的には作曲者のクレジットがジョン・スコットとの併記となったが、現在でも木森単独の作曲とする資料や、コンピレーション盤が複数存在している。当初4月21日発売と発表されていたが、1か月延期になった。初回盤にJohn Scott作曲・編曲とクレジットされているものが存在するなど、対応が当初混乱していた。因みに[[日本音楽著作権協会|JASRAC]]作品データベースでは作曲:木森敏之として登録されている。 |
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*翌[[1983年]]の春には、[[第55回選抜高等学校野球大会]]の入場行進曲に採用された。岩崎宏美の楽曲としては、[[1976年]]の「センチメンタル」以来7年ぶり2度目の選曲である。 |
*翌[[1983年]]の春には、[[第55回選抜高等学校野球大会]]の入場行進曲に採用された。岩崎宏美の楽曲としては、[[1976年]]の「センチメンタル」以来7年ぶり2度目の選曲である。 |
2021年11月23日 (火) 09:22時点における版
「聖母たちのララバイ」 | ||||||||||
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岩崎宏美 の シングル | ||||||||||
初出アルバム『夕暮れから…ひとり』 | ||||||||||
B面 |
赤い糸(1982年盤) 家路(1993年盤) | |||||||||
リリース | ||||||||||
ジャンル | 歌謡曲 | |||||||||
時間 | ||||||||||
レーベル | ビクター音楽産業 | |||||||||
作詞・作曲 |
作詞:山川啓介 作曲:木森敏之、John Scott | |||||||||
ゴールドディスク | ||||||||||
チャート最高順位 | ||||||||||
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岩崎宏美 シングル 年表 | ||||||||||
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「聖母たちのララバイ」(マドンナたちのララバイ)は、1982年5月21日にリリースされた岩崎宏美の28枚目のシングル。
解説
- 原題は「聖母の子守歌」[2]。前年9月に開始した日本テレビの2時間ドラマ枠『火曜サスペンス劇場』の初代エンディングテーマ(主題歌)であった同曲は、当初エンドロール用に放送される1コーラス分のみが制作されただけであった。ゆえにそれ以外のパートは製作・録音されておらず、発売の予定も立っていなかった。しかし、放送後に視聴者から作品化の要望が殺到したため、番組内のマスターテープを元に録音したものを製作し、抽選による視聴者200名のプレゼントとした。ところが、35万通[3][4]を超える応募はがきが殺到し、過去に同様の企画を行った『西遊記』エンディングテーマ「ガンダーラ」の10万通を大きく上回った[3]ため正式なレコードとして発売されることとなり、レコード会社間での紆余曲折の後、当時岩崎が所属するビクター音楽産業(現:JVCケンウッド・ビクターエンタテインメント)でフルバージョンの制作が行われた。
- 発売2週目にしてオリコンシングルチャートで1位を獲得。岩崎自身1975年の「センチメンタル」以来約7年ぶり、通算3作目のチャート1位シングルとなった。セールスとしてもオリコン集計では80万枚を超え、累計では130万枚[5][6]を超える大ヒットを記録し、同年のオリコン年間シングルチャートでは3位を記録した。
- 同年11月には第13回日本歌謡大賞を受賞。年末の第24回日本レコード大賞にも期待が高まったが、楽曲前半のメロディーが映画『ファイナル・カウントダウン』の劇中BGMの「ローレル&オウエンス」 (Laurel And Owens) および「ミスター&ミセスタイドマン」 (Mr.and Mrs.Tideman) のメロディーと酷似していると、抗議のため来日した同曲の作曲者から指摘される。本曲作曲者の木森敏之がこの類似点を盗作と認めたため、作曲クレジットが木森と、盗作された上記楽曲の作曲者であるジョン・スコットとの併記という共作クレジットに修正された。この結果、外国人作家が製作した楽曲を対象外とする当時の日本レコード大賞の基準に該当し、エントリーができなくなった。最終的には作曲者のクレジットがジョン・スコットとの併記となったが、現在でも木森単独の作曲とする資料や、コンピレーション盤が複数存在している。当初4月21日発売と発表されていたが、1か月延期になった。初回盤にJohn Scott作曲・編曲とクレジットされているものが存在するなど、対応が当初混乱していた。因みにJASRAC作品データベースでは作曲:木森敏之として登録されている。
- 翌1983年の春には、第55回選抜高等学校野球大会の入場行進曲に採用された。岩崎宏美の楽曲としては、1976年の「センチメンタル」以来7年ぶり2度目の選曲である。
- 作詞の山川啓介は「作詞はどなたかのピンチヒッターみたいだった。カラオケまで全て整って僕に回ってきた。(詞の意図は、)サスペンス劇場だから、そのまま終わるより、安らかな気持ちで眠りについてほしい、うなされたりすると困るから。」と説明。[7]
収録曲
オリジナル盤
- 聖母たちのララバイ(4分18秒)
- 作詞:山川啓介/作曲:木森敏之、John Scott/編曲:木森敏之
- 赤い糸(4分43秒)
- 作詞:山崎光/作曲:あすなろ/編曲:萩田光雄
価格
- 発売当時の価格は700円
1993年再発盤
- 聖母たちのララバイ
- 作詞: 山川啓介、作曲: 木森敏之・John Scott、編曲: 木森敏之
- 家路
- 作詞: 山川啓介、作曲・編曲: 木森敏之
- 聖母たちのララバイ(オリジナル・カラオケ)
- 家路(オリジナル・カラオケ)
別バージョン
※ライブ音源を除く
- 収録アルバム: 『夕暮れから…ひとり』(1982年7月5日発売、2007年4月25日紙ジャケ復刻)/編曲: 木森敏之
- 『火曜サスペンス劇場』エンディングで使われたTVバージョン。
- 収録アルバム: 『誕生』(1989年11月21日発売)/編曲: 樋口康雄
- ストリングス、フリューゲルホルン、ピアノにパーカッションを加えたアコースティック・バージョン。
- 収録アルバム: 『MY GRATITUDE 〜感謝』(1995年8月23日発売)/編曲: 塩谷哲(元編曲: 樋口康雄)
- 金子飛鳥&ASKA STRINGSに塩谷のピアノを加えたアコースティック・バージョン。
- 収録アルバム: 『30TH ANNIVERSARY BOX』(2004年4月25日発売)/編曲: 寺本正樹
- 2004バージョン。比較的オリジナルに忠実な編曲。
- 収録アルバム: 『PRAHA』(2007年9月26日発売)/編曲: 野見祐二
- チェコ・フィルハーモニー管弦楽団60人の大編成によるフルオーケストラ・バージョン。
カバー
- マーチングフェローズオーケストラ - インストゥルメンタル。ビクターからシングルレコード「聖母たちのララバイ/少女A」として発売。
- 宮村優子(1998年、アルバム『産休(Thank You)』収録)
- 杏里(2007年、アルバム『tears of anri』収録)
- 島津亜矢(2010年、アルバム『Singer』収録)
- 岩崎良美
- 八神純子
- 森昌子
- 平原綾香
- 前田有紀
- 丘みどり
脚注
- ^ 別冊宝島2611『80年代アイドルcollection』p.38.
- ^ 第4回放送「さよならも言わずに消えた!」ではエンドクレジットで「聖母の子守唄」と紹介された。
- ^ a b 読売新聞社文化部『この歌この歌手―運命のドラマ120』 下〈現代教養文庫〉、1997年、177頁。ISBN 4390116029。
- ^ 長田暁二『歌謡曲おもしろこぼれ話』社会思想社、2002年、284頁。ISBN 4390116495。
- ^ 岩崎宏美[プロフィール]- IMPERIAL RECORDS
- ^ 塩澤実信『不滅の昭和歌謡 あの歌手にこの名曲あり』北辰堂出版、2017年、55頁。ISBN 978-4-86427-219-3。
- ^ 2014.5.5NHK FMの番組[要出典]