「IPhone SE (第2世代)」の版間の差分
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2021年5月21日 (金) 02:14時点における版
iPhone SE 第2世代 | |
開発者 | Apple Inc. |
---|---|
製造者 | |
キャッチコピー |
英語: Lots to love. Less to spend. 日本語: 手にしたくなるものを手にしやすく |
世代 | 第13世代 |
販売開始日 | 2020年4月24日 |
先代機 |
iPhone SE(第1世代) iPhone 8 |
関連機種 |
iPhone 11 iPhone 11 Pro/11 Pro Max |
フォームファクタ | スマートフォン |
サイズ |
縦 138.4 mm 横 67.3 mm 厚さ 7.3 mm |
重量 | 148 g |
OS | iOS 13.5.1(初期搭載)→ iOS 14.5 |
SoC | Apple A13 Bionic |
CPU | Apple A13 Bionic 2.66GHz 6コア |
GPU | Apple A13 GPU(アップル独自設計 4コア) |
メインメモリ | 3 GB LPDDR4X RAM |
ストレージ | 64, 128, 256 GB |
メモリーカード | なし |
バッテリー | 1821 mAh |
ディスプレイ |
4.7インチ 1334 x 750ピクセル 326 ppi Retinaディスプレイ |
背面カメラ |
シングル12MPカメラ(広角) F1.8(広角) 最大5倍のデジタルズーム 4K60fpsビデオ撮影(HDR対応) 1080p240fpsスローモーションビデオ撮影(HDR非対応) |
前面カメラ |
7MPカメラ F2.2 True Depthカメラ 1080p60fpsビデオ撮影(HDRは解像度に関係なく30fpsまで対応) スローモーション撮影非対応 ポートレートモード |
サウンド | ステレオスピーカー |
接続 | Lightning |
ウェブサイト |
www |
iPhone SE(アイフォーン エスイー)は、Appleが開発・販売しているスマートフォンで、iPhone 11、iPhone 11 Pro、iPhone 11 Pro Maxと同じiPhoneの第13世代目のモデルである。
iPhone SE(第1世代)及びiPhone 8両方の後継機とした位置付けとなっている。
概要
2020年4月16日木曜日にAppleのWebサイト上で発表[2]。価格を抑えたスマートフォンとして2016年に発売された、iPhone SEの第二世代モデル[3][4]となる。予約注文は4月17日から開始され、AppleStoreからは2020年4月24日、ドコモ、au、ソフトバンクの3キャリアからは2020年5月11日から発売される[5](#COVID-19による影響も参照)。
画面サイズは4.7インチ。
iPhone 8の筐体とiPhone 11、iPhone 11 Pro、iPhone 11 Pro MaxのSoC A13Bionicチップを組み合わせ高音質なEVS-SWB (VoLTE) に対応したモデル。2016年3月31日に発売されたiPhone SE(第1世代)と同様、旧モデルをベースに最新のSoCを組み合わせている。
iPhone 11、iPhone 11 Pro、iPhone 11 Pro Maxとの違いは、カメラがシングルレンズ(広角)、RAMが3GB[6]、フロントカメラが7MP、ディスプレイはLiquid RetinaディスプレイではなくRetina HDディスプレイ、ホームボタンがあり、Face ID非搭載でTouch ID認証であることなど[7]である。
歴史
2020年3月、iPhone 8のサイズのボディに通常モデルのカメラレンズ1個を搭載したiPhoneを示すケースが[8]、ベスト・バイに出荷されていると報じられていた[8]。このスマートフォン用のベルキンの画面保護商品もアップルで販売されており、通常サイズのiPhone 8とiPhone 7に対応していた。このことから「iPhone SE」との名で近いうちに発売されると予想された[8][9]。
日本時間の2020年4月16日にAppleのWebサイト上で発表された[2]。
2020年8月21日、Y!mobileとUQ mobileからも発売されることが報じられた[10][11]。
仕様
ハードウェア
64GB、128GB、256GBの3つの内部ストレージ容量の構成がある[12]。
重量は148g、寸法は138.4×67.3×7.3mm(縦×横×厚さ)であり、iPhone 8と同等である[13]。しかし、フロントガラスの表面カーブにおいては微妙に違いがあり、エッジ部分が浮き上がって、iPhone 8用の画面保護のガラスフィルムを貼ることができない[14]。
ディスプレイは、iPhone 11同様にHaptic Touchに対応したiPhone 8、Retina HDディスプレイを採用している[12]。
なお、Apple及び正規プロパイダー以外で修理した場合、警告が表示される[15]。
SoC
SoCはiPhone 11、iPhone 11 Pro、iPhone 11 Pro Maxと同じA13 Bionicチップを搭載。
しかし、処理能力は僅かに劣るものとなっている。これはiPhone11シリーズよりRAMが1GB少ないためである[16]。
電源
iPhone 8同様にQiに対応する[12]他、USB-PDで最大18Wでの急速充電に対応し30分で50%充電できる[17]。
無線通信
iPhone 11同様に、リーダーモード対応NFCとFeliCa、及び予備電力機能付きエクスプレスカードに対応している[12]。SIMスロットはiPhone SE(第1世代)と同じくnano-SIMである。Wi-Fi6と、eSIMを使用したデュアルSIMデュアルスタンバイ(DSDS)も搭載している[17]。
その他
IEC規格60529の防塵・耐水性ではIP67の評価を受けており、水深1メートルで最大30分間利用できる[12][18]。
iPhone SE(第1世代)にあったイヤホンジャックはこの第2世代においては、省略されている[19]。
カメラ性能[7]
iPhone 11やiPhone 11 Proのワイドカメラと同等の12MPのリアカメラを搭載しており、4K・60fpsまでのビデオ撮影も可能である。また最大63MPのパノラマ撮影、バーストモードでの撮影にも対応している[12]。
前面カメラは、ƒ/2.2 絞りとオートフォーカスを備えた7MPのカメラである[12]。
しかし、前面カメラ、背面カメラともiPhone 11や11 Proなどとは異なり、60 fpsでのHDR撮影とナイトモードに対応していない。また、ポートレートは人物にのみ適用できる。
詳細スペックは以下を参照。
iSightカメラ
- 12MP広角カメラ
- ƒ/1.8絞り値
- 最大5倍のデジタルズーム
- 進化したボケ効果と深度コントロールが使える ポートレートモード
- 6つのエフェクトを備えたポートレートライティング(自然光、スタジオ照明、輪郭強調照明、ステージ照明、ステージ照明〈モノ〉、ハイキー照明〈モノ〉)
- 光学式手ぶれ補正
- 6枚構成のレンズ
- LED True Toneフラッシュとスローシンクロ
- パノラマ(最大63MP)
- サファイアクリスタル製レンズカバー
- Focus Pixelsを使ったオートフォーカス
- 写真とLive Photosの広色域キャプチャ
- 次世代のスマートHDR(写真)
- 高度な赤目修正
- 自動手ぶれ補正
- バーストモード
- 写真へのジオタグ添付
- 画像撮影フォーマット:HEIF、JPEG
動画撮影(iSightカメラ)
- 4Kビデオ撮影(24fps、30fpsまたは60fps)
- 1080p HDビデオ撮影(30fpsまたは60fps)
- 720p HDビデオ撮影(30fps)
- ビデオの拡張ダイナミックレンジ(最大30fps)
- ビデオの光学式手ぶれ補正
- 最大3倍のデジタルズーム
- LED True Toneフラッシュ
- QuickTakeビデオ
- 1080pスローモーションビデオ(120fpsまたは240fps)に対応
- 手ぶれ補正機能を使ったタイムラプスビデオ
- 映画レベルのビデオ手ぶれ補正(4K、1080p、720p)
- 連続オートフォーカスビデオ
- 4Kビデオの撮影中に8MPの静止画を撮影
- 再生ズーム
- ビデオ撮影フォーマット:HEVC、H.264
- ステレオ録音
FaceTimeカメラ
- 7MPカメラ
- ƒ/2.2絞り値
- 進化したボケ効果と深度コントロールが使える ポートレートモード
- 6つのエフェクトを備えたポートレートライティング(自然光、スタジオ照明、輪郭強調照明、ステージ照明、ステージ照明〈モノ〉、ハイキー照明〈モノ〉)
- 1080p HDビデオ撮影(30fps)
- Retina Flash
- QuickTakeビデオ
- 写真とLive Photosの広色域キャプチャ
- 写真の自動HDR
- 自動手ぶれ補正
- バーストモード
- 映画レベルのビデオ手ぶれ補正(1080pと720p)
ソフトウェア
iPhone SE(第2世代)はiOS 13.5.1がプリインストールされ、Apple Payに対応している[12]。
デザイン
iPhone SE(第2世代)はアルミフレームを採用したデザインが特徴で、前面及び背面がガラスと、基本的なデザインはiPhone 8とほぼ同じだが、iPhone 11と同様にAppleのロゴが中央に移動している[20]。また、「iPhone」の表記がなくなっている。
カラーはホワイト、ブラック、(PRODUCT)RED[21]の3種で、ホワイトモデルでも前面がブラックになっている。
また側面のデザインからは、ステンレスベゼルがなくなり丸型のデザインに変更された[22]。
前面の上下にはベゼルがあり、Touch IDと一体化したホームボタンが搭載されている[23]。
カラー | 前面 |
---|---|
ホワイト | ブラック |
ブラック | |
(PRODUCT)RED |
iPhone 8用のケースとiPhone 7用のケースと一部互換性がある[24]。
第1世代との比較
iPhone SE(第1世代)との違いは、画面サイズが4インチからiPhone 6、6s、7、8と同じ4.7インチとなったこと、SoCがA9チップからA13 Bionicチップになったこと、LAA対応LTE Advanced, Wi-Fi 6やeSIMに対応したことなどである[25]。
Appleによると、A9チップに比べ最大2.4倍速いCPU、最大4倍速いGPU、またモバイルデータ通信接続が最大60%速くなり、Wi-Fi接続が最大38%速くなった[26]。
新たに、Taptic Engineを搭載し、Haptic TouchやNeural Engine、FeliCaなどを搭載しているため、感触フィードバックがあり、店舗でApple Payの決済が可能である[27]。
そしてQiに対応したワイヤレス充電と、USB-C - Lightningケーブルでの18Wでの急速充電も可能になった[28]。
同梱物
- iPhone
- EarPods with Lightning Connector
- Lightning - USBケーブル
- 5W USB電源アダプタ
なお、iPhone 11 Pro/Pro Maxに付属している18Wの電源アダプタは付属していない。また、iPhone7/8に付属しているLightning - 3.5 mmヘッドフォンジャックアダプタも付属していない[29]。
2020年10月のiPhone12シリーズ発表と同時にiPhone SEシリーズ同梱物が見直され、iPhone本体とUSB-C - Lightningケーブルのみと簡素化された。
COVID-19による影響
COVID-19の感染拡大防止のため、Softbank、NTTドコモ、KDDI (au) の3社は発売延期を発表した[30][31][32]。
発売当初は日本国内のApple Storeも無期限で全店舗休業しており、実店舗での購入は家電量販店のみ可能であった[33]。
またAppleは、2020年9月までに購入されたiPhone SE (PRODUCT) REDの収益の一部をCOVID-19対策基金に寄付すると発表した[34]。
iPhoneのモデルのタイムライン
脚注
- ^ a b “Apple iPhone SE is being made in India, why it may be good news for you - Mobiles News | Gadgets Now” (英語). Gadget Now. 2021年3月13日閲覧。
- ^ a b “iPhone SE、人気のデザインがパワフルな新しいスマートフォンとして登場”. Apple Newsroom (2020年4月15日). 2020年4月19日閲覧。
- ^ “「iPhone SE」399ドルから Apple発表”. 日経新聞 電子版 (日経新聞社). (2020年4月16日) 2020年8月30日閲覧。
- ^ “新アイフォーンSE発表 アップル、廉価版4年ぶり”. 産経ニュース (SANKEI DIGITAL). (2020年4月16日) 2020年8月30日閲覧。
- ^ 橋本 新義 (2020年4月19日). “ドコモ、au、SBが新iPhone SE発売を5月11日に延期。予約受付は変わらず20日から”. Engadget JP. 2020年4月19日閲覧。
- ^ “iPhone SE(第2世代)は3GBのRAM、1,821mAhのバッテリーを搭載か”. iPhone Mania (2020年4月16日). 2020年4月19日閲覧。
- ^ a b “iPhone SE - 仕様”. Apple(日本). 2020年4月19日閲覧。
- ^ a b c Miller, Chance (2020年3月30日). “iPhone 9 case inventory arriving at Best Buy, other retailers with April 5 merchandising date” (英語). 2020年4月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年4月3日閲覧。
- ^ Moore-Colyer, Roland (2020年4月3日). “iPhone 9 will be called iPhone SE and could launch soon (Update)” (英語). Tom's Guide. 2020年4月3日閲覧。
- ^ 田中聡 (2020年8月21日). “Y!mobileが「iPhone SE(第2世代)」を8月27日に発売 5万7600円(税込み)”. ITmedia Mobile 2020年8月28日閲覧。
- ^ “UQ mobile、新しいiPhone SEの発売について”. UQ mobile (2020年8月21日). 2020年8月28日閲覧。
- ^ a b c d e f g h “iPhone SE - Technical Specifications” (英語). Apple. 2020年4月15日閲覧。
- ^ 山崎健太郎 (2020年4月16日). “新iPhone SE登場、44,800円から。iPhone“8”サイズで“11”並のスペック”. Impress Watch. 株式会社インプレス. 2020年4月19日閲覧。
- ^ 矢崎飛鳥 (2020年4月22日). “iPhone SE 第2世代の画面にiPhone 8までのガラスプロテクターは貼れないことが判明”. Engadget JP. 2020年4月24日閲覧。
- ^ a b Webb, Olivia (2020年4月25日). “Here Are the Parts You Can Swap Between the New iPhone SE and iPhone 8” (英語). iFixit. 2020年4月26日閲覧。
- ^ “iPhone SE (2020) AnTuTu scores reveal underclocked chipset” (英語). GSMArena.com (23 APRIL 2020). 2020年4月28日閲覧。
- ^ a b “「iPhone SE (2020)」と「iPhone 8」の違い”. フォトスク (2020年4月17日). 2020年4月19日閲覧。
- ^ “どっちを買う?新しい「iPhone SE」と「iPhone 11」の違いを比較”. mobilelaby.com (2020年4月16日). 2020年4月19日閲覧。
- ^ “4年ぶりのiPhone SE新モデル 「コスパ最強」好評も「イヤホンジャックは?」”. iza! (2020年4月16日). 2020年4月17日閲覧。
- ^ 白根 雅彦 (2020年4月16日). “[iPhone駆け込み寺] 新しい「iPhone SE」、旧モデルのユーザーは買い替えをどうすべき?”. ケータイ Watch. 株式会社インプレス. 2020年4月19日閲覧。
- ^ “iPhone SE 2(2020年新型)の色を比較。人気色・おすすめカラーは何色?カラーの選び方。iPhone SE(第2世代) - iggy.tokyo”. www.iggy.tokyo (2020年4月19日). 2020年4月19日閲覧。
- ^ ヤマダユウス型 (2020年4月24日). “SEらしさはデザインじゃなく、立ち位置にあるのかも。初代iPhone SEと第2世代を比較”. gizmodo. mediagene. 2020年4月26日閲覧。
- ^ “iPhone SE 2020: Everything We Know” (英語). MacRumors (April 24, 2020). August 5, 2018時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年4月15日閲覧。
- ^ “【更新】iPhone SE(第2世代)純正ケース、iPhone7/8と一部互換性あり”. iPhone Mania (2020年4月16日). 2020年4月19日閲覧。
- ^ 山本竜也 (2020年4月23日). “最新モデル『iPhone SE』が登場! 第1世代のSE/8/11との比較でその特長を紹介”. TIME&SPACE. 2020年4月26日閲覧。
- ^ “iPhone SE - アップグレードする理由”. Apple(日本). 2020年4月26日閲覧。
- ^ 西田宗千佳 (2020年4月22日). “【実機】新型iPhone SE「本当の性能」…Apple Pay対応、コスパ抜群。iPhone 11 Proとの違いは?”. www.businessinsider.jp. 2020年4月26日閲覧。
- ^ “新型 「iPhone SE(第2世代)」 が正式発表 スペック・発売日・価格まとめ”. CoRRiENTE.top (2020年4月17日). 2020年4月26日閲覧。
- ^ “iPhone SEを購入”. Apple(日本). 2020年4月19日閲覧。
- ^ “第2世代の「iPhone SE」の発売延期について”. ソフトバンク (2020年4月19日). 2020年4月20日閲覧。
- ^ “(お知らせ)iPhone SE発売日の延期について”. NTTドコモ (2020年4月19日). 2020年4月20日閲覧。
- ^ “au、新しいiPhone SEを発売(更新)”. KDDI (2020年4月19日). 2020年4月20日閲覧。
- ^ 臼田勤哉 (2020年3月14日). “アップルストア、新型コロナ対策で閉店。3月27日まで中国以外の全世界”. Impress Watch. 株式会社インプレス. 2020年4月19日閲覧。
- ^ Kiyoshi Tane (2020年4月16日). “新iPhone SEも。アップルが(PRODUCT)RED製品の一部収益を新型コロナ対策基金に寄付”. Engadget JP. 2020年4月19日閲覧。
- ^ Apple Inc. (2007-2020). iPhone News - Newsroom Archive. Retrieved january 28, 2021.
外部リンク
- 公式ウェブサイト
- ARで見る: [1]
- 製品環境報告書 iPhone SE
先代 iPhone XS/XS Max iPhone XR iPhone SE(第1世代) iPhone 8 |
iPhone 11 iPhone 11 Pro iPhone 11 Pro Max iPhone SE(第2世代) |
次代 iPhone 12 iPhone 12 mini iPhone 12 Pro iPhone 12 Pro Max |