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Xsan

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
Xsan
開発元 Apple
最新版
7.2[1] / 2024年12月11日 (14日前) (2024-12-11)
対応OS macOS Sequoia以降
種別 Cluster File System
ライセンス プロプライエタリ
公式サイト Xsan
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Xsan(エックスサン)は、Appleが開発・発売するSAN用共有ファイルシステムソフトウェアである。

概要

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Xsanは、ストレージエリアネットワーク上にあるストレージを複数のサーバ、クライアントから直接に読み書き可能とすることで、ファイルアクセスの高速化を図ったファイルシステムである。1台以上のXsanメタデータコントローラ、1台以上のストレージ、1台以上のXsan クライアントと、それらを接続するストレージアクセス用のファイバーチャネルネットワークおよび2系統イーサネットワークで構成される。

Xsanは、クアンタムStorNext File Systemをベースに開発されている[2]。このため、WindowsUNIXLinux環境のStorNextとの相互接続も可能となっている[3][4]

主な用途としては、大規模な計算クラスターやFinal Cut Proを用いた映像プロジェクトなどを想定している[5]他、かつてのTime Machine ServerカレンダーServer等、macOS Serverの様々なサービスでの利用も想定されていた。

macOS Sequoiaにも添付されているが、Appleシリコンネイティブではない[6]

バージョンごとの変遷

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2004年4月にAppleがXsanの開発を発表[7]

Ver.1系列

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  • 2005年1月 - Xsan 1.0[8]:16TBのストレージボリュームをサポート[9]
  • 2005年6月 - Xsan 1.1:ストレージボリュームのサポートを最大2PB (2048TB) に拡張
  • 2005年11月 - Xsan 1.2:バグ修正、全体的な信頼性の改善
  • 2006年4月 - Xsan 1.3:バグ修正、2TBを超えるLUNのサポート、全体的な信頼性の改善
  • 2006年8月 - Xsan 1.4:Universal Binary化、セキュリティアップデート、ACLのサポート、フェイルオーバーやクオータ等の機能改善
  • 2006年12月 - Xsan 1.4.1:バグ修正、フェイルオーバーや信頼性等の機能改善
  • 2007年10月 - Xsan 1.4.2:Mac OS X v10.5 Leopard対応、バグ修正、フェイルオーバーや互換性・信頼性等の機能改善[10]

Ver.2系列

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  • 2008年2月 - Xsan 2発表[11]ユーザインタフェースの改良、Spotlight対応、MultiSAN対応、動作保証ストレージにPromise VTrak E-Class RAIDを公式認定[12][13]
  • 2008年6月 - Xsan 2.1:Xsan Adminのバグ修正、フェイルオーバーや互換性・信頼性等の機能改善[14]
  • 2008年10月 - Xsan 2.1.1:ファイルシステムの信頼性の向上、Xsan Adminの信頼性向上、ファイルシステムのパフォーマンスの向上等、機能改善[15]
  • 2009年9月 - Xsan 2.2:Mac OS XおよびMac OS X Server v10.5.8以降v10.6 Snow Leopard対応、64ビット化、拡張属性(extended attributes)対応[16]、信頼性の向上、セキュリティアップデート[17]など[18]。このバージョンからIntel Macのみの対応となった。
  • 2009年12月 - Xsan 2.2.1:ファイルシステムの信頼性の向上、cvfsckの向上など[19]
  • 2011年7月 - Xsan 2.3:OS X Lion/Lion Serverに標準添付(実質無償化)。システム環境設定にXsanクライアント向けペインが含まれるようになった。

Ver.3系列

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  • 2012年7月 - Xsan 3:OS X Mountain Lion/Mountain Lion Serverに標準添付
  • 2013年10月 - Xsan 3.1:OS X Mavericks/ Mavericks Serverに標準添付

Ver.4系列

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Ver.5系列

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Ver.7系列

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  • 2020年11月 - Xsan 7:macOS Big Sur以降に標準添付、コマンドラインツールのみとなった[20]
  • 2023年9月 - Xsan 7.1: macOS Sonomaに標準添付、Intelバイナリのため、AppleシリコンのMacではRosettaで稼働する[6]
  • 2024年9月 - Xsan 7.2: macOS Sequoiaに標準添付、Intelバイナリのため、AppleシリコンのMacではRosettaで稼働する[6]

脚注

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出典

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  1. ^ [1]
  2. ^ Xsan Introduction”. 2007年10月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年2月2日閲覧。
  3. ^ SAN クライアントと Xsan および StorNext コントローラとの互換性”. 2017年2月2日閲覧。
  4. ^ ストレージ分野にも本格進出を果たしたアップルコンピュータ [後編]”. enterprise.watch.impress.co.jp. 2021年12月15日閲覧。
  5. ^ アップルがSANを提供するもう一つの理由、「高解像度の映像編集」”. cloud.watch.impress.co.jp. 2021年12月15日閲覧。
  6. ^ a b c cvversions 参照
  7. ^ アップル、Mac OS X用のSANファイルシステムを発表”. cloud.watch.impress.co.jp. 2021年12月15日閲覧。
  8. ^ 米Apple、最大35GFLOPSの「Xserve G5」新版を発表”. cloud.watch.impress.co.jp. 2021年12月15日閲覧。
  9. ^ 小規模SANを容易に構築できるアップルの「Xsan」”. cloud.watch.impress.co.jp. 2021年12月15日閲覧。
  10. ^ Xsan 1.4.2 について
  11. ^ アップル、Leopardに対応したSANファイルシステム「Xsan 2」”. cloud.watch.impress.co.jp. 2021年12月15日閲覧。
  12. ^ アップル - Server - ストレージ
  13. ^ promise mac support
  14. ^ Xsan 2.1 のアップデートについて
  15. ^ Xsan 2.1.1 のアップデートについて
  16. ^ Xsan 2.2:[拡張属性を有効にする
  17. ^ Xsan 2.2 のセキュリティコンテンツについて
  18. ^ Xsan 2.2 のアップデートについて
  19. ^ Xsan 2.2.1 ファイルシステムアップデートについて
  20. ^ Xsan Management Guide For Mac v1.1.”. Apple. 2021年12月9日閲覧。

外部リンク

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