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ティム・クック

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ティム・クック
Tim Cook
Apple Parkにて
(2021年9月)
生誕 ティモシー・ドナルド・クック
Timothy Donald Cook

(1960-11-01) 1960年11月1日(64歳)
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
アラバマ州ロバーツデール
住居 カリフォルニア州パロアルト
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身校 オーバーン大学
デューク大学
職業 実業家
雇用者 IBM(1982 - 1994)
Intelligent Electronics(1994 - 1998)
コンパック(1998)
Apple(1998 - 現在)
給料 1280万ドル(2017年)
純資産 増加6億2500万ドル(2017年)
肩書き Apple CEO
前任者 スティーブ・ジョブズ
署名
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“ティム”ティモシー・ドナルド・クックTimothy Donald "Tim" Cook1960年11月1日 - )は、アメリカ合衆国実業家Apple最高経営責任者(CEO)。2005年よりナイキ社外取締役も務める[1]

フォーブス』誌の「世界で最も影響力のある人物」リストでは、2018年に24位[2]に選ばれている。

人物

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アラバマ州ロバーツデール出身。3兄弟の次男で、父は造船所の労働者、母は薬局に勤務していた[3]。1978年にロバーツデール高校を首席で卒業した後、1982年にオーバーン大学で生産工学分野の理学士を取得した。

キャリア

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Apple以前

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大学卒業後、IBMパーソナルコンピュータ事業北米ディレクターとして12年を過ごし、最終的には北米フルフィルメント担当ディレクターを務めた[4]。この間、彼はデューク大学フクア経営大学院で奨学生となりMBAを取得した[5]。その後、Intelligent Electronics社のCEOを務めた。

1997年にはコンパックで資材担当のバイスプレジデントに就任したが、半年後、辞任したマルコ・ランディの後任のCOOとしてスティーブ・ジョブズからの誘いを受け、1998年にApple Computerに入社した。

Apple入社以降

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初期のキャリア

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彼の最初の役職はワールドワイドオペレーション担当の上級副社長だった。その後、2000年10月9日のミッチ・マンディッチの引退に伴い、ワールドワイドセールス担当を兼任[6]。2002年のワールドワイドセールス&オペレーションズ担当エグゼクティブ・バイスプレジデント就任を経て、2005年10月14日には最高執行責任者(COO)に昇格した[7]

彼はAppleの前CEO スティーブ・ジョブズの元で経営の実務面を担当し、同社の躍進を支えてきた。彼は工場と倉庫を閉鎖し、契約製造業者に置き換えたことで、会社が抱える在庫を数か月から数日に短縮した。そうした手腕によってコストを抑制したことが、当時のAppleで莫大な利益を生み出すことに貢献し、高く評価された[8]

AppleのCEOとして

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2009年[9]と2011年[10]の2回にわたり、病気治療のため休職したジョブズに代わってCEO代行を務めた後、2011年8月24日、ジョブズの引退に伴いCEOに就任した[11]。その後2020年までに、彼は同社の収益と利益を倍増させ、同社の時価総額は3,480億ドルから1.9兆ドルに増加した[12]。2023年にAppleは収益で3,943.3億ドルとなり、世界最大のテクノロジー企業となった[13]

リーダーシップ

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AppleのCEOとして、彼は平日の午前4時半から定期的に部下にメールの送信を行い、また、過去には翌週の業務の準備のために日曜の夜に電話でスタッフ会議を開くなど、ワーカホリックな人間として知られている[8]。また、表計算ソフトによる数字の管理に長けており、わずかな数字の違いも見逃さないとされる[14]

2013年5月、自身のリーダーシップは人材、戦略、実行に重点を置いていると彼は語り、「この3つを正しく行えば、世界は素晴らしい場所になる」と説明した[15]。また、彼のリーダーシップの下でAppleは慈善団体への寄付を増やし、2013年には環境保護庁長官を務めていたリサ・ジャクソンを招聘し、再生可能エネルギー活動の開発を支援した[16]

プライベート

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ホワイトハウスでトランプ大統領と会談するクック(2018年4月25日)

フィットネスの愛好家であり、ハイキング、サイクリング、ジム通いを楽しむことで知られている。また、プライバシーのためにキャンパス外のフィットネスセンターを利用するなど、私生活についてはほとんど公表されていない。

2014年10月30日、自身がゲイであることを明かすことで同じ立場の人々を励ますためとして、『ブルームバーグビジネスウィーク』11月3日号に寄稿し、カミングアウトした[17]。クックはフォーチュン500社のCEOの中では、自身がゲイであることを公表した最初の人物である[18]

中華人民共和国清華大学経済管理学院顧問委員会のトップである主席(会長)を務め[19][20]国家主席党総書記)の習近平とも会見している[21]

関連項目

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脚注

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出典

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  1. ^ NIKE, Inc. - Investor Relations - Investors - Corporate Governance - Board of Directors - TIMOTHY D. COOK
  2. ^ Tim Cook - The World's Most Powerful People
  3. ^ II, Michael Finch (2014年2月24日). “Tim Cook -- Apple CEO and Robertsdale's favorite son -- still finds time to return to his Baldwin County roots” (英語). al. 2021年4月5日閲覧。
  4. ^ Britannica Money” (英語). www.britannica.com (2024年9月10日). 2024年9月13日閲覧。
  5. ^ Apple CEO to deliver 2018 Duke commencement address”. The News & Observer. 2024年9月13日閲覧。
  6. ^ アップル、マンディッチの引退を発表”. Apple Newsroom (日本). 2021年4月5日閲覧。
  7. ^ ティム・クック、アップルのCOOに就任”. Apple Newsroom (日本). 2021年4月5日閲覧。
  8. ^ a b Apple COO Tim Cook could be in line to replace Steve Jobs - Nov. 10, 2008”. money.cnn.com. 2024年9月13日閲覧。
  9. ^ Apple Media Advisory” (英語). Apple Newsroom. 2021年4月5日閲覧。
  10. ^ Apple Media Advisory” (英語). Apple Newsroom. 2021年4月5日閲覧。
  11. ^ スティーブ・ジョブズ、AppleのCEOを辞任”. Apple Newsroom (日本). 2021年4月5日閲覧。
  12. ^ How Tim Cook Made Apple His Own”. The Wall Street Journal. 2024年9月14日閲覧。
  13. ^ Fortune Global 500” (英語). Fortune. 2024年9月13日閲覧。
  14. ^ アップルのティム・クックCEOが快進撃--「社内一の働き者」「表計算シートの鬼」との評も”. ZDNET Japan (2012年4月20日). 2024年9月14日閲覧。
  15. ^ Apple CEO and Fuqua Alum Tim Cook Talks Leadership at Duke - Duke's Fuqua School of Business”. web.archive.org (2014年2月21日). 2024年9月13日閲覧。
  16. ^ Patel, Nilay (2012年2月2日). “Tim Cook boasts about Apple's charitable contributions during internal all-hands meeting” (英語). The Verge. 2024年9月13日閲覧。
  17. ^ 「ゲイであることを誇りに思う」-アップルのクックCEO”. Bloomberg.co.jp. ブルームバーグ (2014年10月30日). 2014年10月30日閲覧。
  18. ^ http://www.nbcnews.com/watch/nightly-news/apple-s-tim-cook-is-first-fortune-500-to-come-out-as-gay-350111811811
  19. ^ アップルCEO、中国清華大ビジネススクール諮問委トップに指名”. ロイター (2019年10月23日). 2019年10月23日閲覧。
  20. ^ 清华大学经济管理学院-顾问委员会名单”. 清華大学経済管理学院. 2017年11月24日閲覧。
  21. ^ 習近平国家主席、アップルやフェイスブックのCEOと会見=「中国の発展は世界のチャンス」―中国メディア”. Record China (2017年11月24日). 2017年10月31日閲覧。

外部リンク

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先代
スティーブ・ジョブズ
Apple
第7代: 2011年 -
次代
-