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[[トヨタ自動車]]の[[企業城下町]]である豊田市を中心とする選挙区で、トヨタ関連の産業に従事している有権者が多い。そのため、[[日本労働組合総連合会|連合]]系の[[労働組合|労組]]・全トヨタ労連の支持を受ける[[民社党]]→[[新進党]]→[[民主党 (日本 1998-2016)|民主党]]→[[民進党]]→[[希望の党]]→[[国民民主党 (日本 2018)|国民民主党]]が圧倒的な強さを誇る。小選挙区制施行直後の1996年と2000年は[[伊藤英成]]が、伊藤引退後の2003年以降は[[古本伸一郎]]が連続で当選している。伊藤と古本は2人ともトヨタ労組出身者である。 |
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特に[[第43回衆議院議員総選挙|2003年の総選挙]]では、[[自由民主党 (日本)|自由民主党]]が第41回の落選で引退した[[浦野烋興]]を再擁立しようとしたが浦野が固辞、結果候補を擁立することを断念したため[[与党空白区]]となり、[[日本共産党|共産党]]候補との[[一騎討ち]]となり、古本は新人であるにもかかわらず現職の[[内閣総理大臣]]であった[[小泉純一郎]]をしのいで全国トップの得票数を得た。また無効票が2万4882票となり共産党候補の得票を上回る現象が発生した<ref name="47news20031110">{{Cite news | url = http://www.47news.jp/CN/200311/CN2003111001000340.html | title = 無効票が次点票を上回る 与党空白区の愛知11区 | agency = [[共同通信社]] | publisher = [[47NEWS]] | date = 2003-11-10 | accessdate = 2012-11-17 }}</ref>。比例区で与党に投票した有権者が[[白票]]を入れたためとみられている<ref name="47news20031110"/>。 |
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2020年12月25日 (金) 08:49時点における版
愛知県第11区 | |
---|---|
行政区域 |
豊田市、みよし市 (2024年1月1日現在) |
比例区 | 東海ブロック |
設置年 |
1994年 (2022年区割変更) |
選出議員 | 丹野みどり |
有権者数 |
385,006人 1.698 倍(一票の格差・鳥取1区との比較) (総務省・2023年9月1日) |
愛知県第11区(あいちけんだい11く)は、日本の衆議院における選挙区。1994年(平成6年)の公職選挙法改正で設置。
区域
歴史
トヨタ自動車の企業城下町である豊田市を中心とする選挙区で、トヨタ関連の産業に従事している有権者が多い。そのため、連合系の労組・全トヨタ労連の支持を受ける民社党→新進党→民主党→民進党→希望の党→国民民主党が圧倒的な強さを誇る。小選挙区制施行直後の1996年と2000年は伊藤英成が、伊藤引退後の2003年以降は古本伸一郎が連続で当選している。伊藤と古本は2人ともトヨタ労組出身者である。
特に2003年の総選挙では、自由民主党が第41回の落選で引退した浦野烋興を再擁立しようとしたが浦野が固辞、結果候補を擁立することを断念したため与党空白区となり、共産党候補との一騎討ちとなり、古本は新人であるにもかかわらず現職の内閣総理大臣であった小泉純一郎をしのいで全国トップの得票数を得た。また無効票が2万4882票となり共産党候補の得票を上回る現象が発生した[1]。比例区で与党に投票した有権者が白票を入れたためとみられている[1]。
全国屈指の民主党の票田として知られるが、自民党員は県内15選挙区中最多という状態である。中選挙区時代(旧愛知4区)は浦野幸男・浦野烋興親子がこの地域(豊田・加茂地方)の自民党議員として安定した選挙戦を続けていた。しかし、小選挙区制施行以後は前述の通り全トヨタ労連のバックアップを受ける現・民主党が勢力を広げており、2005年・2012年の総選挙では全国的な民主党に対する逆風の中、地盤を守り抜いて存在感を示した。
全国的に見ても投票率の高い選挙区であり、2009年の総選挙においては全国第5位となる78.13%に達した。2000年と2003年の総選挙でも県内トップを記録している。
2012年12月16日に行われた第46回衆議院議員総選挙では、古本、八木哲也(自民党)、渡辺裕(共産党)、中根裕美(幸福実現党)の4名が立候補し、前職の古本が当選し、八木が比例復活した。自民党が候補者を豊田市議の八木に定めたのは公示日直前の11月27日のことであった[2]。
2014年12月14日に行われた第47回衆議院議員総選挙でも古本が当選し、八木が比例復活した。
小選挙区選出議員
選挙名 | 年 | 当選者 | 党派 |
---|---|---|---|
第41回衆議院議員総選挙 | 1996年 | 伊藤英成 | 新進党 |
第42回衆議院議員総選挙 | 2000年 | 民主党 | |
第43回衆議院議員総選挙 | 2003年 | 古本伸一郎 | |
第44回衆議院議員総選挙 | 2005年 | ||
第45回衆議院議員総選挙 | 2009年 | ||
第46回衆議院議員総選挙 | 2012年 | ||
第47回衆議院議員総選挙 | 2014年 | ||
第48回衆議院議員総選挙 | 2017年 | 希望の党 |
選挙結果
時の内閣:第3次安倍第3次改造内閣 解散日:2017年9月28日 公示日:2017年10月10日
当日有権者数:38万4438人 最終投票率:66.54% (全国投票率:53.68%(1.02%))
当落 | 候補者名 | 年齢 | 所属党派 | 新旧 | 得票数 | 得票率 | 惜敗率 | 推薦・支持 | 重複 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
当 | 古本伸一郎 | 52 | 希望の党 | 前 | 134,698票 | 53.80% | ―― | ○ | |
比当 | 八木哲也 | 70 | 自由民主党 | 前 | 96,978票 | 38.74% | 72.00% | 公明党 | ○ |
本多信弘 | 41 | 日本共産党 | 新 | 18,685票 | 7.46% | 13.87% |
時の内閣:第2次安倍改造内閣 解散日:2014年11月21日 公示日:2014年12月2日
当日有権者数:36万9434人 最終投票率:66.95% (全国投票率:52.66%(6.66%))
当落 | 候補者名 | 年齢 | 所属党派 | 新旧 | 得票数 | 得票率 | 惜敗率 | 推薦・支持 | 重複 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
当 | 古本伸一郎 | 49 | 民主党 | 前 | 126,498票 | 52.59% | ―― | ○ | |
比当 | 八木哲也 | 67 | 自由民主党 | 前 | 97,167票 | 40.39% | 76.81% | ○ | |
牧田充生 | 60 | 日本共産党 | 新 | 16,883票 | 7.02% | 13.35% |
時の内閣:野田第3次改造内閣 解散日:2012年11月16日 公示日:2012年12月4日
当日有権者数:36万7599人 最終投票率:69.75%(前回比:8.83%) (全国投票率:59.32%(9.96%))
当落 | 候補者名 | 年齢 | 所属党派 | 新旧 | 得票数 | 得票率 | 惜敗率 | 推薦・支持 | 重複 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
当 | 古本伸一郎 | 47 | 民主党 | 前 | 126,724票 | 51.86% | ―― | 国民新党推薦 | ○ |
比当 | 八木哲也 | 65 | 自由民主党 | 新 | 91,164票 | 37.31% | 71.94% | ○ | |
渡辺裕 | 32 | 日本共産党 | 新 | 14,670票 | 6.00% | 11.58% | |||
中根裕美 | 38 | 幸福実現党 | 新 | 11,807票 | 4.83% | 9.32% |
時の内閣:麻生内閣 解散日:2009年7月21日 公示日:2009年8月18日
当日有権者数:36万2700人 最終投票率:78.13% (全国投票率:69.28%(1.77%))
当落 | 候補者名 | 年齢 | 所属党派 | 新旧 | 得票数 | 得票率 | 惜敗率 | 推薦・支持 | 重複 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
当 | 古本伸一郎 | 44 | 民主党 | 前 | 177,350票 | 64.02% | ―― | ○ | |
土井真樹 | 49 | 自由民主党 | 前 | 91,334票 | 32.97% | 51.50% | ○ | ||
中根裕美 | 35 | 幸福実現党 | 新 | 8,326票 | 3.01% | 4.69% |
時の内閣:第2次小泉改造内閣 解散日:2005年8月8日 公示日:2005年8月30日
当日有権者数:34万6484人 最終投票率:75.0% (全国投票率:67.51%(7.65%))
当落 | 候補者名 | 年齢 | 所属党派 | 新旧 | 得票数 | 得票率 | 惜敗率 | 推薦・支持 | 重複 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
当 | 古本伸一郎 | 40 | 民主党 | 前 | 132,730票 | 52.29% | ―― | ○ | |
比当 | 土井真樹 | 45 | 自由民主党 | 新 | 105,631票 | 41.62% | 79.58% | ○ | |
本村伸子 | 32 | 日本共産党 | 新 | 15,468票 | 6.09% | 11.65% |
時の内閣:第1次小泉第2次改造内閣 解散日:2003年10月10日 公示日:2003年10月28日
当日有権者数:33万8755人 最終投票率:67.25% (全国投票率:59.86%(2.63%))
当落 | 候補者名 | 年齢 | 所属党派 | 新旧 | 得票数 | 得票率 | 惜敗率 | 推薦・支持 | 重複 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
当 | 古本伸一郎 | 38 | 民主党 | 新 | 181,747票 | 89.56% | ―― | ○ | |
串田真吾 | 27 | 日本共産党 | 新 | 21,179票 | 10.44% | 11.65% |
時の内閣:第1次森内閣 解散日:2000年6月2日 公示日:2000年6月13日 (全国投票率:62.49%(2.84%))
当落 | 候補者名 | 年齢 | 所属党派 | 新旧 | 得票数 | 得票率 | 惜敗率 | 推薦・支持 | 重複 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
当 | 伊藤英成 | 58 | 民主党 | 前 | 130,473票 | 57.56% | ―― | ○ | |
山中燁子 | 54 | 自由民主党 | 前 | 79,910票 | 35.25% | 61.25% | ○ | ||
佐藤義淳 | 59 | 日本共産党 | 新 | 13,862票 | 6.12% | 10.62% | |||
塩沢勇 | 64 | 自由連合 | 新 | 2,422票 | 1.07% | 1.86% |
- 山中は第41回は比例単独候補で当選(新進党)。落選後、第44回以降は千葉2区で活動。
時の内閣:第1次橋本内閣 解散日:1996年9月27日 公示日:1996年10月8日 (全国投票率:59.65%(8.11%))
当落 | 候補者名 | 年齢 | 所属党派 | 新旧 | 得票数 | 得票率 | 惜敗率 | 推薦・支持 | 重複 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
当 | 伊藤英成 | 54 | 新進党 | 前 | 123,404票 | 55.48% | ―― | ||
浦野烋興 | 54 | 自由民主党 | 前 | 85,766票 | 38.56% | 69.50% | ○ | ||
大村義則 | 40 | 日本共産党 | 新 | 13,260票 | 5.96% | 10.75% |
脚注
- ^ a b “無効票が次点票を上回る 与党空白区の愛知11区”. 共同通信社. 47NEWS. (2003年11月10日) 2012年11月17日閲覧。
- ^ “労組本丸 覚悟の出馬”. 朝日新聞. (2012年11月28日) 2012年12月20日閲覧。