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「真夏の果実」の版間の差分

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| Name = 真夏の果実
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| Type = [[シングル]]
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| Recorded = 1990年[[]] - [[6月]]<br />VICTOR STUDIO<br />MUSIC INN STUDIO
| Recorded = 1990年春 - 6月<br />VICTOR STUDIO<br />MUSIC INN STUDIO
| Genre = [[ロック (音楽)|ロック]]
| Genre = [[ロック (音楽)|ロック]]
| Length = 4分39秒
| Length = 4分39秒
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| Writer = [[桑田佳祐]] (#1,#2)
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| Producer = サザンオールスターズ
| Producer = サザンオールスターズ
| Certification = {{リスト|プラチナ([[日本レコード協会]])<ref>[http://www.riaj.or.jp/f/data/cert/gd.html#01 日本レコード協会 認定作品] 1990年10月度認定作品の閲覧。 2017年12月11日閲覧</ref><ref group="注">2003年6月度までの旧基準。最低累計正味出荷枚数40万枚以上の作品に適用。</ref>}}{{リスト|ゴールド([[着うたフル]]、日本レコード協会)<ref name="Japan">[https://www.riaj.or.jp/data/others/chart/w110520.html レコード協会調べ 4月度有料音楽配信認定] 日本レコード協会 2015920日閲覧</ref>}}
| Certification = {{リスト|プラチナ([[日本レコード協会]])<ref>[https://www.riaj.or.jp/f/data/cert/gd.html#01 日本レコード協会 認定作品] 1990年10月度認定作品の閲覧。 2017年12月11日閲覧</ref><ref group="注">2003年6月度までの旧基準。最低累計正味出荷枚数40万枚以上の作品に適用。</ref>}}{{リスト|プラチナ([[着うたフル]]、日本レコード協会)<ref>[https://www.riaj.or.jp/riaj/open/open-record!file?fid=385 The Record vol.626] p10 日本レコード協会 2021年1月12日閲覧。</ref>}}{{リスト|プラチナ(ストリーミング、日本レコード協会)<ref>[https://www.thefirsttimes.jp/news/0000393143/ サザンオールスターズ『茅ヶ崎ライブ2023』より「真夏の果実」ライブ映像公開]THE FIRST TIMES 2024年3月4日配信 202481日閲覧</ref>}}
| Chart position = * 週間4位([[オリコンチャート|オリコン]]
| Chart position = * [[オリコンチャート|オリコン]]
** 週間4位
* 1990年8月度月間5位(オリコン)
* 1990年9月度月間3(オリコン)
** 1990年8月度月間5
* 1990年10月度月間8(オリコン)
** 1990年9月度月間3
* 1990年度9(オリコン)
** 1990年10月8
** 1990年度年間9位
| Last single = [[フリフリ'65]] <br />([[1989年]])
* [[Billboard Japan Hot 100]]
| This single = '''真夏の果実''' <br />(1990年)
** 週間44位<ref>[https://www.billboard-japan.com/charts/detail?a=hot100&year=2013&month=07&day=08 Billboard Japan Hot 100 2013年7月3日公開] Billboard JAPAN 2022年8月15日閲覧。</ref>
| Next single = [[ネオ・ブラボー!!]] <br />([[1991年]])
| Last single = [[フリフリ'65]]<br />([[1989年]])
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| This single = '''真夏の果実'''<br />(1990年)
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| Album = 稲村ジェーン
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| Type = サウンド・トラック
33行目: 35行目:
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{{External music video|{{YouTube|8OCvkuxnIuw|「真夏の果実」 [Live at 茅ヶ崎公園野球場, 2023]}}|type=シングル|Upper caption=ライブ映像}}
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「'''真夏の果実'''」(まなつのかじつ)は、[[サザンオールスターズ]]の楽曲。自身の28作目の[[シングル]]として、[[タイシタレーベル]]から[[8センチCD|8cmCD]]で[[1990年]][[7月25日]]に発売された。
「'''真夏の果実'''」(まなつのかじつ)は、[[サザンオールスターズ]]の楽曲。自身の28作目の[[シングル]]として、[[タイシタレーベル]]から[[8センチCD|8cmCD]]・[[コンパクトカセット|カセットテープ]]で[[1990年]][[7月25日]]に発売された。


[[1998年]][[2月11日]]にも8cmCDとして、[[2005年]][[6月25日]]には12cmCDで再発売されている。また、[[2014年]][[12月17日]]からはダウンロード配信、[[2019年]][[12月20日]]からはストリーミング配信が開始されている<ref>[https://www.oricon.co.jp/news/2046030/full/ サザン、全266曲を世界111ヶ国で配信] オリコン 2014年12月17日配信, 2020年6月4日閲覧</ref><ref>[https://www.oricon.co.jp/news/2151435/full/ サザン関連全972曲 サブスク一斉解禁 メンバーソロ曲も対象に] オリコン 2019年12月20日配信, 2019年12月20日閲覧</ref>。
[[1998年]][[2月11日]]にも8cmCDとして、[[2005年]]6月25日には12cmCDで再発されている。


== 背景 ==
== 背景 ==
前作の「フリフリ'65」から、約8か月ぶりとなるシングル。
前作の「フリフリ'65」から、約8か月ぶりとなるシングル<ref name="sas2019p148">『サザンオールスターズ 公式データブック 1978-2019』(2019年)リットーミュージック出版 p148</ref>

公式のファン投票でも200数十曲の中から、ライブでのリクエスト第1位に選出されるなど、自身の中で屈指の人気を博す代表作である。


== 受賞歴 ==
== 受賞歴 ==
{| class="wikitable plainrowheaders"
* [[第32回日本レコード大賞]]([[ポピュラー音楽|ポップス]]・[[ロック (音楽)|ロック]]部門)<ref>[http://www.jacompa.or.jp/reco32.html 日本作曲家協会 第32回 日本レコード大賞] 2020年2月14日閲覧</ref>
|+ 「真夏の果実」の受賞とノミネート
** [[ロック (音楽)|ロック]]・[[ゴールドディスク|ゴールド・ディスク]]賞
! 年
** 最優秀[[ロック (音楽)|ロック]]・[[ボーカル]]賞
** [[作曲]]
! 音楽
! 結果
! 出典
|-
! rowspan="3"| 1990年
| rowspan="3"| [[第32回日本レコード大賞]]<br />(ポップス・ロック部門)
| {{won|ロック・ゴールド・ディスク賞}}
| rowspan="3"| <ref>[https://www.jacompa.or.jp/record/32.php 日本作曲家協会 第32回 日本レコード大賞] 2020年2月14日閲覧</ref>
|-
| {{won|最優秀ロック・ボーカル賞}}
|-
| {{won|作曲賞}}
|}


== チャート成績 ==
== チャート成績 ==
[[JVCケンウッド・ビクターエンタテインメント|ビクターエンタテインメント]]による出荷枚数では累計85万枚を記録している<ref>[http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2013/07/12/kiji/K20130712006197640.html 桑田泣いた…「永遠の0」でサザン23年ぶり映画主題歌]、[[スポーツニッポン|スポニチアネックス]]、2013年7月12日 06:00。</ref>。
[[JVCケンウッド・ビクターエンタテインメント|ビクターエンタテインメント]]による出荷枚数では累計85万枚を記録している<ref>[https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2013/07/12/kiji/K20130712006197640.html 桑田泣いた…「永遠の0」でサザン23年ぶり映画主題歌]、[[スポーツニッポン|スポニチアネックス]]、2013年7月12日 06:00。</ref>。


オリコンのシングルTOP10獲得週間数では、本作は12週であり、自身の中では「[[いとしのエリー]]」「[[TSUNAMI]]」「[[勝手にシンドバッド]]」に次いで4番目に高く、「[[涙のキッス]]」と同記録となる<ref>[http://www.oricon.co.jp/news/32098/full/ サザン、百恵超え! シングルのTOP10獲得週数記録を更新!] オリコンスタイル 2015年10月20日閲覧</ref>。
オリコンのシングルTOP10獲得週間数では、本作は12週であり、自身の中では「[[いとしのエリー]]」「[[TSUNAMI]]」「[[勝手にシンドバッド]]」に次いで4番目に高く、「[[涙のキッス]]」と同記録となる<ref>[https://www.oricon.co.jp/news/32098/full/ サザン、百恵超え! シングルのTOP10獲得週数記録を更新!] オリコンスタイル 2015年10月20日閲覧</ref>。


[[日本音楽著作権協会]](JASRAC)の著作権使用料分配額ランキングでは、「真夏の果実」が [[平成]](1989年〜2019年)の中で歴代68位にランクインした<ref>[https://www.oricon.co.jp/confidence/special/52856/3/ 平成で一番“使われた”曲1位は「世界に一つだけの花」 カラオケ通じ歌い継がれる演歌・歌謡の名曲も多数上位に] オリコン 2019年4月16日配信、2019年4月20日閲覧</ref>。
[[日本音楽著作権協会]](JASRAC)の著作権使用料分配額ランキングでは、「真夏の果実」が [[平成]](1989年〜2019年)の中で歴代68位にランクインした<ref>[https://www.oricon.co.jp/confidence/special/52856/3/ 平成で一番“使われた”曲1位は「世界に一つだけの花」 カラオケ通じ歌い継がれる演歌・歌謡の名曲も多数上位に] オリコン 2019年4月16日配信、2019年4月20日閲覧</ref>。
58行目: 71行目:
== 収録曲 ==
== 収録曲 ==
* 収録時間:9:32
* 収録時間:9:32
#'''真夏の果実''' (4:39)<br />(作詞・作曲:[[桑田佳祐]] 編曲:サザンオールスターズ & [[小林武史]])
#'''真夏の果実''' (4:39)
#:(作詞・作曲[[桑田佳祐]] / 編曲サザンオールスターズ & [[小林武史]])
#:桑田の[[映画監督|監督]]映画『[[稲村ジェーン]]』主題歌。桑田出演の[[リクルートホールディングス|リクルート]]「B-ing」[[コマーシャルソング|CMソング]]。[[フジテレビジョン|フジテレビ]]系[[水曜劇場 (フジテレビ)|水曜劇場]]『[[悪魔のKISS]]』挿入歌<ref group="注">1993年に使用</ref>。[[Au (携帯電話)|au]][[LISMO|LISTEN MOBILE SERVICE]]』キャンペーンソング<ref group="注">2008年に使用</ref>。
#:桑田の[[映画監督|監督]]映画『[[稲村ジェーン]]』主題歌。桑田出演の[[リクルートホールディングス|リクルート]]「B-ing」[[コマーシャルソング|CMソング]]。[[フジテレビジョン|フジテレビ]]系[[水曜劇場 (フジテレビ)|水曜劇場]]『[[悪魔のKISS]]』挿入歌<ref group="注">1993年に使用</ref>。[[KDDI]]・[[沖縄セルラー電話]]『[[Au (携帯電話)|au]] [[LISMO]]』キャンペーンソング<ref group="注">2008年に使用</ref>。
#:ゆったりとしたアコースティックサウンドで、夏の切ない情景とともに儚く美しい夏の恋を描いたバラード曲<ref name="sas2019p148"/><ref>[https://realsound.jp/2021/05/post-758150_2.html 『稲村ジェーン』の世界観と強く結びついている「真夏の果実」「希望の轍」] Real Sound 2021年5月12日配信, 2021年6月29日閲覧。</ref>。
#:[[弦楽器]]は、[[ギター]]の[[大森隆志]]による[[ウクレレ]]のみで一貫している。[[ミュージック・ビデオ]]は、ほぼ映画『[[稲村ジェーン]]』から派出した映像のみの構成となっている。MVのほか、[[2003年]]の[[DVD-Video|DVD]]『[[Inside Outside U・M・I]]』にイメージ・ビデオが収録された。
#:映画『稲村ジェーン』の撮影時に桑田は主題歌を「[[Southern All Stars (アルバム)#収録曲|忘れられた Big Wave]]」にすることを決めていたが、映画のクランクアップ後に本楽曲が制作されて、主題歌を本楽曲に変更することで追加撮影を行っている<ref>[https://www.billboard-japan.com/special/detail/3225 サザン桑田監督映画『稲村ジェーン』が初のBlu-ray & DVD化、撮影裏話を映画プロデューサーが語る] Billboard JAPAN 2021年6月29日配信, 2021年6月30日閲覧</ref>。
#:[[俳人]]・[[随筆家|エッセイスト]]の[[夏井いつき]]はこの曲が好きであると述べており、特に「マイナス100度の太陽みたいに」という比喩表現に鳥肌が立ったことを述べている<ref>[http://kakaku.com/tv/channel=6/programID=28900/episodeID=1014866/ 「サワコの朝」 2016年11月26日(土)放送内容]</ref>。また、[[俳優|女優]]の[[桐谷美玲]]が選んだ男性に歌ってもらいたい曲TOP3で、1位にこの曲を挙げている<ref>[http://rankingbox.jp/article/44310 男性に歌ってほしい曲No.1!桐谷美玲が好きなサマーソングBEST3] ランキングボックス 2016年8月31日閲覧</ref>。
#:アマチュア時代から桑田と交流がある音楽評論家の[[萩原健太]]は、『稲村ジェーン』の[[稲村ジェーン (サウンドトラック)|サウンド・トラック盤]]に対して桑田の成長を思い知らされた作品と評価し、本楽曲はサザンが今後の活動を継続する上でとても重要な曲の一つと公言している<ref name="NEWS20210726">[https://www.news-postseven.com/archives/20210726_1677640.html?DETAIL 桑田佳祐、井上陽水… 大物アーティストの転換期になった1990年] NEWSポストセブン 2021年7月26日配信, 2021年7月27日閲覧。</ref>。
#:2008年に行われた「[[真夏の大感謝祭 LIVE|真夏の大感謝祭]]」では、ファンによる"ライブでの選挙リクエスト投票"が行われ、数ある楽曲の中から投票数第1位に輝いた<ref name="oricon2018"/>。2018年に[[オリコン]]が調査した平成に発売した好きな夏ソングをアンケートした結果、2位にランクインした<ref name="oricon2018">[https://www.oricon.co.jp/special/51505/ “平成 夏ソング”ランキング] オリコン 2018年8月1日閲覧</ref>。
#:音楽評論家の[[スージー鈴木]]は「桑田が1980年代の[[青山学院大学]]のアマチュアバンドのようなのりで活動できるところまで行い、活動休止後に小林武史という桑田の音楽を具現化するパートナーを得て、ひと皮むけた転機の曲」と評価し、サウンドに関しては「デジタルなのにセンチメンタルなイントロは、桑田&小林の所業という感じ」と公言している<ref name="NEWS20210726"/>。
#'''ナチカサヌ恋歌 (Live at BUDOKAN)''' (4:53)<br />(作詞・作曲:桑田佳祐 編曲:サザンオールスターズ)
#:[[音楽プロデューサー]]の[[亀田誠治]]は本楽曲及び小林の手腕に影響を受けたことを公言しており、「僕にとってJ-POPの中で5本の指に入るほど愛してる曲で、今でも大好きです」「プロデューサーによってこんなにも音楽は生き生きと表情を変えるんだ、新しい息吹が吹きこまれるんだっていうのを『真夏の果実』で知ったんです」と述べている<ref>{{Cite web|和書| url= https://natalie.mu/music/pp/kuwata/page/8| title= 桑田佳祐 (8/11) - 音楽ナタリー Power Push| work=音楽ナタリー | accessdate=2022-05-19}}</ref>。
#:1990年発売のアルバム『[[Southern_All_Stars_(アルバム)|Southern All Stars]]』収録曲。コンサートツアー『[[夢で逢いまSHOW]]』の[[日本武道館]]公演の音源である。[[原由子]]ボーカル曲。
#:[[俳人]]・[[随筆家|エッセイスト]]の[[夏井いつき]]は本楽曲が好きと述べており、特に「マイナス100度の太陽みたいに」という比喩表現に鳥肌が立ったことを述べている<ref>[https://web.archive.org/web/20170106174017/https://kakaku.com/tv/channel=6/programID=28900/episodeID=1014866/ 「サワコの朝」 2016年11月26日(土)放送内容]</ref>。

#:[[弁護士]]の[[北村晴男]]は本楽曲が好きであり、カラオケでよく歌うことを公言している<ref>[https://web.archive.org/web/20220102142414/https://kakaku.com/tv/channel=8/programID=64513/episodeID=980615/ かたらふ~ぼくたちのスタア~]価格.COM 2016年7月23日配信 2023年2月18日閲覧。</ref>。テレビ番組などで本楽曲を歌唱する機会もあり、『[[キャラオケ18番]]』([[日本テレビ放送網|日本テレビ]])2015年7月19日放送分では[[小野正利]]による歌唱法の指導を受けつつ歌った<ref>[https://web.archive.org/web/20230412212946/https://datazoo.jp/tv/%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%A9%E3%82%AA%E3%82%B118%E7%95%AA/875471 キャラオケ18番]TVでた蔵 2015年7月19日配信 2023年3月13日閲覧。</ref>。2023年3月に「[[日本放送協会|NHK]]×日テレコラボウィーク」の一環で『[[NHKのど自慢]]』([[NHK総合テレビジョン|NHK総合]]・[[NHKラジオ第1放送|NHKラジオ第1]])の予選会に本楽曲で参加した際は緊張のあまり歌詞を間違え、予選落ちしている<ref>[https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2023/03/12/kiji/20230312s00041000841000c.html 北村晴男弁護士 「のど自慢」予選初挑戦は“悲しいけつまつ”「歌詞を間違えたのが致命的だった」]スポニチアネックス 2023年3月12日配信 2023年3月13日閲覧。</ref>。また、好きであるがゆえに自身の葬儀ではサザンの楽曲をメドレー形式でかけることを希望しており、「真夏の果実」以外にも「[[ピースとハイライト#収録曲|蛍]]」「[[涙のキッス]]」「[[TSUNAMI]]」も必ずかけるよう要望し、他の曲の選曲については「家族や友人に任せます」と語っている<ref>[https://web.archive.org/web/20230630094154/https://www.famille-kazokusou.com/magazine/column/646 「消えない母の面影」弁護士 北村晴男さん【インタビュー後編】~日々摘花 第36回~]家族葬のファミーユ 2023年6月30日配信・閲覧</ref>。
== 収録アルバム ==
#:[[ビートたけし]]は本楽曲をカラオケのレパートリーにしていることを公言している<ref>Free & Easy 2000年9月号 P102</ref>。
※斜字は廃盤作品。
#:2008年に行われた「[[真夏の大感謝祭 LIVE|真夏の大感謝祭]]」では、ファンによる"ライブでの選挙リクエスト投票"が行われ、数ある楽曲の中から投票数第1位を獲得した<ref name="oricon2018"/>。2018年に[[オリコン]]が調査した平成に発売した好きな夏ソングをアンケートした結果、2位にランクインした<ref name="oricon2018">[https://www.oricon.co.jp/special/51505/ “平成 夏ソング”ランキング] オリコン 2018年8月1日閲覧</ref>。2022年5月6日に[[テレビ朝日]][[オールニッポン・ニュースネットワーク|系列]]の番組『[[関ジャム 完全燃SHOW]]』内で「令和に活躍する若手アーティストが選ぶ最強平成ソング BEST30」が発表され{{Refnest|group="注釈"|[[アイナ・ジ・エンド]]([[BiSH]])、[[井上苑子]]、[[Aimer]]、[[Awesome City Club]]、[[神はサイコロを振らない (バンド)|神はサイコロを振らない]]、[[syudou]]、[[ちゃんみな]]、[[Vaundy]]、[[ハラミちゃん]]、[[yama]]、[[緑黄色社会]]ら放送当時平均年齢25.8歳の若手アーティスト計48人が、平成30年間に発売されたJ-POP楽曲の中から「最強平成ソング」をそれぞれ選出している<ref>[https://www.oricon.co.jp/news/2233712/full/ 関ジャニ∞が驚き、キンプリ全員で聴く曲も…Aimer、ちゃんみなら若手48人が選ぶ「最強平成ソングBEST30」発表] オリコン 2022年5月6日配信, 2022年5月9日閲覧。</ref>。}}、本楽曲は3位にランクインを果たしている<ref>[https://www.daily.co.jp/gossip/2022/05/06/0015279744.shtml?pg=2 令和アーティスト選出の最強平成ソング決定「関ジャム」1位は98年の名曲【ネタバレ】] デイリースポーツ 2022年5月6日配信, 2022年5月9日閲覧。</ref>。
*[[稲村ジェーン (サウンドトラック)|稲村ジェーン]] (#1)
#:[[ミュージック・ビデオ]]のほか、2003年の[[DVD-Video|DVD]]『[[Inside Outside U・M・I]]』にイメージ・ビデオが収録された。
*''[[HAPPY! (アルバム)|HAPPY!]]'' (#1)
#'''ナチカサヌ恋歌 (Live at BUDOKAN)''' (4:53)
*[[海のYeah!!]] (#1)
#:(作詞・作曲:桑田佳祐 / 編曲:サザンオールスターズ)
*[[バラッド3 〜the album of LOVE〜]] (#1)
#:1990年発売のアルバム『[[Southern_All_Stars_(アルバム)|Southern All Stars]]』収録曲。コンサートツアー『夢で逢いまSHOW』の[[日本武道館]]公演の音源である。[[原由子]]ボーカル曲。


== 参加ミュージシャン ==
== 参加ミュージシャン ==
* [[桑田佳祐]]:[[ボーカル|Vocal]](#1), [[ギター|Guitar]](#2)
* [[桑田佳祐]]:[[ボーカル|Vocal]](#1), [[ギター|Guitar]](#2)
* [[大森隆志]]:[[リードギター|Guitar]], [[コーラス (ポピュラー音楽)|Chorus]](#1,2)、[[ウクレレ|Uklele]](#1)
* [[大森隆志]]:[[リードギター|Guitar]], [[コーラス (ポピュラー音楽)|Chorus]](#1,2)、[[ウクレレ|Ukulele]](#1)
* [[原由子]]:[[キーボード (楽器)|Keyboards]](#1,2)、Chorus(#1)、Vocal(#2)
* [[原由子]]:[[キーボード (楽器)|Keyboards]](#1,2)、Chorus(#1)、Vocal(#2)
* [[関口和之]]:[[ベース (弦楽器)|Bass]], Chorus(#1,2)
* [[関口和之]]:[[ベース (弦楽器)|Bass]], Chorus(#1,2)
81行目: 96行目:
* [[野沢秀行]]:[[打楽器|Percussion]], Chorus(#1,2)
* [[野沢秀行]]:[[打楽器|Percussion]], Chorus(#1,2)
* 真夏の果実
* 真夏の果実
** [[小林武史]]:[[キーボード (楽器)|Keyboards]]
** [[小林武史]]:Keyboards
* ナチカサヌ恋歌 (Live at BUDOKAN)
* ナチカサヌ恋歌 (Live at BUDOKAN)
** 片山敦夫:Keyboards
** 片山敦夫:Keyboards
89行目: 104行目:
** 関りえこ:Ohayashi, Dancing
** 関りえこ:Ohayashi, Dancing
* SPECIAL THANKS TO [[小林克也]] & 古我知よしあき
* SPECIAL THANKS TO [[小林克也]] & 古我知よしあき

== 収録アルバム ==
{| class="wikitable" style="text-align:left;font-size:small;"
|+
! 曲名
! 作品名
! 備考
|-
| rowspan="4"|'''真夏の果実'''
|[[稲村ジェーン (サウンドトラック)|稲村ジェーン]]
|
|-
|[[HAPPY! (アルバム)|HAPPY!]]
|数量限定商品のため、現在は廃盤。
|-
|[[海のYeah!!]]
|
|-
|[[バラッド3 〜the album of LOVE〜]]
|
|-
|'''ナチカサヌ恋歌 (Live at BUDOKAN'''
|{{N/A|アルバム未収録}}
|
|}

== ミュージック・ビデオ収録作品 ==
{| class="wikitable" style="text-align:left;font-size:small;"
|+
! 曲名
! 作品名
! 備考
|-
| '''真夏の果実'''
| SPACE MOSA 〜SPACE MUSEUM OF SOUTHERN ART〜
| 一部のみ収録。現在は廃盤。
|-
| '''ナチカサヌ恋歌 (Live at BUDOKAN)'''
| {{N/A|未収録}}
|
|}

== ライブ映像作品 ==
{| class="wikitable" style="text-align:left;font-size:small;"
|+
! 曲名
! 作品名
! 備考
|-
| rowspan="10"|'''真夏の果実'''
| 歌う日本シリーズ 1992〜1993 LIVE at YOKOHAMA ARENA 29th Dec.1992
|
|-
| [[ホタル・カリフォルニア]]
|
|-
| [[平和の琉歌 〜Stadium Tour 1996 "ザ・ガールズ万座ビーチ" in 沖縄〜]]
|DVD版のエクストラメニュー「Stadium Tour 1996 "ザ・ガールズ万座ビーチ"」に一部のみ収録
|-
|[[1998 スーパーライブ in 渚園]]
|
|-
|[[SUMMER LIVE 2003「流石だスペシャルボックス」胸いっぱいの “LIVE in 沖縄” & 愛と情熱の “真夏ツアー完全版”]]
|
|-
| [[真夏の大感謝祭 LIVE]]
|
|-
| [[桑田佳祐の音楽寅さん 〜MUSIC TIGER〜]] あいなめBOX
|桑田佳祐ソロ名義の作品。DISC 3「[[桑田佳祐の音楽寅さん 〜MUSIC TIGER〜#第13・14回 「海の日記念スペシャルライブ」|♯14 海の日 LIVE 延長線! 〜あの日の寅さん ユースケ目線〜]]」に収録。桑田がウクレレを演奏している。<br />また、特典DISCには第一期の企画『[[桑田佳祐の音楽寅さん 〜MUSIC TIGER〜#STAGE 15・16 沢口靖子と鎌倉デート|STAGE 15・16 沢口靖子と鎌倉デート]]』で[[沢口靖子]]の前で本楽曲を歌ったシーンが収録されている。
|-
| [[SUPER SUMMER LIVE 2013 「灼熱のマンピー!! G★スポット解禁!!」 胸熱完全版]]
|
|-
| [[おいしい葡萄の旅ライブ –at DOME & 日本武道館-]]
|
|-
| [[茅ヶ崎ライブ2023]]
|
|-
|'''ナチカサヌ恋歌 (Live at BUDOKAN)'''
| {{N/A|未収録}}
|
|}


== カバー ==
== カバー ==
「真夏の果実」には日本とその他のアジア圏を中心に多数のカバーが存在し、主に以下のようなものがある。全アジアでのカバー版の売上は1995年時点で700万枚に達する<ref>『[[産経新聞]]』1995年4月6日付、東京夕刊。</ref>。
「真夏の果実」には日本とその他のアジア圏を中心に多数のカバーが存在し、主に以下のようなものがある。全アジアでのカバー版の売上は1995年時点で700万枚に達する<ref>『[[産経新聞]]』1995年4月6日付、東京夕刊。</ref>。
;日本語によるカバー
;日本語によるカバー
* 1991年
* [[1991年]] - [[テレサ・テン]](原曲のタイトルと[[歌詞]]そのままで[[カバー]])
**[[テレサ・テン]] - アルバム『テレサ·テン 全曲集 '92』収録。アルバム『[[エンカのチカラ| エンカのチカラ -GORGEOUS 90's-00's-]]』再録。
* [[1999年]] - [[前川清]](アルバム『バラードセレクション 明日に』に収録)
* 1999年
* [[2005年]] - ボニ義([[BONNIE PINK]] with [[斉藤和義]])(アルバム『[[REMINISCENCE (BONNIE PINKのアルバム)|REMINISCENCE]]』および『[[紅盤]]』(2007年)に収録)
* [[2006年]] - [[河村隆一]](アルバム『[[evergreen 〜あなたの忘れ物〜]]収録
**[[前川清]] - アルバム『バラードセレクション 明日に』収録
* 2006年 - [[SOTTE BOSSE]](アルバム『Essence of life収録
**サンディ− - アルバム『サンディ−・ウィズ・ザ・ココナツ・カップス』収録
* 2005年
* [[2007年]] - [[佐藤竹善]]
**ボニ義([[BONNIE PINK]] with [[斉藤和義]]) - アルバム『[[REMINISCENCE (BONNIE PINKのアルバム)|REMINISCENCE]]』および『[[紅盤]]』(2007年発売)に収録。
* 2007年 - [[歌舞伎町]]にある[[ホストクラブ]]AIR GROUP
* 2006年
* 2007年 - [[中西保志]](アルバム『Standards』に収録)
* 2007年 - [[二階堂和美]]アルバム『ハミング・スイッチ収録
** [[河村隆一]] - アルバム『[[evergreen 〜あなたの忘れ物〜]]』収録
* 2007年 - KOHALA(アルバム『Cool Breeze収録)ハワイアンのインストゥルメンタルにアレンジ
** [[SOTTE BOSSE]] - アルバム『Essence of life』収録。
* 2007年
* [[2008年]] - [[EXILE]](ベストアルバム『[[EXILE ENTERTAINMENT BEST]]』に収録)
* 2008年 - [[中村あゆみ]]アルバム『[[VOICE (中村あゆみのアルバム)|VOICE]]収録
** [[佐藤竹善]] - アルバム『ウタヂカラ〜CORNERSTONES 4〜』収録
* 2008年 - [[森山良子]]アルバム『春夏秋冬収録
** [[中西保志]] - アルバム『Standards』収録
* [[2013年]] - [[絢香]](アルバム『[[遊音倶楽部 〜1st grade〜]]収録
** [[二階堂和美]] - アルバム『ハミング・スイッチ』収録
** KOHALA - アルバム『Cool Breeze』収録。
;外国語によるカバー
* 2008年
* [[1991年]]、[[台湾]]の'''剛澤斌'''が「'''妳在他郷'''」というタイトルで[[北京語]]の歌詞でカバーした。
** [[EXILE]] - アルバム『[[EXILE ENTERTAINMENT BEST]]』収録。
* 1991年、[[香港]]の[[歌手]]・'''張學友'''が「[[:zh:每天愛你多一些|'''毎天愛你多一些''']]」というタイトルで[[広東語]]の歌詞でアルバム『[[:zh:情不禁|情不禁]]』に収録。
** [[中村あゆみ]] - アルバム『[[VOICE (中村あゆみのアルバム)|VOICE]]』収録。
* 1991年、台湾の'''林慧萍'''が「'''唱歌家己聽'''」というタイトルで[[ビン南語]]の歌詞でカバーした。
* [[1993年]]、張學友が同一タイトルで北京語の歌詞でカバーして、アルバム『[[:zh:吻別|吻別]]収録した
** [[森山良子]] - アルバム『春夏秋冬』収録。
* 2013年
* [[1997年]] - [[フィリピン]]の歌手'''[[:en:Donna Cruz|ドナ・クルーズ]]'''が'''Isang Tanong, Isang Sagot'''というタイトルで同名の映画の主題歌として[[タガログ語]]でカバーを行った。
**[[絢香]] - アルバム『[[遊音倶楽部 〜1st grade〜]]』収録。
* [[2000年]] - 台湾の'''卜学亮'''が「'''恭喜發財歌'''」というタイトルで北京語でカバー。(アルバム『我愛阿亮』に収録)
* 2014年
* [[2005年]] - [[アメリカ]]の歌手[[フィリップ・ベイリー]]が『Mid-Summer Blossoms』という曲名で英語でカバー。
**[[6% is MINE]] - アルバム『BEST-MIX PUNK-COVERS 2 ~ Selected by DJ.Shoko ~』収録。
* [[2008年]] - 香港の'''[[フィオナ・シット|薛凱琪]]'''と'''[[方大同]]'''が「'''復刻回憶'''」というタイトルで北京語の歌詞でカバーした。
* 2015年
**[[JUJU]] - DVD/BD『JUJU SUPER LIVE 2014 ジュジュ苑 10th anniversary special at saitama super arena』収録。
**[[小原孝]] - アルバム『弾き語りフォーユー Presents アルハンブラの想い出』収録。
**[[安倍なつみ]] - BD『Natsumi Abe Birthday Special Live 2015 at LIQUIDROOM』収録。
* 2017年
**[[藤あや子]] - アルバム『GENTLEMAN~私の中の男たち~』収録。
* 2018年
**[[和紗]] - アルバム『Heal Voice1 SUMMERLOVE』収録。
* 2020年
**[[広橋真紀子]] - アルバム『リラクシング・ピアノ~ベスト フォーエバー・ソングス2』収録。
**[[JUJU]] - DVD/BD『JUJU SUPER LIVE 2014 ジュジュ苑 10th anniversary special at saitama super arena [SING for ONE ~Best Live』収録。
* 2021年
**[[タケオ・リアル&タカサキシティバンド]] - アルバム『タカサキブギウギ』収録。
**[[ハンバートハンバート]] - アルバム『FOLK 3』収録。

;中国語(北京語・広東語)によるカバー
* 1991年
**香港の歌手・[[ジャッキー・チュン]]が「[[:zh:每天愛你多一些|'''毎天愛你多一些''']]」というタイトルでアルバム『[[:zh:情不禁|情不禁]]』に収録。広東語歌詞。
* 1992年
**台湾のシンガー・ソングライター剛澤斌が「'''妳在他鄉'''」というタイトルでアルバム『妳在他鄉』に収録。北京語歌詞。
* 1993年
**張學友が同一タイトルでアルバム『[[:zh:吻別|吻別]]』に収録。北京語歌詞。
* 2000年
**台湾の卜學亮が「'''恭喜發財歌'''」というタイトルでアルバム『我愛阿亮』に収録。北京語歌詞。


== 脚注 ==
== 脚注 ==
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=== 注釈 ===
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=== 出典 ===
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== 関連項目 ==
== 関連項目 ==
* [[稲村ジェーン]]
* [[稲村ジェーン]]
* [[小林武史]]
* [[1990年の音楽]]
* [[1990年の音楽]]


== 外部リンク ==
== 外部リンク ==
* [https://southernallstars.jp/mob/titl/titlShw.php?site=SASJP&ima=3148&cd=VICL-36028&search_cate=S 真夏の果実] - SOUTHERN ALL STARS OFFICIAL SITE
* [https://southernallstars.jp/discography/artist/1/detail/107/ 真夏の果実] - SOUTHERN ALL STARS OFFICIAL SITE


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2024年12月6日 (金) 16:37時点における最新版

「真夏の果実」
サザンオールスターズシングル
初出アルバム『稲村ジェーン
B面 ナチカサヌ恋歌 (Live at BUDOKAN)
リリース
規格 8cmCD
カセットテープ
12cmCD
デジタル・ダウンロード
ストリーミング
録音 1990年春 - 6月
VICTOR STUDIO
MUSIC INN STUDIO
ジャンル ロック
時間
レーベル タイシタレーベル
作詞・作曲 桑田佳祐
プロデュース サザンオールスターズ
ゴールドディスク
  • プラチナ(ストリーミング、日本レコード協会)[3]
チャート最高順位
サザンオールスターズ シングル 年表
フリフリ'65
1989年
真夏の果実
(1990年)
ネオ・ブラボー!!
1991年
稲村ジェーン 収録曲
Love Potion No. 9
(5)
真夏の果実
(6)
マンボ
(7)
ライブ映像
「真夏の果実」 [Live at 茅ヶ崎公園野球場, 2023] - YouTube
テンプレートを表示

真夏の果実」(まなつのかじつ)は、サザンオールスターズの楽曲。自身の28作目のシングルとして、タイシタレーベルから8cmCDカセットテープ1990年7月25日に発売された。

1998年2月11日にも8cmCDとして、2005年6月25日には12cmCDで再発売されている。また、2014年12月17日からはダウンロード配信、2019年12月20日からはストリーミング配信が開始されている[5][6]

背景

[編集]

前作の「フリフリ'65」から、約8か月ぶりとなるシングル[7]

受賞歴

[編集]
「真夏の果実」の受賞とノミネート
音楽賞 結果 出典
1990年 第32回日本レコード大賞
(ポップス・ロック部門)
ロック・ゴールド・ディスク賞 [8]
最優秀ロック・ボーカル賞
作曲賞

チャート成績

[編集]

ビクターエンタテインメントによる出荷枚数では累計85万枚を記録している[9]

オリコンのシングルTOP10獲得週間数では、本作は12週であり、自身の中では「いとしのエリー」「TSUNAMI」「勝手にシンドバッド」に次いで4番目に高く、「涙のキッス」と同記録となる[10]

日本音楽著作権協会(JASRAC)の著作権使用料分配額ランキングでは、「真夏の果実」が 平成(1989年〜2019年)の中で歴代68位にランクインした[11]

収録曲

[編集]
  • 収録時間:9:32
  1. 真夏の果実 (4:39)
    (作詞・作曲:桑田佳祐 / 編曲:サザンオールスターズ & 小林武史
    桑田の監督映画『稲村ジェーン』主題歌。桑田出演のリクルート「B-ing」CMソングフジテレビ水曜劇場悪魔のKISS』挿入歌[注釈 2]KDDI沖縄セルラー電話au LISMO』キャンペーンソング[注釈 3]
    ゆったりとしたアコースティックサウンドで、夏の切ない情景とともに儚く美しい夏の恋を描いたバラード曲[7][12]
    映画『稲村ジェーン』の撮影時に桑田は主題歌を「忘れられた Big Wave」にすることを決めていたが、映画のクランクアップ後に本楽曲が制作されて、主題歌を本楽曲に変更することで追加撮影を行っている[13]
    アマチュア時代から桑田と交流がある音楽評論家の萩原健太は、『稲村ジェーン』のサウンド・トラック盤に対して桑田の成長を思い知らされた作品と評価し、本楽曲はサザンが今後の活動を継続する上でとても重要な曲の一つと公言している[14]
    音楽評論家のスージー鈴木は「桑田が1980年代の青山学院大学のアマチュアバンドのようなのりで活動できるところまで行い、活動休止後に小林武史という桑田の音楽を具現化するパートナーを得て、ひと皮むけた転機の曲」と評価し、サウンドに関しては「デジタルなのにセンチメンタルなイントロは、桑田&小林の所業という感じ」と公言している[14]
    音楽プロデューサー亀田誠治は本楽曲及び小林の手腕に影響を受けたことを公言しており、「僕にとってJ-POPの中で5本の指に入るほど愛してる曲で、今でも大好きです」「プロデューサーによってこんなにも音楽は生き生きと表情を変えるんだ、新しい息吹が吹きこまれるんだっていうのを『真夏の果実』で知ったんです」と述べている[15]
    俳人エッセイスト夏井いつきは本楽曲が好きと述べており、特に「マイナス100度の太陽みたいに」という比喩表現に鳥肌が立ったことを述べている[16]
    弁護士北村晴男は本楽曲が好きであり、カラオケでよく歌うことを公言している[17]。テレビ番組などで本楽曲を歌唱する機会もあり、『キャラオケ18番』(日本テレビ)2015年7月19日放送分では小野正利による歌唱法の指導を受けつつ歌った[18]。2023年3月に「NHK×日テレコラボウィーク」の一環で『NHKのど自慢』(NHK総合NHKラジオ第1)の予選会に本楽曲で参加した際は緊張のあまり歌詞を間違え、予選落ちしている[19]。また、好きであるがゆえに自身の葬儀ではサザンの楽曲をメドレー形式でかけることを希望しており、「真夏の果実」以外にも「」「涙のキッス」「TSUNAMI」も必ずかけるよう要望し、他の曲の選曲については「家族や友人に任せます」と語っている[20]
    ビートたけしは本楽曲をカラオケのレパートリーにしていることを公言している[21]
    2008年に行われた「真夏の大感謝祭」では、ファンによる"ライブでの選挙リクエスト投票"が行われ、数ある楽曲の中から投票数第1位を獲得した[22]。2018年にオリコンが調査した平成に発売した好きな夏ソングをアンケートした結果、2位にランクインした[22]。2022年5月6日にテレビ朝日系列の番組『関ジャム 完全燃SHOW』内で「令和に活躍する若手アーティストが選ぶ最強平成ソング BEST30」が発表され[注釈 4]、本楽曲は3位にランクインを果たしている[24]
    ミュージック・ビデオのほか、2003年のDVDInside Outside U・M・I』にイメージ・ビデオが収録された。
  2. ナチカサヌ恋歌 (Live at BUDOKAN) (4:53)
    (作詞・作曲:桑田佳祐 / 編曲:サザンオールスターズ)
    1990年発売のアルバム『Southern All Stars』収録曲。コンサートツアー『夢で逢いまSHOW』の日本武道館公演の音源である。原由子ボーカル曲。

参加ミュージシャン

[編集]

収録アルバム

[編集]
曲名 作品名 備考
真夏の果実 稲村ジェーン
HAPPY! 数量限定商品のため、現在は廃盤。
海のYeah!!
バラッド3 〜the album of LOVE〜
ナチカサヌ恋歌 (Live at BUDOKAN アルバム未収録

ミュージック・ビデオ収録作品

[編集]
曲名 作品名 備考
真夏の果実 SPACE MOSA 〜SPACE MUSEUM OF SOUTHERN ART〜 一部のみ収録。現在は廃盤。
ナチカサヌ恋歌 (Live at BUDOKAN) 未収録

ライブ映像作品

[編集]
曲名 作品名 備考
真夏の果実 歌う日本シリーズ 1992〜1993 LIVE at YOKOHAMA ARENA 29th Dec.1992
ホタル・カリフォルニア
平和の琉歌 〜Stadium Tour 1996 "ザ・ガールズ万座ビーチ" in 沖縄〜 DVD版のエクストラメニュー「Stadium Tour 1996 "ザ・ガールズ万座ビーチ"」に一部のみ収録
1998 スーパーライブ in 渚園
SUMMER LIVE 2003「流石だスペシャルボックス」胸いっぱいの “LIVE in 沖縄” & 愛と情熱の “真夏ツアー完全版”
真夏の大感謝祭 LIVE
桑田佳祐の音楽寅さん 〜MUSIC TIGER〜 あいなめBOX 桑田佳祐ソロ名義の作品。DISC 3「♯14 海の日 LIVE 延長線! 〜あの日の寅さん ユースケ目線〜」に収録。桑田がウクレレを演奏している。
また、特典DISCには第一期の企画『STAGE 15・16 沢口靖子と鎌倉デート』で沢口靖子の前で本楽曲を歌ったシーンが収録されている。
SUPER SUMMER LIVE 2013 「灼熱のマンピー!! G★スポット解禁!!」 胸熱完全版
おいしい葡萄の旅ライブ –at DOME & 日本武道館-
茅ヶ崎ライブ2023
ナチカサヌ恋歌 (Live at BUDOKAN) 未収録

カバー

[編集]

「真夏の果実」には日本とその他のアジア圏を中心に多数のカバーが存在し、主に以下のようなものがある。全アジアでのカバー版の売上は1995年時点で700万枚に達する[25]

日本語によるカバー
中国語(北京語・広東語)によるカバー
  • 1991年
  • 1992年
    • 台湾のシンガー・ソングライター剛澤斌が「妳在他鄉」というタイトルでアルバム『妳在他鄉』に収録。北京語歌詞。
  • 1993年
    • 張學友が同一タイトルでアルバム『吻別』に収録。北京語歌詞。
  • 2000年
    • 台湾の卜學亮が「恭喜發財歌」というタイトルでアルバム『我愛阿亮』に収録。北京語歌詞。

脚注

[編集]

注釈

[編集]
  1. ^ 2003年6月度までの旧基準。最低累計正味出荷枚数40万枚以上の作品に適用。
  2. ^ 1993年に使用。
  3. ^ 2008年に使用。
  4. ^ アイナ・ジ・エンドBiSH)、井上苑子AimerAwesome City Club神はサイコロを振らないsyudouちゃんみなVaundyハラミちゃんyama緑黄色社会ら放送当時平均年齢25.8歳の若手アーティスト計48人が、平成30年間に発売されたJ-POP楽曲の中から「最強平成ソング」をそれぞれ選出している[23]

出典

[編集]
  1. ^ 日本レコード協会 認定作品 1990年10月度認定作品の閲覧。 2017年12月11日閲覧
  2. ^ The Record vol.626 p10 日本レコード協会 2021年1月12日閲覧。
  3. ^ サザンオールスターズ『茅ヶ崎ライブ2023』より「真夏の果実」ライブ映像公開THE FIRST TIMES 2024年3月4日配信 2024年8月1日閲覧
  4. ^ Billboard Japan Hot 100 2013年7月3日公開 Billboard JAPAN 2022年8月15日閲覧。
  5. ^ サザン、全266曲を世界111ヶ国で配信 オリコン 2014年12月17日配信, 2020年6月4日閲覧
  6. ^ サザン関連全972曲 サブスク一斉解禁 メンバーソロ曲も対象に オリコン 2019年12月20日配信, 2019年12月20日閲覧
  7. ^ a b 『サザンオールスターズ 公式データブック 1978-2019』(2019年)リットーミュージック出版 p148
  8. ^ 日本作曲家協会 第32回 日本レコード大賞 2020年2月14日閲覧
  9. ^ 桑田泣いた…「永遠の0」でサザン23年ぶり映画主題歌スポニチアネックス、2013年7月12日 06:00。
  10. ^ サザン、百恵超え! シングルのTOP10獲得週数記録を更新! オリコンスタイル 2015年10月20日閲覧
  11. ^ 平成で一番“使われた”曲1位は「世界に一つだけの花」 カラオケ通じ歌い継がれる演歌・歌謡の名曲も多数上位に オリコン 2019年4月16日配信、2019年4月20日閲覧
  12. ^ 『稲村ジェーン』の世界観と強く結びついている「真夏の果実」「希望の轍」 Real Sound 2021年5月12日配信, 2021年6月29日閲覧。
  13. ^ サザン桑田監督映画『稲村ジェーン』が初のBlu-ray & DVD化、撮影裏話を映画プロデューサーが語る Billboard JAPAN 2021年6月29日配信, 2021年6月30日閲覧
  14. ^ a b 桑田佳祐、井上陽水… 大物アーティストの転換期になった1990年 NEWSポストセブン 2021年7月26日配信, 2021年7月27日閲覧。
  15. ^ 桑田佳祐 (8/11) - 音楽ナタリー Power Push”. 音楽ナタリー. 2022年5月19日閲覧。
  16. ^ 「サワコの朝」 2016年11月26日(土)放送内容
  17. ^ かたらふ~ぼくたちのスタア~価格.COM 2016年7月23日配信 2023年2月18日閲覧。
  18. ^ キャラオケ18番TVでた蔵 2015年7月19日配信 2023年3月13日閲覧。
  19. ^ 北村晴男弁護士 「のど自慢」予選初挑戦は“悲しいけつまつ”「歌詞を間違えたのが致命的だった」スポニチアネックス 2023年3月12日配信 2023年3月13日閲覧。
  20. ^ 「消えない母の面影」弁護士 北村晴男さん【インタビュー後編】~日々摘花 第36回~家族葬のファミーユ 2023年6月30日配信・閲覧
  21. ^ Free & Easy 2000年9月号 P102
  22. ^ a b “平成 夏ソング”ランキング オリコン 2018年8月1日閲覧
  23. ^ 関ジャニ∞が驚き、キンプリ全員で聴く曲も…Aimer、ちゃんみなら若手48人が選ぶ「最強平成ソングBEST30」発表 オリコン 2022年5月6日配信, 2022年5月9日閲覧。
  24. ^ 令和アーティスト選出の最強平成ソング決定「関ジャム」1位は98年の名曲【ネタバレ】 デイリースポーツ 2022年5月6日配信, 2022年5月9日閲覧。
  25. ^ 産経新聞』1995年4月6日付、東京夕刊。

関連項目

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外部リンク

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