スージー鈴木
スージー鈴木(スージーすずき、Suzie Suzuki、1966年11月26日[1] - )は、日本の音楽評論家、小説家、野球評論家(野球音楽評論家・野球文化評論家)、ラジオパーソナリティ、大学講師。
本名:鈴木 朗(すずき あきら)[2]。大阪府東大阪市出身[3]。
略歴
[編集]大阪府立清水谷高等学校卒業後、早稲田大学政治経済学部へ進学。1988年、大学生時代にFM東京『東京ラジカルミステリーナイト』の「AUプロジェクト」に参加し、「スージー鈴木」の名でラジオデビューした[4]。同大学卒業後、1990年博報堂入社[2]。自動車・飲料・通信・トイレタリーなどのマーケティング分野で働き、2013年ACC CM FESTIVAL マーケティングエフェクティブネス部門グランプリ(ダイハツ・ムーヴ[5])を受賞した[2]。第二プラニング局局長、第一プラニング局局長などを歴任。また、早稲田大学や大阪芸術大学で非常勤講師を務める。
サラリーマンとして働きながら、1995年から1999年にかけてFMヨコハマ土曜日『トワイライトナビゲーション』にレギュラー出演した。1998年11月創刊の『野球小僧』で野球音楽評論家としてデビュー。2001年から雑誌『週刊ベースボール』の「CULTURAL REVIEW about BASEBALL」コーナーにて隔週で野球音楽に関するコラムを連載。2007年以降、同誌における肩書きは「野球文化評論家」となっており、音楽以外のコラムを執筆する場合もある。2010年代より音楽評論家として本格的に活動開始。2014年の『【F】を3本の弦で弾くギター超カンタン奏法』(彩流社)を皮切りに、音楽関係の複数の著書を刊行。2017年からBS12の音楽番組『ザ・カセットテープ・ミュージック』に出演。さらに2020年からBAY-FM『9の音粋』(月曜日)にレギュラー出演。同年、自伝的小説『恋するラジオ』で小説家デビュー。2021年、同社を退職、以降フリーランスとして活動している[6]。
人物
[編集]出演番組
[編集]現在の番組
[編集]- テレビ
- ザ・カセットテープ・ミュージック(2017年10月6日 - 、BS12 トゥエルビ)
- ラジオ
過去の番組
[編集]- テレビ
- 伊集院光の野球バン!(2004年、スカイパーフェクTV!)
- プロ野球ニュース(2009年3月15日、フジテレビ739)
- プロ野球ここだけの話 #2(2009年11月30日、フジテレビONE)
- 情報プレゼンター とくダネ!(2011年8月10日、フジテレビ)
- ゴロウ・デラックス(2012年10月25日、TBS)
- BOOKSTAND.TV(2017年4月28日、BS12 トゥエルビ)
- 球辞苑 応援歌スペシャル(NHK BS1)
- シン・にっぽん聴こう!(NHK教育)
- ひるおび(TBS)
- ラジオ
- 東京ラジカルミステリーナイト(1988年 - 1989年、FM東京)
- トワイライトナビゲーション(1995年 - 1999年、FMヨコハマ)
- SCHOOL NINE(2009年12月29日、JFN系列) - 「M-1評論家」として
- セットアップ(2011年6月21日、文化放送)
- スージー鈴木の月刊歌謡パンチ!(2014年5月 - 7月、ラジオNIKKEI2)
- 大谷ノブ彦 キキマス!(2016年3月、ニッポン放送)
- くにまるジャパン(2016年4月、文化放送)
- 能町みね子 TOO MUCH LOVER(2016年4月、ニッポン放送)
- ダイノジの深夜の回転体(2016年6月12日、ニッポン放送)
- 金曜ブラボー。(2018年3月2日、ニッポン放送)
- ミッドナイト・ダイバーシティー〜正気のSaturday Night(2018年6月30日 - 、JFN系列)
- 中山優馬 RADIO CATCH(2018年11月、JFN系列)
- くにまるジャパン 極(2018年11月19日 - 、文化放送)
- 八木亜希子 LOVE&MELODY(ニッポン放送)
- KEIYOGINKO GRAND COUNTDOWN REAL(ベイエフエム)
著書
[編集]評論・解説
[編集]- 【F】を3本の弦で弾くギター超カンタン奏法〜シンプルなコードフォームから始めるスージーメソッド(2014年3月、彩流社)ISBN 978-4779119743
- 1979年の歌謡曲 (2015年11月彩流社、〈フィギュール彩〉)ISBN 978-4779170386
- 1984年の歌謡曲(2017年2月、イースト・プレス〈イースト新書〉)ISBN 978-4781650807
- サザンオールスターズ1978-1985(2017年7月、新潮社〈新潮新書〉)ISBN 978-4106107245
- カセットテープ少年時代 80年代歌謡曲解放区(2018年6月、〈KADOKAWA〉)※マキタスポーツ共著 ISBN 978-4048962605
- イントロの法則80's〜沢田研二から大滝詠一まで(2018年10月、文藝春秋)ISBN 978-4163909097
- いとしのベースボール・ミュージック 野球×音楽の素晴らしき世界(2019年2月、リットーミュージック)ISBN 978-4845633494
- チェッカーズの音楽とその時代 1983→1992(2019年3月、ブックマン社)ISBN 978-4893089151
- 80年代音楽解体新書(2019年8月、彩流社)ISBN 978-4779171048
- ザ・カセットテープ・ミュージックの本〜つい誰かにしゃべりたくなる80年代名曲のコードとかメロディの話(2020年10月、リットーミュージック)ISBN 978-4845635467
- 平成Jポップと令和歌謡(2021年10月、彩流社)ISBN 978-4779127793
- EPICソニーとその時代(2021年10月、集英社新書)ISBN 978-4087211894
- 桑田佳祐論(2022年6月17日、新潮新書) ISBN 978-4106109546
- 幸福な退職 「その日」に向けた気持ちいい仕事術(2023年5月17日、新潮新書)ISBN 978-4106109959
- 中森明菜の音楽 1982-1991(2023年12月12日、辰巳出版)ISBN 978-4777829897
- 〈きゅんメロ〉の法則 日本人が好きすぎる、あのコード進行に乗せて(2024年2月13日、リットーミュージック)ISBN 978-4845639984
- サブカルサラリーマンになろう~人生をよくばる108の方法(2024年3月29日、東京ニュース通信社)ISBN 978-4065352922
- 大人のブルーハーツ(2024年11月23日、廣済堂出版)ISBN 978-4331524190
小説
[編集]- 完全仮想フィクション M-1 東西頂上決戦 東京漫才は大阪に勝てるか!?(雑誌『広告』2008年6月号)
- 恋するラジオ Turn on the radio(2020年8月、ブックマン社)ISBN 978-4893089328(「水道橋博士のメルマ旬報」連載)
- 弱い者らが夕暮れて、さらに弱い者たたきよる~OSAKA MOTHER'S SON 1980~(2024年2月、ブックマン社)ISBN 978-4893089694
連載
[編集]新聞
[編集]雑誌・ムック
[編集]- 野球小僧(1998年創刊 - 1999年、白夜書房)
- 週刊ベースボール(2001年 - 、ベースボール・マガジン社)
- 「コメ旬vol.1」「コメ旬vol.3」(2011年 - 2013年、キネマ旬報社)
- Sports Graphic Number「ロックンロールとしてのベースボール」(2021年 - 2022年、文芸春秋社)
Web
[編集]- 「EPICソニー名曲列伝」「みんなのブルーハーツ」ほか[9](Re:minder)
- スージー鈴木の放送だけじゃしゃべりたりない!ボーナス・トラック[10](「ザ・カセットテープ・ミュージック」公式サイト内コラム)
- スージー鈴木の月間エンタメ大賞[11](東洋経済オンライン)
- 「読む桑田佳祐」「1984年の歌謡曲」ほか(水道橋博士のメルマ旬報)
- 「ちょうど30年前の歌謡曲」「トレンディドラマ結末史」ほか(FRIDAYデジタル)
- ベストヒット23区(アーバンライフメトロ)
- コラム[12](歌謡ポップスチャンネル)
- スージー鈴木のロックンロール・サラリーマンのススメ[13](彩マガ)
- スージー鈴木 きゅんメロの法則[14](Vocal Magazine Web)
- スージー鈴木の球岩石[15](ヤマハmysoundマガジン)
- スージー鈴木の日本の民意[16](Sirabee)
- シャウト・トゥ・ザ・ポップ[17](Yahoo!ニュース)
音楽
[編集]シンガーソングライターとして
[編集]Coopers town label(インディーズ)の『take me out to the ballgame』で以下の4曲を披露した。
- supersonic speedstar〜高橋慶彦にささぐ
- おっかけ旅情
- Here comes the Searex
- 大阪メモワール
サイト『野球浴 野球音楽の殿堂[18]』で野球関係の楽曲を発表している。
- ダルビッシュ・ブルース
- どっちやねん?
- 野球の国
- ミ・ナ・ミ・ム・レ
- バルデスなんデス
- 東大阪で生まれた男
- たどりついたらいつも空振り
- いちご球場よ永遠に〜"Strawberry Field" Forever
- サブローの一番長い日(instrumental)
- 桜
- ローズとシーツとウッズが正津の絵を描いた
- Toyota CROWN
- Batting Class Hero 〜野球階級の英雄
- Destrade(デストラーデ)
- ファンキーミンチーベニー
- おねがいタイムマシン!
- 放蕩息子
- 2011年の桜
監修
[編集]- 野球小僧 なつかしの野球ソングコレクション
- 1999年7月、バップより発売されたアルバムCD。高島幹雄プロデュースのコンピレーション・アルバムシリーズのひとつであり、雑誌「野球小僧」とのタイアップアルバム(ロゴも同誌の題字が使われた)。文字通り「野球小僧[注 1]」をはじめ、1970年代に発表された日本のプロ野球チームの応援歌などの野球ソングを収録。ブックレットには、音楽ライター鈴木啓之の楽曲解説とスージーの随筆も記載されている。
プロデュース
[編集]- G.D グリーンバーグ著 『日本は、』(2012年、彩流社)ISBN 978-4779117848
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b c “日本で唯一(?)の野球音楽評論家、スージー鈴木が 『週刊ベースボール』誌上で17年にわたって連載中のコラムを書籍化! 『いとしのベースボール・ミュージック 野球×音楽の素晴らしき世界』発売 ”. PR TIMES (2019年2月15日).
- ^ a b c “常見陽平氏×博報堂 鈴木朗(スージー鈴木) 働き方改革から働き方創造へ”. 博報堂WEBマガジン センタードット (2019年5月31日). 2021年9月26日閲覧。
- ^ 東大阪で生まれた男 - 「野球浴」内。
- ^ “20091230/20年ぶりの半蔵門。”. we"a"kly suzie (2009年12月30日).
- ^ “2013 53rd ACC CM FESTIVAL 入賞作品発表”. ACC TOKYO CREATIVE AWARDS (2013年). 2024年1月23日閲覧。
- ^ "中森明菜復帰への歩みを見守る スージー鈴木さんの思い「もっと音楽そのものを語ったれよと」". 日刊ゲンダイ. 日刊ゲンダイ. 30 April 2024. 2024年4月30日閲覧。
- ^ “1979年の歌謡曲 著者プロフィール”. 彩流社 (2015年).
- ^ “スージー鈴木とミラッキ大村の9の音粋!4/6の選曲”. ベイエフエム (2020年4月6日). 2020年5月16日閲覧。
- ^ コラムリスト|スージー鈴木
- ^ スージー鈴木のボーナス・トラック(カセットテープ・ミュージック公式)
- ^ スージー鈴木の「月間エンタメ大賞」(東洋経済オンライン)
- ^ コラム
- ^ スージー鈴木のロックンロール・サラリーマンのススメ 第1回 サラリーマンこそロックンローラーになるべき理由
- ^ スージー鈴木 きゅんメロの法則
- ^ スージー鈴木の球岩石
- ^ スージー鈴木-Sirabee
- ^ スージー鈴木の記事一覧
- ^ 野球浴 野球音楽の殿堂
外部リンク
[編集]- 週刊スージー(スージー鈴木「硬式」サイト)
- スージー鈴木(硬式) (@suziegroove) - X(旧Twitter)(2009年9月 - )
- スージー 鈴木(鈴木 朗) (suzie.suzuki) - Facebook
- スージー 鈴木 (@suziesuzuki) - Instagram
- スージー鈴木のNow And Then - マネー現代のWeb連載