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|ローマ字= Kushiro |
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2020年2月15日 (土) 00:42時点における版
釧路駅 | |
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駅舎(2018年9月) | |
くしろ Kushiro | |
◄K52 新富士 (2.7 km) (2.9 km) 東釧路 B54► | |
所在地 |
北海道釧路市黒金町(初代)[1] 北大通14丁目5(2代目) |
駅番号 | ○K53 |
所属事業者 | 北海道旅客鉄道(JR北海道) |
所属路線 |
■根室本線* (■釧網本線直通含む) |
キロ程 | 308.4 km(滝川起点) |
電報略号 | クシ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 3面5線 |
乗車人員 -統計年度- |
1,096人/日(降車客含まず) -2017年- |
開業年月日 |
1901年(明治34年)7月20日[1](初代) 1917年(大正6年)12月1日(2代目)[1] |
備考 |
社員配置駅 みどりの窓口有 |
* 当駅から東釧路方は「花咲線」の愛称あり。 |
釧路駅(くしろえき)は、北海道釧路市北大通14丁目5にある、北海道旅客鉄道(JR北海道)根室本線の駅。駅番号はK53。電報略号はクシ。事務管コードは▲110437[2]。
概要
釧路市の代表駅であり、特急「スーパーおおぞら」の始発・終着駅となっている他、北海道旅客鉄道釧路支社が置かれている。
建物は道内で現存する最後の民衆駅であり、駅舎はかつての札幌駅旧駅舎(4代目)に似た作りをしている(建設当初の外壁カラーは札幌駅と同様に青であった)。東北海道の鉄道基点である旧釧路駅跡に設けられた幸町公園には、1916年(大正5年)北海道内の鉄道線路の延長が千マイルに達したことを記念する北海道鉄道記念塔がある。
根室本線は当駅で運転系統が分割されており、釧路 - 根室間には「花咲線」の愛称が付与されている。当駅は根室本線の単独駅であるが、隣の東釧路駅を起点とする釧網本線の列車も根室本線に入り当駅に発着しており、事実上2路線の接続駅として機能している。
歴史
年表
- 1901年(明治34年)7月20日:北海道官設鉄道の北海道鉄道部釧路線の釧路 - 白糠間開通時に釧路駅(初代)開業[1]。一般駅。釧路機関庫設置[3]。
- 1905年(明治38年)4月1日:国有鉄道に移管[4]。
- 1908年(明治41年)頃:釧路川中央にドルフィン及び連絡橋を設置し、当駅よりドルフィン先端まで貨物線を敷設[注釈 1]。
- 1913年(大正2年)
- 1917年(大正6年)12月1日:当駅 - 浜厚岸間延伸開業に伴い現在地に移転、釧路駅(2代)開業[3]。貨物の取扱を廃止(旅客駅となる)[1]。旧駅(初代)は貨物駅の浜釧路駅(初代)となる[1]。
- 1921年(大正10年)8月5日:線名改称により根室本線の駅となる[4]。
- 1923年(大正12年)1月17日:雄別鉄道線が開業[5]。構内北側に片側使用のホーム設置[5]。
- 1927年(昭和2年)9月15日:釧網線の当駅 - 標茶間開業[1]。
- 時期不詳:雄別鉄道側ホームまで跨線橋延長[5]。
- 1937年(昭和12年)12月1日:貨物の取扱を再開(一般駅に戻る)[6]。
- 1942年(昭和17年)6月13日:石炭車扱貨物の取扱を開始[6]。
- 1944年(昭和19年):雄別鉄道機回し線(2番線)より売炭業者石炭ヤードへ石炭取卸専用線敷設[5]。
- 1945年(昭和20年)7月14日:戦災を受ける。
- 1954年(昭和29年)9月1日:雄別炭礦鉄道線との連絡貨物取扱を開始[6]。
- 1961年(昭和36年)
- 1962年(昭和37年)12月25日:釧路駅の通り抜け地下道が開通する[1]。
- 1965年(昭和40年)10月1日:みどりの窓口設置[1]。
- 1968年(昭和43年)9月30日:第3ホーム増設[5]。雄別鉄道ホームまでの地下道完成及び跨線橋撤去[5]。
- 1970年(昭和45年)4月16日:雄別鉄道線廃止。釧路駅ホーム最北部が閉鎖され、同ホーム地下連絡通路も封鎖。
- 1972年(昭和47年)8月16日:釧路駅前バスターミナルが完成し、供用開始[1]。
- 1975年(昭和50年)3月23日:構内の巴踏切を廃止し、巴人道跨線橋の供用開始[1]。
- 1982年(昭和57年)11月15日:貨物の取扱を廃止(旅客駅となる)[6]。
- 1985年(昭和60年)8月1日:釧路駅構内に列車ホテル「ツーリング・トレイン」が開業[1]。
- 1986年(昭和61年)11月1日:荷物の取扱を廃止[6]。
- 1987年(昭和62年)
- 1989年(平成元年)8月1日:浜釧路駅までの貨物支線廃止[1]。
- 1999年(平成11年)12月18日:自動改札機使用開始。
- 1999年(平成11年)12月27日:エスカレータ使用開始(使用開始に合わせ着発線を変更)
- 2004年(平成16年)5月30日:釧路ステーションデパート閉店[1][7]。
- 2006年(平成18年)4月1日:日本貨物鉄道の駅が廃止、貨物の取扱を終了。
石川啄木と釧路駅
歌人石川啄木は、函館、小樽と移り住んだ後、1908年(明治41年)1月21日釧路新聞記者として釧路に移った。初めての釧路入りで釧路駅(のちの浜釧路駅)に降り立ち、のちにこのときのことを「さいはての駅に降り立ち 雪あかり さびしき町にあゆみ入りにき」と詠んだ。
駅構造
釧路駅 | |
---|---|
くしろ Kushiro | |
(3.8 km) 浜釧路► | |
所属事業者 | 日本貨物鉄道(JR貨物) |
所属路線 | 根室本線(貨物支線) |
キロ程 | 0.0 km(釧路起点) |
開業年月日 | 1917年(大正6年)12月1日[1] |
廃止年月日 | 1989年(平成元年)8月1日[1] |
備考 | 浜釧路駅は初代釧路駅の後身。1962年に移転。 |
釧路駅 | |
---|---|
くしろ Kushiro | |
(1.2 km) 新釧路► | |
所属事業者 | 雄別鉄道 |
所属路線 | 雄別鉄道線 |
キロ程 | 0.0 km(釧路起点) |
開業年月日 | 1923年(大正12年)1月17日 |
廃止年月日 | 1970年(昭和45年)4月16日 |
備考 | 路線廃止により廃駅。 |
単式ホーム1面1線と島式ホーム2面4線の、計3面5線を持つ地上駅。単式ホーム側に駅舎がある。ホーム間は地下通路で連絡。特急「スーパーおおぞら」は1番のりば発着となっている。1番と2 - 3番のりばにはエスカレータが設置されている。
LEDタイプの発車案内表が設置されている駅としては日本最東端であり、定期運行している特急列車の停車駅としても同様である。
かつては雄別鉄道が発着する6番線も存在したが現在はホームは撤去され、ホームへの地下道も閉鎖されている。雄別鉄道線ホームへの案内板は、駅舎内の飲食店(蕎麦屋)に保管・展示されている。
終日社員配置駅で自動改札機(Kitacaは非対応、設置駅としては日本最東端)自動券売機、指定席券売機(クレジットカード専用)、みどりの窓口(営業時間は5:30 - 22:30)、ツインクルプラザ釧路支店(営業時間は10:00 - 18:00)、駅レンタカーがある。
駅ビルの大半はJR北海道釧路支社関係の施設で、駅施設は地上1階のみ。また2・3階の一部は貸しフロアになっており、YAMAHA音楽教室等が入居している。 地階には釧路ステーションデパートが存在していたが2004年(平成16年)5月30日に閉鎖され[1][7]、駅ビル1階からの下り階段も閉鎖された(地下自由通路からの入口もシャッターが下ろされている)。
駅ビル内には、キャッシュコーナー(ゆうちょ銀行)、セブン-イレブン、北海道四季彩館(日本最東端のキヨスク)、土産物屋、蕎麦屋、レストラン、喫茶店、パン屋、古書店、観光案内所がある。
なお、駅の西側には、現在国の合同庁舎がある幸町から移転してきた、車両工場の釧路運輸車両所がある。また、かつては車両所の周囲に操車場が広がっていた。
管理駅として、以下の駅を管理下に置いている。
- 根室本線 西庶路~別保
- 釧網本線 東釧路~茅沼
番線 | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1 - 4 | ■根室本線 | 上り | 帯広・新得・札幌方面 |
■花咲線 | 下り | 厚岸・根室方面 | |
■釧網本線 | 上り | 摩周・網走方面 | |
5 | ■花咲線 | 下り | 厚岸・根室方面 |
■釧網本線 | 上り | 摩周・網走方面 |
※上記の路線名は旅客案内上の名称で表記している。
-
日本最東端のLED発車案内表と自動改札機(2018年2月)
-
指定席券売機(左)と自動券売機(中央)(2018年2月)
-
地下通路(2018年2月)
-
新富士駅側の跨線橋から見た構内の様子。右が1番線と駅舎側(2009年11月)
-
1番線ホーム(2018年9月)
-
2・3番線ホーム(2018年9月)
-
4・5番線ホーム(2018年9月)
-
駅名標(2018年2月)
利用状況
- JR北海道によると、乗車人員(特定の平日の調査日)平均は以下のとおりである。
調査対象の5年間 | 5年間の各調査日における 平均乗車人員 (単位:人) |
出典 |
---|---|---|
2012 - 2016年(平成24 - 28年) | 1,395.0 | [8] |
2013 - 2017年(平成25 - 29年) | 1,224.6 | [9] |
2014 - 2018年(平成26 - 30年) | 993.6 | [10] |
- 「釧路市統計書」によると、近年の年間乗車人員の推移は以下のとおりである。
年度 | 乗車人員 (百人) |
出典 | |
---|---|---|---|
普通 | 定期 | ||
2006年(平成18年) | 4,919 | 1,510 | [11] |
2007年(平成19年) | 4,909 | 1,468 | |
2008年(平成20年) | 4,726 | 1,459 | |
2009年(平成21年) | 4,506 | 1,375 | |
2010年(平成22年) | 4,210 | 1,326 | |
2011年(平成23年) | 4,438 | 1,249 | [12] |
2012年(平成24年) | 4,468 | 1,281 | [13] |
2013年(平成25年) | 4,148 | 1,251 | |
2014年(平成26年) | 3,973 | 1,230 | |
2015年(平成27年) | 3,915 | 1,080 | |
2016年(平成28年) | 2,626 | 1,026 | |
2017年(平成29年) | 3,091 | 933 | [14] |
駅弁
- かに飯
- かきべん
- 釧路湿原弁当
- いわしのほっかぶり
- 釧路魚礁
- 花咲かにめし(土・日曜のみ)
- いわしのほっかぶりとさばのほっかぶりの詰合
- うに・いくら丼
- たらば寿し
駅周辺
駅前に駐車場やタクシーのりばが設置されている。東側にはホテル併設の駅前バスターミナル(複合ビル)が設置されており、都市間バスや釧路空港連絡バス、市内線、郊外線が発着する。
駅前通りは、銀行、証券会社、生損保会社の支社、支店、営業所が立地している。
繁華街は、通称「末広(すえひろ)」の名で親しまれている末広町・栄町・川上町地区にあり、駅から北大通を幣舞橋方面へ直進して徒歩5分 - 10分の左手にある。
公共施設・金融機関
- 釧路総合振興局庁舎
- 釧路市役所
- 釧路警察署
- 釧路警察署駅前交番
- 釧路中央郵便局(ゆうちょ銀行釧路店併設)
- 釧路駅前郵便局
- 日本銀行釧路支店
- 新釧路道銀ビル
- 北洋日生ビル
- 北洋銀行釧路中央支店
- みずほ銀行釧路支店
- 北陸銀行釧路支店
- 北海道労働金庫釧路支店
- 釧路信用金庫本店・駅前支店
- 大地みらい信用金庫釧路支店
- 釧路信用組合本店
- ホクレン農業協同組合連合会釧路支所
- 釧路市漁業協同組合
- 釧路市東部漁業協同組合
- 釧路地方合同庁舎
- 釧路市こども遊学館
- 釧路市観光国際交流センター
- 北海道立釧路芸術館
- 釧路市立博物館
- まなぼっと幣舞
- 釧路市民活動センターわっと
- 釧路市交流プラザさいわい
商業施設
かつて釧路駅地階に釧路ステーションデパートという商業施設が存在していたが、現在は閉店し、連絡通路も閉鎖されている。
- 釧路和商市場
- 釧路フィッシャーマンズワーフMOO
- ヤマダ電機テックランドNEW釧路店、ビッグハウス旭町店
宿泊施設
- ANAクラウンプラザホテル釧路(旧釧路全日空ホテル)
- 釧路プリンスホテル
- 釧路ロイヤルイン(旧釧路東映ホテル)
- ホテルクラウンヒルズ釧路(旧釧路東急イン)
- スーパーホテル釧路駅前、釧路天然温泉
- ホテルルートイン釧路駅前(ラルズ釧路店跡地に建設)
- 東横イン釧路十字街
- 駅前ホテルパルーデ釧路
- 釧路センチュリーキャッスルホテル
- ホテルパコ釧路
- ラビスタ釧路川
その他
バス路線
駅前にバスターミナルが設けられており、くしろバス・阿寒バスおよび共同運行各社のバスが乗り入れる。
- 北海道バス 釧路特急ニュースター号「釧路駅前」停留所(北大通13丁目)
隣の駅
- 北海道旅客鉄道(JR北海道)
- ■根室本線(帯広方面)
- ■普通
- 新富士駅 (K52) - 釧路駅 (K53)
- ■普通
- ■花咲線(根室本線 根室方面)
- ■釧網本線(東釧路駅 - 当駅間は根室本線)
- □快速「しれとこ摩周号」・■普通
- 東釧路駅 (B54) - 釧路駅 (K53)
- □快速「しれとこ摩周号」・■普通
脚注
注釈
- ^ 釧路叢書第26巻 「釧路の産業史」釧路市 昭和63年発行より。当時の釧路港は北防波堤しか完成しておらず埠頭の整備が遅れ、オダイトと呼ばれた河口の砂州によって外洋の波浪から守られていた釧路川河口内の幸町岸壁や入舟町岸壁を拠点とした艀運送により、湾岸より少し離れた沖に投錨した外洋船との荷役を行っていた。ドルフィン桟橋は28m×30mの方形で、釧路駅本線の直線延長上に設けられ、幸町岸壁から長さ約75m、幅8mの連絡橋が掛けられていた。その後港湾施設の整備などにより艀荷役の需要が減って、ドルフィンは廃止となった。
出典
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s 釧路市地域史研究会 『釧路市統合年表:釧路市・阿寒町・音別町合併1周年記念』 釧路市 、2006年10月。
- ^ 日本国有鉄道旅客局(1984)『鉄道・航路旅客運賃・料金算出表 昭和59年4月20日現行』。
- ^ a b c 『北海道鉄道百年史 下巻』1981年3月 日本国有鉄道北海道総局 編集・発行、第5編資料/1年表。
- ^ a b c 『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 I』1998年10月 JTB編集・発行、P248。
- ^ a b c d e f 『雄別炭礦鉄道 50年の軌跡』大谷正春著 1984年7月 ケーエス興産発行。
- ^ a b c d e f g 『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』1998年10月 JTB編集・発行、P882。
- ^ a b “「釧路ステーションデパート」閉店!道内のステーションデパートはすべて消滅”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (2004年5月31日)
- ^ "根室線(釧路・根室間)" (PDF). 線区データ(当社単独では維持することが困難な線区) (Press release). 北海道旅客鉄道. 8 December 2017. 2017年12月9日時点のオリジナル (PDF)よりアーカイブ。2017年12月10日閲覧。
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:
で外部リンクを指定しないでください (説明)|work=
- ^ “根室線(釧路・根室間)” (PDF). 線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)(地域交通を持続的に維持するために). 北海道旅客鉄道. p. 3 (2019年10月18日). 2019年10月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年10月18日閲覧。
- ^ “平成23年釧路市統計書” (PDF). 釧路市. p. 125 (2011年). 2018年12月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年12月30日閲覧。
- ^ “第10編 運輸・通信・電気・ガス・水道” (PDF). 平成28年釧路市統計書. 釧路市. p. 113 (2016年). 2018年2月18日閲覧。
- ^ “第10編 運輸・通信・電気・ガス・水道” (PDF). 平成29年釧路市統計書. 釧路市. p. 115 (2017年). 2018年12月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年12月30日閲覧。
- ^ “第10編 運輸・通信・電気・ガス・水道” (PDF). 平成30年釧路市統計書. 釧路市. p. 115 (2018年). 2019年4月22日閲覧。
- ^ 『JR時刻表』2017年3月号、交通新聞社、2017年、715頁。
関連項目
外部リンク
- 釧路|駅の情報検索(時刻表・バリアフリー)|駅・鉄道・旅行|JR北海道- Hokkaido Railway Company
- 北海道立図書館北方資料デジタルライブラリー (二代目)釧路駅の初代駅舎(2ページ目を手動選択してください)