「富山空港」の版間の差分
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以下に定期便とチャーター便を合計した乗降客数を示す<ref>[http://www.toyama-airport.jp/wp-content/uploads/2017/05/5dd5f554c4c36f8dc9941ad0c03b12e4.pdf 平成28年度 富山きときと空港の利用状況について](富山県)</ref>。 |
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2017年10月29日 (日) 00:05時点における版
富山空港 Toyama Airport | |||||||||
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IATA: TOY - ICAO: RJNT | |||||||||
概要 | |||||||||
国・地域 | 日本 | ||||||||
所在地 | 富山県富山市 | ||||||||
種類 | 商業 | ||||||||
運営者 | 富山県 | ||||||||
運用時間 | 7:00 - 21:30 | ||||||||
標高 | 29 m (85 ft) | ||||||||
座標 | 北緯36度38分54秒 東経137度11分15秒 / 北緯36.64833度 東経137.18750度座標: 北緯36度38分54秒 東経137度11分15秒 / 北緯36.64833度 東経137.18750度 | ||||||||
公式サイト | 富山きときと空港 | ||||||||
地図 | |||||||||
富山空港の位置 | |||||||||
滑走路 | |||||||||
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リスト | |||||||||
空港の一覧 |
富山空港(とやまくうこう、英: Toyama Airport)[注 1]は、富山県富山市秋ヶ島にある地方管理空港である。富山きときと空港の愛称がある。
概要
富山市中心部の南約7キロメートルに位置する[1]。富山市街地や富山IC、国道41号から近くアクセスの利便性が高いため、富山県民のみならず、近隣の新潟県上越地方、岐阜県飛騨地方などからも利用しやすい空港である。制限表面は外側水平表面(航空法:半径24km以下、高さ295m)や円錐表面(半径16.5km以下)が設定されておらず、水平表面(半径4km以下、高さ45m)が半径3kmで設定されている[2]。このため、近接しながらも市街地でのビル建設には影響を与えていない。
日本で唯一河川敷に作られた空港で、滑走路やエプロンなどは神通川右岸の河川敷にある。ターミナルビルは河川外にあり、堤防をまたいで建設されたボーディング・ブリッジの長さは日本一である。河川敷という立地ゆえ、滑走路南北端にある橋梁のために滑走路の延長や計器着陸装置の完全設置が困難であり(滑走路の中心を示すローカライザーのみ)、冬場の大雪や春先の濃霧による欠航が多発したり、敷地の余裕がなく滑走路の両端まで誘導路が作れない(平行誘導路がなく、離陸機は滑走路末端のターニングパッドでUターンしてから離陸していく)という物理的制約が厳しい。
発着便数は地元協定で1日あたり15便が上限となっている。このため、移転して海上などへの新空港建設が検討されたこともあったが、費用面の問題や、また北陸新幹線金沢駅延伸後に羽田線の便数維持が難しい[注 2]こともあり、現空港を活用する方針となった。2015年3月に実現した北陸新幹線開業後の富山空港利用者数は一月あたり平均40%の利用客減少している。
航空機の進入路にあたる北陸自動車道の神通川橋には、昼間障害標識として紅白の塗装が施されている。また、神通川橋両端部には「航空機通過わき見注意」という注意標識が設置されている。
年間利用客数は、国内886,542人、国際87,716人(2013年度)[3]。立山黒部アルペンルート のうち、特に20メートル近くにもなる雪の壁「雪の大谷」の人気が高く、ルートが開通する4月から6月まで韓国、台湾からの国際便がチャーター便も含めて増えている。
国内線手荷物受取所の、旅行用トランクなどを運ぶベルトコンベアに、富山県観光課が富山湾鮨の模型を2012年末より[4]搭載していて、観光面でアピールしている[5]。
歴史
- 1961年2月20日 - 飛行場の設置許可が下りる。
- 1963年8月20日 - 富山空港開港。同時に全日本空輸の富山 - 東京線(フレンドシップ機)が就航。この時点で滑走路は1200m。
- 1983年9月17日 - 空港拡張工事のため供用を休止(1984年3月17日まで)。
- 1984年3月14日 - ターミナルビル開館(現在の国内線旅客ターミナルビル)。
- 1984年3月18日 - 空港の供用を再開(滑走路を2000mに拡張し、ジェット化)。
- 1993年3月31日 - 国際線ターミナルビル竣工。
- 1993年4月26日 - 初めての国際定期便となるアシアナ航空の富山 - ソウル線が就航開始。
- 2002年7月1日 - 日本航空が東京 - 富山線を開設、ダブルトラック化される(2006年3月31日まで)
- 2006年11月20日 - 国内線・国際線ターミナルビルが竣工し、一体化される。
- 2009年4月1日 - 全日本空輸が富山・小松・能登の北陸3空港においてマルチエアポート制度を導入。
- 2012年 - 2013年に富山空港開港50周年および富山県置県130周年になるのを記念し、愛称として富山きときと空港を制定(きときととは富山弁で新鮮という意味)。
- 2014年4月15日 - チャイナエアラインの富山 - 台北線が期間限定でデイリー運航を実施[6]、国際定期便で初めてのデイリー運航となる。
- 2015年3月 - 富山県を通る北陸新幹線が金沢駅(石川県)まで開通し、北陸地方から東京都への移動手段として、富山空港の競合相手が現れた。北陸新幹線開業後は一月あたりの「富山 - 羽田」線の搭乗者数は約4割減少している。
- 2016年3月 - 富山 - 羽田線の便数が6便/日から4便/日に減便。
- 2016年10月 - アシアナ航空便がエアソウルに移管され、12月から3月下旬まで運休[7]。
- 2017年1月 - 全日空、富山 - 羽田線の便数維持を決定[8]。
- 2017年3月 - エアソウルの富山 - 仁川線が運航再開。
- 2017年7月 - チャイナエアラインの富山 - 台北線の冬季4便化が決定[9]。
施設
- ターミナルビル
- 1階:チェックイン・到着ロビー(国内線・国際線)、バスのりば、富山南警察署富山空港警備派出所、有料会議室、鮨店、両替所、海外発行カード対応ATM、証明写真機
- 2階:出発ロビー、空港売店、飲食店(喫茶、イタリアン、ラーメン)、空港ラウンジ「らいちょう」、多目的ホール、有料待合室、ビジネスデスク、マッサージチェア
- 3階:富山空港ターミナルビル、富山県空港管理事務所、レセプションルーム
- 4階:展望デッキ(無料 2015年3月1日より)
- 管制塔
- 貨物ビル
- その他
- 富山県警察航空隊
- 富山県消防防災航空隊
- 朝日航洋西日本航空支社富山運航所
- 東邦航空富山営業所
定期就航路線
航空会社名が2社以上の場合、最前の航空会社の機材・乗務員で運航する共同運航便。
国内線
航空会社 | 就航地 |
---|---|
全日本空輸 | 新千歳空港、東京国際空港 |
国際線乗継便
東京国際空港の各便には、コードシェア便として海外航空会社便名が付与される便がある。海外航空会社便名での利用は国際線乗継旅客に限られ、国内区間のみの利用は国内航空会社便名となる。
目的地 | 主たる航空会社 | コードシェアする航空会社 |
---|---|---|
東京国際空港 | 全日本空輸 | 中国国際航空、 エバー航空、 シンガポール航空 |
国際線
航空会社 | 就航地 |
---|---|
エアソウル | 韓国・仁川国際空港(ソウル) |
上海航空・中国東方航空 | 中国・上海浦東国際空港(上海) |
中国南方航空 | 中国・大連周水子国際空港(大連) |
チャイナエアライン・日本航空 | 台湾・台湾桃園国際空港(台北) |
休廃止路線
- 国内線[10]
航空会社 | 就航地 |
---|---|
日本航空 | 東京国際空港 |
全日本空輸 | 関西国際空港、名古屋空港、福岡空港、新潟空港 |
エアーニッポン | 福岡空港(ANA便として運航開始後も機材および乗務員を使用) |
AIRDO | 新千歳空港(ANAとの共同運航) |
中日本エアラインサービス | 名古屋空港、広島西飛行場、長崎空港(3月から5月までの季節運航)、函館空港(7月から10月までの季節運航) |
- 国際線
航空会社 | 就航地 |
---|---|
中国南方航空 | 中国・北京首都国際空港(北京、大連経由) |
ウラジオストク航空 | ロシア・ウラジオストク空港(ウラジオストク、2010年12月25日より運休中) |
利用状況
旅客数
以下に定期便とチャーター便を合計した乗降客数を示す[11]。
- 国内線
- 国際線
以下に1985年度以降の定期便とチャーター便を合計した乗降客の概数(国内線と国際線の合計)を示す[12]。
交通
本数・所要時間・運賃等の詳細は、該当項目や公式サイトを参照。
路線バス・乗合タクシー
- 2017年4月1日現在、富山駅前、総合運動公園、濃飛バス神岡営業所・平湯バスターミナルをそれぞれ発着する路線がある。また夏季のみ運行する「室堂線」の富山駅行きが乗り入れる(要予約)。このほか、高岡、砺波、魚津へ空港連絡乗合タクシーが運行されている。
タクシー
- 富山駅からはタクシーで20分程度、高岡駅からは35分程度である。
レンタカー
- レンタカー各社のサービスを受けることができる。ターミナルビル1階に各社共同のレンタカーカウンターがある。
道路
- 富山県道55号富山空港線
- 富山県道69号富山笹津線(間接接続)
- 国道41号(間接接続)
- 高速道路は北陸自動車道富山ICが最寄りである。
駐車場
- 有料駐車場(165台)、無料駐車場と仮駐車場(1,515台)、迎えの車専用の駐車スペース(22台分。30分以内の駐車に限る)がある。
- 無料駐車場はAからHまであり、E,F,G,H及び仮駐車場は24時間出入庫が可能。また、無料駐車場は原則として、連泊数に制限はない。無料駐車場には身障者用12台分がある。
- 有料駐車場の料金は、1時間100円、6時間以上24時間まで600円、24時間を超えると、1時間ごとに100円加算。30時間以上48時間まで600円加算、これを24時間ごとに繰り返す。
- 無料駐車場はもちろんであるが、仮駐車場、迎えの車専用の駐車スペースも無料。
関連項目
脚注
注釈
出典
- ^ “富山空港”. 管内空港の現況と出先機関. 国土交通省大阪航空局. 2014年7月8日閲覧。
- ^ 富山空港周辺での建物等設置の高さ制限について(富山県)
- ^ "管内空港の利用状況概況集計表(平成25年度速報値)" (PDF) (Press release). 国土交通省大阪航空局.
- ^ “夏の旬ネタ10貫に 富山空港のオブジェ”. 読売新聞. (2013年8月17日). オリジナルの2013年8月17日時点におけるアーカイブ。 2013年8月29日閲覧。
- ^ “荷物と一緒に流れる巨大すし 地方空港、オブジェでPR”. 朝日新聞デジタル. (2013年2月9日). オリジナルの2013年5月12日時点におけるアーカイブ。 2013年8月16日閲覧。
- ^ 富山 - 台北線 増便予定のお知らせ - チャイナエアライン 2014年1月27日
- ^ 富山ソウル便 冬場は運休の季節運航に - チューリップテレビ 2016年08月09日
- ^ 全日空、夏の繁忙期に大型機 小松・富山―羽田便で - 日本経済新聞 2017年1月20日
- ^ チャイナエア、富山-台北を冬ダイヤ増便へ 通年週4往復に - aviation wire 2017年7月24日
- ^ 『富山空港ターミナルビル30周年記念誌』86ページおよび87ページ - 富山空港ターミナルビル(2012年12月発行)
- ^ 平成28年度 富山きときと空港の利用状況について(富山県)
- ^ 平成28年度 富山きときと空港の利用状況について (PDF) (富山県)
外部リンク
- 富山きときと空港 - 公式サイト(富山県・富山空港国際路線利用促進協議会・富山空港を発展させる会)
- 富山空港ターミナルビル
- 富山県富山空港管理事務所
- 富山空港 - 国土交通省大阪航空局