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「おんな城主 直虎」の版間の差分

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2017年5月13日 (土) 04:32時点における版

おんな城主 直虎
ジャンル テレビドラマ
脚本 森下佳子
演出 渡辺一貴
出演者 柴咲コウ
(以下五十音順)
浅丘ルリ子
阿部サダヲ
市原隼人
井上芳雄
宇梶剛士
尾上松也
筧利夫
苅谷俊介
貫地谷しほり
小林薫
財前直見
春風亭昇太
杉本哲太
菅田将暉
高橋一生
でんでん
菜々緒
花總まり
吹越満
前田吟
三浦春馬
ムロツヨシ
柳楽優弥
矢島健一
山口紗弥加
山本學
ナレーター 中村梅雀
オープニング 菅野よう子「天虎〜虎の女」
時代設定 戦国時代中期 - 安土桃山時代中期
製作
プロデューサー 岡本幸江(制作統括)
制作 日本放送協会
放送
放送国・地域日本の旗 日本
放送期間2017年1月8日 - (放送中)
放送時間日曜 20:00 - 20:45
放送枠大河ドラマ
放送分45分
本放送
放送期間2017年1月8日 - 放送中
放送時間日曜日
20:00 - 20:45(総合)(NHKワールド プレミアム)
18:00 - 18:45(BSプレミアム)
放送枠大河ドラマ
放送分45分
再放送
放送期間2017年1月14日 - 放送中
放送時間土曜日
13:05 - 13:50(総合)
テンプレートを表示

おんな城主 直虎』(おんなじょうしゅ なおとら)は、2017年1月8日より放送されているNHK大河ドラマ第56作[1]

作品内容

戦国時代、後に徳川四天王の一人に数えられ彦根藩の藩祖となった井伊直政を育てた遠州井伊谷の女領主・井伊直虎主人公とした物語である。

本作品は、本来の大河ドラマが目指した「エンターテイメント性の高いゴージャスなドラマ」に帰ることを狙って制作された。脚本には森下佳子を起用し、大河ドラマのモチーフである政治的駆け引きをメインに、直虎・井伊直親・小野政次の3名を幼馴染という設定にし、その子ども時代からの関係を物語の軸として、友情や恋愛模様も絡めて描く物語となる。このため、放送当時の大河ドラマでは異例の、子役が演じる主要人物の子ども時代が1か月間にわたり描かれた。主人公である井伊直虎に関しては史料が乏しく、関連する家の記録などを手掛かりに空白を想像で埋めるかたちで描かれている[2]

制作

2015年8月25日に制作発表が行われ、脚本連続テレビ小説ごちそうさん』などを手がけた森下佳子が担当すること、主演を本作がNHKドラマ初出演となる柴咲コウが務めることが発表された[1]2016年5月26日、キャスト発表会見が行われた[3]7月12日11月16日に追加の出演者発表が行われる[4]9月6日にスタジオクランクイン、10月7日には浜松市においてロケ取材会が行われた[5]

あらすじ

時は戦国、遠江井伊谷を代々治める井伊家は、乱世の中で駿河の大大名今川義元の軍門に下ることで所領を安堵されていたが、家中では今川への不満や反発がくすぶっていた。

天文13年(1544年)、井伊家の当主井伊直盛には息子がなく、叔父直満の息子亀之丞を、一人娘である嫡女・おとわと婚約させることで後継ぎとすることを考えた。しかし、直満は当時、今川と敵対していた相模北条と通じて謀反を企てたとして今川によって誅殺されてしまう。亀之丞は密かに信州へと逃がされたが、井伊家中では今川家寄りの家老小野政直の発言力が増す結果となった。政直は嫡男鶴丸をおとわの婿とすることで井伊家の当主とすることも画策するが、反発し亀之丞の帰還を待つ決意であったおとわが勝手に髪を下ろしてしまったため破談となる。今川はおとわを人質として駿府に置くことを求めたが、おとわの大叔父である龍潭寺住職南渓和尚による交渉や今川家臣の妻となっている大叔母の佐名の働きかけ、そしておとわ自身の努力もあり、おとわの出家を条件に許されることとなる。おとわは井伊家の跡取りが代々受け継ぐ「次郎」の名を与えられ次郎法師と名乗り出家する。井伊谷に伝承されている「竜宮小僧」が困った者を助けるように、自らも将来亀之丞を助ける「竜宮小僧」となるべく、龍潭寺で厳しい修業の日々を送ることとなった。

天文23年(1554年)、家中で権力を強めていた小野政直は、元服して鶴丸から名を改めた嫡男政次に、井伊一門の奥山朝利の娘を娶らせ、その間に出来た男子を井伊の跡継ぎに据えようとしたが、その矢先に政直が病死する。一方、今川・北条・武田の三家の間には同盟が結ばれることとなり、これを機に亀之丞は井伊谷に呼び戻されたため、政次と奥山の娘の縁談は流れることになった。元服し名を直親と改めた亀之丞は、幼い頃の約束通り次郎法師を娶ろうとしたが、次郎は井伊家に万一のことがあった時を考えて還俗を拒否する。直親は奥山朝利の娘しのを娶ることとなり、今川にも検地の実施を条件に直親の帰参が認められる。

しかし、永禄3年(1560年)、尾張に攻め込んだ今川勢は桶狭間において織田勢の奇襲を受けて大敗、総大将義元を含む多くの将兵が討ち取られた。今川勢として参陣していた井伊勢も、直盛や政次の弟玄蕃をはじめとした18名もの家臣を一度に失うこととなってしまう。井伊谷に帰還できた奥山朝利の息子孫一郎が伝えた直盛の遺言に従い、井伊家は一門の中野直由を中心に混迷を深める遠江で生き残りを図ることとなる。そんな中、家中で存在感を増す政次を憎む朝利が、政次を暗殺しようとするも、逆に返り討ちに遭い殺害されてしまうという事件が起こる。朝利の娘のしのや重臣たちは政次の処刑を求めるが、しのの妹である玄蕃の後家なつや次郎たちの取り成し、また真相が事故だと見抜いた直親の裁定により、政次の罪は不問とされた。次郎が諮らうことで政次も、直親としのの間に待望の嫡子虎松が生まれた祝いの席で、小野が譲り受けていた直満の所領を虎松に返還することを申し出、家中の不和は収束に向かうかにみえた。

しかし、その頃、先鋒として参陣していた桶狭間の戦後の混乱に乗じて今川家から離れていた今川の重臣松平元康が三河で独立を果たし、今川に敵対する姿勢をあらわにする。今川家の当主となっていた氏真はこの裏切りに激怒、駿府にいた元康の妻瀬名とその子どもたちの自害を命じる。佐奈の娘であり、長らく文通を続けていた友人でもある瀬名を救うため、次郎は駿府に赴き氏真の祖母寿桂尼に掛け合ったが助命の許しは下りない。次郎が時間稼ぎにあがく中、寸でのところで松平家臣の石川数正がかけつけ、人質交換を条件に瀬名たちは解放されたが、この一件もあり今川に睨まれた井伊は、罠を仕掛けられ、松平に誼を通じようとした証拠を今川につかまれてしまう。駿府に出向いていた政次は直親を見捨てざるを得ず、直親は誅殺覚悟で駿府に弁明に向かうこととなった。

登場人物

井伊家

井伊直虎(いい なおとら)
(おとわ → 次郎法師 → 井伊直虎)
演:柴咲コウ(幼少期:新井美羽
本作の主人公遠江井伊谷(いいのや)領主・井伊家の惣領娘。出家前の名はおとわで、出家後や後見役に就任後もその名で呼ばれることがある。一人称は幼少期から一貫して「我」(われ)。
亀之丞と鶴丸とは幼馴染で、龍潭寺で共に学んだり、「竜宮小僧」を探しまわったり、井伊家の「御初代様」縁の井戸周りで遊んでいたりしていた。井戸に「御初代様」が祀られているため、長じても井戸を訪い「御初代様」に祈ったり感謝を捧げたりしている。
男勝りで活発な性格で、惣領娘であったことから自身が井伊家の跡を継ぐつもりでいた。亀之丞との縁談が持ち上がり、当初は戸惑いながらもその妻となって井伊家を支えようと決意したものの、直満の謀反疑惑に連座となって追われる身となって井伊谷から逃亡した亀之丞の帰りを待つことを誓い、今川家から鶴丸との縁談を命じられた際に亀之丞との約束を守るため出家を目論む。今川家からの命令を拒否したことで、一時は今川家の人質として駿府に召し出されてしまったが、龍王丸との蹴鞠勝負に粘り勝ちした褒美という体裁で、義元より出家することで井伊家の本領安堵と井伊谷への帰還を許された。南渓和尚の手で出家を遂げ、井伊家を嗣ぐ者の名である「次郎」を表した次郎法師という僧名を授けられる。
長じて井伊家に戻ってきた亀之丞に、一旦死を偽装したのちに添い遂げることを望まれるが、悩んだ末に井伊家存続のために色々な選択肢を残しておくという決心をし拒絶する。
父の討ち死後も直親や政次や一門との関係修復のために労を取っていたが、友人の瀬名が夫・元康の今川からの離反により自害を迫られた際に、直接寿桂尼に命乞いをしたことなどから、今川の井伊に対する不信感を増し付け入る隙きを与えることにもつながり、今川からの罠に拠って直親を喪ってしまう。その死にひきずられる形で直平や左馬助や直由らを戦で亡くし、自責の念で酒浸りの時期もあったが、直親を裏切ったと思われる政次が今川から次の跡継ぎである虎松の後見に名指しされたという事態に至って、南渓の提案で「女城主井伊直虎」として虎松の後見に立ち、井伊谷を治めることになる。還俗はしていない体裁なので、直虎として尼頭巾を外している際にも尼削ぎ髪のままである。
なお幼少期を演じた新井は、ストーリーのモチーフである「竜宮小僧」として、第14回に後ろ姿のみの見切れる演出で再登場した[6]
井伊直盛(いい なおもり)
演:杉本哲太
おとわの父。直平の孫。井伊谷の領主。武家官位信濃守
井伊家当主として、よく一門衆と今川家や今川寄りの家老の板挟みとなって苦渋し悩むことが多いものの、井伊谷の者のためには身を削る覚悟をもって、大体においては情け深く、ときには厳しい対応で双方に気を使った処断をしている。
今川義元の織田攻めに加わり、桶狭間にて織田軍の奇襲を受け、敗走して追い詰められ、年若い孫一郎に今後の井伊家に関する遺言を託して自刃する。その後、その首は孫一郎の手で井伊谷へと帰還を果たした。
井伊家の犠牲となって出家したが美しく成長した娘の次郎に対しては、世が太平になったら綺麗な赤色系の辻ヶ花を着せてやりたいと常に願っていたが、このことを次郎は直盛の死後に千賀から後述の文を介して伝えられている。
祐椿尼(ゆうちんに)
(千賀 → 祐椿尼)
演:財前直見
おとわの母。今川家家臣の娘。出家前の名は千賀(ちか)。直盛死後に出家し、法名を号とする。
何かと感情的になる井伊家一門衆や、おとわに甘くなりがちな夫や兄とは違い、深い愛情をもっておとわに武門の女としての道を厳しく諭す。
桶狭間で自身の夫を亡くした際にも悲しみに堪え、命を落とした家臣の遺族たちの激励のために、遺族に宛てて文を出すが、その中には父を亡くした次郎宛ての文もあった。
井伊直平(いい なおひら)
演:前田吟
おとわ・虎松(直政)の曾祖父。直盛・直親・瀬名の祖父。直盛の父・直満・南渓・佐名の父。井伊家の先々代当主で、かつて今川家と争った末に軍門に下った。隠居の身ながら老いてもなお血気盛んで、今川家に対する敵意も衰えておらず、今川寄りの家老である小野に敵愾心を燃やしている。
井伊家の所領の内、川名を治めているがこの中にはいざという時の最後の砦とする隠し里もあった。
直親が謀反の咎で駿府に弁明のため向かうと言われた際には、これまで一門の年長者でありながら、自分より若い者の死を見送り続けてきたことへの苦悩を露わにした。その直親が誅殺されたのち、虎松を助命する条件として今川のための戦に出陣することになり、第12話で天野氏討伐の陣中で不可解な死を迎える。
井伊直満(いい なおみつ)
演:宇梶剛士
おとわの大叔父。直親の父。通称は彦次郎[7]。惣領娘のおとわとの縁談によって息子が次の当主候補となった際に、今川家と当時は敵対関係にあった北条家に内通を謀ったと疑われ、駿府に呼び出された末、義元の命により討たれた。その後、その首は息子と無言の対面を果たした。
笛の得意な息子の許嫁となったおとわのためにを贈るつもりであったが、死後におとわに渡されている。
井伊直親(いい なおちか)
(亀之丞 → 井伊直親)
演:三浦春馬(幼少期:藤本哉汰
おとわの元許婚で幼馴染。直満の子。幼名は亀之丞(かめのじょう)。元服した後の武家官位は肥後守(ひごのかみ)。また、元服前はおとわや鶴丸からの愛称で呼ばれており、元服後もその名で呼ばれることがある。
子供の頃は病弱で、幼馴染でもあったおとわには体力で負け、知力では鶴丸にかなわなかったが、横笛は得意としていた。父直満が謀反を疑われて討たれた後、自身も連座として今川家から狙われることになる。井伊家は彼を逃がすことを選択し、おとわの助力もあって信州へと落ち延びた。
今川と北条の同盟により井伊家を取り巻く情勢が変化すると井伊谷に呼び戻され、文武両道の立派な若武者に成長して帰参した。帰参後に新野左馬助によって元服したが、次郎法師との夫婦約束の遂行は拒絶され井伊家嫡男としてしのと縁組する。桶狭間の戦いで従兄の直盛が討たれると、重臣たちとともに井伊谷を治めるようになり、しのとの間には一子虎松を授かる。また、桶狭間での敗戦以降、今川家の衰退と三河で勢力を拡大する松平家の情勢から、松平家と縁を作ろうと模索していたことが災いして今川家からの罠にはまり、元康への内通の疑いをかけられた弁明のために駿府に赴くよう命じられる。当初は松平家に援軍を頼んで徹底抗戦することも考えたが、援軍を断られ、さらには井伊谷近郊に今川の軍勢が現れたことにより、自ら弁明のために駿府に赴くがその途上で今川家家臣に襲撃され、第12話にて非業の最期を遂げる。
しの
演:貫地谷しほり
直親の妻。奥山朝利の娘。虎松の母。
涙もろく情の強いところがある。結婚後も夫である直親とかつての許嫁である次郎の間にある深い絆を、ことあるごとに思い知らされ複雑な感情を抱いており、それを察した直盛と千賀の気使いによって、直親とともに井伊家の屋敷から祝田村に移る。
結婚して4年経っても子が成せないことを気に病み、その鬱憤を次郎に向け逆恨みしていたこともある。第8回では直親が側室を迎える話が出たことに絶望し自害を諮るが、次郎に止められ、次郎に諭された直親との間にできていた溝を修復する。
桶狭間の戦いのあとに懐妊していることが判り、虎松を生むが間もなく直親を今川による謀殺で喪い、その原因として次郎法師を責めて恨む。直親を亡くしたあとは虎松とともに新野家の屋敷に移り住む。
虎松(とらまつ)
演:菅田将暉[8](幼少期:寺田心 / 幼児期:鈴木楽
直親の嫡男。後の井伊直政(いい なおまさ)。
桶狭間直後に母しのの懐妊が判り、第10話で誕生する。誕生直後に次郎が涸れ井戸であった「御初代様の井戸」に水が戻ってきていることを発見したため、次郎と直親から御初代様と同じく「ただならぬ子」であり、井伊を繁栄させることができる男子であると信じられ期待されている。
高瀬(たかせ)
演:髙橋ひかる[8]

小野家

小野和泉守政直(おの いずみのかみ まさなお)
演:吹越満
井伊家筆頭家老
過去には直平によって一党共に井伊に迎え入れられ重用されたという経緯があるが、井伊家では今川家寄りであることから、一門や他家臣、とりわけ直平・直満・直由と対立している。直満が北条と内通しようとしている証拠を掴み、今川に密告して直満を誅殺に追い込む。直満が討たれてからは今川家に目付に任じられた。
目付としての立場を利用し、直満の遺領の半分を我が物とするなど小野家の勢力を伸ばすも、病に倒れる。病床見舞いに来た次郎にすら最期まで本心を見せず、第5話で嫡男政次に「お前は必ずわしと同じ道を辿る」と予言めいた言葉を遺して没した。
小野但馬守政次(おの たじまのかみ まさつぐ)
(鶴丸 → 小野但馬守政次)
演:高橋一生(幼少期:小林颯
小野政直の嫡男。幼名は鶴丸(つるまる)。また、元服前はおとわや亀之丞からの愛称で呼ばれており、元服後もその名で呼ばれることがある。長じて父が没すると、跡を継ぎ井伊家の筆頭家老となる。頭が良く知力に富んでいる。おとわと亀之丞の幼馴染で、南渓和尚の計らいにより共に学び、遊んでいた。おとわに想いを抱いていたが、おとわと亀之丞の夫婦約束の話があってからは、ふたりの絆に気を使っている。
子供の頃から小野と井伊家一門や重臣との反目に心を痛めており、利己的にみえる父に反発を抱いている。そのため、父の死の直前には自分は井伊のために正しく働き家中に信頼されるようになりたいと伝えたものの、当の政直から結局は自分と同じような立場になるだろうと宣告される。父の死後に跡を継ぐが、本人の井伊家へ忠心にも関わらず、父と同じく他の重臣からは不信感を持たれていたところに、第11話で朝利に斬りかかられ逆に殺害してしまい、より難しい立場となるが、直親からの信頼と次郎法師の気配りに支えられる。
直親が今川の元を離れ松平に内通することを決した際には協力を誓うが、今川によって離反の証拠を突きつけられたことで、政次は直親を見捨てざるをえない立場に追い込まれ、以後は表向きは今川寄りの姿勢を鮮明にし、井伊家家中や直虎と対峙することになる。
小野玄蕃(おの げんば)
演:井上芳雄
政次の弟。幼名は亥ノ助(いのすけ)。父や兄と違って明るい真っ直ぐな性向をしており、政次にとっては自分の胸中を明かし、孤独を癒せる数少ない存在であったが、義元の織田攻めに加わり、桶狭間にて織田勢の奇襲の中で奮戦するも討ち死する。その最後は帰還した朝利によって井伊家の面々に伝えられ、なつや政次を悲しませる。
なつ
演:山口紗弥加
玄蕃の妻。奥山朝利の娘で、しのの妹。小野と一門の間にある反目を解消させたいという直盛の願いと思惑により玄蕃と縁組し、仲の良い夫婦となる。
玄蕃が桶狭間で戦死したことから、朝利に奥山家に戻るように言われるが、玄蕃への想いや直盛の遺志を汲んだ千賀からの願いもあり、小野家に居ることを希望する。そのことが実家と婚家のすれ違いを招き、父が義兄に返り討ちにあうという惨事に至ってしまったが、政次を庇い亥之助の将来のこともあって小野家に残るが、直親が暗殺され政次が駿府に向かったまま消息不明の状態の時にしのと亥之助と共に新野家の屋敷に移る。
亥之助(いのすけ)
演:荒井雄斗
玄蕃となつの子。虎松とは母方の従兄弟同士。
父が亡くなった時点では小野家当主である政次がまだ未婚であることもあり、小野家の跡取りと考えられている。

一門衆・奥山家

奥山朝利(おくやま ともとし)
演:でんでん
井伊家重臣。井伊家の親族である一門衆。
政直の進言により朝利の娘が政次と縁組することで小野を井伊の親族として迎え、間に生まれた子を井伊家の後継者にするという算段になっていたが、亀之丞の帰還により沙汰止みとなり、娘のなつは小野玄蕃、しのは井伊直親の妻となる。
桶狭間の戦いで負傷しながらも帰還し、病床の身となる。病床で聞く戦後の井伊谷の状況から「直盛の死に乗じて牛耳っている」と小野家の政次への不信感が増し、玄蕃を亡くした娘のなつが家に戻ってくることを求めたが、なつ自身の希望で小野家から帰ってこないことを政次の企みであると邪推したあげくに政次を呼びつけて斬りかかり、傷を負わせるが返り討ちにあって死亡した。
奥山孫一郎(おくやま まごいちろう)
演:平山祐介
井伊家家臣。朝利の子。義元の織田攻めに加わるが、織田の奇襲に遭い敗走。他の兵とも分断されて直盛と2人だけになるが、敗走の途上で直盛から最後の言葉を託され戦場を脱出する。
今川から松平内通疑惑の弁明のための駿府への呼び出された直親に同行するが、今川に差し向けられた刺客との戦闘で共に横死する。
奥山六左衛門(おくやま ろくざえもん)
演:田中美央
井伊家家臣。朝利の子。孫一郎の弟、しの・なつの兄。孫一郎の横死を受けて井伊家の家政に加わり、事務や雑務を行っている。
押しが弱く、武芸が苦手で父にも軽く扱われていた。直虎の後見当初は自身も家政についてのことが判らない上に、直虎の根回し無しの奇策に驚き反発していたが、直虎が井伊のために懸命に考え動く姿をみて感じ入ってからは真摯に仕えるようになる。

一門衆・中野家

中野直由(なかの なおよし)
演:筧利夫
井伊家重臣。井伊家の親族である一門衆。直平、直満と並ぶ反今川派で、小野家とも反目している。
今川の織田攻めには出陣せず、武器の調達や兵站を担当していた。直盛の遺言で、その時点ではまだ唯一の嫡流男子である直親を戦後の難事に晒さないための方策として、代わりに井伊谷を任されることになる。
第12話にて、直親の今川家への謀反の罪の連座から虎松を免除するための条件であった今川家のための戦である飯尾連竜攻めに参陣して討ち死にする。
中野直之(なかの なおゆき)
演:矢本悠馬
井伊家家臣。直由の嫡男。父亡きあとは井伊家の家政に加わる。武芸に長けた武闘派。
女である直虎が虎松の後見として立ったことに激しく反発し、また、先例にない沙汰を繰り返す直虎と事あるごとに衝突するが、女である直虎を男として己が闘って護らねばならぬという事態になってからは、本音を言い合いながらも良く仕えるようになる。
中野直久(なかの なおひさ)
演:山田瑛瑠
直之の弟。

その他の井伊家家臣

たけ
演:梅沢昌代
おとわの乳母。おとわには四六時中振り回されていたが、人質に召し出された際にも付き従った。次郎法師として出家した後も井伊家で千賀の側に仕えている。
感情が豊かだが、大泣きしたり慌てふためいて喚いたりと若干落ち着きがない。
今村藤七郎(いまむら とうしちろう)
演:芹澤興人
井伊直満の家臣。直満が討たれた後も井伊家に仕え、長年に渡る亀之丞の逃避行にも付き従い、帰参後もそのまま仕える。
直親が今川家臣に襲撃された際に共に横死する。
弥吉(やきち)
演:藤本康文
直盛の家臣。
瀬戸方久(せと ほうきゅう)
(あばら家の男 → 瀬戸方久)
演:ムロツヨシ
井伊谷の瀬戸村に住む商人。村から要請された徳政令を発布しないための策の一環として、直虎から井伊家の家臣とされる。
元は井伊谷近隣の村で解死人として養われていた男。第2話で家出したおとわに飯と一宿を提供して櫛をもらい、家出を続行するつもりのおとわを井伊の館に付き出す体で連れ帰ったことで褒美を得る。
褒美で得た銭を元に商いを始め、己の才覚を発揮して蔵の立つような商人となる。第13話で井伊家始め、祝田村や瀬戸村に金を貸している銭主として直虎と再会した。
辰(たつ)
演:山本圭祐
瀬戸方久の配下。

龍潭寺

南渓和尚(なんけい おしょう)
演:小林薫
龍潭寺住職。諱は瑞聞。井伊直平の子。次郎法師の師。仏門にあるが酒好きで、「米のとぎ汁」と称してよく飲んでいる。茶トラ猫を飼っており、井伊谷では出歩くときも懐に抱いている。今川義元の葬儀では安骨導師を務めた。
相談役や外交僧として井伊家を支えている。今川義元におとわを人質として差し出すよう命じられた際には交渉のためにおとわを連れて駿府へ行くが、その際おとわが人質の免除を勝ち取るのを目の当たりにしたことでおとわは井伊家の「御初代様」と同じ「ただならぬ子」であると直感、龍潭寺にて厳しく育て上げることを決意した。おとわが長じて直虎となった後も「次郎」と呼び、事あれば頼られる存在だが、具体的な案や策を提示することは少なく、直虎自身が考えて答えを出し、知恵を引き出すための助言をする形で彼女の支えとなっている。
傑山(けつざん)
演:市原隼人
龍潭寺の僧侶。次郎法師の兄弟子。武芸に秀でており、見事な体格の持ち主で、力も優れる。
荒事の際に直盛の手伝いなどもする。子供時代のおとわや亀之丞や鶴丸を密かに護衛していたほか、出家した次郎法師の身の安全にも気を配って見守っている。
昊天(こうてん)
演:小松和重
龍潭寺の僧侶。次郎法師の兄弟子。武芸としては槍を得物とする。
出家した頃の次郎に対しては厳しく教導をしていたが、温厚で人当たりが良い。長じても相談にのったり慰めたりしている。

井伊谷の領民

甚兵衛(じんべえ)
演:山本學
瀬戸村の村長。
第13話にて、直虎に徳政令の発布を陳情する。
禰宜
演:ダンカン
祝田村にある蜂前神社の禰宜。
政次の意を受けて、今川家に向けて徳政令を願うよう祝田・瀬戸両村の人々を扇動する。
福蔵(ふくぞう)
演:木下隆行
祝田村の百姓。
第13話にて、直虎が瀬戸村の徳政令の発布を了承したと聞き、祝田村の徳政令を陳情する。
富介(とみすけ)
演:木本武宏
祝田村の百姓。
八助(はちすけ)
演:山中崇
瀬戸村の百姓。
角太郎(かくたろう)
演:前原滉
瀬戸村の百姓。
五平(ごへい)
演:おかやまはじめ
井平村の刀鍛冶。
又吉(またきち)
演:すわ親治
瀬戸村に流れてきた百姓。

今川家

今川一門

今川義元(いまがわ よしもと)
演:春風亭昇太
駿河国太守。井伊家を屈服させ従わせている。身内以外の下の身分の者がいる場では直答することはなく、側近を介すか所作にて意志を伝えている。
直満の謀反を疑い、駿府に呼び出した末家臣に命じて討たせた。その後、既に同盟相手であった武田家に加え、敵対していた北条家とも同盟を結び、東への憂いを絶った上で西方への進出に乗り出す。
遠江・三河を制圧すると、家督を嫡男の氏真に譲り、自身は尾張侵攻に本腰を入れ始めるが、その矢先、桶狭間にて織田勢の奇襲を受け命を落とす。
寿桂尼(じゅけいに)
演:浅丘ルリ子
義元の母。聡明な女性であり、今川家を支える女傑。病身であった夫の晩年期や幼少時の嫡男を助けて政務をみていたことから「女大名」とも呼ばれる。
「大らかで余裕のある」風情の尼君として、人質として召し出された子供時代のおとわが会っている。義元が討たれると、氏真を支えて今川を盛り立てようとするが、松平の離反をはじめとする今川の威勢の衰えに余裕を失っていき、不穏勢力を粛清することで権勢を維持しようとする。井伊にも忠義を試す罠を仕掛け、家臣である刀傷の男(演 - 星田英利)に元康のふりをさせ、罠にはまって内通の証拠を作ってしまった直親を誅殺させる。
今川氏真(いまがわ うじざね)
(龍王丸 → 今川氏真)
演:尾上松也(幼少期:中川翼
今川義元の嫡男。幼名は龍王丸(たつおうまる)、官名は上総介。
蹴鞠を得意としており、幼少期には蹴鞠で自身に勝てたら褒美を与えると触れていたところ、自身が失敗するまで挑み続けるという方法で、おとわには井伊谷帰還を、瀬名には将来の婚約をそれぞれ勝ち取られてしまう。しかし、後者に関しては同盟のための北条家の姫との政略結婚で反故とする。
桶狭間の戦いより以前に義元から家督を譲られていたが、政務にはあまり熱心ではない。。桶狭間で父が討たれてからは従属していた家臣・国衆の造反が相次ぎ、義元が「戦上手」と称賛し、自身も高く評価していた元康すら造反したことを知ると激怒し憎悪するようになる。今川の衰運は止められないと自棄になりつつも、祖母の補佐のもと粛清を進める。直親離反発覚を契機に、今川に恭順の姿勢をみせてきた政次の知謀を喜んで容れたりもしている。
(はる)
演:西原亜希
氏真の正室。同盟の一環として北条家から今川家に輿入れする。

新野家

新野左馬助(にいの さまのすけ)
演:苅谷俊介
今川家家臣。千賀の兄。おとわの母方の伯父。
妹と井伊家の縁組に伴い、目付けとして今川から井伊家に遣わされた。心情的に井伊家寄りになっていたため、目付け役が政直に移ることとなった。
直親の今川家への謀反の連座処刑から虎松を助命するために、氏真に自分の首をかけて直訴するが、政次の助言を容れた氏真から、これからの今川ための戦に井伊の者たちが参陣するという条件を呑まされる。第12話で直由と共に元今川家臣の飯尾連竜攻めに出陣して討ち死にする。
あやめ
演:光浦靖子
左馬助の長女。井伊谷に在住しており、父亡きあとの家を担っている。姉妹とともに井伊家から化粧料をあてがわれて井伊に従属する形になり、自身はしのの侍女して仕えている。
桔梗(ききょう)
演:吉倉あおい
左馬助の次女。新野家で面倒をみることになった虎松の世話を主にしている。
桜(さくら)
演:真凛
左馬助の三女。

今川家家臣

太原雪斎(たいげん せっさい)
演:佐野史郎
今川家の軍師。臨済宗の僧。同じ宗派の僧として南渓と誼がある。
佐名(さな)
演:花總まり
井伊直平の娘。南渓和尚の妹。瀬名の母で今川家家臣・関口氏の妻。
直平自慢の美貌の娘であったが、政直の差し金で今川家からの名指しで人質として召し出され、義元の寵愛を受けてのち家臣の妻となる。
娘の瀬名が婿の松平元康の手配した人質交換で駿府を離れる際、今川を手に入れるよう言い残し、その後ほどなくして娘婿の離反の責のため世を去った。
岩松(いわまつ)
演:木村祐一
今川家家臣、検地奉行として井伊家の領地に派遣される。不愛想で人付き合いも悪いが、数と算術と先立たれた妻だけは愛していた。得意の算術を活かし真面目で実直に職務にあたる。時折、竹千代(松平元信)にも算術を教えていた。
井伊家の皆で隠そうと画策していた川名の棚田を見つけてしまうが、「かつて南朝皇子の隠れ里であったので、井伊の物という扱いになっていない」という政次のその場の言い逃れの説明を汲んで受け入れる。
関口氏経(せきぐち うじつね)
演:矢島健一
今川家家臣。義元や氏真の側近くに仕えている。
大沢基胤(おおさわ もとたね)[9]
演:嶋田久作

井伊谷三人衆

鈴木重時(すずき しげとき)
演:菅原大吉
遠三国境の山吉田を治める国衆。姉は直親の母であり、妻は奥山家出身なので、井伊家とは姻戚関係にある。
近藤康用(こんどう やすもち)
演:橋本じゅん
遠三国境の宇利を治める国衆。
菅沼忠久(すがぬま ただひさ)
演:阪田マサノブ
遠三国境近くを治める国衆。

松平家

松平家康(まつだいら いえやす)
(竹千代 → 松平元信 → 松平元康 → 松平家康)
演:阿部サダヲ
今川家の人質。三河国の旧領主である松平家当主。元服して松平元信(まつだいら もとのぶ)、のち元康(もとやす)、家康と改める。後の徳川家康。官途名は蔵人佐(くろうどのすけ)。囲碁を好み、平時だけでなく戦時でも考えを巡らせる時は碁盤を前に1人で黒白の碁石それぞれを打ち合いながら行う癖がある。
瀬名には「三河のぼんやり」と呼ばれていたが、三河に勢力を伸ばすという今川家の方針から夫婦となる。妻に対しては強い態度に出られないが、夫婦仲はまずまず良い。
義元の尾張侵攻では今川勢の先陣の将として、松平家の軍勢を率いて参戦していたが、尾張の大高城にて義元が敗死したと伝えられ、出陣前に瀬名から言われた「いざという時は前に出るのです」の言葉を想いだすや、三河へ戻り今川代官が退避したあとの岡崎城へ入城する。以降は織田勢の侵攻を食い止めるとの口実の陰で三河で勢力を伸ばし、織田との和睦をはかり、今川方の城を攻めることで、今川家からの独立の姿勢を顕にする。これによって激怒した氏真によって、駿府に置いたままの瀬名と子供たちが処刑されそうになるが、今川攻めの際に得た今川の親族との人質交換という策で救い出す。だが、後に直親離反疑惑で窮地に陥った井伊家が助力を求めた際には、東三河で今川と対峙しながら井伊谷へ援軍を出すだけの余裕を見出すことが出来ず、頼みを断るという決断を下した。
瀬名(せな)
演:菜々緒(幼少期:丹羽せいら
佐名の娘。松平元康の正室。次郎法師の友。
おとわが駿府に人質として滞在した間に仲良くなり、おとわが井伊谷に帰ってからも手紙のやりとりをし、今川家の事情を知らせたり時には頼みを聞いたりしている。
子供の頃は今川家当主の正室の座を狙い、龍王丸に蹴鞠で勝って夫婦約束を勝ちとっていた。しかし龍王丸は北条家の姫と政略結婚してしまったため、今川家中で行き遅れの身を囲う羽目となっていたが、今川家の松平家との結びつきの強化策として、個人としても見知った仲であった元信に不承不承ながらも嫁いだ。しかし、夫婦仲は悪くなく、竹千代と亀姫の一男一女に恵まれている。
夫が今川に反旗を翻したため、子女ともども処刑されかけるが、人質交換によって救出される。母との今生の別れの際に「今川を手に入れる」ように言い残される。しかし三河では、今川家の支配に反感を抱いていた松平家の家臣たちから、婚姻が今川家の意向であることを理由に白眼視され、岡崎城に入ることも許されぬまま竹千代と共に近郊の寺に預けられるという扱いを受けることになり、直親離反疑惑で松平の助勢を引き出すために井伊の人質になって欲しいとの次郎の懇願も、人質としての価値のある立場におらず見捨てられる恐れもあることから拒絶する。
竹千代(たけちよ)
演:吉田海斗
元康の嫡男。しかし、今川から人質交換で救い出されたあとは、今川を憎む松平家中の意志により母と共に寺に預けられるという扱いを受けている。
石川数正(いしかわ かずまさ)
演:中村織央
松平家家臣。
元康の今川離反で自害に追い込まれそうになっていた瀬名と子どもたちを見捨てるとの意見が大勢を占める中、元康と共に何とか人質交換で救うのを決めた上でその条件を持って駿府に駆けつける。救出後も瀬名らを気にかけており、竹千代の剣の相手をしていた。
酒井忠次(さかい ただつぐ)
演:みのすけ

龍雲党

旅の男
演:柳楽優弥
井伊谷領内で直虎と出会った流れ者。
ゴクウ
演:前田航基
旅の男の配下。
カジ
演:吉田健悟
旅の男の配下。
モグラ
演:マキタスポーツ[10]
力也(りきや)
演:真壁刀義[10]

その他の人々

松下常慶(まつした じょうけい)
演:和田正人
秋葉山山伏。南渓和尚とは前々から面識があったが、次郎とは瀬名の助命の件における松平家からの使者として龍潭寺にやって来たのが初対面である。しかしこの件で、次郎は先に松平家からの使者としてやって来た山伏と、その山伏が携えた書状を元に直親が対面した「松平元康」が偽者であることに気付いた。
武田義信(たけだ よしのぶ)
演:オレノグラフィティ
甲斐国主・武田信玄の嫡男。今川氏真の妹婿。通称は太郎(たろう)。
織田信長(おだ のぶなが)
演:市川海老蔵[11]
中村与太夫(なかむら よだゆう)
演:本田博太郎[10]
伊勢屋(いせや)[9]
演:松尾貴史

スタッフ

直虎紀行

放送

通常放送時間

  • NHK総合テレビジョン:毎週日曜 20時 - 20時45分、NHKワールド プレミアム:毎週日曜 20時 - 20時45分
  • NHK BSプレミアム:毎週日曜 18時 - 18時45分
  • (再放送)NHK総合テレビジョン:毎週土曜 13時05分 - 13時50分、NHKワールド プレミアム:毎週土曜 13時05分 - 13時50分・毎週月曜 5時00分 - 5時45分

放送日程

  • 初回は総合テレビの本放送では15分拡大[注釈 1]、総合テレビの再放送およびBSプレミアムでは13分拡大。
  • 各回サブタイトルは著名な映画や小説などのタイトルをモチーフとしている(以下、出典のあるもののみ元ネタ作品は備考欄に注釈にて説明)[13]
放送回 放送日 サブタイトル 演出 紀行 視聴率(総合テレビ) 備考
01回 01月08日 井伊谷いいのやの少女 渡辺一貴 井伊谷城跡(静岡県浜松市
彦根城滋賀県彦根市
16.9%[14] [注釈 2][注釈 3]
02回 01月15日 崖っぷちの姫 井殿の塚(静岡県浜松市) 15.5%[16] [注釈 2][注釈 3]
03回 01月22日 おとわ危機一髪 駿府城公園(静岡県静岡市 14.3%[17] 007危機一発[13]
04回 01月29日 女子おなごにこそあれ次郎法師 福井充広 龍潭寺(静岡県浜松市) 16.0%[18] [注釈 4]
05回 02月05日 亀之丞帰る 渡辺一貴 松源寺長野県高森町
寺野六所神社(静岡県浜松市)
16.0%[19] 父帰る[13]
06回 02月12日 初恋の別れ道 奥山方広寺(静岡県浜松市) 14.5%[20] 初恋のきた道[13]
07回 02月19日 検地がやってきた 福井充広 静岡浅間神社(静岡県静岡市) 12.9%[21] [注釈 5]
08回 02月26日 赤ちゃんはまだか 清見寺(静岡県静岡市) 13.4%[22]
09回 03月05日 桶狭間に死す 藤並英樹 桶狭間古戦場公園愛知県名古屋市
龍潭寺(静岡県浜松市)
14.0%[23] ベニスに死す[24]
第10回 03月12日 走れ竜宮小僧 岡崎城岡崎公園内)(愛知県岡崎市 12.5%[25] 走れメロス[24]
第11回 03月19日 さらば愛しき人よ 渡辺一貴 左馬武神社(静岡県御前崎市 13.7%[26]
第12回 03月26日 おんな城主直虎 掛川古城(静岡県掛川市
井伊直親の墓(静岡県浜松市)
12.9%[27]
第13回 04月02日 城主はつらいよ 満光寺(愛知県新城市 13.1%[28] 男はつらいよ[15]
第14回 04月09日 徳政令の行方 福井充広 蜂前神社(静岡県浜松市) 12.9%[29] 告発の行方[15]
第15回 04月16日 おんな城主 対 おんな大名 龍雲寺(静岡県静岡市) 14.4%[30]
第16回 04月23日 綿毛の案 藤並英樹 天竹神社(愛知県西尾市 13.7%[31]
第17回 04月30日 消された種子島 蓮華寺(静岡県森町 11.0%[32]
第18回 05月07日 あるいは裏切りという名の鶴 二俣城跡(静岡県浜松市) 14.3%[33]
第19回 05月14日 罪と罰
(視聴率はビデオリサーチ調べ、関東地区・世帯・リアルタイム)
  • なお、BSプレミアムの初回視聴率は4.3%であった(ビデオリサーチ調べ、関東地区・世帯・リアルタイム)[34]

関連商品

書籍

公式ガイドブック
ノベライズ
豊田美加によるノベライズ。全4巻。
  1. おんな城主 直虎 一(2016年11月25日発売、NHK出版、ISBN 978-4140056820
  2. おんな城主 直虎 二(2017年3月25日発売、NHK出版、ISBN 978-4140056837

楽譜

CD

サウンドトラック

  • NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」音楽虎の巻 イチトラ(2017年1月11日発売、ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル、SICX-30038)
  • NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」音楽虎の巻 ニィトラ(2017年4月5日発売、ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル、SICX-30039)

ドラマ舞台地の反応

2016年1月、ドラマの舞台となる浜松市では、井伊直虎など井伊氏発祥の地・井伊谷のある北区の「浜松市みをつくし文化センター」に、放送に合わせて大河ドラマ館を設置することを決定[35]2017年1月15日から2018年1月14日まで開館する[36][37]。 ドラマの舞台となる地域を走る天竜浜名湖鉄道では、2017年1月6日から毎週木・金・土・日曜日や祝日を中心に、カプコンコンピュータゲーム・『戦国BASARA』シリーズに登場する井伊直虎のキャラクターを描いたフルラッピング列車を運行している[38]

注釈

  1. ^ 番組本編に限れば、再放送やBSプレミアム同様13分拡大。
  2. ^ a b オリコンニュースの取材によれば「(日本の)国民的アニメ映画」[13]
  3. ^ a b zakzakのTVコラムでは『ナウシカ』や『ポニョ』と解釈されている[15]
  4. ^ 井伊家伝記』内の直虎に関する表現[13]
  5. ^ オリコンニュースの取材によれば「世界的なロックバンドがやってくる」物語[13]

出典

  1. ^ a b 柴咲コウさん主演!平成29年度大河ドラマ「おんな城主 直虎」”. NHK ONLINE. 2015年8月25日閲覧。
  2. ^ この段落の出典。新大河『直虎』脚本家が掟破り宣言 子役で1ヶ月、「恋愛模様も描きます」”. ORICON NEWS. オリコン (2017年1月8日). 2017年5月4日閲覧。
  3. ^ “柴咲コウ主演 来年NHK大河「おんな城主直虎」に杉本哲太、三浦春馬ら出演”. Sponichi Annex (スポーツニッポン新聞社). (2016年5月26日). http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2016/05/26/kiji/K20160526012660820.html 2016年5月26日閲覧。 
  4. ^ “NHK次期大河「直虎」に菅田将暉と菜々緒が初出演”. 日刊スポーツ (日刊スポーツ新聞社). (2016年7月12日). http://www.nikkansports.com/entertainment/news/1677377.html 2016年7月12日閲覧。 
  5. ^ “柴咲コウ、大河「直虎」衣装初披露!「意欲が湧いてくる」”. シネマカフェ (イード). (2016年10月7日). http://www.cinemacafe.net/article/2016/10/07/44016.html 2016年11月25日閲覧。 
  6. ^ 【直虎】竜宮小僧が初の見切れ出演 演じているのはあの子役(2017年4月9日)、ORICON NEWS、2017年4月11日閲覧。
  7. ^ 第一話の、直満の北条宛て密書の署名より。
  8. ^ a b 平成29年 大河ドラマ「おんな城主 直虎」新たな出演者発表!
  9. ^ a b 『大河ドラマ・ストーリー 後編』
  10. ^ a b c 新たな出演者発表!2016.03.22
  11. ^ 織田信長 役は、市川海老蔵さんに決定!
  12. ^ おんな城主 直虎:菅野よう子が音楽担当 大河ドラマ初挑戦(2016年11月16日)、MANTANWEB、2017年3月6日閲覧。
  13. ^ a b c d e f g 【直虎】実はゆるくないサブタイトル 映画や小説をモチーフに”. ORICON NEWS. オリコン (2017年2月19日). 2017年4月4日閲覧。
  14. ^ 『おんな城主 直虎』まずまず発進 初回視聴率16.9% Sponichi Annex、2017年1月10日発行、同月14日閲覧。
  15. ^ a b c 大河「直虎」がファンタジー!脚本家が付ける“凝り性”サブタイトルも楽しみの1つ”. Zakzak. 産経デジタル (2017年4月12日). 2017年4月21日閲覧。
  16. ^ 大河「おんな城主 直虎」第2話は15.5% 好調キープ Sponichi Annex、2017年1月17日
  17. ^ NHK「直虎」おとわ出家を望み今川館へ14.3% ORICON NEWS、2017年1月23日、 2017年1月23日閲覧。
  18. ^ 柴咲コウ主演NHK大河「おんな城主 直虎」第4話視聴率は16.0% 前回から1.7ポイントの急上昇 スポーツ報知、2017年1月30日、2017年1月30日閲覧。
  19. ^ 「直虎」第5話は16.0%!柴咲コウら本格登場で好調維持 Sponichi Annex、2017年2月6日発行、同日閲覧。
  20. ^ 〈速報〉NHK「直虎」直親結婚願うも初恋実らず14.5%朝日新聞(2017年2月13日), 2017年2月13日閲覧。
  21. ^ 〈速報〉NHK「直虎」検地がやってきてダウン12.9%朝日新聞(2017年2月20日), 2017年2月20日閲覧。
  22. ^ NHK大河「直虎」桶狭間の戦い迫る13.4%oricon(2017年2月27日), 2017年2月27日閲覧。
  23. ^ 柴咲コウ主演NHK大河「おんな城主 直虎」第9話は14.0% 前回から0.6ポイント上昇スポーツ報知(2017年3月6日), 2017年3月7日閲覧。
  24. ^ a b ○○はつらいよ!?「直虎」副題は全て元ネタあり”. スポニチアネックス. スポーツニッポン新聞社 (2017年4月1日). 2017年4月21日閲覧。
  25. ^ 柴咲コウ主演NHK大河「おんな城主 直虎」第10話12.5% WBCの裏で最低視聴率更新スポーツ報知(2017年3月13日), 2017年3月13日閲覧。
  26. ^ “NHK大河「おんな城主 直虎」第11話は13.7% 前回から1.2ポイント上昇”. スポーツ報知. (2017年3月21日). http://www.hochi.co.jp/entertainment/20170321-OHT1T50035.html 2017年3月27日閲覧。 
  27. ^ “柴咲コウ主演NHK大河「おんな城主 直虎」第12話は12.9% 前回から0.8ポイント下降”. スポーツ報知. (2017年3月27日). http://www.hochi.co.jp/entertainment/20170327-OHT1T50110.html 2017年3月27日閲覧。 
  28. ^ “おんな城主 直虎 第13回視聴率13.1%”. 毎日新聞. (2017年4月3日). http://mainichi.jp/articles/20170403/dyo/00m/200/000000c 2017年4月3日閲覧。 
  29. ^ “NHK「直虎」井伊谷の民の心をとらえ12.9%”. 日刊スポーツ. (2017年4月10日). http://www.nikkansports.com/entertainment/news/1805480.html 2017年4月10日閲覧。 
  30. ^ “柴咲コウ主演NHK「直虎」寿桂尼と対峙14.4%”. 日刊スポーツ. (2017年4月17日). http://www.nikkansports.com/entertainment/news/1809130.html 2017年4月17日閲覧。 
  31. ^ “おんな城主 直虎:第16回視聴率は13.7%”. mantan-web. (2017年4月24日). https://mantan-web.jp/2017/04/24/20170424dog00m200009000c.html 2017年5月1日閲覧。 
  32. ^ “柴咲コウ主演NHK「直虎」虎松負け続け11・0%”. 日刊スポーツ. (2017年5月1日). http://www.nikkansports.com/entertainment/news/1816188.html 2017年5月1日閲覧。 
  33. ^ “おんな城主 直虎 第18回視聴率は14.3% 復調の兆し”. 毎日新聞. (2017年5月8日). https://mainichi.jp/articles/20170508/dyo/00m/200/001000c 2017年5月8日閲覧。 
  34. ^ 『おんな城主 直虎』BS視聴率4.3%を記録『真田丸』初回上回る Sponichi Annex、2017年1月10日発行、同月14日閲覧。
  35. ^ 大河ドラマ館開館 「直虎」出演者も祝う 浜松”. 静岡新聞アットエス. 静岡新聞 (2017年1月16日). 2017年1月20日閲覧。
  36. ^ 大河ドラマ館チケット販売”. 「おんな城主 直虎」推進協議会. 2016年11月20日閲覧。
  37. ^ “おんな城主 直虎:ゆかりの地・浜松にドラマ館オープン 子役・新井美羽と三浦春馬がPR”. まんたんウェブ (株式会社MANTAN). (2017年1月16日). http://mantan-web.jp/2017/01/16/20170116dog00m200006000c.html 2017年1月16日閲覧。 
  38. ^ 「天浜線」×「戦国BASARA」フルラッピング列車運行中!”. 天浜線. 天竜浜名湖鉄道 (2017年1月6日). 2017年1月22日閲覧。

外部リンク

NHK 大河ドラマ
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