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2016年11月11日 (金) 05:04時点における版

辻 仁成
(つじ ひとなり)
誕生 (1959-10-04) 1959年10月4日(65歳)
日本の旗 日本東京都南多摩郡日野町(現日野市
職業 作家
言語 日本語
国籍 日本の旗 日本
最終学歴 成城大学経済学部中退
活動期間 1989年 -
ジャンル 小説随筆
代表作海峡の光』(1997年)
『白仏』(1997年)
主な受賞歴 すばる文学賞(1989年)
芥川龍之介賞(1997年)
フェミナ賞外国小説賞(1999年)
デビュー作 『ピアニシモ』(1989年)
ウィキポータル 文学
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辻 仁成(つじ じんせい)
生誕 (1959-10-04) 1959年10月4日(65歳)
出身地 日本の旗 日本 東京都日野市
学歴 成城大学
ジャンル ロック
職業 歌手
小説家
映画監督
担当楽器
ギター
活動期間 1985年 -
共同作業者 ECHOES
ZAMZA
公式サイト 辻仁成 オフィシャルウェブサイト

辻 仁成(つじ ひとなり/つじ じんせい、1959年10月4日 - )は、日本作家ミュージシャン映画監督演出家。所属事務所タイタン。「仁成」は、本名は「ひとなり」、作家活動では「ひとなり」、歌手・映画監督の場合は「じんせい」と読む。バンド『ZAMZA』での活動時は「Zinc White」もしくは単に「Zinc」と称する。童話作家の東君平の英子夫人と辻の母親が従姉妹同士。女優の南果歩と再婚、一児を授かるが、後に離婚。2002年に女優の中山美穂と3度目の結婚をしたが2014年7月8日に離婚が成立した。フランス・パリを拠点に創作活動を続けている。函館観光大使でもある[1]

略歴

東京都南多摩郡日野町(現日野市)に生まれる。少年期は父親の仕事の都合で福岡市帯広市函館市と各地を転々とした。北海道函館西高等学校卒業し、成城大学経済学部に進学するも中退。1985年ロックバンドの「ECHOES(エコーズ)」のボーカリストとしてデビューする。1991年、5月東京・日比谷野外音楽堂でのライブを最後に、10年に及ぶバンド活動にピリオドを打ちECHOES解散。その後、ソロ活動へ。

1989年、『ピアニシモ』で第13回すばる文学賞を受賞し作家デビュー。1991年、本格的に作家としての活動を始める。1994年、『母なる凪と父なる時化』で芥川賞候補、『ミラクル』が青少年読書感想文課題図書になる。1996年、『アンチノイズ』が三島由紀夫賞候補に。1997年、『海峡の光』で第116回芥川賞を受賞(柳美里『家族シネマ』と同時受賞)。同年に函館市栄誉賞受賞。

1999年、『白仏』の仏語翻訳版 Le Bouddha blanc(仏語翻訳者:Corinne Atlan)でフランスの五大文学賞の一つであるフェミナ賞の外国小説賞を日本人として初めて受賞。『白仏』は祖父、今村豊をモデルとした作品。2003年、渡仏。拠点をフランスに置き、創作活動を続けている。2007年から9年間京都造形芸術大学芸術表現・アートプロデュース学科クリエイティブ・ライティングコース教授を務めた。2011年より塾長を務める人間塾開講。2013年9月1日木下グループ キノシタ・マネージメントのマルチメディア開発部 エグゼクティブプロデューサーに就任。

2009年3月23日にはHEY!HEY!HEY!MUSIC CHAMPに新バンド、ZAMZA N'BANSHEE(現・ZAMZA)で出演し、約20年ぶりにテレビで『ZOO』を披露した。

2014年、前述した中山美穂との離婚の騒動を問題視され、当時所属していたレーベルから「ライブツアーの中止」を求められるも、それを不服として「自腹でのツアー」を決行[2]。そのツアーに運営窓口として協力したタイタンに同年9月より正式に移籍した[3]

2016年10月21日、辻仁成が編集長を務めるウェブマガジン「デザインストーリーズ」を立ち上げた。

瀬戸内寂聴江國香織千住博、建築家の坂茂と交友が深い。

受賞歴

著書

現在までにフランス、ドイツ、スペイン、イタリア、トルコ、中国、台湾、韓国、タイなど世界各国で翻訳され紹介されている。

小説

  • 『ピアニシモ』(1990年/集英社)のち文庫  
  • 『クラウディ』(1990年/集英社)のち文庫  
  • 『カイのおもちゃ箱』(1991年/集英社)のち文庫  
  • 『旅人の木』(1992年/集英社)のち文庫  
  • 『フラジャイル こわれもの注意』(1992年・戯曲/徳間書店
  • 『ミラクル』望月通陽絵(1993年/講談社)のち新潮文庫 
  • 『グラスウールの城』(1993年/福武書店)のち新潮文庫「Tokyoデシベル」文春文庫   
  • 『母なる凪と父なる時化』(1994年/新潮社)のち文庫  
    • 第110回芥川賞候補作
  • 『オープンハウス』(1994年・短編集/集英社)のち文庫  
    • 映画『オープンハウス』原作
  • 『愛はプライドより強く』(1995年/幻冬舎)のち文庫  
  • 『パッサジオ』(1995年/文藝春秋)のち文庫  
  • 『錆びた世界のガイドブック』(1995年・写真+短編集/角川書店
  • 『ぼく、いたくない』(1995年・絵本/新書館
  • 『ニュートンの林檎』(上・下巻)(1996年/集英社)のち文庫  
  • 『アンチノイズ』(1996年/新潮社)のち文庫「Tokyoデシベル」文春文庫
    • 映画『Tokyo デシベル』原作
  • 『きょうのきもち』(1996年・ポストカードブック/フレーベル館)
  • 海峡の光』(1997年/新潮社)のち文庫(第116回芥川賞受賞)
  • 『愛の工面』(幻冬舎文庫、1997年) 『彼女は宇宙服を着て眠る』(2002年・短編集/幻冬舎文庫)  
  • 『白仏』(1997年/文藝春秋)のち文庫 のち集英社文庫
    • 仏語翻訳版でフランスの文学賞「フェミナ賞・1999年外国小説賞」を日本人として初めて受賞
  • 『ガンバルモンカ』(1998年・短編集/角川ミニ文庫)
  • 『ワイルドフラワー』(1998年/集英社)のち文庫 
  • 『五女夏音』(1999年/中央公論社)のち文庫  
  • 『千年旅人』(1999年/集英社)のち文庫(映画「千年旅人」原作)
  • 『冷静と情熱のあいだ Blu』(1999年/角川書店、2001年BluとRossoの愛蔵版)のち文庫  
    • 『冷静と情熱のあいだ Rosso』は江國香織
    • 映画『冷静と情熱のあいだ』原作
  • 『嫉妬の香り』(2000年/小学館)のち集英社文庫  
    • TVドラマ『嫉妬の香り』原作
  • 『愛をください』(2000年/マガジンハウス)のち光文社文庫 
  • サヨナライツカ』(2001年/世界文化社)のち幻冬舎文庫 
    • 映画『サヨナライツカ』原作
  • 『太陽待ち』(2001年/文藝春秋)のち文庫 
  • 『目下の恋人』(2002年・短編集/光文社)のち文庫  
    • 映画『目下の恋人』原作
  • 『愛と永遠の青い空』(2002年/幻冬舎)「青空の休暇」文庫
    • ミュージカル『青空の休暇』原作
  • 『オキーフの恋人 オズワルドの追憶』(上・下)(2003年/小学館)のち新潮文庫 のち小学館文庫
  • 『99才まで生きたあかんぼう』(2003年・イラスト辻仁成/集英社+ホーム社) のち集英社文庫  
  • 『いまこの瞬間 愛しているということ』(2003年/集英社)「二十八光年の希望」文庫
  • 『刀』(2004年/新潮社)
  • 『代筆屋』(2004年/海竜社)のち幻冬舎文庫    
  • 『幸福な結末』(2005年/角川書店) 「オリガミ」文庫
  • 『アカシア』(2005年・短編集/文藝春秋)「明日の約束」文庫 
  • 『ヤダとイイヨ』(2005年/リーガル出版)
  • 『愛のあとにくるもの』(2006年/幻冬舎)のち文庫 
    • 対する韓国側作品「愛のあとにくるもの」は孔枝泳著
  • 『ピアニシモ・ピアニシモ』(2007年/文藝春秋)のち文庫 
  • 『人は思い出にのみ嫉妬する』(2007年/光文社)のち文庫 
  • 『孤独にさようなら』(2007年/マガジンハウス)
  • 『右岸』(2008年/集英社)のち文庫
    • 対する女性側「左岸」を江國香織が描く。
  • 『ダリア』(新潮社、2009年)のち文庫
  • 『アカシアの花のさきだすころ Acacia』(新潮社、2009年)
  • 『クロエとエンゾー』(小学館、2010年)のち文庫
  • 『ぼくから遠く離れて』(幻冬舎、2011年)のち文庫
  • 『ラペのくにでは』(平尾香絵 海竜社、2011年)
  • 『永遠者』(文藝春秋、2012年)のち文庫
  • 『まちがい』(集英社、2012年)
  • 『その後のふたり』(アップリンク、2013年)
  • 『醒めながら見る夢』(角川書店、2014年)
    • 映画『醒めながら見る夢』原作
  • 『日付変更線 The Date Line』(上・下)(集英社、2015年)

今村恭子名義

  • 『月族』(海竜社、2006年)「月族1 プラリネの物語」小学館文庫
  • 『月族 - 月光の導き ルーンの物語』(海竜社、2006年)「月族2 ルーンの物語」小学館文庫
  • 『月族 - 真実の愛 運命の時』(海竜社、2008年)「月族3 トマの物語」小学館文庫

詩集

  • 『屋上で遊ぶ子供たち』(1992年・詩集/集英社)
  • 『希望回復作戦』(1993年・詩集/集英社)
  • 『応答願イマス』(1995年・詩集/思潮社)
  • 『ここにいないあなたへ』(1995年・写真詩集/集英社)
  • 『辻仁成詩集』現代詩文庫149(1997年・詩集/思潮社)
    • 本作に収録されている「はしくれ」は学校図書の中学2年国語の教科書に掲載されている
  • 『ニューヨークポエトリーキット』(2000年・詩集/思潮社)
  • 『辻仁成 青春の譜 ZOO』(2000年・歌詩集/幻冬舎文庫)
  • 『ZOO -愛を下さい-』(2002年・写真詩集/河出書房新社)

随筆

  • 『ガラスの天井』(1992年・エッセイ集/集英社)のち文庫
  • 『そこに僕はいた』(1992年・エッセイ集/集英社)のち新潮文庫  
    • 本作に収録されている「新聞少年の歌」は教育出版の中学1年国語の教科書に、「そこに僕はいた」は東京書籍の中学1年国語の教科書に掲載されている
  • 『函館物語』(1996年・写真エッセイ集/集英社文庫)
  • 『音楽が終わった夜に』(1996年・エッセイ集/マガジンハウス)のち新潮文庫
    • 本作に収録されている「プライド」は第一学習社の高校1年国語の教科書に掲載されている
  • 『僕のヒコーキ雲』(1997年・日記エッセイ/集英社)
  • 『世界は幻なんかじゃない』(1998年・写真+エッセイ集/幻冬舎)
  • 『そこに君がいた』(新潮文庫、2002年)
  • 『いつか、一緒にパリに行こう』(2005年・パリガイドブック・写真エッセイ集/光文社)のち文庫
  • 『マダムと奥様』(2009年・エッセイ集/光文社文庫)
  • 『オルセー印象派ノート』(世界文化社 2010年)
  • 『ECHOES-木霊-』(幻冬舎 2011年)
  • 『不屈』(キノブックス 2014年)
  • 『息子に贈ることば』 (文藝春秋 2016年)
  • 『パリのムスコめし~世界一小さな家族のための~』 (光文社 2016年)
  • 『50代のロッカーが毎朝せっせとお弁当作ってるってかっこ悪いことかもしれないけれど』 (主婦の友社 2016年)

共著

  • 『恋するために生まれた』(2001年・江國香織との対話集/幻冬舎)
  • 『辻仁成+種田陽平式映画づくりの旅』(2002年/世界文化社)

ビデオ

  • 生まれ変わるとしたら(1996年)(ポエトリー・リーディング)
  • virtual trip PARIS セーヌの休日 Les vacances a la Seine(2015年)(監修・ナレーション)
  • virtual trip PARIS パリの路地裏 Les passages de Paris(2015年)(監修・ナレーション)

音楽

(※ECHOES時代にリリースした作品はECHOESを参照)

ソロアルバム

リリース日 タイトル  収録曲 備考
1st 1992年3月25日 遠くの空は晴れている 初のソロアルバム・ソニーよりリリース
2nd 1992年11月1日 君から遠く離れて
ユニット 1993年7月18日 抜本的政治改革 「BEAT MUSIK」名義でインディペンデントレーベルよりリリース
ベスト 1993年9月22日 The Best of 辻仁成~JINSEI SONGS~ ソロとして初のベストアルバム
3rd 1994年5月20日 言葉はキュークツ ポニーキャニオン移籍第1弾
ライブ 1994年10月5日 嵐の夜に生まれて 初のライブアルバム
4th 1995年3月17日 第三反抗期
ユニット 1996年4月19日 NEW WALL 「TSUJI JINSEI×BEAT MUSIK」名義でリリース
ベスト 1997年3月21日 BEST WISHES ポニーキャニオン時代のベストアルバム
5th 1998年4月22日 Sq.-スクエア- Passaggio Discsよりリリース
ベスト 2007年8月8日 The Best of 辻仁成+3 93年にリリースされたベストアルバムに3曲追加されたもの
ライブ 2008年1月23日 「辻」JINSEI TSUJI LIVE CD VERSION HANNA MUSICよりリリース
ベスト 2014年4月2日 コトノハナ -Super Best of Jinsei Tsuji- 同年4月16日に2枚組のアナログ盤がリリースされた
ライブ 2016年7月6日 人生劇場 Jinsei Tsuji Live 2015 辻仁成 and THE JINSEIZ″サンシャインデイズ ツアー 2016″ライブ会場でのみCDが発売されタイタンレコードより配信限定

【LIVE DVD】

  • 辻/JINSEI TSUJI(HANNA MUSIC)

【ユニット】 ECHOES OF YOUTH(ECHOESのギタリスト、伊藤浩樹とのユニット)

  • 「恋するために生まれた」MAXIシングル (ソニーミュージックエンタテイメント) 
  • 「REAL」MAXIシングル (ソニーミュージックエンタテイメント)
  • 「SLOW」MAXIシングル (ソニーミュージックエンタテイメント)

クレモンティーヌ with Jinsei Tsuji

  • 「二人でゆっくり〜Tous deux tout doux」MAXIシングル (ソニーミュージックエンタテイメント)

【新バンド】 ZAMZA(2008年、新バンド「ZAMZA N'BANSHEE」現・ZAMZA結成)。ボーカルとギター担当。 メンバーはベースでリーダーの恩田快人(元JUDY AND MARY)、ドラムに五十嵐公太(元JUDY AND MARY)。ギターはHIROKI ITO (エコーズ)。 11月29日、渋谷 Duo Music Exchangeにてファーストライブを行う。2010年、6月12日「WOMB」にてLive 2010〜月族〜を行う。

  • MANGA(1st )2008年
  • 月族(2nd )2010年5月19日発売。

【新バンド】 balance-unbalance(2012年辻仁成グループとしてファーストライブを行いその後このバンド名に決定)ボーカル担当。メンバーはベースにTOKIE、ギターに奥村大、ドラムに山口美代子

楽曲を提供・プロデュースしたアーティスト

楽曲をカヴァーしたアーティスト

映画監督

原作の提供・脚本

テレビドラマ

映画

  • 冷静と情熱のあいだ(原作の提供:辻仁成&江國香織/監督:中江功/2001年11月・東宝系にて公開)
  • OPEN HOUSE(原作の提供・監督:行定勳/2003年12月・池袋シネリーブルにて公開)
  • サヨナライツカ(原作の提供・監督:イ・ジェハン/2010年1月・全国公開)

漫画

舞台

出演番組

テレビ

テレビドラマ

トーク番組

バラエティ番組

ラジオ

ニコニコチャンネル

関連項目

  • 函館市文学館 - 函館市ゆかりの文学者として執筆に使用した道具などが常設展示されている[4]

脚注

外部リンク