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: アキの父親。持病の[[椎間板ヘルニア|ヘルニア]]が悪化したため、アキが夏休み帰省する期間に合わせて手術・入院をする。その間、八軒が住み込みのアルバイトとしてやってきたが、溺愛している愛娘のアキを取る(恋仲になる)のではないかと過剰なほど心配して、初対面からいきなり威嚇・警戒した。アルバイト後もアキに関することで八軒を警戒している様子。厳つい顔立ちと愛想の無い口の悪さで話す癖があるが悪気はない。いつ、八軒に素直に優しくなるかは不明である。八軒のことを「バイト」と呼ぶ<ref group="注">八軒がアキの勉強を見ることになってからは「八軒」と呼ぶようになった。</ref>。8巻で御影牧場の社長業をアキの祖父から受け継いでいる。早く、優しいところを見たいとファンにみんなからそう思ってる。 |
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; 御影 政子 |
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: 声 - [[大浦冬華]] / 演 - [[宮本裕子]] |
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2014年8月10日 (日) 02:40時点における版
銀の匙 Silver Spoon | |
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ジャンル | 学園、少年漫画 |
漫画 | |
作者 | 荒川弘 |
出版社 | 小学館 |
掲載誌 | 週刊少年サンデー |
発表号 | 2011年19号 - 連載中 |
巻数 | 既刊11巻 (2014年3月現在) |
アニメ | |
原作 | 荒川弘 |
監督 | 伊藤智彦(第1期) 出合小都美(第2期) |
シリーズ構成 | 岸本卓 |
脚本 | 岸本卓 |
キャラクターデザイン | 中井準 |
音楽 | 村井秀清 |
アニメーション制作 | A-1 Pictures |
製作 | エゾノー祭実行委員会 |
放送局 | 放送局参照 |
放送期間 | 第1期:2013年7月11日 - 9月19日 第2期:2014年1月9日 - 3月27日 |
話数 | 第1期:全11話 / 第2期:全11話 |
映画 | |
監督 | 吉田恵輔 |
制作 | TBSテレビほか |
配給 | 東宝 |
封切日 | 2014年3月8日 |
上映時間 | 不明 |
八軒勇吾 御影アキ 駒場一郎 南九条あやめ 中島先生 |
中島健人 広瀬アリス 市川知宏 黒木華 中村獅童 |
テンプレート - ノート | |
プロジェクト | 漫画・アニメ |
ポータル | 漫画・アニメ |
Template:漫画 は 廃止されました |
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『銀の匙 Silver Spoon』(ぎんのさじ シルバースプーン)は、荒川弘による日本の漫画作品。『週刊少年サンデー』(小学館、以下「サンデー」)2011年19号より連載中。
概要
北海道の農業高等学校を舞台とした学園漫画作品。その他、作中にばんえい競馬も登場している。
作者の荒川は北海道の酪農家の生まれで農業高校卒業生でもあり、作中には荒川の実際に経験したことが多く反映されている[1]。作品の舞台となる大蝦夷農業高等学校は、帯広農業高等学校をモデルにしている[2][3]。また荒川は自身の農業での実体験を題材としたエッセイ漫画『百姓貴族』(『月刊ウィングス』)を本作と並行して連載しており、本作と共通する話題が描かれることもある。
タイトルの由来は明らかでないが、主人公たちが生活している学生寮の食堂入口に“銀の匙”が飾られており、8巻においてその縁起が語られる場面がある。
作品の累計発行部数は2012年4月の時点で、1 - 3巻合わせて250万部を突破した[4]。2013年7月発行の第8巻にて累計1000万部を達成する[5]。
2012年7月11日時点で、7月18日発売の第4巻の初版が100万部発行となることが明らかになった。これは発行元の小学館においては最速である[6]。これに伴い、北海道の農業高校において、本作中の設定に基づいた起床の朝4時から消灯の22時まで動き続ける農業高校の一日をカメラに捉え、エゾノーでの生活を再現したCM19本を作成。発売日当日には、「4時篇」から「22時篇」までバージョン違いの全19本を、朝4時から1時間に1本ずつフジテレビ系全国28局のどこかの局で全国リレー放送した。また公式HP上でも同様にCM映像を1時間ごとに更新、更にHP限定として「23時篇」を特別に配信[7]。なお、本作品の舞台であり、CM撮影に協力した北海道に敬意を表して北海道文化放送のみ全作品を1時間ごとに放送した[8][9][10][11]。
キャッチコピーは「汗と涙と家畜の酪農青春グラフィティ!!」。
テレビアニメ化されており、フジテレビ「ノイタミナ」枠にて2013年7月から9月にかけて第1期が[12][13]、2014年1月から3月にかけて第2期が放送された。詳細はテレビアニメの節を参照。
2014年3月7日より実写映画が公開中。
サンデー移籍の経緯
前作となる『鋼の錬金術師』を連載していた『月刊少年ガンガン』(スクウェア・エニックス)から出版社を越えて掲載誌を変えたことについて、 ラジオ番組『オールナイトニッポンGOLD app10.jp』に作者の荒川が出演した時の話によると、いろんな雑誌や出版社からのお誘いがあった中で、『鋼の錬金術師』が連載中の頃から、荒川のファンで荒川の元に通っていた『銀の匙』の担当編集者である坪内崇が、農業漫画を提案し、その中でサンデーの読者層の話をした際に、中高学生がかなりの確率で、将来のことを気にしてるというアンケート結果を聞き、ピンと来て「いけます」という話になったとのこと[14]。
また、当時、サンデーの編集長であった縄田正樹は、『コミックナタリー』のインタビューにて「話の内容で他誌よりも『サンデー』を選んでもらえたんだと思います」と発言しており、前作とは違ったジャンルの話を描ける場だからこそ『サンデー』での連載を始めたという[15]。
荒川は『銀の匙 公式ガイドブック』にて、「単純にネタがあって、すぐ描けるのがこういうジャンルだったから。まったりやりたいな〜ってのもあって、ゆるめのテーマに決めました。」とも語っている[16]。
荒川にとって初の週刊誌連載作品だが、他社の仕事との並行、また連載中に第二子、第三子を出産していることもあって他の連載作品と比較すると休載頻度がやや高くなっており、家族が体調を崩したためそちらの療養をサポートするために2014年36・37号以降はしばらくかなりゆっくりの不定期連載となっている。
受賞歴
- 「マンガ大賞2012」大賞
- 「全国書店員が選んだおすすめコミック2012」2位
- 第3回「ブクログ大賞」マンガ部門大賞
- 第58回「小学館漫画賞」少年向け部門受賞
- 農林水産省主催「コンテンツ・アワード・オブ・ジャパン・フード・カルチャー2013」大賞
ストーリー
この節にあるあらすじは作品内容に比して不十分です。 |
北海道に所在する大蝦夷農業高等学校(通称:エゾノー)は、農業・酪農・獣医師などに従事することを目指す農家の子供が多く通う学校であった。
進学校として名高い中学出身でありながら、低偏差値校であるエゾノーに寮があるからという理由で入学した八軒勇吾は、他のエゾノー生徒たちの多くが明確に将来の夢を持つ中、1人だけ何も夢を持っていないことに焦燥を感じ始める。
高校としては日本一の広大な敷地面積を持ち、動物と自然に囲まれ、1年生の間は全寮制という慣習を持つエゾノーで、八軒の青春の日々が始まる。
登場人物
登場人物の姓は北海道の地名から引用されている。また、単行本の空白ページには酪農科学科1年D組生徒を筆頭に登場人物のラフイラスト、名前、出身中学、所属部が描かれており、作中ではほとんど触れられていない人物設定を窺い知ることができる。
酪農科学科1年D組 → 2年
- 八軒 勇吾(はちけん ゆうご)
- 声 - 木村良平 / 演 - 中島健人
- 本作の主人公。容姿はごく平凡な少年。眼鏡をかけている。学生服の下にパーカーを着用するのが基本スタイル。一部の友人からは「ハチ」と呼ばれる。クラスの実習班はA班。
- 新札幌中出身。実家は札幌市西区にある、農業とは縁のないサラリーマン家庭。推薦入学での進学者が多いエゾノーでは珍しい、一般入学試験を受けて入学した生徒のひとり。
- 有名な中高一貫の進学校に通っていたが、激しい学力競争に敗れ、ノイローゼ気味になるほど自信を喪失[注 1]し、成績の良い兄・慎吾に強いコンプレックスを持ち、成績でしか評価されていないと思い込んでいたため、家族と距離を置くようになった(本人曰く常識が通じない父と気持ちが通じない母と話が通じない兄)。更に捨て鉢になって、内部進学をせずに外部の学校に進学希望である旨を担任・白石に告げた際、大らかな校風のエゾノーを薦められて受験した。周囲には「家に帰らなくて済むから(全寮制のエゾノーに入学した)」との理由を口にしている。特に農業関係の職に就きたいといった夢があるわけではなく、明確な夢を持つ周囲の生徒達に引け目を感じている。しかし、農家ではない家庭で育ったために農家での常識に疑問を持ち、それが同級生とのディスカッションや教師による特別授業のきっかけとなるなど、彼の存在がエゾノー1年生のキーパーソンとなりつつある。
- 数学などの一般科目における学力は他のエゾノー生徒たちより遥かに優秀であり、クラスメイトから「勉強を教えてほしい」と頼られるほどだが、農業の専門知識では他の生徒たちにはかなわない。後に休日返上で猛勉強を行い、一学期の中間考査で学年総合1位を取るが、それでも個々の教科では他の生徒たちに僅差で及ばない結果となる。また、元は運動が苦手で入学当初は身体能力が他の生徒に比べるとやや劣っていたが、日々の実習や部活等で否応なく鍛えられ基礎体力が向上してきている。それでも、文化祭の当日の朝には、様々な仕事を抱え込む余り過労で倒れて入院してしまった。ただし、積雪量の多い札幌で育ったこともあり雪かきは他の生徒より得意である。
- 本人は気にも留めていなかったが、幼い頃から親が「ちゃんとしたもの」を食べさせていたため、気づかないうちに非常に良い味覚が育まれていた。その味覚の鋭さや繊細さは、稲田真一郎やアキの祖父が認めるほどである。また字も綺麗でノートまとめが上手く、文化祭当日に倒れた時も第三者がノートを見るだけで八軒が計画していた通りの仕切りができる状態になっていた。
- 競争に勝つことへ拘る反面、弱者に感情移入しやすい素直で心優しい性格。お人好しで頼みごとを安請け合いする面があり、周囲からは「人にかまって損をするタイプ」「いい人」「断らない男」と評される(ただしアキの勉強を見ることを理由に一度先輩の頼みを断っている)。また、妥協が許せず何事にも納得できるまで真摯に追求する性分が、エゾノーにおいては概ね良い方向へ発揮されているものの、友人たちからは「面倒臭い」とも思われている。
- 中学時代は学力競争に偏重した価値観の持ち主だったため、エゾノー入学当初も頑ななまでに学業成績や順位に縛られていたが、世の中には数値に換算できないことや「答え」が一つだけではないことが多く存在し、先入観で物事を穿って見たり判断したりしてはいけないということを身をもって経験して、学び始めている。その一方で、家畜動物などは生産率重視であり、数字が悪ければ早々に屠殺の対象になる現実を目の当たりにする機会も多く、前述との矛盾に疑問を感じて葛藤することもある。それらの体験を重ねていくごとに自ら考えることを覚え、学び、少しずつ成長している。しかし、中学時代に学力競争に敗れ周囲から孤立したトラウマは根深く、真面目すぎるがゆえの要領の悪さも相まって、無茶な努力へ走ろうとする危うさと、何らかのトラブルに対し自己否定からスタートする悪癖は未だ抜けていない。
- クラスメイトの御影アキに密かに想いを寄せており、より距離を縮めようと彼女の所属する馬術部に入部する。上級生(3年生)が引退した2学期からは馬術部の副部長に抜擢された。さらに駒場家の離農を機にアキに自らの夢を家族に話すよう後押ししたことから、彼女の勉強を教えることになる。アキとは相思相愛で周囲も半ば公認しているが、アキの父親にプレッシャーをかけられていることや周囲の妨害もあり、未だ告白は果たせていない。
- アキの勉強を教える過程で、兄・慎吾が勉強のコツをまとめたノートを取りに行くことになり、不本意ながらも久々に帰省。久々に両親と食事を共にする。その席で父親・数正が発した「失敗した人」を全否定するかのような発言に激怒し、初めて父に「俺は経済動物以下の存在か?」と反抗する。その後母・美沙子が自らの生活振りを気にしてエゾノーを訪れたことを機に、自らに気を回した言動の真意にも気付き彼女と和解を果たすことができた。
- 2年になってからはアキの叔父に紹介してもらった下宿先に引っ越して一人暮らしを始める。しかし、一人暮らし開始初日に大川が持ってきたジンギスカン鍋が爆発して部屋の中がめちゃくちゃになってしまい、一部の人間から信用を失った。
- 御影 アキ(みかげ アキ)
- 声 - 三宅麻理恵 / 演 - 広瀬アリス
- 本作のヒロイン。気さくな笑顔とショートカットが特徴の、明朗で社交的な少女。スタイルも良い。部活は馬術部。
- 清水第一中出身。エゾノーには推薦入学で進学した。実家は上川郡清水町で酪農を一家で営んでいる。人当たりもよく素直な性格であるが、周囲に迷惑を掛けないようにとの思いが強く、自我を抑えて独りで抱え込んでしまう傾向がある。それ故に何処か心に一線を引いて踏み込ませない雰囲気を醸している。
- 実家には農耕馬がおり、祖父の影響もあって幼い頃から乗馬クラブに通うなど乗馬に慣れており、高い乗馬技術の持ち主。入学早々八軒が校内で迷子になった際、学校所有の巨大な黒馬(ブラックキング号)に乗って八軒を捜しに行き、その姿は八軒に「世紀末覇者」を連想させ恐怖させた。
- 将来の夢は大好きな馬に関わる仕事に就くことであるが、一人っ子であるため後継ぎとして無言のうちに期待され本人も家族からの期待を知っているため、そのことは家族に語ることなく胸に収めていたがそれがややプレッシャーとなっていた。駒場家の離農をきっかけに八軒の後押しでついに自身の本心を家族に打ち明け、ばんえい競走馬厩舎を営む叔父の下で働きたいと叔父に懇願し、「大学を出ること」を条件として認可されるが、自他共に認めるほど勉強が苦手で、学校の成績も同じクラスの常盤ほどではないがあまり良くない(八軒曰く常盤よりずっといい)ため、八軒に勉強を教えてもらうことになった。その後成績は徐々に伸び、担任の桜木から推薦入試での受験を勧められるまでになった。
- 一般受験で入学した八軒に興味を持ち、何かと気に掛ける。八軒が吉野と不純異性交遊を噂された時や他の女子生徒から告白されるかのような状況を目撃した際に、動揺する素振り(無表情になったり、持っていた物を落とすなど)をみせるなど、八軒を好ましく思っている描写がされている。駒場家の離農が決まった時には、思わず好意を八軒本人の前で告白しかけているものの、告白は未だ果たせていない。幼馴染の駒場と家族同然の付き合いをしてきたため男女の機微には疎く、周囲からは「ひどい女」「ニブい」「八軒に同情する」などとさんざん言われてから八軒のモーションに気づいて動揺する様が度々描写されている。
- 駒場 一郎(こまば いちろう)
- 声 - 櫻井トオル / 演 - 市川知宏
- 短髪に鋭い目つき、大柄な体格が特徴の少年。
- アキと同じ清水第一中出身。エゾノーには推薦で入学した。クラスの実習班は八軒と同じA班。
- 武骨な物言いと、やや無愛想な表情であるが、実直で男気のある性格の持ち主で礼儀正しい一面も持つ。また、不器用な優しさ故に一度決めたことは曲げず、周囲からの気遣いを拒み続ける頑固な面も。アキとは幼馴染で互いの実家も近く(隣接していると言うが片道約8km)、家族ぐるみで付き合う仲。実習以外の授業中はほとんど寝ており、国語・数学など一般教科の成績は芳しくないが、「作物」など専門教科の成績は優秀である。毎日の実習授業と部活を物ともしない豊富な体力と持久力を有しており、腕っ節も強い。ことあるごとに牛乳を好んで飲んでいる。
- 部活は野球部で、ポジションはピッチャー。幼少期から野球少年であり、実家の敷地内には父の作ってくれたピッチング練習場もある。しかし数年前に父を亡くしたため、高校卒業後は実家の酪農業を継ぎ、独りで切り盛りしている母親の力になりたいと考えている。その一方で甲子園に出場してプロ野球選手になり、あまり裕福ではない実家の経営を立て直したいという夢も抱いていた。
- エゾノー野球部では1年生ながら秋季大会で幾度か登板しており、将来を期待されていたらしい。しかしエゾノー祭が終了してしばらく経った頃に実家の借金が原因で離農することが決まり、借金返済と家計を助けるために学校を中途退学した。
- 常盤 恵次(ときわ けいじ)
- 声 - 庄司将之 / 演 - 矢本悠馬
- 大きな三白眼の少年。当初は長めの髪を一つ結びにしていたが、夏季休暇明けにはっちゃけた格好をしたために処罰を受けて、以降は坊主頭になっている。クラスの実習班は八軒と同じA班。部活は空手部。
- 中札内南中出身。鶏農家の長男で、家業を継ぐために推薦入学した。教わったことを3歩歩いただけで忘れるほど頭が悪く(八軒曰くトリ頭)、特に数学はテストで二桁の点数を取ったことがなく、小学1年生レベルの算数の足し算の問題すら間違えるほど壊滅的である。後に八軒の猛特訓を受け、ようやく一桁の壁を越える(それでも10点)。しかし鶏の生態や飼育法などの知識は豊富で、一学期中間考査では「畜産」で満点を取り、八軒を驚愕させる。また、勉強以外の面では知恵が回ったり、意外な才能を発揮する部分もあり、周囲に感心されたり「その頭を勉強の方に回せ」と呆れられたりすることもしばしば。
- 悪気はないが考えが浅く、配慮に欠けた行動や発言でクラスメイトたちの神経を逆撫でしたりと、何かと騒動を起こす[注 2]。そのためクラスメイトたちからは、「いつ退学させられても不思議ではない」と思われている。
- 浪費癖があり、豚肉ファンドの発案者でありながら当初は金欠で加入を見合わせていた。後に副ぶちょーのおやつ代から資金を借用するが、本人の無知からタマコの言うままにとんでもない金利の借用書を書いてしまい、豚肉加工日の時点で利息がかなりの額になっているようである。
- 作者・荒川はこのキャラクターを気に入っており、『サンデー』2013年第18号の巻末で、自分の作品の中では常盤位置にいたいと発言している。
- 相川 進之介(あいかわ しんのすけ)
- 声 - 島﨑信長
- 長身で目が細く穏やかな風貌の少年。クラスの実習班は八軒と同じA班。
- 幕別東中出身。幼少期から獣医を目指しており、少しでも早く獣医学研究に携わるため、研究設備の整っているエゾノーに入学した。部活は授業外でも家畜を見たい(学びたい)ため、ホルスタイン部に入部。「生物」や「畜産」、「バイオテクノロジー」を得意教科とし、一般教科の成績もおおむね優秀である。
- 性格は至って温和だが、西川の無断外出の企みに積極的に加担したり、その際に出くわしたスイカ泥棒に対して駒場・西川と共に容赦の無い制裁を加えたりと熱い一面も持っている。一般人の感性に理解を示す数少ない生徒の一人で、八軒とは馬が合うのか、実習時以外でも2人で連れ立っていることが多い。
- 幼少期から獣医志望であるが、小学生の時にひどい牛の手術を見たことがトラウマとなり、多少にかかわらず血(特に生体から流れる血)[注 3]が苦手である。授業で行われる家畜の手術や屠殺の現場で失神するという醜態を晒すことが度々ある。獣医師を目指す者としては致命的な欠点だと自覚しており、克服しなければならない課題であると発奮するものの難儀である。しかし、動物を助けるだけではなく苦しめずに絶命させることもまた獣医師の使命であると考え、豊富な知識と正確な技術を身につけたいと前向きな姿勢を垣間見せている。その後駒場の離農退学と大蝦夷畜産大の屠畜場見学を経て「動物だけでなくそこに関わる人達も救いたい」という思いから家畜獣医になろうという意思を持った。進級と同時に寮を出て下宿し、受験勉強のため予備校もしくは塾に通う計画を立てている。その後担任の桜木の勧めで、アキとともに大蝦夷畜産大への推薦入学を目指す事になる。
- 稲田 多摩子(いなだ たまこ) / タマコ
- 声 - 高垣彩陽 / 演 - 安田カナ
- 全体のシルエットが卵のような肥満体型の少女。名前をもじり「タマゴ」と呼ばれることもある。クラスの実習班は八軒と同じA班(紅一点)。部活は柔道部。
- 帯広川西中央中学校出身。実家は共同経営型の大規模な牧場。「お金が大好き」と明言し、金銭や利益に関することには大人顔負けの一面を見せるしっかり者。いずれは実家の牧場に就職して、経営に口を挟み、実父から社長の座を奪おうと考える野心家でもある。将来は、安全・信頼は勿論、そこに生産性や合理性を兼ね備え、更に高い収益をもたらす農業経営を学び、世界と渡り合える農業を築くことを目指している。そのため効率的な大量生産よりも無添加で安全性を最重視するべきと考える兄・真一郎と意見がぶつかることも少なくない。得意教科は「農業経営」と「情報処理」で、一学期中間考査では数学を含めた3教科で満点の成績を収めている。
- その体型から、クラスの男子たちに女性としては殆ど意識されていない。しかし、肌艶や髪質、目鼻などのパーツ自体は美形の条件を満たしており「トリミングしたら美人」と八軒たちを驚愕させた。また、体調を崩したり、本気でダイエットに取り組むと短期間で大幅に痩せることがあり、標準体型まで痩せた姿はかなりの美少女である(痩せた姿がパッケージに描かれたソーセージは、多くの男子が買い上げた)。ただし本人は「肌が荒れる」「貧血になる」など健康上の理由から、痩せた姿を好んでいない(作者曰く、「あの体形を維持するのに結構努力している」)。また、所作や言葉遣いがエレガントである。表情のバリエーションは少ない。
- 体型に似合わず身体能力は高く、体力自慢の駒場と卓球勝負で互角に打ち合うなどスタミナも豊富である。しかし、空腹になると力が出ず、朝食前の早朝実習では朝のおやつが欠かせない。
- かなりのリアリストで、八軒にしばしば現実を見るよう忠告を行っている[注 4]。年末を前に、八軒の依頼で常盤が発案した「豚肉ファンド」の経理を任されることになる。
- 吉野 まゆみ(よしの まゆみ)
- 声 - 井澤詩織 / 演 - 岸井ゆきの
- そばかす顔とツインテールの髪型が特徴の少女。部活はバドミントン部。
- 下浦幌中出身。酪農家である実家の牛乳を使ったチーズ工房を立ち上げることが夢。そのためチーズの知識に長け、また「食品製造」を得意教科としており、一学期中間考査でも満点の成績を収める。カマンベールチーズが好物。
- 常に明るくはっきりした性格だが、中島先生を脅迫して秘蔵のチーズを無断で持ち出すなど、チーズに関することでは手段を選ばない面もある。八軒の生真面目さや義理堅さを評価する人物の一人だが、八軒がアキをデートに誘った件で恋愛対象としてどうかを同級生に問われた時は「(他人のことで悩んだりして)面倒臭そうだから嫌」と完全否定している。
- 同クラスの男子生徒
-
- 西倉 亮(にしくら りょう)
- 声 - 白井悠介
- バレー部。東藻琴が丘中出身。
- 御茶の水 太郎(おちゃのみず たろう)
- 声 - 村田太志
- 卓球部。岩見沢光中出身。
- 二又 幸次(ふたまた こうじ)
- 声 - 田丸篤志
- ホルスタイン部。津別川中出身。
- 太田西 力(おおたにし ちから)
- 声 - 蓮岳大
- 柔道部。厚岸トライベツ中出身。
- 豊田 直樹(とよだ なおき)
- 声 - 中澤まさとも
- サッカー部。音更元町中出身。
- 勢雄 速見(せお はやみ)
- 声 - 小林直人
- 剣道部。上更別中出身。
- 泉川 しげる(いずみかわ しげる)
- 声 - 小野友樹
- 空手部。別海中風連中出身。
- 尾田 順(おだ じゅん)
- 卓球部。大樹晩成中出身。
- 目黒 海斗(めぐろ かいと)
- 声 - 山本兼平
- ラグビー部。えりも岬中出身。
- 登和里 英策(とわり えいさく)
- 声 - 徳本英一郎
- ラグビー部。士別岩尾内中出身。
- 近藤 豊(こんどう ゆたか)
- 声 - 小林直人
- バスケ部。ニセコ東山中出身。
- 坂の上 真二(さかのうえ しんじ)
- 陸上部。芽室東中出身。
- 三条 拓(さんじょう たく)
- サッカー部。新得トムラウシ中出身。
- 松山 雄一(まつやま ゆういち)
- 声 - 山下大輝
- 野球部。大樹中央中出身。
- 音調津 陣(おしらべつ じん)
- 空手部。広尾紅葉通中出身。
- 巴沢 和真(ともえざわ かずま)
- 声 - 高橋伸也
- 柔道部。女満別東陽中出身。アニメでは実家が養豚をしていることから八軒に豚丼を太らせるための秘策を教えた。
- 川合 隼人(かわい はやと)
- 声 - 渡辺拓海
- バドミントン部。とかち池田中出身。
- 柏ヶ丘 剛弘(かしわがおか たけひろ)
- 空手部。中鹿追中出身。
- 白糸 鷹志(しらいと たかし)
- 陸上部。足寄螺湾中出身。
- 渋山 達也(しぶやま たつや)
- バレー部。芽室東中出身。
- 桂木 翼(かつらぎ つばさ)
- テニス部。釧路町若葉中出身。
- 宮舞 晴彦(みやまい はるひこ)
- バドミントン部。奥別海中出身。
- 東 道久(ひがし みちひさ)
- 陸上部。帯広大正中出身。
- 白銀 鉄平(しろがね てっぺい)
- バスケ部。忠類本町中出身。
- 多和 泰樹(たわ やすき)
- 陸上部。北標茶中出身。
- 居辺 卓弥(おりべ たくや)
- 陸上部。上士幌ナイタイ中出身。
- 二宮 英多(にのみや えいた)
- サッカー部。豊頃町はるにれ中出身。
- 山田 旭(やまだ あさひ)
- バスケ部。倶知安西陵中出身。
- 出席番号40番[17]
- 本名も顔も不明。クラスの実習班はD班で、後姿を見る限りでは短髪に茶筅髷のような髪形をしている。
- 同クラスの女子生徒
その他の生徒
- 西川 一(にしかわ はじめ)
- 声 - 高梨謙吾
- 細い吊り目が特徴の飄々とした少年。
- 農業科学科1年生 → 2年生。学生寮では八軒のルームメイト。新ひだか町第四中出身。実家の畑作農家を継ぐために農業科を志望した。家業の関係から、トラクターなど農業機械の操作技術と知識に長けており、これらの機械の部品を使ってロボットを作ることを夢見ている。野菜類についての知識も豊富。また多少の料理も得意で、作った沢庵漬けを八軒に帰省時の土産として渡した。漫画やアニメなどのサブカルチャーを好み、寮の部屋にさまざまな本や音楽・DVDソフト、アニメキャラクターのポスターを持ち込んでいる。また恋愛ゲームをプレイするため、寮の娯楽室に置いてあるパソコンをよく占領している。絵も上手く、八軒に馬そりの手入れを頼まれた時は痛そりペイントを施した。コミックマーケットで夏休みや冬休みには東京へ遠征するなど自他共に認める二次元オタクだが、恋愛ゲームのやり込みで会得した対人攻略能力で池田(後述)を手懐けてしまい、周囲から「恐るべしエア百戦錬磨」と感嘆された。八軒が一人暮らしを始める際、古いノートPCを八軒に譲った。
- ラクレットオーブンの試運転でブレーカーが落ちた際、プレイ中だった恋愛ゲームを中断されたため大川を強く恨んでおり、しばしば彼に報復を行っている。
- 別府 太郎(べっぷ たろう)
- 声 - こぶしのぶゆき / 演 - 河野将也
- 坊主頭で糸目の恰幅の良い少年。
- 食品科学科1年生 → 2年生。学生寮では八軒のルームメイト。帯広空港南町中出身。体型のとおり食べることが好きで、良い食べ物を作る(食べたい)ために食品科を志望した。その体格から走るのが苦手。携帯電話に設定している入浴時間を知らせるアラーム音はザ・ドリフターズの「いい湯だな」(アニメでは版権の都合上なのか、全く別の曲になっている)。
- 稲田 真一郎(いなだ しんいちろう)
- 声 - 小野友樹 / 演 - 遠山悠介
- 食品科学科3年生 → 卒業。タマコの兄。八軒らからは「スモークチキン先輩」の通称で呼ばれる。顔立ちは妹同様の美形で、こちらは標準体型。無添加食品の研究を行っており、食品添加物も上手く取り入れて使うべきと考えているタマコとたびたび衝突している。逃げた実習用鶏を捕まえてもらったことで八軒と知り合い、お礼にと持参した自作のスモークチキンを無添加食品と見抜いた八軒を気に入る。八軒が「豚丼」(後述)をベーコンに加工する際に作り方を教え、手伝った。冬休み終了時点で大学への進学が決まっている。
- クラスメイトらが異議を唱えるような八軒の考え方を肯定するなど、悩みながらも一つずつ手探りで成長していく八軒を見守る良き理解者のひとりである。
- 池田 千鳥(いけだ)
- 声 - M・A・O
- 食品科学科1年生 → 2年生。小柄で黒髪ロングの肉食系(文字通りの意味で)女子。豚肉絡みのエピソードになると登場する。引っ込み思案でいつももじもじしているが目的は常に肉であるため、そこを攻略ポイントと見切った西川にあっさり手懐けられた。
- 中矢
- 声 - 明坂聡美
- 農業科学科1年生 → 2年生。秋季大会直前の駒場に交際を申し込んだが「それ(男女交際)どころではない」と断られた。
- 大森 大(おおもり)
- 農業科学科3年生 → 卒業。ガタいも良くイカつい顔をしているが性格は優しい。ホットドッグを飲み物のように平らげる大食漢。八軒が見つけピザ会で使われた石窯を管理している様子。足が臭く、アキと一緒に勉強していた八軒に軽く嫉妬し履いていた靴下攻撃をかましたことがある。
- 青山 雫(あおやま)
- 声 - 中島健人
- 1年生 → 2年生。学生寮では駒場と同部屋だった。実写版で八軒勇吾役の中島健人がゲスト声優を務めた。
馬術部
- 大川 進英(おおかわ しんえい)
- 声 - 水島大宙 / 演 - 花戸祐介
- 農業土木工学科3年生 → 卒業。2学期まで馬術部部長を務めた男子生徒。帯広大空北中出身。部活引退後も顔を出し、先輩の立場から、八軒に忠告や協力等を度々行なっている。壊れていた石窯の修理も担った。また馬術部で飼うことになった子犬(副ぶちょー)の小屋を、設計図無しに廃材だけで製作した。
- 一応就職組ではあるが、進路や卒業後の目標を掲げている生徒が多いエゾノー生の中で、将来の希望を明確にしていない数少ない生徒のひとり。冬休みの終了時点でも未だに内定を貰えず、3学期には「とうとう学校に新卒求人がひとつも来なくなった」という状況にまで追い込まれ、結局就職先が決まらないまま卒業となった[注 5]。
- 「地元の企業に就職して平凡な生活が送れれば良い」と欲のない発言をして八軒の関心を引いた。一方で彼女のいる所謂「リア充」を敵視しており、その標的として冬休み以降八軒にしばしば嫌がらせをしているため、信頼が徐々に薄れていき、八軒の下宿部屋でジンギスカンをしようとしたときに部屋を爆破させたことで信用を完全に失った。また依田が彼女にフラれたことが判明した際には満面の笑みを浮かべながら嘲笑とも慰めともつかない助言をしている(ただしニート呼ばわりされる)。
- 副ぶちょーの小屋をその後拡張する、元日に餅つきの腕前を見せるなど、豊富ではあるが中島が言うところの「履歴書に書けない」特技を多数持つ。ラクレットオーブンを試運転した際の顛末から西川に敵視されており、彼からたびたび報復を受けている。西川の策略で八軒の兄が作ったボルシチを食べて気絶した際、西川から耳元への暗示で萌え系を吹き込まれた影響により、萌えキャラが使用された物を作るようになった。
- 豊西 美香(とよにし みか)
- 声 - 田野アサミ / 演 - 亀田梨紗
- 食品科学科3年生 → 卒業。2学期まで馬術部の副部長を務めた女子生徒。八軒に「断れない男」と言い放つなど、八軒やアキに対して叱咤激励する辛口の発言も多い。帯広大正中出身。卒業後は大学へ進学。
- 依田 勉(よだ まなぶ)
- 声 - 田丸篤志 / 演 - 鈴木龍之介
- 農業科学科2年生 → 3年生。馬術部唯一の2年生部員で、大川から部長の座を引き継いた男子生徒。彼女がいたが、農家の長男・借金ありを理由にふられた。帯広川西中央中出身。学校へは自転車通学。
- 栄 真奈美(さかえ まなみ)
- 声 - 長妻樹里 / 演 - 北浦愛
- 農業科学科1年生 → 2年生。ポニーテールの女子生徒。幕別東中出身。
- 円山 登(まるやま のぼる)
- 声 - 菊池幸利
- 食品科学科1年生 → 2年生。スキンヘッドの男子生徒。下浦幌中出身。
- 木野 広行(きの ひろゆき)
- 声 - 渡辺拓海 / 演 - 田村健太郎
- 森林科学科1年生 → 2年生。黒い短髪の男子生徒。音更大通中出身。
ホルスタイン部
- 睦 信秀(むつみ のぶひで)、開進 誠(かいしん まこと)、豊原 栄介(とよはら えいすけ)
- 声 - 高橋伸也(1人3役)
- 酪農科科学3年生 → 卒業。美しいホルスタインの飼育、手入れなどに余念がなく「美牛」と書いて「おんな」と読むほどホルスタインを愛して已まない一団。乳牛のカタログをポルノ本のように観賞していたため八軒らから呆れられていたが、牛に関することであれば飼育は勿論、バイオテクノロジーの問題から品評会における体毛のカットに至るまで幅広く豊富な知識を誇るインテリ軍団。
- ホル部の部員はこの他に酪農科科学1年の相川と二又がいる。
教職員
- 桜木 義久(さくらぎ よしひさ)
- 声 - 川原慶久
- 1年D組担任を務める男性教師。担当教科は国語。白髪交じりのオールバックが特徴。校則違反や危険が伴うこと以外であれば基本的に生徒の自主性を尊重する方針。ピザ作りのために奮闘する八軒や他の生徒たちのことも黙認し見守っていた。文化祭の当日に倒れた八軒の見舞いに行った際には、八軒の父親の罵倒を毅然とした態度で受け入れ、八軒に侘びの言葉をかけた。
- 八千代 徹也(やちよ てつや)
- 声 - 堂下勝気
- 畜産担当の男性教師。スキンヘッドとめがねが特徴でアロハシャツを好んで着ている。「北海道の牛は全国平均より大きいために参考にならない」として教科書を使わず自分で用意した資料を生徒に配布し、前もって教科書で予習していた八軒を愕然とさせる。八軒が豚丼を買い取ったことが校内の話題になった際には、屠畜場の映像を見せる自主参加の授業を行った。
- 白樺 樹(しろかば いつき)
- 声 - 西村朋紘
- 通称「ニワトリ先生」。鶏舎棟を管理する男性教師で、生徒たちの朝夕の当番実習を担当する。鶏冠のような髪型と嘴のような唇が特徴。ことある毎に炊き立てご飯を生徒のために用意したり、輓馬コース設営に夜遅くまで手を貸したりするなど、面倒見の良い性格。常に迷彩柄のシャツやパーカーを着ており、八軒の中では「兵卒(=生徒)を統率する上官(鬼軍曹?)」と言うイメージらしい。
- 中島 美雪(なかじま よしゆき)
- 声 - 増谷康紀 / 演 - 中村獅童
- 馬術部顧問の男性教師。担当教科は食品化学。釈迦如来のような半眼微笑を湛えた神々しい顔立ちと、どじょう髭が特徴。時に後光のようなオーラを醸し、怒りを表すときは明王が背景に現れることもある。普段は仏のように温厚で生徒に対しても丁寧語で話す紳士的な教師だが、休日は競馬場に足繁く通う筋金入りのギャンブラーであり、学校の畜産管理棟の責任者であることを利用して備品や機材を私物化し、密かにチーズを自作する(ただし校長にはバレている)ような、妙に俗物な一面も持ち合わせている。後に吉野に弱みを握られてしまい、秘蔵のチーズを度々強奪されるようになる(後にエゾノー祭での馬術部の出し物の景品としてチーズを全て持っていかれてしまい、ショックのためかしばらく欠勤した)。実写版では彼が1年D組の担任を務めている。
- 富士 一子(ふじ いちこ)
- 声 - 湯屋敦子 / 演 - 吹石一恵
- 豚舎棟を管理する女性教師。キャップにサングラス、首には認識票、グラマラスな肢体にはフィットしたTシャツ、迷彩柄のカーゴパンツに半長靴という、軍隊の教官のような服装と口調が特徴。狩猟免許および猟銃を所持しており、縁日の射的では正確な射撃の腕を披露している。「豚」は一般的に侮蔑の代名詞のように使われることが多いが、その先入観を改めるよう指導。体脂肪の少ない筋肉質の体や本来の賢い本質を生徒たちに説くが、当人は他人を罵倒する際に「ブタ」という単語を好んで使っている(本人は褒め言葉のつもりらしい)。豚丼の肉からベーコンを作った際には、「発酵食品と加工肉の親和性を少々」と称して、校内で堂々とビールを出しており、その後も食事の席ではビールを携行している。実家はかなり裕福な模様。
- 校長
- 声 - 三ツ矢雄二 / 演 - 上島竜兵(ダチョウ倶楽部)
- コロポックルを思わせる非常に小柄な男性で、髪の毛を1本残して頭頂部が禿げ上がっている。いつもニコニコしており表情の変化に乏しいが、喜怒哀楽は頭頂部の頭髪で表現される。自分の馬を馬術部に預けており、中島が秘かにチーズ作りを行っていることも知っているよう。八軒がピザ作りに奮闘するきっかけとなった石窯を作った人物と思われる。校長自らが生徒の悩みを察知して、指針を示すアドバイスをさりげなく行い、諭すことがある。
- 轟 剛(とどろき ごう)
- 声 - 内海賢二[注 6]
- 体育教師。大柄でボディービルダーのように鍛え上げられた逞しい肉体、立派な口ヒゲをたくわえている[注 7]。エゾノー祭で輓馬の公開実演・人間輓馬に参加して、ブラックキング号に勝利するなど、場を盛り上げた。卒業式では卒業証書を受け取ろうとしない大川を押さえつけ無理矢理卒業証書を受け取らせた。
- 南 正隆(みなみ まさたか)
- 声 - 小林正寛 / 演 - 福吉寿雄
- 牛舎棟を管理する男性教師。細い眉毛と三白眼、もみあげまで繋がる、たっぷりと蓄えたフルフェイスの髭が特徴的。筋肉質な体型。八軒とアキがエゾノー祭で輓馬をするための土地を貸してほしいと交渉に行った際には「何haほしいの?」と豪気に答えていた。
- 太平 洋(たいへい ひろし)
- 声 - 蓮岳大
- 園芸を担当する男性教師。糸目と茄子のような鼻が特徴。
- 清川 弥介
- 声 - 不明
- 牛舎棟の作業を担当する男性教師。色黒でたらこ唇、頭にタオルを巻いているのが特徴。
- 冬島 勝市(ふゆしま しょういち)
- 声 - 平野俊隆
- 学生寮の管理人で寮長。白髪に眼鏡の風貌が特徴。
- 広野(ひろの)
- 声 - 飯島肇
- 八軒はじめ五人がバーベスター見学に無断外出した日に学生寮・宿直を担当。
- 野球部監督
- 声 - 山本兼平
- 野球部の監督。
エゾノーで飼育されている家畜たち
- ブラックキング号
- 馬術部で飼育されている黒馬。日本輓系種。第1話で八軒を捜しに来たアキが騎乗していた馬。その巨大な体躯や鋭い目つきは世紀末覇者の愛馬のようである。エゾノー祭で輓馬の公開実演を行った際に活躍した。
- マロン号
- 馬術部で飼育されている騎乗馬。サラブレッド。白く美しい毛並みを持つが、目つきはなぜか不細工。知性とプライドが高く、初対面で自分の顔をけなした八軒を鼻で突き飛ばして以来、嫌がらせをして困らせたり怒らせたりすることが多い。騎手を観察する癖があり、騎手の考えを敏感に察する。騎手を見下している間は指示を聞かないため、乗りこなすのは難しいらしいが、騎乗馬としての実力は優秀で騎手が自分を信頼していると感じ取ると、本領を存分に発揮した素晴らしい走りを見せる。
- 元々は競走馬で中島によると「足が速くていいところまでいった」ようだが、ゴール寸前でカメラの方を向き1位を逃してしまうなど「サービス精神が旺盛」故に成績を残せなかった。
- エビス号
- 馬術部で飼育されている騎乗馬。アングロ・アラブ。元々は乗馬クラブに勤めていたが、倒産で行き場を失っていた。
- ミヤコ号
- 馬術部で飼育されている騎乗馬。サラブレッド。元々は競走馬で地方競馬で成績を残せなかった。
- 豚丼(ぶたどん)
- 豚舎棟で実習(=食肉)用に飼育されている、生まれて間もない雄の子豚。三元交配豚(三元豚)。他の豚と違って、尻尾の半分が白いのが特徴。生後直ぐに行う兄弟間での上下関係を決める競争に敗れて、母乳の出が豊富ではない乳房に押しやられたため他の兄弟たちより発育が悪く小柄。彼を哀れんだ八軒が名付けようとしたが、いずれ確実に食肉にされる「家畜」に情が移ることを心配した女子らのアドバイスで「豚丼」に決まる。その直後、3ヵ月後に食肉になることが判明。後に予定通り出荷され、屠殺される。数日後、出荷前に「豚丼=食肉」を買い取った八軒のもとに豚肉となって届けられた。
- 副ぶちょー(ふくぶちょー)
- 声 - 種崎敦美
- 馬術部で飼われている雑種の子犬。第5巻で登場。校内の清掃活動中に八軒がゴミの中から拾った犬で、八軒達の希望により番犬として馬舎内で飼われることとなった。大川による手作りの犬小屋が与えられており、常盤が作った餌代用の募金箱を首につけている。『副ぶちょー』という名前は、名前が決まるまでの便宜的な呼び方で「(八軒)副部長の犬」と呼ばれていたのが略され、名前として定着してしまったもの。拾い主である八軒には当初懐かなかったが、犬に舐められることを危惧して奮起した八軒の躾により短期間で従順な姿勢を見せるようになり、彼に「常盤よりもの覚えが良い」と感涙させた。
- 当初は「副部長」と記されていたが秋の巻(11)以降「副ぶちょー」とされ、第6巻巻頭キャラクター紹介も「副ぶちょー」と記されている。
- 因みに第5巻で獣医に予防接種された時には書類にしっかりと「名前:副部長」と記されていた。
生徒の家族たち
八軒家
- 八軒 慎吾(はちけん しんご)
- 声 - 小西克幸
- 勇吾の兄。初期のカブを乗り回している。体格がよく、表情豊かに良く笑い、軽いノリで冗談をよく飛ばすなど弟の勇吾とは正反対。良くも悪くも非常にマイペースな性格である。勇吾と同じく味覚のセンスは良いが、料理のセンスは壊滅的(ただし自覚はしている)で、なぜかカップラーメンでさえ不味く作れてしまう。勇吾からは「話が通じない・噛み合わない」と言われ、その価値観の相違から敬遠されている。勇吾が秀才タイプであるのに対し、慎吾は要領よく勉強をするタイプであり国立大学入試も難無く突破した。勉強のコツをノートにまとめて残しているが、字は弟と対照的に乱筆気味。
- 父の家長としての威厳を尊重して東大に入学したが、自分の意思ではなかった進学(志望校)だったこともあり反発心を抱いていたため中退し、とあるラーメン屋の味に感銘を受けて主人(師匠)に弟子入りする。勇吾と再会した時には、師匠の「究極の食材を集めて来い」との命令で全国を旅している途中だった[注 8]。将来はのれん分けして貰い、自分の店を持ちたいと考えている。
- 食材集めで北海道内を巡っている途中、勇吾と連絡が取れないことを心配した母の頼みで、エゾノー経由で御影牧場を訪れ、アルバイトに勤しむ弟と再会。以前に比べ、生き生きとした生活を送っている勇吾の近況を喜ばしく感じており、両親にもその旨を伝えて応援の意思を示している。その際、御影牧場の面々に自身の不味いラーメンを振る舞い、エゾノーでの経験で舌が肥えていた勇吾に大ダメージを与えた上、アキには「お兄さんはいつかラーメンで人を殺しそう」とまで言われている。御影牧場を去った後も旅費を稼ぐためエゾノー近辺に滞在して[注 9]おり、たびたび勇吾と鉢合わせては動揺させている。夏祭りの焼きそば屋台で食い気に逸るエゾノー生を全滅させて以降、エゾノー生からは「殺人焼きそばの人」として知られている。
- 天真爛漫で能天気な言動が目立ち、それが原因で勇吾の神経を逆撫でさせることも多いが、慎吾自身も未だ自分を模索しており、時折その内心を吐露する場面がある。両親と距離を置きたがる勇吾に両親と向き合うようしばしば諭しているが、自身も父親・数正と顔を合わせることを避けており、母・美沙子と連絡は取りつつも結婚するまで帰省は長くしていなかった。年末に稚内の宗谷岬近くで遭難していたところを助けられたロシア人・アレクサンドラと両親に無断で結婚し、勇吾の度肝を抜いた。結婚後は札幌のアパートに住み、妻の勧めでインターネットを通じての家庭教師をしており、ラーメン屋の開業資金も貯めるつもりでいる。
- 八軒 数正(はちけん かずまさ)
- 声 - 堀内賢雄 / 演 - 吹越満
- 八軒兄弟の父。職業はサラリーマンだが、普段から厳つい顔つきを崩さない上に鋭い目つきのせいもあって、動物からは畏怖され初対面の人(特に勇吾と同世代の学生)にはヤクザと勘違いされることが多い。虚栄心と共に学歴に対する執着が強く、「学生の本分は学業である」と一貫しており、学業以外のことに興味はほとんどない。その考えに背くように東大を中退した慎吾と、進学校からエゾノーへ入学した勇吾を「碌でもない」と非難している。家族とあまり会話がなく、正論で立つ瀬もないまでに追い詰めてしまう傾向があるために、勇吾がイメージする父は背中を向けたまま冷徹な言葉を発する姿が多い。エゾノー祭の準備で忙殺されて過労で倒れて入院した勇吾にも容赦ない言葉を投げつけ、見舞いに来た担任の桜木にも学校の管理体制を強く非難した。ただし表情や口調を省けば内容は至極真っ当なものであり、多摩子以上に冷徹で徹底したリアリストである様子。
- 実はノイローゼからエゾノーに進んだ頃の勇吾に関心を向けなかったのは当時の勇吾を「(自分の考えを持たず)周囲に流されていただけ」と評価していたためであり、勇吾が一時帰省した際に自分の正論に対し面と向かって反論して以降は「本気には本気で返す」という考えに変わっている(もっともそれまでの正論攻撃も「お前はどう考えているんだ?」という問いかけだった可能性がある)。
- 慎吾の結婚については、言質はないものの息子夫婦の前で普段以上に表情が固くなっており、かなり戸惑っている様子。
- 八軒 美沙子(はちけん みさこ)
- 声 - 今井由香 / 演 - 安澤千草
- 八軒兄弟の母。二人とも顔立ちはどちらかというと母親似である。昔から子ども達のことを考えて手料理を作っており、それが結果として勇吾と慎吾の味覚センスを育んだことに繋がっている。
- 高校進学とともに寮生活に入り、夏休みも帰郷しなかった勇吾を気に掛けているが、強気かつ厳格な夫に逆らえず、気後れしている様を子どもの頃から見ている勇吾は、心配の言葉を綴った母からのメールも「今更」と素直に受け入れることが出来ず反発していた。夫や子ども達に気を回しすぎた言動が裏目に出ることもある。夫と結婚した理由は「笑顔が素敵だったから」とのこと。
- 久々に帰省し食事を共にした勇吾が夫に初めて反抗するなど成長した姿を目にし、彼の高校生活を何も知らなかったことにショックを受ける。その生活ぶりを知りたいとの思いが募りエゾノーを訪れ、カルチャーショックを受けながらも彼の成長ぶりを目にする。そして勇吾と和解を果たし、札幌へ戻っていった。
- 慎吾の結婚については、言質はないものの息子夫婦の前で機嫌の良さそうな笑顔を見せており、歓迎している様子。
- アレクサンドラ
- 慎吾と結婚したロシア出身の巨乳美女。日本語は片言だが堪能(勇吾には日本語が通じないロシア人と思われていた)。いつもニコニコした穏やかな女性だが、日本の常識を超えた発言で勇吾たちを唖然とさせる。慎吾より年上で、ソ連崩壊とその後の混乱などで苦しい生活を味わってきたためか、慎吾との不安定な結婚生活にすら前向き。その上単行本のおまけページでは作中で唯一慎吾の料理を笑顔で食べるタフさを見せている(もっとも最初に食べた時は凍り付いていたが)。正月は八軒家で迎えている。幼少時のゴタゴタで満足に学校に通えなかった経験を持ち、慎吾にインターネット家庭教師を勧めた。馬好きで鞍なしの馬にも乗れ、同じく馬好きのアキとも意気投合する。
御影牧場
- 御影 豪志(みかげ ごうし)
- 声 - 小山剛志 / 演 - 竹内力
- アキの父親。持病のヘルニアが悪化したため、アキが夏休み帰省する期間に合わせて手術・入院をする。その間、八軒が住み込みのアルバイトとしてやってきたが、溺愛している愛娘のアキを取る(恋仲になる)のではないかと過剰なほど心配して、初対面からいきなり威嚇・警戒した。アルバイト後もアキに関することで八軒を警戒している様子。厳つい顔立ちと愛想の無い口の悪さで話す癖があるが悪気はない。いつ、八軒に素直に優しくなるかは不明である。八軒のことを「バイト」と呼ぶ[注 10]。8巻で御影牧場の社長業をアキの祖父から受け継いでいる。早く、優しいところを見たいとファンにみんなからそう思ってる。
- 御影 政子
- 声 - 大浦冬華 / 演 - 宮本裕子
- アキの母親。八軒がサラリーマン家庭の次男と聞き、八軒の婿入りと跡継ぎを期待して夫にしばしば提案しているが退けられている。さり気ない言葉でアキや八軒を励ます気の良い女性。アキの面立ちは母譲り。
- 御影 大作
- 声 - 佐々木睦 / 演 - 石橋蓮司
- アキの祖父で御影牧場社長(社長業は8巻で豪志に明け渡している)。面倒見の良い気のいい老爺で、アキが「じいちゃんほどじゃない」と言うほど馬好き。八軒にエゾシカの解体を指南した。
- 御影 サト
- 声 - 小野洋子 / 演 - 稲川美代子
- アキの祖母。高齢だが農作業を現役でこなす、かなり気丈夫な老女。普段は温厚だが仕事に関しては手厳しい。
- 御影 志乃
- 声 - 久保田民絵
- アキの曾祖母で御影牧場会長。明治生まれの107歳(登場時)であり、北海道開拓時代の生き証人。小柄な老婆で普段は寡黙だが、時に的を射る言葉で諭すこともある。動物が本能的に恐れを抱く程の覇気を放つ。御影家の人間では唯一、慎吾の作る料理を「開拓時代に食べた豚のエサのような飯に比べれば美味い」とまともに食べていた。
- 御影家の叔父
- 声 - 蓮岳大 / 演 - 哀川翔
- アキの叔父(豪志の弟)でばんえい競走馬の調教師。アキがエゾノー祭で輓馬を行うことを相談した際、使用していない馬そり2台を貸与し協力した。八軒の下宿先を探して紹介した。
- つん
- 御影家の飼い犬。
駒場牧場
- 駒場家の母
- 声 - 松井菜桜子 / 演 - 西田尚美
- 一郎の母親。夫亡き後は子どもたちに手伝ってもらいながら、独りで牛の面倒を見ている。各牛の個性を把握し牛を簡単に処分しないなど、飼っている牛への情は深い。
- 駒場 二野(こまば にの)、駒場 三空(こまば みそら)
- 声 - 後藤麻衣 / 演 - 高城樹里(二野)、高城紅里(三空)
- 一郎の妹で一卵性双生児。幼いながら、忙しく働く母の手伝いをしている。酪農家の生まれらしく生き物の生死や食肉に関してシビアな考え方の持ち主。
- バース
- 駒場家の飼い犬。中型犬の成犬。家畜運搬業者から「良い番犬だ」と言われていた。
ギガファーム
- 稲田家の父
- 声 - 大川透
- 稲田兄妹の父親。ギガファームの社長でもある。小柄で肥満体ながら美形の顔立ちで、タマコそっくり。
- 稲田家の母
- 声 - 斎藤千和
- 稲田兄妹の母親。夫や子ども達と目鼻立ちが似ている。八軒やアキが姉だと勘違いしたほど若々しい。タマコよりも表情のバリエーションが多い。
- ポチ
- 稲田家の飼い犬。ドーベルマン。稲田一家と目鼻立ちが似ている。
エゾノー外部の人物
- 白石 総(しろいし そう)[注 11]
- 声 - 川島得愛
- 新札幌中時代の八軒の担任教師。学校内の競争に敗れ無気力となった八軒の心労を察し、エゾノーへの進学を勧めた。卒業後も八軒のことを気に掛けている。
- 医師
- 声 - 森崎博之
- ばんえい競馬の施設内にある診療所に勤務する獣医師。
- 獣医
- 声 - 加藤将之
- 授業にて牛の直腸検査の際に特別講師として来校。副ぶちょーに狂犬病予防を接種し、飼育している八軒を誉め称えながら予防接種代の領収書を自然に渡した。
- 南九条 あやめ(みなみくじょう あやめ)
- 声 - 矢作紗友里 / 演 - 黒木華
- 清水西高校1年生の女子生徒で、アキの幼馴染。駒場一郎とも顔見知りである。金髪縦巻きロールの髪と左アゴの黒子が特徴の美少女。しかし農家の後継ぎといえば大体入学できてしまうようなエゾノーの推薦入試に落ちるほど残念な脳みその持主である。上川郡清水町農協の組合長の孫娘であり、プライドが高く高飛車でお嬢様然としているが両親を「お父ちゃん、お母ちゃん」と呼んだり、弁当のおかずを無邪気に楽しみにするなど、実はごく普通の農家の育ちである。但し、それを隠すようなこともせず、常にハイテンションでプラス思考、一種独特なオーラを醸して振舞うため、人目を引く愛されキャラになっている。また、困っているアキを多くを聞かずに助けるなど、根はいい人。自身が落ちたエゾノーに八軒が一般入試で入学したことを知ると、逆恨みして一方的にライバル視するようになる。
- アキを一方的にライバル視しており、彼女を「ギャフン」と言わしめたいがためにアキが得意としている馬術を始めた。乗馬を始めてからその素晴らしさ(他人を見下ろせる高い視点)に目覚め、外国からドロイヤル号という愛馬を取り寄せ所有し、更には清水西高に馬術部を創設する熱の入れようだが乗馬自体はまだ初心者。従順で賢いドロイヤル号があやめをフォローしている節が多い。
- エゾノー祭以降は度々登場しており、駒場の退学により定員に空きができたエゾノー酪農科学科への編入を考えている模様。
作品舞台・用語
- 大蝦夷農業高等学校(おおえぞのうぎょうこうとうがっこう)
- 通称「エゾノー」。北海道帯広市米田町[注 12]西に位置する農業高等学校。農業科学科・酪農科学科・食品科学科・農業土木工学科・森林科学科の5つの学科があり、モデルの一つ帯広農業高校の学科と同じ。家畜の飼育や農作物の育成も手掛けており、家畜の飼料を含め、全て校内で自給自足が可能な体制となっている。
- 実習農地・農林・牧場を含めた総敷地面積は全国最大規模を誇り、敷地の外周は約20キロメートルにもおよぶ。入学して最初の一年間は寮生活が義務付けられている。野球場やサッカー場、陸上用トラックが2面ずつある。全生徒に部活動への参加が義務付けられているが、文化部はなくすべて運動部で、野球部・柔道部・馬術部・バドミントン部・空手部・バレーボール部・ホルスタイン部(別記)などがある。高校でありながら、受精卵移植やクローンなどの最先端研究設備を持ち、希望者は実践的な研究に参加できる。校訓は勤労、協同、理不尽[注 13]。
- 大蝦夷工業高等学校(おおえぞこうぎょうこうとうがっこう)
- 大蝦夷農業高等学校と直線距離で6キロメートルの場所にある学校。通称「エゾコー」。年に1回、エゾノーとの間に「農工戦」と呼ばれる交流体育祭が開かれる。
- 大蝦夷畜産大学
- 大蝦夷農業高校と隣接している大学で、アキの志望校でもある。アキ等の話によると、馬術部の成績が良い他、学業面に関しても比較的偏差値は高いと思われる。
- 御影牧場
- アキの実家。アキの両親と祖父母・曾祖母で運営している家族経営の牧場。乳牛の他に馬も飼育している。周辺に民家は無く携帯電話も圏外で、いちばん近いイトー〇ーカドーですら100キロも離れた場所にある。
- 駒場牧場
- 一郎の実家。一郎の母が実質ひとりで運営している牧場。御影牧場の近所(約8キロ先)にある。乳牛を約20から30頭飼育しており、その多くが年寄り牛。携帯電話は圏外。
- 後に借金が返しきれなくなり倒産、駒場家は離農することになる。
- ギガファーム (GIGA FARM)
- タマコの実家。4軒の農家と従業員10数名で運営している共同経営農場。牧草地は300ヘクタール以上で、乳牛は約800頭いる。御影牧場や駒場牧場とは違い携帯電話の圏内であり、敷地が広いため社員同士の連絡に携帯電話を使用している。大規模経営のメリットを活かし、効率の良い生産を確立させ、従業員の安定した収入や休暇を確保している。
- 帯広競馬場
- 大蝦夷神社
- エゾノーの近所にある神社。北海道開拓に伴い創建された神社で、馬をかたどった全国でも珍しい絵馬がある。なお第10巻特別版には、この大蝦夷神社の絵馬と言う設定で馬の形をした国産杉のミニ絵馬が付属した。
- モデルは帯廣神社。
書誌情報
単行本
- 荒川弘『銀の匙 Silver Spoon』小学館〈少年サンデーコミックス〉、既刊10巻
- 2011年7月15日発売 ISBN 978-4-09-123180-2
- 2011年12月14日発売 ISBN 978-4-09-123427-8
- 2012年4月18日発売 ISBN 978-4-09-123653-1(通常版)
- 銀のスプーンつき特別版 ISBN 978-4-09-159118-0 - 荒川監修の燕三条製・銀のスプーン(15センチメートル・馬の刻印)付きの限定盤。
- 2012年7月18日発売 ISBN 978-4-09-123772-9(通常版)
- 銀のスプーンつき特別版 ISBN 978-4-09-159123-4 - 第3巻付録と同じスプーンが付いた限定版(第4巻特別版は小学館プラス・アンコミックスシリーズより発行)
- 2012年10月18日発売 ISBN 978-4-09-123886-3(通常版)
- 銀のスプーンつき特別版 ISBN 978-4-09-159126-5 - ラティー・スプーン2本(12センチメートル・豚と馬の刻印)付きの限定盤。
- 2013年1月18日発売 ISBN 978-4-09-124169-6
- 2013年4月18日発売 ISBN 978-4-09-124285-3(通常版)
- 大蝦夷農業高校生徒手帳つきの特別版 ISBN 978-4-09-159145-6
- 2013年7月11日発売 ISBN 978-4-09-124346-1(通常版)
- ホルスタイン部タオル特別版 ISBN 978-4-09-159155-5
- 2013年10月18日発売 ISBN 978-4-09-124474-1(通常版)
- オリジナルドラマCDつき特別版 ISBN 978-4-09-159165-4
- 2014年1月8日発売 ISBN 978-4091245489 (通常版)
- 大蝦夷神社・絵馬つき特別版 ISBN 978-4091245748
- 2014年3月5日発売 ISBN 978-4091245489 (通常版)
- 2014年8月18日発売 ISBN 978-4091250889 (通常版)
関連書籍
- 『銀の匙 公式ガイドブック 大蝦夷農業高校 青春マニュアル』 2013年8月16日発売 ISBN 978-4-09-124403-1
- 『映画「銀の匙〜Silver Spoon〜」公開記念 中島健人オフィシャルフォトブック 銀の匙デイズ』 2014年2月20日発売 ISBN 978-4-09-101804-5
特別番外編
2012年10月から2013年3月まで行われた企画、東北復興支援プロジェクト『ヒーローズ・カムバック』に参加。本作品の番外編が週刊少年サンデーに2週(2013年11号、12号)に亘り掲載された。2013年4月30日発売の単行本『3.11を忘れない ヒーローズ・カムバック』に収録されている。
あらすじ
小学生の勇吾は、「ご先祖さまを調べよう」という夏休みの宿題をするために、母親に八軒家のルーツを尋ねた。先祖は屯田兵で、舞台は明治時代に遡る。
登場人物(番外編)
- ハチ
- 勇吾のひいひいお祖父さんにあたる人物。福島県相馬の小作人の息子。訳あって北海道へ渡り、雪山で熊に襲われているところをトクとペクシに助けられる。メガネを掛けており、子孫である勇吾に似た顔をしている。
- 八軒トク
- 女性であるが強面であったため、ハチもその性別に気づかなかった。旧会津藩士の家系で士族だが、明治維新に際して故郷を失い、東北各地を転々とした末に北海道へ入植した。強面の理由がド近眼のためか眼鏡をかけない素顔は勇吾の父に似ており、ハチの眼鏡をかけるとかわいい顔になった。
- ペクシ
- トクの友人であるアイヌ人男性。父親は和人、母はアイヌ。和人の北海道開拓に協力し屯田村に住み着いている。
テレビアニメ
2013年1月16日、「2013サンデーアニメプロジェクト」の第7弾としてテレビアニメ化されることが公式に発表された[19]。
2013年7月11日から9月19日まで毎週木曜日24時45分から(初回放送のみ25時10分から)、フジテレビ『ノイタミナ』で第1期が放送された[20]。なお、『サンデー』原作作品がフジテレビでアニメ化されるのは『金色のガッシュベル!!』以来となる。
2013年4月17日、公式サイトにキービジュアル公開。5月24日、キャスト情報公開。6月13日、オープニング曲およびエンディング曲の詳細発表。同日深夜(日付は6月14日)ノイタミナ枠内CMにおいて楽曲公開。併せて放送開始日・放送時間など詳細が公表された。
放送開始に先立ち、同年6月29日には帯広競馬場において第1話の先行上映イベントが行われた[21]。また、同日に開催されるばんえい競馬のレース全てが本番組が協賛する「冠レース」として行われた[22]。同じく6月29・30日に幕張メッセで開催された次世代ワールドホビーフェアのサンデーブースでも先行上映がなされている。
2013年7月5日、「2013ノイタミナラインナップ発表会」にて第2期を2014年1月より放送することが発表され、分割2クールでの放送が決定した。
2014年度にばんえい競馬は大幅黒字となったが、本作も黒字に大きく貢献したことが報道された[23]。
アニメでは衛生上や施設管理上の観点から、ファンによるモデルとなった場所や施設などを訪問する行為は控えるようテロップがなされている。
スタッフ(アニメ)
- 原作 - 荒川弘「銀の匙 Silver Spoon」(小学館「週刊少年サンデー」連載)
- 監督 - 伊藤智彦(第1期)→出合小都美(第2期)
- 副監督 - 出合小都美(第1期)
- シリーズ構成・脚本 - 岸本卓
- キャラクターデザイン・総作画監督 - 中井準
- メインアニメーター - 千葉崇洋
- 動物デザイン - 室井康雄
- プロップデザイン - 須藤智子
- 美術監督 - 高木佐和子
- 美術設定 - 杉山晋史
- 色彩設計 - 茂木孝浩・土居真紀子(第2期)
- 撮影監督 - 青嶋俊明
- CG監督 - 雲藤隆太(第1期)→門間和弥(第2期)
- 編集 - 西山茂
- 音響監督 - 伊藤智彦
- 音響効果 - 今野康之
- 音楽 - 村井秀清
- 音楽制作 - アニプレックス、フジパシフィック音楽出版
- 音楽プロデューサー - 千葉悦子、岡田こずえ (AMO)、佐野弘明(第2期)
- チーフプロデューサー - 清水博之、山本幸治
- プロデューサー - 斎藤俊輔、森彬俊
- アニメーションプロデューサー - 岩田幹宏
- アニメーション制作 - A-1 Pictures
- 制作 - エゾノー祭実行委員会(アニプレックス、フジテレビジョン、京楽産業ホールディングス、電通)
主題歌
- 第1期
-
- オープニングテーマ「Kiss you」
- 作詞・作曲・歌 - miwa / 編曲 - Naoki-T
- エンディングテーマ「Hello Especially」
- 歌・作詞・作曲・編曲 - スキマスイッチ
- 第2期
-
- オープニングテーマ「LIFE」
- 作詞・作曲 - 山内総一郎 / 編曲・歌 - フジファブリック
- エンディングテーマ「オトノナルホウヘ→」
- 作詞・作曲・編曲・歌 - Goose house
各話リスト
話数 | サブタイトル | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 | プロップ作監 | 総作画監督 |
---|---|---|---|---|---|---|
第1期 | ||||||
第一話 | エゾノーへ、ようこそ | 伊藤智彦 | 中井準、松本昌子 千葉崇洋 |
須藤智子 | 中井準 | |
第二話 | 八軒、馬に乗る | 許平康 | 大杉尚広、松本顕吾 千葉崇洋(動物) |
千葉崇洋 | ||
第三話 | 八軒、豚丼と出会う | 岡村天斎 | のがみかずお | 山本径子 千葉崇洋(動物) |
- | |
第四話 | 八軒、ピザを焼く | 室井康雄 | 千葉崇洋 | |||
第五話 | 八軒、脱走する | 藤森かずま | 安藤健 | しんぼたくろう | 中井準 | |
第六話 | 八軒、御影家に行く | 出合小都美 | 橋口隼人、須藤智子 | - | 千葉崇洋 | |
第七話 | 八軒、ギガファームへ | 許平康 | 松本昌子、猪口美緒 | 須藤智子 | 中井準 | |
第八話 | 八軒、大失態を演じる | 村山靖 | 鈴木伸一、小林ゆかり | 千葉崇洋 | ||
第九話 | 八軒、豚丼に迷う | 柴山智隆 | 黒木美幸、古住千秋 | 中井準 | ||
第十話 | 八軒、豚丼と別れる | 伊藤智彦 | 湯川敦之、山本篤史 須藤智子 |
千葉崇洋 | ||
第十一話 | 走り出せ、八軒 | 出合小都美 | 猪口美緒、松本昌子 須藤智子、古住千秋 |
中井準 千葉崇洋 | ||
第2期 | ||||||
秋の巻 第一話 |
八軒、副部長になる | 出合小都美 | 曽我準 | 猪口美緒、中井準 | 須藤智子 | 中井準 |
第二話 | 八軒、副ぶちょーを拾う | 下司泰弘 | 小林ゆかり、佐藤友子 桝井一平、古坂美津妃 ますながけいすけ、徳川恵梨 | |||
第三話 | 八軒、高く跳ぶ | 柴山智隆 | 古住千秋、五反孝幸 | - | ||
第四話 | 南九条、あらわる | 神戸洋行 | 寺田祐一、徳野悠我 古住千秋 |
須藤智子 | ||
第五話 | 八軒、大わらわ | 藤森雅也 | 根岸宏樹 | 藤森雅也 | - | |
第六話 | 御影、奮闘す | 伊藤智彦 | 西片康人 | 猪口美緒、須藤智子 | ||
第七話 | 駒場、マウンドに立つ | 大橋誉志光 | 安藤健 | 松岡謙治、岡本達朗 上野卓志、寺田祐一 徳野悠我 |
- | |
第八話 | 八軒、咆える | 江崎慎平 | 青柳宏宜 | 蘇武裕子、牛尾優衣 五反孝幸 |
中井準 | |
第九話 | 最後の牛乳 | 岡佳広 | 町谷俊輔 | 田中織枝、戸谷賢都 古住千秋 | ||
第十話 | 夢 | 柴山智隆 | 寺田祐一、徳野悠我 伊藤公規 | |||
第十一話 | 何度でも | 出合小都美 | 猪口美緒、須藤智子 牛尾優衣、古住千秋 田中織江 |
放送局
放送地域 | 放送局 | 放送期間 | 放送日時 | 放送系列 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
第1期 | |||||
関東広域圏 | フジテレビ | 2013年7月11日 - 9月19日 | 木曜 24:45 - 25:15 | フジテレビ系列 | 製作委員会参加 字幕放送 |
静岡県 | テレビ静岡 | 木曜 25:40 - 26:10 | 字幕放送 | ||
中京広域圏 | 東海テレビ | 木曜 26:10 - 26:40 | |||
佐賀県 | サガテレビ | 2013年7月12日 - 9月20日 | 金曜 25:05 - 25:35 | ||
福岡県 | テレビ西日本 | 金曜 26:05 - 26:35 | |||
山形県 | さくらんぼテレビ | 2013年7月13日 - 9月21日 | 土曜 25:05 - 25:35 | ||
秋田県 | 秋田テレビ | 土曜 25:35 - 26:05 | 字幕放送 | ||
鹿児島県 | 鹿児島テレビ | ||||
熊本県 | テレビくまもと | 土曜 26:05 - 26:35 | |||
北海道 | 北海道文化放送 | 2013年7月14日 - 9月22日 | 日曜 25:00 - 25:30 | ||
韓国全域 | ANIPLUS | 2013年7月15日 - 9月23日 | 月曜 23:30 - 24:00 | CS放送、IP放送 ケーブルテレビ ネット配信 |
15歳以上視聴可で放送 韓国語字幕あり |
福島県 | 福島テレビ | 月曜 25:10 - 25:40 | フジテレビ系列 | 字幕放送 | |
広島県 | テレビ新広島 | 月曜 25:30 - 26:00 | |||
愛媛県 | テレビ愛媛 | 2013年7月16日 - 9月24日 | 火曜 24:40 - 25:10 | ||
新潟県 | 新潟総合テレビ | 火曜 25:35 - 26:05 | 字幕放送 | ||
宮城県 | 仙台放送 | 火曜 25:45 - 26:15 | |||
近畿広域圏 | 関西テレビ | 火曜 25:58 - 26:28 | 字幕放送 | ||
岩手県 | 岩手めんこいテレビ | 2013年7月17日 - 9月25日 | 水曜 25:50 - 26:20 | ||
岡山県・香川県 | 岡山放送 | 2013年8月6日 - 10月15日 | 火曜 25:45 - 26:15 | 字幕放送 | |
島根県・鳥取県 | 山陰中央テレビ | 2014年1月13日 - 3月24日 | 月曜 25:10 - 25:40 | ||
日本全域 | フジテレビTWO | 2014年4月25日 - 6月6日[24] | 金曜 26:00 - 27:00 | CS放送 | 2話連続放送[25] リピート放送あり |
第2期 | |||||
関東広域圏 | フジテレビ | 2014年1月9日 - 3月27日 | 木曜 24:50 - 25:20 | フジテレビ系列 | 製作委員会参加 |
静岡県 | テレビ静岡 | 木曜 25:40 - 26:10 | |||
中京広域圏 | 東海テレビ | 木曜 26:10 - 26:40 | |||
佐賀県 | サガテレビ | 2014年1月10日 - 3月28日 | 金曜 25:05 - 25:35 | ||
福岡県 | テレビ西日本 | 金曜 26:05 - 26:35 | |||
山形県 | さくらんぼテレビ | 2014年1月11日 - 3月29日 | 土曜 25:05 - 25:35 | ||
秋田県 | 秋田テレビ | 土曜 25:35 - 26:05 | |||
鹿児島県 | 鹿児島テレビ | ||||
熊本県 | テレビくまもと | 土曜 26:05 - 26:35 | |||
韓国全域 | ANIPLUS | 2014年1月13日 - 3月31日 | 月曜 23:00 - 23:30 | CS放送、IP放送 ケーブルテレビ ネット配信 |
韓国語字幕あり |
福島県 | 福島テレビ | 月曜 25:10 - 25:40 | フジテレビ系列 | ||
広島県 | テレビ新広島 | 月曜 25:30 - 26:00 | |||
愛媛県 | テレビ愛媛 | 2014年1月14日 - 4月1日 | 火曜 25:10 - 25:40 | ||
宮城県 | 仙台放送 | 火曜 25:45 - 26:15 | |||
新潟県 | 新潟総合テレビ | ||||
近畿広域圏 | 関西テレビ | 火曜 25:59 - 26:29 | |||
岩手県 | 岩手めんこいテレビ | 2014年1月15日 - 4月2日 | 水曜 25:50 - 26:20 | ||
北海道 | 北海道文化放送 | 2014年1月19日 - 3月30日 | 日曜 25:00 - 25:30 | ||
岡山県・香川県 | 岡山放送 | 2014年1月21日 - 4月8日 | 火曜 25:45 - 26:15 | 字幕放送 | |
島根県・鳥取県 | 山陰中央テレビ | 2014年3月31日 - 6月9日 | 月曜 25:10 - 25:40 |
Blu-ray / DVD
巻 | 発売日 | 収録話 | 規格品番 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
BD限定版 | DVD限定版 | DVD通常版 | ||||||
第1期 | ||||||||
1 | 2013年9月18日 | 第1話 | ANZX-6301/02 | ANZB-6301/02 | ANSB-6301 | |||
2 | 2013年10月23日 | 第2話 - 第3話 | ANZX-6303/04 | ANZB-6303/04 | ANSB-6303 | |||
3 | 2013年11月27日 | 第4話 - 第5話 | ANZX-6305/06 | ANZB-6305/06 | ANSB-6305 | |||
4 | 2013年12月25日 | 第6話 - 第7話 | ANZX-6307/08 | ANZB-6307/08 | ANSB-6307 | |||
5 | 2014年1月22日 | 第8話 - 第9話 | ANZX-6309/10 | ANZB-6309/10 | ANSB-6309 | |||
6 | 2014年3月26日 | 第10話 - 第11話 | ANZX-6311/12 | ANZB-6311/12 | ANSB-6311 | |||
第2期 | ||||||||
BOX | 2014年7月23日 | 全11話 | ANZX-6321〜6324 | ANZB-6321〜6324 |
アプリ
『ポケット酪農〜大蝦夷農業高校銀匙購買部〜』は、2013年7月8日にApp StoreとGoogle Playより配信開始されたシミュレーションゲーム。
フジテレビ ノイタミナ 第1部 | ||
---|---|---|
前番組 | 番組名 | 次番組 |
刀語
(ノイタミナ版、1時間枠) |
銀の匙 Silver Spoon
(第1期) |
|
ガリレイドンナ
|
銀の匙 Silver Spoon
(第2期) |
映画
銀の匙 Silver Spoon | |
---|---|
gin no saji | |
監督 | 吉田恵輔 |
脚本 | 吉田恵輔、高田亮 |
原作 | 荒川弘「銀の匙 Silver Spoon」 |
出演者 |
中島健人 広瀬アリス 市川知宏 黒木華 |
音楽 | 羽毛田丈史 |
主題歌 |
ゆず 「ひだまり」 |
撮影 | 志田貴之 |
編集 | 李英美 |
配給 | 東宝 |
公開 | 2014年3月7日 |
上映時間 | 110分 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
2013年8月に実写映画化が発表され、2014年3月7日公開された。キャッチコピーは「最強に理不尽な青春!!」。
全国285スクリーンで公開され、2014年3月10日付の全国映画動員ランキング(興行通信社調べ)では初登場4位となり、初日2日間の成績は動員9万8,956人、興収1億2,111万7,900円を記録した[26]。観客の男女比は27対73で、「キャストが好き」であることを鑑賞動機として挙げた感伽の比率は53パーセントだった[26]。公開4週目時点では累計動員52万1,282人、累計興収6億968万5,850円で9位となっている[27]。
スタッフ(映画)
- 原作 - 荒川弘『銀の匙 Silver Spoon』(小学館「週刊少年サンデー」連載)
- 監督 - 吉田恵輔
- 脚本 - 吉田恵輔、高田亮
- 音楽 - 羽毛田丈史
- 主題歌 - ゆず「ひだまり」
- 企画・プロデュース - 平野隆
- エグゼクティブプロデューサー - 田代秀樹
- プロデューサー - 幾野明子、武田哲孝、星野秀樹
- ラインプロデューサー - 新野安行
- キャスティングディレクター - 杉野剛
- 撮影 - 志田貴之
- 照明 - 中村裕樹
- 録音 - 小川武
- 美術 - 三ツ松けいこ
- スクリプター - 増子さおり
- 助監督 - 佃謙介
- 制作担当 - 早川徹
- 製作 - 映画「銀の匙 Silver Spoon」製作委員会(TBSテレビ、小学館、東宝、電通、WOWOW、中部日本放送、ポニーキャニオン、TBSラジオ&コミュニケーションズ、毎日放送、北海道放送、RKB毎日放送、GyaO!、JTBコーポレートセールス)
- 製作プロダクション - ウィルコ
- 配給 - 東宝
- 助成 - 文化芸術振興費補助金
Blu-ray / DVD(映画)
2014年10月15日発売。発売元はTBSテレビ / 小学館、販売元はポニーキャニオン。
- 銀の匙 Silver Spoon 並盛版(1枚組)
- 特典
- コメンタリー(中島健人×広瀬アリス×脚本・監督:吉田恵輔 / Blu-ray版はビジュアルコメンタリー(ピクチャー・イン・ピクチャー仕様)、DVD版はオーディオコメンタリーで収録)
- 特典
- 銀の匙 Silver Spoon 特盛版(2枚組)
- ディスク1:本編ディスク(並盛版と共通)
- ディスク2:特典ディスク(Blu-ray版はBlu-ray、DVD版はDVDで収録)
- 汗と涙の青春日記〜メイキング・オブ「銀の匙 Silver Spoon」
- 未公開コメント集!「今日の健人 2013年・夏」
- プレミアムイベント集
- 公開直前特番「モ〜っと知りたい! 映画『銀の匙 Silver Spoon』舞台裏10大ニュース!!」
- 特報・劇場予告編・TVスポット集
- 封入特典
- ブックレット(20P)
- 初回限定特典
- ミニクリアファイル
- オリジナルブックマーカー
- 特製アウターケース付きデジパック仕様
脚注
注釈
- ^ 帰省時に再会した中学の同級生によると、「しんどそうな目して話しづらかった」という。
- ^ 前述の夏休みデビューで便所掃除の強制労働1週間を喰らった後、早とちりからの勝手な思い込みで八軒と吉野の不純異性交遊の噂を流して強制労働が三日追加になる。チーズ加工室に納豆を持ち込もうとする(納豆菌は繁殖力が強いのでチーズや酒など発酵を伴う食品の加工場に持ち込むのはご法度)。女子のいる前で「51㎏…女子一人分くらい?」と発言する。経済観念が欠落しているのに豚肉ファンドの経理を手伝おうとするなど。
- ^ その後特訓のためスプラッター映画を鑑賞し続けた結果、人工的な血に関しては克服している。
- ^ ただし駒場が退学した一件を機に、小規模農家との共存の道も考え始めている。
- ^ 卒業証書授与の際も「これを受け取ってしまったら俺は本当に完全無職です」と一度は抵抗したが、轟たちの加勢により強制的に受け取らされた。
- ^ 内海は放送開始前の2013年6月13日に死去したため、本作が最後の出演となった。なお事実上の遺作となった作品は2014年5月31日放送分の『パックワールド』である[18]。
- ^ 外見が同作者による別の漫画作品『鋼の錬金術師』に登場するキャラクター(アレックス・ルイ・アームストロング)と酷似しており、アニメ版の声優も同じだった。
- ^ 料理の腕前から見て「体のいい厄介払い」「事実上の解雇」だと勇吾達は考えている。
- ^ エゾノーでのバイトをきっかけに、中島と連絡先の交換をしている。
- ^ 八軒がアキの勉強を見ることになってからは「八軒」と呼ぶようになった。
- ^ 当初、校長と電話するシーンで「しらいし」となっていたが、後にコミックスで修正され「しろいし」となっている。
- ^ 「米田町」は架空の名称。エゾノーのモデルになった北海道帯広農業高等学校のある「稲田町」より転じた名称。
- ^ 帯広農業高等学校の校訓は礼儀、協同、勤労である。
出典
- ^ 『週刊少年サンデー』2011年19号の巻末コメントにて、「フィクション…とも言いがたい学園漫画です」と語られている。
- ^ 北海道新聞 2011年4月25日付け夕刊 「帯農高モデルに連載」「実習、寮生活そのまま」との記述。
- ^ “帯農高モデルの漫画「銀の匙」に生徒共感”. 十勝毎日新聞. 2012年4月1日閲覧。
- ^ “【サンデー】少年サンデーコミックス「銀の匙」CM”. YouTube (2012年4月15日). 2013年4月18日閲覧。
- ^ “銀の匙 : アニメ放送を前に累計1000万部達成”. 毎日新聞デジタル (2013年6月13日). 2013年8月8日閲覧。
- ^ “「銀の匙」最新4巻発売情報!!”. 銀の匙 Sliver Spoon 公式ブログ (2012年7月11日). 2013年4月18日閲覧。
- ^ “ezono_official: 公式HPからも「エゾノーの1日」怒涛の19本CMを1時間ごと ...”. Twitter (2012年7月17日). 2013年4月18日閲覧。
- ^ “ezono_official: まず18日のTVCMですが「4時篇」から「22時篇」までバー ...”. Twitter (2012年7月11日). 2013年4月18日閲覧。
- ^ “ezono_official: そして、エゾノーの舞台でもあり、CMの撮影に全面協力してくれ ...”. Twitter (2012年7月11日). 2013年4月18日閲覧。
- ^ “「銀の匙」4巻CMは北海道で撮影、その数なんと全19本”. コミックナタリー. 2012年7月11日閲覧。
- ^ “第4巻発売・TVCMオンエアスケジュール”. 銀の匙 Silver Spoon(エゾノー)〈公式サイト〉. 2013年10月8日閲覧。
- ^ “『銀の匙 Silver Spoon』TVアニメ化決定!!!”. 『銀の匙 Silver Spoon』公式ブログ (2013年1月16日). 2013年4月18日閲覧。
- ^ “TVアニメ「銀の匙」公式サイト”. 2013年4月18日閲覧。
- ^ “オールナイトニッポンGOLD app10.jp【ニッポン放送と同時放送】”. ニコニコ動画. ニワンゴ. 2013年10月8日閲覧。
- ^ “[Power Push] 週刊少年サンデー”. コミックナタリー. 2012年4月1日閲覧。
- ^ 荒川弘・キャラメル・ママ『銀の匙 公式ガイドブック 大蝦夷農業高校 青春マニュアル』小学館、2013年8月16日、180頁。ISBN 978-4-09-124403-1。
- ^ 銀の匙 公式ガイドブック 大蝦夷農業高校 青春マニュアル
- ^ “内海賢二さん死去=アニメ声優の草分け-75歳”. 時事ドットコム (2013年6月13日). 2013年7月12日閲覧。
- ^ “銀の匙:ノイタミナでテレビアニメ化決定”. MANTANWEB(まんたんウェブ). 2013年1月16日閲覧。
- ^ “ezono_official: さらに放送情報も公開です!フジテレビ「ノイタミナ」にて7月1 ...”. Twitter (2013年6月14日). 2013年7月12日閲覧。
- ^ “【銀の匙デー】TVアニメ「銀の匙」コラボイベント”. ばんえい十勝オフィシャルサイト (2013年6月28日). 2013年7月12日閲覧。
- ^ “ezono_official: 帯広で開催の『銀の匙デー』。トリッキーなレース名たち。間も無 ...”. Twitter (2013年6月29日). 2013年7月12日閲覧。
- ^ 人気漫画も影響、ばんえい競馬大きく黒字に(読売新聞 2014年6月1日 15時8分配信)
- ^ 5月2日は放送休止
- ^ 6月6日は1話のみ
- ^ a b 壬生智裕 (2014年3月11日). “『ドラえもん』が初登場1位!新シリーズ最高記録狙う大ヒットスタート!【映画週末興行成績】”. シネマトゥデイ. 2014年4月8日閲覧。
- ^ 壬生智裕 (2014年4月1日). “『アナと雪の女王』洋画アニメ最速!50億円突破でV3!【映画週末興行成績】”. シネマトゥデイ. 2014年4月8日閲覧。
外部リンク
- WEBサンデー | 銀の匙 Silver Spoon
- 銀の匙 Silver Spoon(エゾノー)〈公式サイト〉 | 小学館
- 銀の匙 Silver Spoon〈公式ブログ〉
- 「銀の匙 Silver Spoon」公式 (@ezono_official) - X(旧Twitter) - 公式ハッシュタグは #ginsaji
- 「銀の匙 Silver Spoon」大蝦夷農業高校 (ginsaji) - Facebook
- TVアニメ「銀の匙 Silver Spoon」 公式サイト
- 映画『銀の匙 Silver Spoon』公式サイト