相馬郡
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人口8,076人、面積276.83km²、人口密度29.2人/km²。(2024年11月1日、推計人口)
以下の1町1村を含む。
郡域
[編集]1896年(明治29年)に行政区画として発足した当時の郡域は、上記1町1村に相馬市・南相馬市を加えた区域にあたる。
歴史
[編集]郡名は鎌倉時代以来一貫してこの地を治めていた相馬中村藩主・相馬氏に由来する。鎌倉時代に下総国相馬郡で有力武士として成長した相馬氏は、その後地頭職を得ていた陸奥国宇多郡・行方郡に移住し、子孫は相馬中村藩藩主となる。本郡の発足前から同藩(通称・相馬藩)の領域は、郡名にかかわらず相馬と通称されていた。
沿革
[編集]- 明治29年(1896年)4月1日 - 郡制の施行のため、宇多郡・行方郡の区域をもって相馬郡が発足。以下の町村が所属。(1町26村)
- 明治30年(1897年)
- 明治31年(1898年)
- 明治33年(1900年)2月13日 - 磯部村の一部(日下石・立合・赤木・柚木)が分立して日立木村が発足。(4町24村)
- 大正12年(1923年)4月1日 - 郡会が廃止。郡役所は存続。
- 大正15年(1926年)7月1日 - 郡役所が廃止。以降は地域区分名称となる。
- 昭和4年(1929年)5月3日 - 松ヶ江村が中村町に編入。(4町23村)
- 昭和17年(1942年)4月1日 (4町21村)
- 大須村・新舘村が合併して大舘村が発足。
- 飯曽村・石橋村が合併して、改めて飯曽村が発足。
- 昭和29年(1954年)
- 昭和31年(1956年)9月30日 (2町2村)
- 飯曽村・大舘村が合併して飯舘村が発足。
- 石神村が原町市に編入。
- 昭和46年(1971年)8月1日 - 新地村が町制施行して新地町となる。(3町1村)
- 平成18年(2006年)1月1日 - 鹿島町・小高町が原町市と合併して南相馬市が発足し、郡より離脱。(1町1村)
変遷表
[編集]自治体の変遷
旧郡 | 明治29年4月1日 | 明治29年 - 大正15年 | 昭和元年 - 昭和28年 | 昭和29年 - 昭和63年 | 平成元年 - 現在 | 現在 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
宇多郡 | 新地村 | 新地村 | 新地村 | 昭和29年8月20日 新地村 |
昭和46年8月1日 町制施行 新地町 |
新地町 | 新地町 |
福田村 | 福田村 | 福田村 | |||||
駒ヶ嶺村 | 駒ヶ嶺村 | 駒ヶ嶺村 | |||||
中村町 | 中村町 | 中村町 | 昭和29年3月31日 相馬市 |
相馬市 | 相馬市 | ||
松ヶ江村 | 松ヶ江村 | 昭和4年5月3日 中村町に編入 | |||||
飯豊村 | 飯豊村 | 飯豊村 | |||||
大野村 | 大野村 | 大野村 | |||||
八幡村 | 八幡村 | 八幡村 | |||||
山上村 | 山上村 | 山上村 | |||||
玉野村 | 玉野村 | 玉野村 | |||||
磯部村 | 磯部村 | 磯部村 | |||||
明治33年2月13日 日立木村 |
日立木村 | ||||||
行方郡 | 鹿島村 | 明治31年12月1日 町制施行 鹿島町 |
鹿島町 | 昭和29年3月31日 鹿島町 |
平成18年1月1日 南相馬市 |
南相馬市 | |
八沢村 | 八沢村 | 八沢村 | |||||
真野村 | 真野村 | 真野村 | |||||
上真野村 | 上真野村 | 上真野村 | |||||
原町村 | 明治30年9月1日 町制施行 原町 |
原町 | 昭和29年3月20日 原町市 | ||||
太田村 | 太田村 | 太田村 | |||||
大甕村 | 大甕村 | 大甕村 | |||||
高平村 | 高平村 | 高平村 | |||||
石神村 | 石神村 | 石神村 | 昭和31年9月30日 原町市に編入 | ||||
小高村 | 明治31年1月19日 町制施行 小高町 |
小高町 | 昭和29年3月31日 小高町 | ||||
福浦村 | 福浦村 | 福浦村 | |||||
金房村 | 金房村 | 金房村 | |||||
飯曽村 | 飯曽村 | 飯曽村 | 昭和31年9月30日 飯舘村 |
飯舘村 | 飯舘村 | ||
石橋村 | 石橋村 | 昭和17年4月1日 飯曽村に編入 | |||||
大須村 | 大須村 | 昭和17年4月1日 大舘村 | |||||
新舘村 | 新舘村 |
行政
[編集]- 歴代郡長
代 | 氏名 | 就任年月日 | 退任年月日 | 備考 |
---|---|---|---|---|
1 | 熊川詳長 | 明治29年(1896年)4月1日 | 明治31年(1898年)4月22日 | 宇多・行方郡長より留任 |
2 | 飯塚清通 | 明治31年(1898年)4月22日 | 明治32年(1899年)4月8日 | |
3 | 富田善吾 | 明治33年(1900年)4月21日 | 明治35年(1902年)8月30日 | |
4 | 鈴木直清 | 明治35年(1902年)8月30日 | 明治38年(1905年)11月 | |
5 | 野村勝三 | 明治38年(1905年)11月 | 明治39年(1906年)12月 | |
6 | 金指清 | 明治39年(1906年)12月 | 明治42年(1909年)5月 | |
7 | 成田直忠 | 明治42年(1909年)5月14日 | 明治43年(1910年)8月27日 | |
8 | 小田原勇角 | 明治43年(1910年)8月27日 | 明治45年(1912年)6月11日 | |
9 | 石部豊 | |||
10 | 田出喜一 | |||
11 | 吉野勝 | |||
12 | 川崎末五郎 | |||
13 | 矢羽真直 | |||
14 | 見坊田鶴雄 | 大正10年(1921年)5月23日 | 大正12年(1923年)5月4日 | |
15 | 鹿子政雄 | 大正12年(1923年) | ||
16 | 中原順平 | |||
17 | 山川源三 | 大正15年(1926年)6月30日 | 郡役所廃止により、廃官 |
- 郡役場 - 中村町字北町92
参考文献
[編集]- 「角川日本地名大辞典」編纂委員会 編『角川日本地名大辞典』 7 福島県、角川書店、1981年3月1日。ISBN 4040010701。
- 斎藤笹舟『相馬郷土文化志』(歴史図書社、1976年)
関連項目
[編集]先代 宇多郡・行方郡 |
行政区の変遷 1896年 - |
次代 (現存) |