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金山町 (福島県)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
かねやままち ウィキデータを編集
金山町
金山町旗 金山町章
金山町旗 金山町章
1966年昭和41年)3月1日制定[1]
日本の旗 日本
地方 東北地方
都道府県 福島県
大沼郡
市町村コード 07445-4
法人番号 8000020074454 ウィキデータを編集
面積 293.92km2
総人口 1,684[編集]
推計人口、2024年11月1日)
人口密度 5.73人/km2
隣接自治体 大沼郡三島町昭和村南会津郡只見町耶麻郡西会津町河沼郡柳津町
新潟県東蒲原郡阿賀町
町の木
町の花 こぶし
村の鳥 かっこう
金山町役場
町長 押部源二郎
所在地 968-0011
福島県大沼郡金山町大字川口谷地393番地
北緯37度27分13秒 東経139度31分29秒 / 北緯37.45369度 東経139.52464度 / 37.45369; 139.52464 (金山町)座標: 北緯37度27分13秒 東経139度31分29秒 / 北緯37.45369度 東経139.52464度 / 37.45369; 139.52464 (金山町)
外部リンク 公式ウェブサイト

金山町 (福島県)位置図

― 市 / ― 町・村

特記事項 金山音頭[2]
ウィキプロジェクト
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金山町(かねやままち)は、福島県奥会津地方に位置し、大沼郡に属する会津地方でも西部にあり、新潟県県境を接する。テレビドラマ『未成年』のロケ地であった[3][4]

地理

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福島県大沼郡の範囲(1.三島町 2.金山町 3.昭和村 4.会津美里町 薄黄:後に他郡に編入された区域)

『金山町誌』[5]を参照。

気候

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平均気温10.5 °C日本海側気候[14]で、年平均降水量1,983 mm、1月の降雪は平均324 cmに達する豪雪地帯である[12]

2011年(平成23年)7月に「新潟・福島豪雨」が発災した[25]

金山(2008年 - 2020年)の気候
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
最高気温記録 °C°F 12.7
(54.9)
15.1
(59.2)
20.2
(68.4)
28.6
(83.5)
32.5
(90.5)
33.8
(92.8)
35.1
(95.2)
35.5
(95.9)
34.4
(93.9)
29.5
(85.1)
22.2
(72)
15.6
(60.1)
35.5
(95.9)
平均最高気温 °C°F 2.0
(35.6)
3.1
(37.6)
7.4
(45.3)
14.4
(57.9)
21.8
(71.2)
24.8
(76.6)
28.0
(82.4)
29.5
(85.1)
24.8
(76.6)
18.3
(64.9)
11.3
(52.3)
4.7
(40.5)
15.8
(60.4)
日平均気温 °C°F −1.0
(30.2)
−0.8
(30.6)
2.1
(35.8)
7.3
(45.1)
14.3
(57.7)
18.5
(65.3)
22.6
(72.7)
23.6
(74.5)
19.2
(66.6)
12.9
(55.2)
6.5
(43.7)
1.3
(34.3)
10.5
(50.9)
平均最低気温 °C°F −3.4
(25.9)
−3.8
(25.2)
−1.6
(29.1)
1.8
(35.2)
8.0
(46.4)
13.6
(56.5)
18.9
(66)
19.8
(67.6)
15.7
(60.3)
9.5
(49.1)
3.4
(38.1)
−1.0
(30.2)
6.7
(44.1)
最低気温記録 °C°F −12.2
(10)
−11.9
(10.6)
−9.7
(14.5)
−4.1
(24.6)
−0.2
(31.6)
5.3
(41.5)
10.9
(51.6)
12.7
(54.9)
8.2
(46.8)
2.3
(36.1)
−2.6
(27.3)
−10.5
(13.1)
−12.2
(10)
降水量 mm (inch) 224.9
(8.854)
137.1
(5.398)
116.1
(4.571)
98.0
(3.858)
77.2
(3.039)
127.4
(5.016)
294.1
(11.579)
182.7
(7.193)
150.8
(5.937)
142.0
(5.591)
171.6
(6.756)
248.5
(9.783)
1,983.2
(78.079)
降雪量 cm (inch) 324
(127.6)
242
(95.3)
155
(61)
48
(18.9)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
7
(2.8)
203
(79.9)
975
(383.9)
平均降水日数 (≥1.0 mm) 23.6 17.4 17.0 12.8 10.3 11.8 15.9 13.1 11.8 13.2 17.4 21.9 186.9
平均月間日照時間 39.3 64.5 117.8 162.5 201.6 160.3 129.8 168.8 131.0 110.0 83.5 52.8 1,422.1
出典1:Japan Meteorological Agency
出典2:気象庁[26]

人口

[編集]
金山町(に相当する地域)の人口の推移
1970年(昭和45年) 6,511人
1975年(昭和50年) 5,218人
1980年(昭和55年) 4,790人
1985年(昭和60年) 4,282人
1990年(平成2年) 3,945人
1995年(平成7年) 3,511人
2000年(平成12年) 3,204人
2005年(平成17年) 2,834人
2010年(平成22年) 2,462人
2015年(平成27年) 2,189人
2020年(令和2年) 1,862人
総務省統計局 国勢調査より

電源開発工事で一時的に人口増を見た[12]ものの、工事の完了、鉱山[27]の閉鎖[12]など人口流出の契機が重なった[28]。同じ大沼郡昭和村[29]と並んで高齢化率が54.8%に達しており、限界自治体となっている[12][30]。自然資源を活用した地域振興策は、1980年代から講じられてきた[28]

歴史

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この一帯は先史時代から人の暮らしが営まれ、縄文、弥生の遺跡が発掘されている[31]。江戸時代[32]天領「南山御蔵入」(みなみやま おくらいり)と呼ばれた[33][13]会津地方の『郷土誌』は福島県訓令にしたがって記され、その内容は当町の資料[34]にも伝わる。

1955年昭和30年)3月31日大沼郡川口村沼沢村本名村[35]横田村[36]新設合併し、金山村が発足。1958年(昭和33年)4月1日には町制施行により金山町となる[37]。 1985年に金山音頭を作成した[2]

小栗山地区では2007年に土砂災害が発生した[38]。福島県と新潟県境地方では2011年(平成23年)に豪雨が発生し、金山町の災害も記録されている[39]

産業

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滝ダム

『金山町誌』によると、山間地を利用した製茶や養蚕と製糸業、水辺の水産業、また鉱業を伝統的に継承してきた[40]

只見川周辺にはダム[3]など水力発電施設[41]が点在しており、東北電力が奥会津水力館「みお里MIORI」を設けている[42]

山がちであることから1950年代には林業で住宅建設の需要に応えた[43]。1970年代初頭に自然休養村[44][45]を整備する構想があった[46][47]

また当時は「ふるさとの風土と文化の魅力を求めて[48]ディスカバー・ジャパンという国内旅行を奨励する動きがあり[28]、アグリツーリズムという2000年代に広まり始めた新しい旅行形態なども展望される[49]

農作物は水稲を中心に野菜を作り、里でエゴマを、そばは海抜500–600 mで生産し鑑賞用にかすみ草を出荷する[50]。胡瓜の「会津葉込」という栽培種も記録がある[51]

人口減少を受け、特産品の赤カボチャ[注釈 1]を選んで地場産品をむらづくりに取りいれると奥会津金山赤カボチャ生産者協議会を組み、小学校の給食に出せるように町教育委員会に提供を始めた(2008年12月=平成20年)。都市部との交流にも活用し、2015年(平成27年度)より学生対象のファームステイ事業を始めた。また同議会は特産品の農林水産省認証取得に積極的に取り組み、2022年に農林水産大臣賞を受賞した[58][59]

新規就農は2015年度(平成27年度)より5年で5名を数え、認定農業者の誕生が期待される[59]

友好都市

[編集]

郵便

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教育

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『金山町誌』[61]も参照。

高校
中学校
  • 金山町立金山中学校
小学校
  • 金山町立横田小学校
  • 金山町立金山小学校

交通

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会津川口駅
会津大塩駅周辺の風景

鉄道

[編集]

東日本旅客鉄道(JR東日本)の只見線が通っており[62]、中心となる駅は会津川口駅である。奥会津線としては1944年に開通した[63]

道路

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国道
県道

バス

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名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事

[編集]
金山町妖精美術館
温泉[69]
景観[83]
歴史的な建造物、遺跡[88]

脚注

[編集]

注釈

[編集]
  1. ^ 赤カボチャは日本になかった西洋カボチャが北海道から東北地方にもたらされ、会津地方で栽培が定着した「会津栗カボチャ」[52][53]は赤皮の果実[54][55]が多かったといい、やがて栗カボチャ[56]として暖地にも広がっていく。地域の会津栗カボチャは1970年代(昭和50年代)に住民に再発見されて、栽培が広がったと伝わっている[57]

出典

[編集]
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  8. ^ 『岳人』544号[6]、同624号[7]
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  16. ^ 気象庁 2014, 「気象庁技術報告」国立国会図書館書誌ID:8766537
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  20. ^ 日本気象学会 2017b, 「天気」国立国会図書館書誌ID:10387593
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  93. ^ 久野 俊彦、阿部 泰郎、阿部 美香、近本 謙介、小池 淳一、坂本 正仁 著、金山町教育委員会 (福島県) 編『常楽寺聖教調査概報』福島県金山町教育委員会、2023年。CRID 1130016715250940939 

参考文献

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本文の典拠。項目ごとに主な執筆者、編者の順。

インフラ
自然
気象と災害(書籍ほか)

発行年順。

  • 土木学会水工学委員会(編)(CD-ROM ; 12cm)『水工学論文集』50巻、土木学会、2011年、ISSN 1880-8751NCID AA12199490国立国会図書館書誌ID:000008063740 掲載誌別題『Annual journal of Hydraulic Engineering』土木学会(略号:JSCE)第1巻発刊は2006年。50巻は要旨あり。国立国会図書館蔵書(記録メディア)
  • 福島県大沼郡金山町教育委員会 編『平成23年新潟・福島豪雨災害の記録 : 語り継ごう次の世代に』福島県大沼郡金山町 : 金山町被災者の会、2013年。CRID 1130282270594785920 
ウェブサイト、電子書籍・電子雑誌デジタル
社会
  • 男女共同参画
    • 福島県男女共生センター、金山町横田地域を考える会 編『小規模山村における男女共同参画の初期的課題の研究』福島県青少年育成・男女共生推進機構福島県男女共生センター「女と男の未来館」、2013年。CRID 1130282271410865152 
  • 福祉拠点
    • 地方自治研究機構 編『高齢者福祉等の複合拠点整備に関する調査研究』地方自治研究機構、1997年。CRID 1130000798236251648 
文化
経済
民俗
  • ライフミュージアムネットワーク2020 編『みんなで比べてみよう奥会津の民具キット : 金山町の民具昭和村の民具』ライフミュージアムネットワーク実行委員会、2020年。CRID 1130288745133342868 
  • 新潟大学人文学部民俗学研究室 編『本名の民俗 : 福島県大沼郡金山町本名』新潟大学人文学部民俗学研究室、2021年。CRID 1130298654944220041 
  • 滝田 誠一郎『奥会津最後のマタギ : 自然との共生を目指す山の番人』小学館、2021年。ISBN 9784093888165全国書誌番号:23524878CRID 1130572232966366237 BE-PAL』連載を書籍化。
歴史

関連項目

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  • 未成年 (テレビドラマ) - 撮影地に旧・本名小学校を採用し、町職員と建設会社社員を機動隊員役のエキストラに動員し、また出演者と撮影スタッフの宿泊先は町内の温泉旅館であった(『ふくしまSHOW』 2022年9月28日放送分にて)。

外部リンク

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