瀬戸熊直樹
2019年撮影 | |||||
基本情報 | |||||
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出身地 | 千葉県八千代市 | ||||
生年月日 | 1970年8月27日(54歳) | ||||
プロ入会 | 1998年 | ||||
所属団体 | 日本プロ麻雀連盟 | ||||
Mリーグ | |||||
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瀬戸熊 直樹(せとくま なおき、1970年8月27日 - )は、競技麻雀のプロ雀士。Mリーガー。千葉県八千代市出身。熊本県立熊本高等学校、東京経済大学卒業。日本プロ麻雀連盟所属、Mリーグ・TEAM RAIDEN/雷電所属。
経歴
[編集]父が自衛官であったため、北は青森県から九州は熊本県まで小学校4回、中学校3回の転校を経験。進学校の熊本県立熊本高等学校に通っていたが[1]、大学受験は3浪。東京経済大学入学後は4年間鳶職のアルバイトをしながら月400半荘ほど打っていた[2]。卒業後は麻雀プロになると決めていたが、就職指導室の勧めで建設会社へ面接を受けに行き内定を得る[3]。
1998年、サラリーマン1年目(26歳)でプロテストに合格[3]。
2000年、A2リーグに昇格、父に「石の上にも三年」と言われたために続けていた会社を辞める[4]。新宿にあった麻雀店の店長となり生計を立てていた[3]。
2004年、A1リーグ昇格。
2005年、鳳凰位決勝に残り、最終日最終戦までトップを守るが、土田浩翔にマクられ、鳳凰位を逃す[2]。
2006年、發王位を獲得。決勝卓において、最初の3回ラスから3回連続でトップを取り、親番連荘を「クマクマタイム」と呼ばれたり、片山まさゆきの漫画で「卓上の暴君」と呼ばれ始める[5]。
2009年、初の鳳凰位を獲得。
2010年、鳳凰戦を連覇、2位の前原雄大に180ポイント近く差をつける歴史的圧勝であった。
2011年、十段戦初制覇。
2011年、三連覇を目指した鳳凰戦決定戦で荒正義に敗れる[6]。
2012年、十段戦連覇。
2012年、3度目の鳳凰位を獲得(4回の安藤満、前原雄大に次ぐ記録)。
2013年、十段戦3連覇(河野高志、前原雄大に次ぐ3人目)。5年間で鳳凰位、十段位を6度制覇し、「絶対王者」と言われる[7]。
2016年、7年連続で出場していた鳳凰位決定戦に出られず、スランプが噂され始める[8]。
2018年、Mリーグteam雷電から2位指名を受ける。
2018年、12月、3年ぶりに鳳凰戦決定戦に進出するも前原雄大に敗れる。
Mリーグ初年度は7チーム中の最下位となり、自分がA級戦犯なのは間違いがない、と語った[9]。
2021年12月8日、最終節を終えA1最下位となり初めての降格と、自身18年ぶりのA2リーグ参加が決まった[8]。
2021年12月、最強戦優勝。8年ほどタイトルに見放され、Mリーグでは3年間ファイナルまで一度も進めず、この年は最下位、数日前には鳳凰戦A1リーグで降格が決まるなど苦戦する中での優勝であり、涙を流し「多井さんが、最近落ち目の僕に対して『セトが本気になったらこんなもんじゃない』と言ってくれた言葉がずっと支えになった」と語った[10][8]。
人物
[編集]多井隆晴とは多井が麻雀連盟にいたころからの盟友。
最初に鳳凰位を獲得した2009年から、「嬉しかったこと。嫌だったこと。明日の目標」の3つを書く三行日誌を続けている[2][3]。また睡眠をしっかりとることもルーティーンとしている[3]。他のリラックス方法として自らドリップしたコーヒーを飲むこと、韓流ドラマやアニメ (日本のアニメーション作品)、漫画を読むことを挙げている[3]。
親番で猛連荘をかけることが多く、連荘のかかっている間は「クマクマタイム(KKT)」と呼ばれる[11]。
パチンコが趣味で地元のパチンコ店を「ベル子ちゃん」と呼んでいた[12]。
インタビューでは何度も、他のことはなにも知らなくてもよいくらいの麻雀の職人になりたいと述べている[13]。
既婚者。妻とはサラリーマンとの兼業時代に雀荘で知り合い31歳のときに結婚[3]。麻雀の腕があり、対局後はふたりでディスカッションすることが日常となっていた[3]。「(結婚して)この人に麻雀を教わったら鳳凰位になれると思った。これは本当です。僕の見た目は正しかったです。」と2021年の番組出演時に語っている[14]。
江頭2:50のファン。「エガちゃんねる」内の麻雀企画で2度の解説を行った際に江頭Tシャツを着て臨んでおり、テロップでも「麻雀界重度のあたおか(江頭ファンの呼称)」と紹介されている。
高打点や逆転の手など、勝負所でツモあがりをする際に、牌を旋回させ人差し指で力強く叩きつける場面がある。このことを「トルネードツモ」と呼ぶ。
獲得タイトル
[編集]Mリーグ成績
[編集]シーズン | チーム | 半荘 | 個人スコア | 最高スコア | 4着回避率 | 連対率 | トップ率 | 平均 着順 |
1着 | 1.5 | 2着 | 2.5 | 3着 | 3.5 | 4着 | 参照 | ||||
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Pt | 順位 | 平均 | 点 | 順位 | 率 | 順位 | ||||||||||||||
2018-19 | TEAM RAIDEN/雷電 | 28 | ▲283.4 | 20/21 | ▲10.1 | 55,000 | ―― | 0.61 | 21/21 | 42.9% | 21.4% | 2.75 | 6 | 0 | 6 | 0 | 5 | 0 | 11 | [15] |
2019-20 | TEAM RAIDEN/雷電 | 33 | 20.9 | 12/29 | 0.6 | 82,100 | 3/29 | 0.7879 | 11/29 | 42.4% | 21.2% | 2.58 | 7 | 0 | 7 | 1 | 10 | 1 | 7 | [16] |
2020-21 | TEAM RAIDEN/雷電 | 32 | 57.0 | 11/30 | 1.8 | 60,900 | 11/30 | 0.7813 | 11/30 | 50.0% | 28.1% | 2.44 | 9 | 0 | 7 | 0 | 9 | 0 | 7 | [17] |
2021-22 | TEAM RAIDEN/雷電 | 21 | ▲405.5 | 32/32 | ▲19.3 | 48,400 | 30/32 | 0.5238 | 32/32 | 33.3% | 14.3% | 3.00 | 3 | 0 | 4 | 0 | 4 | 0 | 10 | [18] |
2022-23 | TEAM RAIDEN/雷電 | 24 | ▲34.3 | 17/32 | ▲1.4 | 53,900 | 22/32 | 0.8333 | 4T/32 | 54.2% | 16.7% | 2.46 | 4 | 0 | 9 | 0 | 7 | 0 | 4 | [19] |
2023-24 | TEAM RAIDEN/雷電 | 24 | ▲1.9 | 16/36 | ▲0.1 | 90,500 | 2/36 | 0.7083 | 25T/36 | 54.2% | 25.0% | 2.50 | 6 | 0 | 7 | 0 | 4 | 0 | 7 | [20] |
通算 | 162 | ▲647.2 | ▲4.0 | 90,500 | 71.6% | 46.3% | 21.6% | 2.60 | 35 | 0 | 40 | 1 | 39 | 1 | 46 |
- 個人賞は規定打荘数(20半荘)以上の選手が対象
- 着順の1.5、2.5、3.5は1着同着、2着同着、3着同着
- 2019年シーズンから最高スコアが表彰対象に
シーズン | チーム | 半荘 | 個人スコア | 最高スコア | 4着回避率 | 連対率 | トップ率 | 平着 | 1着 | 1.5 | 2着 | 2.5 | 3着 | 3.5 | 4着 | ||
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Pt | 平均 | ||||||||||||||||
セミファイナルシリーズ | |||||||||||||||||
2019-20 | TEAM RAIDEN/雷電 | 6 | ▲91.3 | ▲15.2 | 53,400 | 66.7% | 16.7% | 16.7% | 3.00 | 1 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 2 | |
2020-21 | TEAM RAIDEN/雷電 | 6 | ▲94.2 | ▲15.7 | 38,600 | 66.7% | 50.0% | 16.7% | 2.67 | 1 | 0 | 2 | 0 | 1 | 0 | 2 | |
2022-23 | TEAM RAIDEN/雷電 | 6 | 77.1 | 12.9 | 75,900 | 83.3% | 83.3% | 16.7% | 2.17 | 1 | 0 | 4 | 0 | 0 | 0 | 1 | |
セミファイナル通算 | 18 | ▲108.4 | ▲6.0 | 75,900 | 72.2% | 50.0% | 16.7% | 2.61 | 3 | 0 | 6 | 0 | 4 | 0 | 5 | ||
ファイナルシリーズ | |||||||||||||||||
2022-23 | TEAM RAIDEN/雷電 | 4 | 57.6 | 14.4 | 45,900 | 75.0% | 50.0% | 50.0% | 2.25 | 2 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | |
ファイナル通算 | 4 | 57.6 | 14.4 | 45,900 | 75.0% | 50.0% | 50.0% | 2.25 | 2 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | ||
ポストシーズン通算 | 22 | ▲50.8 | ▲2.3 | 53,400 | 72.7% | 50.0% | 22.7% | 2.55 | 5 | 0 | 6 | 0 | 5 | 0 | 6 |
書籍
[編集]著書
[編集]- 麻雀 アガリの技術(2012年5月16日、マイナビ) ISBN 978-4839942823
- 最強戦の魔物 なぜ瀬戸熊は連覇できたのか 共著:木村由佳(2023年10月27日、竹書房) ISBN 978-4801937505
関連本
[編集]- Mリーガーの素顔(2023年12月5日 竹書房)著者:黒木真生 ※佐々木寿人・多井隆晴・滝沢和典・瀬戸熊直樹など活躍中のMリーガー14名の素顔を語る。ISBN 978-4801937987
出演
[編集]映画
[編集]- 麻雀最強戦 the movie(2022年11月18日公開、マグネタイズ)監督:原澤遊風[21]
テレビドラマ
[編集]- いねむり先生(2013年9月15日、テレビ朝日・ドラマスペシャル)- 闘牌監修
- 天 天和通りの快男児 第1話 (2018年10月3日、テレビ東京・ドラマパラビ)
テレビ
[編集]ウェブテレビ
[編集]- 藤田晋invitational RTDリーグ(2016年 - 2018年、AbemaTV)
- 天 天和通りの快男児 第12話 (2018年10月4日、Paravi)- 第2話 ~第12話まで全話一挙配信
- 新春オールスター麻雀大会2019(2019年1月2日 - 3日、AbemaTV)[22]
脚注
[編集]- ^ “瀬戸熊直樹『熊本県立済々黌勝利』”. 瀬戸熊直樹オフィシャルブログ Powered by Ameba. 2022年10月17日閲覧。
- ^ a b c 福山純生(雀聖アワー) (2021年1月21日). “破滅型だった瀬戸熊直樹の変貌「麻雀だけは最後までノートを完成させたい」 Mリーガー列伝(20)”. 麻雀ウォッチ. MW. 2022年4月29日閲覧。
- ^ a b c d e f g h “「三行日誌」をつけ、よく眠るーーMリーグ最年長麻雀プロ・瀬戸熊直樹「不屈のメンタル」維持の秘訣とは?() @gendai_biz”. 現代ビジネス (2023年12月8日). 2023年12月7日閲覧。
- ^ 『麻雀プロMリーグ選手名鑑』竹書房、2018年10月1日、148頁。
- ^ 負けない麻雀サイトこじまーじゃん, 麻雀プロ芸人!アンジャッシュ児嶋の. “瀬戸熊プロに聞いちゃえ!(6) 卓上の暴君!クマクマタイムの誕生 | 麻雀プロ芸人!アンジャッシュ児嶋の 負けない麻雀サイトこじまーじゃん”. 麻雀プロ芸人!アンジャッシュ児嶋の 負けない麻雀サイトこじまーじゃん | 麻雀プロ芸人!アンジャッシュ児嶋の負けない麻雀サイト“こじまーじゃん”. 2022年4月29日閲覧。
- ^ 負けない麻雀サイトこじまーじゃん, 麻雀プロ芸人!アンジャッシュ児嶋の. “瀬戸熊プロに聞いちゃえ!(3) 死闘!第28期 鳳凰戦のウラ側 ① | 麻雀プロ芸人!アンジャッシュ児嶋の 負けない麻雀サイトこじまーじゃん”. 麻雀プロ芸人!アンジャッシュ児嶋の 負けない麻雀サイトこじまーじゃん | 麻雀プロ芸人!アンジャッシュ児嶋の負けない麻雀サイト“こじまーじゃん”. 2022年4月29日閲覧。
- ^ “プロ雀士インタビュー/第101回:瀬戸熊 直樹 | 日本プロ麻雀連盟”. 2022年4月29日閲覧。
- ^ a b c “第230回:プロ雀士インタビュー 瀬戸熊直樹 インタビュアー:大庭三四郎 | 日本プロ麻雀連盟”. 2022年4月29日閲覧。
- ^ 編集部, ABEMA TIMES. “屈辱の1年目 瀬戸熊直樹「もっとバッシングを受けるのが正当」真正面から受け止めるプロ意識/麻雀・Mリーグ | ニュース”. ABEMA TIMES. 2022年4月29日閲覧。
- ^ TIMES編集部, ABEMA. “瀬戸熊直樹、男泣き!決勝、オーラス大逆転で初の最強位「信じられないです」/麻雀最強戦2021 | ニュース”. ABEMA TIMES. 2022年4月29日閲覧。
- ^ “プロ雀士インタビュー/第101回:瀬戸熊 直樹 | 日本プロ麻雀連盟”. 2022年4月29日閲覧。
- ^ “プロ雀士インタビュー/第101回:瀬戸熊 直樹 | 日本プロ麻雀連盟”. 2022年4月29日閲覧。
- ^ “第92回:瀬戸熊 直樹 | 日本プロ麻雀連盟”. 2022年4月29日閲覧。
- ^ 編集部, ABEMA TIMES. “瀬戸熊直樹、満載すぎる妻とのエピソードで他の選手を圧倒 ファンは大ウケ/麻雀・Mリーグ | ニュース”. ABEMA TIMES. 2022年10月17日閲覧。
- ^ 近代麻雀2019年6月号特別付録 「Mリーグ2018選手データ名鑑」
- ^ “チーム成績表”. M.LEAGUE(Mリーグ). 2020年8月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年4月4日閲覧。※着順について同着時に誤差あり
- ^ “チーム成績表”. M.LEAGUE(Mリーグ). 2021年5月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年3月30日閲覧。※着順について同着時に誤差あり
- ^ “チーム成績表”. M.LEAGUE(Mリーグ). 2022年3月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年4月14日閲覧。※着順について同着時に誤差あり
- ^ “チーム成績表”. M.LEAGUE(Mリーグ). 2023年3月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年3月23日閲覧。※着順について同着時に誤差あり
- ^ “チーム成績表”. M.LEAGUE(Mリーグ). 2024年5月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年5月5日閲覧。※着順について同着時に誤差あり
- ^ 麻雀最強戦 the movie - allcinema 2024年3月3日閲覧
- ^ “24時間の大激戦が終了 新年初役満、大逆転テンパイに笑顔…涙…/新春オールスター麻雀大会2019”. Abema 麻雀 TIMES (2019年1月3日). 2019年1月7日閲覧。
外部リンク
[編集]- プロ雀士インタビュー(日本プロ麻雀連盟オフィシャルHP内)
- 瀬戸熊直樹 - 龍龍 (ron2.jp)
- 瀬戸熊 直樹 (@setokumanaoki) - X(旧Twitter)
- 麻雀プロ瀬戸熊直樹の、構え八段。 - Ameba Blog
- 瀬戸熊直樹 - MONDO TV
- M.LEAGUE 2019 Re:mind TEAM RAIDEN / 雷電 瀬戸熊直樹 - ABEMA
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