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小林剛 (プロ雀士)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
小林 剛
2018年撮影
基本情報
出身地 東京都八王子市
生年月日 (1976-02-12) 1976年2月12日(48歳)
プロ入会 1996年
所属団体 麻将連合-μ-
Mリーグ
ドラフト 2018年/1巡目
2018- U-NEXT Pirates
主な実績
将王 (第3期、第7期、第9期、第19期)
第三回野口恭一郎賞
天鳳名人戦(第1期、第2期)
麻雀最強戦2014新鋭代表決定戦
RTDリーグ2018優勝
Mトーナメント2024優勝
 
YouTube
チャンネル
活動期間 2023年-
ジャンル 麻雀
登録者数 2.77万人
総再生回数 151万回
チャンネル登録者数・総再生回数は
2024年11月5日時点。
テンプレートを表示

小林 剛(こばやし ごう、1976年2月12日 - )は、競技麻雀のプロ雀士。麻将連合-μ-U-NEXT Pirates所属。東京理科大学理学部数学科中退[1]

経歴

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生い立ち

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東京都八王子市出身。中学・高校時代は柔道部に所属[2]。幼少の頃から算数数学が得意で、難関校の東京都立八王子東高等学校に進学する[3]。高校1年のとき、クラスで流行していた影響で麻雀を覚え、徐々に麻雀に没頭するようになる[1][3]

その後、東京理科大学理学部数学科に進学[3]。在学中にアルバイトをしていた雀荘が日本麻雀最高位戦(現:最高位戦日本プロ麻雀協会)Aリーグの会場の一つであったこともあって競技麻雀に接し、大学2年生の19歳で最高位戦の奨励会に入会、翌年最高位戦のプロテストに合格してプロ入り(21期)[1][2]

プロ雀士として

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1997年、井出洋介麻将連合-μ-設立に際して井出・忍田幸夫らと共に移籍[1]。「20歳の若造だったんで、正直よくわからないままついていった感じ」とのこと[2]

2003年に麻将連合のプロ認定を受け、同年には近代麻雀主催の第3回野口恭一郎賞を受賞。2005年には将王戦初優勝で初のタイトルを獲得する。

2011年頃「あとはもう衰えていくだけ」と麻雀に対するモチベーションが落ちていたが、第一回天鳳名人戦ASAPINとマーク2(≧▽≦)という2人の天鳳位の粘り強い打ち方に触れ、モチベーションを取り戻し、第一回天鳳名人戦を制する[2]。2012年には天鳳名人戦の連覇や土田浩翔の私設リーグ「ピンツェリーグ」でも優勝、ニコニコ生放送で生中継され一躍注目を浴びる。

2014年、麻雀最強戦2014の新鋭代表決定戦で優勝し、ファイナル16人に選ばれる。最終日B卓で勝ち上がり決勝に進むものの、藤田晋に敗れ3位に終わる。

2018年、RTDリーグ2018で優勝(予選BLACK EDITIONを首位で通過、準決勝を2位通過)。同年に設立された麻雀のプロリーグ・MリーグではU-NEXT Piratesより1位でドラフト指名される[4]。チーム内で「船長」と呼ばれている[5]

雀風・人物

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  • 愛称は「こばごー」「ロボ」。対局中は感情をほとんど表に表さないこともあって、電影大王位決定戦参戦時につけられた「麻雀サイボーグ」のキャッチフレーズが用いられることも多い[6]
  • 雀風はスピード重視のデジタル派。役牌の1鳴き早仕掛けが多い。打点は低くなるが、Mリーガートップクラスの上がり率の高さでカバーするほか、守備力が高く放銃率も低い[7]。本人曰く「麻雀は最初から確率のゲームだと思っていた」とのこと[2]
  • 健康麻雀チェーン店のまーすたに所属しており、下北沢店、王子店に勤務している[8]
  • ニコニコ生放送、FRESHのスリアロチャンネルやAbemaTVの麻雀番組に多数出演しており、常に冷静沈着な毒吐きキャラだが、シュークリームやプリン等スイーツが好きな可愛らしい一面もある。
  • 麻雀の練習はまったくしないと公言している[9]
  • 第四期天鳳名人戦第一節にて、4半荘連続でラス(4位)となってしまった(4ラス)。その日Twitterで小林が使用した顔文字(゜ー゜)[10]は「よんらすくん」と名付けられ話題となり、現在でもファンの間で使用されている。
  • 元々数学が好きだった[2]こともあり、学生時代は塾講師のアルバイトで小学生に算数を教えていた[11]

獲得タイトル

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Mリーグ成績

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レギュラーシーズン成績
シーズン チーム 半荘 個人スコア 最高スコア 4着回避率 連対率 トップ率 平均
着順
1着 1.5 2着 2.5 3着 3.5 4着 参照
Pt 順位 平均 順位 順位
2018-19 U-NEXT Pirates 27 ▲115.6 15/21 ▲4.3 48,000 ―― 0.81 5T/21 44.4% 14.8% 2.59 4 0 8 0 10 0 5 [13]
2019-20 U-NEXT Pirates 30 211.0 7/29 7.0 64,100 8/29 0.9333 2/29 53.3% 26.7% 2.25 8 1 7 0 12 0 2 [14]
2020-21 U-NEXT Pirates 31 337.5 3/30 10.9 59,300 13/30 0.9677 1/30 64.5% 19.4% 2.19 6 0 14 0 10 0 1 [15]
2021-22 U-NEXT Pirates 29 154.1 10/32 5.3 54,200 20/32 0.8276 6/32 51.7% 24.1% 2.40 7 0 8 1 8 0 5 [16]
2022-23 U-NEXT Pirates 23 ▲129.1 24/32 ▲5.6 67,200 10/32 0.7391 19/32 30.4% 21.7% 2.74 5 0 2 0 10 0 6 [17]
2023-24 U-NEXT Pirates 22 ▲195.0 30/36 ▲8.9 64,700 13T/36 0.6364 34/36 45.5% 22.7% 2.68 5 0 5 0 4 0 8 [18]
通算 162 262.9 1.6 67,200 83.3% 49.4% 21.6% 2.45 35 1 44 1 54 0 27
  • 個人賞は規定打荘数(20半荘)以上の選手が対象
  • 着順の1.5、2.5、3.5は1着同着、2着同着、3着同着
  • 2019年シーズンから最高スコアが表彰対象に
ポストシーズン成績
シーズン チーム 半荘 個人スコア 最高スコア 4着回避率 連対率 トップ率 平着 1着 1.5 2着 2.5 3着 3.5 4着
Pt 平均
セミファイナルシリーズ
2019-20 U-NEXT Pirates 4 ▲17.0 ▲4.3 50,600 75.0% 50.0% 0% 2.75 0 0 2 0 1 0 1
2021-22 U-NEXT Pirates 6 123.2 20.5 62,400 100% 50.0% 50.0% 2.00 3 0 0 0 3 0 0
2022-23 U-NEXT Pirates 4 ▲89.4 ▲22.4 31,300 50.0% 50.0% 0% 3.00 0 0 2 0 0 0 2
2023-24 U-NEXT Pirates 4 ▲7.0 ▲1.8 36,100 75.0% 25.0% 25.0% 2.63 1 0 0 1 1 0 1
セミファイナル通算 18 9.8 0.5 62,400 77.8% 44.4% 22.2% 2.53 4 0 4 1 5 0 4
ファイナルシリーズ
2019-20 U-NEXT Pirates 4 46.9 11.7 62,700 50.0% 50.0% 50.0% 2.50 2 0 0 0 0 0 2
2023-24 U-NEXT Pirates 4 126.6 31.7 61,500 100% 75.0% 50.0% 1.75 2 0 1 0 1 0 0
ファイナル通算 8 173.5 21.7 62,700 75.0% 62.5% 50.0% 2.13 4 0 1 0 1 0 2
ポストシーズン通算 26 183.3 7.1 62,700 76.9% 50.0% 30.8% 2.40 8 0 5 1 6 0 6

出演

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ウェブテレビ

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作品

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映画

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  • 麻雀最強戦 the movie(2022年11月18日公開、マグネタイズ)監督:原澤遊風[21]

書籍

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著書

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監修

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  • アガリ率5%アップ何切る(著:竹内隆之)(2020年3月12日、竹書房ISBN 978-4801921900
  • コバゴー式 麻雀早覚え点数計算マスタードリル(2022年4月13日、ART NEXT)ISBN 978-4910825014
  • コバゴー式 麻雀1週間でマスター!短期集中スタートアップドリル(2023年4月26日、ART NEXT)ISBN 978-4910825113

関連本

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  • 「Mリーガーの素顔」(2023年12月5日 竹書房)著者:黒木真生 ※佐々木寿人・多井隆晴・滝沢和典・小林剛など活躍中のMリーガー14名の素顔を語る。ISBN 978-4801937987

脚注

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  1. ^ a b c d インタビュー プロ雀士小林 剛さん - (PDF)LIBRA 2018年5月号 2019年2月4日閲覧
  2. ^ a b c d e f 福山純生(雀聖アワー) (2021年2月12日). “小林剛の打数換算「Mリーグは一打1000円」 Mリーガー列伝(30)”. 麻雀ウォッチ. MW. 2022年4月29日閲覧。
  3. ^ a b c 東京理科大学 (2023). “人生も麻雀も同じ 失敗も成功も すべて想定内 プロ麻雀士 小林 剛さん|ぶらり人発見”. 理大 科学フォーラム 2: 44-47. 
  4. ^ 「Mリーグ」ドラフト会議 7チーム全21選手が指名確定 萩原聖人は1位指名 開幕は10月”. Abema麻雀TIMES. 2018年12月9日閲覧。
  5. ^ 「大和証券 Mリーグ2018」”. @unext_pirates (2018年10月7日). 2018年12月11日閲覧。
  6. ^ 近代麻雀編 (2018). 麻雀プロMリーグ選手名鑑. 竹書房. p. 164. ISBN 9784801916609 
  7. ^ 小林剛 麻雀サイボーグの「割り切り力」に経済界も注目!”. 麻雀ウォッチ (2021年6月30日). 2023年6月24日閲覧。
  8. ^ 小林剛(@supatechi)さん | Twitter”. twitter.com. 2019年4月1日閲覧。
  9. ^ 【麻雀】The萩原リーグ コーナー動画:小林剛(3m34s〜) - YouTube 2019年1月26日閲覧
  10. ^ 小林剛 (2014年6月13日). “(゜ー゜)”. @supatechi. 2018年12月11日閲覧。
  11. ^ 【麻雀】りんりんのお悩み相談室☆【小林剛&安達瑠理華】(1h16m34s〜) - YouTube 2019年1月26日閲覧
  12. ^ (日本語) Mリーグ2021-22 麺麺位決定戦 presented by 日清食品, https://www.youtube.com/watch?v=HCpSOP_qaPw 2022年4月28日閲覧。 
  13. ^ 近代麻雀2019年6月号特別付録 「Mリーグ2018選手データ名鑑」
  14. ^ チーム成績表”. M.LEAGUE(Mリーグ). 2020年8月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年4月4日閲覧。※着順について同着時に誤差あり
  15. ^ チーム成績表”. M.LEAGUE(Mリーグ). 2021年5月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年3月30日閲覧。※着順について同着時に誤差あり
  16. ^ チーム成績表”. M.LEAGUE(Mリーグ). 2022年3月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年4月14日閲覧。※着順について同着時に誤差あり
  17. ^ チーム成績表”. M.LEAGUE(Mリーグ). 2023年3月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年3月23日閲覧。※着順について同着時に誤差あり
  18. ^ チーム成績表”. M.LEAGUE(Mリーグ). 2024年5月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年5月5日閲覧。※着順について同着時に誤差あり
  19. ^ 10月1日「Mリーグ」開幕を前に、特別番組を配信開始。各試合の見逃し配信も決定”. 産経ニュース (2018年9月29日). 2019年1月7日閲覧。
  20. ^ 24時間の大激戦が終了 新年初役満、大逆転テンパイに笑顔…涙…/新春オールスター麻雀大会2019”. Abema麻雀TIMES (2019年1月3日). 2019年1月7日閲覧。
  21. ^ 麻雀最強戦 the movie - allcinema 2024年2月27日閲覧

外部リンク

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