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新北市

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
新北市政府から転送)
新北市
別称: 新北
時計回りに上から: 板橋区の夜景、新北市政府、台鉄平渓線十分駅淡水の夕日、九份十分瀑布
地図
市庁舎位置
地理
座標: 北緯24度54分56.5秒 東経121度40分26.1秒 / 北緯24.915694度 東経121.673917度 / 24.915694; 121.673917座標: 北緯24度54分56.5秒 東経121度40分26.1秒 / 北緯24.915694度 東経121.673917度 / 24.915694; 121.673917
面積: 2,052.5667 km²
各種表記
繁体字: 新北
日本語読み: しんほく
拼音: Xīnběi
注音符号: ㄒㄧㄣ ㄅㄟˇ
片仮名転写: シンペイ、シンベイ
台湾語: Sin-pak
客家語: Sîn-pet
行政
新北市旗
新北市章
新北市旗
新北市旗
新北市徽
新北市徽
行政区分: 直轄市
下位行政区画: 29
新北市長: 侯友宜
公式サイト: 新北市政府
情報
総人口: 4,014,560[1] 人(2019年10月)
世帯数: 1,582,005 戸(2019年10月)
郵便番号: 207~208、220~253
市外局番: (02)2960-3456
新北市の木: 台湾山桜
新北市の花: 茶花
新北市の鳥: 鷺鷥
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新北市(シンペイ/しんほく[2]-し、英語: New Taipei City)は、台湾北部に位置する中華民国直轄市2010年12月25日台湾省管轄下の台北県から直轄市に昇格し、新北市(新しい台北市の略)と改称された。

概要

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中華民国が実効支配している地域(台湾地区)で最多の人口を有する都市で、首都である台北市衛星都市として発展した。そのため、市域は台北市と台北市の外港である基隆市)の近郊を取り囲む形となっている。

地理

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新北市は台湾西北部に位置しており、中心地点は石碇区石碇である。東側は宜蘭県、南は桃園市に接しており、市域の中に台北市及び基隆市が位置している。

市内の地勢は起伏に富んでおり、蘭陽渓の支流が市内を流れている外、河川系は淡水河流域に限定されている。淡水河の支流には基隆河新店渓景美渓北勢渓南勢渓子渓三峽渓大漢渓などがあり、豊かな流域土壌を形成している。

気候

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ケッペンの気候区分では温暖湿潤気候(Cfa)に属し、平均最低気温は1月には13.9℃まで下がる。なお7月の平均最高気温34.3℃である。

New Taipei City(1981–2010)の気候
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
平均最高気温 °C°F 19.1
(66.4)
19.6
(67.3)
22.1
(71.8)
25.7
(78.3)
29.2
(84.6)
32.0
(89.6)
34.3
(93.7)
33.8
(92.8)
31.1
(88)
27.5
(81.5)
24.2
(75.6)
20.7
(69.3)
26.6
(79.9)
日平均気温 °C°F 16.1
(61)
16.5
(61.7)
18.5
(65.3)
21.9
(71.4)
25.2
(77.4)
27.7
(81.9)
29.6
(85.3)
29.2
(84.6)
27.4
(81.3)
24.5
(76.1)
21.5
(70.7)
17.9
(64.2)
23
(73.41)
平均最低気温 °C°F 13.9
(57)
14.2
(57.6)
15.8
(60.4)
19
(66)
22.3
(72.1)
24.6
(76.3)
26.3
(79.3)
26.1
(79)
24.8
(76.6)
22.3
(72.1)
19.3
(66.7)
15.6
(60.1)
20.4
(68.7)
雨量 mm (inch) 83.2
(3.276)
170.3
(6.705)
180.4
(7.102)
177.8
(7)
234.5
(9.232)
325.9
(12.831)
245.1
(9.65)
322.1
(12.681)
360.5
(14.193)
148.9
(5.862)
83.1
(3.272)
73.3
(2.886)
2,405.1
(94.69)
平均降雨日数 (≥0.1 mm) 14.1 14.6 15.5 14.9 14.8 15.5 12.3 14 13.8 11.9 12.4 11.7 165.5
湿度 78.5 80.6 79.5 77.8 76.6 77.3 73 74.1 75.8 75.3 75.4 75.4 76.6
平均月間日照時間 80.6 71.3 89.6 92.6 113.7 121.7 179 188.9 153.7 124 99.4 90.7 1,405.2
出典:中央気象局[3]

行政区画

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歴史

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古くは主にケタガラン族が居住していた地域で、鶏籠(基隆)或いは淡水と呼ばれていた。1875年沈葆楨により台北府設置の請願がなされ、以来台北と称される。

沿革

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  • 1662年(永暦15年) - 鄭成功により台湾に一府二県が設けられ、現在の新北市周辺には天興県が設置される。
  • 1685年(康熙23年) - 諸羅県の管轄となり、台湾府に属するようになった。
  • 1723年(雍正元年) - 大甲渓以北を淡水庁への管轄とする。
  • 1875年(光緒元年) - 沈葆楨により台北府設置が請願される。
  • 1879年(光緒5年) - 台北府を設置、艋舺、大稲埕、なと台北中心部を統治。新竹、淡水、宜蘭県、基隆庁、南雅庁を管轄。
  • 1888年(光緒13年) - 台湾省を設置。
  • 1895年(明治28年) - 日本による統治開始。北部は台北県が設置され基隆、宜蘭、新竹の3庁を管轄。
  • 1898年(明治31年) - 台北県より新竹及び宜蘭県を分割。
  • 1902年(明治35年) - 台北県が解体され、台北、基隆、深坑、桃園、新竹の5庁を設置。
  • 1920年(大正9年) - 庁が廃止され州を設置。台北州が成立。
  • 1945年(昭和20年・民国34年) - 日本の降伏中華民国による台湾光復。台北州から台北市及び基隆市を分離させ、宜蘭市、淡水、文山、新荘、羅東、基隆、宜蘭、七星、蘇澳、海山の9区を統括する台北県を設置。
  • 1947年(民国36年) - 七堵郷基隆市に編入。
  • 1950年(民国39年) - 宜蘭市、羅東区、宜蘭区、蘇澳区を分割し、宜蘭県を設置。
  • 1968年(民国57年) - 景美鎮南港鎮木柵郷内湖郷台北市に編入。
  • 2007年(民国96年) - 10月以降、中央政府の財政上で「準直轄市」扱いとなる。
  • 2010年(民国99年) - 直轄市に昇格して新北市と改称、旧県内の市郷鎮は区に移行。

政治

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行政

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市長

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官選県長
氏名 任期
代理 連震東 1945年11月5日 - 1946年2月16日
初代 陸桂祥 1946年2月16日 - 1947年6月5日
二代 梅達夫 1947年6月5日 - 1951年1月31日
代理 項際科 1951年2月1日 - 1951年4月30日
民選県長
氏名 任期 政党
初代 梅達夫 1951年5月1日-1954年6月2日 中国国民党
二代 戴徳発 1954年6月2日-1957年6月2日 中国国民党
三代 戴徳発 1957年6月2日-1960年6月2日 中国国民党
四代 謝文程 1960年6月2日-1963年10月31日 中国国民党
五代 蘇清波 1964年6月2日-1968年6月2日 中国国民党
六代 蘇清波 1968年6月2日-1973年2月1日 中国国民党
七代 邵恩新 1973年2月1日-1977年12月20日 中国国民党
八代 邵恩新 1977年12月20日-1981年9月14日 中国国民党
代理県長 武增文 1981年9月14日-1981年12月20日 中国国民党
九代 林豊正 1981年12月20日-1985年12月20日 中国国民党
十代 林豊正 1985年12月20日-1989年12月20日 中国国民党
十一代 尤清 1989年12月20日-1993年12月20日 民主進歩党
十二代 尤清 1993年12月20日-1997年12月20日 民主進歩党
十三代 蘇貞昌 1997年12月20日-2001年12月20日 民主進歩党
十四代 蘇貞昌 2001年12月20日-2004年5月20日 民主進歩党
代理県長 林錫耀 2004年5月20日-2005年12月20日 民主進歩党
十五代 周錫瑋 2005年12月20日-2010年12月25日 中国国民党
民選市長
氏名 任期 政党
初代 朱立倫 2010年12月25日 - 2014年12月25日 中国国民党
二代 朱立倫 2014年12月25日 - 2018年12月25日 中国国民党
三代 侯友宜[4] 2018年12月25日 - 中国国民党

対外関係

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姉妹都市・提携都市

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姉妹都市
パートナーシティ

交通

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鉄道

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  • 市内の最大のターミナルは板橋区板橋駅になるが、かなり面積も大きな都市でもあるため、区によっての中心駅も異なる。
線区名 駅数 駅名称
縦貫線 9 五堵駅 汐止駅 汐科駅 板橋駅 浮洲駅 樹林駅 南樹林駅 山佳駅 鶯歌駅
宜蘭線 8 四脚亭駅 瑞芳駅 三貂嶺駅 牡丹駅 双渓駅 貢寮駅 福隆駅
平渓線 7 三貂嶺駅 大華駅 十分駅 望古駅 嶺脚駅 平渓駅 菁桐駅
深澳線 2 瑞芳駅 八斗子駅
線区名 駅数 駅名称
台湾高速鉄道 1 板橋駅

捷運(MRT)

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事業者 線区名 駅数 駅名称
台北捷運 淡水線 3 淡水駅 紅樹林駅 竹囲駅
板橋線 4 江子翠駅 新埔駅 板橋駅 府中駅
土城線 4 亜東病院駅 海山駅 土城駅 永寧駅 頂埔駅
新店線 4 大坪林駅 七張駅 新店区公所駅 新店駅
小碧潭支線 1 小碧潭駅
中和線 4 頂渓駅 永安市場駅 景安駅 南勢角駅
蘆洲線 5 蘆洲駅 三民高中駅 徐匯中学駅 三和国中駅 三重国小駅
新荘線 8 台北橋駅 菜寮駅 三重駅 先嗇宮駅 頭前庄駅 新荘駅 輔大駅 丹鳳駅 迴龍駅
環状線
(西環が運営中、北環と南環が建設中)
14 大坪林駅 十四張駅 秀朗橋駅 景平駅 景安駅 中和駅 橋和駅 中原駅 板新駅 板橋駅 新埔民生駅 頭前庄駅 幸福駅 新北産業園区駅
新北捷運 淡海軽軌緑山線 11 紅樹林駅 竿蓁林駅 淡金鄧公駅 淡江大学駅 淡金北新駅 新市一路駅 淡水行政中心駅 浜海義山駅 浜海沙崙駅 淡海新市鎮駅 崁頂駅
淡海軽軌藍海線 4 浜海沙崙駅 台北海洋大学駅 沙崙駅 淡水漁人碼頭駅
安坑軽軌 9 双城駅 玫瑰中国城駅 台北小城駅 耕莘安康院区駅 景文科大駅 安康駅 陽光運動公園駅 新和国小駅 十四張駅
桃園捷運 機場線 6 三重駅 新北産業園区駅 新荘副都心駅 泰山駅 泰山貴和駅 林口駅

高速道路

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区間名 通称 IC数 インターチェンジ名称
国道一号 中山高速道路 52 五堵IC 汐止交IC 三重IC 五股IC 汐止JCT
国道三号 フォルモサ高速道路 55 汐止JCT 新台五路IC 新店IC 安坑IC 中和IC 土城IC 三鶯IC 鶯歌JCT
国道五号 北宜高速道路 5 石碇IC 坪林IC(2006年6月14日に新規開通分未記載)

快速道路

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省道

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市道

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郷道

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  • 新店環河快速道路,北100線。
  • 四腳亭坑路,北37線,別称は台62甲線連絡道。

生活圈道路

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  • 新北環河快速道路
  • 新店環河快速道路
  • 中安快速道路

市区快速道路

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  • 新五路高架橋
  • 大華二路高架道路
  • 汐止貨物車專用道
  • 汐止大坑溪高架道路
  • 北二高南港聯絡道高架橋
  • 四腳亭埔路聯絡道

教育

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現在、新北市には24の大学があり、輔仁大学はQSベスト学生都市ランキングによる新北市の代表的な大学である。[5]新北市長は2021年に「輔仁大学は新北市の人材、学問、医療の中核である」と指摘したことがある[6][7]

高中、高専以下の教育機関は下部行政組織を参照のこと。

大学

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技術学院

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軍警察関係学校

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観光地

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脚注

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出典

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  1. ^ 中華民國內政部戶政司 (2018年5月1日). “中華民國 內政部戶政司 全球資訊網”. 中華民國內政部戶政司. 2019年11月14日閲覧。
  2. ^ 台湾と姉妹提携する日本の自治体、日本李登輝友の会。
  3. ^ Climate”. 中央気象局. Oct 2015閲覧。
  4. ^ (繁体字中国語)九合一選舉即時開票>新北市長2018-11-26,中国時報
  5. ^ Most Affordable Cities for Students 2016 | Top Universities”. 2016年6月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年5月27日閲覧。
  6. ^ 輔大歡慶60周年出版專書 侯友宜:輔大就是新北市的中心 - 翻爆 - 翻報
  7. ^ 划向未來的方舟發表會 侯:感謝輔大共生共榮
  8. ^ 猴硐猫村TAIPEI NAVI(2017年12月23日閲覧)
  9. ^ 【グローバルウオッチ】台湾「猫の天国」観光地化で変質『日本経済新聞』夕刊2017年12月12日

関連項目

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外部リンク

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