朱立倫
朱 立倫 | |
---|---|
2017年 | |
生年月日 | 1961年6月7日(63歳) |
出生地 |
中華民国 台湾省桃園県八徳郷 (現:桃園市八徳区) |
所属政党 | 中国国民党 |
配偶者 | 高婉倩 |
サイン | |
当選回数 | 1回 |
在任期間 | 2021年10月5日 - 現職 |
当選回数 | 1回 |
在任期間 | 2015年1月19日 - 2016年1月18日 |
初代 新北市長 | |
当選回数 | 2回 |
在任期間 | 2010年12月25日 - 2018年12月25日 |
第29代 行政院副院長 | |
内閣 | 呉敦義内閣 |
在任期間 | 2009年9月10日 - 2010年5月17日 |
総統 | 馬英九 |
第11代 桃園県長 | |
在任期間 | 2001年12月20日 - 2009年9月10日 |
朱 立倫 | |
---|---|
籍貫地: | 浙江省義烏県 |
各種表記 | |
繁体字: | 朱 立倫 |
簡体字: | 朱 立伦 |
拼音: | Zhū Lìlún |
和名表記: | しゅ りつりん |
発音転記: | ヂュー リールン |
朱 立倫(しゅ りつりん、1961年〈民国50年〉6月7日 - )は、中華民国の政治家(中国国民党所属)、第7、11代中国国民党主席。初代、第2代新北市長。外省人。
岳父は元立法委員の高育仁、妻の兄弟に元立法委員の高思博がいる[1]。呂秀蓮とは遠い親戚である[2]。
略歴
[編集]1961年、台湾北部の桃園県八徳郷(現:桃園市八徳区)生まれ。父親の朱樟興は浙江省義烏県が本籍地で、国民党軍の工兵将校、桃園県の県議会議員を務めた。台湾大学卒業後、ニューヨーク大学で会計学博士号を取得した。その後はしばらくニューヨーク市立大学で助理教授を務めて帰郷し、台湾大学教授、北京大学管理学院客員教授、証券上場審議委員、消費者文教基金会委員を務めた[3]。
1998年の立法委員選挙で当選し政界入り。2001年、民進党の彭紹瑾を破って桃園県長に当選。2008年11月から中国国民党副主席にも就任。
県長任期中の2009年9月、馬英九総統より行政院副院長(副首相)に指名されたが、後に新北市長選挙に出馬するため、辞職した。2010年11月に実施された新北市長選挙では、対立候補であった民進党主席の蔡英文を破り当選した。
2015年1月19日、中国国民党主席に就任[4]。10月17日、国民党は副主席の洪秀柱の総統選立候補資格を廃止し、候補者を朱立倫に取り代えた。そのため、朱は2016年中華民国総統選挙に急遽出馬することとなった[5]。
2016年1月16日に実施された総統選挙では、31.0409%の得票率しか得られず、56.1234%を得た民主進歩党の蔡英文に惨敗し、国民党主席の職を引責辞任する意向を表明[6]。同月18日に党主席を正式に辞任した[7]。
2021年9月25日に行われた国民党主席選挙で当選し、党主席に返り咲いた[8]。
人物評
[編集]馬英九や胡志強とともに「馬立強」と呼ばれ、ともに国民党の中堅世代の中心人物とされる。しかし朱立倫は馬や胡よりも10歳以上は年少であるため、厳密に同年代とは言いがたい。また、3人とも祖籍においては外省人であるが、朱立倫自身は唯一、台湾で出生している。
2015年、第7代中国国民党主席に就任後、「私は新北市長として、任期満了までちゃんと市長の役割を担うことを誓う」[9](做好做滿)と合計24回[10]宣言したが、最終的に市民との約束を破棄し、総統選挙に出馬した。
2015年12月27日に行われた2016年中華民国総統選テレビ討論会では、総統選に出馬する理由は「ある淡水のお婆さんが『市長さん、必ず総統選に出なさい。あなたが出なければ、神様も許せない。』ということを言ってくれたからだ」と自ら述べた[11]。
第11代国民党主席に就任してから、「四大公投」と呼ばれる四つの国民投票や台中市第二選挙区補欠選挙で緑をイメージカラーとして使う民進党に負け続けた。そのため、台湾の世論では本名の語呂合わせを使い、緑に負ける倫さんを意味する「輸緑倫」と名づけられた[12]。
政策・歴史観
[編集]2015年8月22日、新党の結党22周年記念行事に出席。その際、日本統治時代について「悲惨な歴史であり、台湾人が日本人の統治に感謝することは絶対にない」と述べた[13]。
尖閣諸島については、中華民国の領土であると主張している[14][15]。
科学的に安全性が確認されたにもかかわらず[16]、福島県や栃木県、群馬県、茨城県、千葉県など五県産食品の輸入解禁について、「経済協力と食品輸入自体は歓迎している。だが、放射能汚染の恐れがある食品の輸入は決して受け入れない」と発言した[17]。
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ “歷史新新聞》國民黨內出現「親征」呼聲 高育仁讓朱立倫選台南市長不必從0開始-新新聞” (中国語). new7.storm.mg (2022年2月19日). 2022年9月2日閲覧。
- ^ “挺朱立倫進總統府?呂秀蓮隔日改口「開玩笑的」” (中国語). 民視新聞網 (2021年3月21日). 2022年9月2日閲覧。
- ^ “朱立倫委員” (中国語). 立法院. 2022年9月2日閲覧。
- ^ “新北市長・朱立倫氏が国民党主席に就任 支持集めに「奮闘」へ/台湾”. フォーカス台湾. (2015年1月19日) 2015年10月22日閲覧。
- ^ 【臨全會】換柱確定! 812黨代表贊成換掉洪秀柱、蘋果日報、2015年10月17日、中国語。
- ^ “大輸3百萬票…「對不起大家」 朱立倫辭黨主席” (中国語). 聯合新聞網 (2016年1月16日). 2016年1月16日閲覧。
- ^ “台湾与党・国民党主席が辞任 総統選大敗受け”. 日本経済新聞. (2016年1月18日) 2016年1月25日閲覧。
- ^ “台湾・国民党主席に朱氏 「親米和中」強調”. 産経新聞. (2021年9月25日) 2021年9月26日閲覧。
- ^ 自由時報電子報 (2015年10月18日). “新北市長「做好做滿」跳票 朱:笑罵由人 - 焦點” (中国語). 自由時報電子報. 2022年5月27日閲覧。
- ^ 自由時報電子報 (2015年10月5日). “朱立倫說過24次「做好做滿」現在卻噤聲... - 政治” (中国語). 自由時報電子報. 2022年5月27日閲覧。
- ^ “總統候選人電視辯論 兩阿嬤意外爆紅 | 政治 | 重點新聞 | 中央社 CNA” (中国語). www.cna.com.tw. 2022年6月15日閲覧。
- ^ 自由時報電子報 (2022年1月9日). “「輸綠倫」讓國民黨一直輸!深藍群組抓戰犯 痛罵朱立倫只會躲 - 政治” (中国語). 自由時報電子報. 2022年2月20日閲覧。
- ^ “台湾与党主席「台湾人が日本統治に感謝することは絶対にない」―中国メディア”. Record China. (2015年8月24日) 2015年10月21日閲覧。
- ^ “台湾人の日本統治への感謝「絶対にない」=与党・国民党主席”. フォーカス台湾. (2015年7月29日) 2015年10月27日閲覧。
- ^ https://www.facebook.com/TBSCTS.+“李登輝「釣魚台屬日」 朱立倫: 釣魚台是中華民國領土” (中国語). 華視新聞網. 2021年12月17日閲覧。
- ^ “台湾による日本産食品の輸入規制が緩和されました (東日本大震災関連):農林水産省”. www.maff.go.jp. 2022年4月19日閲覧。
- ^ “日本福島食品2天內解禁? 朱立倫:絕不接受核食” (中国語). tw.news.yahoo.com. 2022年4月19日閲覧。
中華民国
| |||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
中国国民党
|