バリー賞
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バリー賞(バリーしょう、The Barry Award)は、1997年からアメリカ合衆国の季刊推理雑誌『デッドリー・プレジャーズ (Deadly Pleasures) 』の編集者らによって授与されるミステリの賞。2007年から2009年には『ミステリー・ニュース (Mystery News) 』の出版と合わせてバウチャーコンの会場で受賞作が発表された。賞の名は、アメリカの批評家、バリー・ガードナーにちなむ[1]。
長編賞、新人賞、英国ミステリ賞、ペーパーバック賞、スリラー賞、短編賞、ノンフィクション賞などの部門がある。「英国ミステリ賞」は、イギリスで最初に出版された作品が対象であり、著者の国籍や作品の舞台がイギリスでなくても構わない。
部門別の受賞者・候補者
[編集]長編賞
[編集]年 | 受賞 | ノミネート |
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1997年 | ピーター・ラヴゼイ 『猟犬クラブ』 | |
1998年 | マイクル・コナリー 『トランク・ミュージック』 | |
1999年 | レジナルド・ヒル 『ベウラの頂』 デニス・ルヘイン 『愛しき者はすべて去りゆく』 |
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2000年 | ピーター・ロビンスン 『渇いた季節』 |
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2001年 | ネヴァダ・バー "Deep South" |
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2002年 | デニス・ルヘイン 『ミスティック・リバー』 |
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2003年 | マイクル・コナリー 『シティ・オブ・ボーンズ』 |
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2004年 | ローラ・リップマン 『あの日、少女たちは赤ん坊を殺した』 |
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2005年 | リー・チャイルド 『前夜』 |
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2006年 | トマス・H・クック 『緋色の迷宮』 |
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2007年 | ジョージ・P・ペレケーノス 『夜は終わらない』 |
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2008年 | ローラ・リップマン 『女たちの真実』 |
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2009年 | アーナルデュル・インドリダソン "The Draining Lake" |
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2010年 | ジョン・ハート 『ラスト・チャイルド』 | |
2011年 | スティーヴ・ハミルトン 『解錠師』 | |
2012年 | ユッシ・エーズラ・オールスン 『特捜部Q―檻の中の女―』 |
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2013年 | ピーター・メイ "The Black House" |
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2014年 | ウィリアム・K・クルーガー 『ありふれた祈り』 |
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2015年 | グレッグ・アイルズ "Natchez Burning" |
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2016年 | C・J・ボックス "Badlands" |
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2017年 | ルイーズ・ペニー "A Great Reckoning" |
スリラー賞
[編集]年 | 受賞 | ノミネート |
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2005年 | バリー・アイスラー 『雨の罠』 |
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2006年 | ジョゼフ・フィンダー 『解雇通告』 |
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2007年 | ダニエル・シルヴァ "The Messenger" |
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2008年 | ロバート・クレイス 『天使の護衛』 |
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2009年 | ブレット・バトルズ "The Deceived" |
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2010年 | ジェイミー・フレヴェレッティ "Running from the Devil" | |
2011年 | デオン・マイヤー "13 Hours" | |
2012年 | トマス・ペリー "The Informant" | |
2013年 | ダニエル・シルヴァ "The Fallen Angel" |
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2014年 | テイラー・スティーヴンス 『ドールマン』 |
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2015年 | マイクル・コリータ "Those Who Wish Me Dead" |
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2016年 | テイラー・スティーヴンス "The Mask" |
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2017年 | ジョゼフ・フィンダー "Guilty Minds" |
英国ミステリ賞
[編集]年 | 受賞 | ノミネート |
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2000年 | ヴァル・マクダーミド 『処刑の方程式』 |
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2001年 | スティーヴン・ブース 『黒い犬』 |
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2002年 | スティーヴン・ブース 『死と踊る乙女』 |
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2003年 | ジョン・コナリー "The White Road" |
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2004年 | ヴァル・マクダーミド 『過去からの殺意』 |
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2005年 | ジョン・ハーヴェイ (作家) 『血と肉を分けた者』 |
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2006年 | デニーズ・ミーナ "The Field of Blood" |
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2007年 | ケン・ブルーウン "Priest" |
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2008年 | エドワード・ライト "Damnation Falls" | |
2009年 | スティーグ・ラーソン 『ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女』 |
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2010年 | フィリップ・カー "If The Dead Not Rise" |
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2011年 | レジナルド・ヒル "The Woodcutter" |
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2012年 | ピーター・ジェイムズ "Dead Man's Grip" |
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ペーパーバック賞
[編集]年 | 受賞 | ノミネート |
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1997年 | スーザン・ウェイド "Walking Rain" | |
1998年 | ハーラン・コーベン 『ロンリー・ファイター』 |
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1999年 | ||
2000年 | ロビン・バーセル 『霧に濡れた死者たち』 キャロライン・ロー "An Antidote for Avarice" |
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2001年 | エリック・ライト 『ロージー・ドーンの誘拐』 |
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2002年 | デボラ・ウッドワース "Killing Gifts" |
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2003年 | ダニエル・ジラール "Cold Silence" | |
2004年 | ジェイソン・スター "Tough Luck" |
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2005年 | エレーヌ・フリン "Tagged for Murder" |
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2006年 | リード・ファレル・コールマン "The James Deans" |
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2007年 | ショーン・ドリットル "The Cleanup" |
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2008年 | ミーガン・アボット 『暗黒街の女』 |
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2009年 | ジュリー・ハイジー 『厨房のちいさな名探偵』 |
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2010年 | ブライアン・グルーリー 『湖は餓えて煙る』 |
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2011年 | ヴァル・マクダーミド "Fever at the Bone" |
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2012年 | マイクル・スタンレイ "Death of the Mantis" |
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2013年 | スーザン・イーリア・マクニール 『チャーチル閣下の秘書』 | |
2014年 | エイドリアン・マッキンティ 『サイレンズ・イン・ザ・ストリート 』 |
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2015年 | アレン・エスケンス "The Life We Bury" |
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2016年 | ルー・バーニー "The Long and Faraway Gone" |
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2017年 | エイドリアン・マッキンティ "Rain Dogs" |
新人賞
[編集]年 | 受賞 | ノミネート |
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1997年 | チャールズ・トッド 『出口なき荒野』 |
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1998年 | リー・チャイルド 『キリング・フロアー』 | |
1999年 | ウィリアム・K・クルーガー 『凍りつく心臓』 |
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2000年 | ドナ・アンドリューズ 『庭に孔雀、裏には死体』 |
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2001年 | デイヴィッド・リス 『紙の迷宮』 |
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2002年 | C・J・ボックス 『沈黙の森』 |
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2003年 | ジュリア・スペンサー=フレミング "In the Bleak Midwinter" |
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2004年 | P・J・トレイシー 『天使が震える夜明け』 |
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2005年 | カルロス・ルイス・サフォン 『風の影』 | |
2006年 | スチュアート・マクブライド 『花崗岩の街』 |
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2007年 | ルイーズ・ペニー 『スリー・パインズ村の不思議な事件』 |
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2008年 | タナ・フレンチ 『悪意の森』 |
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2009年 | トム・ロブ・スミス 『チャイルド44』 |
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2010年 | アラン・ブラッドリー 『パイは小さな秘密を運ぶ』 |
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2011年 | ポール・ドイロン 『森へ消えた男』 |
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2012年 | テイラー・スティーヴンス 『インフォメーショニスト』 | |
2013年 | ジュリア・ケラー "A Killing In The Hills" |
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2014年 | バリー・ランセット "Japantown" | |
2015年 | ジュリア・ダール "Invisible City" |
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2016年 | アスマ・ゼハナト・カーン "The Unquiet Dead" |
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2017年 | ニコラス・ペトリ 『帰郷戦線―爆走―』 |
特別賞
[編集]- 2000年代ベスト賞
受賞 ノミネート スティーグ・ラーソン 『ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女』(2005年) - ケン・ブルーウン 『酔いどれに悪人なし』(2001年)
- マイクル・コナリー 『リンカーン弁護士』(2005年)
- デニス・ルヘイン 『ミスティック・リバー』(2001年)
- ルイーズ・ペニー 『スリー・パインズ村の不思議な事件』(2005年)
- カルロス・ルイス・サフォン 『風の影』(2001年)
出典
[編集]- ^ “The Barry Awards”. Deadly Pleasures (2008年10月9日). 2012年1月27日閲覧。
外部リンク
[編集]- バリー賞 - 主催誌『Deadly Pleasures』サイト