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ダールグレン体系

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』

ダールグレン体系（ダールグレンたいけい、Dahlgren system）は、1980年代にロルフ・ダールグレンらが発表した、被子植物の分類体系である。

クロンキスト体系などと同じく、ストロビロイド説に基づいて提唱された。R・ダールグレンおよびその死後に妻ガートルード (Gertrude) が引き継いでまとめた。

特徴

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R・ダールグレン自身が単子葉植物の専門家でもあり、従来ユリ科などとしてまとめられることが多かった群を、目レベルまで分類し、さらに多数の科に分けた。特にキジカクシ目という分類群は、その後分子系統学に基づいて提唱されたAPG体系でも（ダールグレンの提唱したものと一部ずれるが）採用され、進化系統を反映したものといえる。

分類階級としては、双子葉類がモクレン亜綱、単子葉類がユリ亜綱とされ、また、目の上に上目が設けられている（この「上目」がクロンキスト体系の「亜綱」にほぼ対応する部分もある）。クロンキスト体系ほど普及はしなかったが、部分的に採用した文献も多い。

以下詳細を示す。

モクレン綱 Magnoliopsida

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モクレン亜綱 Magnoliidae

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モクレン上目 Magnolianae

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スイレン上目 Nymphaeanae

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キンポウゲ上目 Ranunculanae

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ナデシコ上目 Caryophyllanae

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タデ上目 Polygonanae

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イソマツ上目 Plumbaginanae

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アオイ上目 Malvanae

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スミレ上目 Violanae

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ツバキ上目 Theanae

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サクラソウ上目 Primulanae

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バラ上目 Rosanae

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ヤマモガシ上目 Proteanae

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フトモモ上目 Myrtanae

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ミカン上目 Rutanae

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ブドウ上目 Vitanae

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ビャクダン上目 Santalanae

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ツチトリモチ上目 Balanophoranae

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ウコギ上目 Aralianae

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キク上目 Asteranae

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ナス上目 Solananae

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ツツジ上目 Ericanae

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ミズキ上目 Cornanae

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シレンゲ上目 Loasanae

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リンドウ上目 Gentiananae

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シソ上目 Lamianae

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ユリ亜綱 Liliidae

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オモダカ上目 Alismatanae

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ホンゴウソウ上目 Triuridanae

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サトイモ上目 Aranae

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ユリ上目 Lilianae

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パイナップル上目 Bromelianae

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ショウガ上目 Zingiberanae

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ツユクサ上目 Commelinanae

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ヤシ上目 Arecanae

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パナマソウ上目 Cyclanthanae

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タコノキ上目 Pandananae

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