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クルミ科

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
クルミ科
シナノグルミ
分類APG IV
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 eudicots
階級なし : バラ類 rosids
階級なし : マメ類 fabids
: ブナ目 Fagales
: クルミ科 Juglandaceae
学名
Juglandaceae
A.Richard ex Kunth
和名
クルミ科

本文参照

クルミ科(クルミか、学名:Juglandaceae)は、被子植物の1つで、ブナ目に属し、9-10属約50種を含む。クルミ属のほか、サワグルミ属ペカン属(カリア属)、フジバシデ属ノグルミ属が含まれ、そのうち実が食用になるのはクルミ属とペカン属である[1]高木または低木の植物からなり、クルミサワグルミオニグルミペカンなどを含む。種子や材を利用する。

形態

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葉は羽状複葉または3出複葉で大きく、芳香があり、通常20〜100 cmに達する。多くは互生するが、Alfaroa 属とOreomunnea 属では対生する。

花序は尾状花序で、風によって送粉する。

果実は乾燥するが、ペカン属やクルミ属では外側に厚い総苞が発達し包まれるため、核果状となり、クルミ状果(tryma)と表現されることもある。

分類

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エングラーは、尾状花序を持つ植物はの構造が単純であることから、それらを原始的な被子植物として扱い、クルミ科はヤマモモ科と共に古生花被植物亜綱クルミ目に含めた。

クロンキストは、マンサク亜綱にクルミ目を置いてロイプテレア科と共にクルミ科を含めた。

一方、DNAの分子系統学解析に基づいたAPG分類体系では、真正双子葉類バラ類のマメ類と、比較的派生的な植物として位置づけられ、ブナ目に含められる。

現生のクルミ科の植物は、以下のように分類される[2]

系統

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分子系統学の研究により、 クルミ科の関係は以下のように推定されている[4]

ヤマモモ科 (外群)

クルミ科
ロイプテレア亜科

ロイプテレア属

エンゲルハルディア亜科

エンゲルハルディア属

アルファロア属

オレオムンネア属

クルミ亜科

ペカン属

アンナモカリヤ属

ノグルミ連

キクロカリヤ属

サワグルミ属

クルミ属

脚注

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  1. ^ 辻井達一『日本の樹木』中央公論社〈中公新書〉、1995年4月25日、76頁。ISBN 4-12-101238-0 
  2. ^ Manos, P. S.; D. E. Stone (2001). “Evolution, phylogeny and systematics of the Juglandaceae”. Annals of the Missouri Botanical Garden 88: 231–269. doi:10.2307/2666226. 
  3. ^ GRIN Genera of Juglandaceae”. Germplasm Resources Information Network. United States Department of Agriculture. 2015年9月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年11月17日閲覧。
  4. ^ Xiang X-G, Wang W, Li R-Q, Lin L, Liu Y, Zhou Z-K, Li Z-Y, Chen Z-D. (2014). “Large-scale phylogenetic analyses reveal fagalean diversification promoted by the interplay of diaspores and environments in the Paleogene”. Perspectives in Plant Ecology, Evolution and Systematics 16: 101–110. doi:10.1016/j.ppees.2014.03.001. http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1433831914000201.