ショウガ目
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ショウガ目 | |||||||||||||||
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分類 | |||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||
Zingiberales Griseb. (1854) |
ショウガ目(ショウガもく、Zingiberales)は、単子葉植物の目の一つ。ショウガ科をタイプ科とする。ウコン、カルダモン、クズウコン、ショウガ、ミョウガ、バナナなどが含まれる。
分布、形態
[編集]熱帯を中心に分布する。花茎を除いて地上に茎を出さない。バナナなどに見られる直立した茎のような構造は、実は葉鞘が何重にも巻いて作られたもので、偽茎と言われる。
バナナやバショウに代表される、葉の中軸からほぼ直角に葉脈が平行に出る葉の構造を持つ。このため強度を保ったまま葉を大型化させることが可能になった。花は左右相称で大型のものが多い。
分類
[編集]ツユクサ類に含まれ、中でもツユクサ目と近縁だと考えられている。8科に約100属2200種を含む[1]。
- バショウ科 Musaceae - 2属41種 熱帯アフリカ・東洋区
- ゴクラクチョウカ科 Strelitziaceae - 3属7種 南米・南アフリカ・マダガスカル
- ロウイア科 Lowiaceae - 1属15種 東南アジア
- オウムバナ科 Helliconiaceae - 1属100-200種 主に南米
- カンナ科 Cannaceae - 1属10種 中南米
- クズウコン科 Marantaceae - 31属550種 汎熱帯
- オオホザキアヤメ科 Costaceae - 6属110種 汎熱帯
- ショウガ科 Zingiberaceae - 約50属1300種 汎熱帯
クロンキスト体系ではショウガ亜綱のタイプ目で、APGと同じ8科を含む。新エングラー体系でもほぼ同じ5科(バショウ科・ショウガ科・カンナ科・クズウコン科・ロウイア科)を含む。
系統
[編集]次のような系統樹が得られている。バショウ科は萼と花弁が同形だが、それ以外のグループでは分化している。オウムバナ科以降は仮雄蕊を持つようになる[2]。
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脚注
[編集]- ^ Zingiberales in Stevens, P. F. (2001 onwards). Angiosperm Phylogeny Website Version 7, May 2006 [and more or less continuously updated since]
- ^ Yockteng, Roxana, et al. (2013). “Molecular evolution and patterns of duplication in the SEP/AGL6-like lineage of the Zingiberales: A proposed mechanism for floral diversification”. Molecular biology and evolution: mst137. doi:10.1093/molbev/mst137.