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ジョン・ヴォイト

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ジョン・ヴォイト
Jon Voight
Jon Voight
本名 Jonathan Vincent Voight
生年月日 (1938-12-29) 1938年12月29日(85歳)
出生地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国ニューヨーク州ヨンカーズ
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
民族 スロバキア系アメリカ人
ドイツ系アメリカ人
オランダ系アメリカ人
身長 191cm
職業 俳優
ジャンル 映画テレビドラマ
活動期間 1963年 - 現在
配偶者 ラウリ・ピータース
(1962年 - 1967年)
ミシェリーヌ・ベルトラン
(1971年 - 1978年)
著名な家族 バリー・ヴォイト(兄)
チップ・テイラー(弟)
アンジェリーナ・ジョリー(長女)
ジェームズ・ヘイヴン(長男)
主な作品
映画
真夜中のカーボーイ』/『脱出
オデッサ・ファイル』/『帰郷
チャンプ』/『暴走機関車』/『ヒート
ミッション:インポッシブル
アナコンダ』/『レインメーカー
エネミー・オブ・アメリカ
バーシティ・ブルース
トゥームレイダー』/『ズーランダー
ALI アリ』/『穴/HOLES
ナショナル・トレジャー』シリーズ
トランスフォーマー
ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅
テレビドラマ
レイ・ドノヴァン ザ・フィクサー
受賞
アカデミー賞
主演男優賞
1978年帰郷
カンヌ国際映画祭
男優賞
1978年『帰郷』
全米映画批評家協会賞
主演男優賞
1969年真夜中のカーボーイ
ニューヨーク映画批評家協会賞
主演男優賞
1969年『真夜中のカーボーイ』
1978年『帰郷』
ロサンゼルス映画批評家協会賞
主演男優賞
1978年『帰郷』
英国アカデミー賞
新人俳優賞
1969年『真夜中のカーボーイ』
ゴールデングローブ賞
主演男優賞(ドラマ部門)
1978年『帰郷』
1985年暴走機関車
助演男優賞(シリーズ・ミニシリーズ・テレビ映画部門)
2013年レイ・ドノヴァン ザ・フィクサー
新人賞
1969年『真夜中のカーボーイ』
ゴールデンラズベリー賞
最低主演男優賞
2023年『Mercy』
その他の賞
ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞
主演男優賞
1978年『帰郷』
生涯功労賞
2001年
ハリウッド名声の歩道
映画産業への貢献、映画・演劇業界への業績に対して
備考
第21回東京国際映画祭 審査委員長(2008年)
共和党支持者
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”ジョン”ジョナサン・ヴィンセント・ヴォイトJonathan Vincent "Jon" Voight1938年12月29日 - )は、アメリカ合衆国俳優。1969年に出演した『真夜中のカーボーイ』で知名度を上げ、1978年の『帰郷』でアカデミー主演男優賞を受賞、現在までベテラン俳優として活躍している。ほかにハリウッドでは少数派の共和党支持者としても著名である。

前妻は女優ラウリ・ピータース英語版、後妻は女優ミシェリーヌ・ベルトラン、長女は女優アンジェリーナ・ジョリー、長男は俳優ジェームズ・ヘイヴン英語版という役者一家であるほか、父エルマー・ヴォイトはプロゴルファー、兄のバリー・ヴォイト地質学者、弟のジェームズ・ウェズレー・ヴォイト英語版歌手作詞家としてそれぞれ知られている。

来歴

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1938年12月29日ニューヨーク州ヨンカーズ出身にプロゴルファーであるエルマー・ヴォイト(Elmer Voight)[1]の次男として生まれる。ヴォイト家はスロバキア系アメリカ人英語版の家系であり、祖父の代にスロバキアからアメリカ移民している[2]。また母バルバラ(Barbara)を通じてドイツ系アメリカ人オランダ系アメリカ人の血も引いている[1]。兄に火山学の研究者としてペンシルベニア州立大学教授を務めたバリー・ヴォイト(Barry Voight)、弟にチップ・テイラー(Chip Taylor)の芸名で活動する歌手作詞家ジェームズ・ウェズレー・ヴォイト英語版がいる。

ヴォイト家は宗教面ではキリスト教に属していたが、プロテスタントではなくローマ・カトリックであった[3]。自身もカトリック系のアーチビショップ・ステピナツ・ハイスクール英語版に入学し、さらに卒業後はワシントンD.C.に移住してアメリカ・カトリック大学英語版に進学している。

大学では美学を専攻していたが、シェイクスピアの『夏の夜の夢』の舞台に出演した事を契機に役者を志すようになった。大学卒業後、ニューヨークに戻って演出や舞台美術を勉強し、また役者としてオフ・ブロードウェイブロードウェイの舞台に立つ日々を送った。1962年、役者仲間であった女優ラウリ・ピータース英語版と結婚するが、長くは続かず5年後に離婚している。

1967年に製作された『墓石と決闘』で29歳にして映画初出演を果たした。映画俳優としてのデビューは遅かったが舞台で培った確かな演技力から評価を受け、1969年に『真夜中のカーボーイ』で田舎から出てきたジゴロ志望の青年を演じて注目されている。1971年、女優ミシェリーヌ・ベルトランと再婚して長男ジェームズ・ヘイヴン・ヴォイト、長女アンジェリーナ・ジョリー・ヴォイトの一男一女を儲けているが、やはり数年後に離婚している。二人はそれぞれジェームズ・ヘイヴン英語版アンジェリーナ・ジョリーの名義で両親と同じ役者の道を選んでいる。

1978年、『帰郷』でアカデミー主演男優賞カンヌ国際映画祭男優賞を受賞し、人気俳優の仲間入りを果たした。その後も1985年の『暴走機関車』でゴールデングローブ賞を受賞するなど演技派俳優として活躍している。一方で役や作品を余り選ばない為か『アナコンダ』の様な映画に出演して評論家の不興を買い、ゴールデンラズベリー賞主演男優賞にノミネートされてしまった事もあり、助演男優賞でもしばしばノミネートの対象にされている。近年はドラマ作品での活躍が多く、2009年には大人気作品である『24 -TWENTY FOUR-』にジョナス・ホッジス役で出演している。

2013年、ドラマ『レイ・ドノヴァン ザ・フィクサー』で主人公の父ミッキー・ドノヴァン役を演じ、3度目のゴールデングローブ賞を受賞した。

エピソード

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  • かつてはベトナム戦争に反対するなどリベラル派だったものの[4]、今ではクリント・イーストウッドらと並んで共和党を支持する映画関係者として行動しているが、ハリウッドとリベラルとの橋渡し役とされるユダヤ系アメリカ人についてはキリスト教徒かつ右派でありながら同情的であり、反ユダヤ主義に強く反対している。
    • 2014年にイスラエルによるパレスチナ自治区へのガザ侵攻に対してハビエル・バルデムペネロペ・クルス夫妻らが空爆による一般人への被害が出ている事を指して「虐殺」と非難する声明を出すと、即座にこれを批判している。ハリウッド・リポーターのコラムの中で「私は本当に腹立たしく感じています」「今回の様な行動は世界での反ユダヤ主義を煽りかねません。その事をペネロペやハビエルの様な人たちは理解していないのです」と猛烈に非難し、署名に参加した人々にも激怒している[5]
      • ヴォイドの「反ユダヤ主義を扇動しかねない」という批判にハビエルは「私達はイスラエル軍の攻撃を非難していますが、イスラエルの人々に対しては敬意を抱いています」「私達は悲惨で痛ましい戦争を心から憎むと同じように、反ユダヤ主義を嫌悪しています」と声明にイスラエルやユダヤ教徒を攻撃する意図はないと説明している。ペネロペも「私はもちろん中東問題の専門家ではありませんが、この地域の複雑さも理解しています」と釈明している[5]
  • 長女アンジェリーナ・ジョリーとは親子でアカデミー賞を受賞する快挙を成し遂げているが、幼い頃に離婚している事などから親子関係は不仲である。しかし娘もまた複数回の離婚経験を持っている。
    • 政治的にも娘が難民受け入れを支持しているのに対し、不法移民対策を掲げるドナルド・トランプを「何と言っても彼は正直だよ」「偉大な大統領になる」と賞賛するなど[6][7]、見解は正反対である[8]
    • 娘がブラッド・ピットと三度目の結婚をした際にも結婚式に招待されなかったが[9]、そのピットと娘が離婚調停に入って虐待疑惑なども報道されると、娘と孫を心配するコメントをして親心を覗かせた[10]
    • 脚本家の三宅隆太は第1回ゆうばり国際ファンタスティック映画祭で審査委員長として来日滞在したヴォイトが当時高校生であった娘を連れて来たのと交流を持った体験を著書(『スクリプトドクターの脚本教室・中級編』)に著しており、ある程度の雪解け時期もあったこともうかがわせる。
  • 上述の『アナコンダ』出演時にプロモーションとして来日経験があり、2008年10月に行われた東京国際映画祭において審査委員長に就任した際にも来日している。

出演作品

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映画

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公開年 邦題
原題
役名
1967年 墓石と決闘
HOUR OF THE GUN
カーリー・ビル
スーパー・ヒーロー/Mr.フランク
FEARLESS FRANK
1968年 青春の渚
OUT OF IT
1969年 真夜中のカーボーイ
Midnight Cowboy
ジョー
1970年 キャッチ22
Catch-22
マインダーバインダー
1972年 脱出
Deliverance
エド・ジェントリー
1974年 オデッサ・ファイル
The ODESSA File
ペーター・ミラー
コンラック先生
Conrack
パット・コンロイ
1977年 殺意の行方
End of the Game
1978年 帰郷
Coming Home
ルーク
1979年 チャンプ
The Champ
ビリー・フリン
1982年 大狂乱
Lookin' to Get Out
アレックス・コヴァック
1983年 5人のテーブル
Table for Five
ジェームズ・P・タネン
1985年 暴走機関車
Runaway Train
マニー
1986年 デザート・ブルーム/キノコ雲と少女
Desert Bloom
ジャック
1989年 エタニティ 永遠の愛
Eternity
エドワード/ジェームズ
1995年 ヒート
Heat
ネイト
1996年 ミッション:インポッシブル
Mission: Impossible
ジム・フェルプス
1997年 アナコンダ
Anaconda
サローン
クロスゲージ
Most Wanted
ケイシー中佐
Uターン
U Turn
ローズウッド
Rosewood
ジョン
レインメーカー
The Rainmaker
ドラモンド
1998年 エネミー・オブ・アメリカ
Enemy of the State
レイノルズ
フランダースの犬
A Dog of Flanders
ミシェル・ラ・グランデ
ジェネラル 天国は血の匂い
THE GENERAL
1999年 バーシティ・ブルース
Varsity Blues
2001年 パール・ハーバー
Pearl Harbor
ルーズベルト大統領
トゥームレイダー
Lara Croft: Tomb Raider
クロフト卿
ズーランダー
Zoolander
ラリー
ALI アリ
Ali
ハワード・コーセル
UPRISING アップライジング
UPRISING
ユルゲン・シュトロープ テレビ映画
2003年 穴/HOLES
Holes
ミスター・サー
2004年 ナショナル・トレジャー
National Treasure
パトリック
クライシス・オブ・アメリカ
The Manchurian Candidate
ジョーダン
SuperBabies: Baby Geniuses 2 ビル
The Karate Dog ハミトン
2006年 The Legend of Simon Conjurer
グローリー・ロード
Glory Road
2007年 トランスフォーマー
Transformers
ジョン・ケラー国防長官
ナショナル・トレジャー リンカーン暗殺者の日記
National Treasure: Book Of Secrets
パトリック
September Dawn Jacob Samuelson
Bratz: The Movie Principal Dimly
2008年 プライド&グローリー
Pride and Glory
フランシス・ティアニー・Sr
トロピック・サンダー/史上最低の作戦
Tropic Thunder
ジョン・ヴォイト(カメオ出演)
An American Carol
フォー・クリスマス
Four Christmases
2013年 ゲッタウェイ スーパースネーク
Getaway
ザ・ヴォイス
2015年 ウッドローン
Woodlawn
ポール・ブライアント
2016年 ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅

Fantastic Beasts and Where to Find Them

ヘンリー・ショー・シニア
2017年 奇跡の絆
Same Kind of Different as Me
アール・ホール
2018年 Surviving the Wild Grandfather Gus
Orphan Horse Ben Crowley
2020年 Roe v. Wade Warren E. Burger
2022年 Dangerous Game: The Legacy Murders Ellison Betts
Desperate Souls, Dark City and the Legend of Midnight Cowboy 本人役 ドキュメンタリー
2023年 Mercy Patrick Quinn
2024年 メガロポリス
Megalopolis
TBA
レーガン
Reagan
ヴィクトル・ノヴィコフ

テレビ

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放送年 邦題
原題
役名 備考
1966年 爆撃命令「命ある限り」 カール・ホルトケ大尉
1992年 レインボー・ウォリアー/爆破指令
The Rainbow Warrior
ペーター
1994年 傷だらけのカーボーイ
CONVICT COWBOY
2002年 ミラクル・タッチダウン
SECOND STRING
2008年 24 TWENTY FOUR リデンプション
24: REDEMPTION
ジョナス・ホッジス
2013年 レイ・ドノヴァン ザ・フィクサー
Ray Donovan
ミッキー・ドノヴァン テレビシリーズ、シーズン5の放送が決定

脚注・出典

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  1. ^ a b Reitwiesner, William Addams. “Ancestry of Angelina Jolie”. wargs.com. 2011年4月24日閲覧。
  2. ^ Is Jon Voight Slovak?”. University of Pittsburgh. 2011年6月2日閲覧。
  3. ^ Sunday Catholic weekly”. www.sunday.niedziela.pl. 2010年4月5日閲覧。
  4. ^ "My Concerns for America". The Washington Times. July 28, 2008.
  5. ^ a b “ジョン・ヴォイト、ガザ空爆を非難したペネロペ・クルスとハビエル・バルデムを批判!”. 海外ドラマNAVI. (2014年8月6日). https://dramanavi.net/articles/137209 2023年12月22日閲覧。 
  6. ^ アンジェリーナ・ジョリーの父ジョン・ヴォイト、米大統領選でドナルド・トランプ氏を支持”. 海外ドラマNAVI (2016年3月13日). 2024年11月13日閲覧。
  7. ^ “トランプショック”にあのお騒がせセレブが珍発言”. 東スポWEB (2016年11月12日). 2024年11月13日閲覧。
  8. ^ 【イタすぎるセレブ達】アンジェリーナ・ジョリー、熱烈なトランプ支持者の父の“暴走”で同情集まる”. Techinsight(テックインサイト) (2020年11月29日). 2024年11月13日閲覧。
  9. ^ ケイ小原 (2014年8月29日). “アンジェリーナ・ジョリーの俳優父、フランスでの挙式に招かれず。”. マイナビニュース. https://web.archive.org/web/20140830063014/http://news.mynavi.jp/news/2014/08/29/391/ 2014年8月31日閲覧。 
  10. ^ アンジェリーナ・ジョリーと不仲の父 それでも「アンジーが心配」 (2016年11月13日)”. エキサイトニュース (2016年11月13日). 2024年11月13日閲覧。

外部リンク

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