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トム・ハーディ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
トム・ハーディ
Tom Hardy
CBE
Tom Hardy CBE
2018年
本名 Edward Thomas Hardy[1]
別名義 トーマス・ハーディ
生年月日 (1977-09-15) 1977年9月15日(47歳)
出生地 イングランドの旗 イングランド ロンドン
国籍 イギリスの旗 イギリス
職業 俳優
ジャンル 映画、テレビ
活動期間 2001年 -
配偶者 サラ・ウォード
(1999年 - 2004年)
シャーロット・ライリー
(2014年 - )
著名な家族 チップス・ハーディ英語版(父)
主な作品
映画
ブロンソン
ロックンローラ
インセプション
裏切りのサーカス
ウォーリアー
欲望のバージニア
ダークナイト ライジング
オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分
クライム・ヒート
マッドマックス 怒りのデス・ロード
レジェンド 狂気の美学
レヴェナント: 蘇えりし者
ダンケルク
ヴェノム』シリーズ
テレビドラマ
ピーキー・ブラインダーズ
TABOO英語版
受賞
ロサンゼルス映画批評家協会賞
主演男優賞
2014年オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分
放送映画批評家協会賞
主演男優賞(アクション部門)
2015年マッドマックス 怒りのデスロード
英国アカデミー賞
ライジング・スター賞
2010年
その他の賞
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トム・ハーディ英語: Tom Hardy)、本名:エドワード・トーマス・ハーディ(Edward Thomas Hardy CBE, 1977年9月15日 - )は、イギリス俳優

来歴

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生い立ち

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イングランドロンドン出身。広告およびコメディ作家の父エドワード・ジョン・“チップス”・ハーディ英語版と、画家の母エリザベス・アンのもとに一人っ子として生まれ[2][3][4]Reed'sSchoolTowerHouseSchoolロンドン・ドラマセンターなどで演劇を学んだ。

キャリア

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2001年にリドリー・スコット監督『ブラックホーク・ダウン』でハリウッドデビュー(Thomas Hardyの名前でクレジットされている)。映画のほか舞台俳優としても精力的に活動しており、2004年には舞台『In Arabia, We'd All Be Kings』でのパフォーマンスでローレンス・オリヴィエ賞にノミネートされた。

作品に恵まれない時期が続いたが、2010年の映画『インセプション』のイームス役で国際的に知名度をあげた。また、同年はじめにはフィリップ・シーモア・ホフマン監修の舞台『The Long Red Road』で主役を演じ、好評を博した[5][6]。それらの成果を踏まえ、翌2011年2月の第64回英国アカデミー賞ライジング・スター賞を受賞する。

2012年公開の『ダークナイト ライジング』では悪役のベインに抜擢された[7]。2013年、スティーヴン・ナイト監督の『オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分』で主演を務める[8]

2014年9月、トロント映画祭

2015年には『マッドマックス 怒りのデス・ロード』で主役のマックス・ロカタンスキー英語版を演じた。同年にはアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督作品『レヴェナント:蘇えりし者』でアカデミー助演男優賞にノミネートされた。

2018年6月には俳優としての活動が評価され、大英帝国勲章第3位 CBEを叙勲した。

私生活

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1999年にサラ・ウォードと結婚したが2004年に離婚。元恋人のレイチェル・スピードとの間に息子が1人いる[9]。『嵐が丘』で共演した女優のシャーロット・ライリー英語版と交際[10]していたが、2011年に一度は別れ[11]、2014年7月になって結婚している[12]

20代前半から半ばにかけて、アルコール中毒およびクラック・コカイン中毒と闘っていたが、現在は克服している[13]

2015年、第2子が誕生[14]

2011年に公開された総合格闘技を扱った映画『ウォーリアー』への出演がきっかけでブラジリアン柔術を習い始めた[15]。2022年9月、英国の柔術大会で41歳以上青帯の部で優勝して金メダルを獲得し、2023年3月にも柔術大会のノーギ部門で優勝した[16]

フェミニストとしても知られており、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』のプロモーションで取材に応じた際に女性差別的な質問を受け、それにも女性を擁護する返答をしている[17]

フィルモグラフィ

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映画

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※主演作品は太字表記。

題名 役名 備考 吹替
2001 ブラックホーク・ダウン
Black Hawk Down
ランス・トゥオンブリー特技下士官 トーマス・ハーディ名義 不明(ソフト版)
坪井智浩テレビ東京版)
2002 フランス外人部隊 アルジェリアの戦狼たち
Simon: An English Legionnaire
パスカル・デュポン 日本劇場未公開 (吹き替え版なし)
ネメシス/S.T.X
Star Trek: Nemesis
シンゾン 猪野学
2003 Dot the i ドット・ジ・アイ
dot the i
トム 伊藤健太郎
リーサルドーズ
LD 50 Lethal Dose
マット 日本劇場未公開 川島得愛
仮面の真実
The Reckoning
ストロウ (吹き替え版なし)
2004
EMR
ヘンリー
レイヤー・ケーキ
Layer Cake
クラーキー 不明
2005 大脱走 コルディッツ収容所
Colditz
ジャック・ローズ テレビ映画 不明
ナターシャの歌に
Gideon's Daughter
アンドリュー
2006 スウィーニー・トッド 悪魔の理髪師
Sweeney Todd
マシュー (吹き替え版なし)
ミノタウロス
Minotaur
テオ 日本劇場未公開 不明
スピーシーズNEO
A for Andromeda
ジョン・フレミング テレビ映画 不明
マリー・アントワネット
Marie-Antoinette
Raumont

Scenes of a Sexual Nature
ノエル
2007 デイ・アフター 首都水没
Flood
ザック 日本劇場未公開
パーフェクトゲーム 究極の選択
w Delta z
ピエール・ジャクソン 不明

Stuart: A Life Backwards
スチュアート・ショーター テレビ映画
日本未公開

The Inheritance
ダッド 短編映画
2008
Sucker Punch
Rodders
ロックンローラ
RocknRolla
ハンサム・ボブ 中谷一博
ブロンソン
Bronson
チャールズ・ブロンソン英語版 / マイケル・ピーターソン 日本劇場未公開 (吹き替え版なし)
2009 ザ・エッグ 〜ロマノフの秘宝を狙え〜
Thick as Thieves
マイケルズ ビデオ映画 不明
嵐が丘
Wuthering Heights
ヒースクリフ テレビ映画 (吹き替え版なし)
2010 インセプション
Inception
イームス 咲野俊介(劇場公開版)
平田広明テレビ朝日版)
2011 ウォーリアー
Warrior
トミー・コンロン 日本劇場未公開 土田大
裏切りのサーカス
Tinker Tailor Soldier Spy
リッキー・ター 鶴岡聡

Sergeant Slaughter, My Big Brother
ダン 短編映画
2012 Black & White/ブラック & ホワイト
This means war
タック・ヘンソン 鶴岡聡
欲望のバージニア
Lawless
フォレスト・ボンデュラント 宮内敦士
ダークナイト ライジング
The Dark Knight Rises[18]
ベイン 山路和弘
2013 オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分
Locke
アイヴァン・ロック ロサンゼルス映画批評家協会賞 主演男優賞受賞
トロント映画批評家協会賞主演男優賞受賞
加瀬康之
2014 クライム・ヒート
The Drop
ボブ・サギノフスキ 日本劇場未公開 宮内敦士
2015 チャイルド44 森に消えた子供たち
Child 44
レオ・デミドフ
マッドマックス 怒りのデス・ロード
Mad Max: Fury Road
マックス・ロカタンスキー英語版 第21回クリティクス・チョイス・アワード最優秀主演男優賞アクション映画部門
ロンドン映画批評家協会賞男優賞(イギリス国内)
AKIRA(劇場公開版)
宮内敦士(ザ・シネマ版)
ロンドン・ロード ある殺人に関する証言
London Road
マーク 日本劇場未公開 (吹き替え版なし)
レジェンド 狂気の美学
Legend
レジー・クレイ、ロン・クレイ 兼製作総指揮
日本公開は2016年6月[19]
堀内賢雄(レジー)
高木渉(ロン)
レヴェナント: 蘇えりし者
The Revenant
ジョン・フィッツジェラルド アカデミー助演男優賞ノミネート 桐本拓哉
2017 ダンケルク
Dunkirk
ファリア 宮内敦士
スター・ウォーズ/最後のジェダイ
Star Wars: The Last Jedi
ストームトルーパー カメオ出演(出演シーンカット)
クレジットなし
2018 ヴェノム
Venom[20]
エディ・ブロック / ヴェノム 兼製作総指揮 諏訪部順一(エディ)
中村獅童(ヴェノム)
2020 カポネ
Capone
フォンス / アル・カポネ 堀内賢雄
2021 ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ
Venom: Let There Be Carnage
エディ・ブロック / ヴェノム 兼脚本・製作 諏訪部順一(エディ)
中村獅童(ヴェノム)
スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム
Spider-Man:No Way Home
エディ・ブロック / ヴェノム カメオ出演
マトリックス レザレクションズ
The Matrix Resurrections
[21]
2024 ヴェノム:ザ・ラストダンス
Venom: The Last Dance
エディ・ブロック / ヴェノム 兼原案・製作 諏訪部順一(エディ)
中村獅童(ヴェノム)
ザ・バイクライダーズ
The Bikeriders
ジョニー・デイヴィス
2025 ハヴォック(原題)
Havoc
ウォーカー Netflixオリジナル映画
兼製作
ポストプロダクション
TBA
77 Blackout
プリプロダクション

Blood On Snow
フィッシャーマン

テレビ

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題名 役名 備考 吹き替え
2001 バンド・オブ・ブラザース
Band of Brothers
ジョン・ヤノヴィック上等兵 ミニシリーズ、計2話出演 川中子雅人
2014-2022 ピーキー・ブラインダーズ
Peaky Blinders
アルフィー・ソロモンズ英語版 計13話出演 鶴岡聡
2017 TABOO
Taboo
ジェームズ・ディレイニー英語版 兼製作総指揮
計8話出演
花輪英司
2019
A Christmas Carol
製作総指揮
2020
All or Nothing: Tottenham Hotspur
ナレーター ドキュメンタリー
TBA
Lazarus
ユーレク・ウォルター Apple TV+オリジナルドラマ

参考文献

[編集]
  1. ^ Hadfield, Tom (25 August 2011). “Tom Hardy timeline”. The Daily Telegraph. 15 January 2014閲覧。
  2. ^ http://entertainment.timesonline.co.uk/tol/arts_and_entertainment/film/article5846093.ece
  3. ^ http://www.guardian.co.uk/film/2010/jul/04/tom-hardy-actor-film-inception
  4. ^ http://www.highbeam.com/doc/1G1-110658918.html
  5. ^ Potempa, Phillip (24 February 2010). “OFFBEAT: Goodman Theatre's 'The Long Red Road' is brilliant masterpiece”. nwi.com. 2010年3月22日閲覧。
  6. ^ Hieggelke, Brian (2010年2月22日). “Review: The Long Red Road/Goodman Theatre”. Newcity Stage. 2010年3月22日閲覧。
  7. ^ Carlson, Erin (2012年7月17日). “'Dark Knight Rises': Tom Hardy on Playing Villain Bane, Battling Christian Bale (Video)”. The Hollywood Reporter. 2014年12月31日閲覧。
  8. ^ Felperin, Leslie (2013年9月2日). “Film Review: ‘Locke’”. Variety. 2014年12月31日閲覧。
  9. ^ Davies, Serena (11 June 2009). “Interview: Tom Hardy, from East End gangster to romantic hero”. The Daily Telegraph (UK: Telegraph Media Group Limited). http://www.telegraph.co.uk/culture/tvandradio/5507365/Interview-Tom-Hardy-from-East-End-gangster-to-romantic-hero.html 
  10. ^ “Tom's Riley charged romance”. The Sun (UK: News Group Newspapers Ltd.). (2009年7月23日). http://www.thesun.co.uk/sol/homepage/showbiz/bizarre/2549773/Tom-Hardy-and-Charlotte-Riley-get-together-after-starring-in-Wuthering-Heights.html 
  11. ^ 『インセプション』のトム・ハーディ、シャーロット・ライリーとの婚約を解消” (7 February 2011). 2012年7月2日閲覧。
  12. ^ トム・ハーディの妻シャーロット・ライリーが妊娠”. 映画com. 2015年9月13日閲覧。
  13. ^ McLean, Gareth (2009年6月23日). “'I want adulation'”. The Guardian (England: Guardian News and Media Limited): p. 13. http://www.guardian.co.uk/culture/2009/jun/23/tom-hardy-star-trek-actor 
  14. ^ 『マッドマックス』トム・ハーディに第2子誕生!”. シネマトゥデイ (2015年10月24日). 2015年10月26日閲覧。
  15. ^ トム・ハーディ、ブラジリアン柔術大会に出場し金メダル シネマトゥデイ(2022年9月21日) 2023年3月31日閲覧
  16. ^ 『ヴェノム』俳優トム・ハーディが柔術大会でまたも金メダル!ラスト10秒で会心の投げ イーファイト (2023年3月28日) 2023年3月31日閲覧
  17. ^ Mark Ruffalo, Ryan Gosling and More Male Celebrities Who Are Proud Feminists”. Us Weekly Magazine (2021年6月30日). 2021年12月21日閲覧。
  18. ^ http://blog.moviefone.com/2011/01/19/bane-tom-hardy-dark-knight-rises
  19. ^ トム・ハーディが双子の犯罪者を1人2役で演じる「レジェンド」6月に日本公開”. 映画ナタリー (2016年1月29日). 2016年1月29日閲覧。
  20. ^ 「スパイダーマン」シルバーセーブル&ブラックキャット登場作品が2019年全米公開”. 映画ナタリー (2017年8月13日). 2017年8月13日閲覧。
  21. ^ Burt, Kayti (2021年12月10日). “The Matrix Resurrections: Tom Hardy's Potential Surprise Cameo Revealed” (英語). Den of Geek. 2024年5月13日閲覧。

外部リンク

[編集]