コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

サム・ロックウェル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
サム・ロックウェル
Sam Rockwell
Sam Rockwell
2019年
生年月日 (1968-11-05) 1968年11月5日(56歳)
出生地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 カリフォルニア州デイリーシティ
職業 俳優
声優
活動期間 1989年 -
著名な家族 ピート・ロックウェル (父親:俳優)
ペニー・ヘス (母親:女優)
主な作品
映画
グリーンマイル
ギャラクシー・クエスト
チャーリーズ・エンジェル
コンフェッション
マッチスティック・メン
月に囚われた男
アイアンマン2
ディア・ブラザー
セブン・サイコパス
スリー・ビルボード
バイス
ジョジョ・ラビット
リチャード・ジュエル
ARGYLLE/アーガイル
テレビドラマ
フォッシー&ヴァードン 〜ブロードウェイに輝く生涯〜
受賞
アカデミー賞
助演男優賞
2017年スリー・ビルボード
ベルリン国際映画祭
銀熊賞(男優賞)
2003年コンフェッション
放送映画批評家協会賞
助演男優賞
2017年『スリー・ビルボード』
アンサンブル演技賞
2017年『スリー・ビルボード』
英国アカデミー賞
助演男優賞
2017年『スリー・ビルボード』
ゴールデングローブ賞
助演男優賞
2017年『スリー・ビルボード』
全米映画俳優組合賞
助演男優賞
2017年『スリー・ビルボード』
キャスト賞
2017年『スリー・ビルボード』
男優賞(テレビ映画・ミニシリーズ)
2019年『フォッシー&ヴァードン 〜ブロードウェイに輝く生涯〜』
その他の賞
テンプレートを表示

サム・ロックウェル(Sam Rockwell, 1968年11月5日 - )は、アメリカ合衆国カリフォルニア州出身の俳優

プロフィール

[編集]

1968年サンフランシスコ南郊のデイリーシティ(Daly City)に生まれた。両親ともに俳優だったが、彼が5歳の時に離婚[1]。その後は父親が親権を持ったが、夏休みになるとニューヨークにいた母親の元を訪れていたという。10歳の時に母親が主演する即興コメディで初舞台を踏む[2]。中学卒業後はサンフランシスコ・スクール・オブ・アーツへ進学。同級には韓国系コメディアンのマーガレット・チョーもいた。卒業前に中退をするも、アウトワード・バウンドスタイルの高校で卒業資格を取得。卒業後はニューヨークへ活動の拠点を移した[3]

1989年フランシス・フォード・コッポラが持つ製作会社で製作された低予算ホラー『マニアック1990』で映画デビューを果たす。同じくしてウィリアム・エスパー・スタジオで演技の基礎を習得し、『ミュータント・タートルズ』(1990年)などの映画に出演してキャリアを積んでいく。

1997年の『キャメロット・ガーデンの少女』では孤独な青年を演じた。その後も様々なキャラクターを演じ分け、『グリーンマイル』では狂暴な殺人犯を、『ギャラクシー・クエスト』ではファン相手のコンベンションの司会役を、『チャーリーズ・エンジェル』ではひと癖ある悪役を演じ、俳優としての地位を確立。

2002年にはジョージ・クルーニーの監督デビュー作品『コンフェッション』で初主演を飾り、テレビプロデューサーでありCIAの暗殺工作員だったと言うチャック・バリスを軽快に演じ、ベルリン国際映画祭の男優賞を受賞した。

2012年、第37回トロント国際映画祭でのロックウェル

2009年にはデヴィッド・ボウイの息子ダンカン・ジョーンズの長編初監督作である『月に囚われた男』でもほぼ全編一人芝居で主役を演じた。

2017年公開の『スリー・ビルボード』で共に初ノミネートながらアカデミー賞並びにゴールデングローブ賞助演男優賞を受賞するなど演技が高く評価される。そして、その翌年には『バイス』でジョージ・W・ブッシュを演じ、2年連続でオスカーにノミネートされた。

舞台

[編集]

1992年からオフ・ブロードウェイの劇団『ラビリンス・シアター・カンパニー』に所属。アカデミー賞俳優フィリップ・シーモア・ホフマンが演出した『The Last Days of Judas Iscariot』にも出演した。2010年にはマーティン・マクドナーの戯曲『スポケーンの左手』初演でクリストファー・ウォーケンらと共演している[4]

私生活

[編集]

これまで一度も結婚経験はなく、結婚に対しては懐疑的で、あるインタビューでは「自分は親に向いていない」と発言している[5]。現在は、ロン・ハワード監督の『フロスト×ニクソン』の撮影現場で知りあった女優ファッションモデルレスリー・ビブと交際している[6]

出演作品

[編集]

※主演作品は太字表記。

映画

[編集]
題名 役名 備考 吹き替え
1989 マニアック1990
Clownhouse
ランディ
ブルックリン最終出口
Last Exit to Brooklyn
アル
1990 ミュータント・タートルズ
Teenage Mutant Ninja Turtles
Head Thug
1992 イン・ザ・スープ
In the Soup
パウリ
1994 サムバディ・トゥ・ラブ
Somebody to Love
ポーランドの男
ライト・スリーパー
Light Sleepers
Jealous
1995 N.Y. 少女異常誘拐
Mercy
マティ
グローリー・デイズ 〜旅立ちの日〜
Glory Daze
ロブ
1996 バスキア
Basquiat
悪党
1997 キャメロット・ガーデンの少女
Lawn Dogs
トレント 平田広明
1998 セーフメン
Safe Men
サム
セレブリティ
Celebrity
ダロウ・アントラージュ
1999 真夏の夜の夢
A Midsummer Night's Dream
フランシス・フルート 落合弘治
グリーンマイル
The Green Mile
ワイルド・ビル・ウォートン 成田剣(ソフト版)
堀内賢雄(フジテレビ版)
ギャラクシー・クエスト
Galaxy Quest
ガイ・フリーグマン 山路和弘
2000 チャーリーズ・エンジェル
Charlie's Angels
エリック・ノックス 家中宏(ソフト版、テレビ朝日版)
2001 ザ・プロフェッショナル
Heist
ジミー・シルク 山路和弘
2002 ウェルカム・トゥ・コリンウッド
Welcome to Collinwood
ペロ 檀臣幸
コンフェッション
Confessions of a Dangerous Mind
チャック・バリス ベルリン国際映画祭銀熊賞 受賞 山寺宏一
2003 マッチスティック・メン
Matchstick Men
フランク 藤原啓治
2005 銀河ヒッチハイク・ガイド
The Hitchhiker's Guide to the Galaxy
ゼイフォード・ビーブルブロックス 山路和弘
2007 ジョシュア 悪を呼ぶ少年
Joshua
ブラッド 神奈延年
スノー・エンジェル
Snow Angels
グレン・マーチャンド
ジェシー・ジェームズの暗殺
The Assassination of Jesse James by the Coward Robert Ford
チャーリー・フォード 竹若拓磨
2008 セックス・クラブ
Choke
ヴィクター・マンシーニ 小森創介
フロスト×ニクソン
Frost/Nixon
ジェームズ・レストン 藤原啓治
2009 ハートボール
The Winning Season
ビル 日本劇場未公開
WOWOW放映時タイトル『プリティ・フープ』[7]
月に囚われた男
Moon
サム・ベル 平田広明
スパイアニマル・Gフォース
G-Force
ダーウィン 声の出演 ゴリ
みんな元気
Everybody's Fine
ロバート 加瀬康之
Mr.ゴールデン・ボール/ 史上最低の盗作ウォーズ
Gentlemen Broncos
ブロンコ / ブルータス 安原義人
2010 アイアンマン2
Iron Man 2
ジャスティン・ハマー 森川智之(ソフト版)
飛田展男(テレビ朝日版)
ディア・ブラザー
Conviction
ケニー・ウォーターズ 家中宏
2011 カウボーイ & エイリアン
Cowboys & Aliens
ドク
ピンチ・シッター
The Sitter
カール 大川透
2012 セブン・サイコパス
Seven Psychopaths
ビリー・ビッケル 咲野俊介
2013 プールサイド・デイズ
The Way, Way Back
オーウェン 家中宏
転落の銃弾
A Single Shot
ジョン・ムーン
ウソはホントの恋のはじまり
A Case of You
ゲイリー 片山公輔
2014 マーベル・ワンショット: 王は俺だ
Marvel One-Shot: All Hail the King
ジャスティン・ハマー 短編映画
マイティ・ソー/ダーク・ワールド』BD収録
森川智之
アラサー女子の恋愛事情
Laggies
クレイグ (吹き替え版なし)
禁断のケミストリー
Better Living Through Chemistry
ダグ・バーニー
2015 新しい夫婦の見つけ方
Digging for Fire
レイ 寸石和弘
ドン・ヴァーディーン
Don Verdean
ドン・ヴァーディーン 家中宏
ポルターガイスト
Poltergeist
エリック・ボーウェン 咲野俊介
バッド・バディ! 私と彼の暗殺デート
Mr. Right
ミスター・ライト / フランシス 家中宏
2017 スリー・ビルボード
Three Billboards Outside Ebbing, Missouri
ジェイソン・ディクソン ゴールデングローブ賞助演男優賞受賞[8]
全米映画俳優組合賞助演男優賞受賞[9]
第90回アカデミー賞助演男優賞受賞[10]
加瀬康之
2018 Mute/ミュート
Mute
サム・ベル Netflixオリジナル映画
ブルーイグアナ 500万ポンドの獲物
Blue Iguana
エディ 兼製作総指揮
日本劇場未公開、WOWOWで放映
バイス
Vice
ジョージ・W・ブッシュ 家中宏
2019 ベスト・オブ・エネミーズ 〜価値ある闘い〜
The Best of Enemies
C・P・エリス 日本劇場未公開、スター・チャンネルで放映 内田夕夜
ジョジョ・ラビット
Jojo Rabbit
クレンツェンドルフ大尉 桐本拓哉
リチャード・ジュエル
Richard Jewell
ワトソン・ブライアント 家中宏
2020 トロールズ ミュージック★パワー
Trolls World Tour
ヒッコリー 声の出演 平田広明
ゴリラのアイヴァン
The One and Only Ivan
アイヴァン 根本泰彦
2022 バッドガイズ
The Bad Guys
ミスター・ウルフ 尾上松也
ウエスト・エンド殺人事件
See How They Run
ストッパード警部 (吹き替え版なし)
2024 ARGYLLE/アーガイル
Argylle
エイダン・ワイルド 東地宏樹
ブルー きみは大丈夫
IF
スーパードッグ 声の出演 神谷浩史
2025
The Bad Guys 2
ミスター・ウルフ
TBA
Project X
TBA ポストプロダクション

Stuntnuts: The Movie
本人役

テレビ

[編集]
題名 役名 備考 吹き替え
1988 ザ・シークレット・ハンター
The Equalizer
スリック The Child Broker
1992-1993 ロー&オーダー
Law & Order
Randy Borland
Officer Weddeker
別々の役で計2話出演
1995 NYPDブルー
NYPD Blue
ビリー 第3シーズン第2話「刺殺」
1997-2000 Prince Street ドニー・ハンソン 計6話出演
2015-2021 FはFamilyのF
F Is for Family
ヴィック 計44話声の出演 星智也
2018 サタデー・ナイト・ライブ
Saturday Night Live
本人(ホスト) Sam Rockwell/Halsey (吹き替え版なし)
2019 フォッシー&ヴァードン 〜ブロードウェイに輝く生涯〜
Fosse/Verdon
ボブ・フォッシー 計8話出演
プライムタイム・エミー賞 主演男優賞 (リミテッドシリーズ部門)英語版ノミネート
山路和弘
2023 ホワット・イフ...?
What If...?
ジャスティン・ハマー 声の出演
第2シーズン第3話「もしも…ハッピー・ホーガンがクリスマスを救ったら?」
森川智之

脚注

[編集]
  1. ^ “Sam Rockwell; One-Man Gallery of Rogues, Crooks and Oddballs”. by Laura Winters, The New York Times.. (1998年9月13日). http://query.nytimes.com/gst/fullpage.html?res=9E01EFDA133EF930A2575AC0A96E958260 2008年3月25日閲覧。 
  2. ^ “Sam Rockwell,” by Miranda Spencer. Biography, January 2003.
  3. ^ Scott, A. O. (1998年1月23日). “AT THE MOVIES; A Career Picks Up”. by Bernard Weinraub, The New York Times.. http://movies2.nytimes.com/mem/movies/review.html?res=940CE7D8163BF930A15752C0A96E958260 2007年2月10日閲覧。 
  4. ^ "'A Behanding in Spokane' Broadway" Playbill (vault), accessed 5 April 2016.
  5. ^ Chrissy Iley (November 11, 2007). It's scary in here.... Interview – Film.guardian.co.uk. Retrieved on 2012-08-18.
  6. ^ “She's still his leading lady! Sam Rockwell and girlfriend Leslie Bibb cosy up on the red carpet as he promotes Seven Psychopaths”. DAILY MAIL. (2012年11月28日). http://www.dailymail.co.uk/tvshowbiz/article-2239743/Sam-Rockwell-girlfriend-Leslie-Bibb-cosy-red-carpet-promotes-Seven-Psychopaths.html 2013年6月22日閲覧。 
  7. ^ プリティ・フープ | 映画 | WOWOWオンライン
  8. ^ 75th Golden Globe Awards Winners & Nominees 2018” (2018年1月7日). 2018年1月9日閲覧。
  9. ^ The 24th Annual Screen Actors Guild Awards” (2018年1月22日). 2018年1月22日閲覧。
  10. ^ ギレルモ・デル・トロ『シェイプ・オブ・ウォーター』作品賞含む最多4部門受賞!<受賞結果リスト>シネマトゥデイ(2018年3月5日), 2018年3月5日閲覧。

外部リンク

[編集]