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クロージング・タイム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『クロージング・タイム』
トム・ウェイツスタジオ・アルバム
リリース
録音 ロサンゼルス、サンセット・サウンド・レコーダーズ、ユナイテッド・ウェスタン・レコーダーズ(1972年春)
ジャンル ロックジャズ
時間
レーベル アサイラム・レコード
プロデュース ジェリー・イエスター
専門評論家によるレビュー
トム・ウェイツ アルバム 年表
クロージング・タイム
(1973年)
土曜日の夜
(1974年)
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クロージング・タイム』(Closing Time)は、トム・ウェイツのデビュー・アルバム。1973年発表。

解説

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収録曲の大半は、1971年後半にデモ・レコーディングされた楽曲を再録したもの。デモ・ヴァージョンの方は、1990年代になって『アーリー・イヤーズVol.1』『アーリー・イヤーズVol.2』といったコンピレーション・アルバムで日の目を見た。

レコーディングの大半はジェリー・イェスターのプロデュースの下、ロサンゼルスのサンセット・サウンド・レコーダーズで行われた(タイトル・トラックの「クロージング・タイム」はユナイテッド・ウェスタン・レコーダーズで録音された)。ミキシングとマスタリングはサンフランシスコのウォーリー・ハイダー・スタジオで行われた[1]

アウルニ・エギルソン(Arni Egilsson、アイスランド出身のクラシック/ジャズ・ベーシスト)、トニー・テラン(元ベニー・グッドマン楽団)、ジョン・サイター(後に山下達郎CIRCUS TOWN』をプロデュースする)等のミュージシャンが参加した。

セールス的には成功しなかったが、ローリング・ストーン誌ではスティーヴン・ホールデンが、トムの「型にはまらないセンスとユーモア」「天性の演技力」を好意的に評価した[2]。また、トムと同じマネージメントに所属していたティム・バックリィが、1973年9月発売のアルバム『Sefronia』で、早くも「マーサ」をカヴァー。翌年には、イーグルスオン・ザ・ボーダー』で「オール'55」がカヴァーされて話題となった(イーグルス版の邦題は「懐かしき'55年」)。

収録曲

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全曲トム・ウェイツ作。

Side 1
  1. オール'55 - "Ol' '55" - 3:58
  2. 恋におそれて - "I Hope That I Don't Fall in Love With You" - 3:54
  3. ヴァージニア・アヴェニュー - "Virginia Avenue" - 3:10
  4. オールド・シューズ - "Old Shoes (& Picture Postcards)" - 3:40
  5. ミッドナイト・ララバイ - "Midnight Lullaby" - 3:26
  6. マーサ - "Martha" - 4:30
Side 2
  1. ロージー - "Rosie" - 4:03
  2. ロンリー - "Lonely" - 3:12
  3. アイス・クリーム・マン - "Ice Cream Man" - 3:05
  4. 愛の翼 - "Little Trip to Heaven (On the Wings of Your Love)" - 3:38
  5. グレープフルーツ・ムーン - "Grapefruit Moon" - 4:50
  6. クロージング・タイム - "Closing Time" - 4:20

カヴァー

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参加ミュージシャン

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脚注

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  1. ^ Closing Time (CD). Tom Waits. Elektra Records. 1973. 7559-60836-2。
  2. ^ 『トム・ウェイツ 素面の、酔いどれ天使』(パトリック・ハンフリーズ:著、金原瑞人:訳、東邦出版、ISBN 978-4-8094-0705-5)p.104
  3. ^ シーズン5、エピソード15"Heart and Soul"(とらわれの魂)、放映年月日:2002年3月4日(米国)/2003年2月9日(日本)
  4. ^ アコースティック・ライフ-gooマスターズ