土曜日の夜 (アルバム)
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『土曜日の夜』 | ||||
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トム・ウェイツ の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 | 1974年 ハリウッド | |||
ジャンル | ロック、ジャズ | |||
時間 | ||||
レーベル | アサイラム・レコード | |||
プロデュース | ボーンズ・ハウ | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
トム・ウェイツ アルバム 年表 | ||||
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土曜日の夜(The Heart of Saturday Night)は、トム・ウェイツが1974年に発表したセカンド・アルバム。
解説
[編集]デビュー作『クロージング・タイム』の音作りに不満があったトムは、よりジャズ色の強い音作りを目指し、プロデューサーにボーンズ・ハウを起用。ボーンズは、オーネット・コールマンの出世作『ジャズ来るべきもの』等でレコーディング・エンジニアを務め、1960年代中期からはプロデューサーとしても活動した人物。レコーディングには、マイク・メルヴォインやトム・スコット等、経験豊富なジャズ・ミュージシャンが参加した。
セールス面では成功しなかったが、今日ではトムの初期の代表作とする声も多く、ローリング・ストーン誌が2003年に選出したオールタイム・グレイテスト・アルバム500では339位にランク・イン[1]。
歌詞
[編集]トムは無名時代にピザ屋の店員として働いており、夜に活動する多くの人々を見てきた。トムが作る歌詞は、そうした経験に裏打ちされているものが多い。「ゴースト・オブ・サタデイ・ナイト」のサブタイトルにある「Napoleone's Pizza House」とは、トムがかつて働いていた店の名前。
収録曲
[編集]全曲・作詞作曲トム・ウェイツ。
- ニュー・コート・オブ・ペイント - "New Coat of Paint" - 3:23
- サンディエゴ・セレナーデ - "San Diego Serenade" - 3:30
- セミ・スウィート - "Semi Suite" - 3:29
- シヴァー・ミー・ティンバース - "Shiver Me Timbers" - 4:26
- ダイアモンズ・オン・マイ・ウィンドシールド - "Diamonds on My Windshield" - 3:12
- 土曜日の夜 - "(Looking for) The Heart of Saturday Night" - 3:53
- ブルースを弾きながら - "Fumblin' With the Blues" - 3:02
- プリーズ・コール・ミー、ベイビー - "Please Call Me, Baby" - 4:25
- デポー、デポー - "Depot, Depot" - 3:46
- ドランク・オン・ザ・ムーン - "Drunk on the Moon" - 5:06
- ゴースト・オブ・サタデイ・ナイト - "The Ghosts of Saturday Night (After Hours at Napoleone's Pizza House)" - 3:16
カヴァー
[編集]- 「ニュー・コート・オブ・ペイント」は、ボブ・シーガーが『The Fire Inside』(1991年)でカヴァー。
- 「シヴァー・ミー・ティンバース」は、ベット・ミドラーがアルバム『Songs for the New Depression 』(1976年)でカヴァー。
- 「土曜日の夜」は、ジョナサン・リッチマンがアルバム『ユー・マスト・アスク・ザ・ハート』(1995年)でカヴァー。同曲はホリー・コールによるトム・ウェイツ作品集『Temptation』(1995年)でも取り上げられた。
参加ミュージシャン
[編集]- トム・ウェイツ - ボーカル、ピアノ、エレクトリックピアノ、アコースティック・ギター
- マイク・メルヴォイン - ピアノ、オーケストラ・アレンジ
- アーサー・リチャーズ - エレクトリックギター
- ジム・ヒューアート - ベース
- ジム・ゴードン - ドラムス
- トム・スコット - テナー・サックス、クラリネット
- オスカー・ブラッシュイアー - トランペット
- ボーンズ・ハウ - パーカッション
※日本盤CD(AMCY-3042)歌詞カードに記載されたクレジットに基づく
脚注
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