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娼婦たちの晩餐〜ライヴ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『娼婦たちの晩餐〜ライヴ』
トム・ウェイツライブ・アルバム
リリース
録音 1975年7月30日 - 7月31日
レコード・プラント・スタジオ
ジャンル ロックジャズ
時間
レーベル アサイラム・レコード
プロデュース ボーンズ・ハウ
専門評論家によるレビュー
チャート最高順位
  • 164位(アメリカ)
  • トム・ウェイツ アルバム 年表
    土曜日の夜
    (1974年)
    娼婦たちの晩餐〜ライヴ
    (1975年)
    スモール・チェンジ
    (1976年)
    テンプレートを表示

    娼婦たちの晩餐〜ライヴ(Nighthawks at the Diner)は、トム・ウェイツ1975年に発表したアルバム。通算3作目。全曲とも当時は未発表だった新曲(一部はデビュー前にデモ・テープが作られていた)で、録音もレコーディング・スタジオで行われたが、内容は観客を前にしたライヴ演奏という、変則的な体裁の作品[1]

    解説

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    プロデューサーのボーンズ・ハウは、トムのステージ・パフォーマンスを高く評価しており、ステージの様子をアルバムに収録することを発案して、レコーディング・プラント・スタジオをナイトクラブのような内装にする。観客は、マネージャーのハーブ・コーエンが友人たちを集めた[2]。この「スタジオ内でのライヴ」は2晩行われ、その音源をレコード化して発売。アナログ盤は2枚組だったが、CDでは1枚にまとめられた。

    楽曲の合間は「イントロ」と題されているが、この時も演奏やポエトリー・リーディングは行われている。「ベター・オフ・ウィズアウト・ア・ワイフ」(直訳すると「妻はいない方がいい」の意味)に入る前にピアノ結婚行進曲を演奏するという、皮肉めいた演出もなされている。トムは、本作の制作に当たって、ジャック・ケルアックスティーヴ・アレンが連名で発表したアルバム『ケルアック/アレン』(1957年)を参考とし、「演奏をバックにしゃべっているような曲をやろうと思った」と語っている[2]

    「ビッグ・ジョーとファントム309」は、カントリー歌手のレッド・ソヴァインが1967年にヒットさせた曲のカヴァー。「スペア・パーツ」は、後に歌手デビューを果たすことになるトムの友人、チャック・E・ワイスとの共作。

    収録曲

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    特記なき楽曲はトム・ウェイツ作。

    1. (オープニング) - "(Opening Intro)" - 2:59
    2. エモーショナル・ウェザー・リポート - "Emotional Weather Report" - 3:43
    3. (イントロ) - "(Intro)" - 2:18
    4. 霧の夜に - "On a Foggy Night" - 3:49
    5. (イントロ) - "(Intro)" - 1:55
    6. タマゴとソーセージ - "Eggs and Sausage (In a Cadillac with Susan Michelson)" - 4:13
    7. (イントロ) - "(Intro)" - 3:22
    8. ベター・オフ・ウィズアウト・ア・ワイフ - "Better Off Without a Wife" - 3:53
    9. 娼婦からのハガキ - "Nighthawk Postcards (From Easy Street)" - 11:27
    10. (イントロ) - "(Intro)" - 0:55
    11. ビールと女 - "Warm Beer and Cold Women" - 5:21
    12. (イントロ) - "(Intro)" - 0:48
    13. パットナム・カウンティ - "Putnam County" - 7:34
    14. スペア・パーツ I - "Spare Parts I (A Nocturnal Emission)" (Tom Waits, Chuck E. Weiss) - 6:23
    15. ノーバディ - "Nobody" - 2:49
    16. (イントロ) - "(Intro)" to "Big Joe and Phantom 309" - 0:41
    17. ビッグ・ジョーとファントム309 - "Big Joe and Phantom 309" (Tommy Faile) - 6:30
    18. スペア・パーツ II・アンド・クロージング - "Spare Parts II and Closing" (T. Waits, C. Weiss) - 5:14

    参加ミュージシャン

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    脚注

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    1. ^ Tom Waits > Discography (allmusic.com)では、本作はライヴ・アルバムとは分類されていない
    2. ^ a b 『トム・ウェイツ 素面の、酔いどれ天使』(パトリック・ハンフリーズ:著、金原瑞人:訳、東邦出版、ISBN 978-4-8094-0705-5)p.140,146