ミュール・ヴァリエイションズ
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『ミュール・ヴァリエイションズ』 | ||||
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トム・ウェイツ の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
ジャンル | ロック、ブルース、オルタナティブ・ロック | |||
時間 | ||||
レーベル | アンタイ・レコード | |||
プロデュース |
キャスリーン・ブレナン トム・ウェイツ | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
チャート最高順位 | ||||
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トム・ウェイツ アルバム 年表 | ||||
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ミュール・ヴァリエイションズ(Mule Variations)は、トム・ウェイツが1999年に発表したアルバム。コンピレーション・アルバムを除けば6年ぶりの作品で、エピタフ・レコード傘下のインディーズ・レーベル、アンタイ・レコードへの移籍第1弾。日本で先行発売された。
解説
[編集]本作制作に当たって、トムは「シュールーラル」("surreal"=「シュール」と"rural"=「田舎の」を合わせた造語)をキーワードとしており、両方の中間に当たる何かをやろうと考えていたという[14]。意識的にブルースの色を強め、ブルース・ハープやドブロ・ギターも導入している一方、「ビッグ・イン・ジャパン」ではプライマスのメンバー3人が参加し、一部楽曲ではターンテーブルも導入する等、先進的な音作りも行われている。
本作は、トムにとって初の全米トップ40入り(最高30位)を果たし、グラミー賞のベスト・コンテンポラリー・フォーク・アルバム部門も受賞。2003年には、ローリング・ストーン誌が選出したオールタイム・グレイテスト・アルバム500で416位にランク・イン[15]。
「ホールド・オン」は、2012年AMC製作のテレビドラマ『ウォーキング・デッド』シーズン3第11話「表と裏の狭間で」のエンディングにおいて、エミリー・キニー演じるベス・グリーンが歌う同曲冒頭のアカペラを引き継ぐ形で使用された。
収録曲
[編集]特記なき楽曲はトム・ウェイツとキャスリーン・ブレナンの共作。17.と18.は日本盤ボーナス・トラック。
- ビッグ・イン・ジャパン - "Big in Japan" - 4:04
- ロウサイド・オヴ・ザ・ロード (どん底ブルース) - "Lowside of the Road" - 2:59
- ホールド・オン - "Hold On" - 5:32
- ゲット・ビハインド・ザ・ミュール - "Get Behind the Mule" - 6:52
- からっぽの家 - "House Where Nobody Lives" (Tom Waits) - 4:14
- コールド・ウォーター - "Cold Water" - 5:23
- ポニー - "Pony" (T. Waits) - 4:32
- 謎の男 - "What's He Building?" (T. Waits) - 3:20
- ブラック・マーケット・ベイビー - "Black Market Baby" - 5:01
- アイボール・キッド - "Eyeball Kid" - 4:25
- ピクチャー・イン・ア・フレーム - "Picture in a Frame" - 3:39
- チョコレート・ジーザス - "Chocolate Jesus" - 3:55
- ジョージア・リー - "Georgia Lee" - 4:23
- フィリピーノ・ボックス・スプリング・ホッグ - "Filipino Box Spring Hog" (T. Waits) - 3:08
- テイク・イット・ウィズ・ミー - "Take It with Me" - 4:23
- うちへおいでよ - "Come On Up to the House" - 4:38
- "Buzz Fledderjohn" - 4:14
- "Big Face Money" - 0:39
カヴァー
[編集]- 「テイク・イット・ウィズ・ミー」は、アンネ・ゾフィー・フォン・オッターとエルヴィス・コステロのコラボレーション・アルバム『フォー・ザ・スターズ』(2001年)で取り上げられた。
参加ミュージシャン
[編集]- トム・ウェイツ - ボーカル、ギター、ピアノ、オルガン、パーカッション、キーボード
- マーク・リボー - ギター
- ジョー・ゴア - ギター
- スモーキー・ホーメル - ギター、ドブロ・ギター
- グレッグ・コーエン - ベース、パーカッション
- ラリー・テイラー - ベース、ギター
- ダルトン・ディリンガム III - ベース
- アンドリュー・ボーガー - ドラムス、パーカッション
- クリストファー・マーヴィン - ドラムス
- ステファン・ホッジズ - パーカッション
- ジェフ・スローン - パーカッション、Boner
- キャスリーン・ブレナン - Boner
- レス・クレイプール - エレクトリックベース
- ラリー・ラロンデ - ギター
- ブライアン・マンティア - ドラムス
- Linda Delucia-Gbidossi - ヴァイオリン
- ラルフ・カーネイ - トランペット、サックス、バスクラリネット
- クリス・グレイディ - トランペット
- ニック・フェルプス - バリトン・サックス
- ラリー・ローズ - コントラバスーン
- ジョン・ハモンド - ブルース・ハープ
- チャーリー・マッスルホワイト - ブルース・ハープ
- DJ M. マーク“ザ・III メディア”ライトマン - ターンテーブル
- ジャクワイア・キング - プログラミング
脚注
[編集]- ^ norwegiancharts.com - Tom Waits - Mule Variations
- ^ ultratop.be - Tom Waits - Mule Variations
- ^ musicline.de
- ^ Tom Waits - Mule Variations - austriancharts.at
- ^ Tom Waits - Mule Variations - hitparade.ch
- ^ swedishcharts.com - Tom Waits - Mule Variations
- ^ ChartArchive - Tom Waits
- ^ finnishcharts.com - Tom Waits - Mule Variations
- ^ dutchcharts.nl - Tom Waits - Mule Variations
- ^ australian-charts.com - Tom Waits - Mule Variations
- ^ lescharts.com - Tom Waits - Mule Variations
- ^ ORICON STYLE
- ^ charts.org.nz - Tom Waits - Mule Variations
- ^ 日本盤CD(ESCA 7457)ライナーノーツ(室矢憲治、1999年)
- ^ 500 Greatest Albums of All Time: Mule Variations - Tom Waits | Rolling Stone Music | Lists