エフフォーリア
エフフォーリア | |||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2021年皐月賞 | |||||||||||||||
欧字表記 | Efforia[1] | ||||||||||||||
香港表記 | 樂透心 | ||||||||||||||
品種 | サラブレッド[1] | ||||||||||||||
性別 | 牡[1] | ||||||||||||||
毛色 | 鹿毛[1] | ||||||||||||||
生誕 | 2018年3月10日[1] | ||||||||||||||
登録日 | 2020年8月23日 | ||||||||||||||
抹消日 | 2023年2月16日[2] | ||||||||||||||
父 | エピファネイア[1] | ||||||||||||||
母 | ケイティーズハート[1] | ||||||||||||||
母の父 | ハーツクライ[1] | ||||||||||||||
生国 | 日本(北海道安平町)[1] | ||||||||||||||
生産者 | ノーザンファーム[1] | ||||||||||||||
馬主 | (有)キャロットファーム[1] | ||||||||||||||
調教師 | 鹿戸雄一(美浦)[1] | ||||||||||||||
調教助手 |
成田雄貴[3] 水出大介[4] | ||||||||||||||
装蹄師 | 山本正人[5] | ||||||||||||||
競走成績 | |||||||||||||||
タイトル |
JRA賞年度代表馬(2021年)[1] 最優秀3歳牡馬(2021年)[1] | ||||||||||||||
生涯成績 | 11戦6勝[1] | ||||||||||||||
獲得賞金 | 7億7663万6000円[1] | ||||||||||||||
WBRR |
I124 - L124 / 2021年[6] L116 / 2022年[7] | ||||||||||||||
|
エフフォーリア(欧字名:Efforia、2018年3月10日 - )は、日本の競走馬・種牡馬[1]。主な勝ち鞍は2021年の皐月賞、天皇賞(秋)、有馬記念。
デビューまで
[編集]誕生までの経緯
[編集]父・エピファネイアは2013年の菊花賞、2014年のジャパンカップを制し、2015年に種牡馬入りした[8]。種牡馬としては初年度産駒のデアリングタクトが史上初の無敗での牝馬3冠を達成しており、本馬は2世代目の産駒にあたる[9]。
父父・シンボリクリスエスは2年連続で天皇賞(秋)、有馬記念優勝、年度代表馬[10]。エフフォーリアはそれ以来19年ぶりの3歳馬による天皇賞(秋)、有馬記念の優勝をしている。騎手時代に調教したこともある鹿戸雄一も「背中が長くて、前躯(ぜんく)が発達しているところ。そのわりに3歳春まで腰の筋肉の盛り上がりがもうひとつだった点も似ている。でも、夏を過ぎて腰に筋肉がついてきたし、よりメリハリのある体つきになった。そういう成長ぶりも一緒。毛色は違うけど、雰囲気は凄く似ている」と認める[11]。
父母・シーザリオは、現役時代優駿牝馬、アメリカンオークス招待ステークスを優勝。繁殖牝馬として、エピファネイア、リオンディーズ、サートゥルナーリアを産んでいる[12]。2021年2月に死去。キャロットクラブの秋田博章代表は、エフフォーリアの皐月賞優勝インタビューで、「天国から後押ししてくれたかも」と思いをはせた[13]。またノーザンファーム代表吉田勝己は2021年のインタビューで、今までで一番思い入れがある馬に選んでいる[14]。
母・ケイティーズハートは2009年4月25日、ノーザンファームで生まれ、キャロットクラブで「募集総額1800万円(1口出資額45000円)で募集された。馬名は牝系から受け継いだ偉大な心を持って一族の中心的存在になってほしいとの思いを込めて「ケイティーズ一族の心」の意で命名された[15]。現役時代は、中距離ダートで3勝。宮本博調教師は「厩舎の200勝を決めてくれた馬でね。脚元や体質などを牧場サイドと相談して、ダートに絞って使っていた。真面目で一生懸命走る馬だった」と振り返る[16]。引退後は繁殖牝馬となり、初仔は父ルーラーシップ産駒のリオハが9戦0勝[17]。2番仔は不受胎。エフフォーリアは3番仔にあたる[18]。
母父・ハーツクライは有馬記念、ドバイシーマクラシックを優勝[19]。母の父としてエフフォーリアがGI初制覇となった[20]。
母母・ケイティーズファースト(父クリス、母ケイティーズ)は[21]、半妹にヒシアマゾン[22]やヒシピナクル[23]がおり、繁殖牝馬としては第5仔のマイケイティーズ[24]が2007年の年度代表馬アドマイヤムーン[25]を産んでいる。クリスは母父として2冠馬ネオユニヴァースを輩出した[16]。
幼駒時代
[編集]本馬は2018年3月10日にノーザンファームで生まれた。2019年8月、募集馬名の「ケイティーズハートの2018」として、繋養地ノーザンファームYearling、予定厩舎鹿戸雄一、体高158.0cm、胸囲176.5cm、管囲20.8cm、馬体重489kg、予定育成牧場ノーザンファーム空港牧場、募集総額2800万円(1口出資額7万円)で、クラブ法人の有限会社キャロットクラブによって募集された[26][27]。
母父の影響を色濃く反映した脚長で胴伸びの良い馬体は、父の産駒傾向とは若干趣を異にしていますが、馬体全体を覆う豊富な筋肉と骨量豊かで頑丈な各関節を見れば、父の影響が小さくないことも判ります。動きに関しても、背中を十分に伸縮させたキャンターは母父のそれですが、がっちりと地面を捉える安定感は父の後押しによるものでしょう。また、周囲に惑わされることなく、スタッフの指示に従順な気性は、いかなる状況にも柔軟に対応するレース巧者をイメージさせます。心技体3拍子揃った本馬なら、3勝を挙げた母の堅実な競走成績を超え、さらに上のクラスへの飛躍も十分に期待できるはずです。 — 募集時カタログ(キャロットクラブ)[26]
エフフォーリアは、1億円近い募集馬のいる中で、安価の域を出ない馬だった。キャロットファームの秋田博章社長は、「印象がね、ないんですよ」「牧場全体の評価は共通していた。血統はいい。でも緩い」「(1歳夏まで過ごす)イヤリングにいた頃もそういう認識だったようです。育成したノーザンファーム空港牧場のスタッフたちも、ここまでの馬になるとは、と言っているくらいですから」と話す[28]。
競走馬時代
[編集]2歳(2020年)
[編集]入厩後
[編集]5月23日、ゲート試験合格の為に、美浦トレーニングセンターに入厩した[29]。梅崎晴光は、着ぶくれしたようにボッテリと映った馬体の印象を持っていた[30]。
7月23日、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から調教場の分散を避けたいJRAは函館競馬場を閉鎖。函館で調教してきた他の競走馬共に札幌へ移動した[31]
調教師の鹿戸雄一は、「最初に入厩した当初は体質が弱くて、調教を積むと腹痛になる事がありました」[32]。「フットワークの大きい馬なので1600mでも短いくらいかなと思っていました。それで長めの新馬戦がある札幌でデビューさせることにしました」「自厩舎の三浦皇成は新潟で乗る事が決まっていました。北海道ならクリストフ・ルメールか武史に頼むケースが多いのですが、ルメールは他の乗り馬がいたので武史にお願いしました」と話す[33][34]。
新馬
[編集]騎手の横山武史は、2週前追い切りの直後に「今乗った鹿戸厩舎の新馬走りますよ。覚えといてください」「重賞でも勝ち負けっすね」と語った[35]。実際には武史はG1級のポテンシャルを感じていたが、自身がまだG1を制した経験がないため『重賞を勝てるレベル』との表現にとどめたと後に語っている[36]。1週前追い切りで、やや重ながら札幌芝で5ハロン62秒1-11秒8。札幌記念(GII)に出走するトーラスジェミニに追走先着。関係者、報道陣がざわついた[37]。
8月23日、札幌の2歳新馬戦(芝2000m)に鞍上横山武史で出走。1番人気に支持されると、道中好位の3番手で追走し、直線で鮮やかに抜け出して最後は追いすがるエスコバルを3/4馬身差振り切りデビュー戦を飾った[38]。検量室前の枠場に戻ってきた武史は「馬がよすぎる」と口にし[39]、「調教通りなら絶対に勝ち負けになると思っていました。実戦での課題も見つかったので、これからの成長が楽しみ」と褒めた。鹿戸は「まだ体にも余裕があった。能力で勝てたね」と話した。レース後ノーザンファーム天栄へ放牧に出た[40]。
百日草特別
[編集]11月8日、東京の百日草特別(芝2000m)は中団でレースを進めると直線で馬群を割って抜け出し、レインフロムヘヴンに1馬身1/4差をつけデビュー2連勝となった[41]。武史は「掛かったけど、よく伸びてくれたし先々が楽しみ」と笑み。鹿戸は「まだ子供だが体が締まってきた。好メンバー相手にいい競馬ができた」と話した[42]。後に新馬戦から2カ月以上も間隔があいた理由について、「新馬戦で強い勝ち方をすると中1週の札幌2歳ステークス[注釈 1]に行きたくなるところです。けれど疲れが残っていたので、オーナーサイドと協議し休ませていい状態になってから次を使うことにしました。どうしても疲れが溜まるタイプなので、間隔をあけながら使っていくことになるんです。次は間に合えば京成杯、無理なら共同通信杯に向かおうと話しました。もし京成杯に出ていたとしても、ぶっつけで皐月賞に出ていたと思います」と語った[33]。ノーザンファーム天栄の木実谷雄太場長は、「2戦目に芙蓉ステークス、3戦目のホープフルステークスの出走予定を変更せざるを得なかった。背腰を中心にまだまだ弱さが残っている」と振り返る[44]。
3歳(2021年)
[編集]共同通信杯
[編集]映像外部リンク | |
---|---|
2021年 共同通信杯(GⅢ)JRA |
1月22日に帰厩[45]。最終追い切り後、武史は「先週は重かったが、このひと追いでぎりぎり仕上がった。ゴール板を過ぎてからも動かして反応は良かった」と語った[46]。鹿戸は、「最後まできっちりと併せいい調教が出来たと思います。先週はまだ重い感じでしたが、今朝は本当にいい動きでした。レースの流れがスローであればある程度前につけられますし、速ければ抑えても大丈夫な馬なので、流れについてはそれほど心配はしていません」と語った[47]。
2月14日、共同通信杯(芝1800m)ではステラヴェローチェ(3戦2勝、サウジアラビアロイヤルカップ1着、朝日杯フューチュリティステークス2着)、シャフリヤール(1戦1勝)、レフトゥバーズ(1戦1勝)に続く4番人気に収まったが、道中好位追走から直線で先頭に立ち後続を突き放すと、最後はヴィクティファルスに2馬身半差をつけ重賞初制覇を挙げた[48]。武史は「いろいろ思い出があったので、思わず(ガッツポーズが)出ちゃいました。前走は引っ掛かってしまったけど、きょうは落ち着いていたから、自分からポジションを取りにいけた。重賞を勝てて本当に良かった。僕が思っている以上に力をつけてくれて、課題という課題が見当たらない。直線は早めに先頭に立ったけど、抜けちゃえば大丈夫だと思っていました。(クラシックは)デビューしたときから勝ちたかったし、ずっと乗せてもらっている馬と勝てたらより一層うれしい」と話した。また4着のキングストンボーイに騎乗したルメールは「みなさん、きょうはダービー馬の走りを見ましたか」と話した[49]。鹿戸は「完璧なレースでしたし、思っていた以上に強かったです。流れも向きましたし、最後まで馬もジョッキーも頑張ってくれました。折り合いは心配のひとつでしたが、馬も大人になってきてしっかりしてきましたし本当に強いの一言です。ひと休みごとに丈夫になって帰ってきて、良い状態でレースに出せました。瞬発力勝負になったのは良かったですし、不利もなく流れも向きました。抜け出せば大丈夫だと思っていましたので、最後は安心して見ていられました」と語った[50]。
皐月賞
[編集]映像外部リンク | |
---|---|
2021年 皐月賞(GⅠ)JRA |
3月25日に帰厩[51]。最終追い切り後、武史は「G1に出るだけでは満足できない。相手は強くなって甘くはないだろうけど、十分にやれる馬だと思う」と語った[52]。鹿戸は「右回り、小回りは札幌の新馬戦で経験済み。レースが上手なので中山にも対応できる。心配していない。スタートが良く、思い通りの競馬ができる馬。折り合い面も良くなっているので、ペースが速ければ抑えればいい」と語った[53]。
4月18日、第81回皐月賞(芝2000m)では前年のJRA賞最優秀2歳牡馬であるホープフルステークス馬ダノンザキッドに次ぐ2番人気に支持され、道中好位でレースを進めると内から抜け出し2着タイトルホルダーに3馬身差の完勝。史上19頭目の無敗の皐月賞馬となった[54]。2着に0.5秒以上つけての勝利は平成以降では1994年ナリタブライアンおよび2011年オルフェーヴル (東京開催) に続き3頭目、クラシックの関東馬ワンツーは1着同着となった2010年オークス以来11年ぶりのことである[20]。武史は、「ここまで順調に来ていたので、良い結果をと思っていましたしそれを現実にできてよかったです。プレッシャーもすごかったのですが、自分が今出せるだけの技術を発揮して、この馬の力を発揮できれば絶対勝てると自分に言い聞かせて勝負に臨みました。ペースが思ったよりも流れなかったので、良いポジションを取れましたし、4コーナーは狭い所にいましたが良く割ってくれました。無敗でGIを取ることが出来て本当に嬉しいです。次はもっと大きなレースになると思いますが、さらなるプレッシャーがかかることになっても、僕自身もっともっと成長して挑みたいです」と語った[55]。鹿戸は「予定通り順調にきたのがよかった。抜け出してからはまず間違いないと思って見ていました。直線は安心して見ていました」と語った[56]。ノーザンファーム吉田勝己代表は「ビックリしました。強い。ジョッキーもうまかったし、馬場を分かっていたんでしょう。エピファネイアの子が勝ってくれて、最高に喜んでいます。皐月賞を勝ったことで、(後継の)種牡馬にもなれると思う。おそらくダービーも大丈夫」と語った[57]。キャロットファームの秋田博章代表は「強かったね。武史も落ち着いて乗っていた。エピファネイアの子で勝ったのが何よりうれしい」と語った[13]。ノーザンファーム天栄の木実谷場長は「共同通信杯は道中、力み気味に追走していました。ですので皐月賞までの中間は、コントロール面の修正を重点的に。レースで積極的に前に取りついても折り合えたことと、ゴーサインを出してからの反応の速さを見る限り、牧場で取り組んでいた成果が生きたかなと思います」と語った[58]。
東京優駿(日本ダービー)
[編集]5月13日に帰厩[59]。最終追い切り後、武史は「思った通りの調教ができましたし、ゴール板を過ぎてからも馬はまだまだ余力があったのでとても良い調教だったと思います。前と後ろに馬を挟むことによって、馬が力む仕草とか、その辺の感触も見られたので、とても良い調教だったかなと思います。戦後最年少とかは意識していないですが、サトノレイナスはじめ強い馬はたくさんいます。中山より東京の方が力を発揮する馬もいると思うので、皐月賞組も強敵にはなってくると思います」と語った[60]。鹿戸は「少しまだ身体に余裕が見られたので後ろの馬に追いかけてもらって最後はファイトするぐらいの感じで行くようにという調教でした。とても良い動きでしたし、ファイトした時も行き過ぎず、良い感じで走っていたと思います。フットワークが大きい方ですし、中山よりは東京の方が向いていると思います」と語った[61]。
5月30日、日本ダービー(芝2400m)に出走。単勝1.7倍の圧倒的な1番人気に推された[62]。過去に多くの優勝馬を出している1枠1番[63][注釈 2]からスタートすると、道中は最内の中団を追走[64]。残り500mあたりで外めに持ち出すと一気に伸びて先頭へ抜け出したが、ゴール直前で内側からシャフリヤールに強襲され最後は首の上げ下げの際どい勝負となった[64]。写真判定の結果、わずか10cmの差で2着となり、無敗の2冠を逃した[62]。なお、本馬の父・エピファネイア、父父・シンボリクリスエス、母父・ハーツクライも日本ダービーで2着となっており、一族の無念を晴らすことは叶わなかった[65]。
天皇賞(秋)
[編集]映像外部リンク | |
---|---|
2021年 天皇賞(秋)(GⅠ)JRA |
9月30日に帰厩[66]。最終追い切り後、武史は「いつもは力みやすい面があるのですが、凄くリラックスして折り合えましたし何より終いも楽に動けたのでとても良かったと思います。調教だけの部分なら今までで一番良かったんじゃないかなと思います。夏を越えてパワーもついて一段と成長して、改めて良い馬だなと感じています」と語った[67]。鹿戸は「凄く良い感じで走れていました。ひ弱さも少しずつ解消されてきて心配事が減って、思い通りの調教が出来るようになった。セレクトセールの時期に、秋田オーナーや木實谷場長と何回か相談したところ、タフな阪神の3000mよりは東京の2000mの方が合っているんじゃないかという結論に達して、天皇賞を目標にすることになりました」と語った [68]。
10月31日、第164回天皇賞(秋)(芝2000m)に出走。前年の三冠馬である4歳馬コントレイル、1200・1600・2000メートルGIの3階級制覇を狙う5歳馬グランアレグリアに続く3番人気に支持され、3つの世代を代表する強豪による三強対決として注目が集まった[69]。道中は中団やや前目の位置に控え、ゴール手前でグランアレグリアに代わって先頭に躍り出て、追い込んできたコントレイルにもハナを譲らず1馬身ほど抜け出して優勝した[70]。これは2002年のシンボリクリスエス以来、19年ぶりである3歳馬による秋盾制覇であった[71]。さらにキャリア6戦目でのJRA“古馬G1”優勝は、グレード制が導入された1984年以降の最少キャリアタイ記録となった[72]。鞍上の横山武史騎手は2週連続のG1制覇で同レース史上初の親子3代制覇を成し遂げた[72]。武史は「ダービーのこともあって、人生で初めて嬉し泣きしました。コロナ禍でも競馬場に入れる人数が増えていてその中で競馬に乗れることに感謝したいです。ファンの皆様の前で勝てて本当に良かったです。スタートは上手いですし競馬も器用なので馬の邪魔をしないように馬の力を信じて乗るだけだと思いました。 道中も理想的なポジションでしたし変にインにこだわらないで多少外を回ってもいいという思いで乗りました。任せて頂いた関係者、オーナーの皆様に感謝しています」と語った。鹿戸は「みんなと相談して、このレースを選択したのがベストの選択だったと思います」と語った。尚、このレースで三冠馬コントレイルに勝利したことにより「撃墜王」と呼ばれる様にもなった。[73]。キャロットファーム秋田博章代表は「春から比べてトモが良くなって、追い切りを見てもグリップ力が強くなっていた。まだまだ伸びしろがあるし来年はもっと良くなる。一戦一戦を一生懸命走る馬なので、大丈夫そうなら次は有馬記念に向かいたい」と語った[74]。
有馬記念
[編集]映像外部リンク | |
---|---|
2021年 有馬記念(GⅠ)JRA |
12月9日に発表された有馬記念(芝2500m)ファン投票の最終結果では、歴代最多票となる26万742票を集めて1位に選出された[75]。なお、有馬記念ファン投票で3歳馬が1位になるのは、2007年のウオッカ以来14年ぶりのことである[76]。最終追い切り後、武史は「天皇賞・秋に比べると若干落ちるかなという気はします。前走が完璧な仕上がりだったのでさすがにそれをずっと維持するのは難しいこと。それでも8、9割の出来にはあると思うし、気にはしていないです」と語った。鹿戸は「天皇賞・秋の時はすごくいい状態だった。それには近づいていますね。中山の2500mはとてもトリッキーで難しいコースだと思います。ただ小回りコースを経験しているし、距離的にもギリギリ持つ。心配はしてないです」と語った[77]。
12月26日に行われたレースでは、グランプリ4連覇を目指してラストランに臨むクロノジェネシス(ファン投票2位)を抑えて1番人気に支持され、道中はクロノジェネシスをぴったりマークする形で直線に入り、最終コーナーから追い出されると直線で抜け出し、ディープボンド、クロノジェネシスの追撃を振り切って優勝した[78]。3歳馬の優勝は2018年のブラストワンピース以来、史上20頭目[78]。キャリア7戦での有馬記念優勝は1998年のグラスワンダー、2018年のブラストワンピースに並ぶ最少記録である[79]。ファン投票1位の3歳馬による優勝は、1972年のイシノヒカル、1976年のトウショウボーイ、1994年のナリタブライアンに続いて史上4頭目[80]。3歳馬による天皇賞(秋)と有馬記念同年制覇は、2002年のシンボリクリスエス以来となった[81]。2021年の獲得賞金は7億1934万7000円で年間最多賞金獲得馬となった。3歳馬では2011年のオルフェーヴルに次ぐ歴代2位だった[82]。武史は「今までで一番長い距離で折り合いが不安だったんですけど、すごくいいところでリラックスして走れましたし、ダービーの時と違って馬が余計なファイトをすることがなかったのでいいリズムで直線にいけました。内側からディープボンドも来てましたし、本当にガムシャラに追って何とか勝ってくれという思いで、それに応えてくれた馬に感謝ですね。僕にとっていい思いも悔しい思いも、いっぱい経験させてもらった“特別な馬”です」と語った[83]。鹿戸は「パドックでもいつも通り穏やかな感じで、落ち着いて歩いていていいなと感じました。前が少し速くなったので後ろの位置になりましたが、折り合いはついていたので、最後は必ず脚を使ってくれると思いながら見ていました。ゴールの瞬間はホッとした感じです」と語った[84]。ノーザンファームの吉田勝己代表は「最高です。ずっと安心して見ていられました。本当に強いですね。距離も持つし、やっぱりエピファネイアの子は強い。来年は爪の問題でレース数も使えないから馬の状態を見てからですね」と話した。キャロットファーム秋田博章代表「ジョッキーも冷静に、うまく落ち着いて乗ってくれた。強い相手に堂々と勝ってくれました。来年は流動的になりますが、国内で頑張りたいと思っています。まだ良くなる余地がたくさんあるので、来年はさらに楽しみです」と語った[85]。
年度代表馬
[編集]2021年のJRA賞年度代表馬及び最優秀3歳牡馬に選出された[86]。年度代表馬の投票では296票中277票を集め、最優秀3歳牡馬の投票では満票を集めた。牡馬の年度代表馬選出はキタサンブラック以来4年ぶり、3歳牡馬ではオルフェーヴル以来10年ぶりとなった[87]。
4歳(2022年)
[編集]次戦は大阪杯に決定した。キャロットファームの秋田博章代表は「有馬記念を使ってドバイへ行った馬はその後成績を挙げていない、有馬の疲れがそれなりに残っているということで、この春は国内に専念しようということになりました」と説明した[88]。大阪杯の結果とエフフォーリアの状態次第では宝塚記念も視野に入れていると表明した[89][90]。
2022年1月25日、国際競馬統括機関連盟は2021年のワールド・ベスト・レースホース・ランキングを発表。10位タイの124の評価を受けた。JRAもJPNサラブレッドランキングを発表。3歳トップの評価を受けた[91]。
予定通り大阪杯に出走。スタート直後から馬群中団を追走。終始他馬からの厳しいマークに遭い、抜け出しにくい状態が続き、最後の直線でムチを入れるが、9着に敗れた[92]。鹿戸はSNSにて、今回の敗因を「ゲート内で突進をして顔が腫れる様な怪我があった」ためであると述べた[93]。大阪杯から2日後のエフフォーリアは、右目の上を怪我をしていたが、角膜などには怪我はなく大事には至っていなかったという[94]。
また、エフフォーリアの両隣の枠(ウインマリリン・アカイイト)が牝馬であったこと、輸送に慎重になりすぎたこと(木曜日、金曜日、土曜日と3日も馬場に入っていなかった)、初の阪神競馬場であったこと、初の長距離輸送であったこと、初のハイペースであったことを敗因として挙げ、最後に「全ては私の責任です」と述べた[94]。
次走として当初の予定通り正式に宝塚記念に出走することを表明した[95]。6月26日に予定通り宝塚記念に出走。レース当日は、ファン投票1位のタイトルホルダーを抑えて1番人気に支持されたものの、道中のハイペースなレース展開の影響で直線に入っても伸びず、大阪杯に続き掲示板外の6着に敗れた[96]。
長期休養を挟み、陣営は有馬記念への直行を選択。調教では鹿戸調教師も「いい状態になっている」[97]という動きを見せ臨んだレース[98]。中団やや前方で待機し、4コーナーでは先頭に立つ勢いも見せたが、後ろから伸びてきたイクイノックス、更にはボルドグフーシュなどに交わされ、5着という結果に終わった。しかしレース後横山武史騎手は「やりたい競馬はできた」「得るものがあったレース」と振り返り、2023年への期待感を寄せた。
5歳(2023年)
[編集]2月12日、当初の予定通り自身初のG2である京都記念に出走。レース当日には前年のダービー馬であるドウデュース、前走の中日新聞杯で復活の勝利を果たした2021年のホープフルステークス覇者キラーアビリティなどのG1馬も出走する中、ドウデュースに次ぐ2番人気に支持された[99]。スタートを決めると先行集団に加わり、第3コーナーまではユニコーンライオンを見ながら2番手をキープしたが、第4コーナーに差し掛かった時点でズルズルと後退し始め、直線に入った時点で最後方まで後退し、ゴール手前で競走を中止した[100]。後のJRAの発表でレース中に心房細動を発生したことがわかり、これには鹿戸師も「積極的に行って良かったが…」「急に止まって心房細動みたい。仕方ないですね」と振り返った[101]。
その後美浦に戻り、検査での数値は特に異常は見られなかったが、関係者サイドと協議した結果、同月14日にオーナーのキャロットクラブより現役を引退し、北海道安平町の社台スタリオンステーションで種牡馬となることが発表された[102]。管理している鹿戸師はメディアの取材に対し「これだけの馬なので今後のことについてどうするか、クラブ、そしてノーザンファームとも相談をした結果、大事な仕事が待っている身ということもあり、次に備えるべきではなかろうかという結論に至りました」とコメントしている[103]。同月16日付でJRAの競走馬登録を抹消した[2]。
同日、美浦トレーニングセンターを退厩した[104]。立ち会った横山武史は取材に対し、「泣くかなとは思ってたんですけど…。たくさんのことをあの馬に学ばせてもらって、本当に感謝しきれない。そのひと言です」とした上で[104]、「最後は笑って送り出したかったんですけど…。エフフォーリアがくれた経験を糧にして、僕自身成長していきたい」と涙をこらえきれない様子だった[105]。鹿戸師は「体も回復して、いい状態で北海道へ送れるので、ホッとしています。本当に感謝していますし、ありがとうと言いたいです」と述べたうえで[104]、「厩舎にとっても僕にとっても、宝物でしたしヒーローでした。できればエフフォーリアの子で勝てなかったダービーを勝ってみたいです」とコメントした[105]。
競走成績
[編集]以下の内容は、JBISサーチ[106]およびnetkeiba.com[107]の情報に基づく。
競走日 | 競馬場 | 競走名 | 格 | 距離(馬場) | 頭 数 |
枠 番 |
馬 番 |
オッズ (人気) |
着順 | タイム (上がり3F) |
着差 | 騎手 | 斤量 [kg] |
1着馬(2着馬) | 馬体重 [kg] |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2020. 8.23 | 札幌 | 2歳新馬 | 芝2000m(良) | 7 | 6 | 6 | 1.4 (1人) | 1着 | 2:03.3(35.7) | -0.1 | 横山武史 | 54 | (エスコバル) | 516 | |
11. 8 | 東京 | 百日草特別 | 1勝 | 芝2000m(良) | 8 | 6 | 6 | 3.5 (2人) | 1着 | 2:02.3(33.4) | -0.2 | 横山武史 | 55 | (レインフロムヘヴン) | 510 |
2021. 2.14 | 東京 | 共同通信杯 | GIII | 芝1800m(良) | 12 | 6 | 7 | 6.8 (4人) | 1着 | 1:47.6(33.4) | -0.4 | 横山武史 | 56 | (ヴィクティファルス) | 514 |
4.18 | 中山 | 皐月賞 | GI | 芝2000m(稍) | 16 | 4 | 7 | 3.7 (2人) | 1着 | 2:00.6(36.7) | -0.5 | 横山武史 | 57 | (タイトルホルダー) | 504 |
5.30 | 東京 | 東京優駿 | GI | 芝2400m(良) | 17 | 1 | 1 | 1.7 (1人) | 2着 | 2:22.5(33.4) | 0.0 | 横山武史 | 57 | シャフリヤール | 510 |
10.31 | 東京 | 天皇賞(秋) | GI | 芝2000m(良) | 16 | 3 | 5 | 3.4 (3人) | 1着 | 1:57.9(33.2) | -0.1 | 横山武史 | 56 | (コントレイル) | 514 |
12.26 | 中山 | 有馬記念 | GI | 芝2500m(良) | 16 | 5 | 10 | 2.6 (1人) | 1着 | 2:32.0(35.9) | -0.1 | 横山武史 | 55 | (ディープボンド) | 516 |
2022. 4. 3 | 阪神 | 大阪杯 | GI | 芝2000m(良) | 16 | 3 | 6 | 1.5 (1人) | 9着 | 1:59.1(35.5) | 0.7 | 横山武史 | 57 | ポタジェ | 522 |
6.26 | 阪神 | 宝塚記念 | GI | 芝2200m(良) | 17 | 2 | 4 | 3.3 (1人) | 6着 | 2:10.6(36.2) | 0.9 | 横山武史 | 58 | タイトルホルダー | 520 |
12.25 | 中山 | 有馬記念 | GI | 芝2500m(良) | 16 | 4 | 7 | 10.1 (5人) | 5着 | 2:33.2(36.3) | 0.8 | 横山武史 | 57 | イクイノックス | 532 |
2023. 2.12 | 阪神 | 京都記念 | GII | 芝2200m(良) | 13 | 7 | 10 | 3.3 (2人) | 競走中止 | 横山武史 | 58 | ドウデュース | 524 |
種牡馬時代
[編集]美浦トレーニングセンターを退厩してノーザンファーム天栄を経由し、2023年2月18日の昼前に社台スタリオンステーションに到着[108][109]。社台スタリオンステーションの場長・徳武英介は「落ち着いていて元気いっぱいです」と到着後の印象について話した上で[108]、「やっぱり、いい馬ですね。バランスの取れた馬体をしていますし、オーラがあります。(母父の)ハーツクライっぽさもありますし、父(エピファネイア)の力強さもある。いいところ取りしたような体つきですね」とも話した[109]。育成時代に担当したノーザンファーム空港・厩舎長の高見優也は「またエフフォーリアの子で大きいところを取りたい」と話している[108]。
初年度の種付料は300万円に設定されていたが、多数の申し込みがあり[109]、まもなく満口となった[110]。初年度の種付けは198頭となった[111]。
種付けから出産までが無事に成されれば、初年度産駒は2026年にもデビューを迎える。
競走馬としての特徴
[編集]身体的特徴
[編集]日本調教師会の鈴木康弘名誉会長は、エフフォーリアの馬体は「きれいに抜けた首差しと滑らかに傾斜した肩が完歩の大きいダイナミックなフットワークを生み出します。車のエンジン部にあたるトモと絶妙な角度でリンクした強固な飛節がトモのパワーを逃さず推進力に変えています。そんな骨格には質の高い筋肉がバランス良く付いている」。強さの秘けつは「加速力と自在にコントロールが利き巧みなレース運びができる操縦性」と語る[112]。
ノーザンファーム天栄の木実谷雄太場長は、初めて見た時「背中から腰回りにかけて寂しく映り、いかにも成長途上といった印象でした。体が大きく緩い面があったので、初戦はしっかり動かせる騎手に乗ってもらった方がいいかなと思った」と語る[58]。
性格・知能の特徴
[編集]鹿戸雄一は、長所を「一番は真面目で素直なところ。レースでの一瞬の脚は素晴らしいものがあるし、抜け出してからも諦めない精神力がある。大きな馬だけど器用なほう」と話す[113]。
調教助手の成田雄貴は加藤征弘、矢野進を経て鹿戸厩舎所属。エフフォーリアについて「過去に担当した馬とは違った「賢さ」がある。デビュー前からオンとオフの切り替えが優れていると感じた。普段から無駄な力を使わない」「皐月賞は装鞍所でスイッチが入り、馬が自分の仕事を理解している」と話す[114]。また2021年天皇賞(秋)ではベストターンドアウト賞を受賞した[115]。
装蹄師の山本正人は志賀勝雄の元で修業を積み、オジュウチョウサンやサリオスも担当している。エフフォーリアについて、「とてもいい子でいたって優等生だったから、あまり覚えてないんですよね。全く手が掛からないし余計なことは一切しない。くぎを嫌がることもないし本当におとなしいですよ。調教中(レース含め)も落鉄したことは今まで1度もないんです。接地などのバランスもいい。爪の減りも一般的です」と話す[116]。
競馬関係者の評価
[編集]岡部幸雄は、「レースが上手で、特に素晴らしいのが最初の100メートルの走り。ゲート内での静止状態から一気に加速する。騎手の意のままに動ける点も長所。だから距離の融通も利き、いい成績を残せる」と評し、似たタイプの馬としてシンボリルドルフやオグリキャップを挙げた[117]。
レーティングによる評価
[編集]2021年、ワールド・ベスト・レースホース・ランキングで10位タイ、JPNサラブレッドランキングは3歳トップの124の評価を受けた[91]。
人気投票による評価
[編集]夏冬のグランプリ競走のファン投票では、対象となった3歳以降、第62回宝塚記念では、57,404票で10位[118]。第66回有馬記念では、史上最多の得票数となる26万742票でのファン投票1位を獲得。単勝1番人気の支持に応え、グランプリホースに輝いた[80]。
エピソード
[編集]主戦騎手の横山武史について
[編集]- 横山武史が初めてエフフォーリアに騎乗した時、デビュー4年目で春に初重賞を勝ち、夏に函館リーディングを獲得した時だった[119][注釈 3]。後に初めて乗った時の印象を「乗った瞬間、今までの馬とは別モノだって感じでした。他の馬たちには申し訳ないんですけどとにかく別次元。ただ当時は、ウインマリリンでGIIしか勝っていなかったから『GI勝てる』とは言えなかったので『重賞を勝てるレベル』としか言えなかった。本当は『GIを狙える馬』って言いたかった。ハッキングで分かりましたが、柔らかくてバネがあって体の使い方がうまい。なおかつパワーもある。欠点がないんですよ」と振り返る[36]。
- デビュー4年目は、キャリアハイの年間94勝。史上最年少の関東リーディング1位に輝いた。2021年初のインタビューで、今年の目標に年間100勝。リーディングジョッキー。GIを勝つことを掲げた。また期待馬にエフフォーリアを選んだ[121]。
- 皐月賞では、11回目の挑戦でGI初勝利。史上2番目に若い22歳3カ月28日での皐月賞の勝利となった。鹿戸は「武史、また頼むよ。これで満足されちゃ困るからな」と声をかけた。また1998年にセイウンスカイで勝った父横山典弘との親子制覇を達成した[122]。
- 重賞初1番人気の騎乗が2021年日本ダービー。日本ダービーが重賞初の1番人気は、1990年メジロライアンに騎乗したデビュー5年目で重賞58回目の横山典弘以来31年ぶり。結果は同じく2着[123]。勝てば戦後最年少制覇の武史は「人気に応えられず申し訳ありません。折り合い面は、思ったより掛かってしまいました。最後は伸びてくれたのですが、勝った馬に切れ負けしました」と語った。鹿戸調教師は先頭に立ったのが「気持ち早いかな」と感じたが、「人気を背負っていたし、下手にジッとして前が詰まる方がよくありません。武史の判断は間違いだったとは思っていません」と語った。優勝したシャフリヤールに騎乗した福永祐一は、「正直、いい騎乗ができたとは思えないのですが、馬に助けられました。最後は紙一重でしたね。運も作用しました。無敗のエフフォーリアに騎乗していた横山武史君は大変な重圧を感じていたと思う。道中はずっと彼の位置を確認していました。素晴らしい騎乗だったと思います」と讃えた[124][125]。調教師の藤原英昭は、「将来ある若武者は、きょう悔しくて眠れないだろう。だけど、今後必ずあいつは競馬界を背負って立つ。このダービーはずっと記憶に残るだろうし、それが藤原厩舎で福永だったということは、今日の勝利は意味がある」「上手に乗ったのは武史の方。彼は久しぶりに現れた世界レベルのジョッキーになれる逸材だと思います」と語った[126][125]。
- 武史は「何気ない日常で、全く関係のないことをしているのに、ふとダービーの記憶が頭をよぎることがあるんです。その時に感じた絶望感までもがよみがえってくるんです。レース映像を見て、振り返るなんてことはできないですね。鮮明にあの時の景色や手応えは覚えているので…」「クリストフ(・ルメール)や川田(将雅)さんが“よく頑張った”って声をかけてくださいましたし、アンカツ(安藤勝己)さんからも同じようなことを言っていただいて……。本当にありがたかったですけど、なかなか切り替えられません」「今まで生きてきた中でダントツに悔しい出来事」と後に振り返っている[127]。
- 5年目は、エフフォーリアとのコンビを含むGI・5勝。史上2番目の若さでJRA年間100勝を達成。関東を代表するエースに成長し、東京競馬記者クラブ賞を受賞した[128]。鹿戸は「もっと上を目指すべき男」と話す[129]。
- 武史はエフフォーリアについて「特別な思いはあります。この後、勝ち続けたとしても、ダービーの悔しさは一生、忘れないと思うし、一生、晴れないと思います」「これだけ強い競馬をしてきて、まだ完成形ではないというのが驚きですね。もう一段階、成長したらどれだけのパフォーマンスを見せてくれるのか楽しみです。有馬記念はそこまでの状態ではなかったけど、それで勝ったのは怪物だと思います」と語っている[130]。
シンボリクリスエスとの比較
[編集]エフフォーリアの父父であり、同じくダービー2着、3歳にして天皇賞(秋)と有馬記念を制覇したシンボリクリスエスは、エフフォーリアとよく重ねて語られる。鹿戸は「背中から腰にかけてのシルエットが似ていると思う。性格的にも結構、根性もあるから、走っている迫力なんかは似た雰囲気がある」と共通点を語り、「近づいてきたよね」と述べている[131]。
大阪杯の敗因
[編集]前年までは1着かハナ差の2着という完璧に近い戦績であったものの、2022年の初戦である大阪杯では9着であった。大阪杯での走りについて、東スポ競馬編集部は「昨年(2021年)後半は天皇賞(秋)でコントレイルとグランアレグリアを撃破し、有馬記念ではディープボンドとクロノジェネシスを力でねじ伏せたパフォーマンスが影を潜めたまま。〝走っていない〟のは明らかだ。」、「今年の(大阪杯)覇者ポタジェはやはりディープインパクトの産駒。良馬場で行われた運も味方につけたが、天皇賞(秋)ではエフフォーリアにまったく歯が立たなかったのは紛れもない事実。ライバルに力勝負で負けたとは到底、言い難いエフフォーリアの走り。」と述べた。そして、敗因に、
を挙げた[132]。
また、スポニチは、エフフォーリアの血統には、4歳初戦に「落とし穴」、「血のジンクス」が存在することを指摘した。父・エピファネイアは大阪杯で3着(1番人気)。母の父・ハーツクライもやはり大阪杯で2着(4番人気)。そして父父・シンボリクリスエスは宝塚記念で5着(1番人気)であり、エフフォーリアの父、母父、父父の3頭は、ともに4歳初戦を阪神競馬場で走って敗れていた[133]。
その他
[編集]- 3歳春までは、馬場入りする際も厩舎の先輩馬の後ろを歩いていたが、秋からは先頭を歩くようになったという。鹿戸は「自然と厩舎の中でボスになっている。力強さを増して歩くスピードが上がったこともあって自分で先頭をスイスイ歩くようになった」と述べている[131]。
血統表
[編集]エフフォーリアの血統 | (血統表の出典)[§ 1] | |||
父系 | ロベルト系 |
[§ 2] | ||
父 エピファネイア 鹿毛 2010 北海道安平町 |
父の父 *シンボリクリスエス黒鹿毛 1999 |
Kris S. | Roberto | |
Sharp Queen | ||||
Tee Kay | Gold Meridian | |||
Tri Argo | ||||
父の母 シーザリオ青毛 2002 |
スペシャルウィーク | *サンデーサイレンス | ||
キャンペンガール | ||||
*キロフプリミエール | Sadler's Wells | |||
Querida | ||||
母 ケイティーズハート 鹿毛 2009 北海道安平町 |
ハーツクライ 鹿毛 2001 |
*サンデーサイレンス | Halo | |
Wishing Well | ||||
アイリッシュダンス | *トニービン | |||
*ビユーパーダンス | ||||
母の母 *ケイティーズファースト鹿毛 1987 |
Kris | Sharpen Up | ||
Doubly Sure | ||||
Katies | *ノノアルコ | |||
Mortefontaine | ||||
母系(F-No.) | (FN:7-f) | [§ 3] | ||
5代内の近親交配 | サンデーサイレンス 4×3, Hail to Reason 5×5 | [§ 4] | ||
出典 |
- 主な近親は、ケイティーズ#主なファミリーラインを参照。
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ なお、この世代の同レースではソダシがユーバーレーベンを破って優勝し、のちに無敗で阪神ジュベナイルフィリーズ・桜花賞を制している[43]。
- ^ 2008年以降はディープスカイ (2008年)、ロジユニヴァース (2009年)、エイシンフラッシュ (2010年)、キズナ (2013年)、ロジャーバローズ (2019年) の5頭 (前出出典より)。
- ^ 横山武史はこの年史上最年少(22歳)で関東リーディングを獲得することになる[120]。
出典
[編集]- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q “エフフォーリア”. www.jbis.or.jp. 2023年2月12日閲覧。
- ^ a b “エフフォーリアが競走馬登録抹消”. 日本中央競馬会 2023年2月16日閲覧。
- ^ “「ベストターンドアウト賞」エフフォーリアの成田雄貴調教助手が受賞 | 競馬実況web | ラジオNIKKEI”. www.radionikkei.jp. 2022年1月23日閲覧。
- ^ “【有馬記念】3歳馬エフフォーリアが世代交代Vへ 好走を確信する〝3つの理由〟”. 東スポ競馬. 2021年12月28日閲覧。
- ^ “【連載3】エフフォーリア、装蹄師も認める心のゆとり/ダービー | 極ウマ・プレミアム”. p.nikkansports.com. 2022年1月23日閲覧。
- ^ 国際競馬統括機関連盟 (IFHA) “The LONGINES World's Best Racehorse Rankings”. 2022年1月26日閲覧。
- ^ “The LONGINES World's Best Racehorse Rankings For 3yos and upwards which raced in 2022”. 国際競馬統括機関連盟. 2023年1月18日閲覧。
- ^ エピファネイアJBISサーチ. 2021年3月10日閲覧。
- ^ エフフォーリア圧勝、さあクラシックへ/共同通信杯日刊スポーツ (2021.2.15). 2021年3月10日閲覧。
- ^ シンボリクリスエスJBISサーチ. 2022年1月17日閲覧
- ^ “【有馬記念】鹿戸師父娘ぶっちゃけトーク!娘「エフフォーリア勝てる?」に父「完成度90%」”. スポニチ. 2022年1月30日閲覧。
- ^ シーザリオJBISサーチ. 2022年1月17日閲覧
- ^ a b “【皐月賞】エフフォーリア所有するキャロットファーム 19年サートゥルナーリアに続く2度目の無敗V”. スポニチアネックス. 2021年12月28日閲覧。
- ^ “ノーザンファーム 吉田勝己代表インタビュー”. JRA-VAN. 2022年1月3日閲覧。
- ^ ケイティーズハートキャロットクラブ公式サイト. 2022年1月17日閲覧
- ^ a b “【天皇賞】エフフォーリア 3代母ケイティーズから受け継いだ爆発力”. netkeiba.com. 2022年1月3日閲覧。
- ^ リオハJBISサーチ. 2022年1月17日閲覧
- ^ ケイティーズハートJBISサーチ. 2021年3月10日閲覧。
- ^ ハーツクライJBISサーチ. 2022年1月30日閲覧
- ^ a b “【皐月賞・豆知識】ナリタブライアン、オルフェーヴルに続く「2着に0秒5差以上」でエフフォーリアがV”. netkeiba.com. 2022年1月30日閲覧。
- ^ ケイティーズファースト(USA)JBISサーチ. 2021年3月10日閲覧。
- ^ ヒシアマゾン(USA)JBISサーチ. 2021年3月10日閲覧。
- ^ ヒシピナクル(USA)JBISサーチ. 2021年3月10日閲覧。
- ^ マイケイティーズJBISサーチ. 2021年3月10日閲覧。
- ^ アドマイヤムーンJBISサーチ. 2021年3月10日閲覧。
- ^ a b ケイティーズハートの2018キャロットクラブ公式サイト. 2022年1月17日閲覧
- ^ 2019年度1歳募集馬 測尺・予定育成牧場一覧表(2019/8/22)キャロットクラブ公式サイト. 2022年1月17日閲覧
- ^ “【連載5】エフフォーリアかつて日陰の存在も今は「100点」/ダービー”. 日刊スポーツ. 2021年12月28日閲覧。
- ^ “エフフォーリア半弟ヴァンガーズハート 鹿戸師「見た目すごくいい」”. 日刊スポーツ. 2022年1月3日閲覧。
- ^ “【新潟新馬戦】兄の背中を追うヴァンガーズハート”. スポニチ. 2022年1月3日閲覧。
- ^ “新型コロナ感染拡大防止策 札幌一元化で調教も試行錯誤「美浦から直前輸送するケースもあり得る」”. スポニチ. 2022年1月3日閲覧。
- ^ “エフフォーリアのダービーは「不安がないわけではありません。でも…」(鹿戸師) “体質が弱かった”馬が“無敗皐月賞馬”になるまで”. Number. 2021年12月28日閲覧。
- ^ a b “「勝って当然。負ける気はしない」横山武史(22)がデビュー時から信じていたエフフォーリアの未来《天皇賞・秋制覇》”. Number. 2021年12月28日閲覧。
- ^ “ある調教師の今は亡き弟が生んだ「若き騎手との縁」による重賞勝利の物語”. Yahoo!ニュース. 2022年1月3日閲覧。
- ^ “【JRA】横山武が「覚えといてください」/馬三郎のつぶやき”. netkeiba.com (2020年8月21日). 2022年1月1日閲覧。
- ^ a b “【有馬記念】横山武 エフフォーリアは「別次元」乗った瞬間感じた「欠点ない」【一問一答】”. デイリースポーツ. 2022年2月27日閲覧。
- ^ “大物候補エフフォーリア初陣完勝/POG”. 日刊スポーツ. 2022年1月3日閲覧。
- ^ “エフフォーリア人気に応え堂々押し切り勝ち/新馬戦”. 日刊スポーツ (2020年8月23日). 2021年2月14日閲覧。
- ^ “エフフォーリア新馬戦勝利 横山武が素質絶賛「どれだけ活躍してくれるのか楽しみ」 鹿戸師「能力で勝てた」”. 中日スポーツ・東京中日スポーツ. (2020年8月23日) 2021年4月22日閲覧。
- ^ “【POG】エフフォーリア 猛追振り切った 横山武「これからの成長が楽しみ」”. netkeiba.com. 2022年1月3日閲覧。
- ^ “【百日草特別結果】エフフォーリアが抜け出し無傷の2連勝”. netkeiba.com (2020年11月8日). 2021年2月14日閲覧。
- ^ “【東京9R】エフフォーリア 抜け出し2勝目!横山武「先々が楽しみ」”. 日刊スポーツ. 2022年1月3日閲覧。
- ^ “ソダシの競走成績 | 競走馬データ - netkeiba”. netkeiba.com. 2020年9月5日閲覧。
- ^ “<549>実はそこまで高い評価じゃなかったエフフォーリア”. TOKYO-SPORTS. 2022年1月17日閲覧。
- ^ “【共同通信杯】エフフォーリア体質強化 鹿戸師成長実感、無傷で重賞タイトル奪取だ”. netkeiba.com. 2022年1月3日閲覧。
- ^ “【共同通信杯】エフフォーリア、3頭併せで先週から一変 横山武好感触「反応良かった」”. スポニチ. 2022年1月3日閲覧。
- ^ “【共同通信杯】美浦レポート エフフォーリア”. netkeiba.com. 2022年1月3日閲覧。
- ^ “【共同通信杯結果】エフフォーリアが無傷の3連勝で重賞制覇! いざクラシックへ”. netkeiba.com (2021年2月14日). 2021年2月14日閲覧。
- ^ “【共同通信杯】エフフォーリア無傷3連勝!皐月賞へ圧巻V”. サンケイスポーツ. 2022年1月30日閲覧。
- ^ “共同通信杯レース後コメント】エフフォーリア横山武史騎手ら”. netkeiba.com. 2022年1月3日閲覧。
- ^ “エフフォーリア、引き続き横山武で皐月賞 25日、美浦に帰厩”. スポニチ. 2022年1月3日閲覧。
- ^ “【皐月賞】エフフォーリア 軽やかに無敗戴冠リハ 横山武、レース史上3組目の父子制覇へ”. スポニチ. 2022年1月3日閲覧。
- ^ “【皐月賞】鹿戸師、エフフォーリアで久々のG1制覇狙う「十分チャンスある」”. スポニチ. 2022年1月3日閲覧。
- ^ “【皐月賞】エフフォーリアが優勝、無傷4連勝でG1初制覇 横山武は史上3組目の親子V”. スポニチ (2021年4月18日). 2021年4月18日閲覧。
- ^ “【皐月賞レース後コメント】エフフォーリア横山武史騎手ら”. netkeiba.com. 2022年1月3日閲覧。
- ^ “エフフォーリア鹿戸師は08年JC以来のG1制覇/皐月賞”. 日刊スポーツ. 2022年1月3日閲覧。
- ^ “ノーザンF吉田勝己代表、エフフォーリア「ダービーも大丈夫」/皐月賞”. 日刊スポーツ. 2021年12月28日閲覧。
- ^ a b “【日本ダービー】“最強の外厩”NF天栄の木實谷場長に直撃 注目馬4頭がダービーへ”. netkeiba.com. 2022年1月3日閲覧。
- ^ “エフフォーリアが美浦に帰厩”. netkeiba.com. 2022年1月3日閲覧。
- ^ “【日本ダービー】美浦レポート エフフォーリア(横山武史騎手)”. netkeiba.com. 2022年1月3日閲覧。
- ^ “【日本ダービー】美浦レポート エフフォーリア(鹿戸調教師)”. netkeiba.com. 2022年1月3日閲覧。
- ^ a b “【ダービー】断然1番人気・エフフォーリア10センチ差2着 無敗2冠逃し鹿戸師「申し訳ない」 - スポニチ Sponichi Annex ギャンブル”. スポニチ Sponichi Annex. 2021年6月2日閲覧。
- ^ “【日本ダービー】エフフォーリア無敗2冠へ追い風 吉兆の“ポールポジション”ゲット | 競馬ニュース”. netkeiba.com. 2021年6月2日閲覧。
- ^ a b “【日本ダービー】エフフォーリア惜敗 横山武JRA史上最年少ダービージョッキーならず | 競馬ニュース”. netkeiba.com. 2021年6月2日閲覧。
- ^ “【ダービー】皐月賞馬エフフォーリア 無敗2冠制覇ならず…父や祖父の“無念”晴らせず親子3代で2着 - スポニチ Sponichi Annex ギャンブル”. スポニチ Sponichi Annex. 2021年6月2日閲覧。
- ^ “ダービー2着エフフォーリアが美浦に帰厩 天皇賞・秋へ「体が増えて順調」”. 日刊スポーツ. 2022年1月3日閲覧。
- ^ “【天皇賞・秋】美浦レポート エフフォーリア(横山武史騎手)”. netkeiba.com. 2022年1月3日閲覧。
- ^ “【天皇賞・秋】美浦レポート エフフォーリア(鹿戸雄一調教師)”. netkeiba.com. 2022年1月3日閲覧。
- ^ “第164回 天皇賞(秋)”. www.jra.go.jp. 2022年1月1日閲覧。
- ^ “【天皇賞・秋】3歳馬エフフォーリアが古馬撃破”. 競馬のおはなし. 2021年10月31日閲覧。
- ^ “【天皇賞・秋】皐月賞馬エフフォーリアが古馬撃破、19年ぶり3歳馬V”. 日刊スポーツ. 2021年10月31日閲覧。
- ^ a b “【天皇賞・秋】エフフォーリア 3歳馬19年ぶりV!横山武が2週連続G1Vで史上初の親子3代制覇達成”. スポニチアネックス. 2021年10月31日閲覧。
- ^ “【天皇賞(秋)レース後コメント】エフフォーリア横山武史騎手ら”. netkeiba.com. 2022年1月3日閲覧。
- ^ “【皐月賞】鹿戸師、エフフォーリアで久々のG1制覇狙う「十分チャンスある」”. スポニチ. 2022年1月3日閲覧。
- ^ “【有馬記念】エフフォーリアが歴代最多得票でファン投票1位”. サンケイスポーツ. 2021年12月11日閲覧。
- ^ “【有馬記念】エフフォーリア 14年ぶり3歳馬1位 鹿戸師「すごくうれしい」”. デイリースポーツ. 2021年12月11日閲覧。
- ^ “【有馬記念】エフフォーリア Vモード 鹿戸師「天皇賞・秋の状態に近づいた」”. netkeiba.com. 2022年1月3日閲覧。
- ^ a b “【有馬記念】エフフォーリアが快勝 横山武史騎手「がむしゃらに追って何とか勝ってくれと」”. スポーツ報知. 2021年12月26日閲覧。
- ^ “【有馬記念】3歳エフフォーリアが現役最強!天皇賞・秋に続き再び古馬撃破”. 日刊スポーツ. 2021年12月26日閲覧。
- ^ a b “【有馬記念結果】エフフォーリアが人気に応えてGI連勝!ラストランのクロノジェネシスは3着”. netkeiba.com. 2021年12月26日閲覧。
- ^ “【有馬記念】女王撃破で現役最強証明!エフフォーリアが底知れぬ強さ見せGI3勝目”. サンケイスポーツ. 2021年12月26日閲覧。
- ^ “【有馬記念】エフフォーリア新王者!世代最強証明、G1・3勝目 横山武は史上2組目父子制覇”. スポニチアネックス. 2021年12月28日閲覧。
- ^ “【有馬記念】横山武 史上2組目の親子制覇達成も「心の底から喜べない」 前日の騎乗反省「まだまだ未熟」”. スポニチ. 2022年1月3日閲覧。
- ^ “【有馬記念レース後コメント】エフフォーリア横山武史騎手ら”. netkeiba.com. 2022年1月3日閲覧。
- ^ “【有馬記念】エフフォーリア快勝 吉田代表「エピファネイアの子は強い」”. netkeiba.com. 2022年1月3日閲覧。
- ^ “「2021年度JRA賞」決定!年度代表馬はエフフォーリア! JRA”. jra.jp. 2022年1月11日閲覧。
- ^ “21年度JRA賞年度代表馬はエフフォーリア!得票率で圧倒、オルフェーヴル以来10年ぶり3歳牡馬選出”. スポニチ. 2022年1月17日閲覧。
- ^ “年度代表馬にエフフォーリア 横山武「身が引き締まる思い」 始動戦は大阪杯”. netkeiba.com. 2022年1月17日閲覧。
- ^ “年度代表馬エフフォーリア、大阪杯の後は宝塚記念を視野”. 日刊スポーツ. (2022年2月1日) 2022年2月2日閲覧。
- ^ “キラーアビリティは皐月賞直行、エフフォーリアは大阪杯→宝塚記念視野”. スポニチ. (2022年2月2日) 2022年2月2日閲覧。
- ^ a b “コントレイルが5位にランクイン、トップはニックスゴー ワールドベストレースホースランキング”. netkeiba.com. 2022年1月30日閲覧。
- ^ “【大阪杯結果】8番人気ポタジェが競り合いを制し初戴冠!エフフォーリアは9着に敗れる”. netkeiba.com. (2022年4月3日) 2022年4月3日閲覧。
- ^ “エフフォーリアの鹿戸師 SNSで敗因に言及「ゲート内で突進して顔が腫れる様な怪我があった」”. https://www.suponichi.co.jp/.+2022年4月4日閲覧。
- ^ a b “大阪杯9着エフフォーリアは放牧へ ゲートにぶつけた顔が腫れる 鹿戸師「責任を感じています」”. https://p.nikkansports.com/.+2022年4月5日閲覧。
- ^ “【注目馬動向】大阪杯9着エフフォーリアは予定通り宝塚記念へ”. スポーツ報知. (2022年4月19日) 2022年4月19日閲覧。
- ^ “完敗エフフォーリア 横山武は「ペース速く付いていくのが精いっぱい」肩落とす【宝塚記念】”. 中日スポーツ. 2022年6月26日閲覧。
- ^ “【有馬記念】エフフォーリア復活準備OK 横山武も自信「皆好き勝手言うけど…強い」”. Sponichi Annex (2022年12月22日). 2023年2月13日閲覧。
- ^ (日本語) 2022年 有馬記念(GⅠ) | イクイノックス | JRA公式 2023年1月14日閲覧。
- ^ “京都記念(G2) オッズ | 2023年2月12日 阪神11R レース情報(JRA)”. netkeiba.com. 2023年2月12日閲覧。
- ^ “【京都記念】馬群に沈んだ2番人気エフフォーリアは競走中止 心房細動を発症 | 競馬ニュース”. netkeiba.com. 2023年2月12日閲覧。
- ^ “【京都記念】競走中止のエフフォーリアは心房細動 JRAが発表、鹿戸師「仕方がない」 | 競馬ニュース”. netkeiba.com. 2023年2月12日閲覧。
- ^ エフフォーリア電撃引退、キャロットクラブ公式サイト発表 京都記念を心房細動のため競走中止 - 日刊スポーツ 2023年2月14日
- ^ エフフォーリアが引退 鹿戸調教師「次の〝大事な仕事〟に備えるべきという結論に至りました」 - 東スポ競馬 2023年2月14日
- ^ a b c 「引退のエフフォーリアが美浦トレセンに別れ…横山武史騎手、涙抑えきれず「本当に感謝しきれない。そのひと言です」」『スポーツ報知』2023年2月16日。2023年2月16日閲覧。
- ^ a b 「エフフォーリア退厩「感謝しきれない」横山武史、涙の別れ「笑って送り出したかったんですけど…」」『スポーツニッポン』2023年2月16日。2023年2月16日閲覧。
- ^ “エフフォーリア 競走成績”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2022年12月25日閲覧。
- ^ “エフフォーリアの競走成績”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2022年12月25日閲覧。
- ^ a b c 「エフフォーリアが社台SSに到着 「落ち着いていて元気いっぱい」」『サンケイスポーツ』2023年2月18日。2023年2月18日閲覧。
- ^ a b c 「電撃引退・種牡馬入りのエフフォーリア、社台スタリオンステーションに到着 迫力ある馬体を誇示」『日刊スポーツ』2023年2月18日。2023年2月18日閲覧。
- ^ 「エフフォーリアの種付け料が300万円と発表 すでに満口に」『netkeiba.com』2023年2月18日。2023年2月18日閲覧。
- ^ 「【セレクトセール2024 注目馬紹介】③エフフォーリア産駒」『サンケイスポーツ』2024年6月24日。2024年10月6日閲覧。
- ^ “【有馬記念】エフフォーリア100点 天から与えられた「剛」「賢」の二物を発揮する時”. スポニチ. 2022年1月17日閲覧。
- ^ “【有馬記念】なぎさがエフフォーリア鹿戸雄一師を直撃”. サンケイスポーツ. 2022年1月30日閲覧。
- ^ “【連載4】エフフォーリア普段から無駄な力使わない「賢さ」武器/ダービー”. 日刊スポーツ. 2021年12月28日閲覧。
- ^ “【天皇賞・秋】エフフォーリア所有キャロットF・秋田代表「まだまだ伸びしろ」”. netkeiba.com. 2021年12月28日閲覧。
- ^ “【連載3】エフフォーリア、装蹄師も認める心のゆとり/ダービー”. 日刊スポーツ. 2021年12月28日閲覧。
- ^ “【有馬記念】岡部氏、レース上手なエフフォーリアを評価!”. サンケイスポーツ. 2022年1月17日閲覧。
- ^ “【宝塚記念】クロノジェネシスがファン投票で1位に!”. netkeiba.com. 2022年1月30日閲覧。
- ^ “JRA横山武史「ベタ惚れ」エフフォーリアはメジロライアンの再来!? 父・横山典弘を作り上げた名馬と、管理する調教師たちの「奇妙な共通点」とは”. Goraku Journal. 2022年1月17日閲覧。
- ^ 横山武史騎手が22歳の史上最年少で関東リーディングを奪取デイリースポーツ (2020.12.17). 2021年2月24日閲覧。
- ^ “2021年1月31日号”. 週刊Gallop. 2022年1月30日閲覧。
- ^ “【皐月賞】エフフォーリア無敗1冠!横山武史GI初制覇”. サンケイスポーツ. 2022年1月17日閲覧。
- ^ “重賞で初めての1番人気が日本ダービー。プレッシャーたるや...?”. NIKKEI RADIO. 2022年1月17日閲覧。
- ^ “【日本ダービー】シャフリヤールはなぜエフフォーリアに勝てたのか 「彼も今日は悔しくて眠れないでしょう」”. Number. 2021年12月28日閲覧。
- ^ a b “シャフリヤール・藤原英昭師がダービーで直線の“想定外”に顔をしかめたワケ「『あちゃ~』って思いました」”. Number. 2021年12月28日閲覧。
- ^ “【日本ダービー】シャフリヤール 10センチ差栄冠 藤原英師11年ぶり2度目のV”. netkeiba.com. 2021年12月28日閲覧。
- ^ “「日常の中で、ふとダービーの記憶が…」エフフォーリア&横山武史は「悔やみ切れないハナ差」をどう乗り越えたのか《天皇賞・秋制覇》”. Number. 2022年1月30日閲覧。
- ^ “「2021年度東京競馬記者クラブ賞は横山武史騎手、矢作芳人厩舎に特別賞”. netkeiba.com. 2022年1月17日閲覧。
- ^ “2022年01月24日発売号”. 週刊Gallop. 2022年1月30日閲覧。
- ^ “横山武史「昨年以上の勝ち星と内容を」 年男が新春の決意「横山典弘はひとりの騎手として偉大な先輩」”. netkeiba.com. 2022年1月17日閲覧。
- ^ a b “【大阪杯】祖父シンボリクリスエスと重なるエフフォーリア、同じ2年連続年度代表馬へ始動戦負けられない”. スポーツ報知 (2022年3月29日). 2024年8月30日閲覧。
- ^ “【大阪杯】エフフォーリアもハネ返された「歴史の壁」名馬が次々と阪神で散る”. 東スポ競馬 (2022年4月4日). 2024年8月30日閲覧。
- ^ “【大阪杯】エフフォーリアは“4歳初戦の壁”に泣いた!? 血のジンクスに勝てず…”. スポニチ (2022年4月3日). 2024年8月30日閲覧。
- ^ “「エフフォ~リアァ~!」フジテレビ実況・青嶋達也アナウンサーはなぜ絶叫する?”. netkeiba.com. 2022年1月17日閲覧。
- ^ a b c “血統情報:5代血統表|エフフォーリア|JBISサーチ(JBIS-Search)”. JBISサーチ(JBIS-Search). 日本軽種馬協会. 2021年2月16日閲覧。
- ^ a b c d “エフフォーリアの血統表”. netkeiba.com. 2021年2月16日閲覧。