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ディーマジェスティ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ディーマジェスティ
第76回皐月賞
欧字表記 Dee Majesty[1]
品種 サラブレッド[2]
性別 [2]
毛色 鹿毛[2]
生誕 2013年3月24日(11歳)[2]
登録日 2015年4月29日[3]
抹消日 2017年11月21日[3]
ディープインパクト[2]
エルメスティアラ[2]
母の父 ブライアンズタイム[2]
生国 日本の旗 日本北海道新ひだか町[2]
生産者 服部牧場[2]
馬主 嶋田賢[2]
調教師 二ノ宮敬宇美浦[2]
厩務員 島田明男[4]
競走成績
生涯成績 11戦4勝[2]
獲得賞金 3億243万2000円[2]
WBRR I120 / 2016年[5]
勝ち鞍
GI 皐月賞 2016年
GII セントライト記念 2016年
GIII 共同通信杯 2016年
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ディーマジェスティ(欧字名:Dee Majesty2013年3月24日 - )は、日本競走馬種牡馬

2016年皐月賞GI)、セントライト記念GII)、共同通信杯GIII)優勝馬である[2]

馬名の由来は「父名+威厳」。

経歴

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2歳(2015年)

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9月5日、札幌競馬場での新馬戦でデビュー。前で逃げ粘るキングライオンにハナ差届かず、2着に惜敗した[6]。続く9月26日の未勝利戦では、オッズ1倍圏内の1番人気に支持されるも、またもや2着となった[7]が、3戦目となる11月23日の未勝利戦で、後のスプリングステークス(GII)の覇者であるマウントロブソンとの争いをクビ差制し初勝利を挙げた[8]。そして、年内最終戦には前年からGIIとなったホープフルステークスが登録されていたが、レース当日の早朝にフレグモーネを発症したため、出走取消となった[9]

3歳(2016年)

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年内初戦として、共同通信杯(GIII)に出走。1勝馬ということもあり6番人気と評価は低かったが、その人気を覆すかのように直線では堂々と抜け出し勝利を遂げた[10]

迎えたクラシック第1戦・皐月賞(GI)は、重賞馬ながら8番人気と評価を落としての出走となった。道中では後方につけ、足を溜める展開を作る。絶好の位置取りで迎えた最後の直線では、残り200m付近から鞭に鋭く反応し、末脚を炸裂させエアスピネルリオンディーズサトノダイヤモンドといった先団をまとめて交わし、外から追い縋る2着のマカヒキに1 3/4馬身差を付ける完勝で、クラシックの初戦を制した[11]

続く東京優駿(日本ダービー)(GI)では、皐月賞での勝利が評価され、最終オッズでは1番人気に支持されたものの、2番人気サトノダイヤモンド(3.8倍)、3番人気マカヒキ(4.0倍)との人気に差はなく混戦模様となった。道中では人気3頭がほぼ同位置に付ける中でディーマジェスティはその3頭の中では1番後ろに位置して構えた。迎えた最後の直線では、前でマカヒキとサトノダイヤモンドとの熾烈な争いが繰り広げられる中で、ディーマジェスティはその2頭に喰らいつくも、惜しくも半馬身届かず3着に敗れた[12]。(レースに関する詳細については第83回東京優駿を参照。)

その後休養を経て、菊花賞への前哨戦としてセントライト記念(GII)に出走。このレースでは、マカヒキはフランスに遠征、サトノダイヤモンドは神戸新聞杯(GII)の方に出走するなど、これまでクラシックで熾烈な戦いを繰り広げてきた強豪勢がいないということもあり、最終オッズ1.4倍の圧倒的な1番人気に推された。レースでは後方に位置し、4コーナー手前で徐々に順位を上げ、好ポジションをキープして迎えた最後の直線。早めに先頭へ立つと、追い縋る2番人気のゼーヴィントをクビ差凌いで勝利した[13]

そして迎えた菊花賞(GI)ではサトノダイヤモンドに次ぐ2番人気に支持された。レースでは中団あたりを追走しスタミナを温存するも、最終コーナー手前でサトノダイヤモンドと並ぶ頃には手応えが怪しくなり、直線に入る前から鞭が入る。その頃サトノダイヤモンドは馬なりのまま最終コーナーを回っており、その差は歴然だった。直線ではサトノダイヤモンドが先頭に立ち差を広げにかかったが、ディーマジェスティはそれについて行けないばかりか、今まで先着を許さなかったエアスピネルや伏兵レインボーラインにも交わされ、4着となった。

その後は古馬との初対戦となったジャパンカップ(GI)に出走。ここでは4番人気に支持された。レースでは1枠1番から逃げたキタサンブラックが作り出した前半1000mタイム61.7秒とスローペースの中、中団後ろでレースを進めたディーマジェスティにとっては苦しい展開となった(一般に、後方でレースを進める馬はハイペースのほうが良いとされる)。直線では外に出したが見せ場なく13着に沈んだ。ちなみに、菊花賞で先着を許したレインボーラインも出走したがこちらは6着と、またも先着を許した。

4歳(2017年)

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年明け初戦には日経賞(GII)を選択。同じく4歳馬のシャケトラの6着。その後天皇賞・春に出走。レースでは後方待機から最終コーナーで進出するも、レコードタイムで勝利したキタサンブラックの後方で6着だった。

天皇賞後はレースに出走することがなく、11月20日、翌11月21日付での電撃引退が発表された[14]。引退後はアロースタッド種牡馬入りする[14]

競走成績

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競走日 競馬場 競走名 距離(馬場)


オッズ
(人気)
着順 タイム
(上り3F)
着差 騎手 斤量 1着馬(2着馬)
2015.09.05 札幌 2歳新馬 芝1500m(稍) 14 1 1 04.1(3人) 02着 1:32.2(35.5) -0.0 C.ルメール 54kg キングライオン
0000.09.26 中山 2歳未勝利 芝1800m(稍) 13 4 4 01.6(1人) 02着 1:49.3(34.4) -0.1 蛯名正義 54kg マイネルファン
0000.11.23 東京 2歳未勝利 芝2000m(良) 15 8 14 02.6(1人) 01着 2:01.8(33.5) -0.1 蛯名正義 55kg マウントロブソン
0000.12.27 中山 ホープフルS GII 芝2000m(良) 12 5 7 取消 蛯名正義 55kg ハートレー
2016.02.14 東京 共同通信杯 GIII 芝1800m(稍) 10 4 4 22.6(6人) 01着 1:47.4(34.9) -0.2 蛯名正義 56kg (イモータル)
0000.04.17 中山 皐月賞 GI 芝2000m(良) 18 8 18 30.9(8人) 01着 1:57.9(34.0) -0.2 蛯名正義 57kg マカヒキ
0000.05.29 東京 東京優駿 GI 芝2400m(良) 18 1 1 03.5(1人) 03着 2:24.1(33.3) -0.1 蛯名正義 57kg マカヒキ
0000.09.18 中山 セントライト記念 GII 芝2200m(良) 12 4 4 01.4(1人) 01着 2.13.1(34.5) -0.0 蛯名正義 56kg ゼーヴィント
0000.10.23 京都 菊花賞 GI 芝3000m(良) 18 3 6 03.2(2人) 04着 3:03.8(34.5) -0.5 蛯名正義 57kg サトノダイヤモンド
0000.11.27 東京 ジャパンC GI 芝2400m(良) 17 5 9 07.5(4人) 13着 2:27.1(35.0) -1.3 蛯名正義 55kg キタサンブラック
2017.03.25 中山 日経賞 GII 芝2500m(良) 16 3 6 06.7(3人) 06着 2:33.3(35.3) -0.5 蛯名正義 57kg シャケトラ
0000.04.30 京都 天皇賞(春) GI 芝3200m(良) 17 5 9 35.8(8人) 06着 3:13.5(35.6) -1.0 蛯名正義 58kg キタサンブラック

以上の「競走成績」における内容はnetkeiba.com "ディーマジェスティの競走成績"に基づく。

種牡馬成績

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2018年よりアロースタッドで種牡馬入り。

2021年6月9日門別競馬第2競走でスージーが1着となり、産駒の初勝利を挙げた[15]

血統表

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ディーマジェスティ血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 サンデーサイレンス系
[§ 2]

ディープインパクト
2002 鹿毛
父の父
*サンデーサイレンス
Sunday Silence
1986 青鹿毛
Halo Hail to Reason
Cosmah
Wishing Well Understanding
Mountain Flower
父の母
*ウインドインハーヘア
Wind in Her Hair
1991 鹿毛
Alzao Lyphard
Lady Rebecca
Burghclere Busted
Highclere

エルメスティアラ
1998 鹿毛
*ブライアンズタイム
Brian's Time
1985 黒鹿毛
Roberto Hail to Reason
Bramalea
Kelley's Day Graustark
Golden Trail
母の母
*シンコウエルメス
1993 鹿毛
Sadler's Wells Northern Dancer
Fairy Bridge
Doff the Derby Master Derby
Margarethen
母系(F-No.) Margarethen系(FN:4-n) [§ 3]
5代内の近親交配 Hail to Reason 4×4、Northern Dancer 5×4 [§ 4]
出典
  1. ^ [16]
  2. ^ [17]
  3. ^ [16]
  4. ^ [16]

脚注

[編集]

注釈

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出典

[編集]
  1. ^ Dee Majesty(JPN)” (英語). JBISサーチ. 2016年4月25日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m n ディーマジェスティ”. netkeiba.com. 株式会社ネットドリーマーズ. 2019年3月1日閲覧。
  3. ^ a b 競走馬情報: ディーマジェスティ @keiba 2021年1月4日閲覧
  4. ^ サンスポデスク 紅一点アエロリットで毎日王冠的中!”. サンケイスポーツ. 2022年6月25日閲覧。
  5. ^ The LONGINES World's Best Racehorse Rankings 2016”. IFHA. 2023年10月18日閲覧。
  6. ^ 2015年9月5日 2回札幌5日目 サラ系2歳新馬  netkeibaより 2016年9月18日閲覧
  7. ^ 2015年9月26日 4回中山6日目 サラ系2歳未勝利 netkeibaより 2016年9月18日閲覧
  8. ^ 2015年11月23日 5回東京7日目 サラ系2歳未勝利 netkeibaより 2016年9月18日閲覧
  9. ^ ホープフルステークス 2015 出走予定馬情報 Clover!より 2016年9月18日閲覧
  10. ^ ディーマジェスティが重賞初制覇、蛯名「舞台に上がれる権利はもらえた」/共同通信杯 netkeibaより 2016年9月18日閲覧
  11. ^ ディーマジェスティが3強撃破 レースレコードで突き抜ける/皐月賞 netkeibaより 2016年9月18日閲覧
  12. ^ 第83回 日本ダービー KLANより 2016年9月18日閲覧
  13. ^ 第70回 セントライト記念 KLANより 2016年9月18日閲覧
  14. ^ a b 16年皐月賞馬ディーマジェスティが電撃引退netkeiba 2017年11月20日閲覧。
  15. ^ 【地方競馬】新種牡馬ディーマジェスティ、ポアゾンブラックの産駒が初勝利 | 競馬ニュース”. netkeiba.com. 2021年6月9日閲覧。
  16. ^ a b c 血統情報:5代血統表|ディーマジェスティ、JBISサーチ、2016年4月26日閲覧。
  17. ^ ディーマジェスティの種牡馬情報”. 競馬ラボ. 2021年9月5日閲覧。

外部リンク

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