スピルバーグ (競走馬)
スピルバーグ | ||||||
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第150回天皇賞(秋)表彰式 (2014年11月2日) | ||||||
欧字表記 | Spielberg[1] | |||||
品種 | サラブレッド[1] | |||||
性別 | 牡[1] | |||||
毛色 | 鹿毛[1] | |||||
生誕 | 2009年5月12日(15歳)[1] | |||||
抹消日 | 2015年11月8日[2] | |||||
父 | ディープインパクト[1] | |||||
母 | プリンセスオリビア[1] | |||||
母の父 | Lycius[1] | |||||
生国 | 日本(北海道千歳市)[1] | |||||
生産者 | 社台ファーム[1] | |||||
馬主 | 山本英俊[1] | |||||
調教師 | 藤沢和雄(美浦北)[1] | |||||
競走成績 | ||||||
生涯成績 |
18戦6勝 (日本)17戦6勝 (イギリス)1戦0勝 [1] | |||||
獲得賞金 | 3億2920万1000円[1] | |||||
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スピルバーグ(欧字名:Spielberg、2009年5月12日 - )は、日本の競走馬、種牡馬[1]。
2014年の天皇賞(秋)(GI)優勝馬。馬名の由来は、人名[3]。
戦績
[編集]- 特記事項なき場合、本節の出典はJBISサーチ[4]
2-3歳(2011年-2012年)
[編集]2011年10月15日、東京競馬場の2歳新馬戦でデビューし、1着[5]。年内は出走がなく、年明けて2012年の初戦となった500万条件ではフェノーメノの2着、共同通信杯ではゴールドシップの3着、500万条件4着を挟んで出走の毎日杯でも3着に終わるが、続く東京優駿(日本ダービー)のトライアル・プリンシパルステークスを制する[6]。東京優駿では14着に終わり、秋競馬にも出走が予定されていたが[7]、結果的に1年超の長期休養に入る。
4-5歳(2013年-2014年)
[編集]東京優駿から1年余ののちの2013年8月に戦列に1000万下クラスで復帰し、復帰初戦の日高特別は馬場が合わず6着に終わるが[8]、秋に入って神奈川新聞杯を勝って3勝目を挙げ[9]、11月の1600万下戦ノベンバーステークスも勝って2連勝[8]。この後は再び休養に入り、2014年のメイステークスで復帰して5勝目を挙げる[10]。続けてエプソムカップに出走予定も骨瘤を発症して回避し[11]、秋まで待機を余儀なくされる。秋初戦の毎日王冠3着のあと天皇賞(秋)に駒を進め、レースでは後方から進めて直線で外から差し切り、ジェンティルドンナを4分の3馬身差下してG1競走初制覇を遂げた[12][13]。馬主の山本英俊にとっても、所有馬初のGI勝利となった[3]。11月のジャパンカップでも3着に入った[14]。
6歳(2015年)
[編集]6歳となった2015年1月、「上半期に日本に最適なレースがない」ということでイギリスへの遠征が計画される[15]。6歳初戦の産経大阪杯でラキシスの4着となった後、5月に僚馬ルルーシュ、スーパームーンとともにイギリスにわたり[16]、6月のプリンスオブウェールズステークスに出走したが、馬場の硬さなどの要因もあってフリーイーグルの6着に終わった[17]。続戦予定のエクリプスステークスには出走せず帯同馬とともに帰国し[17][18]、秋は毎日王冠、天皇賞(秋)の2戦とも10着に終わって「潮時」[19]と判断され、11月8日付で競走馬登録を抹消された[2]。
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天皇賞(秋)
競走成績
[編集]以下の内容はJBISサーチ[4]、netkeiba.com[20]およびRacing Post[21]に基づく。
競走日 | 競馬場 | 競走名 | 格 | 距離(馬場) | 頭数 | 枠番 (POS.) |
馬番 (SP) |
オッズ (人気) |
着順 | タイム (上り3F) |
着差 | 騎手 | 斤量 | 1着馬/(2着馬) |
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2011.10.15 | 東京 | 2歳新馬 | 芝2000m(稍) | 7 | 7 | 7 | 2.1(1人) | 1着 | 2:08.2(33.9) | -0.0 | 北村宏司 | 55kg | (ブラインドサイド) | |
2012. 1.29 | 東京 | 3歳500万下 | 芝2000m(良) | 14 | 4 | 6 | 7.4(4人) | 2着 | 2:01.2(34.1) | 0.3 | 北村宏司 | 56kg | フェノーメノ | |
2.12 | 東京 | 共同通信杯 | GIII | 芝1800m(良) | 11 | 7 | 8 | 13.7(3人) | 3着 | 1:48.6(33.2) | 0.3 | 北村宏司 | 57kg | ゴールドシップ |
3.11 | 中山 | 3歳500万下 | 芝2000m(重) | 11 | 6 | 6 | 1.7(1人) | 4着 | 2:09.4(35.4) | 0.7 | 内田博幸 | 56kg | マイネルカーミン | |
3.24 | 阪神 | 毎日杯 | GIII | 芝1800m(重) | 13 | 4 | 4 | 14.4(7人) | 3着 | 1:49.8(35.7) | 0.2 | 四位洋文 | 56kg | ヒストリカル |
5. 5 | 東京 | プリンシパルS | OP | 芝2000m(良) | 17 | 4 | 8 | 1.7(1人) | 1着 | 2:00.9(34.0) | -0.3 | 内田博幸 | 56kg | (ローレルブレット) |
5.27 | 東京 | 東京優駿 | GI | 芝2400m(良) | 18 | 1 | 1 | 38.7(9人) | 14着 | 2:25.4(34.4) | 1.6 | 横山典弘 | 57kg | ディープブリランテ |
2013. 8.11 | 函館 | 日高特別 | 1000 | 芝2000m(良) | 13 | 3 | 3 | 9.6(4人) | 6着 | 2:03.2(37.1) | 0.7 | 丸山元気 | 57kg | ディサイファ |
10.13 | 東京 | 神奈川新聞杯 | 1000 | 芝1800m(良) | 11 | 3 | 3 | 2.8(1人) | 1着 | 1:45.8(33.9) | -0.3 | 北村宏司 | 57kg | (フェスティヴタロー) |
11.10 | 東京 | ノベンバーS | 1600 | 芝1800m(良) | 15 | 4 | 6 | 1.4(1人) | 1着 | 1:47.4(33.7) | -0.0 | 北村宏司 | 56kg | (クイーンオリーブ) |
2014. 5.24 | 東京 | メイS | OP | 芝1800m(良) | 18 | 7 | 13 | 2.7(1人) | 1着 | 1:45.4(33.2) | -0.1 | 北村宏司 | 55kg | (アロマカフェ) |
10.12 | 東京 | 毎日王冠 | GII | 芝1800m(良) | 15 | 5 | 8 | 8.3(5人) | 3着 | 1:45.3(33.2) | 0.1 | 北村宏司 | 56kg | エアソミュール |
11. 2 | 東京 | 天皇賞(秋) | GI | 芝2000m(良) | 18 | 2 | 4 | 11.0(5人) | 1着 | 1:59.7(33.7) | -0.1 | 北村宏司 | 58kg | (ジェンティルドンナ) |
11.30 | 東京 | ジャパンC | GI | 芝2400m(良) | 18 | 7 | 15 | 11.3(6人) | 3着 | 2:23.9(34.8) | 0.8 | 北村宏司 | 57kg | エピファネイア |
2015. 4. 5 | 阪神 | 産経大阪杯 | GII | 芝2000m(不) | 14 | 7 | 12 | 7.4(2人) | 4着 | 2:03.8(36.3) | 0.9 | 北村宏司 | 58kg | ラキシス |
6.17 | アスコット | プリンスオブウェールズS | G1 | 芝1m2f (GF) | 9 | 5 | 7 | 6着 | (4馬身1/4) | C. スミヨン | 126lbs. | Free Eagle | ||
10.11 | 東京 | 毎日王冠 | GII | 芝1800m(良) | 13 | 8 | 12 | 8.6(5人) | 10着 | 1:46.4(33.3) | 0.8 | 北村宏司 | 58kg | エイシンヒカリ |
11. 1 | 東京 | 天皇賞(秋) | GI | 芝2000m(良) | 18 | 8 | 17 | 23.1(8人) | 10着 | 1:59.2(33.8) | 0.7 | 北村宏司 | 58kg | ラブリーデイ |
- 馬場状態:F=Good to Firm
引退後
[編集]2016年より社台スタリオンステーションで種牡馬入りした[22]。2年後の2018年12月にブリーダーズ・スタリオン・ステーションに移動し[23]、2020年10月にはブリーダーズ・スタリオン・ステーションからイーストスタッドに移動した[24]。
主な産駒
[編集]- セオ(2024年 都大路ステークス)
地方重賞勝利馬
[編集]- ディーディーデイ(2023年飛燕賞)
血統表
[編集]スピルバーグの血統 | (血統表の出典)[§ 1] | |||
父系 | ヘイロー系 |
[§ 2] | ||
父 ディープインパクト 2002年 鹿毛 |
父の父 *サンデーサイレンス Sunday Silence 1986年 青鹿毛 |
Halo | Hail to Reason | |
Cosmah | ||||
Wishing Well | Understanding | |||
Mountain Flower | ||||
父の母 *ウインドインハーヘアWind in Her Hair 1991年 鹿毛 |
Alzao | Lyphard | ||
Lady Rebecca | ||||
Burghclere | Burghclere | |||
Highclere | ||||
母 *プリンセスオリビア Princess Olivia 1995 栗毛 |
Lycius 1988 栗毛 |
Mr. Prospector | Raise a Native | |
Gold Digger | ||||
Lypatia | Lyphard | |||
Hypatia | ||||
母の母 Dance Image1990 鹿毛 |
Sadler's Wells | Northern Dancer | ||
Fairy Bridge | ||||
Diamond Spring | Vaguely Noble | |||
Dumfries | ||||
母系(F-No.) | プリンセスオリビア(USA)系(FN:17-b) | [§ 3] | ||
5代内の近親交配 | Northern Dancer 5 × 5 × 4 = 12.50%、Lyphard 4 × 4 = 12.50%、Goofed 5 × 5 × 5 = 9.38% | [§ 4] | ||
出典 |
- 半兄にFlower Alley(トラヴァーズステークス)、全兄にトーセンラー(マイルチャンピオンシップ)[26]。その他の主たる近親にランブリングアレー(中山牝馬ステークス)[26]。
脚注
[編集]- ^ a b c d e f g h i j k l m n o “スピルバーグ”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2021年7月23日閲覧。
- ^ a b “スピルバーグが引退、種牡馬へ”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2014年11月11日). 2021年7月23日閲覧。
- ^ a b 山本オーナー11年目で初G1制覇/天皇賞 日刊スポーツ 2014年11月3日閲覧
- ^ a b “スピルバーグ 競走成績”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2021年7月23日閲覧。
- ^ “トーセンラー全弟スピルバーグが圧巻のデビューV”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2011年10月15日). 2021年7月23日閲覧。
- ^ “【プリンシパルS】(東京)~スピルバーグ 人気に応えて完勝”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2012年5月5日). 2021年7月23日閲覧。
- ^ “ゴールドシップが栗東に帰厩、神戸新聞杯に向けて始動”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2012年9月5日). 2021年7月23日閲覧。
- ^ a b “【ノベンバーS】(東京)~スピルバーグが人気に応える”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2013年11月10日). 2021年7月23日閲覧。
- ^ “【神奈川新聞杯】(東京)~スピルバーグ 人気に応える”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2013年10月15日). 2021年7月23日閲覧。
- ^ “【メイS】(東京)~スピルバーグが外からまとめて差す”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2014年5月24日). 2021年7月23日閲覧。
- ^ “約4年ぶりの復活V狙うペルーサ藤沢和師「まだまだできるでしょう」/エプソムC”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2014年6月11日). 2021年7月23日閲覧。
- ^ “スピルバーグが大外一気で初戴冠、北村宏「気持ち良かった」/天皇賞・秋”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2014年11月3日). 2021年7月23日閲覧。
- ^ 【天皇賞・秋】豪華キャストぶった斬り! スピルバークがG1初制覇 スポーツニッポン 2014年11月3日閲覧
- ^ “【ジャパンC(GI)】(東京)~エピファネイアが4馬身差で圧勝”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2014年11月30日). 2021年7月23日閲覧。
- ^ “スピルバーグが今春英国遠征、藤沢和師「いい走りを期待している」”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2015年1月23日). 2021年7月23日閲覧。
- ^ “スピルバーグなどイギリス遠征馬3頭が出国”. サンスポZBAT!競馬. サンケイスポーツ (2015年5月27日). 2021年7月23日閲覧。
- ^ a b “【プリンスオブウェールズS】(英国)~スピルバーグは6着”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2015年6月18日). 2021年7月23日閲覧。
- ^ “イギリス遠征の日本馬3頭が帰国”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2015年6月25日). 2021年7月23日閲覧。
- ^ 昨秋天皇賞馬スピルバーグ引退 今秋連続10着…そろそろ潮時スポーツニッポン、2015年11月5日閲覧
- ^ “スピルバーグの競走成績”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2021年7月23日閲覧。
- ^ “Result - Prince of Wales's Stakes (British Champions Series) (Group 1)” (英語). Racing Post. 2021年7月23日閲覧。
- ^ “スピルバーグが社台スタリオンステーションにスタッドイン”. 競走馬のふるさと案内所 馬産地ニュース. 公益社団法人日本軽種馬協会 (2015年11月16日). 2021年7月23日閲覧。
- ^ “スピルバーグがブリーダーズ・スタリオン・ステーションに移動”. 競走馬のふるさと案内所 (2018年12月12日). 2018年12月13日閲覧。
- ^ “スピルバーグがイーストスタッドに移動”. 競走馬のふるさと案内所 馬産地ニュース. 公益社団法人日本軽種馬協会 (2020年10月27日). 2021年7月23日閲覧。
- ^ a b c “スピルバーグ 血統情報:5代血統表”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2021年7月23日閲覧。
- ^ a b c d e “スピルバーグの5代血統表”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2021年7月23日閲覧。
外部リンク
[編集]- 競走馬成績と情報 netkeiba、スポーツナビ、JBISサーチ、Racing Post
- スピルバーグ - 競走馬のふるさと案内所