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「聖☆おにいさん」の版間の差分

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: [[ギリシア神話]]の[[主神]]たる全能の存在。天部プロデュースのプロモーションビデオのみ登場。
: [[ギリシア神話]]の[[主神]]たる全能の存在。天部プロデュースのプロモーションビデオのみ登場。そのPVは多忙のため顔のみの出演となっているばかりか、なんの脈絡もなく様々な風景に爆発とともにゼウスの顔が字幕と「ジャーン」という効果音と共に現れるという意味不明なもので、完成品を見たゼウスは目を丸くしたという
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: 天界行きのチケット売り場に勤務。[[御使い|天使]]のように見えるが、[[オリュンポス十二神]]の眷属であるため、イエスの威光が通用しない。また、イエスに対する態度もかなりぞんざいである。身内の[[ナルシス]]は厚遇していた。
: 天界行きのチケット売り場に勤務。[[御使い|天使]]のように見えるが、[[オリュンポス十二神]]の眷属であるため、イエスの威光が通用しない。また、イエスに対する態度もかなりぞんざいで言うことも相当フランク。身内の[[ナルシス]]は厚遇していた。イエス曰くギリシア神話の神々は相当下界臭いらしい
; [[神 (神道)|八百万の神々]]
; [[神 (神道)|八百万の神々]]
: 日本の[[神道]]の神々。トイレの神<ref>雑誌掲載時は当時ヒットしていた『[[トイレの神様]]』の歌詞が載っていたが、単行本では修正されている。</ref>、畳の神などが時折松田ハイツの設備点検にやってくる。ブッダとイエスがバカンスに来ていることを知っており、邪魔にならないようあえて素知らぬふりをする。下界の一般の業者にしか見えないこともあり、ブッダから教えられるまでイエスは全く気付かなかった。日本にたくさんいるはずなのに、これまで全く出会ったことがないとイエスは不思議がっていた。
: 日本の[[神道]]の神々。トイレの神<ref>雑誌掲載時は当時ヒットしていた『[[トイレの神様]]』の歌詞が載っていたが、単行本では修正されている。</ref>、畳の神などが時折松田ハイツの設備点検にやってくる。ブッダとイエスがバカンスに来ていることを知っており、邪魔にならないようあえて素知らぬふりをする。下界の一般の業者にしか見えないこともあり、ブッダから教えられるまでイエスは全く気付かなかった。日本にたくさんいるはずなのに、これまで全く出会ったことがないとイエスは不思議がっていた。

2013年1月3日 (木) 15:29時点における版

Template:継続中の作品

聖☆おにいさん』(セイントおにいさん)は、中村光による日本漫画作品。「聖☆お兄さん」は誤記。

概要

2007年(平成19年)から講談社の漫画雑誌『モーニング・ツー』で連載中。宝島社このマンガがすごい! 2009」オトコ編1位作品。2009年(平成21年)、手塚治虫文化賞短編賞受賞。

ブッダイエスが、下界のバカンスを満喫しようと、日本の東京都立川の安アパート(風呂なし・ペット禁止)の一室で「聖」(せい)という名字で暮らすという設定で描かれる日常コメディ。立川は、作者・中村光の姉が学生時代を過ごした場所であり、中村本人は何度か遊びに訪れた程度であまり土地勘はないらしい[1]

なお作品内ではヨハネによる福音書ユダの福音書を使徒ヨハネ及び使徒イスカリオテのユダそれぞれの真筆として扱っている[2]が、後者は後世の別人の作である事が確実視されており、前者も高等批評の立場からはヨハネの名を騙ったに過ぎないもの、と断定されている。

タイトルの由来は電気グルーヴ×スチャダラパーの曲『聖☆おじさん[3]

2012年9月にアニメ映画化が発表された[4]


注意:以降の記述には聖☆おにいさんに関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。


世界観

本作ではキリスト教、仏教をはじめ、世界三大宗教の神々や、オリンポス神や神道、ヒンドゥー教などの民族宗教の神々が会話の中などで登場しており、古典宗教が全て実在していたという世界観となっている。

ブッダやイエスを代表に、各宗教の逸話や設定が、俗説や後世の創作物を含めて、ギャグとしてアレンジされつつ豊富に引用されているのが特徴。

登場人物

主要人物

ブッダ
- 星野源
ブッダ(釈迦)その人。バカンスとして人間界に降り、イエスと共同生活を送る。
螺髪、額の白毫、長い耳たぶが特徴の青年。螺髪及び白毫は、神通力によって毛を1本ずつ丸めた物で、元に戻すと相当な長さになる。また、耳たぶは丸めて耳に詰めることで耳栓になる他、夏はとても冷たい。小学生や酔っ払いから白毫を「ボタン」として押されたり、イエスに耳たぶで涼を取られたりと、何かと身体的特徴をネタにされる。これらは天部衆による身体改造の結果で、ブッダ自身は「16本に増やされた親知らず」だけは消化の助けになると喜んでいる。
下界の生活では家事全般を担当。菜食主義者のため肉料理は基本的に作らない。また修行時代の苦行経験などから、かなりの倹約家という一面も持つ。特売セールや広告などには敏感で、数百円使うのにも厳格。無駄遣いしやすいイエスをたしなめることが多い。その一方で家電製品が大好き。誕生日にイエスから石釜スチームオーブンを贈られた時は、「祇園精舎を貰った時ぐらい」喜んだ。
普段は大人しく温厚。ただし怒らせると頭が発光し、4度怒らせるととても危険なことになるらしい(「仏の顔も三度まで」)。また、徳のある言葉を言うことでも後光が射す。喜びなどの感情が高まると奇跡(神変)を起こし、触れたものをりりしいデザインに変えたり、芽が出たばかりの植物を花が咲くほど成長させたりする。
シルクスクリーンを趣味にしており、2人が普段着るプリントTシャツは、三割が彼のお手製である。この事はイエスには秘密にして「どのTシャツを一番気に入っているか」を「Tシャツ聖戦(バトル)」と呼び、チェックしている。またどんなことでも苦行にする癖があり、イエスに注意されることがある(苦行スイッチ)。
元々運動(乗馬など[5])が趣味だった事もあって泳ぎが得意、「ガンジス河のランブルフィッシュ」の異名をとるほど。また身体もかなり柔らかい。彼自身は痩せていたいらしいが、天部的には「ブッダははんぺん系(太っている)がいい」と考えているらしく、毎度ブッダのダイエットと天部による栄養補給(毛穴から直接流しこむ)と言う熾烈な争いが繰り広げられている。
漫画好き。漫画喫茶で手塚治虫が描いた自分の人生の物語(『ブッダ』)を読んで感動し、手塚ファンとなって全巻を買い揃えた。かつて砂絵で漫画を描いたことがあるなど元々絵には関心があり、イエスにもらった漫画家入門セットを機に本格的に漫画を描き始める。その後、梵天の働きかけで天界のフリーペーパー(R2000)に「悟れ!! アナンダ!!」を連載することになる。
生まれながらに動物に好かれる。油断すると動物達に囲まれたり、窮状を助けようと動物がどこからともなく現れる。そのため、一度で良いから動物達から嫌われたいと思っている。また座禅を組むことにより、お年寄りなどから供え物をされることもある。
主な特技として、空中に浮かぶことが出来る他、アンテナ無しにデジタル放送を部屋にひくことが出来る。
イエス
声 - 森山未來
イエス・キリストその人。バカンスとして人間界に降り、ブッダと共同生活を送る。
ロン毛、髭面で、頭に茨の冠を着けた青年。ジョニー・デップに似ていると言われることがあり、本人も意識している。茨の冠にはGPSとブザーが内蔵されており、ブザーを鳴らすと5秒でウリエルが飛んでくる。また、濡れると茨に葉が生い茂る(シャンプーハット)。
ブッダとは対照的にやや子供っぽくてかなりノリが良く、何事も形から入るタイプ。天然ボケのところもある。その性格によって小学生からその道の人(勘違いされた結果ではあるが)まで様々な人と打ち解けている。基本はブッダを引っ張り回す役で、さらに浪費家の一面も持っており、しばしばブッダを怒らせる。
額の聖痕は極度のストレスや恐怖を感じると出血し、その際には迫害を危惧した天界の住人(天使)が迎えに来ることもある。また、ジャンプしたり高い所に上がった場合にも天使が来ることがある。
嬉しいことがあったり、お笑いでツボに入ったネタがあると奇跡を起こし、石や食器をパンに、水を葡萄酒に変えたり、病人を治療したりできる。ものすごく悲しいことを考えると、逆の現象が起こる。尚、彼の血自体にも万病を治療・予防する加護があり、触れた器物は片っ端から聖遺物になり、その使用者も芝居がかったキャラになる。またイエスが近づくだけで病人はほぼ勝手に治ってしまうため、まともな看病をしたことが無い。ただしブッダの風邪は治らなかった。
ブッダが師弟関係に厳格であるのと対照的にかなりフランク。笑いの沸点はかなり低く、自分をネタにした弟子のジョークにすら大ウケし、自分を売ったユダとも良好な関係。あまりの無警戒さにむしろブッダや天界の住人に心配される。
スポーツは得意ではないが唯一得意なスポーツとして卓球がある(第3巻の18章 いい旅 極楽気分を参照)。普段は部屋でゴロゴロしていることが多く、かなりの暇人。乗り物にも弱くすぐ酔う。また水嫌いで、苦手なあまり洗礼の手法を変えてもらったり、波を起こす海に怒って波を止めさせてしまったり、やむを得ない時には水上を歩くなど反則行為に出る。一方で、極楽サイドの伝統スポーツ「ショムジョ」においてはブッダと組んで名を馳せたプレーヤーでもある。また、ボウリングに関しても超越した力を持っているが、イエス自身はボウリングをスポーツではなく、悪魔祓いの儀式だと思っている。
パソコンやネットを嗜む。弟子と共にオンラインゲームを嗜み、「いえっさのドラマンダラ」というテレビドラマ感想ブログでランキング1位を取るほどの有力ブロガーとなっている。ブッダが家電製品を愛するのと同様、最新型のパソコン等には敏感で、秋葉原を聖地と思っている。尚、ハンドルネームは統一して「いえっさ」である。
お笑い好きでネタ帳を作っており、ひょんなことからブッダとお笑いコンビ「パンチとロン毛」を結成。ゆくゆくはM-1グランプリ優勝を目標としているが出来は微妙で、ネタの見解の相違からブッダを怒らせかけることも。
「シュワッキマッセーリ」をロシア語か何かの歌だと勘違いしていた(後にカラオケで賛美歌として歌っている)。また、聖書に蛇がアダムに知恵の実(リンゴ)を食べるよう唆した描写があるため、蛇が全体的に苦手。そのためムチリンダや弁才天の蛇も敬遠しているが、ブッダが風邪をひいて発熱した際は普通に「ヘビ呼ぶ?」とも言っている。他にも磔刑にされた経験から、スプラッタなども苦手。

天界の住人

ブッダの関係者

ヤショーダラー
ブッダの妻。ブッダ同様出家の身だが、毎年バレンタインデーにチョコを贈る。ポッチャリ体型を気にするブッダから必死で断られているものの、天人を使ってかなり強引にチョコを渡す。
作品内でのホワイトデーには、ブッダからお返しとしてティラミスとダイエット成功の記録を贈られた。
スッドーダナ
ブッダの父。名前には「白米のご飯」の意味がある。米どころ出身のため、ブッダが頼めばお米を送ってくれるが、そのかわり天界への帰省を催促してくる。
マーヤー
ブッダの母。6本の牙を持つ白い象が胎内に入る夢を見てブッダを懐妊した(ちなみに出産は脇の下からとされている)。今でも脇汗パッドが落ちるたびに何かが生まれたと勘違いする。宮殿を買ってブッダの帰省を促す。
仏・菩薩
十一面観音(じゅういちめんかんのん)
本体の顔以外に頭上に11の顔を持つ菩薩で、その11面の顔達が行うレビューはブッダが映画やドラマ等のDVDを観る際の参考にしている。
面には、王道好きから雰囲気重視の面、ラブ要素が無いとムリな面、何を見ても『エヴァのパクリ』としか言わない面などがある(ブッダ談)。
実は、イエスが尊敬するブロガー『あー麺』の正体であり、その事を知ったイエスは十一面観音に会うため、オフ会を決意している。
薬師如来(やくしにょらい)
天界のカリスマ薬剤師。常に左手に「NIVEA」のハンドクリームが入った薬つぼを携えている。
天部(てんぶ)
仏法の守護者として仏教に取り入れられたヒンドゥー教等の神々。
梵天(ぼんてん)
宇宙の原理が人の姿になった存在。ブッダが悟りを開いた時、人々へ教えを広めるよう説得した。人間界にはガチョウに乗ってやってくる
太眉どんぐり眼の濃い顔にがっしりとした体格の男性。押しが強く強引。ブッダの漫画家デビューやアナンダとヨハネのユニット結成を目論む等、根っからのプロデューサー気質。下界では常にスーツ姿。天界のフリーペーパー「R2000」でブッダに漫画を連載させた張本人。長い腕や舌等、プロデュース対象に人間の規格を逸脱した特徴を付けたがる。
当初ブッダを「シッダールタ」と本名で呼んでいたが、漫画家育成に目覚めて以降は「シッダールタ先生」と呼ぶ。頻繁にブッダ達の所に出入りしており、松田さんとはマリオカートで勝負する仲である。
帝釈天(たいしゃくてん)
釣り目で細面な青年の姿の雷神。梵天同様プロデューサー気質で若干適当。アナンダとヨハネでユニット結成を目論んだ。梵天同様、プロデュース対象に人間の規格を逸脱した特徴を付けたがる。
弁才天(べんざいてん)
音楽の女神。天界でロックバンドを結成しており、ベースギターを弾く。全裸で琵琶を弾くなどロックな性格。天部らしくやはり押しが強い。
彼女が下界からスカウトしてきたミュージシャン達が若くして亡くなった天才ばかりであったため、ブッダからわざと命を奪ったのではと疑いをかけられている。
常に大蛇を連れているため、イエスは話したことがなかった。
後に「悟れ!! アナンダ!!」単行本の装丁を担当し、打ち合わせのために松田ハイツを訪れている。
十大弟子
ブッダの弟子の中で特に重要な役目を果たした人達。全員生真面目でブッダからの携帯着信や、松田ハイツへの来訪時など、何かにつけて五体投地するためブッダからよく制止されている。心を無にすることでブッダ同様空中浮遊ができる。しかし無になるためか、無言になったり、会話が疎かになったりする。
ブッダいわく基本的に全員ボケ殺しらしく、天部のプロデュースで螺髪になったブッダの容姿もスルーしていた。
また、ブッダ自身やアナンダ、ラーフラなど釈迦族の王家出身者は筋金入りのセレブであるため、豪華な環境だと「実家と勘違いして」しまう。
アナンダ
ブッダの一番弟子で天界の経理を勤める青年。ブッダの4コマ漫画「悟れ!! アナンダ!!」の主人公のモデル。
純粋で明るく几帳面で、イエスのネタフリを素でスルーする。ブッダへの崇敬の念が高過ぎ、ブッダもしばしば扱いに困る。
目が合っただけで女性を虜にする程の美形で、女性の弟子はほぼ彼がスカウトしたとのこと。だが大抵の女性は、彼のブッダへの過剰な献身ぶりにドン引きするらしい。本人は自分の顔を婦女子を惑わせる呪われた顔だと思っている。そのため、「モテない顔」=「祝福された顔」という謎の方程式が、彼の中で出来上がっている。
お盆に使ったナスやキュウリまで経費で落とす手腕を持つ。ただし締めるところは締め、梵天が「大家さんの接待費」と称してWiiの購入費を経費で落とそうとした際は要求を撥ねつけた。
ブッダのニルヴァーナが未だにトラウマで、ブッダの側臥位に激しく動揺する。
イエスの弟子のヨハネとは、末弟子同士で仲が良い。
ラーフラ
ブッダの息子。名前には「障害」の意味がある。目上の人の家に宿泊する時は主人に遠慮してトイレで寝る癖がある。そのため、イエスはブッダに教えてもらうまで、名前の意味を「トイレ大好き」だと思っていた。
かなり謙虚だが、行きすぎて卑屈ともとられかねない性格をしている。生まれる前に母の胎内で6年間粘ったのは、「主役は遅れて登場するもの」という自惚れがあったからと自分を卑下している。また、暗くて狭い場所が好きで、トイレで寝るのもそのため。トイレには並ならぬこだわりを持っており、素人が下手に手を出すとしつこく絡んでくる。
下界を訪れた際は、喫茶店のトイレのあまりの快適空間ぶりに「居場所を失った」と絶望に駆られていたが、ブッダとイエスの部屋のトイレを見て持ち直した。
モッガラーナ
ブッダに母親の供養をしてもらった青年。伝承では盆踊りの起源に関わったと言われている。
作中では、餓鬼道に堕ちた母親を救出できた際の、彼の狂喜乱舞を制止する周囲の動きが盆踊りの起源となっている。ブッダは盆踊り大会でモッガラーナ自身の踊りを真似てしまい、回りの人達からかなり敬遠された。
サーリプッタ
糸目の青年。イエスからは「しっかり者」と言われている。アナンダやラーフラと共に年始の挨拶にアパートを訪れる。
その他の弟子
アングリマーラ
ブッダの弟子の一人。「人間の指を100本集めると悟れる」という嘘を真に受けて、99本の指を切り取ってネックレスにした。ブッダの指も切り取ろうとしたが、ちょっと叱ったらすぐ弟子になったという。
ブッダの関係者・その他
スジャータ
苦行林から出たブッダに乳粥を供養した女性。ブッダが断食明けで即座に完食した乳粥を「彼の好物」と勘違いし、乳粥のレトルトをお中元として贈り続けている。
実の所、ブッダは乳粥の匂いが苦手で食べていないのだが、彼女の厚意を慮って現代へ至るまで断れずにいる。
ムチリンダ
ブッダを雨から守る担当の大蛇。巨大なコブラであるため、下界では「保健所どころか機動隊を呼ばれてしまう」とブッダは懸念していた。実際に雨が降った際、アパートのベランダに干してあった、ブッダが刷ったばかりのシルクスクリーンTシャツを守り彼を感動させた。台風などでブッダを雨から守り切れそうにない時は脱皮して進化し、乾くと元に戻る。イエスには恐れられている。
カンタカ
ブッダが出家の際乗っていた白馬。ブッダの手助けをしたとして、天に迎えられ神馬となった。
ブッダが自転車を買った時には、わざわざ買い物カゴと7速切り替えスイッチを取り付けてブッダの前に現れた。その後も、ブッダが自転車に名前を付けようとした時に蹄の音を鳴らして自己アピールするなど、自転車に対してライバル心を見せている。また、海水浴の際はイルカに化身して現れた。
マーラ
ブッダが悟りを開くために菩提樹の下で禅定に入った時、瞑想を妨げに現われた魔神。作中ではナーガを模して下半身が蛇になった男性となっている。極めてツンデレである。
手を尽くすもブッダが何の反応も示さなかったため、最終的に笑いを取りに来るようになる(そのせいでブッダは笑いの沸点が高い)。現在はブッダ以外には基本的に友人(?)がいないらしく、ブッダに構って欲しいというのが実情。スパムメールといった嫌がらせ、Wiiを買ったことの自慢、また彼が漫画を始めたと知れば自分も漫画を描いてそれを送りつけたりした。しかしそこから実情を容易に察する事が出来るので、逆にブッダとイエスに心配されている。
ブッダが禅定に入っていた際、入滅させようと資料を作成し、懇切丁寧に説明するが、結果的にブッダに悟りを開かせてしまう。
尚ブッダは、現代においても何がしかの誘惑に対し「マーラ」という呼称を使っている。
ディーバダッタ
アナンダの兄。ブッダの元弟子。ブッダを裏切ったことで有名な人物で、ブッダの回想にしばしば登場。容姿、声とも弟に酷似しているらしく、変装されたらブッダにも見分けがつかないらしい。
ブッダに巨象をけしかけたり、毒を塗った爪で襲い掛かったり、最後は他の教団員達を引き抜いて独立しようとした。その違背行動から、極度のがっかり度を示す表現「ユダ級」の上に、「ディーバダッタ級」が存在する。
空海(くうかい)
弘法大師の賜号で有名な日本仏教界の偉人。ブッダとイエスがショムジョを引退した後、入滅した。
アーラーマ
ブッダが出家後、最初に弟子入りした人物だが、ブッダがほんの数日入団し(しかも教団の教えは完全に悟っていた)、すぐ出ていったあげく自分の教団を立ち上げた事を二千年経った今でも根に持っているらしく、自身を囲む会に出席したブッダにチクチクと嫌味を言っている。
まだ輪廻が終わっていないらしく、現在は土ボタルに転生しているらしい。
ホルモン
アーラーマの弟子で、ブッダの弟子仲間の一人。「ホルモン」はあだ名。修行僧時代にハゲタカに身体をつつかれ、内臓が出てしまったことからこう呼ばれる。
まだ輪廻が終わっておらず、現在はカンガルーに転生している。

イエスの関係者

父さん(父なる神)
イエスの実父。全知全能の父なる神でブッダ曰く、イエスと似たところが多い。
「何か下の方(下界)が暗いから、光があればいいのに」と思い立ったことが世界を創るきっかけなど、何かと考え方のスケールが大きい。7日間で世界の全てを創り最終日には休むくらいの力を持つが、世界の大掃除としてノアに必要なものを方舟に詰めさせ洪水を起こし、「40日間雨を降らせるのは大変だったからもうしない」と言うなど面倒臭がりな面もある。また大昔の天界大戦争の際に久々に身体を動かしたが、その際の筋肉痛が未だに来なくて悩んでいるらしい。
携帯でメールを打つのが苦手で、よく虹に個人的なメッセージを乗せたりしている。息子に逐一ウケ狙いの行動を教えたり(ブッダ曰く「おじさんのカンペ」)、ハロウィンに鳩サブレーを所望したり、息子達を狼狽させるほど考え方が大変柔軟。
下界に降りる時は白いの姿で現われる。これはイエスを導くために父なる神が遣わしたもの。どこからどう見てもただの鳩だが、喋ると一発でバレる。ちなみにハロウィンに降臨した時には、鳩ではなくカラスになっていた。
母さん
イエスの母マリアその人。見た目はイエスとさほど歳が変わらない(むしろイエスより若く見える)「迷子になったイエスは超感じ悪いから放っておけ」と言ったり、下界の土産を所望したり、息子に対して厳しい。ご当地TシャツやライヴTシャツの収集をしていて、お気入りの歌手のライヴを観るために時折下界に降臨している。とても涙もろい性格で、彼女が涙をこらえるたびに下界でマリア像が涙を流すシステムになっている。
結婚前にイエスを処女受胎し、それからずっと聖女として崇められているため、恋愛経験のないことをかなり気にしており、下界に降臨した際、乗り込んだ電車内で遭遇したカップル達にショックを受けている。この際のマリア像は血の涙を流した。
今はキャンパスライフに憧れ、ガブリエルに大学に入学してサークルとか入りたいと愚痴っている。
父さん(ヨセフ
イエスの養父でマリアの夫。献身的ないい人なのだが、息子(イエス)が実の子ではなく「神の子」であった上に、その神の子としても三十を過ぎるまで覚醒しないなど、色々あって一時期ノイローゼ手前まで行った(7巻)。
イエスが、若い頃以前に同僚として働いた大工仲間と飲みに行った際、ヨセフを「神」と語る彼らに「全知全能じゃない方の父さん」と表現したところ「俺らの神はヨセフさんなんだ!」と涙を流すほど(酔っ払っていたが)尊敬されている。
四大天使
ミカエル
リーダー格でルシファーの弟。
ウェーブのかかった長髪の男性。下界でジャニーズアイドルと間違えられるほどイケメン。猫派。
中二病の気があり、「メサイア」(雑誌掲載時は「第九」)にアイドルっぽい振付けをつけて他の大天使達と踊ったり、賛美歌をデスメタル調で歌おうとしたりと現代的な感性の持ち主。自分達のこともアイドルっぽく、「アークエンジェルズ」と名乗る。ファッションセンスはロック系。イエスやブッダのフォローに回るも、フォローにならない。
四六時中テンションが高く、歌の最中最高潮に達すると世界終末を迎える合図のラッパを吹いて締めようとするが、その度にウリエルに止められる。また驚いたりした時は反応が外人っぽくなる。
兄のルシファーを今も慕っており、時々天使としての立場を逸脱するためイエスらに心配されている。
ウリエル
短髪の「破壊天使」男性。イエスが迫害されたと感じた時にすぐに駆けつけ、炎の剣で迫害した(と判断した)対象を断罪する。正月にブッダとイエスの部屋を訪れた際に玄関に飾ってあった門松としめ飾りを罠と勘違いするなど「福」相手にも容赦ない。ブッダからはセコム扱いされている。犬派。
断罪時を除けば基本的に真面目だが、真面目すぎる故に場の空気を読まず、破壊天使のごとく「クラッシュ」する。テンションが上がる度に世界を滅ぼしかけるミカエルを、その都度止めている。
表情を変えることがほとんどない彼だが、イエスのプロモーションビデオ撮影の際には、CGを使用し爆笑したりウインクする映像となった。しかもアルカイックスマイル動画(天界版ニコニコ動画)では彼の爆笑シーンが上位を占める結果となった。(しかし過熱しすぎたため彼の動画は後に削除された)
ラファエル
ストレートの長髪を持つ「癒しの天使」。男性。その膝枕は遠足前夜の子供も3秒で寝かしつける。復活の前のイエスに三日間カウンセリングをした。
優しく気遣いのできる性格だがやはりノリが良く、温泉宿ではマッサージチェアに自身が癒され、他の大天使達にネタにされた。また電車内の網棚の上で雑誌を読むなどのはっちゃけぶりを見せる。ミカエル同様外人っぽい反応をすることがある。
旅人の守護天使でもあり、地上で旅行代理店員に扮し、生者対象の旅行プランの他に地縛霊を昇天させるための天界ツアーの売り込みもしている。しかし、ツアーガイドブックがダンテの『神曲であるため、霊達から拒絶されている様子。またANAの株も持っている。
ガブリエル
外はねのショートヘアーで、4人の中では一番幼い外見を持つ。男性。
イエス受胎をマリアに伝えた天使であり、胎児の頃からイエスを見守っている。イエスには早く天界に帰ってきて欲しいと思っているらしく、ブッダに天界までの交通費(お年玉にかこつけた『お車代』)を渡すなど、遠回しに帰省を働きかけたり、沖縄旅行に行こうとしたイエスに対し、苦手な蛇の情報をメールし、沖縄行きを諦めさせようとしたり、ラファエルに泣きつき、イエスとブッダに沖縄へ行く前に、ニライカナイを経由させ実質的に実家に帰らせようとしている。
イエスの弟子(十二使徒)
ペトロ
漁師。アンデレの兄。弟と共に天国の門の前で受け付けをしており、天界に来た者を天国や地獄に振り分けている。
イエスの弟子達の中でも飛び抜けてノリが良い。目上の相手に対しても「サーセン」「マジパねェッス」など、くだけた若者言葉で話す。反面キレると怖く、イエスが捕らえられた際には激怒して兵士の耳を切り落とす(実際の逸話)など、昔は口より先に手が出るタイプだった。現在はだいぶ丸くなっているらしい。
イエスとの出会いを怪談風のネタにしたり、布教するイエスに投網するなど、ブッダに「いつウリエルさんに灰にされてもおかしくない」と評される。
イエス同様ネットやパソコンを愛好し、オンラインゲーム「デーモンハンター」やmixiなどをしている。ネット上での名前は「ぺとろん」。携帯小説が大好き。
アンデレ
ペトロの弟。
ペトロと同じくノリの良い性格。口調もほぼペトロと同じ。ペトロと行動を共にすることが多い。兄と同じく「デーモンハンター」をしている。ネット上での名前は「あんでれ」。
ヨハネ
イエスを洗礼したヨハネとは別人。兄のヤコブ(大ヤコブ)と合わせて「雷(いかずち)兄弟」と呼ばれる。
弟子達の中で最後に亡くなった。それ故に、自身の福音書に「主(イエス)に愛された弟子」という一人称を用い、話す時も使っている。イエスは「アガペーだから誰が一番とかはない」と言っているが、本人は「言ったもの勝ち」と開き直っている。その反面、1人だけ殉教しなかったことを後悔しており、極楽サイドの伝統スポーツ「ショムジョ」のレギュラー選手となった際に知り合ったアナンダと、同じ大往生した者同士意気投合する。
ヤコブ(大ヤコブ)
弟のヨハネと合わせて「雷(いかずち)兄弟」と呼ばれる。弟のヨハネと同じく、「ショムジョ」のレギュラー選手となっている。
ユダ
イエスを売った裏切り者の代名詞的な人物。裏切りの罪はイエスが発行した免罪符5枚で許されており、現在は他の弟子達とも仲が良い。
ノリは軽いが、裏切ったことを未だに気にしていることからネガティブで、かえってイエスに気を遣わせている。かつてはイエスらと共に「デーモンハンター」をプレイしていたが、ネトゲ廃人から脱出するために辞めた。
トマス
本人確認のため、復活したイエスの聖痕に指を入れた人物。紐を見れば引っ張り、ボタンがあれば押す性格。ブッダとの初対面の時も彼の耳たぶを引っ張った。
マルコ
マルコによる福音書の著者。名前が一番日本人っぽいということで、イエス達がアパートを借りる際の保証人となっている。
イエスの関係者・その他
ヨハネ
かつてヨルダン川でイエスを洗礼した人物。カナヅチのイエスに川に入るように促したが、どうしてもイエスが嫌がるため、頭からやかんで水をかけて洗礼とした。
サロメのおねだりによって殺されており、イエスがその話をした際、極道さんの誤解に拍車がかかった。
ルシファー
サタンと同一の存在である悪魔。元々は天使長でミカエルの兄。
ミカエルと壮絶な兄弟喧嘩(天界大戦争)を行い敗北。突っ張っているが、松田ハイツ訪問時には手土産持参、弟が自分を心配している事を知って涙ぐむなど、意外と繊細な心の持ち主。また面倒見が良く、商店街のイベントでドラキュラフランケンシュタインの怪物に扮したイエスとブッダを堕天したと勘違いした際、地獄で困った事があったら自分を頼るようにアドバイスしたり、天国にも地獄にも入れないジャック・オ・ランタンをイエスに紹介してペトロとの仲介を頼み、それが上手くいかないと自身が組むフットサルチームに彼を入れた。ブッダからは「健康優良不良天使」と評される。
かなりアナログで、パソコンはおろかケータイも持っていない。また興味もないらしく、メル友になるのを期待したマーラに心無い言動をしたり、商店街のくじで最新のパソコンが当たっても全く喜ばず、イエスを激昂させたりした。
サタン
イエスが荒野で修行していた際誘惑した悪魔。ルシファーと同一の存在。「世界をやる」と誘ったが興味の無いイエスにかなり困った人扱いをされた。一方でイエスは障害を「サタン」と呼称することもあり、恐怖の象徴としても一応認識している。イエスに「マーラと友達になったらいいのに」と言われる。
ジャック・オ・ランタン
カボチャを被った男。素顔は短髪で顔にそばかすがある青年。カボチャを被る前に名前を呼ばれると激しく取り乱す。曰く「面を被っていないと100%出していけない」。
元は極悪人で地獄行きが決定していたが、ペトロに「悲しいラブストーリーを等身大に捏造」して話したところ号泣され、生き返らせてもらった。しかし2度目の人生でも更生しなかったため、天国にも地獄にもいけない身となってしまった。
上記の理由からペトロにはかなり嫌われているが、mixiのアカウントに出入りすることだけは許されていた。しかし、ペトロの牧場に気遣いのつもりで行っていた水やりが仇となり、mixiすらも出禁にされてしまった。ルシファーの好意で悪魔達のフットサルチームに入れてもらっている。
マリア(マグダラのマリア)
イエスが磔刑からリターンした直後、弟子達が誰も信じてくれなかった思い出(復活祭)をする際に名前のみが登場。「庭師と間違えられた」と回想していること、呼び捨てにしている事から母さんではないとわかる。
ヴァレンティヌス
バレンタインデーの起源となる人物だが、そのイメージとは逆に超辛党で「キムチの守護聖人」を自称する。ブッダとは鍋パーティーで面識がある。
天草四郎(あまくさ しろう)
島原の乱を指揮したキリシタンの少年。初めてイエスに会いに行った際、自身は頑なに踏むことを拒んだ踏み絵を信仰の証としてイエスに渡すが、「踏み絵」の意味を知らずに勘違いしたイエスに、後に玄関マットにされて号泣する。
レオナルド・ダビンチ
画家であり建築家、発明家。ブッダが漫画『悟れアナンダ!』の執筆スケジュールに三日徹夜で挑んでいた際、イエスが、アシスタントとして手伝ってもらおうと、ラファエロさんと共に電話しようかと提案したが、「間違っても筆ペンとか持たせられないから」とブッダから却下される。
アブラハム
父なる神のもとにお中元でよくハムを贈っているらしい。息子のイサクを生贄にしようとした時には、さすがの父なる神も言葉を噛みながら止めたという。それを聞いたブッダは「そのハム大丈夫なの?」と本気で疑った。
ルター
ボウリングを下界で広め、天界にも持ち込んだ張本人だが、何故か天界では「悪魔祓いの儀式」として認識されている。「デーモンハンター」のヘビーユーザーでもあり、日常でもマウスクリックをしてしまうネット中毒者である。
サムソン
怪力の持ち主だが、髪の毛が長くないとフェイスラインが見えてしまうのが気になってしまうため、力が出せなくなる。
モーセ
かつてエジプトからヘブライ人を率いて脱出し、紅海を渡ろうとした際に海を割る奇跡を起こすが、その奇跡が原因で、イエスの弟子たちや天使たちから、『割る』というキーワードをネタに振られまくり、ノイローゼ気味になっている。
最近はヤケクソ気味にツイッターで、フォロワーからの無茶振りに開き直って、何でも割ろうとしている。

他宗教の関係者

ゼウス
ギリシア神話主神たる全能の存在。天部プロデュースのプロモーションビデオのみ登場。そのPVは多忙のため顔のみの出演となっているばかりか、なんの脈絡もなく様々な風景に爆発とともにゼウスの顔が字幕と「ジャーン」という効果音と共に現れるという意味不明なもので、完成品を見たゼウスは目を丸くしたという。
キューピッド
天界行きのチケット売り場に勤務。天使のように見えるが、オリュンポス十二神の眷属であるため、イエスの威光が通用しない。また、イエスに対する態度もかなりぞんざいで言うことも相当フランク。身内のナルシスは厚遇していた。イエス曰くギリシア神話の神々は相当下界臭いらしい。
八百万の神々
日本の神道の神々。トイレの神[6]、畳の神などが時折松田ハイツの設備点検にやってくる。ブッダとイエスがバカンスに来ていることを知っており、邪魔にならないようあえて素知らぬふりをする。下界の一般の業者にしか見えないこともあり、ブッダから教えられるまでイエスは全く気付かなかった。日本にたくさんいるはずなのに、これまで全く出会ったことがないとイエスは不思議がっていた。
地元の神様
地元の神社の神様。本人は登場していないが、ブッダとイエスが祭りで大はしゃぎした挙句神社でおみくじを引いた時、結果は「もっと落ち着きましょう」というものであった。それを読んだ二人は「…ちゃんと見てらっしゃるんだねぇ」と反省した。

その他の天界の住人

ハチ
忠犬ハチ公。あの世では神犬となり、主人が輪廻転生から解脱するのを待っている。主人一筋なのでブッダにはドライな態度だが、ブッダ本人は「そこがいい」と称賛していた。

下界の住人

松田さん(まつださん:松田幸代 / まつださちよ)
- 鈴木れい子
イエスとブッダの2人が住んでいるアパート「松田ハイツ」の大家。パーマをかけ、カバンの中にお菓子を入れ、思った事を遠慮無く口に出すステレオタイプのオバちゃん。自分の名前は「まちゅだ」と呼ぶ。少なくとも2人の孫(中学生と小学生)がいる。
当初は外国人であるイエスとブッダの入居に難色を示していたが、2人が部屋を綺麗に使ってくれることに感謝しており、車が必要になったら貸すという温情も見せる。そのためイエス達も、他に良い物件を見つけたにもかかわらず留まることを選択する。
クリスマスに押しかけたミカエル達を追い出しており、その際彼らのポケットがパンパンになるまで菓子を詰めたことで恐れられている。その後四大天使と遭遇した際、目が悪くなるから、とパッチン留めと台所用ゴムでミカエルとラファエルの髪を留めて涙目にさせた。さらに梵天とも交流がある。
かなりの高齢だが初対面の梵天と一緒にマリオカートで遊んだり、ブッダのケータイを高速で扱うなど機械関係にはかなり強い。
竜二(りゅうじ)
背中にお釈迦様の刺青を入れたヤクザ(極道さん)。市民プールのサウナでイエス達と知り合う。
網走刑務所に7年間収監されていた過去を持つ。イエスの勘違い及び彼の話への勘違いにより、イエスを極道だと思い込んで「二代目」「3日柵越えの聖の兄貴」と呼び慕うようになる。ブッダのことはイエスの舎弟と勘違いしている。その後も出会う度に勘違いが進み、イエス達への尊敬の念を深めている。
妻子持ち。松田さんの孫や娘の愛子が通う小学校での運動会がきっかけで、イエス達とは家族ぐるみで付き合うようになる。イエスから聞いたサロメの話が原因で、妻共々「娘にはカタギになって欲しい」と考えている。
後に妻子のために足を洗う覚悟を決めたが、ブッダとイエスの勘違いなどから「ブッダの影武者を任ぜられた」と思い込み、髪形をパンチパーマに変更することになった。
尚、登場してからしばらく「極道のお兄さん」と紹介されていたが、40話目で名前が明かされた。
静子(しずこ)
竜二の妻。極道の妻らしい気丈な女性。しかし家庭的な一面もあり、ブッダとは仲良し。イエスの発言にはたびたび肝を冷やしている。
愛子(あいこ)
竜二と静子の娘。小学生。おてんばで好奇心旺盛。イエスとは仲が良く、ブッダには「将来お嫁さんになる」と約束している。
おもちゃ屋の店長
イエスのバイト先のおもちゃ屋「ことりや」の店長。やや年配の女性。イエスの事を「イエスちゃん」と呼び親しく接する。イエスがブッダの誕生日にバースデーカードに書いた「天上天下唯我独尊」を見て、ブッダの事を暴走族と勘違いした。
相沢実(あいざわ みのる)
大学デビュー前の学生。19歳。デビューに備え服を選びに来たが、ブッダとイエスのセンスに脱帽して撤退した。
緒方さん(おがたさん)
立川の商工会の会長さん。H・Rグランプリを主催しており、ブッダとイエスに急遽参加を要請した。
さらに、2人を消防団に誘ったこともある。
きよし
イエスの母さん、マリアのお気に入りの歌手でフルネームは不明。イエス曰く、孫みたいで可愛いというのがお気に入りの理由らしい。ライヴを見るために頻繁に下界へ降臨し、ライヴで知り合ったきよしファンの婦人たちと仲良くなり、流行のスイーツ等の情報を教えてもらっている。
山風(やまかぜ)
ミカエルたち四大天使が目標にしている3人組のアイドルグループで、イエスの母さん、マリアもお気に入り。ミカエルはコンサートに行くためにかなりの大金を使いネットオークションでコンサートチケットを落札したが、急な仕事が入り泣く泣くイエスとブッダに無料で譲り渡す。
コンサートに行ったことのないイエスとブッダは、朝8時から5時間待ちでコンサートグッズを手に入れる事を苦行だと認識し、派手なコンサートの演出をミサと思い込み、山風を自分たちと同じ同業者(神)と勘違いしている。
小学生
仮称。ブッダの額にある白毫を「ボタン」扱いし、彼を見るとそれを押そうと襲い掛かる。同一人物とは限らないが、基本的に顔は一緒で集団で襲ってくることもある。ブッダのことを「ボタン星人」と呼ぶ。飛び道具(オモチャ)も使ってくる。夏休みの観察日記用の朝顔がブッダの手違いで満開になったことがある。
幽霊たち
成仏せずに下界をさまよってる魂たち。天界の住人から見れば真面目に天界に行こうとしない不良扱いされており、ブッダやイエスたちと出くわすと怒られるのを恐れ、逃げ出す。

用語解説

最聖コンビ
ブッダとイエスの呼称。作中でこう呼ばれている訳ではなく、専らあらすじ紹介や宣伝の中での呼称。
Jr.(ジュニア)
商店街の福引きでブッダが当てた金ピカの仏像。邪魔にならないように部屋の隅に置かれている。物干し竿を固定するのに用いられたり、夏場に涼を得る為にイエスが抱きついたりと、結構重宝されている。生活費が火の車になった時、その身を犠牲にしようとするかのように、売り物用ダンボールに倒れ込んだ。
ブッダは手に入れた当初偶像崇拝を禁止すべきだったと嘆き、仏像を置くことで変な宗教団体か強烈なナルシストに思われたりしないかと心配していたが、暫くして愛着が湧き自分の弟のように感じている。「Jr.」という名前もブッダの命名。なお、実際に仏像が作られるようになるのは、ブッダの死から数世紀を経てから。
パンチとロン毛
ブッダとイエスのお笑いコンビ名。H・Rグランプリに急遽参加することになった時に使った。
カンダタ
秋葉原のゲームセンターにて、ブッダがクレーンゲームで獲得した人形。命名はブッダ。
クレーンに捕まった際他の人形達の糸が絡み付き、クレーンに引っかかった糸が重さに耐えきれずに切れた。糸が切れたため獲得となり、2人の家に来た。大掃除の際、イエスに排除されそうになったゴキブリを救うかの如く落下して守った。
実は本人が憑依しており、夜な夜なJr・ベロニカTシャツと会話を楽しんでいる。本来はバリトンボイスの中年男性なのだが、ブッダのマスコットキャラとしてのプロデュースを裏切らないために、ムリして裏声で話し、マスコット的ポーズを取ろうとするので、たびたび破けて綿が飛び出る。
元ネタは芥川龍之介の『蜘蛛の糸』。
ベロニカTシャツ
ブッダお手製プリントTシャツの一つ。イエスがランニング中、体力が少ない時に着ていたTシャツで汗を拭いたところ、イエスそっくりな顔が表面に浮かび上がった。
思ったことをそのまま正直に喋る。洗えば落ちるらしいが、洗おうとすると涙を流しながら助命を乞うため、結局そのままになっている。冬は冬眠している。
アークエンジェルズ
ミカエル達が自分達のことを名乗る時に使う名称。アイドルグループのつもりらしい。
奇跡
ブッダとイエスが起こす超自然的な現象。主に感情が高ぶったときや慈悲深い言動、徳の高い言動をしたときに起きる。基本的に当人達の意思とは無関係に起こってしまうため、人前で奇跡を起こしてしまった時は誤魔化しに奔走することになる。
リンゴ
旧約聖書において知恵の実とされる果実。イエスはその伝承のため口にしたことがなかったが、一度食べた際に知恵(?)を付けてしまい、ブッダ曰く「絡みづらい」人柄へ変わる騒ぎとなった(ジャムならOK)。これに懲りて、ブッダは以降イエスに食べさせないようにしている。
また、リンゴを直接口にしただけでなく、リンゴに関係する物に触れても同じような状態になるらしく、リサイクルショップリンゴのマークのついたパソコンを操作した際にも「絡みづらい」人柄へ変わり、ブッダを慌てさせている。
ヤコブの梯子
旧約聖書においてヤコブが夢に見た、天使が上り下りしている、天から地まで至る梯子、あるいは階段。今はエレベーター化されて天使の通勤に使われている[7]。立川直通のものもあり、天界から立川まで1時間で来ることができる。昇降口には天部が発行しているフリーペーパー「R2000」が配布されている。
苦行スイッチ
ブッダが苦行モードに入る時のスイッチ。スイッチが入ると断食や精神的苦痛が伴うものを耐え続けるので、一緒にいるイエスは困惑する。梵天はこれを逆に利用する術を知っており、言葉巧みにブッダに仕事を引き受けさせた。
いえっさのドラマンダラ!!
イエスのブログ。全てのテレビ局の全ての時間帯の全てのドラマの感想を、その日の内にアップする。ブログのコメントに3秒で返信するなどの超人的な内容により「神降臨」とコメントされたため、「名前や職業は伏せてあるのに(なぜバレたんだろう?)」と2人が首を傾げた。現在では一日1万ヒットを誇る人気ブログ。
デーモンハンター
イエスやペトロらがプレイしているオンラインゲーム。通常は夜中の1時くらいからが盛り上がるらしい。初心者はヴィラスーラ平原という場所でレベルアップするのが望ましい。
小さくて弱いが、口の悪い小悪魔のようなマスコットキャラクターがいる。
ネトゲ聖人
ゲーム内でイエスが弟子たちと共に組んでいるチーム。目的は「珍しいキノコを探すこと」。
悟れ!! アナンダ!!
ブッダが描いた4コマ漫画。略称は「悟アナ」。ブッダの弟子アナンダがモデル。天界のあるあるネタが描かれ、イエスを始め天界の住人には大好評で二次創作も出回っている。ブッダ本人に掲載するつもりはなかったが、梵天の働きかけによって天界のフリーペーパー「R2000」に連載することとなる。6巻のエピソードで単行本化され、1巻のおまけマンガ「さんだるふぉんとめたとろん」をイエスが描く(実際には単行本の半分近くが描き下ろしであり、ブッダが「早すぎる」と言うのも当然)。由来とネタはアナンダが弟子の内で最も悟るのが遅かったため。
総合あの世連合
天界の住人達の組織をまとめた総称。略称は「総世連」。より厳密にはイエス達の「天国サイド」とブッダ達の「極楽サイド」に分かれる。相応に交流はあるが、互いに知らないことも多い。
お焚き上げ入稿
梵天が使用する入稿方法。原稿をそのまま燃やすことで、一瞬で天界に原稿を送れる。
ショムジョ
極楽サイドの伝統と言われるスポーツ。錫杖のようなスプーンを使ってゴールを狙うというもの。そのルールは諸行無常のごとくゆらゆらしていてはっきりしない。ルールの理不尽さに心が折れた者が負けとなるゲームである。極楽サイドのスポーツではあるが、過去にイエスがレギュラー選手として伝説的な活躍をし、最近ではヤコブとヨハネの兄弟もレギュラー選手として認められている等、僅かではあるが天国サイドで行う者もいる。
松田ハイツ
松田さんが営むアパート。家賃は四万円。お風呂なし。梵天はイエスとブッダがここで暮らしているのでこのアパートを聖地と呼んでおり、松田さんを聖地の管理人と考えている。
H・Rグランプリ(ハッスルリンググランプリ)
緒方さんが主宰しているお笑い大会。優勝者にはお米券が与えられる。審査員が全員老人であるため、ウケを狙うことは難しい。
つくもん
イエスの使っているノートPCの愛称。元のOSはWindows98だったが、九十九神が憑いたためWindows99になっている。スペックはかなり高いのだが、イエスを守ろうとするばかりにウイルスチェックソフトを数多くインストールしているために動きが超もっさりしてしまっている。
復活祭
天界における復活祭は死んだイエスが復活して弟子たちを驚かせたことに対する逆ドッキリを仕掛ける日となっている。作中ではペトロとアンデレが仏門に下るというネタでブッダを激しく動揺させるが、ターゲットであるイエスは冷静に見破り不発に終わる。
クリスマス
天界でもイエスの誕生日を祝う日になっており、イエス本人も天界で行われるサプライズパーティーを毎年楽しみにしている。その反面、下界のクリスマスに関する知識が薄く、「サンタクロースがトナカイでの飛行に成功した日」と誤解する。
カンタカ2号
ブッダとイエスが購入した自転車。買い物用の足なのでカゴ付のママチャリである。二人は大変気に入り名前をつけようとしたが、蹄の音が聞こえてきたため、即座に『カンタカ2号』に決定した。
試練カタログ
天部が毎年、中元としてブッダに送ってくるカタログ。掲載されている試練を選び、付随しているハガキに書いて送ると、その試練に自動的に遭遇する。試練には『重傷系』『疎外系』『死別系』等があり、ハガキを出さない場合、期限切れの後、人気が無く余った地味に嫌な試練が自動的にやってくるシステムになっている。ブッダは、とても心を豊かにしてくれるプレゼントとして喜んでいるが、イエスからは呪いの書扱いされている。

書誌情報

OVA

第8巻特装版に付属するOVA。収録内容は『聖☆松田さん』、『聖☆おにいさん』。収録時間24分

キャスト

スタッフ

劇場アニメ

2013年5月10日より公開予定。

スタッフ

  • 監督 - 高雄統子
  • 脚本 - 根津理香
  • キャラクターデザイン - 浅野直之
  • 音楽 - 鈴木慶一、白井良明
  • アニメーション制作 - A-1 Pictures
  • 製作 - アニプレックス講談社東宝
  • 配給 - 東宝映像事業部

脚注

  1. ^ 宝島社「このマンガがすごい! 2009」インタビュー
  2. ^ コミックス6巻収録の「その41」及び「その42」を参照
  3. ^ rockin'on2008年(平成20年)11月号作者インタビューより
  4. ^ 【緊急速報】 『聖☆おにいさん』アニメ映画化が決定! 最新⑧巻は12月発売で特装版も出ます!”. モーニング公式サイト. 2012年9月27日閲覧。
  5. ^ 説によっては格闘技(カラリパヤット)を修めていた話もある。
  6. ^ 雑誌掲載時は当時ヒットしていた『トイレの神様』の歌詞が載っていたが、単行本では修正されている。
  7. ^ ただし描かれているのはエスカレーターである

外部リンク