高知空港
高知空港 Kochi Airport | |||||||||
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高知空港ターミナルビル(2023年) | |||||||||
IATA: KCZ[1] - ICAO: RJOK[1] | |||||||||
概要 | |||||||||
国・地域 | 日本 | ||||||||
所在地 | 高知県南国市[2] | ||||||||
母都市 | 高知市 | ||||||||
種類 | 商業 | ||||||||
運営者 | 国土交通大臣 | ||||||||
運用時間 | 7:00 - 21:00[2] | ||||||||
開港 | 1960年4月[2] | ||||||||
敷地面積 | 141[2] ha | ||||||||
所在部隊 |
高知県警察航空隊[2] 高知県消防・防災航空隊[2] | ||||||||
標高 | 8.8[2] m | ||||||||
座標 | 北緯33度32分46秒 東経133度40分10秒 / 北緯33.54611度 東経133.66944度座標: 北緯33度32分46秒 東経133度40分10秒 / 北緯33.54611度 東経133.66944度 | ||||||||
公式サイト | 高知龍馬空港 | ||||||||
地図 | |||||||||
高知空港の位置 | |||||||||
滑走路 | |||||||||
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統計(2022年度) | |||||||||
旅客数 | 1,309,656人 | ||||||||
貨物取扱量 | 2,023t | ||||||||
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空港の一覧 |
高知空港(こうちくうこう、英: Kochi Airport)は、高知県南国市にある空港である。空港法第4条第1項第6号に該当する空港として政令で定める空港(国管理空港)に区分されている。愛称は高知龍馬空港(こうちりょうまくうこう、英: Kochi Ryoma Airport)[2][3][4]。
概要
[編集]高知市東方約18kmの香長平野の田園地帯に位置する空港。空港法に基づき、国土交通大臣が設置・管理する国管理空港に区分される[5]。定期便は国内線のみで、国際線はチャーター便以外での就航実績はない[2]。
日本で初めて、かつ唯一愛称に人名を冠した空港で[2]、2003年11月15日から[3][4]、高知県出身の明治維新の志士・坂本龍馬にちなみ、高知龍馬空港の愛称が使用されている[6][7]。
前身は、1944年に設置された日本海軍の日章第一海軍航空基地[8]。第二次世界大戦後は連合国軍に接収され、接収解除後、1954年に民間機が就航。1958年に空港整備法上の第二種空港・高知空港に指定され、1960年に供用を開始した[2]。以後、滑走路の延長や敷地の拡張などが行われてきた。
2,500メートルの滑走路1本があり[2]、旅客ターミナルビルを備える。空港周辺には、旧海軍の基地で使用していた掩体壕(えんたいごう)が7基現存している。
統計
[編集]利用者数
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元のウィキデータクエリを参照してください.
2016年度の年間利用客数は143万2,012人(国内線143万991人、国際線1,021人)[9]で、着陸回数は日本の空港で第27位、旅客数は第24位となっている[10]。
歴史
[編集]- 1944年(昭和19年) - 旧日本海軍高知海軍航空隊の日章第一海軍航空基地として建設される[2]。この基地からは、特別攻撃隊も出撃している。
- 1945年(昭和20年) - 敗戦により連合国のイギリス連邦占領軍に接収される。
- 1952年(昭和27年) - 講和条約締結により接収解除。
- 1954年(昭和29年) - 高知 - 大阪線開設。
- 1958年(昭和33年) - 空港整備法に基づき、運輸大臣所管の第二種空港・高知空港に指定(政令第21号)
- 1959年(昭和34年) - 高知県と高知市、土佐電気鉄道の三者が費用を負担して新しい旅客待合所を開設(売店併設)[11]。
- 1960年(昭和35年)4月 - 1,200mの滑走路で供用開始[2]。
- 1961年(昭和36年) - 1,500m の滑走路を供用開始[12]。
- 1963年(昭和38年) - 高知 - 松山 - 広島線、高知 - 徳島 - 大阪線開設(どちらも現在は廃止)[12]。
- 1965年(昭和40年) - 高知 - 東京線、高知 - 宮崎線開設(現在は廃止)。東京 - 徳島 - 高知間に、YS-11型機が定期路線として初めて投入される(現在は廃止)。
- 1972年(昭和47年) - 高知 - 鹿児島線開設(翌年には廃止)。
- 1978年(昭和53年) - 高知 - 名古屋線開設。
- 1982年(昭和57年) - 高知 - 福岡線開設。
- 1983年(昭和58年) - 空港ターミナルビルを新築移設[2]。滑走路も2,000mに延長して供用開始[2]。土佐電鉄が空港内にレストランをオープン[11]。
- 1998年(平成10年) - 高知 - 沖縄線開設(現在は廃止)。
- 2002年(平成14年) - ターミナルビル増築[2]。
- 2003年(平成15年)11月15日 - 高知龍馬空港の愛称を使用開始[3][4][6][7]。
- 2004年(平成16年) - 滑走路の2,500mへの延長[2]とエプロンの増設を完了し、供用開始[13]。
- 2007年(平成19年)
- 2010年(平成22年) - 高知県と韓国のイースター航空が定期便就航に向けた協約を締結[15]。
- 2011年(平成23年) - 高知空港事務所で実施していたターミナルレーダー管制を、関西空港事務所へ移管[16]。
- 2013年(平成25年)3月31日 - フジドリームエアラインズが名古屋線を開設[17]。
- 2014年(平成26年)
- 高知県道373号高知空港インター線の開通に備えて、構内道路と駐車場を改修。
- 10月 - 旧土佐電気鉄道の統合により設立されたとさでん交通が空港内の売店とレストランの経営を継承[11]。
- 2018年(平成30年)12月19日 - 当空港初のLCC便として、ジェットスター・ジャパンが成田国際空港線、関西国際空港線の2路線を開設[18][19]。
- 2019年(令和元年)12月20日 - フジドリームエアラインズが神戸空港線を開設[20]。
- 2020年(令和2年) - ジェットスター・ジャパンが関西国際空港線の運航を休止(翌年に路線廃止)[21][22]。
- 2021年(令和3年)9月30日 - とさでん交通が運営するターミナルビル2階の売店「とさでんショップ」と「レストランチャオ」が閉店[11]。
- 2022年(令和4年)7月1日 - ターミナルビル2階に 「カードラウンジ ブルースカイ」がオープン。[23]
- 2023年(令和5年)
施設
[編集]滑走路・エプロン
[編集]誘導路を備えた長さ2,500メートルの滑走路1本がある[2][24]。 1960年4月の供用開始当初は1,200メートルだったが、1983年12月に2,000メートルに延長され、ジェット機が就航し、初めて国際チャーター便が運航された。2004年2月に2,500メートルとなり、ジャンボジェットによるアメリカへの国際チャーター便が運航された。エプロンは、7バース(大型ジェット機用1、中型ジェット機等用6)を備える[25]。
旅客ターミナルビル
[編集]1983年11月に竣工した国内線用のターミナルビルで、鉄骨造の地上3階・地下1階建。設計は松田平田設計が担当した。2002年6月に北西側に増築され、ボーディングブリッジ1基が新設された。
1階に到着ロビーとチェックインカウンター、2階に出発ロビーと飲食店・物販店が、3階に送迎デッキがある。ボーディングブリッジは3基で、運営は、高知県、南国市などが出資する第三セクターの高知空港ビル株式会社が行っている[2]。空港内の航空会社の旅客業務、グランドハンドリング業務、運航支援業務等はとさでん交通が行なっている。
就航路線
[編集]国内線
[編集]現在
[編集]航空会社名が2社以上の場合、最前の航空会社の機材・乗務員で運航するコードシェア便である。
- ジェットスタージャパン (JJP) [2]・日本航空 (JAL) (JAL国際線との乗り継ぎ時のみ)
過去
[編集]行き先 | 旅客数 | 国内線順位 |
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東京国際空港 | 約78万人 | 上位31位 |
国際線
[編集]就航都市
[編集]国内線
[編集]国際線
[編集]空港内の所在部隊等
[編集]アクセス
[編集]脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b 月刊エアライン 2022, p. 30.
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac 月刊エアライン 2022, p. 58.
- ^ a b c “知事の定例記者会見(高知龍馬空港について)”. 高知県総務部秘書課 (2003年8月7日). 2022年7月9日閲覧。
- ^ a b c “空港の“公式愛称”を解説。その由来をひもとけば、各地の魅力が見えてくる”. OnTrip JAL (2021年3月23日). 2022年7月9日閲覧。
- ^ 月刊エアライン 2022, p. 21.
- ^ a b “坂本龍馬の誕生日に・・・/「龍馬空港」スタート”. 日本経済新聞 (日本経済新聞社): p. 10(社会). (2003-11-15(夕刊))
- ^ a b “誕生「高知龍馬空港」” (PDF). 高知空港ビル. 2018年5月12日閲覧。
- ^ “高知空港”. 国土交通省四国地方整備局. 2018年5月12日閲覧。
- ^ 『平成28年度空港管理状況調書』(PDF)(プレスリリース)国土交通省航空局、2017年7月26日 。2018年5月12日閲覧。
- ^ “平成28年度(年度)空港別順位表” (pdf). 国土交通省. 2018年5月4日閲覧。
- ^ a b c d “とさでんが高知空港の売店・レストラン撤退 9/30閉店”. 高知新聞. (2021年9月15日) 2022年7月9日閲覧。
- ^ a b 高知縣土木史.
- ^ “着々と整備が進む高知空港”. 国土交通省四国地方整備局. 2018年5月13日閲覧。
- ^ “航空パニック!悪夢のフライト”. 奇跡体験!アンビリバボー (2022年5月26日). 2022年7月9日閲覧。
- ^ “イースター航空、日本・高知県と路線開設協約締結”. 聯合ニュース (2010年3月28日). 2012年3月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年7月9日閲覧。
- ^ “鹿児島・宮崎両空港 管制業務統合へ 地方空港どうしは初”. NHKニュース (2017年10月6日). 2017年10月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年7月9日閲覧。
- ^ 企業情報 沿革 - フジドリームエアラインズ
- ^ 『〜LCC 初の高知就航!高知=成田・関西路線の運航を開始〜ジェットスター「フライ&アクティビティ」 高知で冬のアウトドアを楽しもう!』(PDF)(プレスリリース)ジェットスター・ジャパン、2018年12月19日 。2022年7月9日閲覧。
- ^ a b “ジェットスター、LCC初の高知就航。成田と関空から。「需要があれば高松、松山のように増便も」と藤岡常務”. トラベルWatch (2018年12月19日). 2022年7月9日閲覧。
- ^ 『新路線『神戸=高知』線 運航開始』(PDF)(プレスリリース)フジドリームエアラインズ、2019年12月20日 。2022年7月9日閲覧。
- ^ a b “ジェットスター、事実上の撤退へ…国内6路線運休・拠点も閉鎖”. 読売新聞オンライン. (2020年10月8日). オリジナルの2020年10月8日時点におけるアーカイブ。 2022年7月9日閲覧。
- ^ a b “2021年 読者が選ぶ高知県内10大ニュース募集 記憶に残る出来事は? 12/23締め切り 30人に賞金”. 高知新聞. (2021年12月4日). オリジナルの2021年12月4日時点におけるアーカイブ。 2022年7月9日閲覧。
- ^ “高知空港カードラウンジ店のオープンのお知らせ | 高知龍馬空港”. 2022年7月25日閲覧。
- ^ “国土交通省 四国地方整備局 港湾空港部 | 港湾・空港・航路の概要 | 高知空港”. www.pa.skr.mlit.go.jp. 2023年9月22日閲覧。
- ^ “企業情報”. 高知空港ビル. 2018年5月12日閲覧。
- ^ “航空輸送統計年報の概要 令和 4 年度(2022 年度)分”. 2023年9月26日閲覧。
- ^ “2019年の台風で全損した防災ヘリ「おとめ」が新しくなって帰ってきた【高知】”. 高知さんさんテレビ (2021年4月2日). 2022年7月9日閲覧。
- ^ “高知県、ドクターヘリ導入へ 四国で初”. 日本経済新聞. (2010年9月8日) 2022年7月9日閲覧。
- ^ “ドクターヘリが運航を開始しました”. 全国知事会 (2011年4月). 2022年7月9日閲覧。
参考文献
[編集]関連項目
[編集]- 坂本龍馬に関する銅像・施設・展示一覧
- 海がきこえる - 作品内に当空港が登場する。
- 災害記念碑・津波避難施設 - 室岡山
- 岩城孝章 - 高知空港ビル社長