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ジェイアール西日本伊勢丹

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
JR伊勢丹から転送)
株式会社ジェイアール西日本伊勢丹[1]
WEST JAPAN RAILWAY ISETAN LTD.
種類 株式会社
市場情報 非上場
略称 WJRI
本社所在地 日本の旗 日本
600-8555[1]
京都府京都市下京区烏丸通塩小路下ル東塩小路町901番地
設立 1990年平成2年)10月1日[1]
業種 小売業
法人番号 7130001017503 ウィキデータを編集
事業内容 百貨店業
代表者 代表取締役社長 伊倉秀彦
資本金 1億円
売上高 244億2,400万円
(2024年3月期)[2]
営業利益 17億5,800万円
(2024年3月期)[2]
経常利益 15億8,800万円
(2024年3月期)[2]
純利益 22億4,500万円
(2024年3月期)[2]
純資産 22億5,400万円
(2024年3月期)[2]
総資産 326億8,600万円
(2024年3月期)[2]
従業員数 976名(2023年10月現在)
主要株主 西日本旅客鉄道 60%
三越伊勢丹ホールディングス 40%
外部リンク https://www.wjr-isetan.co.jp/
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株式会社ジェイアール西日本伊勢丹(ジェイアールにしにほんいせたん)は、京都府京都市下京区に本社を置く、西日本旅客鉄道(JR西日本)と三越伊勢丹ホールディングス合弁会社で、関西地区で百貨店を運営する企業。

京都駅ビルに入居するジェイアール京都伊勢丹は同社運営する百貨店である。2011年から2015年までは大阪駅ビルの大阪ステーションシティでもJR大阪三越伊勢丹を運営していた(現在のルクア1100跡地)。

概要

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ジェイアール京都伊勢丹

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ジェイアール京都伊勢丹
JR Kyoto Isetan
店舗概要
所在地 600-8555
京都府京都市下京区烏丸通塩小路下ル東塩小路町
開業日 1997年(平成9年)9月11日[3]
施設所有者 京都駅ビル開発株式会社
施設管理者 ジェイアール西日本伊勢丹
商業施設面積 44,000 m²
営業時間 10:00 - 20:00(レストラン街除く)
最寄駅 京都駅
最寄IC 京都南IC上鳥羽IC
外部リンク ジェイアール京都伊勢丹
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1990年(平成2年)、平安遷都1200年事業のJR京都駅の改築プロジェクトに際し、JR西日本グループと首都圏を中心に百貨店を展開する伊勢丹との合弁会社として設立された。資本金120億円。当初は伊勢丹が33.3%出資(2008年9月30日まで)、伊勢丹と三越の経営統合(2008年10月1日)後は、三越伊勢丹ホールディングス40%出資の持分法適用会社となったが、JR西日本の連結子会社でもある。

西日本に伊勢丹が初めて出店するということで1997年(平成9年)に京都駅駅ビルとして満を持して開業した「ジェイアール京都伊勢丹」は、開業以来34ヶ月連続で前年実績を上回る売上高を推移するなど、不況の中にあって、異例の好成績を誇った[4]。 コンセプトは「毎日が、あたらしい。ファッションのジェイアール京都伊勢丹」とし、「衣・食・住・遊」すべてをファッションとしてとらえ、新しいライフスタイルの提案を行う、見やすく、買いやすい百貨店づくりを目指した。また、駅ナカビジネスとしてJR京都駅構内に「スバコ・ジェイアール京都伊勢丹」を開設したが、2018年(平成30年)6月30日に営業終了。2階は他のテナントが入居し、3階部分のみ「JR西口改札前イートパラダイス」として存続している。同年12月5日には京都駅地下1階の改装工事が完了し、隣接する専門店街The CUBEの跡地へ2,000平方メートル増床し[5]デパ地下の強化を図った。

ライバルの動き

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これに対し、京都駅前で1920年(大正9年)から長年営業してきた京都近鉄百貨店(京都店)(旧・丸物本店)は当店の開業に備えて1995年(平成7年)3月4日に増床したが、来店客数の減少などで業績が悪化し、運営会社が債務超過に陥った。2000年(平成12年)には複合商業施設「プラッツ近鉄」へ転換し、運営法人を近鉄百貨店と合併するなどリストラ策を講じるも黒字化できず、2007年(平成19年)に閉店した。跡地は京都ヨドバシになっている。また、四条通周辺の京都都心は髙島屋大丸など各種商業施設が並んでおり、現在も髙島屋や大丸の京都店は当店より売上は高いが、小規模な四条河原町阪急やその跡地で営業していた京都マルイが閉店するなど苦戦する施設も現れた。また、京阪百貨店三条京阪への出店構想を断念せざるを得なくなった。

なお、京都店閉店後の近鉄百貨店については協調した取り組みも行われている。2022年8月下旬に当店で開かれた「アジアンフード&餃子フェスティバル」に、同社がフランチャイズ展開している台湾の食雑貨セレクトショップ「神農生活」が出店した[6]

ジェイアール大阪三越伊勢丹

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大阪駅ビルへの出店においては、当初、三越が2005年に閉店した堺筋北浜駅前の「大阪店」の代替として単独で出店する計画だった。しかし、三越と伊勢丹が経営統合したため、ジェイアール西日本伊勢丹出店に変更され、2011年にJR大阪駅の駅ビル・大阪ステーションシティノースゲートビルディングに「JR大阪三越伊勢丹」として出店した。しかし、阪急百貨店うめだ本店を始めとする百貨店激戦区の梅田において売上不振に遭い、売上目標を大きく下回ったため、ジェイアール西日本伊勢丹は2012年4 - 12月決算に際し、94億円の債務超過に陥った[7]

親会社のJR西日本は、JR大阪三越伊勢丹の抜本的な再建策が必要とした。JR大阪三越伊勢丹の売場面積を縮小し、隣接する「ルクア」が新たに売場を運営し、テナントリーシングにより、収支を改善するなど複数の選択肢が検討されている。そして、JR京都伊勢丹と比較し不振の同店は5万平方メートルから半分程度に縮小する再建策を発表した。店名変更後JR西日本SC開発の新しい商業施設として運営する経営方針になった[8]。2014年7月に10階と地下2階以外のフロアが閉店した。2015年4月、百貨店のJR大阪三越伊勢丹は閉店し、建物自体は「ルクア1100(イーレ)」としてファッションビルに転換された。リニューアルするのに伴い、ロゴをセレクト感を強調した小文字に変更し、8つの小型店「isetan」ショップはルクア1100内のテナントとして新たに入居する形となった。これにより「三越」の入った「JR大阪三越伊勢丹」の名称は消滅した。

JR大阪三越伊勢丹

沿革

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  • 1990年平成2年)10月1日 - 西日本旅客鉄道伊勢丹合弁会社として資本金15億円で「株式会社ジェイアール西日本伊勢丹」を設立[1]
  • 1996年(平成8年)10月 - 資本金を60億円に増資[1]
  • 1997年(平成9年)9月11日 - JR京都駅の駅ビルに、百貨店の「ジェイアール京都伊勢丹」を開店[3]
  • 2002年(平成14年)9月 - ジェイアール京都伊勢丹を増床。
  • 2008年(平成20年)2月13日 - JR京都駅西改札口前に駅ナカ商業施設の「スバコ・ジェイアール京都伊勢丹」(SUVACO JR KYOTO ISETAN)を開業。
  • 2008年(平成20年)10月1日 - 株式会社伊勢丹が会社分割(吸収分割)を実施し、株式会社三越伊勢丹ホールディングスの直接出資(40%)となる。
  • 2011年(平成23年)5月4日 - 大阪駅ノースゲートビルディング内に、百貨店2店舗目となる「JR大阪三越伊勢丹」を開店。
  • 2014年(平成26年)7月28日 - JR大阪三越伊勢丹、改装工事のため地下2階と10階を除く全てのフロアが一時閉店。
  • 2015年(平成27年)4月2日 - 店名から三越伊勢丹のブランド名を外し「ルクア1100」の入居店舗として開店[9]
  • 2018年(平成30年)3月13日 - 資本金を1億円に増減資[10]
  • 2018年(平成30年)6月30日 - 京都駅商業施設の大規模リニューアルの一環として駅ナカ施設の配置の見直しのためスバコ・ジェイアール京都伊勢丹の営業を終了[10]。同3階のレストラン街はジェイアール京都伊勢丹の別館「JR西口改札前イートパラダイス」として引き続き営業。食品売場の跡地には専門店街The CUBE一部として土産・食品を扱う「京名菓・名菜処 亰」が新規に[11][12]、雑貨売場の跡地には日本旅行TiS京都西口支店と「おみやげ街道」が移転開業する[13][14]
  • 2018年(平成30年)12月5日-JR京都駅地下1階の改装工事で、ジェイアール京都伊勢丹に隣接する専門店街The CUBEの跡地へ2,000平方メートル増床[5]

店舗

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百貨店

脚注

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出典

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  1. ^ a b c d e 流通会社年鑑 2003年版, 日本経済新聞社, (2002-12-20), pp. 36 
  2. ^ a b c d e f 株式会社ジェイアール西日本伊勢丹 第34期決算公告
  3. ^ a b c 「JR年表」『JR気動車客車編成表 '98年版』ジェー・アール・アール、1998年7月1日、185頁。ISBN 4-88283-119-8 
  4. ^ “新商圏 駅と周辺、集客に明暗”. 京都新聞. オリジナルの2014年2月22日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20140222151432/http://www.kyoto-np.co.jp/kp/enterprise/kyoto_s/02.html 2023年9月5日閲覧。 
  5. ^ a b ジェイアール京都伊勢丹 地下1階「食品フロア」12月5日増床リモデルオープン”. ジェイアール西日本. 2019年1月11日閲覧。
  6. ^ お知らせ・ジェイアール京都伊勢丹POPUPショップ出店!
  7. ^ JR西日本伊勢丹/JR大阪三越伊勢丹不振で94億円の債務超過 - 流通ニュース 2013年1月31日
  8. ^ “大阪ではウケなかった名門「三越伊勢丹」 目標未達なら撤退も現実味”. 産経Biz. (2014年1月22日). オリジナルの2014年1月23日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20140123000357/http://www.sankeibiz.jp/business/news/140122/bsd1401221131017-n3.htm 2023年9月5日閲覧。 
  9. ^ “「ルクア イーレ」で再挑戦 梅田の三越伊勢丹、背水の衣替え”. 朝日新聞 (朝日新聞社): p. 夕刊 1. (2015年4月2日) 
  10. ^ a b 京都駅商業施設の大規模リニューアル:JR西日本”. www.westjr.co.jp. 西日本旅客鉄道 (2018年2月14日). 2020年11月18日閲覧。
  11. ^ 京都駅「京名菓・名菜処 亰(みやこ)」・「おみやげ小路 京小町」10月11日開業:JR西日本”. www.westjr.co.jp. 西日本旅客鉄道 (2018年8月31日). 2020年11月18日閲覧。
  12. ^ 京都駅2階 南北通路 リニューアル | ㈱菓業食品新聞社”. okashi.info (2018年11月2日). 2020年11月18日閲覧。
  13. ^ 京都駅西口改札外「おみやげ街道」の移転リニューアルオープン:JR西日本”. www.westjr.co.jp. 西日本旅客鉄道 (2018年6月26日). 2020年11月18日閲覧。
  14. ^ 7月5日(木)「TiS京都西口支店」リニューアルオープン!ゆったり感のあるコンサルティング型店舗として、また、訪日客専用のカウンターを設置する等、国際都市京都の...”. プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES (2018年7月3日). 2020年11月18日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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